JP2840312B2 - カメラおよびレンズユニット - Google Patents

カメラおよびレンズユニット

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JP2840312B2 JP1209042A JP20904289A JP2840312B2 JP 2840312 B2 JP2840312 B2 JP 2840312B2 JP 1209042 A JP1209042 A JP 1209042A JP 20904289 A JP20904289 A JP 20904289A JP 2840312 B2 JP2840312 B2 JP 2840312B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はレンズ交換が可能なカメラに係り、さらに詳
しくは、レンズ交換が可能なカメラに用いて好適な自動
焦点調節装置に関する。
(背景技術) 近年ビデオカメラ等を始めとする映像機器の発層は目
覚ましく、焦点調節、露出制御等、あらゆる部分で自動
化、多機能化が図られ、さらにその一環として交換レン
ズ化が提案されている。
レンズ交換が可能なカメラシステムでは、レンズユニ
ツトとカメラユニツト間の制御の互換性の点で、種々の
問題を生じる。
たとえば自動焦点調節(以下AFと称す)装置について
見ると、そのAF方式に対応したレンズユニツトとカメラ
ユニツトの組み合わせが考えられるが、一般的な組み合
わせの1つとして、カメラ側に主たるAF制御機能すなわ
ち合焦、非合焦の判断、ボケ方向(前ピン、後ピン)検
知及びフォーカシングレンズへの駆動命令等を行なう機
能が含まれ、また、レンズ側にはカメラ側からの命令に
したがってレンズや絞りを駆動する駆動回路と駆動装置
が備えられた形態が考えられる。このようなカメラ側に
制御機能、レンズ側に駆動機能という組み合わせを行な
ったシステムにおいては、カメラ側の命令によつてのみ
レンズが駆動されるので、その命令と駆動が常に一対一
の関係となれば、交換レンズ化を行なっても何ら問題は
生じない。すなわちAF機能等を考慮した交換レンズシス
テムにおいては、このような組み合わせを用いれば、正
確にAF制御を行なうことができるわけである。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、すべてのレンズユニツトとカメラシス
テムにおいて、上述の如く一対一の関係を保とうとする
と両ユニツト間で送受信される情報の内容は、レンズユ
ニツトのタイプの如何にかかわらず統一する必要があ
り、交換レンズ化において最も重要な互換性を妨げ、交
換レンズの設計に制約を与えることになる。
例えば、第18図に示すようなレンズユニツトのタイプ
では、次のような問題点を生じる。第18図において、1
は固定された第1のレンズ群、2は変倍(ズーム)を行
なうズームレンズを構成する第2のレンズ群(以下単に
Vレンズと称す)、3はズーム動作中、変倍用の第2の
レンズ群2の移動による焦点面の移動を補正するととも
に、ズーム動作停止中はこれが光軸方向に移動すること
により、焦点調節を行なうフォーカシングレンズ機能を
有する第3のレンズ群(以下単にCレンズと称す)、4
は絞り、5は前記第1のレンズ群から絞り4を介して入
射された光を正しく撮像面に結合させるための第4のレ
ンズ群、6はたとえばCCD等の撮像素子の撮像面、7,8は
それぞれ変倍動作に伴うVレンズおよびCレンズの移動
軌跡である。
第18図のように構成されたレンズシステムでは、Cレ
ンズ3が、Vレンズ2の変倍動作に伴う焦点面の移動の
補正と焦点調節機能を兼ねているために、被写体距離に
よつてCレンズ3の移動軌跡8の形状が変化し、たとえ
ば第17図に示すような移動特性を呈する。
第17図を見て明らかなように、上述のレンズシステム
によれば、等しい被写体距離であつても、Vレンズ2の
位置すなわち焦点距離の違いによつて合焦するCレンズ
の位置が全く異なる。またこの種のレンズシステムの合
焦可能範囲をたとえば0.3m〜無限遠∞までとした場合、
Cレンズの移動範囲はVレンズの位置すなわち焦点距離
によつて増減することがわかる。
上記の特性は、第1のレンズ群1を光軸方向に移動し
てフォーカシングを行ない、第3のレンズ群としてのC
レンズ3を、変倍用の第2のレンズ群としてのVレンズ
2の移動に伴う焦点面の移動を補正するだけの機能を有
するレンズシステム(所謂前玉駆動タイプ)では生じな
いものである。すなわち前玉駆動タイプでは焦点距離に
よらずフォーカシングレンズ1の移動範囲は一定であ
り、また被写体距離に対するフォーカシングレンズの位
置も焦点距離によつて変化しない。
被写体距離に対するフォーカシングレンズの位置をカ
メラ側のAF制御機能が把握する必要ンのある場合、例え
ばレンズユニツトの距離環の位置をファインダ内に表示
したり、また合焦可能範囲外の領域へフォーカシングレ
ンズを移動させることをカメラ側で制御する場合、前玉
駆動タイプのレンズユニツトにおいては、焦点距離の値
に関係なく距離環の回転角に比例した値をカメラ側へと
通信すればよい。
これに対して第18図のような構造を持つレンズシステ
ムでは、焦点距離によつてフォーカシングレンズ(Cレ
ンズ3)の合焦可能範囲や等しい被写体距離に対する合
焦位置が変化するので、前玉駆動タイプと同様の制御方
法をとることはできない。
したがつて上記カメラ側の制御回路がフォーカシング
レンズの状態を示す前記の如き情報を必要とする場合、
第18図に代表されるような光学的特徴を備えたレンズは
使用不能となる危険がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、その特徴とするところは、カメラ本体と、該カ
メラ本体に対して着脱自在で且つ焦点距離の変化に応じ
て合焦位置および焦点調節可能な範囲の変化するレンズ
ユニットとからなるカメラであって、前記レンズユニッ
ト内にあって前記焦点距離に応じた前記焦点調節手段の
焦点調節可能な範囲の情報を記憶するメモリと、焦点状
態を検出する焦点検出手段と、前記メモリより読み出し
た情報に基づいて前記焦点調節手段の移動範囲を制御す
るとともに、前記メモリより読み出した情報と、前記焦
点検出手段より出力された焦点検出情報に基づいて焦点
調節を行う制御手段とを備えたカメラにある。
また本発明の他の特徴は、カメラ本体と、該カメラ本
体に対して着脱自在で且つ焦点距離の変化に応じて合焦
位置および焦点調節可能な範囲の変化するレンズユニッ
トからなるカメラであって、前記レンズユニットは、焦
点距離を可変する変倍レンズ群と、焦点調節を行う焦点
調節レンズ群と、前記変倍レンズ群の位置に応じた前記
焦点調節レンズ群の焦点調節可能な範囲の情報を記憶す
るメモリと、前記変倍レンズ群の位置に応じて前記メモ
リより読み出した情報にもとづいて前記焦点調節レンズ
群を制御する手段と、前記焦点調節レンズ群が前記焦点
調節可能な範囲の境界あるいは該範囲外に存在すること
が検知されたとき、前記焦点調節レンズ群を前記焦点調
