JP2842044B2 - 進行波管増幅器 - Google Patents

進行波管増幅器

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JP2842044B2 JP11561592A JP11561592A JP2842044B2 JP 2842044 B2 JP2842044 B2 JP 2842044B2 JP 11561592 A JP11561592 A JP 11561592A JP 11561592 A JP11561592 A JP 11561592A JP 2842044 B2 JP2842044 B2 JP 2842044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、進行波管とこれを動作
させる電源とからなる進行波管増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】進行波管増幅器は、放送用などの中継器
あるいは送信機の最終段増幅器として用いられている。
進行波管増幅器は出力が10W台から数KW台のものま
で種々のものがあるが、中継器あるいは送信機において
他の機器がほとんど固体化されているため、消費電力の
大部分を進行波管増幅器が占めている。このため、進行
波管増幅器の消費電力の低減つまり効率の改善は必要不
可欠の条件である。
【0003】進行波管増幅器の消費電力低減の方法の一
つとして、遅波回路で高周波との相互作用を終えた電子
ビーム、いわゆるスペントビームを捕捉するコレクタに
おいて熱損失として消費される電力をできるだけ少なく
する方法がある。すなわち、コレクタ電圧をスペントビ
ームの中で最も速度の遅い電子が捕えられる電位まで下
げて動作させる、いわゆるコレクタ電位低下、あるいは
コレクタの電極を複数個に分割してそれぞれに別々の電
圧を印加して、スペントビームの電子をそれぞれの速度
に応じて弁別して捕捉する多段コレクタ電位低下などが
ある。
【0004】このようにして消費電力の低減を図った進
行波管増幅器として図2に示すようなカソード側を一番
下にして各電源を積み上げた積み上げ方式のものが従来
知られている。この進行波管増幅器は2段のコレクタ1
3,14を有する進行波管1と、その電源2から構成さ
れている。進行波管1は電子銃3、遅波回路4、コレク
タ13,14およびビーム集束装置6から構成され、電
子銃3にはカソード7、ヒータ8、ウェネルト9、アノ
ード10がある。カソード7から放出された電子ビーム
はビーム集束装置6によって集束されて遅波回路4を通
過し、このとき入力結合部11から入力された高周波と
相互作用して高周波を増幅させる。増幅された高周波は
出力結合部12から外部に取出され、相互作用の終った
電子ビーム、いわゆるスペントビームはコレクタに入り
速度の遅いものは第1のコレクタ13に、速いものは第
2のコレクタ14に入力し捕捉される。
【0005】電源2はカソード端子19を基準にして電
圧の低いものから順に第2のコレクタ14、第1のコレ
クタ13、遅波回路4、アノード10用に各電源15,
16,17,18を積み上げ、端子20,21,22,
23をそれぞれ第2のコレクタ14、第1のコレクタ1
3、遅波回路4、アノード10用電源端子とし、さらに
ヒータ用電源25およびその端子を19,27として構
成したものである。なお、遅波回路4が接地電位となっ
ている。ヒータ8以外の電源の構成方法には、カソード
7側を共通にして各電源を個別にした個別方式もある
が、小形軽量化、低消費電力化、低コスト化などの経済
性に重点をおく場合には一般に積み上げ方式が用いられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の進行波
管増幅器ではコレクタ電圧の設定はスペントビームの速
度分散が最も大きく、遅い電子の割合の大きい飽和出力
時の速度分布に合わせて行なわれる。このため、コレク
タで発生する熱損失量としては、飽和出力時よりも小信
号、無励振時の場合の方が大きくなることがある。これ
はコレクタの段数が少なく、遅波回路でのビーム変換効
率の高いものほどその影響は顕著である。
【0007】進行波管増幅器としては飽和出力時から無
励振時までの全ての動作状態が考えられるので、最も熱
損失量が大きい状態を考慮して熱設計を行なう必要があ
る。そのため、進行波管のコレクタは最も熱損失量の大
きい小信号、無励振の場合を考慮するため、小型化でき
ない、または使用部材の温度、特に最終段コレクタの温
度が上がり過ぎてしまうという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の進行波管増幅器
は、電源の最終段コレクタ用端子に接続されて最終段コ
レクタ用電源の一部を構成する制御電源と、進行波管の
最終段コレクタ電流を検出し、この検出信号を前記制御
電源の出力電圧制御部に最終段コレクタ電圧を制御する
信号として帰還する検出回路を有する。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の進行波管増幅器の一実施例を示すブ
ロック図で、コレクタが2段の場合のものである。電源
2Aは図2の従来例の電源2において最終段(この場合
は第2コレクタ)のコレクタ用端子20に制御電源24
を接続し、この先にさらに最終段コレクタ電流検出回路
30を接続し、端子26を最終段コレクタ用電源端子と
し、そして最終段コレクタの電流検出回路30の検出信
号出力端子28を制御電源24の出力電圧制御部の入力
端子29に接続したものである。
【0010】最終段コレクタ電流は進行波管1が飽和出
力動作の時に最も少なく、小信号、無励振動作となるに
従って電流値は多くなる。そのため、進行波管1の動作
状態を検出する信号源として使用できる。また、進行波
管1が無励振の状態で動作しているときは、電子は初期
のエネルギーを維持したままコレクタに入射するため、
遅い電子は存在せずに速度分散もないため、電子ビーム
は全て最終段のコレクタに入射する。従って、小信号、
無励振の場合には最終段のコレクタ電圧を飽和出力時の
ときよりも下げた場合でも、コレクタの電子ビームの捕
捉性能が失なわれることはない。
【0011】以上から図1に示す電源2Aを構成し、最
終段コレクタ電流を検出し、この検出信号を制御電源2
4の出力電圧制御部に帰還することにより、最終段コレ
クタ電流値に合わせて最終段コレクタ電圧を制御するこ
とができる。つまり、最終段コレクタ電流は飽和出力時
に最も少なく、小信号動作、無励振となると電流は多く
なるので、最終段コレクタ電流の増加に伴ない最終段コ
レクタ電圧を低下させることで、コレクタの電子ビーム
捕捉性能を損うことなくコレクタで熱負荷を低減でき
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、制御電源
と進行波管の最終段コレクタ電流検出回路を設けること
により、最終段コレクタ電流を進行波管の動作状態を検
出する信号源として使用し、最終段コレクタ電流の増加
に伴い最終段コレクタ電圧を低下させることで、コレク
タの電子ビーム捕捉性能を損うことなくコレクタでの熱
負荷を低減することができる。このことは従来、小信
号、無励振時でのコレクタの温度から設計上の制約を受
けていた進行波管を小型・軽量化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の進行波管増幅器の一実施例のブロック
図である。
【図2】従来の進行波管増幅器のブロック図である。
【符号の説明】
1 進行波管 2,2A 電源 13 第1コレクタ 14 第2コレクタ 15 第2コレクタ用電源 16 第1コレクタ用電源 17 遅波回路用電源 18 アノード用電源 24 制御電源 25 ヒータ用電源 30 電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/58 WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ段数が2段以上の進行波管と、
    この進行波管を動作させる電圧積み上げ方式の電源とを
    含む進行波管増幅器において、電源の最終段コレクタ用
    端子に接続されて最終段コレクタ用電源の一部を構成す
    る制御電源と、前記進行波管の最終段コレクタ電流を検
    出し、この検出信号を前記制御電源に最終段コレクタ電
    圧を制御する信号として帰還する検出回路とを有するこ
    とを特徴とする進行波管増幅器。
JP11561592A 1992-05-08 1992-05-08 進行波管増幅器 Expired - Fee Related JP2842044B2 (ja)

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