JP2843245B2 - 集塵機の煤処理装置 - Google Patents

集塵機の煤処理装置

Info

Publication number
JP2843245B2
JP2843245B2 JP5308986A JP30898693A JP2843245B2 JP 2843245 B2 JP2843245 B2 JP 2843245B2 JP 5308986 A JP5308986 A JP 5308986A JP 30898693 A JP30898693 A JP 30898693A JP 2843245 B2 JP2843245 B2 JP 2843245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soot
pipe
discharge pipe
heater
accumulation chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5308986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06317137A (ja
Inventor
順 市川
俊夫 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Jidosha Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Jidosha Kogyo KK filed Critical Hino Jidosha Kogyo KK
Priority to JP5308986A priority Critical patent/JP2843245B2/ja
Publication of JPH06317137A publication Critical patent/JPH06317137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2843245B2 publication Critical patent/JP2843245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば性能試験等のため
に定置されたエンジンの排気ガス中の煤を集める集塵機
に関する。更に詳しくは煤を燃焼処理する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、図9に示すように
排気の通過する排気ダクト1にフィルタ3が内蔵された
煤捕集器2が設けられ、フィルタ3の下方の煤捕集器2
内に煤集積室2eが設けられ、導管7aを介してフィル
タ3の排気下流側からフィルタ3内に圧縮空気を導入す
る逆洗手段7がフィルタ3に堆積した煤5を煤集積室2
eに集積させるように構成されたものが知られている。
この装置では煤集積室2eに集積した煤5を蓋8を外し
て開放された開口部2gからスコップ等により取出し、
この煤5を別に設けられた燃焼装置等により燃焼させて
灰にしている。
【0003】しかし、上記装置では煤を煤集積室から取
出したり、取出した煤を別の燃焼装置で燃焼させたりし
なければならない煩わしさがあった。これらの点を解消
するために、本出願人は煤集積室に集積した煤を煤集積
室外に導く加熱管が煤集積室の下端に接続され、煤を燃
焼させるヒータが加熱管に設けられ、エア供給手段が加
熱管内に燃焼用エアを供給するように構成された集塵機
の煤処理装置を提案した(実開平5−30413)。こ
の装置では、煤を別の燃焼装置で燃焼させる煩わしい作
業が不要になり、また煤を加熱管に導いて燃焼させるの
で、煤が燃え残ることがなく全ての煤が灰になる。この
結果、灰は煤と比べて害が少なくその体積が煤の1/1
00になるので、その廃棄処理が極めて容易になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の集塵機の煤
処理装置では、逆洗手段の作動時に煤集積室にフィルタ
に堆積した煤が短時間に大量に集積し、この大量の煤が
高圧の燃焼用エアにより短時間に加熱管に導かれてしま
う。この結果、大量の煤を完全に燃焼させるためには、
加熱管を長くし、かつ大熱量を発生するヒータを加熱管
に沿って長く設けなければならず、装置全体が大型化し
てしまう不具合があった。
【0005】本発明の目的は、煤を煤集積室から取出し
て燃焼させる煩わしい作業が不要になり、効率良く煤を
