JP2844204B2 - インクジェット記録装置の回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置の回復方法

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JP2844204B2 JP1022086A JP2208689A JP2844204B2 JP 2844204 B2 JP2844204 B2 JP 2844204B2 JP 1022086 A JP1022086 A JP 1022086A JP 2208689 A JP2208689 A JP 2208689A JP 2844204 B2 JP2844204 B2 JP 2844204B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー印字用など、キャリッジに複数の記
録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置の回復方法
に関し、詳しくは、当該記録装置の記録ヘッドのインク
吐出口を清掃するクリーニング方法に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録装置は、記録ヘッドにインク(記
録液)を供給し、該記録ヘッドに設けたピエゾ素子や電
気熱交換体等のインク滴吐出手段を画像データに基づい
て駆動することにより、用紙等の記録媒体に付着インク
のドットパターンから成る画像を形成していくように構
成されている。
カラー印字の場合は例えばイエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラック等のインク色に対応して複数の記録ヘ
ッド等同一のインクを吐出する吐出口群の複数が使用さ
れ、また、走査式の記録装置においては、これらの記録
ヘッドは記録媒体に沿って所定の方向に往復動するキャ
リッジ上に搭載されている。
また、同一色相で濃度が異なる複数のインクで記録す
る場合があり、本願における複数色の記録ヘッドはこの
ような濃淡が異なるインクを使用する場合も含むものと
する。
各記録ヘッドのインク吐出口が配された面(吐出口
面)には複数のインク吐出口(オリフィス)が設けられ
ている。
このようなインクジェット記録装置にあっては、イン
ク吐出口が設けられた吐出口面に紙くず、ほこり或いは
インク水分などが付着し、目詰まりや吐出のよれ等のイ
ンク吐出不良を起こすことがある。
特に、インクの記録媒体への定着を促す定着用ヒータ
ーを用いる場合は、前記インク吐出口面にインク水分等
からの水蒸気によって露結し、これによってインク吐出
口が塞がれたり吐出方向にズレが生じることがあった。
このため、記録ヘッドの吐出口面をクリーニングする
必要がある。
このクリーニング手段として、例えば特開昭61−2309
50号公報に可撓性のブレード等により記録ヘッドの吐出
口近傍をワイピング(拭き払い)する機構が提案されて
おり、このようなクリーニング方法が特に有効である。
ところで、従来のインクジェット記録装置におけるワ
インピング手段は、非記録位置において記録ヘッドの吐
出口面を覆うキャッピング手段と連動して駆動され、イ
ンク吐出回復動作の一部として制御されていた。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
しかし、インク吐出回復と連動する従来のワイピング
手段では、回復動作の前動作としてワイピングする場
合、回復動作時のインク吸引或いはインク吐出口からの
空気およびインクの排出の後も、わずかではあるが、吐
出口周辺にインク溜まりが残存することがあり、このた
めインク吐出が不安定になるという問題があった。
また、用紙などの記録媒体上のインクの定着性を向上
させるために定着ヒーターを使用する場合には、定着時
に蒸発したインク水分が吐出口面上に露結し、吐出口近
傍の水滴によって、インク吐出不良が生じることもあっ
た。
さらに、キャリッジ上に搭載された複数の記録ヘッド
をワイピングする際にインク吐出口周辺のインクが混色
し、画像品位が低下するという問題もあった。
以上の技術課題を改善すべく本発明者らが数多くの実
験を重ね比較検討を行なってみると、インクの吐出不良
に特に悪影響を及ぼしているのは以下のような場合であ
ることが判明した。
従来の技術では、複数の記録ヘッドをワイピングする
際、全ての記録ヘッドを順次ワイピングするよう構成し
