JP2839463B2 - レイアウト可変机 - Google Patents

レイアウト可変机

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JP2839463B2
JP2839463B2 JP7141449A JP14144995A JP2839463B2 JP 2839463 B2 JP2839463 B2 JP 2839463B2 JP 7141449 A JP7141449 A JP 7141449A JP 14144995 A JP14144995 A JP 14144995A JP 2839463 B2 JP2839463 B2 JP 2839463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、個人や数人程度の業務
等に使用される連結机及び教室や会議室・研修室など多
人数が集合する場所に設置して、例えばグループ分けで
の使用や多くの人が同一方向に向かう座位姿勢で使用す
るなど種々の使用目的に応じて様々な配置形態での使用
が要望される場合に好適なレイアウト可変机に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンピュータなどのOA機器
を搭載し、キーボードなどそれに付属する機器類を装備
してなる机として、従来から一般的に用いられているも
のは、個人の使用に適した長さや幅を持つ単机や、数人
程度が横一列に並んで使用できる長さをもつ長机といっ
たように、個々に独立して取り扱われる、いわゆる平机
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の、いわ
ゆる独立形の平机は、特にOA機器などの搭載により重
量が大きくなっていることや、そのOA機器に対する配
線の存在などによって、一旦、所定位置に据え置くと、
その座位形態、つまり向きを手軽に変更することができ
ない。使用目的などに応じて座位形態を変更したい場
合、複数人がかりで変更作業を行なわなければならない
という厄介な作業を要し、特に、スペースの制約された
教室や会議室内に複数の机を配置して、これら複数の机
を使用目的などに適応した様々な配置形態のレイアウト
に変更する場合は、独立形の平机を個別的に移動させる
といった大掛かりで、かつ、重労働な作業を要する。そ
の上、スペース的な制約があるために、レイアウトいか
んによっては座席同士の干渉が生じるとか、室内に確保
したい歩行等のためのスペースが十分にとれないなどの
問題が発生することもあって、所望のレイアウトが採れ
ない場合がある。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、使用目的や設置スペースなどに適応して容易に、か
つ手軽に座位形態を変更することができる連結机及び複
数の机のレイアウトを、座席同士の干渉などのない状態
で容易に、かつ、多種多様に変更することができるレイ
アウト可変机を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のレイアウト可変机は、対称形をなす2
つの机本体を、それらの手前側縁部の長手方向一端部に
おいて床に固定設置した支点部を介して同一水平面内で
相対的に回動可能に連結し、少なくとも一方の机本体の
手前側縁部の長手方向他端寄り位置に自在車輪を取り付
けて連結机を構成し、連結机の3つを1組とし、その複
数組を、各組の3つの連結机における支点部を仮想正三
角の3つの頂点にそれぞれ位置固定した状態で配置し、
各組の3つの連結机における2つの机本体の外縁をそれ
ぞれ、仮想正三角の3つの頂点に位置固定された支点部
を中心とする同一半径の仮想円に沿うような円弧形状に
形成したものである。
【0006】
【0007】
【作用】本発明によれば、2つの机本体をそれらの手前
側縁部の長手方向一端部において連結した支点部の周り
で相対的に回動変位させることによって、2つの机本体
の相対的な向き姿勢、座位形態を使用目的やスペースな
どに応じて任意に容易に変更することが可能で、使い勝
手のよさおよび設置スペースの低減に有効である。ま
た、少なくとも一方の机本体には自在車輪が取り付けら
れているので、向き姿勢や座位形態の変更を大きな労力
を要することなく、手軽に行うことができる。
【0008】また、本発明によれば、上記した連結机の
3つを1組として、その複数組を教室や会議室内などの
限られたスペース内に配置するにあたって、各組の3つ
の連結机における各支点部を仮想正三角形の各頂点にそ
れぞれ位置固定させて配置しているので、各組の3つの
連結机における2つの机本体を各頂点の支点部周りで相
対回動させるだけで、例えばグループ分けでの使用や多
くの人が同一方向に向かう座位姿勢で使用するなど種々
の使用目的に応じて様々な配置形態に容易に変更して多