燃焼させて煤を全て灰にでき、かつ装置を小型化できる
集塵機の煤処理装置を提供することにある。また本発明
の別の目的は、ヒータの熱エネルギ及び煤の燃焼エネル
ギを有効利用する集塵機の煤処理装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1〜図8を用い
て説明する。本発明は、排気が通過する通路11に設け
られフィルタ12が内蔵された煤捕集器13と、フィル
タ12の下方の煤捕集器13内に設けられた煤集積室1
3eと、導管18aを介してフィルタ12の排気下流側
からフィルタ12内に圧縮空気を導入してフィルタ12
に堆積した煤14を煤集積室13eに集積させる逆洗手
段18とを備えた集塵機の改良である。その特徴ある構
成は、煤集積室13eの下端に設けられ煤集積室13e
に集積した煤14を煤排出管19にエアとともに搬送す
る煤搬送手段21,51,71,81,111又は13
1と、煤排出管19の外周に設けられ煤排出管19を加
熱させるヒータ22と、煤排出管19内のヒータ22が
設けられた位置に挿着され煤14を捕集して着火させか
つ煤14の灰及びエアが通過可能な燃焼媒体23とを備
えたところにある。
【0007】図7又は図8に示すように、煤搬送手段2
1又は111はヒータ22の外周に設けられヒータ22
により加熱され煤排出管19の燃焼媒体上流側に吹出し
口を有するエア吹出し管27又は113を備えることが
好ましい。更にこの煤搬送手段21又は111は煤排出
管19の燃焼媒体下流側に連結され煤集積室13eの外
周を包囲して煤14を予熱する煤予熱手段122を備え
ることが好ましい。
【0008】
【作用】フィルタ12に堆積した煤14をフィルタ12
から剥離させるときには、逆洗手段18がフィルタ12
に向って圧縮空気を吹付け、フィルタ12に堆積した煤
14を煤集積室13eに集積させる。煤集積室13eに
集積した煤14は逆洗手段18の作動又は不作動に拘ら
ず煤搬送手段21,51,71,81,111又は13
1によりエアとともに常に略一定量ずつ煤排出管19内
に導かれ、燃焼媒体23に捕集され、ここでヒータ22
の熱で着火し、灰になって排出される。図7又は図8に
示す煤搬送手段21又は111では、ヒータ22の熱に
より煤14を燃焼するためのエアが予熱され、また煤予
熱手段122の熱により煤集積室13eの煤14が暖め
られ、結果として燃焼媒体23における煤の燃焼を容易
にする。
【0009】
【実施例】次に本発明の第1の実施例を図面に基づいて
詳しく説明する。図1に示すように、排気ダクト11の
途中にはフィルタ12が内蔵された煤捕集器13が設け
られる。図示しないディーゼルエンジンの運転試験室の
排気口は排気ダクト11の入口側ダクト11aを介して
煤捕集器13の入口に接続され、煤捕集器13の出口は
排気ダクト11の出口側ダクト11bを介してダクト用
ブロア(図示せず)に接続される。フィルタ12はこの
例では多孔質のハニカム状のセラミックスにより形成さ
れ、エンジンの排気ガス中に含まれる煤14を捕集する
ようになっている。入口側ダクト11a及び出口側ダク
ト11bにはそれぞれのダクト11a,11bを開閉す
る入口側ダンパ16及び出口側ダンパ17が設けられ
る。これらのダンパ16,17は電動ダンパであり、オ
ンするとダクト11a,11bを閉止しオフするとダク
ト11a,11bを開放するようになっている。
【0010】煤捕集器13はフィルタ12を収容する捕
集器本体13aと、この捕集器本体13aの上面の開口
部に下端が接続された末広がりの第1ジャケット13b
と、捕集器本体13aの側面の開口部に一端が接続され
た第2ジャケット13cと、捕集器本体13aの下面の
開口部に上端が接続され内部に煤集積室13eが形成さ
れた略漏斗状の第3ジャケット13dとを有する。フィ
ルタ12は捕集器本体13aにシール部材13fを介し
て収容される。第1ジャケット13bの上端には入口側
ダクト11aが接続され、第2ジャケット13cの他端
には出口側ダクト11bが接続される。
【0011】また出口側ダクト11bにはフィルタ12
に堆積した煤14を剥離させる逆洗手段18が設けら
れ、この逆洗手段18は圧縮空気をタンクに貯蔵するコ
ンプレッサ(図示せず)と、タンクに貯蔵された圧縮空
気をフィルタ12に導入する導管18aと、導管18a
の途中に設けられ導管18aを開閉する逆洗弁18bと
を有する。導管18aの一端はコンプレッサに接続さ