ていたので、清浄でワイピングを必要としない記録ヘッ
ドもワイピングすることになり、インク吐出口面の撥水
層の摩耗を早めることである。またワイピング後の不要
のインクの予備吐出量が多くなり、不経済になるなどの
問題もあった。
本発明の目的は、上記従来の技術的課題を解決でき、
複数の記録ヘッドに対するクリーニング動作を、回復動
作とは無関係に、クリーニングを必要とするヘッドのみ
を選択して必要回数にわたって自由に行うことができ、
インク吐出不良をなくし、吐出口面の撥水層の摩耗の低
減並びにインク吐出口での混色防止を図りうるインクジ
ェット記録装置のインク吐出口のクリーニング方法を提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、記録媒体が搬送される記録領域と記録領域
を外れた非記録領域とを異なるインクを吐出する複数の
記録ヘッドを搭載して往復動するキャリッジと、前記非
記録領域に前記複数の記録ヘッド夫々に対応して設けら
れたキャップと、前記キャップと前記記録領域との間の
スペースに配され前記各記録ヘッドに対する前進後退可
能で前記記録ヘッドの吐出口面をワイピング可能に配さ
れた1つのワイピング部材と、を備えたインクジェット
記録装置の回復方法において、印字ドット数、印字行数
または印字デューティを検出し、前記複数の記録ヘッド
の中から前記検出結果に応じて選択された記録ヘッドの
みを選択的に前記ワイピング部材でワイピングすること
を特徴とするインクジェット記録装置の回復方法によ
り、上記目的を達成するものである。
また、前記ワイピングは複数回繰り返し動作可能であ
るようにしてもよい。
また、前記ワイピング後にワイピングされた前記記録
ヘッドに対応したキャップと対向させて予備吐出を実行
してもよい。
なお、前記ワイピング後に実行するワイピングされた
前記記録ヘッドからの予備吐出を前記ワイピング部材に
隣接した特定のキャップに対して実行することが好まし
い。
なお、前記特定のキャップ又はブラックインク用の記
録ヘッドのためのキャップであることが好ましい。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明の特徴を最も良く表すインクジェット
記録装置の模式的斜視図であり、第2図は第1図の要部
を示す正面図であり、第3図は第2図の正面図である。
第1図〜第3図において、4個は記録ヘッド1A、1B、
1C、1Dから成る記録ヘッド集合体1は、ガイド軸7に沿
って印字桁方向に往復動するキャリッジ2上に搭載され
ている。
記録ヘッドとしては、熱エネルギーを利用してインク
を吐出させる方法を採用したヘッドを用いることが好ま
しく、熱エネルギー発生体として電気熱変換体が各吐出
口に対応して設けられている。
記録ヘッド1A〜1Dの移動範囲内の対向位置には、右か
ら、プラテン5にバックアップされた用紙等の記録媒体
6、各記録ヘッド1A〜1Dの吐出口面を拭き払うためのワ
イピング手段4、各記録ヘッド1A〜1Dの吐出口面を覆い
密閉するためのキャップ3A、3B、3C、3Dから成るキャッ
ピング手段3が配置されている。
前記ワイピング手段4は、ソレノイド11(第1図)等
で前進後退駆動される可撓性のブレード(例えばシリコ
ーンゴム製の板状のもの)4Aで構成されている。
前記キャッピング手段3はソレノイド12(第1図)等
で前進後退駆動され、前進記録ヘッド1A〜1Dが丁度対向
する位置に来たとき前進駆動され、対応するキャップ3A
〜3Dが各ヘッド1A〜1Dの吐出口面に密着し密閉しうるよ
うに構成されている。
また、各キャップ3A〜3Dの内部はそれぞれ吸引ポンプ
8に接続されており、各キャップ内に溜まったインクを
排出しうるようになっている。また、キャップごとに吸
引可能にした構成であってもよい。
第1図において、前記キャリッジ2はキャリッジ駆動
モータ13によりタイミングベルト14を介して駆動され、
該キャリッジ2には各記録ヘッド1A〜1Dを駆動するため
のフレキシブルケーブル15および各記録ヘッド1A〜1Dに
インク(記録液)を送給するためのインク供給管16が伸
縮可能な状態で接続されている。
前記プラテン5の上方、すなわち記録媒体6の印字直
後の搬送経路部分には該記録媒体6上の付着インク(画
像)の定着を促進させるための定着ヒーターが配置され
ている。
18はタイマー内蔵の制御手段を示す。該制御手段18
は、各種センサー19からの検知信号を入力し、その演算
処理結果に基づいて記録装置の各種動作部を所定のプロ