節可能な範囲内に位置させるための前記焦点調節レンズ
群の移動を、前記変倍レンズの動作状態に応じて制御す
る制御手段とを備えたカメラにある。
また本発明の他の特徴は、カメラ本体に対して着脱自
在で且つ焦点距離の変化に応じて合焦位置および焦点調
節可能な範囲の変化するレンズユニットであって、前記
レンズユニット内に設けられ前記焦点距離に応じた前記
焦点調節手段の焦点調節可能な範囲の情報を記憶するメ
モリと、該メモリより読み出した情報に基づいて前記焦
点調節手段の移動範囲を制御するとともに、前記メモリ
より読み出した情報と、焦点状態を検出した焦点検出情
報とに基づいて焦点調節を行う制御手段とを備えたレン
ズユニットにある。
また本発明の他の特徴は、カメラ本体に対して着脱自
在で且つ焦点距離の変化に応じて合焦位置および焦点調
節可能な範囲の変化するレンズユニットであって、前記
レンズユニットは、焦点距離を可変する変倍レンズ群
と、焦点調節を行う焦点調節レンズ群と、前記変倍レン
ズ群の位置に応じた前記焦点調節レンズ群の焦点調節可
能な範囲の情報を記憶するメモリと、前記変倍レンズ群
の位置に応じて前記メモリより読み出した情報にもとづ
いて前記焦点調節レンズ群を制御する手段と、前記焦点
調節レンズ群が前記焦点調節可能な範囲の境界あるいは
該範囲外に存在することが検知されたとき、前記焦点調
節レンズ群を前記焦点調節可能な範囲内に位置させるた
めの前記焦点調節レンズ群の移動を、前記変倍レンズの
動作状態に応じて制御する制御手段とを備えたレンズユ
ニットにある。
また本発明の他の特徴は、前記レンズユニットを着脱
可能で、前記レンズユニットへと制御信号を送信するこ
とにより、これを制御可能なカメラにある。
(実施例) 以下本発明におけるカメラを、各図を参照しながら、
その実施例について詳細に説明する。
第1図は本発明におけるレンズ交換の可能なカメラの
一実施例を示すブロツク図であり、同図において、101
はレンズユニツト、102はカメラユニツト、103はレンズ
ユニツト101とカメラユニツト102を結合しているマウン
ト部、104は固定の第1のレンズ群、105は変倍(ズー
ム)レンズ(以下Vレンズと称す)、106はVレンズ105
の移動に伴って生じる焦点面の移動を補正して変倍動作
中も合焦状態が連続して得られるようになし、またVレ
ンズが停止しているときには焦点調節を行なうべく光軸
と平行に移動するレンズ(以下Cレンズと称す)、107
は絞り、108は第1のレンズ群104乃至絞り107を通過し
た光を焦点面に正しく結像させるためのレンズ、109,11
0,111はそれぞれVレンズ105,Cレンズ106,絞り107を駆
動するたとえばパルスモータ等のアクチュエータ、112,
113,114はそれぞれアクチュエータ109,110,111に対し電
力を供給してこれを駆動するドライバ、115はレンズユ
ニツト101とカメラユニツトとを結合することによつて
形成される通信伝送路124を介してカメラ側との通信を
行ない、カメラ側からの制御情報にもとづいてレンズお
よび絞りの動作を制御すべく、ドライバ112〜114へ駆動
命令を出力するとともに各レンズ及び絞りの動作状態を
カメラ側へと送信するレンズ側マイクロコンピユータ
(以下レンズマイコンと称す)、116,117、118はそれぞ
れVレンズ105,Cレンズ106,絞り107の移動量または位置
を検出してレンズマイコン115へと出力するズームエン
コーダ,フォーカスエンコーダ,絞りエンコーダであ
る。
次にカメラユニツト102側の構成について説明する
と、119はたとえばCCD等の撮像素子、120は撮像素子の
出力を所定のレベルに増幅するプリアンプ、121はプリ
アンプ120より出力された映像信号の輝度レベルを検出
し、該レベルを一定に保つように絞り107を制御するた
めの制御信号を出力する絞り制御(AE)回路、122はプ
リアンプ120より出力された映像信号中より焦点状態に
応じて増減する高周波成分のみを抽出し、AFを行なえる
ような形の信号に変換して出力するハイパスフィルタ
(HPF)、123はハイパスフィルタ122によつて抽出され
た高周波成分を検波して直流レベル信号を出力する検波
回路、125はAE回路121からの絞り制御信号、検波回路12
3からの高周波信号レベル、レンズマイコン115より通信
伝送路124を介して供給されるレンズ側駆動情報を取り
込み、ボケ量及びボケ方向信号等のAF制御情報を演算
し、通信伝送路124を介してレンズユニツト101へとレン
ズ駆動命令を出力するカメラ側マイクロコンピユータ
(以下カメラマイコンと称す)である。また通信伝送路
124は上述の説明から明らかなように、レンズマイコン1
15とカメラマイコン125との間で双方向に通信を行なう
双方向バスラインによつて形成されている。
また126,128はそれぞれワイド側(W),テレ側
(T)にズーム動作を行なうためのズームボタンであ
り、これらのボタン操作により、レンズユニツト101側
のVレンズを駆動してズーム動作を行なうものである。
ここで、カメラマイコン125内におけるAF動作につい
て説明する。周知のように映像信号中の高周波成分は、
レンズ光学系が被写体に対して合焦状態となつたとき最
大値を呈する。この状態を第16図に示す。
第16図は横軸にフォーカシングレンズの位置、縦軸に
映像信号中の高周波成分のレベルをそれぞれ示すもので
ある。同図から明らかなように、たとえばフォーカシン
グレンズが∞側から至近側に移動すると、合焦点Bに至
る前(後ピン側)では高周波成分が増加し、、合焦点B
を通過して前ピン側になると高周波成分が減少する。こ
の高周波成分の増加する方向にフォーカシングレンズを
移動させ、最大値となるところを探すことにより、合焦
点を検出しAF制御を行なうことができる。またフォーカ
シングレンズが∞側から至近側に向けて移動している
時、前記高周波成分のレベルが減少すれば前ピン、増加
すれば後ピンである。このようにフォーカシングレンズ
の移動方向も高周波成分の増減から検出することがで
き、前ピン、後ピンの判定も行なうことができる。
第2図は第1図において、レンズユニツト101内の制
御用レンズマイコン115の構成を示すブロツク図であ
る。これらは説明の便宜上、ブロツク図で示すが、実際
はレンズマイコン115内に制御プログラムの形でソフト
ウエアとして構成されている。
同図において201は第16図に示したようなズーム動作
すなわちCレンズの移動軌跡(以下V−C曲線と称す)
および合焦可能範囲の変化等に関する情報を後述する第
7図に示す形式で記憶するデータ記憶エリアとしてのRO
M、202はズームエンコーダ116,フォーカスエンコーダ11
7,絞りエンコーダ118からの位置情報を用いて、そのと
きのVレンズ,Cレンズの位置における軌跡、合焦可能範
囲をデータ記憶エリア201内のV−C曲線から判別して
読み込み、かつカメラマイコン125より通信伝送路124を
介して与えられる駆動命令にもとづいて各レンズの制御
を行なう演算処理部としての制御プログラムである。
