JP2841944B2 - Crタイマー及びその調整用回路 - Google Patents

Crタイマー及びその調整用回路

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JP2841944B2 JP20059091A JP20059091A JP2841944B2 JP 2841944 B2 JP2841944 B2 JP 2841944B2 JP 20059091 A JP20059091 A JP 20059091A JP 20059091 A JP20059091 A JP 20059091A JP 2841944 B2 JP2841944 B2 JP 2841944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭にて使用され
るオーブントースターに使用してトースト等の焙焼時間
を制御するCRタイマー及びその調整用回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーブントースターにおける焙焼
時間を設定する制御装置にはCRタイマーが用いられて
いる。このようなCRタイマーの例を図4に示す。
【0003】図4に於て、1は時定数を定めるための抵
抗器、2は時間を変化させるために設けられた時定数を
変更するための可変抵抗器、3は時定数を定めるための
コンデンサーで、抵抗1と可変抵抗器2を介して充電す
る。コンデンサー3の端子電圧は電圧比較器4の入力に
接続し、抵抗5・6で定められる基準電圧と比較し、一
定時間経過しコンデンサー3の端子電圧が基準電圧をこ
えるとリレー7を駆動し、接点8を開いてトースト等の
短い焙焼時間を定める構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
構成ではCRタイマーの設定時間が経過してリレーをオ
フするのでCRタイマー回路の電源もオフとなり、電子
ブザーなどによる報知をしようとすると電源電圧が低下
していくことの影響を受け電子ブザーの音質が変化して
聞き取りにくい音になるという問題点があった。
【0005】また、この様なCRタイマーでは時間の許
容範囲が狭いので製造するとき、タイマーの時間を調整
するための可変抵抗器、タイマー用のコンデンサなどの
部品の偏差による時間のばらつきを補正するため、調整
しなければならないがCRタイマ回路単体では時間の調
整に要する時間が長く調整が困難であった。ブザーの報
知についても数分経過した後に、初めてブザー報知動作
を行なうため報知動作の検査を行なうのに時間を要し
た。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
でCRタイマーなどにより電源を遮断する場合でも電子
ブザーの音質が変化しないようにしたCRタイマーを提
供することを第1の目的とする。また、CRタイマーを
構成する部品の定数の偏差による時間のばらつきを容易
に調整し、ブザー動作の検査を短時間に行なうことので
きるCRタイマーの調整用回路を提供することを第2の
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のCRタイマーはヒータと、ヒータをオンオ
フする第1のリレーと、自己保持回路を構成する第2の
リレーと、前記第1のリレーを動作させる電子タイマと
報知手段と発振回路とを有し、前記電子タイマは並列に
接続したスイッチと第2のリレーを介して電源と接続す
るとともに、 流電源からつくる2つのリレーの駆動電
源と、リレーの駆動回路とを有し、前記電子タイマーは
所定の時間に達した時前記第2の駆動回路を解除する構
成とし、前記電子タイマは充電路に接続したタイマ・コ
ンデンサと前記タイマ・コンデンサの端子電圧を検出す
る第1の電圧比較器と第2の電圧比較器とから構成し、
電圧比較器の基準電圧は焙焼時間を設定する第1の電圧
比較器の基準電圧と、第1の基準電圧よりはやや低い第
2の電圧比較器の基準電圧とを有し、第2電圧比較器の
出力は前記電子ブザーを駆動する駆動回路の動作禁止回
路に接続するとともに、第1の電圧比較器の出力にて第
2のリレーをオフさせる構成とする。
【0008】また、定電圧源とタイマー手段と放電回路
と充電抵抗と請求項1記載のCRタイマーを有するCR