グラムに基づいて制御するように構成されている。
前記各種センサー19としては、例えば、ヘッド1A〜1D
の温度センサー、インク残量センサー、記録媒体の有無
および位置を検知するシートセンサー、キャリッジの位
置(ホームポジションなど)を検知するセンサー、周囲
の温度や湿度を検知するセンサーなどがある。
また、前記各種動作部としては、第1図にも示すよう
に、キャリッジ駆動モータ13、キャップ内部のインクを
排出する吸引ポンプ8、ワイピング動作用のソレノイド
11、キャッピング動作用のソレノイド12、各記録ヘッド
1A〜1Dのインク吐出駆動部、定着ヒーター17、紙送りモ
ータ(不図示)などがある。
クリーニング動作に際しては、一定の印字動作を終了
した後、ソレノイド11を駆動してブレード4Aを第3図中
に鎖線で示すような前進位置へ突出させ、その状態でキ
ャリッジ2を左向きに移動させる。
このキャリッジ2の動きにより、記録ヘッド1A〜1Dの
吐出口面をブレード4Aで拭き払ってクリーニングするこ
とができる。
この場合、前記ブレード4A(清掃手段4)は専用のソ
レノイドにより自由に前進後退させることができるの
で、4個の記録ヘッド1A〜1Dのワイピングは、必ずしも
全てのヘッド1A〜1Dに対して行われるものではなく、ワ
イピング(清掃)を必要とする特定色のヘッドに対して
自由に行うことができる。
さらに各記録ヘッドに対するワイピング(清掃)回数
も所望回数繰り返すことにより自由に制御することがで
きる。
例えば、一定期間の連続印字後における印字デューテ
ィが所定値以上に達したヘッドに対してのみワイピング
を行い、印字デューティが低く未だ付着物がほとんどな
い吐出口面に対するワイピングを省略するように制御す
ることもできる。
各記録ヘッド1A〜1Dに対するワイピング動作を終了し
た後これらのヘッドが各キャップ3A〜3Dに対向する位置
に来た時、各キャップ3A〜3D内へインクを予備吐出さ
せ、カラー印字の再開に備える。
前記ブレード4Aが前進位置にある場合は前記予備吐出
時に該ブレード4Aを後退(退避)させ、しかる後、キャ
リッジ2を右方へ移動させて記録ヘッド1A〜1Dをプラテ
ン5側へ復帰させ、次の印字動作に入る。
なお、前記ワイピング手段4およびキャッピング手段
3の前進後退は、図示のソレノイド11、12の他に、例え
ばカム動作等によっても容易に制御することができる。
前述のような連続印字中のワイピング動作は、一定の
印字動作ごとにあるいは印字デューティ(密度)が高い
場合などに、ワイピング指令を発生させてスタートさせ
る。
以上の構成により、本発明によるインク吐出口のワイ
ピング方法、すなわち、記録媒体が搬送される記録領域
と記録領域を外れた非記録領域とを異なるインクを吐出
する複数の記録ヘッドを搭載して往復動するキャリッジ
と、前記非記録領域に前記複数の記録ヘッド夫々に対応
して設けられたキャップと、前記キャップと前記記録領
域との間のスペースに配され前記各記録ヘッドに対する
前進後退可能で前記記録ヘッドの吐出口面をワイピング
可能に配された1つのワイピング部材と、を備えたイン
クジェット記録装置の回復方法において、印字ドット
数、印字行数または印字デューティを検出し、前記複数
の記録ヘッドの中から前記検出結果に応じて選択された
記録ヘッドのみを選択的に前記ワイピング部材でワイピ
ングすることを特徴とするインクジェット記録装置の回
復方法が実施される。
第4図は第1図〜第3図で説明した記録装置のワイピ
ング動作を行うための制御系のブロック図である。
第4図において、制御手段18は、中央演算処理部CPU1
8Aの他に、印字ドット数、印字密度および印字行数など
の内部条件を演算する監視部分を有する。また、前記制
御手段18に対しては温度センサー21および温度センサー
22から周囲温度、周囲湿度あるいは記録ヘッド温度等の
外部条件を入力することもできる。
前記CPU18Aは、前記内部条件または前記外部条件に関
する情報に基づいて、ドライバー(駆動回路)23を介し
て、前記キャリッジ駆動モータ13およびブレード駆動源
(ソレノイド)11を作動させて前述の各記録ヘッド1A〜
1Dのワイピング動作を制御する。
第5図は第1図〜第4図で説明した本発明によるイン
クジェット記録装置のクリーニング動作の一態様を例示
する模式的平面図である。
第5図は清掃手段(ブレード)4Aとキャリッジ2上の
複数のヘッド1A〜1Dとの相対的な位置関係を経時的に示
し、ブレード4AがIの待機状態にある時ワイピング指令