以下、レンズユニツト101内のレンズマイコン115とカ
メラユニツト102内のカメラマイコン125との間の情報の
通信によつてレンズユニツト内の各レンズ等を制御する
制御アルゴリズムについて詳しく説明する。
第3図はカメラユニツト102内のカメラマイコン125に
おけるAF制御アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。同図においてステツプS1で制御プログラムの実行が
開始されると、ステツプS2でズームボタン126,127が押
圧されてズーム動作が行なわれているか否かが判定さ
れ、ステツプS3,S4でズームボタンの操作状態に応じた
フラグ(以下ズームフラグと称す)をセツトする。この
ズームフラグはたとえば2ビツトで構成され、ズームOF
F、テレ(T)方向ズーム、ワイド(W)方向ズームと
いう3つの状態を表わすことができる。そしてステツプ
S2でズーム動作が行なわれていないと判定されれば、ス
テツプS3でズームフラグをOFFに、ズーム動作中と判定
されればステツプS4でズームフラグをON(さらに、ズー
ム方向のテレ、ワイド判別)にそれぞれセツトし、ステ
ツプS5へと進む。
ステツプS5では検波回路123より出力された合焦度に
応じた映像信号中の高周波成分のレベルを表わす信号を
A/D変換してカメラマイコン125内に取り込みI nとす
る。ステツプS6でぱステツプS5で取り込んだ現在の映像
信号中の高周波成分I nを前回取り込んだ高周波成分I o
と比較し、そのレベルおよび増減から合焦判定およびレ
ンズ駆動方向の判定が行なわれる。すなわち高周波成分
のレベルが前回の検出値より増加していればステツプS7
に進んで現時点までのフォーカシングレンズ駆動モータ
の駆動方向Doが何であったかを判定し、前回のモータ駆
動方向を継続する。本実施例では、Do=0を停止状態、
Do=1を至近→∞方向、Do=2を∞→至近方向と定義さ
れているものとする。
モータ駆動方向Doが“0"で停止状態であれば、ステツ
プS10へと進んで新たなモータ駆動方向Dnに停止状態を
表わすDn=0をセツトする。Do=1でモータ駆動方向が
至近→∞であれば、ステツプS8へと進み、フォーカシン
グレンズが∞側端部に到達していることを示すフラグが
ONとなつているか否かを判定する。∞端フラグがONとな
つてフォーカシングレンズすなわちCレンズが∞端に到
達していれば、ステツプS10へと進んでモータ駆動方向D
nを“0"とし、モータを停止状態とする。ステツプS8で
∞端フラグがONとなつていなければ、ステツプS11へと
進んでモータ駆動方向Dnに“1"をセツトし、至近→∞方
向に移動している状態をセツトする。
またステツプS7でDo=2でモータ駆動方向が∞→至近
であれば、ステツプS9へと進み、フォーカシングレンズ
が至近端に到達していることを示す至近端フラグがONと
なつているか否かを判定する。至近端フラグがONとなつ
てフォーカシングレンズが至近端に到達していれば、ス
テツプS10へと進み、モータ駆動方向Dnを“0"とし、モ
ータ停止状態をセツトする。至近端フラグがONとなつて
いなければ、ステツプS12へと進み、モータ駆動方向Dn
に“2"をセツトし、∞→至近方向に移動している状態を
セツトする。
一方ステツプS6で、I n<I oすなわち映像信号中の高
周波成分のレベルI nが前回の高周波成分のレベルI oを
下回っていた場合には、ステツプS16へと進み、ステツ
プS7で説明したのと同様に、前回のモータ駆動方向Doの
判別が行なわれ、Do=1で、至近→∞方向であれば、ス
テツプS9へと進み、以後前述したように至近端フラグの
ON,OFFを確認しながら、モータ駆動方向の設定が行なわ
れる。またステツプS16でDo=2で、∞→至近方向であ
れば、ステツプS8へと進み、以後前述したように、∞端
フラグのON,OFFを確認しながらモータ駆動方向の設定が
行なわれる。
ステツプS16でDo=0でフォーカシングレンズ駆動用
モータが停止状態であれば、合焦点にいてモータが停止
した状態から、被写体の移動または変化によつて非合焦
状態となつたものと判定し、ステツプS17でフォーカシ
ングレンズの再起動判定が行なわれる。たとえばフォー
カシングレンズを試行的にいずれかの方向に駆動するこ
とにより、映像信号の高周波成分が増加する方向を合焦
点の存在する方向と判断し、フォーカシングレンズの再
起動方向が決定される。
そしてステツプS18では、ステツプS17で決定された再
起動方向が至近→∞であれば、ステツプS8へと進み、前
述したように、∞端フラグのON,OFFを確認しながらフォ
ーカシングレンズのモータ駆動方向の設定が行なわれ
る。ステツプS18で再起動方向が∞→至近であれば、ス
テツプS9へと進み、至近端フラグのON,OFFを確認しなが
らフォーカシングレンズのモータ駆動方向が決定され
る。またステツプS17,S18でモータ駆動方向の判別が行
なわれずに停止の判定が行なわれた場合には、それ以前
の判定に矛盾を生じていることになるため、ステツプS1
6に復帰して判定をやり直す。
上述のステツプS7〜S12およびステツプS16〜S18によ
り、新たなモータ駆動方向Dnのセツトが完了すると、ス
テツプS13で前回のモータ駆動方向Doを新たなモータ駆
動方向の情報Dnに更新する。続いてステツプS14へと進
み、ステツプS5で検出した現在の映像信号中の高周波成
分のレベルI nを前回の高周波成分のレベルI oに入力し
て更新する。
そしてステツプS15では、上述の制御プログラムによ
つて設定されたモータ駆動方向Dnとズーム動作の有無を
示すズームフラグの内容を通信伝送路124を介してレン
ズユニツト内のレンズマイコン115へと通信する。通信
終了後はステツプS1へと戻って同様の動作を繰り返し行
なう。
以上の制御フローにより、新たなフォーカシングレン
ズ駆動方向Dnを周期的に設定して繰り返しレンズユニツ
ト101内のレンズマイコン115へと送信し、各種レンズの
制御を行なう。この制御の周期はたとえば垂直同期周波
数V−syncで行なわれる。
なお、上述の説明では、説明の簡略化のためフォーカ
シングレンズのボケ量に応じた駆動速度の制御について
は省略した。
次にレンズユニツト101内のレンズマイコン115によつ
て実行されるレンズ側の制御動作について第4図に示す
フローチャートを用いて説明する。
同図において、ステツプS101で制御が開始されると、
ステツプS102でカメラ側からの駆動命令が完全に着信さ
れたか否かが判定され、着信が確認されていなければ着
信を待つ。着信が確認された場合には、ステツプS103へ
と進んでズームエンコーダ116によつて検出されたズー
ム位置すなわちVレンズ105の移動位置がレンズマイコ
ン115に読み込まれるとともに、ステツプS104でフォー
カスエンコーダ117によつて検出されたCレンズ位置が
レンズマイコン115に読み込まれる。続いてステツプS10
5では、Vレンズ105の移動位置によつて変化するフォー
カシングレンズすなわちCレンズの∞端および至近端の