れ、他端はフィルタ12の出口側の面を臨むように出口
側ダクト11bに接続される。また逆洗弁18bはこの
例では電磁弁であり、オンすると導管18aを開放しオ
フすると導管18aを閉止するようになっている。
【0012】本実施例の特徴ある構成は、煤集積室13
eに集積した煤14を煤排出管19にエアとともに搬送
する煤搬送手段21が煤集積室13eの下端に設けら
れ、煤排出管19を加熱させるヒータ22が煤排出管1
9の外周に設けられ、煤排出管19内のヒータ22が設
けられた位置に燃焼媒体23が挿着されたところにあ
る。
【0013】煤搬送手段21は上端が第3ジャケット1
3dの下端に接続されロータリフィーダ24が内蔵され
た短管25と、短管25の下端に接続された煤搬送管2
6と、煤搬送管26内にエアを吹出す吹出し管27とを
有する。ロータリフィーダ24はこの例では6枚の羽根
を有し、減速機付電動機28により駆動され、煤集積室
13eに集積した煤14を一定量ずつ煤搬送管26内に
落下させるようになっている。煤搬送管26の下流端に
は煤排出管19の一端が接続され、煤排出管19の他端
には熱交換器29の放熱管29aを介してチャンバ31
が接続される。燃焼媒体23はこの例では多孔質のハニ
カム状のセラミックスであり、煤14を捕集してヒータ
22の熱により着火させ、かつ煤14の灰及びエアを通
過させるようになっている。
【0014】熱交換器29は上記放熱管29aと、放熱
管29aの外周に螺旋状に巻回された放熱板29bと、
放熱板29bを被包するケース29cとを有する。吹出
し管27には電磁弁である開閉弁32及び熱交換器29
のケース29cを介して煤搬送用ブロア33が接続され
る。チャンバ31には煤14が燃焼して生成された灰が
収容され、清浄なエアのみがエアフィルタ34を介して
チャンバ31外に排出されるようになっている。またヒ
ータ22の外周は断熱材36により覆われる。コントロ
ーラ37の制御入力にはタイマ38が接続され、コント
ローラ37の制御出力は入口側ダンパ16、出口側ダン
パ17及び逆洗弁18bに接続される。タイマ38には
ダクト用ブロアの運転中におけるダンパ16,17及び
逆洗弁18bの動作時間が所定の時間間隔をあけて設定
される。
【0015】このように構成された集塵機の煤処理装置
の動作を説明する。ダクト用ブロアを運転する前にヒー
タ22をオンして煤排出管19内の燃焼媒体23を予熱
する。ダクト用ブロアの運転を開始すると、これに連動
して煤搬送用ブロア33及び減速機付電動機28がオン
し、開閉弁32が開き、同時にタイマ38が起動する。
所定の時間が経過すると、タイマ38のタイムアウト信
号に基づいてコントローラ37は入口側ダンパ16及び
出口側ダンパ17をオンして入口側ダクト11a及び出
口側ダクト11bを閉止し、逆洗弁18bを極めて短い
時間だけオンして導管18aを開放する。この導管18
aの開放により圧縮空気がフィルタ12に吹付けられ、
フィルタ12に堆積した煤14が煤集積室13eに集積
する。
【0016】この煤14はロータリフィーダ24により
略一定量ずつ煤搬送管26に落下し、熱交換器29によ
り暖められて吹出し管27から吹出されるエアにより煤
排出管19内に導かれる。煤排出管19内に導かれた煤
14は燃焼媒体23により捕集され、そこでヒータ22
の熱で着火して燃焼し灰になる。この灰は多孔質の燃焼
媒体23の孔を通ってエアとともにチャンバ31に収容
される。このように、ダクト用ブロアの運転中にフィル
タ12に堆積した煤14を剥離させて煤排出管19内の
燃焼媒体23で燃焼させることができるので、煤14を
効率良く焼却できる。また灰は煤14に比べて害が少な
くその体積が煤の1/100になるので、その廃棄処理
が極めて容易になる。
【0017】また、コントローラ37はタイマ38から
の信号で逆洗弁18bをオフして導管18aを閉止する
と、入口側ダンパ16及び出口側ダンパ17をオフして
入口側ダクト16及び出口側ダクト17をそれぞれ開放
する。これによりエンジンの運転試験室の排気がフィル
タ12により浄化されて屋外に排出される。
【0018】図2は本発明の第2の実施例を示す。図2
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。煤集積室13eに集積した煤14を煤排出管19に
搬送する煤搬送手段51は第3ジャケット13dの下端
に接続されロータリフィーダ24が内蔵された短管25
