JP2843737B2 - 静電記録ヘッド - Google Patents

静電記録ヘッド

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JP2843737B2 JP7074193A JP7074193A JP2843737B2 JP 2843737 B2 JP2843737 B2 JP 2843737B2 JP 7074193 A JP7074193 A JP 7074193A JP 7074193 A JP7074193 A JP 7074193A JP 2843737 B2 JP2843737 B2 JP 2843737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電記録方式の記録ヘ
ッドとして好適な静電記録ヘッドに関する。更に詳述す
ると、本発明は、静電記録ヘッドの制御電極の構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】同一面制御形の静電記録ヘッドは、一般
に、図5に示すように、一定ピッチで高密度に配置され
た2列の記録電極101a,101bとこれに対応する
2列の制御電極102a,102bとが電気絶縁性樹脂
等の電極支持ブロック103によって固められたもので
ある。例えば、M(=128)本を1組としてN(=5
5)組から成るM×N(=7040)本の第1の記録電
極101aと、これと平行に所定間隔をあけて配置され
るM×N(=7040)本の第2の記録電極101b
と、この第1及び第2の記録電極101a,101bの
列に沿って列の更に外側にそれぞれ配置される制御電極
102a,102bとがそれぞれの端面を絶縁性樹脂か
ら成る電極支持ブロック103の表面に露呈させるよう
に設けられている。尚、図中符号104は配線基板、1
05a,…,105mはN本ごとにグループ化された記
録電極をまとめて結線する端子である。
【0003】この静電記録ヘッドは、従来、銅合金を切
削して、例えば図6に示すような単純な立方体のブロッ
クに加工した制御電極102a,102bを使用してい
る。この制御電極102a,102bは、電極支持ブロ
ック103を構成する樹脂を流し込む成形型201のキ
ャビティ溝202内に、2枚の制御電極支持プレート2
03,204に支持されて収容される。そして、成形型
201のキャビティ溝202内に溶融樹脂を注入して制
御電極102a(あるいは102b)を絶縁性樹脂で固
めて保持するようにしている。制御電極102aを挟ん
で相対向する制御電極支持プレート203,204の一
方には制御電極102aにあらかじめ接続された導電性
のピン205の先端207を貫通させる穴206が、他
方では制御電極102aの表面に形成された取付け用の
小さな突起208を嵌合する穴が夫々設けられ、これら
穴206,209とピン先端207若しくは突起208
の嵌合によって制御電極102aを制御電極支持プレー
ト203,204間に架設するように設けられている。
注型後、電極支持ブロック103の表面は、この電極支
持ブロック103から突出した取付け用の突起208を
含めて研磨され、所定の形状に成形されると共に制御電
極102a,102bの表面を露出させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切削な
どによって銅合金を加工して制御電極102a,102
bを得る場合、複雑な表面形状では加工コストがかかり
過ぎるため、図示のようにブロックの表面に小さなピン
状の突起208を形成することは容易ではない。そこ
で、取付け用の突起208を設けずにブロック全体を制
御電極支持プレート203,204に支持させることが
考えられるが、この場合にも電極支持ブロック103の
表面から突出する制御電極の全面を相当量研磨しなけれ
ばならないためコスト高となる。
【0005】また、銅合金から成る制御電極102a,
102bと樹脂から成る電極支持ブロック103とは線
膨張係数が大きく異なるため、注型後の冷却によって電
極支持ブロック103と制御電極102a,102bと
が剥離し、制御電極102a,102bを樹脂製の電極
支持ブロック103で強固に保持できなくなる場合があ
る。
【0006】更に、本発明者等は制御電極102a,1
02bをあらかじめ配線基板(プリント基板)にはんだ
付けした状態で電極支持ブロック103内にインサート
成形することを考えたが、この場合にも制御電極102