によって記録ヘッド1Bおよび1Dの2つがワイピング対象
として選択された場合の動作を示す。
第5図において、4個の記録ヘッド1A〜1Dのうち1Bお
よび1Dの2個をワイピングするように選択されると、ま
ずキャリッジ2が図中左方へ駆動され記録ヘッド1Bの左
端がブレード4Aの前方に来るまで移動する。
次いでブレード4AがIからIIへ前進駆動され、次いで
キャリッジ2がさらに1色分(記録ヘッド1個分)左方
へ移動しブレード4Aの記録ヘッド1に対する相対位置が
IIIの状態になる。ブレード4AがIIからIIIへ移る間に記
録ヘッド1Bのワイピングが行われる。
ヘッド1Bのワイピングが終了すると、ブレード4Aが後
退しIVの状態になる。
次いで、キャリッジ2が左方へ動き記録ヘッド1Dの左
端がブレード4Aの前方に来るまで移動した時、ブレード
4AをVの状態からVIの状態へ前進させる。
その後、キャリッジ2をさらに左方へ駆動しながら記
録ヘッド1Dをブレード4Aでワイピングし、ブレード4Aが
VIIの状態になった時該ブレード4Aを後退させてVIIIの
状態にする。
第5図ではキャリッジ2および記録ヘッド1A〜1Dの移
動に変えてブレード4Aの状態を変化させたが、第5図中
のブレード4Aの状態I、IV、V、VIIIは全て実際の記録
装置での退避時の同一ポジションを示す。
第6図は第1図〜第4図で説明した本発明によるイン
クジェット記録装置のインク吐出口のクリーニング動作
のフローチャートであり、本発明の最も特徴的な構成を
示す。
第6図において、ステップS1で連続印字を行っている
間にステップS2で印字デューティ(ドット密度)が高い
か否かを判別し、高い場合はステップS3へ進んで複数の
記録ヘッド1A〜1Dのうちの特定のインク色の印字デュー
ティが高いのかあるいは全てのインク色の印字デューテ
ィが高いのかを判別する。
特定のインク色、例えばイエローとシアンの印字デュ
ーティが高い場合を例に挙げて以下にワイピング動作の
手順を説明する。
その場合はステップS4へ進んでイエローおよびシアン
のヘッド1A、1Cを選択してワイピングすべき旨のワイピ
ング指令が発せられる。
するとステップS5へ進んでイエローの記録ヘッド1Aを
ブレード4Aの直前まで左方へ移動させた時点でステップ
S6でブレード4Aを前進させ、ステップS7でさらにイエロ
ーヘッド1Aを左方へ約1色分の距離だけ移動させながら
該イエローヘッド1Aをワイピングする。
イエローヘッド1Aのワイピング動作が完了し次のマゼ
ンダヘッド1Bがブレード4Aに達する前にステップS8へ進
んでブレード4Aを後退させる。
この場合のマゼンダヘッド1Bは印字デューティが高く
なくワイピングを必要としないので、ブレード4Aを後退
させた状態で該マゼンタヘッド1Bを左方へ通過させる。
第2の特定色ヘッドであるシアンヘッド1Cがブレード
4Aの直前に達すると、前述のステップS5〜S8のワイピン
グ動作を該シアンヘッド1Cに対して同様に繰り返し実行
する。
すなわち、ステップS5でヘッド1Cがブレード4Aの直前
に来るとステップS6で該ブレード4Aを前進させ、ステッ
プS7でシアンヘッド1Cを約1色分左方へ移動させながら
該シアンヘッド1Cのフェイス面をブレード4Aでワイピン
グ(拭き払い)する。
この1色分のワイピングが終了した時点でステップS8
へ進んでブレード4Aを後退させ、記録ヘッドごとに選択
して行うワイピング動作を完了する。
なお、印字デューティの高い特定色のヘッド1A、1Cに
ついて、印字時間等から判断して2回以上のワイピング
動作が必要な場合は、ステップS7において特定色ヘッド
を1色分の範囲で繰り返し往復動させて所望回数のワイ
ピングを行うように制御することができる。
第6図のフローチャートでは特定色がイエローとシア
ンの場合を例に挙げてワイピング動作を説明したが、こ
れは印字デューティなどを基準にして選択された1個以
上の任意の記録ヘッドに対して同様に制御することがで
きる。
ステップS3で全ての記録ヘッド1A〜1Dについて印字デ
ューティ等が高くワイピングを要すると判断された場合
は、ステップS9へ進んで全ての記録ヘッド1A〜1Dのフェ
イス面をワイピングする。この全色ワイピングはブレー
ド4Aを前進させた状態で全ての記録ヘッド1A〜1Dを通過
させ、全て通過した後にブレード4Aを後退させることに
よって実行することができる。
なお、この全色ワイピングの場合も、必要に応じて記
録ヘッド1A〜1Dをブレード4Aに対し複数回往復動させる
