JP2845423B2 - ゲート付きコンクリートシュートの垂れ防止装置 - Google Patents

ゲート付きコンクリートシュートの垂れ防止装置

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JP2845423B2
JP2845423B2 JP6190283A JP19028394A JP2845423B2 JP 2845423 B2 JP2845423 B2 JP 2845423B2 JP 6190283 A JP6190283 A JP 6190283A JP 19028394 A JP19028394 A JP 19028394A JP 2845423 B2 JP2845423 B2 JP 2845423B2
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昭 原田
雄二 平松
昌寿 大森
栄 三畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート付きコンクリー
トシュートの垂れ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図12に示すように、ダムのコン
クリート打設に際し、トランスファカー1のシュート2
からコンクリートバケットBにコンクリートCを投入す
るとき、投入後にシュート2に付着したコンクリートC
がゲート5を閉じたのちバケット着床台Aの上縁部に垂
れ落ち、垂れ落ちたコンクリートDを清掃する必要が生
じる。
【0003】そのシュート2は、図13に示すように、
トランスファカー1の一部に固設されている。その一部
にはゲート5の後端部が枢着されており、シリンダ7
(図1)により回動されるようになっている。コンクリ
ートCの投入に際し図14に示すように、ゲート5を回
動して開くと、コンクリートCは自重によりシュート2
に沿ってコンクリートバケットBに投入される。そし
て、投入が終ったら図15に示すようにゲート5を閉じ
る。しかし、前述したように、シュート2に付着してい
たコンクリートCが垂れ落ちるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、コンクリートの
垂れるのを防止するのに、シュート2にバイブレータを
取付け、振動により強制的にコンクリートを落下させる
構造が採られている。しかし、この構造では、完全に落
下させるのに長時間を要して好ましくない。
【0005】また、シュートをスライドさせて垂れ落ち
を防止する構造がある。しかし、油圧や空圧等の動力が
必要で、構造が複雑になり、動力費を要すると共に、シ
ュートに砂利等を噛み込む不具合もあって好ましくな
い。
【0006】本発明は、簡単な構造でコンクリート垂れ
を防止し、動力費が不要なゲート付きコンクリートシュ
ートの垂れ防止装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、トラン
スファカー(1)にシュート(2)が開示され、そのシ
ュート(2)内に収まるようにゲート(5)がトランス
ファカー(1)に枢着されて、シリンダ(7)の伸縮に
より開閉されるゲート付きコンクリートシュートの垂れ
防止装置において、ゲート(5)の下縁部に枠体(1
0)が取付けられ、その枠体(10)はU字状の上部
(11)と、そのU字状の上部(11)に連結された中
央梁(12)と、その中央梁(12)の下部に直交して
ブラケット(13)を介し取付け角度(α)が可変に取
付けられた整流板(14)と、その中央梁(12)の下
端部に直交して取付けられたゴム板(15)とからな
り、U字状の上部(11)の両端部はゲート(5)の下
縁部に突設された1対のブラケット(8)にピン(9)
により枢着されており、ゲート(5)が閉じた状態でゴ
ム板(15)はシュート(2)の底面に出口側へ鋭角
(β)で当接されており、かつゲート(5)が開いた状
態で枠体(10)はゲート(5)に追従し上昇して自重
により垂下し、ゴム板(15)はシュート(2)の底面
(4)から大きく離脱されるように構成されている。
【0008】
【作用】上記のように構成されたゲート付きコンクリー
トシュートの垂れ防止装置においては、コンクリートの
投入に際してゲートを開くと、枠体が自重で垂下してゴ
ム板がシュートから離れ、コンクリートはゴム板とシュ
ート面との間から落下投入される。
【0009】投入が終ったら、ゲートを閉じると、枠体
はゴム板がシュートに当接し、コンクリートの垂れるの
を防止する。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0011】図1及び図2において、トランスファカー
1(図5)の一部には、シュート2が固設されている。
そのシュート2は、U字状断面で下端部3に向けて縮幅
され、底面4は急勾配に形成されている。
【0012】他方、ゲート5は、シュート2に収まるよ
うに、トランスファカー1の一部に軸6を介して枢着さ
れている。そして、下縁部の軸6の付近とトランスファ
カー1の一部との間に介装されたシリンダ7の伸縮によ
り開閉されるようになっている。
【0013】図3及び図4をも参照し、ゲート5の下縁
部には、全体を符号10で示す枠体が取付けられてい
る。その枠体10は、U字状の上部11と、この上部1
1に連結された中央梁12と、その中央梁12の下部に
直交してブラケット13を介し取付け角度αが可変に取
付けられた整流板14と、中央梁12の下端部に直交し
て取付けられたゴム板15とからなり、上部11の両端
部は、ゲート5の下縁部に突設された1対のブラケット
8に、ピン9により枢着されている。そして、図1のよ
うにゲート5が閉じた状態で、ゴム板15はシュート2
の底面に出口側へ鋭角βで当接されている。また、図6