a,102bと電極支持ブロック103の線膨張係数の
違いによって制御電極102a,102bと回路基板と
を接続するはんだが破壊される場合がある。
【0007】本発明は、制御電極の樹脂ブロックや回路
基板等への接合力が高い静電記録ヘッドを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、多数の記録電極が一定ピッチで一列に配
列されてなる記録電極と、該記録電極の列に沿って複数
配置される制御電極を備え、記録電極と制御電極により
静電記録がなされる静電記録ヘッドにおいて、導電性を
有する焼結合金によって制御電極を形成し、かつ、この
制御電極のヘッド表面に露出する部分を研磨するように
している。そして、制御電極には当該制御電極を成形型
に取り付けるための突起あるいは凹部を設けることが好
ましい。また、制御電極のヘッド表面に露出する部分は
研磨されることが好ましい。
【0009】
【作用】したがって、制御電極は焼結の過程において任
意の形状即ち位置決めのための小さな突起を有する形状
に容易に成形される。この制御電極は、その表面に凹凸
あるいは連通孔が形成されたポーラスな構造となるた
め、電極支持ブロックを構成する樹脂あるいは配線基板
のはんだが侵入して固まる。このため、制御電極と電極
支持ブロック並びに制御電極と配線基板のはんだとの係
着力が向上する。また、制御電極の表面はポーラスであ
るため研磨抵抗が小さくその上取付け用の突起も小さく
形成されるため簡単に研磨される。しかも、制御電極の
ヘッド表面に露出する部分は研磨されて凹凸や孔が潰さ
れ切削加工されたブロックとほぼ同じの平滑な面とな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0011】図1の(A)〜(C)に本発明に用いる制
御電極の一実施例を示す。この制御電極13a,13b
は、銅合金などの導電性の良い金属の焼結合金によって
矩形状のブロックに形成され、電極支持ブロックから露
出する側の面に突出する取付け用の突起11(図1の
(A)〜(C)参照)とその反対側に設けられる配線基
板18をあてがい位置決めとして機能する凹部12とを
有している。突起11は図2に示す制御電極支持プレー
ト22に設けられた位置決め用の穴31と嵌合する形状
を成し、制御電極支持プレート22の厚みとほぼ同じか
それよりも僅かに薄く形成されている。本実施例の場
合、突起11は矩形状に形成されているがこれに特に限
定されるものではない。また、突起11に代えて図1の
(D)に示すような凹部11’を採用しても良い。更
に、制御電極13a,13bの全体の形状は特に図1に
示すようなものに限定されるものではないが、単純な直
方体のブロックよりも図1に示すような形状の方が位置
決め等を容易に行なう上で好ましい。この制御電極13
a,13bは、公知の焼結合金の製法によって上述の形
状に金属粉体を固め焼結されて得られる。
【0012】このような構成の制御電極を用いる静電記
録ヘッドの一例とその製造方法ついて以下に説明する。
【0013】静電記録ヘッドは、例えば図2に示すよう
な成形型1を用いて製造される。この成形型1は、2つ
の静電記録ヘッドを同時に得る2個取り用成形型であ
り、同じ構造の成形型1を2個突合せて使用する割型を
構成する。この一対の成形型1,1は、一方の制御電極
13aと記録電極101aを構成する線材15及び他方
の制御電極13bと記録電極101bを構成する線材1
5とがそれぞれ装着され、これら記録電極101a,1
01bと制御電極13a,13bとが互いに平行でかつ
一定の位置関係を以って配置されるように一対の成形型
1,1を突合せた際にそれらの間に形成される空間に電
極支持ブロック33を構成する樹脂が注入されるキャビ
ティを画成するように設けられている。
【0014】成形型1には、制御電極13aを収容しか
つ樹脂を注入するための2本のキャビティ溝2,3が互
いに平行に形成され、そのキャビティ溝2とキャビティ
溝3との間及び両キャビティ溝2,3の外側に突堤部
4,5,6が形成されている。突堤部4,5,6には、
記録電極を構成する線材15を保持させるための線材保
持用溝14が一定ピッチで形成されている。この成形型
1の場合、両側の突堤部5,6の外側即ち成形型1の両
側壁面に線材15の方向付けをする方向付けピン7L
R とブロック毎に分けられた同種の線材をグループ化
して束ねる束ねピン8L ,8R 及び線材15を絡めるタ
