JP2841962B2 - 部分メッキ装置 - Google Patents
部分メッキ装置Info
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- JP2841962B2 JP2841962B2 JP24094691A JP24094691A JP2841962B2 JP 2841962 B2 JP2841962 B2 JP 2841962B2 JP 24094691 A JP24094691 A JP 24094691A JP 24094691 A JP24094691 A JP 24094691A JP 2841962 B2 JP2841962 B2 JP 2841962B2
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- Japan
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- plating
- hoop material
- mask window
- mask
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフープ材に形成された被
メッキ部材またはフープ材の部分メッキ装置に係り、特
にメッキ所要域に均一厚さの部分メッキ処理を施すこと
で生産性の向上を図った部分メッキ装置に関する。
メッキ部材またはフープ材の部分メッキ装置に係り、特
にメッキ所要域に均一厚さの部分メッキ処理を施すこと
で生産性の向上を図った部分メッキ装置に関する。
【0002】例えばコネクタ端子のような舌片状の接続
端子の製造プロセスでは、帯状フープ材に櫛刃状に連続
して形成した接続端子母材の所要領域に接続特性を向上
させるための電極皮膜を連続した部分メッキ処理で形成
する方法が多用されている。
端子の製造プロセスでは、帯状フープ材に櫛刃状に連続
して形成した接続端子母材の所要領域に接続特性を向上
させるための電極皮膜を連続した部分メッキ処理で形成
する方法が多用されている。
【0003】
【従来の技術】図では一例として被メッキ部材がフープ
材に櫛刃状に連続形成されたコネクタ端子であり、該コ
ネクタ端子の先端側の一部に金(Au)メッキ処理を施す場
合について説明する。
材に櫛刃状に連続形成されたコネクタ端子であり、該コ
ネクタ端子の先端側の一部に金(Au)メッキ処理を施す場
合について説明する。
【0004】図2は被メッキ部材のメッキ所要域を示す
図であり、図3は従来の部分メッキ装置とそのメッキ方
法を説明する概念図、図4は問題点を説明する図であ
る。図2で、フープ材1には櫛刃状の端子部材1aが一定
したピッチ間隔pで例えば連続プレス機械等で打抜き形
成されており、各端子部材1aの連結部1′には該端子部
材1aを連続形成する際の送りガイドとなるガイド孔1bが
上記ピッチpに形成されている。
図であり、図3は従来の部分メッキ装置とそのメッキ方
法を説明する概念図、図4は問題点を説明する図であ
る。図2で、フープ材1には櫛刃状の端子部材1aが一定
したピッチ間隔pで例えば連続プレス機械等で打抜き形
成されており、各端子部材1aの連結部1′には該端子部
材1aを連続形成する際の送りガイドとなるガイド孔1bが
上記ピッチpに形成されている。
【0005】そして図示の斜線域Aが所要の金(Au)メッ
キ域を表わしている。かかるフープ材1にメッキ処理を
施す装置とメッキ方法を示す図3で、(3-1)は装置外観
図,(3-2) は該装置の主要部をa〜a′で切断した断面
図である。
キ域を表わしている。かかるフープ材1にメッキ処理を
施す装置とメッキ方法を示す図3で、(3-1)は装置外観
図,(3-2) は該装置の主要部をa〜a′で切断した断面
図である。
【0006】図でメッキ装置2は、図2で説明したフー
プ材1を連結部1′に設けてある上記ガイド孔1bで引っ
掛けて所定の移動速度で移動させる2個の駆動輪3と、
該2個の駆動輪3の中間領域に固定されて位置するメッ
キ処理部4および該2個の駆動輪3とメッキ処理部4と
を所定位置に配設する皿状の筐体5とで構成されてい
る。
プ材1を連結部1′に設けてある上記ガイド孔1bで引っ