に示すようにゲート5が開いた状態で、枠体10はゲー
ト5に追従し上昇して、自重により垂下し、ゴム板15
は、シュート2の底面4から大きく離脱されるようにな
っている。
【0014】次に、作用について説明する。
【0015】図5に示すゲート5を閉じた状態から、図
6に示すように、シリンダ7を伸長してゲート5を回動
して開くと、ゲート5に追従して枠体10が上昇し、ゴ
ム板15がシュート2の底面4から大きく離脱する。し
たがって、コンクリートCは自重でシュート2の底面に
沿って流下し、コンクリートバケットBに投入される。
投入が終ったら図7に示すように、シリンダ7を収縮し
てゲート5を閉じると、枠体10は原位置に復帰し、ゴ
ム板15がシュート2の底面に当接し、コンクリートの
垂れを確実に防止する。
【0016】図8ないし図11には、モルタルC1の投
入状態が示されている。この際は、図8に示すゲート閉
の状態から、図9に示すように、ゲート5を半開にす
る。すると、枠体10の上端部は若干上昇するが、ゴム
板15はシュート2の底板4に当接されている。したが
って、モルタルC1はゴム板15を乗り越え、整流板1
4により整流されて流下投入される。そして、ほぼ流出
が終ったら図10に示すようにゲート5を全開し、残っ
たモルタルC1を投入したのち、図11に示すようにゲ
ート5を閉じる。これによりモルタルC1の垂れが防止
される。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、簡単な構造でコンクリートの垂れを確実に
防止し、かつ、動力を用いないでランニングコストを低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図2のA−A線矢視図。
【図4】A2のB−B線矢視図。
【図5】コンクリート投入前の状態を示す側面図。
【図6】コンクリート投入中の状態を示す側面図。
【図7】コンクリート投入後の状態を示す側面図。
【図8】モルタル投入前の状態を示す側面図。
【図9】モルタル投入前期の状態を示す側面図。
【図10】モルタル投入後期の状態を示す側面図。
【図11】モルタル投入後の状態を示す側面図。
【図12】従来のコンクリート投入の一例を示す斜視
図。
【図13】従来装置のコンクリート投入前の状態を示す
側面図。
【図14】従来装置のコンクリート投入中の状態を示す
側面図。
【図15】従来装置のコンクリート投入後の状態を示す
側面図。
【符号の説明】
A・・・バケット着床台 B・・・コンクリートバケット C・・・コンクリート C1・・・モルタル D・・・垂れ落ちたコンクリート 1・・・トランスファカー 2・・・シュート 3・・・下端部 4・・・底面 5・・・ゲート 6・・・軸 7・・・シリンダ 8・・・ブラケット 9・・・ピン 10・・・枠体 11・・・上部 12・・・中央梁 13・・・ブラケット 14・・・整流板 15・・・ゴム板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三畑 栄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 柴崎 茂 東京都江東区東陽六丁目3番2号 鹿島 建設株式会社 関東支店内 (56)参考文献 特開 平5−179633(JP,A) 実開 平3−107240(JP,U) 実開 昭61−185856(JP,U) 実開 昭61−20843(JP,U) 実公 昭45−20972(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファカー(1)にシュート
    (2)が開示され、そのシュート(2)内に収まるよう
    にゲート(5)がトランスファカー(1)に枢着され
    て、シリンダ(7)の伸縮により開閉されるゲート付き
    コンクリートシュートの垂れ防止装置において、ゲート
    (5)の下縁部に枠体(10)が取付けられ、その枠体
    (10)はU字状の上部(11)と、そのU字状の上部
    (11)に連結された中央梁(12)と、その中央梁
    (12)の下部に直交してブラケット(13)を介し取
    付け角度(α)が可変に取付けられた整流板(14)
    と、その中央梁(12)の下端部に直交して取付けられ
    たゴム板(15)とからなり、U字状の上部(11)の
    両端部はゲート(5)の下縁部に突設された1対のブラ
    ケット(8)にピン(9)により枢着されており、ゲー
    ト(5)が閉じた状態でゴム板(15)はシュート
    (2)の底面に出口側へ鋭角(β)で当接されており、
    かつゲート(5)が開いた状態で枠体(10)はゲート
    (5)に追従し上昇して自重により垂下し、ゴム板(1
    5)はシュート(2)の底面(4)から大きく離脱され
    るように構成されたことを特徴とするゲート付きコンク
    リートシュートの垂れ防止装置。
JP6190283A 1994-08-12 1994-08-12 ゲート付きコンクリートシュートの垂れ防止装置 Expired - Fee Related JP2845423B2 (ja)

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JPS61185856U (ja) * 1985-05-13 1986-11-19
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JP3107240U (ja) * 2004-08-16 2005-01-27 株式会社桑山 スライド機能を有する装飾体

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