種多様なレイアウトを得ることが可能であり、そのう
え、各組の3つの連結机における2つの机本体の外縁が
それぞれ、位置固定された支点部を中心とする同一半径
の仮想円に沿うような円弧形状に形成されているので、
上記のようなレイアウトの変更に際して、机同士の干渉
はもちろん座席の干渉もなく、限られたスペース内での
多様なレイアウト変更を有利に行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は、請求項1の発明による連結机
の一実施例を示す正面図および平面図であり、これら各
図において、1,2は2つの机本体であり、これら机本
体1,2はそれぞれ、天板1a、脚部1b、前面パネル
1cおよび後面パネル1dなどからなり、手前部には、
キーボード収納用引き出し1eが装備されており、上記
天板1a上には、コンピュータCPやディスプレイ装置
CRT、さらにはLL用テープレコーダTRなどが設置
できるようになっている。このため、上記天板1aに
は、その後部に機器落下防止部材3や配線通し孔4など
が設けられている。
【0010】5は上記2つの机本体1,2をそれらの手
前側縁部1f,2fの長手方向の一端部において互いに
連結するための支点部であり、この支点部5は、たとえ
ば図3に示すように、床面などに固定される配線収納ボ
ックス兼用の基台6と、この基台6上に立設されて電線
などの挿通配管を兼用する円筒状の軸体7と、この円筒
状軸体7にスラストベアリング8を介して支承された複
数の回転蝶番9などからなり、上記蝶番9を上記各机本
体1,2に取り付けることにより、2つの机本体1,2
は上記軸体7を中心にして水平面内で、たとえば90°
の範囲にわたって相対的に回動変位可能に構成されてい
る。このような構成とするため、両机本体1,2の天板
1aの各連結側の端面1B,2Bはそれぞれ45°の傾
斜面に切欠き形成されている。
【0011】10は上記2つの机本体1,2の底面にお
ける回動端側に取り付けられた自在車輪(以下、キャス
タと称する)であり、これは、一方の机本体のみに設け
たものであってもよい。そして、上記両机本体1,2の
天板1aの各回動側の端面、すなわち、両机本体1,2
の手前側縁部1f,2fの長手方向の他端部の外縁1
A,2Aは上記支点部5を中心とする仮想円S(図4)
に沿うような円弧形状に形成されている。
【0012】上記のように構成された連結机において
は、たとえば一方の机本体1を支点部5と共に位置固定
状態に据置き、他方の机本体2を図2の鎖線位置から支
点部5を中心にして矢印のように、反時計方向に回動操
作することにより、該机本体2をキャスタ10を介して
円滑に回動移動させることが可能であり、この回動によ
り、上記他方の机本体2の連結側の端面2Bを図2の実
線および図4に示すように、一方の机本体1の連結側の
端面1Bに当接させることで、他方の机本体2を一方の
机本体1に対して直角の向きとなるような配置関係に自
由に変更することができ、また、この机本体2の回動時
に、コンピュータCPなどのケーブル(図示せず)は上
記支点部5の軸体7内に通しているので、ケーブルにこ
じれなどを生じることがない。なお、図4において、1
1,12は2つの机本体1,2それぞれに対応して配置
された椅子である。
【0013】上記机本体1,2は上記のように、互いに
直角向きの配置関係の他に、図5および図6に示すよう
に、連結側の端面1B,2B間に30°や60°などの
任意の角度をもたせた配置関係としたり、あるいは、机
本体2を図2の実線位置から時計方向に回動させて図2
の鎖線および図7に示すように、両机本体1,2が同一
向きで一列に並んだ配置関係とすることも自由自在であ
る。このように、上記2つの机本体1,2の相対的な向
き姿勢、座位形態を使用目的やスペースなどに応じて任
意に、かつ容易に変更することが可能で、使い勝手のよ
さおよび設置スペースの低減を図ることができる。
【0014】図8は、請求項2の発明によるレイアウト
可変机の概念図であり、基本的には上述した連結机Dの
3つを1組とし、その1組を構成する3つの連結机Dに
おける各支点部5を仮想正三角形Tの3つの頂点t1,
t2,t3にそれぞれ位置固定するとともに、これら位
置固定された支点部5を中心として同一半径の仮想円S
を互いに接触する状態に描いたとき、各連結机Dにおけ
る2つの机本体1,2の外縁1A,2Aが上記仮想円S
に沿って回動移動するようにしたものの複数組を、限ら
れたスペース内に配置してなるものである。
【0015】図9は、上記したような概念をもつレイア
ウト可変机の一実施例を示す平面図であり、3つの連結
机Dを1組として、その複数組を学校の教室や会議室内
などの限られた平面スペースRに配置している例であ
る。この図9に示す配置例は、複数組の連結机Dにおけ
る2つの机本体1,2に座位する全ての人の視線が、ス