と、短管25の下端に接続され煤14を一時的に貯留す
る煤貯留箱52と、煤貯留箱52に挿入されこの箱52
内の煤14を浮遊させる第1吹出し管61と、浮遊した
煤14を煤排出管19に導く煤搬送管53と、燃焼媒体
23を臨むように煤搬送管53の下流側に挿入された第
2吹出し管62とを有する。煤搬送管53の一端は煤貯
留箱52にその側面から挿入され、下向きに折曲がって
下端が末広がりに形成される。また煤搬送管53の他端
は煤排出管19の一端に接続される。第1吹出し管61
及び第2吹出し管62はそれぞれ開閉弁54,56及び
熱交換器(図示せず)を介して図示しない煤搬送用ブロ
アに接続される。
【0019】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、煤集積室13eの煤14を一時的に煤貯留箱52
に貯め、第1吹出し管61から吹出されるエアによりこ
の煤14を浮遊させる。次に第2吹出し管62から燃焼
媒体23に向けて吹出されるエアにより煤搬送管53内
を負圧にして上記浮遊した煤14は煤搬送管53内に吸
込まれ、第2吹出し管62により吹出されるエアにより
煤排出管19に搬送される。このように煤14を浮遊さ
せるので、煤14が細かくなり、燃焼媒体23での煤1
4の着火及び燃焼が更に容易になる。上記以外の動作は
第1の実施例と同様なので、繰返しの説明を省略する。
【0020】図3は本発明の第3の実施例を示す。図3
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。煤集積室13eに集積した煤14を煤排出管19に
搬送する煤搬送手段71は上端が第3ジャケット13d
の下端に接続され側端が煤排出管19に接続された略逆
L字状の煤搬送管72と、煤搬送管72に燃焼媒体23
を臨むように挿入された吹出し管73とを有する。吹出
し管73は煤搬送管72の上端の開口部72aの下方を
横切るように略水平に煤搬送管72に挿入される。また
吹出し管73は開閉弁74及び熱交換器(図示せず)を
介して図示しない煤搬送用ブロアに接続される。
【0021】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、煤集積室13eに集積した煤14が煤搬送管72
内に落下し、この煤14が吹出し管73から吹出される
エアにより煤排出管19に搬送される。上記以外の動作
は第1の実施例と同様なので、繰返しの説明を省略す
る。
【0022】図4は本発明の第4の実施例を示す。図4
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。煤集積室13eに集積した煤14を煤排出管19に
搬送する煤搬送手段81は上端が第3ジャケット13d
の下端に接続され一方の側端が煤排出管19に接続され
た煤搬送管82と、煤搬送管82の他方の側端から挿入
されたスクリューコンベア83と、燃焼媒体23を臨む
ように挿入された吹出し管84とを有する。スクリュー
コンベア83は減速機付電動機86により駆動され、煤
搬送管82の上端の開口部82aを横切るように煤搬送
管82に挿入される。また煤搬送管82はスクリューコ
ンベア83の先端からクランク状に折曲がって形成さ
れ、煤搬送管82のうち吹出し管84が挿入された部分
には煤溜まり部82bが形成される。吹出し管84は開
閉弁87及び熱交換器(図示せず)を介して図示しない
煤搬送用ブロアに接続される。
【0023】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、煤集積室13eに集積した煤14がスクリューコ
ンベア83により煤溜まり部82bに搬送され、この煤
14が吹出し管84により吹出されるエアにより煤排出
管19に搬送される。上記以外の動作は第1の実施例と
同様なので、繰返しの説明を省略する。
【0024】図5は本発明の第5の実施例を示す。図5
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。この例では煤排出管19が縦方向に設けられ、この
煤排出管19に前記実施例と同様にヒータ22及び燃焼
媒体23が設けられる。煤集積室13eに集積した煤1
4を煤排出管19に搬送する煤搬送手段111は第3ジ
ャケット13dの下端に接続され内部にリング状の膨出
部112aが形成された短管112と、短管112の下
部側方より挿入された吹出し管113と、第3ジャケッ
ト13dの下端側壁に設けられたバイブレータ114と