ーンピン9L ,9R を設け、これら左右の各ピン7L
R ,8L ,8R ,9L ,9R を利用して張り渡す線材
の位置並びに向きを変えるようにしている。線材15
は、方向付けピン7L ,7R の間において、キャビティ
溝2,3を横切るように張り渡され、キャビティ溝2と
キャビティ溝3との間の突堤部4並びに両キャビティ溝
2,3の外側の突堤部5,6に形成された線材保持用溝
14,14によって保持されている。キャビティ溝2,
3は、成形型1の軸方向に形成されており、その底部に
はプレート嵌合溝16,17が設けられている。
【0015】一対の成形型1,1の各キャビティ溝2,
3には、制御電極13a,13b及びプレート25とナ
ット26とが装着される。この状態を図3に拡大してキ
ャビティ溝2部分だけを示して説明する。ここで、制御
電極13aはあらかじめ配線基板18にはんだ10で取
り付けられた状態でキャビティ溝2内に収容される。配
線基板18としては特に限定されるものではないが、ガ
ラス強化プラスチックをベース材にしたプリント基板例
えばガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させて製作した
リント基板の使用が好ましい。この配線基板18には、
図2に示すように、あらかじめ制御電極13a(あるい
は13b)のブロック毎にまとめて取り出すように配線
パターン18aが形成されている。そして、配線基板1
8の側縁には各配線パターン18aの端子部18b,1
8cがそれぞれ形成され、一方の側縁の端子部18bに
制御電極13a(あるいは13b)がはんだ10であら
かじめ電気的に接続されている。このとき、はんだ10
は、ポーラス構造をとる制御電極13aの表面の凹凸や
孔に侵入する。制御電極13aは配線基板18にあらか
じめはんだ付けされることによって一定のピッチで支持
され、尚かつ成形型1内に一定の位置関係で容易にセッ
トできる。また、端子部18cが形成されている他方の
側縁29は端子部18cが形成されていない部分よりも
突出し、制御電極支持プレート20,21にそれぞれ形
成されている切欠き溝30部分に係合するように設けら
れている。したがって、この端子部18cが設けられて
いる側縁29部分は電極支持ブロック33の外に完全に
露出する。尚、配線基板18には好ましくは電極支持ブ
ロック33を構成する樹脂が入り込む複数の穴39が配
線パターン18aを回避するようにして設けられてい
る。
【0016】あらかじめはんだ付けされた制御電極13
aおよび配線基板18は、例えば成形型1のプレート嵌
合溝16,17にそれぞれ嵌合される複数枚の制御電極
支持プレート19,20,21,22,23,24によ
って支持される。これら制御電極支持プレート19,2
0,21,22,23,24は、プレート嵌合溝16,
17にそれぞれ嵌合された状態で成形型1の貫通孔36
内に挿入されるプレート支持ピン35によって固定され
る。各プレート19,…,24にはプレート支持ピン3
5が貫通する穴37をそれぞれ設けている。また、内側
に配置される制御電極支持プレート20,21には、配
線基板18の端部29と係合する切欠き溝30が設けら
れており、キャビティ溝2,3の深さ方向においてのみ
係合するように設けられている。また、支持プレート2
2には制御電極13aの取付け用突起11と嵌合する穴
31が所定ピッチで設けられ、制御電極13aとキャビ
ティ溝2,3の深さ方向において係合するように設けら
れている。したがって、プレート21の切欠き溝30に
配線基板18の端部29を差し込んでから、各制御電極
13a,…,13aの取付け用突起11,…,11をプ
レート22の穴31,…,31に嵌め込めば、制御電極
13a,…,13aを所定位置に自動的にセットでき
る。尚、少なくとも内側の制御電極支持プレート21,
22とキャビティ溝2,3の底部には離型剤が塗布され
る。
【0017】また、キャビティ溝2,3の底には、電極
支持ブロック33の側面に記録電極並びに制御電極13
a,…,13aに沿って配置される鉄板などの剛性のあ
るプレート25が設置されている。このプレート25に
は所定位置に穴34が設けられナット26が嵌め込まれ
ている。即ち、プレート25とナット26とは組合され
た状態であらかじめキャビティ溝2,3内に設置され、
インサート部品として電極支持ブロック33内に埋設さ
れる。また、プレート25にはインサート成形時に樹脂