掛けて所定の移動速度で移動させる2個の駆動輪3と、
該2個の駆動輪3の中間領域に固定されて位置するメッ
キ処理部4および該2個の駆動輪3とメッキ処理部4と
を所定位置に配設する皿状の筐体5とで構成されてい
る。
【0007】なお上記2個の駆動輪3は該筐体5の底面
を液蜜を保って貫通している回転軸31に固定されてお
り、該回転軸31の他端は図示されない駆動機構部に係合
して所定の回転速度で回転できるようになっている。
を液蜜を保って貫通している回転軸31に固定されてお
り、該回転軸31の他端は図示されない駆動機構部に係合
して所定の回転速度で回転できるようになっている。
【0008】またメッキ処理部4は、上記フープ材1を
その長手方向に沿って端子部材1a形成側から跨ぐように
構成されている絶縁材からなるマスク部41と該マスク部
41の片面側に固定されたノズル収容箱42とからなってい
る。
その長手方向に沿って端子部材1a形成側から跨ぐように
構成されている絶縁材からなるマスク部41と該マスク部
41の片面側に固定されたノズル収容箱42とからなってい
る。
【0009】そして該マスク部41は、そのノズル収容箱
42固定面側に上記端子部材1aのメッキ所要域Aの長さに
対応する幅dで上記駆動輪3の回転速度ひいてはフープ
材1の移動速度と所要のメッキ厚さとから設定される長
さLを持つ角形のマスク窓41a が形成されており、上記
駆動輪3で移動するフープ材1のメッキ所要域Aと該マ
スク窓41a の幅dとがほぼ合致するように筐体5に配設
されている。
42固定面側に上記端子部材1aのメッキ所要域Aの長さに
対応する幅dで上記駆動輪3の回転速度ひいてはフープ
材1の移動速度と所要のメッキ厚さとから設定される長
さLを持つ角形のマスク窓41a が形成されており、上記
駆動輪3で移動するフープ材1のメッキ所要域Aと該マ
スク窓41a の幅dとがほぼ合致するように筐体5に配設
されている。
【0010】従って、マスク部41の内部を移動するフー
プ材1は所要のメッキ域Aのみが該マスク窓41a に露出
することとなる。また、ノズル収容箱42の内部で該マス
ク部41のマスク窓41a と対面する近傍位置には図示され
ないポンプで配管43を介して送られてくるメッキ液44を
扇形状に噴出する平面視扇形をなすノズル45が装着され
ているが、該ノズル45の開口端辺近傍の内側にはその長
手方向に沿って例えば2〜3Vの“+”側電位に繋がる
アノード電極46が配置されている。
プ材1は所要のメッキ域Aのみが該マスク窓41a に露出
することとなる。また、ノズル収容箱42の内部で該マス
ク部41のマスク窓41a と対面する近傍位置には図示され
ないポンプで配管43を介して送られてくるメッキ液44を
扇形状に噴出する平面視扇形をなすノズル45が装着され
ているが、該ノズル45の開口端辺近傍の内側にはその長
手方向に沿って例えば2〜3Vの“+”側電位に繋がる
アノード電極46が配置されている。
【0011】そこで、2個の上記駆動輪3に噛み合わさ
れてマスク部41の内部を通るフープ材1を図示されない
駆動機構部に係合してR方向に回転する駆動輪3で矢印
B方向に移動させると、該マスク部41のマスク窓41a に
はフープ材1の端子部材1aのメッキ所要域Aが順次露出
することとなる。
れてマスク部41の内部を通るフープ材1を図示されない
駆動機構部に係合してR方向に回転する駆動輪3で矢印
B方向に移動させると、該マスク部41のマスク窓41a に
はフープ材1の端子部材1aのメッキ所要域Aが順次露出
することとなる。
【0012】従って上記ノズル45から例えばシアン金溶
液の如きメッキ液44を噴出させると、駆動輪3を介して
接地電位にあるフープ材1と上記アノード電極46との間
の電位差によってマスク窓41a から露出するフープ材1
のメッキ所要域Aに図示のドット領域A′の如く金メッ
キ処理を施すことができる。
液の如きメッキ液44を噴出させると、駆動輪3を介して
接地電位にあるフープ材1と上記アノード電極46との間
の電位差によってマスク窓41a から露出するフープ材1
のメッキ所要域Aに図示のドット領域A′の如く金メッ
キ処理を施すことができる。
