JP2841464B2 - ウラン吸着体 - Google Patents

ウラン吸着体

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は特定のビニルモノマーとアミノ基含有ラジカ
ル重合性ビニルモノマーとの共重合体を組成成分とする
ウラン吸着体に関するものである。
<従来の技術> イオン交換樹脂あるいはキレート樹脂等の機能性樹脂
を用いたウラン吸着体は、ウラン鉱石の浸出液からの精
製工程に古くから実用化されていた。未だ実用化には至
っていないが、将来のウラン資源として、海水中のウラ
ンの回収にも有望な方法としてこの方法が世界各地で工
業規模の開発研究の対象となっている。核燃料再処理工
場にあっても工業化はなされておらないが、現在のピュ
レックス法に代表される、大量の溶媒劣化のつきまとう
湿式法を置換する方法として、吸着体による方法は早く
から注目を受けていた。上述の諸工程はいずれもプロセ
スの主工程に対応するものであるが、一般にウランは、
重金属としても、放射性物質としても生物環境有害物質
であるため、電子力工業では廃水処理等の形で、各所で
希薄混合溶液よりのウラン分離を必要としいる。
ウラン鉱石の浸出液からの精製工程に実用されるイオ
ン交換樹脂には、強硫酸酸性のウラン溶液から、主とし
て陰イオン錯塩UO2(SO43 4-を吸着分離するために、
第三級アミン基を活性基とする強塩基性イオン交換樹脂
が用いられている。市販の例えばアンバーライトIRA−4
00とそのシリーズ、ダウエックス−Iとそのシリーズの
各グレードはこの系統である。また一方では、弱塩基性
イオン交換樹脂の使用も提案されている。例えば、ピリ
ジン−ジビニルベンジル共重合体のイオン交換樹脂は低
品位ウラン鉱からのウラン回収に優れた結果を与えると
云う。(保田ら、特公昭54−37016号公報:特公昭61−1
171号公報;特開昭54−103715号公報、広栄化学工業
(株)、技術資料、弱塩基性イオン交換樹脂KEX)。
海水中のウラン回収用吸着剤として有力視されている
のは含水酸化チタン系吸着剤とアミドキシム型吸着剤で
あると云う(江川ら、日本原子力学会誌29(12)1079
(1987))。その他にも数多くの吸着材の提案がある。
キレート型の市販吸着樹脂には例えばスミキレートCR2
が優れたウラン吸着能を示す。
これらの既存の技術は、吸着容量、他イオンに対する
選択性、吸着速度、耐膨潤性、脱着性、耐酸化性、耐化
学薬品性あるいは耐劣化性等において、ある程度産業界
の要求を満たすものであったが、既に述べたとおりの多
様な用途を満足させるためには、従来の機能性材料の性
能を補完するより多くの特徴的な機能性材料をより安価
に提供する必要がある。
<本発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は、酸吸収能とウラン吸着能のバランス
に独自の特徴を持ち安価に製造できる可能性のあるウラ
ン吸着剤を提供し、これによってより完全な分離回収技
術を確立する基礎を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者らはかかる観点より鋭意研究を進めた結果、
従来にない特定組成のビニルモノマーとアミノ基含有ラ
ジカル重合性ビニルモノマーとの共重合体が上記課題の
特徴と可能性を備え、本発明の目的に最適であることを
見出した。
すなわち、本発明は、スチレン、塩化ビニル、ブタジ
エン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチルおよびメタアクリル酸メチルから成る群より選
ばれる1種または2種以上であるビニルモノマーを20〜
98重量%、一般式(A) (式中、R1は水素またはメチル基、XはOまたはNH、R2
およびR3は炭素数1ないし4のアルキル基、nは2ない
し5の整数を示す) で表される1種または2種以上のアミノ基含有ラジカル
重合性ビニルモノマー2〜80重量%を含有する共重合体
を組成成分とするウラン吸着体に係るものである。
本発明に用いる共重合体の製造にはアニオン溶液重合
法もあるが、乳化重合法を適用するのがもっとも一般的
である。その重合条件は通常の乳化重合高分子製造プロ
セスのそれに入っている。従って、本共重合体は経済的
にすぐれた基盤を有すると云える。
本発明において製造されるスチレン共重合体用の一般
式(A)で示されるアミノ基含有ラジカル重合性ビニル
モノマーの好ましい具体例としては、ジメチルアミノエ
チルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド、ジメチルアミノブチルアクリルアミド、ジエチ
ルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピ
ルアクリルアミド、ジエチルアミノブチルアクリルアミ
ド、ジ−n−ブチルアミノエチルアクリルアミド、ジ−
n−ブチルアミノプロピルアクリルアミド、ジ−n−ブ
チルアミノブチルアクリルアミド、N−(1,1−ジメチ