ペースRの前部中央に配置した講義机Xに向かうよう
に、わん曲した列状の配列としたもので、ここで、隣接
関係にある連結机Dにおける一方の机本体1(2)の外
縁1A(2A)が他方の机本体2(1)の外縁2A(1
A)に接円状態となって、両机本体1,2間に不要な隙
間などは発生することがない。
【0016】また、3つの連結机Dを1組として、その
複数組を学校の教室や会議室内などの限られた平面スペ
ースRに配置する場合、組を構成する3つの連結机Dに
おける各支点部5を仮想正三角形Tの3つの頂点t1,
t2,t3にそれぞれ位置固定するという基本概念を損
なわないものであれば、上記図9に示したようなわん曲
列状の配置に限らず、一部の連結机Dにおける机本体
1,2を支点部5の周りに回動させるだけで、たとえば
図10に示すように、グループ単位に分割しての円卓会
議などに適した環状の配置形態や、図11および図12
に示すような配置形態など、使用目的などに適応した任
意の配置形態に容易に変更することが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、連結さ
れた2つの机本体の相対的な向き姿勢、座位形態を使用
目的やスペースなどに応じて任意に容易に変更すること
が可能で、使い勝手の向上を図ることができるととも
に、設置スペースの低減を図ることができる。しかも、
少なくとも一方の机本体には自在車輪が取り付けられて
いるので、向き姿勢や座位形態の変更を大きな労力を要
することなく、手軽に行うことができる。
【0018】また、本発明によれば、連結机の3つを1
組として複数組を教室や会議室内などの限られたスペー
ス内に配置するにあたって、各組の3つの連結机におけ
る各支点部を仮想正三角形の各頂点にそれぞれ位置固定
させて配置しているので、各組の3つの連結机における
2つの机本体を各頂点の支点部周りで相対回動させるだ
けで、例えばグループ分けでの使用や多くの人が同一方
向に向かう座位姿勢で使用するなど種々の使用目的に応
じて様々な配置形態に容易に変更して多種多様なレイア
ウトを任意に得ることができ、そのうえ、上記のような
レイアウトの変更に際して、机同士の干渉はもちろん座
席の干渉もなく、限られたスペース内での多様なレイア
ウト変更を有利に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連結机の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】同上実施例における連結机を示す平面図であ
る。
【図3】同上連結机における支点部の構成を示す拡大縦
断正面図である。
【図4】同上連結机の外縁の形状を示す平面図である。
【図5】同上連結机の配置状態の一例を示す平面図であ
る。
【図6】同上連結机の配置状態の他の例を示す平面図で
ある。
【図7】同上連結机の配置状態の別の例を示す平面図で
ある。
【図8】本発明によるレイアウト可変机の概念図であ
る。
【図9】同上実施例におけるレイアウト可変机による配
置例を示す平面図である。
【図10】同上レイアウト可変机による他の配置例を示
す平面図である。
【図11】同上レイアウト可変机による別の配置例を示
す平面図である。
【図12】同上レイアウト可変机によるさらに別の配置
例を示す平面図である。
【符号の説明】
1,2 机本体 5 支点部 10 自在車輪(キャスタ) D 連結机 S 仮想円 T 仮想正三角形

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対称形をなす2つの机本体を、それらの
    手前側縁部の長手方向一端部において床に固定設置した
    支点部を介して同一水平面内で相対的に回動可能に連結
    し、少なくとも一方の机本体の手前側縁部の長手方向他
    端寄り位置に自在車輪を取り付けて連結机を構成し、 連結机の3つを1組とし、その複数組を、各組の3つの
    連結机における支点部を仮想正三角の3つの頂点にそれ
    ぞれ位置固定した状態で配置し、各組の3つの連結机に
    おける2つの机本体の外縁をそれぞれ、仮想正三角の3
    つの頂点に位置固定された支点部を中心とする同一半径
    の仮想円に沿うような円弧形状に形成したことを特徴と
    するレイアウト可変机。
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JP2563021Y2 (ja) * 1991-05-21 1998-02-18 株式会社イトーキ 連接配置に適したテ−ブル等の天頂板
JPH0558059U (ja) * 1992-01-14 1993-08-03 小泉産業株式会社 テーブル付き家具

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