【0013】なおこの場合のメッキ処理では、ノズル45
自体が上述したノズル収容箱42で囲まれているため該ノ
ズル45から先が拡がる扇形状に噴出するメッキ液44がマ
スク部41の長手方向両側に露出するフープ材1にかかる
ことがなく、結果的にマスク窓41a に露出する時間帯の
みをメッキ処理時間となし得るのでフープ材1の全長さ
にわたってムラのない良質のメッキ処理を行なうことが
できる。
自体が上述したノズル収容箱42で囲まれているため該ノ
ズル45から先が拡がる扇形状に噴出するメッキ液44がマ
スク部41の長手方向両側に露出するフープ材1にかかる
ことがなく、結果的にマスク窓41a に露出する時間帯の
みをメッキ処理時間となし得るのでフープ材1の全長さ
にわたってムラのない良質のメッキ処理を行なうことが
できる。
【0014】なお上記駆動輪3の回転速度換言すればフ
ープ材1のB方向への移動速度を変えることで如何なる
厚さのメッキ処理でも行なえるメリットもある。
ープ材1のB方向への移動速度を変えることで如何なる
厚さのメッキ処理でも行なえるメリットもある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】問題点を説明する図4
で、(イ)は図3のマスク窓部分をノズル側から見た
図,(ロ)はメッキ処理時の電流密度の状態を(イ)の
側面断面図で模式的に示した図,(ハ)はメッキ処理後
のメッキ厚さの状態を示す断面図である。
で、(イ)は図3のマスク窓部分をノズル側から見た
図,(ロ)はメッキ処理時の電流密度の状態を(イ)の
側面断面図で模式的に示した図,(ハ)はメッキ処理後
のメッキ厚さの状態を示す断面図である。
【0016】(イ)で図3で説明したマスク部41のマス
ク窓41a には、フープ材1の端子部材1aの先端部1a′を
含むメッキ所要域Aが矢印Bのように順次移動しながら
露出している。
ク窓41a には、フープ材1の端子部材1aの先端部1a′を
含むメッキ所要域Aが矢印Bのように順次移動しながら
露出している。
【0017】この場合、ノズル45の開口近傍に装着した
アノード電極46とフープ材1ひいては端子部材1aのメッ
キ所要域Aとの間に流れる電流の電流密度は、(ロ)の
模式曲線bで示すように端子部材1aの先端部1a′が最大
となり基部に行くほど小さくなる。
アノード電極46とフープ材1ひいては端子部材1aのメッ
キ所要域Aとの間に流れる電流の電流密度は、(ロ)の
模式曲線bで示すように端子部材1aの先端部1a′が最大
となり基部に行くほど小さくなる。
【0018】一方メッキ厚さは一般に電流密度に比例す
る。従って(イ)で示したマスク窓41a に露出する端子
部材1aのメッキ所要域Aに形成されるメッキ層は、
(ハ)のドット領域Cに示すように先端部1a′が最も厚
く基部に行くほど薄くなる逆楔状に形成されることとな
る。
る。従って(イ)で示したマスク窓41a に露出する端子
部材1aのメッキ所要域Aに形成されるメッキ層は、
(ハ)のドット領域Cに示すように先端部1a′が最も厚
く基部に行くほど薄くなる逆楔状に形成されることとな
る。
【0019】しかし該マスク窓41a の幅に対応する端子
部材1aのメッキ所要域(図のp1〜p2間)は所定のメッキ
厚さtを確保しなければならない。従ってメッキ所要域
の基部側のp2点で少なくとも該メッキ厚さtを確保する
と、先端部1a′すなわちp1点におけるメッキ厚さTは所
要厚さtより厚くなって常時“T>t”が成立する。
部材1aのメッキ所要域(図のp1〜p2間)は所定のメッキ
厚さtを確保しなければならない。従ってメッキ所要域
の基部側のp2点で少なくとも該メッキ厚さtを確保する
と、先端部1a′すなわちp1点におけるメッキ厚さTは所
要厚さtより厚くなって常時“T>t”が成立する。
【0020】そしてこの場合の“T−t”換言すれば図
の斜線付加領域C′は所要厚さtを越える余分なメッキ
層と言うことができるが、従来の部分メッキ装置ではか
かるメッキ不要領域C′までメッキされるので生産性の
向上を期待することができないと言う問題があった。
の斜線付加領域C′は所要厚さtを越える余分なメッキ
層と言うことができるが、従来の部分メッキ装置ではか