が通過するための穴38が多数設けられている。この穴
38は外側ほど穴径が大きなテーパ穴もしくは段付穴の
使用が好ましい。ナット26はキャビティ溝2,3の底
に面する部分を除いて閉じられた袋ナットが使用され
る。尚、ナット26の形状や構造には特に限定されるも
のではないが、少なくとも樹脂で包囲される部分の外周
面の形状が非真円であることがナット26の係着力を上
げるうえで好ましい。ここで、ナット26の高さが配線
基板18に達する程度のものであれば、配線基板18は
ナット26によっても支持される。同時にナット26は
プレート25ばかりでなく、配線基板18によっても頭
部分が押えつけられるようにして支持される。
【0018】以上のようにして成形型1の各キャビティ
溝2,3内に制御電極13a,13bと配線基板18な
どを配置した後、各成形型1,1の左右のピン7L ,7
R ,8L ,8R ,9L ,9R を利用して、線材保持用溝
14に線材15を一定ピッチに整列させつつキャビティ
溝2,3の上を横切らせるように線材15を巻き掛け
る。この線材15の各ピン7L ,7R ,8L ,8R ,9
L ,9R への掛け方については特に限定されるものでは
なく、例えば特開平2-239953号に開示されているような
掛け方あるいはその他の新規な掛け方を採用しても良
い。そして、最後の組の線材の整列が終了した時点で、
N本で一束のM組の線材を、それぞれターンピン9L
R に近い部分において速乾性の接着剤で固定し、M組
の各線材束がばらばらにならないようにしてから、巻線
機のノズルから引き出されている線材15を切断する。
【0019】そして、M×N本の線材の整列が完了した
時点で、対を成す相手側の成形型1と突合せた後、これ
ら一対の成形型1,1の両端面を塞ぐと共に絶縁性樹脂
を注入する樹脂注入口を有する固定板(図示せず)を設
置する。そして、対向させた一対の成形型1,1のキャ
ビティ溝2,3に交互に溶融させた絶縁性樹脂を注入し
て各線材15及び制御電極13a,13bを固定する電
極支持ブロック33を形成する。このとき、互いに平行
に整列されて張り渡されている線材15の整列状態並び
にプレート25とナット26の配置関係が乱されないよ
うに、樹脂の注入が行なわれることは勿論である。尚、
制御電極13a,13bの表面には無数の凹凸や孔が存
在するため、樹脂はそれらの中に侵入し、互いに係合し
た状態で固まる。
【0020】注型後、プレート12L ,12R を成形型
1からそれぞれ取外し、各ターンピン9L ,9R に巻き
掛けられた線材15の束を各々外す。そして、成形型1
のプレート支持ピン35を引き抜いて各キャビティ溝
2,3の制御電極支持プレート19,20,21,2
2,23,24の拘束を解除してから成形型1を下降さ
せ、キャビティ溝2,3から電極支持ブロック33で固
められたヘッド素材を制御電極支持プレート21,22
などと共に相対的に取り出す。次に、成形型1側からも
同様にしてヘッド素材を取り出す。このヘッド素材は、
中央の突堤部4の線材保持用溝14に係合していた部分
の線材15を途中で切断することにより、2つのヘッド
素材に分離される。
【0021】以上のようにして得られたヘッド素材は、
図4に示すように、成形型1に巻き掛けられた線材1
5,15によって千鳥状に列設されたM×N本の第1の
記録電極列と第2の記録電極列が構成され、かつこれら
記録電極の列に沿ってその両側に隔置して制御電極13
a,13bが配列されている。ここで、電極支持ブロッ
ク33は、成形直後より冷却が進むにつれて収縮を伴
う。しかし、制御電極13a,13bが一側縁にあらか
じめはんだ付けされた配線基板18,18並びに電極支
持ブロック33の両側のプレート25,25が相俟って
電極支持ブロック33の収縮や変形(うねり)を抑制す
る。特に、ブロック33内に埋設されている配線基板1
8,18は、記録電極(線材15)及び制御電極13
a,13bの付近における電極支持ブロックの収縮や変
形を抑制し、これらの位置関係を維持する。しかも、制
御電極13a,13bの表面の凹凸や連通孔に電極支持
ブロック33を構成する樹脂や配線基板18のはんだ1
0が侵入して固まるため、これらの結合は強固でその境
界面において互いに剥離することがない。
【0022】ヘッド素材は、その後ヘッド面が研磨され
て図4に仮想線で示す部分が除かれ一定曲率の円弧面に
形成される。このとき、電極支持ブロック33から突出
した制御電極13a,13bの取付け用突起11,11