ことにより所望回数のワイピング動作を実行することが
できる。
以上のワイピング動作を完了した後、ステップS10へ
進み、各記録ヘッド1A〜1Dが対応するキャップ3A〜3Dに
対向する位置(ホームポジション)へ来るまでキャリッ
ジ2を左方へ移動させ、この位置において各記録ヘッド
1A〜1Dを駆動してインクを対応するキャップ3A〜3D内へ
電気熱交換体を駆動して予備吐出させる(ステップS1
1)。
次いで、ステップS12でキャリッジ2を右方へ(プラ
テン5側へ)移動させて記録ヘッド1A〜1Dを印字領域へ
復帰させる。
以上詳述したシーケンスに基づくクリーニング動作は
複数ヘッドを用いたインクジェット記録装置において
は、特に効率よく行なえるものである。
第7図は本発明の他の実施例に係わるインクジェット
記録装置の要部を示す平面図である。
本実施例においては、キャリッジ2を左方へ移動させ
ながら該キャリッジ2上の複数の記録ヘッド1A、1B、1
C、1Dをブレード4Aで順次ワイピングするに際し、ワイ
ピングを終えた記録ヘッドがキャッピング手段3の右側
のキャップ3Dから3C………の順にその前を通過すること
を利用し、各記録ヘッド1A〜1Dが全て対応するキャップ
3A〜3Dに対向する前のワイピング直後に、最も右側のキ
ャップ3D内のみへ次々に予備吐出するように構成されて
いる。したがって、これら吐出回復に要する時間が短縮
される。
キャップ3D内へ排出された各記録ヘッド1A〜1Dからの
インクは一定動作ごとに吸引ポンプ(負圧源)8によっ
て吸引される。
各キャップのインク排出のための負圧吸引は個別キャ
ップごとまたは全キャップ同時等任意に行なうことも容
易である。
以上のような構成によれば、各記録ヘッド1A〜1Dとも
ワイピング直後に直ちに予備吐出させることができ、し
たがって、各記録ヘッド1A〜1Dのインク吐出口内でのイ
ンクの混色を確実に防止することが可能になる。
また、予備吐出インクを受け入れるキャップDを黒イ
ンク用のキャップにすれば、黒インク用のキャップ内に
全ての予備吐出させることになり、見かけ上キャップ3D
内の色が異なった色に変化することはない。
第8図は本発明のさらに別の実施例に係わるインクジ
ェット記録装置の要部を示す平面図である。
第8図の実施例においては、各色の記録ヘッド1A〜1D
のそれぞれに対応して複数のブレード4A、4A、4A、4Aが
設けられている。
図示の例では、各ブレード4Aを支持するスライド4Cが
それぞれのガイド部4Bによって前進後退方向にスライド
可能に支持されており、偏心カム軸4Dの動きで各スライ
ド4Cを個別に駆動することにより各ブレード4Aがそれぞ
れ所定のタイミングで個別に前進後退するように構成さ
れている。
なお、前記偏心カム軸4Dの代わりに、各ブレード4Aご
とに複数(4個)のソレノイド11等のアクチュエータを
設け、これらのアクチュエータを個別に動作させること
によって各記録ヘッド1A〜1Dのフェイス面を選択的にワ
イピングするように構成することも勿論可能である。
以上本発明によるインク吐出口のクリーニング方法の
各種実施例を説明したが、そのクリーニング動作は、印
字中の一定行数印字ごとに行ったり、特定の記録ヘッド
の吐出デューティが設定値を越えた場合に行うなど制御
部内で管理できる条件に基づいて制御する他、周囲の温
度や湿度あるいは記録ヘッドの温度などの外部条件に基
づいて制御するなどの、各種の設定条件に基づいて制御
することができるものである。
また、上記ワイピング動作は、印字中所定のタイミン
グごとに行う他、吐出回復操作の前操作または最後に行
うなど、適宜実行することもできる。さらに、吐出回復
のために不良ヘッドの回復の清掃(ワイピング)回数も
任意に選択することもできる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、請求項1の発明によ
れば、記録媒体が搬送される記録領域と記録領域を外れ
た非記録領域とを異なるインクを吐出する複数の記録ヘ
ッドを搭載して往復動するキャリッジと、前記非記録領
域に前記複数の記録ヘッド夫々に対応して設けられたキ
ャップと、前記キャップと前記記録領域との間のスペー
スに配され前記各記録ヘッドに対する前進後退可能で前
記記録ヘッドの吐出口面をワイピング可能に配された1
つのワイピング部材と、を備えたインクジェット記録装
置の回復方法において、印字ドット数、印字行数または
印字デューティを検出し、前記複数の記録ヘッドの中か