かるメッキ不要領域C′までメッキされるので生産性の
向上を期待することができないと言う問題があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題は、フープ材に
形成された被メッキ部材の先端部を含むメッキ所要域ま
たは該フープ材の端辺を含むメッキ所要域を固定された
マスク窓から露出させながら長手方向に移動する該フー
プ材の該マスク窓から露出するメッキ所要域に、マスク
窓に対面して位置するノズルから陽極電位を持つメッキ
液を噴出させ、該マスク窓に順次露出する上記メッキ所
要域に連続して所定のメッキ処理を施す部分メッキ装置
であって、前記マスク窓が、そのフープ材移動方向の開
口長さを上記ノズルが具備するアノード電極とマスク窓
から露出するメッキ所要域との間に流れる電流の電流密
度と反比例するように該マスク窓のフープ材移動方向と
直交する幅方向の対応する位置で異ならせて形成し、且
つ該電流密度が最小である幅方向位置での上記開口長さ
が少なく共所要のメッキ厚を確保するに足る長さに形成
されて構成されている部分メッキ装置によって達成され
る。
形成された被メッキ部材の先端部を含むメッキ所要域ま
たは該フープ材の端辺を含むメッキ所要域を固定された
マスク窓から露出させながら長手方向に移動する該フー
プ材の該マスク窓から露出するメッキ所要域に、マスク
窓に対面して位置するノズルから陽極電位を持つメッキ
液を噴出させ、該マスク窓に順次露出する上記メッキ所
要域に連続して所定のメッキ処理を施す部分メッキ装置
であって、前記マスク窓が、そのフープ材移動方向の開
口長さを上記ノズルが具備するアノード電極とマスク窓
から露出するメッキ所要域との間に流れる電流の電流密
度と反比例するように該マスク窓のフープ材移動方向と
直交する幅方向の対応する位置で異ならせて形成し、且
つ該電流密度が最小である幅方向位置での上記開口長さ
が少なく共所要のメッキ厚を確保するに足る長さに形成
されて構成されている部分メッキ装置によって達成され
る。
【0022】
【作用】メッキ所要域に作用する電流密度と反比例する
ようにメッキ処理時間を設定すると該メッキ所要域内で
のメッキ厚さをほぼ一定化させることができる。
ようにメッキ処理時間を設定すると該メッキ所要域内で
のメッキ厚さをほぼ一定化させることができる。
【0023】本発明では従来の角形のマスク窓を、端子
部材のメッキ所要域基部すなわち図4のp2点に対応する
位置での開口長さを従来のマスク窓と同じくすると共に
先端部すなわち図4のp1点に対応する位置での開口長さ
が該基部より短くなるように形成して部分メッキ装置を
構成している。
部材のメッキ所要域基部すなわち図4のp2点に対応する
位置での開口長さを従来のマスク窓と同じくすると共に
先端部すなわち図4のp1点に対応する位置での開口長さ
が該基部より短くなるように形成して部分メッキ装置を
構成している。
【0024】このことは、マスク部内を順次移動する端
子部材の該マスク窓から露出する時間帯がメッキ所要域
基部では長く先端部に行くほど短くなることを意味す
る。従って該端子母材のメッキ所要域内におけるメッキ
厚さをほぼ一定化し得ることから余分なメッキ層を形成
することがなくなって生産性の向上を実現することがで
きる。
子部材の該マスク窓から露出する時間帯がメッキ所要域
基部では長く先端部に行くほど短くなることを意味す
る。従って該端子母材のメッキ所要域内におけるメッキ
厚さをほぼ一定化し得ることから余分なメッキ層を形成
することがなくなって生産性の向上を実現することがで
きる。
【0025】
【実施例】図1は本発明になる部分メッキ装置の一例を
説明する図であり、(1-1) は装置外観図,(1-2) はノズ
ル側から見たマスク窓の形状例を示す図である。
説明する図であり、(1-1) は装置外観図,(1-2) はノズ
ル側から見たマスク窓の形状例を示す図である。
【0026】なお、図では図3と同様の端子部材をメッ
キする場合を例としているため図3と同じ対象物には同
一の記号を付して表わしている。図1の(1-1) で部分メ
ッキ装置7は、図3で説明した部分メッキ装置2のマス
ク部41を本発明になるマスク部に置き換えたものであり