値を第2図に示すデータ記憶エリア201から演算処理部2
02へと読み込む。具体的にはデータ記憶エリアに記憶さ
れている第17図のV−C曲線におけるVレンズの位置に
おけるCレンズの∞端および至近端の位置を示す情報
(第7図に示す)を読み込んでステツプS106へと移行す
る。ステツプS106では、現在のCレンズの位置がステツ
プS105で読み込んだ∞端の位置情報と比較し、∞端に位
置しているか否かが判定される。そして∞端に到達して
いればステツプS112に進んで∞端フラグをONにセツトし
てステツプS111へと進み、∞端に到達していなければス
テツプS107で∞端フラグをOFFにする。∞端に到達して
いない場合には、ステツプS108でCレンズの位置が至近
端であるか否かが判定され、至近端に到達していない場
合にはステツプS110で至近端フラグをONにセツトし、∞
端に到達していない場合にはステツプS109で至近端フラ
グをOFFにしてステツプS111へと進む。
ステツプS111ではカメラ側からの駆動命令とともに送
信されてくるズームフラグからズームボタン126,127が
操作され、ズーム動作指令が出されていてズームフラグ
がONとなつている場合には、ステツプS115へと移行して
後述の第5図に示すズーム動作中におけるレンズ制御ア
ルゴリズムを実行する。
またズームフラグがOFFでズーム動作が行なわれてい
ないことが検出された場合には、ステツプS113へ進み、
カメラ側から送信されてきたフォーカシングレンズ駆動
モータの駆動方向Dnの情報に基づいてCレンズ106を駆
動する。この際、カメラ側よりCレンズ駆動用モータの
駆動速度の情報が送られてきている場合には、その情報
に応じてCレンズ駆動速度も可変する。
Cレンズの駆動が行なわれた後は、ステツプS114へと
進み、∞端、至近端フラグおよびCレンズの移動位置を
始めとする他のレンズ情報、絞り情報等、AF制御に必要
な情報をカメラユニツト内のカメラマイコン125へと通
信伝送路124を介して送信し、ステツプS102へと復帰し
て次のカメラ側からの送信データの着信を待つ。
ここでVレンズとCレンズの相互の動作及びVレンズ
の移動に応じたCレンズの位置制御について述べる。
Vレンズの移動すなわち焦点距離の変化に応じて、C
レンズの移動軌跡は第17図のように変化することはすで
に述べたが、Cレンズの∞端の軌跡に注目すると第10図
に示すように変化する。第10図中、703はVレンズの移
動に応じたCレンズの∞端位置の変化の軌跡を示してお
り、Cレンズの合焦可能範囲は至近端から∞端位置まで
の範囲702となり、Vレンズの移動範囲全体では、∞端
曲線の上側の領域701が合焦可能範囲を、下側の領域700
が合焦不能な超無限領域をそれぞれ示している。
ここでVレンズの移動すなわちズーム動作に応じて変
化する焦点面の変化を補正しても合焦状態を保ちながら
ズーム動作を行なうためのCレンズの移動(速度)制御
について具体的に説明する。
たとえば第17図のV−C曲線に示されているVレンズ
とCレンズの移動に対し、第7図に示すように、Vレン
ズの移動範囲及びCレンズの移動範囲を複数のブロツク
に分割し、各ブロツクごとにその領域をCレンズが移動
するときの駆動速度が矢印で示されている。ここでVレ
ンズの移動速度が一定であるとすれば、V−C曲線の軌
跡の傾きは、そのVレンズの領域におけるCレンズの駆
動速度を表わしていることになる。
そして各ブロツクの分割方法は、第17図の各曲線の微
分値すなわち傾きがほぼ等しい値を示す部分を1つの領
域として分割する。
また図示の各領域においては、Vレンズの移動に応じ
てCレンズを第17図に示すV−C曲線を正確にトレース
するように制御するためには、V−C曲線を合焦状態ま
まトレースする標準速度と、この標準速度より前ピン側
にCレンズを駆動して後ピンを補正すべく設定された速
度、さらに標準速度より後ピン側にCレンズを駆動して
前ピンを補正すべく設定された速度の3つの速度情報が
それぞれ必要であり、これらはレンズマイコン115内の
データ記憶エリア201内に記憶されており、カメラ側か
らのAF制御情報に係るCレンズ移動方向の指令によつて
使い分ける。
第7図は、簡単のため、各ブロツクごとに標準のCレ
ンズ駆動速度のみを図示したものであり、前ピン駆動速
度および後ピン駆動速度は省略されている。
このように、Vレンズの移動に関するCレンズの移動
軌跡を決定する移動速度をデータ記憶エリアとしてのRO
M201から読み出すとともに、AF制御情報も考慮して、ズ
ーム動作中における焦点面の変位を補正して合焦状態を
保つ方法としては、たとえば先に本出願人によつて昭和
63年6月16日付で特許出願された特願昭63−149201号に
開示した方法によつて実現することができる。その内容
自体は本願の要旨とするところではないので、詳細な説
明は省略するが、第8図はたとえば第7図における特定
の分割領域I,IIを抜き出して拡大したものである。
同図において30は点Pを通る被写体距離一定の場合す
なわち合焦している状態におけるVレンズとCレンズと
の理想的な相対位置曲線であり、前述したようにVレン
ズの駆動速度が一定ならその傾きはCレンズの速度に相
当する。また直線31及び32は各領域I,IIに対応してレン
ズマイコン115内のデータ記憶エリアとしてのROM201内
に記憶されているレンズ移動軌跡の傾きである(Vレン
ズの移動速度が一定である時は、Cレンズの移動速度と
考えることができる)。
いま領域I,IIにおいて、AF制御情報を参照することな
しに点Pから動く場合には、領域IIにある間は点Pを通
って領域II内の記憶速度を表わす曲線32に平行な軌跡で
動き、領域Iでは曲線31と平行に動くので、全体の軌跡
としては33で示すように折れ線状となり、理想的な軌跡
30とのずれが誤差となる。
ここで第8図にしたがつて、Cレンズの位置と被写体
像のボケとの関係について説明すると、Cレンズの移動
軌跡33は被写体距離に対応して求まる理想的軌跡30より
も遠方側に位置する所謂後ピンの状態にあるので、テレ
側からワイド側へのズーム動作時には、領域Iにおいて
設定された領域代表速度よりも早い速度(後ピン側の速
度)でCレンズを駆動させてやればCレンズの移動軌跡
33が理想的軌跡30に対して急速に近づき、ボケが少なく
なる。
またCレンズが理想的軌跡30に対して常に後ピン位置
に存在しているとは限らず、理想的軌跡30に対し至近側
の前ピン位置に存在することもあり、前ピン位置に存在
しているにもかかわらず、Cレンズの移動速度を速める
と、理想的軌跡30に対しCレンズの移動軌跡が遠ざか
り、一層ボケが増すことになる。したがつてこの場合に
はCレンズの移動速度を速くすればよいことになる。
このように、合焦状態である場合には、そのVレン
ズ,Cレンズの位置から第7図に示す領域を判別し、その
領域に記憶されている標準速度でCレンズを駆動するこ
とにより、合焦状態を保ったままズーム動作を行なうこ
とができ、またAF制御情報により、Cレンズの移動速度
を変更して前ピン,後ピンを補正しながらズーム動作を