ル−3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド、N
−(2−メチル−3−ジメチルアミノプロピル)アクリ
ルアミドなど、およびこれらに対応するメタアクリルア
ミド誘導体、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノブチ
ルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、
ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノ
ブチルアクリレート、ジ−n−ブチルアミノエチルアク
リレート、ジ−n−ブチルアミノプロピルアクリレー
ト、ジ−n−ブチルアミノブチルアクリレート、N−
(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)アク
リレート、N−(2−メチル−3−ジメチルアミノプロ
ピル)アクリレートなど、およびこれらに対応するメタ
アクリルアミド誘導体が挙げられる。
特に好ましい該コモノマーとしては、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタ
アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ジ−n−プロピルアミノプロピルアクリルアミド、
ジ−n−ブチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレートおよびジエチルアミノエ
チルメタアクリレートが挙げられる。
本発明において使用される前記(A)コモノマーと共
重合するビニルモノマーは、スチレン、塩化ビニル、ブ
タジエン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルから成る群より
選ばれる1種または2種以上である。またアミノ基、水
酸基、カルボン酸基、メトキシ基等を含有する官能性ビ
ニルモノマーを必要に応じて共重合することも可能であ
る。
アミノ基含有ラジカル重合性ビニルモノマーを示す一
般式(A)において、nが1あるいは6より大きいコモ
ノマーおよび/または炭素数が5より大きいR2およびR3
に対応するコモノマーについてはコモノマー自体の工業
的合成が比較的困難で高価であるばかりでなく、ものに
よっては加熱状態で不安定であったり、粘度が多きすぎ
るために、重合プロセスに適用することが困難になる場
合がある。重合方法は、溶液重合、塊状重合、懸濁重合
等、一般的に使用される重合方法であれば、いずれも使
用できるが、もっとも好ましい方法は乳化重合により合
成する方法である。
乳化重合において使用する重合開始剤としてはフリー
ラジカルを発生する化合物であればいずれも使用するこ
とが可能であり、例えば2,2′−アゾビス(2−アミノ
プロパン)塩酸塩、過酸化水素あるいはこれと還元剤と
の組み合わせ、ベンゾイルバーオキサイド、キュメンハ
イドロパーオキサイドやt−ブチルハイドロパーオキサ
イドあるいはこれらと還元剤との組み合わせが好ましく
用いられる。又過硫酸アンモニウム等のアニオン性の重
合開始剤も使用可能である。
水分散重合を行なう場合の界面活性剤としては、通常
用いられている、カチオンまたはノニオン性界面活性剤
が用いられるが、界面活性剤を用いないソープフリー重
合でも安定なカチオン性ポリマーの水分散体が得られ
る。
本発明における新規共重合体中のアミノ基含有ラジカ
ル重合性ビニルモノマーの含有量は2〜80重量%であ
る。アミノ基含有ラジカル重合性ビニルモノマーが2重
量%未満では、ウラン吸着容量が低すぎる、また80重量
%を超える高含有量では、酸の吸収力が強まり樹脂が酸
性溶液中で膨潤し場合により形状破壊を伴うために、樹
脂はそのままでは使用できない。樹脂の酸の吸収力はお
そらくアミノ基の塩基性に起因すると考えられるが、樹
脂の膨潤は、この吸収力と分子間凝集力に強く関係して
いると思われる。従って樹脂の膨潤を工業的に最適な大
きさに抑えるためには、架橋が必須の条件である。一方
樹脂のイオン交換速度は架橋度が上がると低下する。交
換に利用される官能基の数も減少する。また形状加工性
も悪化する。80重量%程度のコモノマー量が本共重合体
が工業的に有用であるための上限である。
本発明における共重合体を製造するにあたっては、ア
ミノ基含有ラジカル重合性ビニルモノマーを重合系にポ
ンプで安定供給しやすくする目的や、共重合体の柔軟性
を増す目的などのためにビニルモノマーと共重合可能な
少なくとも1種以上の他のエチレン性不飽和コモノマー
を必要に応じて組み合わせることができる。この場合に
使用される該エチレン性不飽和コモノマーの重合単位
は、0〜20重量%、好ましくは0〜15重量%である。ま
た該エチレン性不飽和コモノマーの好ましい具体例とし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸メチル、酢酸ビニル、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、およびジメチルアミノエチルアクリレートな