その他の構成は図3の場合と全く同等である。
キする場合を例としているため図3と同じ対象物には同
一の記号を付して表わしている。図1の(1-1) で部分メ
ッキ装置7は、図3で説明した部分メッキ装置2のマス
ク部41を本発明になるマスク部に置き換えたものであり
その他の構成は図3の場合と全く同等である。
【0027】従って本発明に関与する部分以外について
の説明は重複を避けるために省略する。すなわち部分メ
ッキ装置7は、皿状の筐体5に図3で説明したように配
設されている2個の駆動輪3と該2個の駆動輪3の中間
に固定されて位置するメッキ処理部8とで構成されてお
り、メッキ処理部8は図2のフープ材1をその長手方向
に沿って端子部材1a形成側から跨ぐように構成されてい
る絶縁材からなるマスク部81と該マスク部81の片面側に
固定されたノズル収容箱42とからなっている。
の説明は重複を避けるために省略する。すなわち部分メ
ッキ装置7は、皿状の筐体5に図3で説明したように配
設されている2個の駆動輪3と該2個の駆動輪3の中間
に固定されて位置するメッキ処理部8とで構成されてお
り、メッキ処理部8は図2のフープ材1をその長手方向
に沿って端子部材1a形成側から跨ぐように構成されてい
る絶縁材からなるマスク部81と該マスク部81の片面側に
固定されたノズル収容箱42とからなっている。
【0028】そして特にこの場合の該マスク部81のノズ
ル収容箱42固定面側に形成されているマスク窓81a は、
拡大した(1-2)に示す如く例えば全体の長さLは図3の
マスク窓41a と等しく幅dのみがd1→d2→dと順次大き
くなる階段状に形成されている。
ル収容箱42固定面側に形成されているマスク窓81a は、
拡大した(1-2)に示す如く例えば全体の長さLは図3の
マスク窓41a と等しく幅dのみがd1→d2→dと順次大き
くなる階段状に形成されている。
【0029】従ってかかるマスク部81の内部を移動する
フープ材1の端子部材1aは、幅d1に対応するメッキ所要
域は全長Lを通過する時間帯でメッキされることとな
り、また幅“d2−d1”と対応する領域はL1の長さを通過
する時間帯でメッキされ、更に幅“d−d2”と対応する
領域はL2の長さを通過する時間帯でメッキされることと
なる。
フープ材1の端子部材1aは、幅d1に対応するメッキ所要
域は全長Lを通過する時間帯でメッキされることとな
り、また幅“d2−d1”と対応する領域はL1の長さを通過
する時間帯でメッキされ、更に幅“d−d2”と対応する
領域はL2の長さを通過する時間帯でメッキされることと
なる。
【0030】他方、該端子部材1aのメッキ所要域は図4
で説明した如く先端部1a′に行くほど電流密度が大きく
なるので所要のメッキ厚を形成するに足る時間を少なく
することができるが、この場合の電流密度の変動具合は
被メッキ部材である端子部材1aの形状や幅,隣接端子間
ピッチ等によって変わるものである。
で説明した如く先端部1a′に行くほど電流密度が大きく
なるので所要のメッキ厚を形成するに足る時間を少なく
することができるが、この場合の電流密度の変動具合は
被メッキ部材である端子部材1aの形状や幅,隣接端子間
ピッチ等によって変わるものである。
【0031】従って、対象とする被メッキ部材に対応す
る電流密度の変動具合を実験的に確認して得られた上記
d1, d2やL1,L2 をベースとして形成されているマスク窓
81aを持つマスク部81の内部を移動するフープ材1に、
図3で説明したノズル45から例えばシアン金溶液の如き
メッキ液を噴出させることで、駆動輪3を介して接地電
位にあるフープ材1とノズル45の開口に設けてあるアノ
ード電極46との間の電位差によってマスク窓81a から露
出する該フープ材1のメッキ所要域Aに厚さがほぼ均一
な所要の金メッキ処理を施すことができる。
る電流密度の変動具合を実験的に確認して得られた上記
d1, d2やL1,L2 をベースとして形成されているマスク窓
81aを持つマスク部81の内部を移動するフープ材1に、
図3で説明したノズル45から例えばシアン金溶液の如き
メッキ液を噴出させることで、駆動輪3を介して接地電