行なうことができる。
ここでVレンズ2の移動によるズーム動作に応じたC
レンズ3の焦点ずれ補正動作について第9図を用いて、
その動作をさらに詳しく説明する。
第17図のV−C曲線から明らかなように、Vレンズ10
5とCレンズ106はその位置に対応する曲線に従って相対
的に移動制御され、第7図のように各レンズ位置に応じ
て複数のブロツクに分割されて設定された速度で駆動さ
れることはすでに述べた。
各ブロツク内には、ズーム動作による焦点距離の変化
に応じ、Cレンズ3の移動速度としてSCZS,SCZB,SCZF
3種の速度が記憶されている。本発明においては、これ
ら3種の速度はワイド(W)側からテレ(T)側へのズ
ーム動作を行なう時の向きを指定しておく。またSCZS
ついては、第7図に示したような各ブロツクの代表速度
である。
ここで他の速度SCZB,SCZFについて説明する。
第9図は第17図のV−C曲線をさらに詳細に図示した
もので、50Aは、説明のためブロツクIIIを例にとり、い
まその中のV−C曲線51に沿ってVレンズ105及びCレ
ンズ106が移動している時の曲線上の一点を示す。50Bは
50Aをさらに拡大して示した図である。そして各矢印
は、Vレンズ105のW→T方向の移動に応じてCレンズ1
06がV−C曲線に沿って追従する際の速度を表わしてい
る。したがって矢印SCZSは標準速度、矢印SCZBは標準速
度SCZSで移動する場合に対して常に後ピン側に位置する
関係でCレンズ3を移動する前ピン補正速度、矢印SCZF
は標準速度SCZSで移動する場合に対して常に前ピン側に
位置する関係でCレンズ106を移動する後ピン補正速度S
CZBを示すものである。
これらのSCZB,SCZFは、全てのSCZSに対応して設定さ
れ、前述のように、V−C曲線で示すV、Cレンズの移
動範囲全域にわたって複数個のブロツクに分割された全
てのブロツクそれぞれについてこれら3つの速度が設定
されてデータ記憶エリア201に記憶され、レンズの動作
状態に応じて適宜選択され、Cレンズ106を制御するよ
うになつている。
上述の説明は、ズーム動作がW→T方向に行なわれた
場合を示し、SCZSはレンズの標準速度,SCZBは同じくC
レンズの前ピン補正速度(Cレンズを後ピン側に変位し
て前ピンを補正するための補正速度),SCZFは同じくC
レンズの後ピン補正速度(Cレンズを前ピン側に変位し
て後ピンを補正するための補正速度)である。
したがって同図から明らかなように、Cレンズ3の速
さはSCZFでSCZSより大きく、SCZBでSCZSよりも小さくな
り、同図中50A部分では、いずれの速度もCレンズの移
動方向は同図において上向きとなる。
ここでズーム動作がT→W方向に行なわれた場合につ
いて説明する。簡単のため、第9図に示す50A部分につ
いて見ると、V−C曲線を正確にトレースするために
は、Cレンズ106の駆動速度として標準速度SCZSを反転
させ、同図中点線で示すように、−SCZSの速度を用いる
必要がある。そしてCレンズの移動方向も同図で見て下
向きとなる。
また、これにともなつてCレンズの補正速度SCZBとS
CZFの向きも変更する必要があるが、単にSCZBを−SCZB
に、SCZFを−SCZFに置き換えただけでは、T→W方向に
おけるズーム動作においては、−SCZBが後ピン補正速
度、−SCZFが前ピン補正速度となつてしまい不都合を生
じる。
すなわち前述の合焦検出手段におけるボケ方向検知手
段は、ズーム動作の方向に関係なくボケ方向の情報(前
ピン,後ピン情報)を出力するので、T→W方向へのズ
ーム動作時に、W→T方向のズーム動作時と同様に、後
ピン状態においてこれを補正するCレンズを駆動速度に
−SCZFを、前ピン状態においてこれを補正するCレンズ
の駆動速度に−SCZBをそれぞれ用いると、ボケを補正す
ることができないだけでなく逆に増大する結果となる。
したがつてズーム方向がT→W方向である場合には、
各Cレンズ駆動速度を単に反転するだけでなく、ボケ方
向が後ピンと判定された場合には後ピン補正速度として
−SCZBを用い、ボケ方向が前ピンと判定された場合には
前ピン補正速度として−SCZFを用い、合焦状態が得られ
ている場合にはCレンズ駆動速度として−SCZSを用いる
ように制御する必要がある。
上述の説明は第9図中、50A部分について説明した
が、これらの速度SCZS,SCZB,SCZSそれぞれと、反転した
速度−SCZS,−SCZB,−SCZSとの関係は同図のV−C曲線
のどのブロツクにおいても同様の関係であるため、ズー
ム動作の方向に応じて各速度を適宜選択することによ
り、ズーム動作中のボケ補正を正確に行なうことが可能
となる。−SCZS,−SCZB,−SCZFについては、同図中に点
線で示す。
以上の理由から、本実施例では、第5図のフローチャ
ートで、ズーム方向に応じてCレンズ駆動速度SCZB,S
CZSと各速度の方向の情報DCZB,DCZSを用いて、Cレンズ
の駆動速度を決定している。
またV−C曲線の各ブロツクにおける速度データを記
憶するレンズマイコン115内のメモリの記憶容量に十分
な余裕があれば、T→W方向のズーム動作におけるCレ
ンズの3種の駆動速度も別々に定義して記憶させておく
こともできる。
以上の動作原理にもとづき、第5図にもどつてズーム
動作中におけるCレンズの制御動作について説明する。
第4図のステツプS111において、ズーム動作中でVレ
ンズが移動中であつたとき、第5図に示すフローチャー
トへと分岐する。
本制御フローに入ると、ステツプS200でカメラ側から
のAF制御信号Dnによつて前ピン,後ピン,合焦の判定が
行なわれる。Dn=1であれば、至近→∞方向へのCレン
ズ駆動命令であるから前ピン状態ということになる。そ
こでステツプS201〜S204によつてそのときのVレンズ,C
レンズ位置に相当する後ピン側へのCレンズ移動速度S
CZBとその方向DCZB、前ピン側移動速度SCZFとその方向D
CZFをデータ記憶エリア201より読み込む。
そしてS205において、ズーム動作の方向を判定し、第
9図で前述した動作原理にて説明したように、そのズー
ム方向に応じたCレンズ駆動速度及び駆動方向をそれぞ
れSMO,DMOに設定し、S210でCレンズを駆動し、第4図
のフローへとリターンする。すなわち前ピン補正を行な
うに当たり、ズーム動作の方向がW→Tなら前ピン補正
速度SCZBとその対応する方向DCZBが選択され、ズーム動
作の方向がT→Wなら、本来W→T方向の後ピン補正用
の速度SCZFが選択され、−DCZFとしてその方向を反転す
る(=−SCZF)。
またステツプS200でDn=2すなわち∞→至近方向への
Cレンズ駆動命令が出ている後ピンの場合も、全く同様
に、ステツプS211〜S214で、そのときのVレンズ,Cレン
ズの位置に応じた各前ピン,後ピン速度及び方向をデー
タ記憶エリア201より読み込み、ステツプS215でズーム
動作の方向を判定し、ステツプS216〜S219でそのズーム
動作方向を考慮したCレンズ速度及び方向をそれぞれS