を有する。この膨出部112aの内径は逆洗弁18b
(図1)の開放する時間との関係において煤排出管19
に一定量ずつ煤14が自重により落下する程度の寸法を
有する。吹出し管113の短管112への挿入端は燃焼
媒体23に臨むように下向きに折曲げて形成され、その
他端は開閉弁116及び熱交換器29を介して煤搬送用
ブロア33に接続される。煤排出管19は煤搬送管30
を介して放熱管29aに接続される。
【0025】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、煤集積室13eの煤14は膨出部112aにより
一定量ずつ落下し、吹出し管113から吹出されるエア
により煤排出管19に搬送される。ここで煤14が膨出
部112aで詰まった場合又は落下量が少ない場合には
バイブレータ114で第3ジャケット13dを振動させ
落下を促進させる。上記以外の動作は第1の実施例と同
様なので、繰返しの説明を省略する。
【0026】図6は本発明の第6の実施例を示す。図6
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。煤集積室13eに集積した煤14を煤排出管19に
搬送する煤搬送手段131は第3ジャケット13dの下
端側壁に設けられたバイブレータ132と、第3ジャケ
ット13dの下端に接続された比較的内径Lが小さい煤
導入管133と、この煤導入管133の下端が接続する
煤搬送管26と、この煤搬送管26に燃焼用エアを吹出
す吹出し管27とを有する。この煤導入管133の内径
Lは逆洗弁18b(図1)の開放する時間との関係にお
いて煤排出管19に一定量ずつ煤14が自重により落下
する程度の寸法を有する。吹出し管27は開閉弁32及
び熱交換器29を介して煤搬送用ブロア33に接続され
る。
【0027】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、煤搬導入管133の内径Lが比較的小さいため煤
集積室13eの煤14が一定量ずつ煤搬送管26に落下
し、吹出し管27から吹出されるエアにより燃焼媒体2
3に搬送される。ここで煤14が煤導入管133で詰ま
った場合又は落下量が少ない場合にはバイブレータ13
2で第3ジャケット13dを振動させ落下を促進させ
る。上記以外の動作は、第1の実施例と同様なので、繰
返しの説明を省略する。
【0028】図7は本発明の第7の実施例を示す。図7
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。本実施例の特徴ある構成は熱交換器129がヒータ
22の外周に設けられ、かつ煤集積室13eの外周を包
囲して煤14を予熱する煤予熱手段122が煤排出管1
9に連結されたところにある。
【0029】熱交換器129はヒータ22の外周に設け
られた放熱管129aと、この放熱管129aの外周に
螺旋状に巻回された放熱板129bと、放熱板129b
を被包するケース129cとを有し、熱交換器129の
外周はヒータ22とともに断熱材136により覆われ
る。第1の実施例と同様に吹出し管27には電磁弁であ
る開閉弁32及び熱交換器129を介して煤搬送用ブロ
ア33が接続される。
【0030】煤予熱手段122は煤集積室13eを形成
する第3ジャケット13dの外周を空間122aを介し
て包囲する漏斗状のカバー体122bと、空間122a
に連通するようにカバー体122bにそれぞれ接続され
た入口管122c及び出口管122dと、煤排出管19
と入口管122cを連結する接続管122eとを有す
る。出口管122dはチャンバ31に接続される。
【0031】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、第1実施例と同様に煤集積室13eから煤14が
煤排出管19に搬送される。煤排出管19内に導かれた
煤14は燃焼媒体23により捕集され、そこでヒータ2
2の熱で着火して燃焼し灰になる。このときヒータ22
の熱は同時に放熱管129a及び放熱板129bにより
燃焼用のエアを暖める。また逆に煤14が多量に燃焼媒
体23に捕集され、限界以上に燃焼熱を発生させている
場合にはブロア33から送られるエアでこの燃焼媒体2
3を冷却することもできる。次に灰を含んだ高温のエア
は多孔質の燃焼媒体23の孔を通って接続管122e及
び入口管122cを通ってカバー体122bの空間12
2aに入る。ここで高温のエアは第3ジャケット13d