タイマーの調整用回路とする。
【0009】
【作用】上記の構成によって、電子ブザーが報知するの
はCRタイマーがリレーを遮断する直前からリレーを遮
断するまでの間となりこの間は電源電圧も安定している
ので電子ブザーが吹鳴する一定の間、音質も変化する事
はない。
【0010】また、CRタイマー回路を製造する際の調
整工程で、CRタイマーの動作時間が短縮されかつ周期
的にタイマー動作するので、部品の偏差による時間のば
らつきを調整し動作時間の精度を向上させる作業がより
簡単に短時間に実施できるようになる。また、周期的に
ブザーの吹鳴動作を行なうのでブザー動作の確認も容易
となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例を示すオーブン
・トースターの回路図で、14はヒータ、15はヒータ
をオンオフするための第1のリレーの接点、16は前記
弟1のリレーを動作させる電子タイマである(図2にお
けるCRタイマーに相当)。この電子タイマーと交流電
源とは、並列に接続したスイッチ17と第2のリレー接
点18とを介して接続されている。
【0013】第1、第2のリレーの駆動電源は、全波整
流器19と抵抗器20、21、コンデンサ22、23と
からなり、リレーの駆動回路はNPNトランジスター2
4とPNPトランジスタ25と、ツェナーダイオードに
てなる電圧検出手段26とから構成されている。27は
のリレーの巻線、28は逆電圧防止用のダイオード
である。同様に、第1のリレーの駆動回路はNPNトラ
ンジスタ29とPNPトランジスタ30とからなり電圧
検出手段は第2のリレーのものを共用している。
【0014】31は第2のリレーの巻線、33は逆電圧
防止用のダイオードである。この構成で動作を説明する
と、いまスイッチ17を操作し電源を接続すると全波整
流器19、抵抗器20、抵抗器21を介してコンデンサ
ー22、23が充電される。コンデンサの端子電圧が上
昇してリレーの感動電圧よりも高く設定した電圧検出手
段26の設定電圧を越えるとNPNトランジスタ24が
オンする。その結果第2のリレー接点18が閉じ電源が
自己保持される。
【0015】一方、トランジスタ24によりトランジス
ター25も駆動され、その結果トランジスタ29、30
がオンして第1のリレーも動作する。これにより第1の
リレー接点15によりヒータ14に通電され調理が行な
われる。このリレーのオンのタイミングは電源を全波整
流していることにより正負何れかの相となる。
【0016】次に、CRタイマ16が一定時間を経過す
るとトランジスタ32がオンしてトランジスタ24をオ
フとする。このため第2のリレー接点18が開き電源が
なくなっていき、コンデンサ23の端子電圧が第1のリ
レー31の保持電圧以下となったところで第1のリレー
接点15が開く。このタイミングはコンデンサ23の放
電にのみ依存するので電源の位相に同期しない。
【0017】図2は本発明の一実施例を示すCRタイマ
の回路図で、33は電源と接続する第2の整流器、34
は充電用の抵抗器、35、36は放電用の抵抗器、37
は放電用の抵抗が充電に影響を与えないようにするため
の第3の整流器、38はタイマ・コンデンサである。3
9、40はそれぞれタイマーコンデンサ38の電圧を検
出するための第1の電圧比較器と第2の電圧比較器を示
す。抵抗器41、4243と可変抵抗器44は第1の基
準電圧と第2の基準電圧を設定しかつその電圧を可変出
来るようにしている。
【0018】タイマー動作時間は抵抗34を介してコン
デンサ38充電し端子電圧が抵抗41で設定される第1
の基準電圧に達する迄の時間で設定される。また、ブザ
ー動作は、抵抗42で設定される第2の基準電圧から第
1の基準電圧に達するまでの間、第2の電圧比較器の出
力がブザー回路45の禁止を解除して行なわれる。
【0019】ブザー動作の後、タイマ時間に達するとト
ランジスタ46、47を導通させコンデンサ38をツェ
ナーダイオード48を介して放電する。また、トランジ
スタ32により第2のリレーをオフさせる。また、図2
中のA、B、C、D各点は、図3の回路との接続手段を
示している。
【0020】図3は本発明の一実施例を示すCRタイマ
ーの調整回路の回路図で、定電圧電源49、タイマー手
段50、放電回路51、充電抵抗52、CRタイマーを
有するプリント基板との接続手段A、B、C、Dとから