ら前記検出結果に応じて選択された記録ヘッドのみを選
択的に前記ワイピング部材でワイピングする構成とした
ので、複数の記録ヘッドに対するワイピング動作をワイ
ピングを必要とするヘッドのみを選択して行うことがで
き、インクの無駄な消費を減らすとともに、吐出口面の
撥水層の摩耗の低減を図りうるインクジェット記録装置
の回復方法が得られる。
また、請求項2の発明によれば、前記ワイピングは複
数回繰り返し動作可能であるように構成しているので、
前述の効果に加えて、ワイピングに必要な最適な回数を
自由に設定できる。
また、請求項3〜5の発明によれば、前記ワイピング
後にワイピングされた前記記録ヘッドに対応したキャッ
プと対向させて予備吐出を実行する構成にしているの
で、前述の効果に加えて、ワイピング時の各色のヘッド
の吐出口での混色を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインク吐出口のクリーニング方法
を実施するのに好適なインクジェット記録装置の模式的
斜視図、第2図は第1図の要部を示す正面図、第3図は
第2図の平面図、第4図は本発明によるインク吐出口の
クリーニング方法を実施するのに好適な制御系のブロッ
ク図、第5図は第1図の記録装置の記録ヘッドのクリー
ニング動作の一態様を示す模式的平面図、第6図は第1
図の記録装置の記録ヘッドのクリーニング動作のフロー
チャート、第7図は本発明の別の実施例に係わるインク
ジェット記録装置の要部を示す平面図、第8図は本発明
のさらに別の実施例に係わるインクジェット記録装置の
要部を示す平面図である。 1A、1B、1C、1D……記録ヘッド、2……キャリッジ、3
……キャッピング手段、4……清掃(ワイピング)手
段、4A……ブレード(清掃)、6……記録媒体、11……
清掃手段駆動源(ソレノイド)、12……キャッピング手
段駆動源(ソレノイド)、17……定着ヒーター、18……
制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−252748(JP,A) 特開 昭62−251145(JP,A) 特開 昭62−251146(JP,A) 特開 昭62−25056(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/165

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体が搬送される記録領域と記録領域
    を外れた非記録領域とを異なるインクを吐出する複数の
    記録ヘッドを搭載して往復動するキャリッジと、前記非
    記録領域に前記複数の記録ヘッド夫々に対応して設けら
    れたキャップと、前記キャップと前記記録領域との間の
    スペースに配され前記各記録ヘッドに対する前進後退可
    能で前記記録ヘッドの吐出口面をワイピング可能に配さ
    れた1つのワイピング部材と、を備えたインクジェット
    記録装置の回復方法において、 印字ドット数、印字行数または印字デューティを検出
    し、前記複数の記録ヘッドの中から前記検出結果に応じ
    て選択された記録ヘッドのみを選択的に前記ワイピング
    部材でワイピングすることを特徴とするインクジェット
    記録装置の回復方法。
  2. 【請求項2】前記ワイピングは複数回繰り返し動作可能
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置の回復方法。
  3. 【請求項3】前記ワイピング後にワイピングされた前記
    記録ヘッドに対応したキャップと対向させて予備吐出を
    実行することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置の回復方法。
  4. 【請求項4】前記ワイピング後に実行するワイピングさ
    れた前記記録ヘッドからの予備吐出を前記ワイピング部
    材に隣接した特定のキャップに対して実行することを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置の回
    復方法。
  5. 【請求項5】前記特定のキャップはブラックインク用の
    記録ヘッドのためのキャップであることを特徴とする請
    求項4に記載のインクジェット記録装置の回復方法。
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