どが挙げられる。
本共重合体は重合形状のままで利用することも可能で
あるが、共重合体を適当な方法、例えばメタノールによ
り沈殿分離精製したのち、熱可塑性を利用した吸脱着に
適切な形状に成型するものも有利な方法である。強固な
架橋を行なわなかった本共重合体はチューブ、マット、
フィルム、ロッド、繊維、不織布、織布あるいは中空糸
などに自由に成型でき、またそれ単独だけでなく、他の
高分子、金属材料、ガラス、木材などの無機材料との複
合材料としても応用ができる。複合材料として利用する
場合には、本共重合体に機能性を分担せしめ、他材料に
構造材としての役割を分担させるのが普通である。その
際本共重合体が極性の低いビニルモノマーと極性の強い
アミノ基含有ラジカル重合性ビニルモノマーより成立つ
ときは、その親和性のゆえに、他材料として選べる材料
の範囲を幅広いものとしている。これが本共重合体の有
用性を一段と高めている。
本共重合体のウラン吸着能はコモノマーの持つキレー
ト能およびアミノ基の弱塩基性に基づくイオン交換性に
依ると考えられる。このアミノ基は容易に四級アンモニ
ウム塩化し、例えば塩酸酸性溶液中では−NH+(CH32C
l-となるであろう。この共重合体が現象的にイオン交換
樹脂あるいはキレート樹脂と同様に吸着性能がpHに強く
支配される理由は、本共重合体のウラン吸着の主要な原
因がこのアミノ基の窒素原子であることを示唆するので
ある。
本共重合体を用いた水溶液よりのウラン吸着分離工程
は以下の態様を取るのが一般的であるが、もちろん特許
請求の範囲がそれにより拘束されるものではない。
まず要処理水溶液は処理後のpHが4.5〜9.8更に好まし
くは6.0〜9.2になるように調整される。この際ウラニル
イオンを炭酸イオンに代表される陰イオンにより錯化
し、使用域のpHで沈澱を起さしめないことが大切であ
る。吸着はこの樹脂のビーズあるいはペレットを必要高
さまで充填した固定床あるいは繊維マット不織布又は織
布による濾布をそなえた濾過器を必要段数重ねた構造の
濾過器により要処理水溶液を連続的に通過させる。その
とき充填物の寸法形状あるいは濾布の網目構造を選ぶこ
とにより例えば圧力損失、実効吸着容量、吸着速度、充
填物の交換方式などに重点を置き替えた、変化に富む設
計が可能である。この可能性の中には、もちろん移動床
あるいは流動床方式による連続式も含まれている。
本共重合体の吸着量が破過点に達した際はすみやかに
再生あるいは取替え操作を行う。再生にはあらかじめ鉱
酸で洗浄したのち、ウラン溶離剤を用いる方法が弱塩基
性イオン交換樹脂の場合に提案されている(特開昭54−
103715号公報)。しかし本共重合体では単に鉱酸で処理
するだけで充分溶離させることができる。この溶離の容
易さも本発明の有利な点である。
ウラン自体は極めて稀薄で、ある程度のその他のイオ
ンの同時吸着を考慮せねばならないような、環境保全の
安全対策として用いるような場合はウランの湿式の溶離
回収はあまり経済的でないかも知れない。そのような場
合は本共重合体は使いすてにされる。この使用済の吸着
樹脂は減容とウラン回収のために焼却処理することが好
ましい。この共重合体は硫黄を含まないために、焼却の
際にそれ自体から三酸化硫黄を発生しない。従って処理
廃水に硫酸根あるいはその他の硫黄化合物を含まない場
合は焼却炉で最も重要な事故である腐蝕トラブルを回避
できる。もし廃水中に硫黄化合物を含む場合でもその置
換は、比較的容易であるため、多少のプロセスの追加に
よって、上述の長所を行かすことができる。これは本共
重合体を用いるプロセスの優れた他の一面である。
<実施例> 以下、本発明を実施例および参考例によって説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた21のセパラブル
フラスコに水600g、ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミド(DMAPAA)80gと36%塩酸52g(共重合体のアミノ基
に対し、モル比で1.0に相当する塩酸)、スチレン320g
を撹拌下に仕込み、60℃に昇温した後、反応系内を窒素
ガスで置換した。
次に5%2.2−アゾビス(2−アミノジノプロパン)
塩酸塩水溶液を4時間一定速度で反応系内に供給して反
応させた。4時間後更に80℃昇温し、2時間反応させ残
留モノマーが0.5%以下に減少したところで重合を終了
した。
このようにして生成したエマルジョンをアセトンに投
入して沈殿させ分離精製した。この試料をAとする。同
様にして、DMAPAAをジエチルアミノプロピルアクリルア
ミド(DEAPAA)80gに代えて重合したものを試料Bと
し、スチレンを240g、n−ブチルアクリレート80g仕込
んで重合したものを試料C、DMAPAAをジメチルアミノエ
チルメタクリレート(DMAEM)80g、DMAPAAをジエチルア
ミノエチルメタクリレート(DEAEM)80gに変えて重合し