構成されている。
【0021】接続手段Aは、図2のCRタイマーのトラ
ンジスタ46のコレクタと、接続手段BはGNDと、接
続手段Cはタイマーコンデンサと、接続手段Dは抵抗を
介してタイマーコンデンサと、それぞれ接続する。この
構成によりトランジスタ46がオフしている間は電圧比
較器53の出力が低であるためトランジスタ54を導通
させ抵抗52を介してタイマーコンデンサ38を急速に
充電する。タイマーコンデンサー38が所定の電圧まで
充電されると電圧比較器39が動作しトランジスタ46
を導通させる。すると電圧比較器53の出力が高となり
トランジスタ54をオフとし、充電を停止する。一方、
電圧比較器54の出力は高となるのでトランジスタ55
を導通させるので、コンデンサ56にてなる微分回路に
より、単安定マルチにてなるタイマー手段50をスター
トすることとなる。タイマー手段50の動作中は放電回
路によりタイマーコンデンサの放電を実施する。タイマ
ー手段50の設定時間が経過すると、再び充電動作とな
るので実際の動作時間よりははるかに短い時間で周期的
なタイマー動作が実現されこととなり、容易に調整や動
作の確認を実施出来るようになる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたごとく本発明のCRタイマー
は上記の構成によって、電子ブザーが報知するのはCR
タイマーがリレーを遮断する直前からリレーを遮断する
までの間となりこの間は電源電圧も安定しているので電
子ブザーの音質も変化する事はなく安定した報知を行な
わすことができる。
【0023】また、CRタイマーの調整回路を調整する
際の動作時間が短縮されかつ周期的にタイマー動作する
ので、部品の偏差による時間のばらつきを調整して精度
を向上させる作業が簡単に短時間で実施できるようにな
るなどその実用的価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるオーブン・トースタ
ーの回路図
【図2】本発明の一実施例におけるCRタイマーの回路
【図3】本発明の一実施例におけるCRタイマーの製造
装置の回路図
【図4】従来の実施例におけるオーブン・トースターの
回路図
【符号の説明】
14 ヒータ 15 第1のリレーの接点 16 電子タイマ 17 スイッチ 18 第2のリレーの接点 19 全波整流器(第1の整流器) 20,21 抵抗器 22,23 コンデンサ 24,29 NPNトランジスタ 25,30 PNPトランジスタ 26 電圧検出手段 38 タイマ・コンデンサ 39 第1の電圧比較器 40 第2の電圧比較器 41,42 抵抗(第1、第2の基準電圧) 45 電子ブザー駆動回路 49 定電圧電源 50 タイマー手段 51 放電回路 52 充電抵抗 A,B,C,D プリント基板への接続手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータと、ヒータをオンオフする第1のリ
    ーと、自己保持回路を構成する第2のリレーと、前記
    第1のリレーを動作させる電子タイマと報知手段と発振
    回路とを有し、前記電子タイマは並列に接続したスイッ
    チと第2のリレーを介して電源と接続するとともに、
    流電源からつくる2つのリレーの駆動電源と、リレーの
    駆動回路とを有し、前記電子タイマーは所定の時間に達
    した時前記第2の駆動回路を解除する構成とし、前記電
    子タイマは充電路に接続したタイマ・コンデンサと前記
    タイマ・コンデンサの端子電圧を検出する第1の電圧比
    較器と第2の電圧比較器とから構成し、電圧比較器の基
    準電圧は焙焼時間を設定する第1の電圧比較器の基準電
    圧と、第1の基準電圧よりはやや低い第2の電圧比較器
    の基準電圧とを有し、第2電圧比較器の出力は前記電子
    ブザーを駆動する駆動回路の動作禁止回路に接続すると
    ともに、第1の電圧比較器の出力にて第2のリレーをオ
    フさせる構成としたCRタイマー。
  2. 【請求項2】定電圧源とタイマー手段と放電回路と充電
    抵抗と請求項1記載のCRタイマーを有するCRタイマ
    ーの調整用回路。
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