MO,DMOに設定し、ステツプS210でCレンズを駆動してリ
ターンする。すなわち後ピン補正を行なうに当たり、ズ
ーム動作の方向がW→Tなら後ピン補正速度SCZFとその
対応する方向DCZFが選択され、ズーム動作の方向がT→
Wなら、本来W→T方向の前ピン補正用の速度SCZBが選
択され、−DCZBとしてその方向を反転する(=−
SCZB)。
またステツプS200でDn=0で合焦状態であつた場合に
は、ステツプS220、S221で、そのときのVレンズ,Cレン
ズの位置に応じて、V−C曲線の軌跡をそのままトレー
スする速度及び方向SCZS,DCZSをメモリより読み込み、S
222でズーム動作の方向を判定し、そのズーム方向に応
じた速度および方向SMO,DMOを設定する。ただし合焦の
場合は前ピン,後ピン補正の必要はないので、速度はS
CZSしか存在せず、方向DCZSの符合のみズーム方向に応
じて変化するだけである。
次にステツプS227において、∞端フラグ,至近端フラ
グの判別が行なわれている。第17図に示したようなV−
C曲線の軌跡を有するレンズシステムであれば、至近端
はVレンズの焦点距離によらず一定である。したがつて
ステツプS227で至近端フラグがONでCレンズが至近端に
到達しており、かつステツプS228でCレンズ駆動方向D
MOが∞→至近方向であれば、ステツプS231でDMOを0と
してステツプS210へと進み、Cレンズを停止し、リター
ンする。
またステツプS227で至近端フラグがONでCレンズが至
近端に到達していても、ステツプS228でCレンズ駆動方
向DMOが至近端→∞方向であれば、そのままステツプS21
0へと進み、Cレンズを駆動させる。
またステツプS227で至近端フラグがONでない場合は、
ステツプS229へと進んで∞端フラグを調べる。∞端は、
VレンズとCレンズの位置関係によつて異なるため、合
焦不可能な超∞領域へとCレンズが入り込まないように
する対策が必要である。したがつてステツプS229で∞端
フラグがOFFで∞端に到達していなければ、そのままス
テツプS210へと進みCレンズの駆動を続けるが、ステツ
プS229で∞端に到達して∞端フラグがONになつていた場
合には、ステツプS230へと進んで超∞領域から合焦可能
な領域へとCレンズを脱出させる処理を行なう。
ここで超∞領域脱出手段の一例について説明するが、
これについては、本出願人が昭和63年4月28日付で特許
出願した特願昭63−107314号に記載した手段を用いるこ
とができる。
前述した第10図に示すように、あるV−C曲線の軌跡
を考えると、Vレンズの移動に対するCレンズの移動位
置は上に凸となつており、極大点が存在する。そして該
V−C曲線の上方が合焦可能領域、下方が合焦不能領域
となる。したがつて合焦不能領域にCレンズが位置して
いる場合、VレンズがV−C曲線の頂点を示す境界線A
に対してテレ側に位置しているかワイド側に位置してい
るかによつて脱出動作が異なる。Vレンズがワイド→テ
レ方向に移動しているとき、Cレンズが境界Aよりワイ
ド側では∞→至近方向へと動くことになり、境界Aより
テレ側では至近→∞方向へと動くことになる。
すなわちVレンズの位置が境界Aよりワイド側に位置
していてかつVレンズがテレ→ワイド方向に動いていれ
ば、Cレンズを停止させる。これは第10図で見てCレン
ズの移動軌跡がVレンズの移動に伴い、矢印aで示すよ
うにテレ→ワイド方向に向かってVレンズの移動位置を
示す横軸に平行に移動することを意味するものであり、
Cレンズが境界A近辺で合焦不能領域に存在していたと
しても、Vレンズの移動にともなつて合焦可能領域に必
ず復帰するからである。
またVレンズの位置が境界Aに対してワイド側に位置
していてかつVレンズがワイド→テレ方向に向かって移
動している場合を考える。この場合は、Cレンズを停止
すると、Vレンズの移動にともない、Vレンズが境界A
に近づくにしたがつてCレンズが合焦不能領域へと深く
入り込むこととなり、ボケが拡大する。したがつてこの
場合には、Cレンズを∞→至近方向に速度VRで移動し、
ボケの拡大を抑え、合焦可能領域へと移動する。ここで
脱出速度VRは、できるだけ迅速に合焦可能領域へとCレ
ンズを移動し、且つ使用するレンズユニツトにおいてC
レンズの駆動に無理のない速度の範囲で選択すればよ
い。
またVレンズの位置が境界Aよりテレ側に位置してい
た倍には上述の場合とはCレンズの移動方向が逆にな
る。
すなわちVレンズがワイド→テレ方向であつた場合に
は、Cレンズが合焦不能領域にあつても、矢印bで示す
ように合焦可能領域へと脱出する方向にVレンズが移動
しているので、Cレンズは停止させる。
またVレンズがテレ→ワイド方向であつた場合には、
Cレンズがさらに合焦不能領域内へと深く入り込む方向
であるため、Cレンズを速度VRで∞→至近方向へと駆動
し、速やかに合焦可能領域へと脱出させる。
以上の関係を第11図にまとめて示すとともに、その動
作を第6図のフローチャートを用いて説明する。
第6図は、第5図のフローチャートにおけるステツプ
S230で示す脱出処理ルーチンを示すものである。
本ルーチンに入ると、まずステツプS300において、現
在のVレンズの位置が調べられ、これが境界Aに対し
て、テレ側かワイド側かが判定される。続いてステツプ
S301でVレンズの位置が境界Aに対してテレ側かワイド
側かが判定される。ここで境界Aの位置もV−C曲線の
各領域とともにデータ記憶エリア201より読み出される
ことは言うまでもない。
ステツプS301でVレンズが境界Aよりワイド側に位置
していると判定された場合には、ステツプS302でズーム
動作の方向が判定され、ワイド方向ならステツプS303で
Cレンズを停止し、テレ方向ならステツプS304,S305へ
と進んでCレンズに速度VRを設定して∞→至近方向に駆
動し、Cレンズを合焦可能領域へと駆動し、リターンす
る。
ステツプS301でVレンズが境界Aよりテレ側に位置し
ていた場合も同様に、ステツプS306でズーム動作の方向
が判定され、テレ方向であつた場合はCレンズを停止
し、ワイド方向であつた場合は、ステツプS308,S309で
Cレンズに速度VRを設定して∞→至近方向へと駆動し、
合焦可能領域へと駆動し、リターンする。
以上の説明では、焦点距離によつて変化する∞端の値
に対しての取り扱いについて述べた。ここで焦点距離の
変化によつて変化するもう1つの値、すなわち距離環情
報の取り扱いについて述べる。
第10図に戻って、701はCレンズの合焦可能領域、700
は合焦不能領域であり、ようするにフォーカシングレン
ズの存在禁止領域であることはすでに述べた。702はあ
る焦点距離における前玉駆動タイプでいうところの距離
環位置を模式的に表わしている。第10図を見て明らかな
ように、702は焦点距離の変化に伴ってその長さが変化
する。そこで前記距離環情報をカメラ側に送信する必要
がある場合、フォーカシングレンズすなわちCレンズの
回転角に比例した機械的な値を用いることは不可能であ
る。
そこで第7図の如く分割されたズーム移動範囲の各領