位にあるフープ材1とノズル45の開口に設けてあるアノ
ード電極46との間の電位差によってマスク窓81a から露
出する該フープ材1のメッキ所要域Aに厚さがほぼ均一
な所要の金メッキ処理を施すことができる。
【0032】なお、上述した端子部材1aの幅が広くなっ
て隣接端子間の間隔がなくなった場合は該フープ材1の
端辺を含む端辺近傍を長手方向に沿ってメッキ処理を施
す場合に相当するので、上記マスク窓81a を利用するこ
とで生産性のよいフープ材のメッキ処理を行なうことが
できる。
て隣接端子間の間隔がなくなった場合は該フープ材1の
端辺を含む端辺近傍を長手方向に沿ってメッキ処理を施
す場合に相当するので、上記マスク窓81a を利用するこ
とで生産性のよいフープ材のメッキ処理を行なうことが
できる。
【0033】
【発明の効果】上述の如く本発明により、フープ材に形
成された被メッキ部材の先端部を含むメッキ所要域また
はフープ材の端辺を含むメッキ所要域に均一厚さの部分
メッキ処理を施して生産性の向上を図った部分メッキ装
置を提供することができる。
成された被メッキ部材の先端部を含むメッキ所要域また
はフープ材の端辺を含むメッキ所要域に均一厚さの部分
メッキ処理を施して生産性の向上を図った部分メッキ装
置を提供することができる。
【0034】なお上記実施例では被メッキ部材がフープ
材に櫛刃状に形成されている端子母材である場合を例と
しているが、メッキ処理時の電流密度の集中が発生し易
い先端部や端辺がマスク窓に露出しているものであれば
如何なる形状の被メッキ部材でも同様の効果を得ること
ができる。
材に櫛刃状に形成されている端子母材である場合を例と
しているが、メッキ処理時の電流密度の集中が発生し易
い先端部や端辺がマスク窓に露出しているものであれば
如何なる形状の被メッキ部材でも同様の効果を得ること
ができる。
【0035】また本発明の説明ではマスク窓の開口形状
が階段状に形成されている場合を例としているが、該開
口形状を電流密度の変動具合に対応させた三角形状に形
成しても同等の効果が得られることは明らかである。
が階段状に形成されている場合を例としているが、該開
口形状を電流密度の変動具合に対応させた三角形状に形
成しても同等の効果が得られることは明らかである。
【図1】 本発明になる部分メッキ装置の一例を説明す
る図。
る図。
【図2】 被メッキ部材のメッキ所要域を示す図。
【図3】 従来のメッキ装置と部分メッキ方法を説明す
る概念図。
る概念図。
【図4】 問題点を説明する図。
1 フープ材 1a 端子部材 1a′ 先端部 3 駆動輪 5 筐体 7 部分メッキ装置 8 メッキ処理部 42 ノズル収容箱 45 ノズル 46 アノード電極 81 マスク部 81a マスク窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 5/00 - 7/12
Claims (1)
- 【請求項1】 フープ材(1) に形成された被メッキ部材
の先端部を含むメッキ所要域または該フープ材の端辺を
含むメッキ所要域を固定されたマスク窓(81a) から露出
させながら長手方向に移動する該フープ材(1) の該マス
ク窓(81a) から露出するメッキ所要域に、マスク窓(81
a) に対面して位置するノズル(45)から陽極電位を持つ
メッキ液を噴出させ、該マスク窓(81a) に順次露出する
上記メッキ所要域に連続して所定のメッキ処理を施す部
分メッキ装置であって、 前記マスク窓(81a) が、そのフープ材移動方向の開口長
さを上記ノズル(45)が具備するアノード電極(46)とマス
ク窓(81a) から露出するメッキ所要域との間に流れる電
流の電流密度と反比例するように該マスク窓(81a) のフ
ープ材移動方向と直交する幅方向の対応する位置で異な
らせて形成し、且つ該電流密度が最小である幅方向位置
での上記開口長さが少なく共所要のメッキ厚を確保する
に足る長さに形成されて構成されていることを特徴とし
た部分メッキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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