を介して煤集積室13eに溜まっている煤14を暖め
る。熱交換を終えた灰を含むエアは出口管122dを通
りチャンバ31に収容される。
【0032】図8は本発明の第8の実施例を示す。図8
において図1に示す第1の実施例、図5に示す第5の実
施例及び図7に示す第7の実施例と同一符号は同一部品
を示す。この例では第5の実施例と同様に煤排出管19
が縦方向に設けられ、この煤排出管19に第7の実施例
と同様にヒータ22、燃焼媒体23及び熱交換器129
が設けられる。燃焼媒体23には第5の実施例と同様に
吹出し管113のエア吹出し口が向けられる。また第7
の実施例と同様に煤集積室13eの外周にその内部の煤
を予熱する煤予熱手段122が設けられる。
【0033】このように構成された集塵機の煤処理装置
では、第5の実施例と同様に煤集積室13eから煤14
が燃焼媒体23に到達し、ここで煤を燃焼した後第7の
実施例と同様に煤燃焼室13eに溜まっている煤14を
暖める。
【0034】なお、上記実施例では燃焼媒体としてハニ
カム状のセラミックスを挙げたが、これは一例であって
煤を捕集して煤の灰及びエアを通過させることができれ
ば全体が3次元の網目構造をした多孔質のセラミックス
やペレット状のセラミックスや格子状に編まれた金網等
でもよい。またハニカム状、3次元網目構造又はペレッ
ト状のセラミックスの表面に触媒作用を有する貴金属等
の活性成分を担持させると、比較的低い温度で煤を燃焼
させることができるので、加熱管を更に短くでき、ヒー
タも小熱量を発生するもので済み、更に装置の小型化を
図ることができる。また上記実施例ではコントローラが
タイマの信号に基づいて入口側ダンパ、出口側ダンパ及
び逆洗弁を制御したが、これらのダンパや弁を手動で操
作してもよい。
【0035】また上記実施例ではダクト用ブロアがオン
すると、煤搬送ブロア、ロータリフィーダ又はスクリュ
ーコンベアがオンし、開閉弁が開くように構成したが、
煤集積室に煤の集積量を検出するセンサを設け、コント
ローラがこのセンサの検出出力に基づいて所定量以上の
煤が煤集積室に集積したときに煤搬送ブロア、ロータリ
フィーダ又はスクリューコンベアをオンして開閉弁を開
き、所定量未満になったときに煤搬送ブロア、ロータリ
フィーダ又はスクリューコンベアを閉じて開閉弁を閉じ
るように構成すれば、更に効率良く煤を焼却できる。ま
た上記第1及び第2の実施例では煤集積室の下端に6枚
の羽根を有するロータリフィーダを取付けたが、これに
限らず5枚以下又は7枚以上の羽根を有するロータリフ
ィーダでもよい。更に上記実施例では第3ジャケットに
バイブレータを設けたが、逆洗弁18bの開放する時に
煤排出管19に一定量ずつ煤14が自重により落下すれ
ばバイブレータは特に設けなくても良い。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、煤
集積室の下端に設けられた煤搬送手段が煤集積室に集積
した煤を煤排出管にエアとともに搬送し、煤排出管の外
周に設けられたヒータが煤排出管を加熱させ、煤排出管
内のヒータが設けられた位置に挿着された燃焼媒体が煤
を捕集して着火させかつ煤の灰及びエアを通過させるよ
うに構成したので、従来の煤を煤集積室から取出して別
の燃焼装置で燃焼させる装置と比較して、煤を煤集積室
から取出す煩わしい作業が不要になり、作業性の向上を
図ることができる。
【0037】また、逆洗手段の作動時に大量の煤が高圧
の燃焼用エアにより短時間に加熱管に導かれる従来の集
塵機の煤処理装置と比較して、逆洗手段の作動又は不作
動に拘らず煤搬送手段が常に略一定量の煤を煤搬出管に
搬送するので、効率良く煤を燃焼させて煤を全て灰にで
き、装置の小型化を図ることができる。
【0038】更に燃焼用エアを暖める熱交換器をヒータ
の周囲に設けることによりヒータの熱エネルギを有効に
利用できるとともに煤処理装置をより一層コンパクトに
することができる。また燃焼後の灰を含む高温のエアで
煤集積室内の煤を予熱することにより煤の燃焼エネルギ
の有効利用が図れ、結果として燃焼媒体において煤をよ
り一層効率よく燃焼できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例煤処理装置の構成図。
【図2】本発明第2の実施例を示す図1のA部に対応す
る拡大断面図。
【図3】本発明第3の実施例を示す図1のA部に対応す
る拡大断面図。
【図4】本発明第4の実施例を示す図1のA部に対応す