域において、702のように距離環情報を設け、これをデ
ータ記憶エリア201にあらかじめ記憶する。そしてズー
ムエンコーダ116の出力に応じてこれを読み込み、さら
にフォーカシングレンズの位置から現在距離環上のどこ
にあるかを202で判定してカメラ側に送信するようにす
ればよい。
第12図は本発明の第2の実施例を示すもので、カメラ
側マイコンのAF制御の処理プログラムのフローチャート
を示している。
上述の実施例では、フォーカシングレンズの駆動がす
べてカメラ側マイコンに支配されていたのに対して、本
実施例では、ピント情報Fをレンズ側に送信してそれに
もとづく動作の判断をレンズ側マイコンで行なうように
したものである。システムの構成は第1図に示す第1の
実施例のブロツク図と同様であるが、レンズマイコン11
5及びカメラマイコン125の制御アルゴリズムが異なる。
第12図において、特にS400は制御フローの実行を開始
するステツプ、S404は現在のCレンズの位置が前ピン,
後ピン,合焦のどこに属するかを判断するステツプ、S4
05はステツプS404の結果からフローを分岐させるステツ
プ、S406〜S408はそれぞれピント情報Fに前ピン,後ピ
ン,合焦を表わす数値1,2,0を代入するステツプ、S409
はズームフラグとピント情報Fをレンズ側へと通信する
ステツプである。
ステツプS400で制御フローがスタートすると、第1の
実施例と同様、ステツプS401からステツプS403でズーム
フラグのセツト、リセツトが行なわれる。ステツプS404
でCレンズの状態が判断され、その結果としてステツプ
S405を介してステツプS406からステツプS408でピント情
報Fに値が入力され、ステツプS409でカメラ側へと送信
される。
これを受けてCレンズ側では第13図の制御フローが実
行される。
第13図において、特にS500は制御フローの実行を開始
するステツプ、S507は、メラ側マイコンからのピント情
報Fが前ピンを示すものであるか否かを判定するステツ
プ、S509はCレンズ駆動用モータの駆動方向DMOを至近
→∞にセツトするステツプ、S511はS507と同様に後ピン
か否かを判定するステツプ、S515はS509と同様に∞→至
近に方向をセツトするステツプ、S516はDMOの向きにモ
ータ駆動を実行するステツプである。
フローがスタートすると、第1の実施例と同様にし
て、ステツプS501〜S504を実行して∞/至近端データを
レンズマイコン内のデータ記憶エリア201から読み込
む。
そしてステツプS505でズーム動作が行なわれていれば
ステツプS506で示すズーム動作中の処理(第14図に制御
フローチャートを示す)を行ない、ズーム動作が行なわ
れていなければ、ステツプS506を飛ばしてS507へと進
む。
ステツプS507、S518で前ピンと判断されれば、現在C
レンズが∞端にあるか否かをステツプS508で判定し、ス
テツプS509,S510で∞端にあれば、Cレンズを動かさ
ず、∞端になければ至近→∞方向にCレンズを駆動する
動作を設定してステツプS513でCレンズを駆動する。
またステツプS507,S511で後ピンであると判定されれ
ば、同様にしてステツプS514で至近端か否かを確認して
ステツプS515,S516で至近端ならCレンズを停止し、至
近端でなければDMOに至近方向への移動命令を代入し、
ステツプS513でCレンズ駆動用モータを駆動する。
またステツプS511で後ピンでもない場合は合焦であ
り、ステツプS512でモータを停止する。
第13図において、ステツプS506のズーム動作中におけ
る処理ルーチンを第14図に示す。基本的には第5図と同
様であり、同一動作ステツプは同一符合で示し、説明を
省略する。
ステツプS600でピント情報Fの内容によつて制御フロ
ーを分岐させている。ボケを補正するための速度を選ぶ
方法は、第5図と同様である。本実施例では、∞端及び
至近端フラグを用いず、Fによる合焦,前ピン,後ピン
情報によつてステツプS201〜S209、ステツプS211〜S21
9、ステツプS220〜S226でそれぞれ速度を選択後、ステ
ツプS601,S602でCレンズの位置を確認し、∞端に到達
しているときはCレンズの合焦不能領域からの脱出処理
を行なう等、Cレンズの駆動命令を決定する。この制御
動作は、第5図の第1の実施例における制御フローと基
本的には同様であるためこれ以上の説明は省略する。ま
たCレンズの合焦不能領域からの脱出処理も、第6図で
示した制御フローと同一であり、説明を省略する。
すなわち本実施例によれば、カメラ側からはAF情報F
のみ送信し、レンズ側では、Cレンズの位置を、フラグ
を用いずにフォーカスエンコーダ117からその都度得る
ように構成されている。
さて、以上説明した動作は、すべてレンズユニツトと
カメラユニツトとの間の通信によつて制御されており、
次にカメラマイコン125とレンズマイコン115との間で行
なわれる通信手段の一例を示す。
第15図はこのデータ通信を示すタイミングチャートで
あり、同図において、V−syncは映像信号の垂直同期信
号で、本システムの通信及び制御は、すべて垂直同期信
号に同期して行なわれる。これはカメラ側で取り扱う信
号が映像信号であり、カメラ側の制御が垂直同期信号に
同期して行なわれることに起因する。
CTLはカメラ側からレンズ側へ送信される信号、LTCは
レンズ側からカメラ側へ送信される信号、CTLD、LTCDは
それぞれCTL、LTCの具体的なデータ内容を示す。
本実施例に当てはめて説明すると、CTLはズームフラ
グ、Cレンズ駆動方向Dn、絞りその他の制御指令、レン
ズ側からのデータ要求を示す信号等から構成され、LTC
は∞/至近フラグ、Cレンズ位置、各駆動部の駆動状況
のデータ等から構成されている。
通信は1垂直同期信号を単位として行なわれ、1つの
情報は1V−syncに一回送信される。したがつて本発明の
第1の実施例によれば、レンズ側で至近フラグが立って
LTCのデータLTC1でカメラ側へと送られたとすると、カ
メラ側ではその情報に対する返信としてのDn=0の情報
はCTL3に乗せてレンズ側へと送信されることになる。し
たがつてレンズの端部到達から少なくとも1V−sync後に
レンズ停止命令がレンズ側へと送られる。このように各
種情報の通信は、V−sync単位で交互に行なわれる。
なお、本発明の第2の実施例にこれを当てはめると、
Cレンズの端部到達を示すフラグの送受信の必要がない
ので、上述の第1の実施例で生じるLTC1とCTL3との間の
1V−syncの遅れは生じない。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明におけるカメラによれば、
カメラの交換レンズ化において、レンズユニツトの各種
光学特性の情報をレンズ側のアイクロコンピユータ等に
記憶させ、レンズユニツトの状態に応じて必要な情報を
カメラ側マイクロコンピユータへと送信することによつ
てレンズユニツトの制御を行なうようにしたので、カメ
ラ側マイクロコンピユータの設計をレンズユニツトに応
じて変更することなく、且つどのようなレンズとの組み