たものをそれぞれ試料D、試料Eとした。
その特性解析の結果は第1表のとおりである。
実施例2 スチレン共重合体のU吸着のpH特性を求めるために、
粉末状のAの1gを硝酸によりpH調整をした硝酸ウラニル
溶液(4倍モルの炭酸イオンを含む。)50ccに入れ、常
温でスターラーにより48時間撹拌し平衡後のpHおよびウ
ラン濃度を測った。初期ウラン濃度はウラン重量濃度で
100ppmであった。ウラン濃度はセイコー電子工業(株)
製プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)SPS7000によ
り測定した。その結果は第2表の通りで、ウランの吸脱
着がpHの調節により容易にできることを示す。
共重合体B,Cによってもほぼ同様の結果が得られた。
実施例3 実施例1の共重合体ペレットAをスターラで撹拌中の
各種の希硝酸に12時間浸した。その浸漬後の希硝酸の示
すpHとほぼ同一pHとなるように水素イオン濃度を調整し
た硝酸ウラニル溶液(ウラン=1500wt ppm、4倍モルの
炭酸ソーダを含む。調整前pH=10.5)50mlに上記水素イ
オン吸着処理ずみの本共重合体ペレット0.1〜2.0gを投
入し、約16時間スターラで撹拌した。最終のpHは6.5〜
8.0であった。吸着結果を第3表に示す。
どの実験においても沈澱は生成しなかった。共重合体
B、Cによってもほぼ同様の結果が得られた。
実施例4 実施例1の試料A、B、CのH+イオン吸着能を硝酸水
溶液について検討した。試料2gを各種濃度の硝酸液50ml
に16時間浸せき撹拌した。結果を第4表に示す。D,Eに
ついては試料を0.5gとした。その他の条件は同じであ
る。
結果を第4表に示す。
実験番号のアルファベットは試料の種類を表す。
実施例 5 スチレン共重合体のU吸着のpH特性を求めるために粉
末状Eの1gを硫酸によりpH調整した硫酸ウラニル溶液50
mlに入れ常温でスターラにより48時間撹拌し平衡後のpH
およびウラン濃度を測った。その結果を第5表に示す。
共重合体Eによってもほぼ同様な結果が得られた。
実施例 6 スチレン共重合体Eの粉末をスターラで撹拌中の希硫
酸に12時間浸漬した。その浸漬後の希硫酸の示すpHとほ
ぼ同一pHとなるように水素イオン濃度を調節した。硫酸
ウラニル溶液(ウラン500ppm調節前pH.3.0)50mlに上記
水素イオン吸着処理済の本共重合体Eの粉末0.1〜2.0g
を投入し約16時間スターラで撹拌した。最終のpHは2.5
〜3.0であった。吸着結果を第6表に示す。
どの実験においても沈殿は生じなかった。
<発明の効果> 本発明のビニルモノマーとアミノ基含有ラジカル重合
性ビニルモノマーの共重合体を用いることにより、水溶
液中のウランを容易に吸脱着することができるようにな
った。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G21F 9/12 501 G21F 9/12 501A (72)発明者 碓氷 昌宏 千葉県市原市姉崎海岸5―1 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−302942(JP,A) 特開 昭61−219718(JP,A) 特開 平2−31836(JP,A) 特開 平2−63550(JP,A) 特公 昭49−45307(JP,B2) 特公 昭42−22523(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/28 B01J 20/00 - 20/34 G21F 9/12 C08F 220/34 C08F 10/00 - 10/14 C08F 110/00 - 110/14 C08F 210/00 - 210/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン、塩化ビニル、ブタジエン、アク
    リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルお
    よびメタアクリル酸メチルから成る群より選ばれる1種
    または2種以上であるビニルモノマーを20〜98重量%、
    一般式(A) (式中、R1は水素またはメチル基、XはOまたはNH、R2
    およびR3は炭素数1ないし4のアルキル基、nは2ない
    し5の整数を示す) で表される1種または2種以上のアミノ基含有ラジカル
    重合性ビニルモノマー2〜80重量%を含有する共重合体
    を組成成分とするウラン吸着体。
  2. 【請求項2】アミノ基含有ラジカル重合性ビニルモノマ
    ーがジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチル
    アミノエチルメタアクリレート、およびジエチルアミノ
    エチルメタアクリレートから成る群より選ばれる1種ま
    たは2種以上である請求項1に記載のウラン吸着体。
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