る拡大断面図。
【図5】本発明第5の実施例煤処理装置の要部断面図。
【図6】本発明第6の実施例煤処理装置の要部断面図。
【図7】本発明第7の実施例煤処理装置の要部断面図。
【図8】本発明第8の実施例煤処理装置の要部断面図。
【図9】従来例を示す図1に対応する構成図。
【符号の説明】
11 排気ダクト(通路) 12 フィルタ 13 煤捕集器 13e 煤集積室 14 煤 18 逆洗手段 18a 導管 19 煤排出管 21,51,71,81,111,131 煤搬送手段 22 ヒータ 23 燃焼媒体 27,113 吹出し管 33 エア搬送用ブロア 122 煤予熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−125616(JP,A) 特開 平4−267913(JP,A) 特開 平6−137134(JP,A) 実開 平4−66318(JP,U) 実開 平4−127828(JP,U) 実開 平4−134622(JP,U) 実開 昭61−74616(JP,U) 実開 昭58−130016(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/02 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気が通過する通路(11)に設けられフィ
    ルタ(12)が内蔵された煤捕集器(13)と、前記フィルタ(1
    2)の下方の前記煤捕集器(13)内に設けられた煤集積室(1
    3e)と、導管(18a)を介して前記フィルタ(12)の排気下流
    側から前記フィルタ(12)内に圧縮空気を導入して前記フ
    ィルタ(12)に堆積した煤(14)を前記煤集積室(13e)に集
    積させる逆洗手段(18)とを備えた集塵機において、 前記煤集積室(13e)の下端に設けられ前記煤集積室(13e)
    に集積した煤(14)を煤排出管(19)にエアとともに搬送す
    る煤搬送手段(21,51,71,81,111,131)と、 前記煤排出管(19)の外周に設けられ前記煤排出管(19)を
    加熱させるヒータ(22)と、 前記煤排出管(19)内の前記ヒータ(22)が設けられた位置
    に挿着され前記煤(14)を捕集して前記ヒータ(22)の加熱
    により着火させかつ前記煤(14)の灰及び前記エアが通過
    可能な燃焼媒体(23)とを備えたことを特徴とする集塵機
    の煤処理装置。
  2. 【請求項2】 煤搬送手段(21,111)は前記ヒータ(22)の
    外周に設けられ前記ヒータ(22)により加熱され前記煤排
    出管(19)の燃焼媒体上流側にエア吹出し口を有する吹出
    し管(27,113)を備えた請求項1記載の集塵機の煤処理装
    置。
  3. 【請求項3】 煤搬送手段(21,111)は煤排出管(19)の燃
    焼媒体下流側に連結され煤集積室(13e)の外周を包囲し
    て煤(14)を予熱する煤予熱手段(122)を備えた請求項1
    記載の集塵機の煤処理装置。
JP5308986A 1993-03-10 1993-12-09 集塵機の煤処理装置 Expired - Fee Related JP2843245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5308986A JP2843245B2 (ja) 1993-03-10 1993-12-09 集塵機の煤処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4885693 1993-03-10
JP5-48856 1993-03-10
JP5308986A JP2843245B2 (ja) 1993-03-10 1993-12-09 集塵機の煤処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06317137A JPH06317137A (ja) 1994-11-15