合わせにおいても、合焦不能となつたり、不自然な動作
等を生じることなく、良好なAF制御を行なうことがで
き、カメラシステムに多くの種類のレンズを使用するこ
とができ、交換レンズシステムの実現に顕著な効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明におけるカメラの一実施例の構成を示す
ブロツク図 第2図は第1図におけるレンズ側マイクロコンピユータ
の内部構成を示すブロツク図、 第3図は第1の実施例におけるカメラ側のAF制御を説明
するフローチャート、 第4図は第1の実施例におけるレンズ側の制御のフロー
チャート、 第5図はレンズ側におけるズーム動作中のAF制御動作を
説明するためのフローチャート、 第6図は合焦不能領域からフォーカシングレンズを脱出
させるための動作を示すフローチャート、 第7図は本発明における焦点距離に応じたCレンズの速
度設定、位置制御動作を説明するための特性図、 第8図はVレンズによる焦点距離の変化及び焦点状態に
応じたCレンズの駆動速度の設定を説明するための図、 第9図はVレンズの動作方向に応じたCレンズ駆動方向
の制御を説明するための図、 第10図はVレンズによる焦点距離の変化にともなうCレ
ンズの合焦可能範囲の変化及び合焦不能範囲からの脱出
動作を説明するための特性図、 第11図はVレンズの駆動方向に応じたCレンズの合焦可
能範囲の変化及び合焦不能範囲からの脱出動作を説明す
るための動作パターンを示す図、 第12図は本発明におけるカメラの第2の実施例を示すカ
メラ側のAF制御を説明するフローチャート、 第13図は第2の実施例におけるレンズ側の制御のフロー
チャート、 第14図は第2の実施例におけるレンズ側のズーム動作中
のAF制御動作を説明するフローチャート、 第15図はレンズユニツトとカメラユニツト間のデータの
通信動作を示すタイミングチャート、 第16図はフォーカシングレンズの位置と映像信号中の高
周波成分のレベルの関係を示す特性図、 第17図はVレンズとCレンズの位置関係を示す特性図
(V−C曲線)、 第18図は一般的なレンズ構成の一例を示す構成図であ
る。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱
    自在で且つ焦点距離の変化に応じて合焦位置および焦点
    調節可能な範囲の変化するレンズユニットとからなるカ
    メラであって、 前記レンズユニット内にあって前記焦点距離に応じた前
    記焦点調節手段の焦点調節可能な範囲の情報を記憶する
    メモリと、 焦点状態を検出する焦点検出手段と、 前記メモリより読み出した情報に基づいて前記焦点調節
    手段の移動範囲を制御するとともに、前記メモリより読
    み出した情報と、前記焦点検出手段より出力された焦点
    検出情報に基づいて焦点調節を行う制御手段とを備えた
    ことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、 前記メモリは前記レンズユニットの各焦点距離における
    被写体距離に応じた前記焦点調節手段の位置の情報を記
    憶されていることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱
    自在で且つ焦点距離の変化に応じて合焦位置および焦点
    調節可能な範囲の変化するレンズユニットからなるカメ
    ラであって、 前記レンズユニットは、焦点距離を可変する変倍レンズ
    群と、焦点調節を行う焦点調節レンズ群と、前記変倍レ
    ンズ群の位置に応じた前記焦点調節レンズ群の焦点調節
    可能な範囲の情報を記憶するメモリと、前記変倍レンズ
    群の位置に応じて前記メモリより読み出した情報にもと
    づいて前記焦点調節レンズ群を制御する手段と、前記焦
    点調節レンズ群が前記焦点調節可能な範囲の境界あるい
    は該範囲外に存在することが検知されたとき、前記焦点
    調節レンズ群を前記焦点調節可能な範囲内に位置させる
    ための前記焦点調節レンズ群の移動を、前記変倍レンズ
    の動作状態に応じて制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】請求項(3)において、 被写体像に対する合焦状態を検出する焦点検出手段を前
    記カメラ本体側に備え、 前記レンズユニットと前記カメラ本体との間に形成され
    た通信手段によって、前記レンズユニット側における焦
    点調節動作が制御されるように構成したことを特徴とす
    るカメラ。
  5. 【請求項5】カメラ本体に対して着脱自在で且つ焦点距
    離の変化に応じて合焦位置および焦点調節可能な範囲の
    変化するレンズユニットであって、 前記レンズユニット内に設けられ前記焦点距離に応じた
    前記焦点調節手段の焦点調節可能な範囲の情報を記憶す
    るメモリと、 該メモリより読み出した情報に基づいて前記焦点調節手
    段の移動範囲を制御するとともに、前記メモリより読み
    出した情報と、焦点状態を検出した焦点検出情報とに基
    づいて焦点調節を行う制御手段とを備えたことを特徴と
    するレンズユニット。
  6. 【請求項6】カメラ本体に対して着脱自在で且つ焦点距
    離の変化に応じて合焦位置および焦点調節可能な範囲の
    変化するレンズユニットであって、 前記レンズユニットは、焦点距離を可変する変倍レンズ
    群と、 焦点調節を行う焦点調節レンズ群と、前記変倍レンズ群
    の位置に応じた前記焦点調節レンズ群の焦点調節可能な
    範囲の情報を記憶するメモリと、 前記変倍レンズ群の位置に応じて前記メモリより読み出
    した情報にもとづいて前記焦点調節レンズ群を制御する
    手段と、 前記焦点調節レンズ群が前記焦点調節可能な範囲の境界
    あるいは該範囲外に存在することが検知されたとき、前
    記焦点調節レンズ群を前記焦点調節可能な範囲内に位置
    させるための前記焦点調節レンズ群の移動を、前記変倍
    レンズの動作状態に応じて制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするレンズユニット。
  7. 【請求項7】請求項(5)乃至(6)において、 前記カメラ側には、被写体像に対する合焦状態を検出す
    る焦点検出手段が設けられ、前記カメラ本体との間に形
    成された通信手段を介して受信した前記焦点検出手段の
    出力にもとづいて、焦点調節動作を制御するように構成
    したことを特徴とするレンズユニット。
  8. 【請求項8】請求項(5)乃至(7)において、 前記レンズユニットを着脱可能で、前記レンズユニット
    へと制御信号を送信することにより、これを制御可能な
    カメラ。
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