を含めて制御電極13a,13bの表面と電極支持ブロ
ック33の表面とが研磨される。これによって、ヘッド
表面に露出する制御電極13a,13bの表面は凹凸や
孔が潰され、切削加工されたブロックとほぼ同じの平滑
な面に形成され、単一の制御電極として機能する。
【0023】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の静電記録ヘッドは、制御電極を焼結合金で形成してい
るので、切削加工を経ずに焼結の過程でその形状を容易
に任意に成形することができる。このため、制御電極を
成形型内に収めるための位置合わせ用・取付け用の突起
を特別な加工を必要とすることなく一体的に成形でき、
製造コストを下げることができると共に制御電極の成形
型内への位置決めが容易となる。
【0025】また、本発明によると、ポーラスな制御電
極の表面に電極支持ブロックを構成する樹脂が侵入して
固まるため、その投錨効果によって制御電極の電極支持
ブロックからの剥離を防ぎ、両者を強固に連結させるこ
とができる。また、制御電極を回路基板等にあらかじめ
はんだ付けして電極支持ブロック内にインサート成形す
る場合にも、はんだが制御電極のポーラスな表面に侵入
して固まるため、はんだ付け強度を増し、電極支持ブロ
ックの収縮時の力ではんだが破壊されるのを防ぐことが
できる。
【0026】更に、位置決め・取付けのための突起及び
制御電極の表面を電極支持ブロックと共に研磨加工する
際、ポーラス構造であるため研磨抵抗が軽減されると共
に位置決めのための突起も小さくでき研磨面積も小さく
なることから、研磨加工が極めて容易となる。しかも、
研磨時に制御電極のポーラスな表面によって砥石の目詰
まりが解消される。
【0027】また、制御電極のヘッド表面に露出する面
が研磨される場合、表面の凹凸や孔が潰されて一つの平
坦面となるため、切削によって得られるブロックと同様
の単一の電極として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電記録ヘッドの制御電極の一実施例
を示す図で、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)
は正面図、(D)は取付け用の突起に代えて凹部とした
状態の平面図である。
【図2】成形型のキャビティ溝内に制御電極及び制御電
極支持プレート等を装着する状態を説明する分解斜視図
である。
【図3】成形型内に制御電極等を装着した状態を示す横
断面図である。
【図4】本発明の静電記録ヘッドの一実施例を示す縦断
面図である。
【図5】静電記録ヘッドを示す斜視図である。
【図6】従来の静電記録ヘッドにおける制御電極とその
成形型内における製造方法を説明する分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
13a,13b 制御電極 11,11’ 取付け用の突起あるいは凹部 18 配線基板 33 電極支持ブロック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−2020(JP,A) 特開 昭62−66940(JP,A) 特開 平4−239647(JP,A) 特開 昭54−139539(JP,A) 特開 昭61−279564(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/395

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の記録電極が一定ピッチで一列に配
    列されてなる記録電極と、該記録電極の列に沿って複数
    配置される制御電極を備え、前記記録電極と制御電極に
    より静電記録がなされる静電記録ヘッドにおいて、前記
    制御電極が導電性を有する焼結合金によって形成され、
    かつ、この制御電極のヘッド表面に露出する部分を研磨
    して形成されていることを特徴とする静電記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 制御電極には取付け用の突起あるいは凹
    部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の静電記
    録ヘッド。
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