JP2843245B2 true JP2843245B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=26389192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5308986A Expired - Fee Related JP2843245B2 (ja) 1993-03-10 1993-12-09 集塵機の煤処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2843245B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000046492A1 (fr) * 1999-02-02 2000-08-10 Fumiya Takeuchi Dispositif reduisant les fumees noires et les particules destine aux moteurs diesel et dispositif auxiliaire servant a reduire les gaz d'echappement

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0808998B1 (en) 1996-05-22 2001-08-01 Hino Motors, Ltd. Soot treating apparatus with dust collector

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000046492A1 (fr) * 1999-02-02 2000-08-10 Fumiya Takeuchi Dispositif reduisant les fumees noires et les particules destine aux moteurs diesel et dispositif auxiliaire servant a reduire les gaz d'echappement

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06317137A (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930000473B1 (ko) 디이젤엔진의 배기정화장치
US8608834B2 (en) Filter service system and method
US6375695B2 (en) Method and apparatus for processing exhaust gas
JP2843245B2 (ja) 集塵機の煤処理装置
EP0808998A1 (en) Soot treating apparatus for dust collector
JP2553269Y2 (ja) 集塵機の煤処理装置
JP3462191B2 (ja) トンネル内の集塵装置
JP2888160B2 (ja) 高周波加熱排ガス浄化装置
US4466816A (en) Condenser filter insert for mufflers for internal combustion engines
CN219861235U (zh) 一种煤气发生炉热量回收装置
CN214406960U (zh) 一种热平衡的热洁炉
JPH06294315A (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ
CN212262745U (zh) 一种布袋除尘器
JP2655251B2 (ja) 焼却炉フレーム
CN213375592U (zh) 一种锰铁冶炼烟尘处理系统
JP2003106138A (ja) 排気ガス浄化装置
JP3025171B2 (ja) バグフィルター設備
JP3112144B2 (ja) 集塵機の煤処理装置
JPS6141946Y2 (ja)
JP2004137962A (ja) フィルタ逆洗装置及びフィルタ逆洗方法
EP0165922A1 (en) REGENERATION SYSTEM FOR SEPARATING FILTERS WITH DEVICE FOR REDUCING EXHAUST GAS.
JP3584180B2 (ja) マグネシウム粉塵の集塵方法およびその装置
JPH0719025A (ja) 排気ガス清浄方法及び装置
JPS6219268A (ja) サイクロン集塵器
JPH02112609A (ja) ディーゼルエンジンの排ガス捕集導管中のスス酸化方法およびこの方法を実施する装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees