JP2839452B2 - 座席における空気清浄装置 - Google Patents

座席における空気清浄装置

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JP2839452B2
JP2839452B2 JP6304520A JP30452094A JP2839452B2 JP 2839452 B2 JP2839452 B2 JP 2839452B2 JP 6304520 A JP6304520 A JP 6304520A JP 30452094 A JP30452094 A JP 30452094A JP 2839452 B2 JP2839452 B2 JP 2839452B2
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満雄 北本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座席の肘掛部に灰皿が
設けられており、該灰皿を使用して着座者が喫煙する際
に煙草の煙を浄化するための座席における空気清浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の機内における空気調和装置として
は、例えば、図35に示すように、航空機の客室内の空
気調和システムがある。すなわち、航空機の客室内には
上方の吹出口から空気が取り込まれ、取り込まれた空気
が下方への流れ、客室内の座席の下方などには吸気口が
開設され、煙草の煙等で汚染され空気が吸気口に吸い込
まれ、客室のフロアの下方へ送り出され、機外へ放出さ
れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気調和装置では、客室内のあるゾーンの座
席を喫煙部とすると、吸気した空気を例えばダクトを通
して、客室のフロアの下方または上方へ送り出す必要が
あり、例えば、ダクトの取り回し工事が大がかりになっ
て、工事費が嵩み、さらに、客室のフロアの下方または
上方の設備機器に煙のタールなどが付着して、タールが
蓄積されると、設備機器に支障が生じ、浄化機などを設
ける必要があり、さらに、例えば、清浄機のフィルタに
目詰まりが生じると、機内全体のシステムが同時に機能
停止してしまい、さらに、吸気口やダクトの位置などに
よっては煙草の煙が禁煙席の方まで届いてしまったり、
喫煙席側の通路を利用する際には、汚れた空気を吸うこ
とになるという問題点があった。本発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたもので、座席毎に清浄
装置を設けることにより、例えば、ダクトの天井等への
取り回し工事を無くして、工事費用を低減し、例えば、
機内の設備機器にタール等が付着して支障が生じること
を防止することができ、煙草の煙が各座席で処理され、
例えば、禁煙席の方まで届くことがなく、喫煙席側の通
路を利用する際にも、汚れた空気を吸うことがないよう
にした座席における空気清浄装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 座席(10)の肘掛部(12)に灰皿(13)が設
けられており、該灰皿(13)を使用して着座者が喫煙
する際に煙草の煙で汚染された空気を清浄にするための
座席における空気清浄装置において、前記灰皿(13)
の口近傍に吸気口(14)を開設するとともに、該吸気
口(14)に連通する排気用通路(15)を座席(1
0)内を通して座席(10)の下方へ延設し、前記排気
用通路(15)の途中に、空気中の煙草の煙を吸着する
ためのフィルタ(17,18)を設けるとともに、前記
排気用通路(15)の空気を前記フィルタ(17,1
8)を介して座席(10)の下方へ強制的に送出するた
めの排気ファン(16)を設け、肘掛部(12)に、該
肘掛部(12)内に没入して収容される没入姿勢と、前
記肘掛部(12)から突出して、煙草の煙を前記吸気口
(14)へ導く突出姿勢とに出没可能に煙案内部材(2
0,20a,30,30a,40)を支持したことを特
徴とする座席における空気清浄装置。
【0005】2 座席(10)の肘掛部(12)の前端
部に、前方へ引き出された使用位置と後方へ押し込まれ
た格納位置とに出没可能に灰皿(13)が支持されてお
り、該灰皿(13)を使用して着座者が喫煙する際に煙
草の煙で汚染された空気を清浄にするための座席におけ
る空気清浄装置において、前記灰皿(13)の口近傍に
吸気口(14)を開設するとともに、該吸気口(14)
に連通する排気用通路(15)を座席(10)内を通し
て座席(10)の下方へ延設し、前記排気用通路(1
5)の途中に、空気中の煙草の煙を吸着するためのフィ
ルタ(17,18)を設けるとともに、前記排気用通路
(15)の空気を前記フィルタ(17,18)を介して
座席(10)の下方へ強制的に送出するための排気ファ
ン(16)を設け、肘掛部(12)に、灰皿(13)が
前記使用位置に突出した際にその要である枢軸(22)
も突出して該枢軸(22)を中心にして各扇ユニット
(21)が扇形状に連なるように展開して、煙草の煙を
前記扇形状に連なる各扇ユニット(21)に当てて、前
記吸気口(14)の近傍にあって負圧に保たれている前
記要である枢軸(22)の方へ導く展開姿勢と、灰皿
(13)を前記格納位置に没入する際に前記枢軸(2
2)も没入して該枢軸(22)を中心にして各扇ユニッ
ト(21)が重なり合って肘掛部(12)内に収容され
る格納姿勢とに開閉可能に煙案内部材(20)を支持し
たことを特徴とする座席における空気清浄装置。
【0006】3 座席(10)の肘掛部(12)に灰皿
(13)が設けられており、該灰皿(13)を使用して
着座者が喫煙する際に煙草の煙で汚染された空気を清浄
にするための座席における空気清浄装置において、前記
灰皿(13)の口近傍に吸気口(14)を開設するとと
もに、該吸気口(14)に連通する排気用通路(15)
を座席(10)内を通して座席(10)の下方へ延設
し、前記排気用通路(15)の途中に、空気中の煙草の
煙を吸着するためのフィルタ(17,18)を設けると
ともに、前記排気用通路(15)の空気を前記フィルタ
(17,18)を介して座席(10)の下方へ強制的に
送出するための排気ファン(16)を設け、肘掛部(1
2)に、倒伏して灰皿(13)の口を閉じる倒伏姿勢
と、起立して灰皿(13)の口を開くとともに、煙草の
煙をその案内口(61)を通して前記吸気口(14)へ
導く起立姿勢とに起倒可能に煙案内部材(60)を支持
したことを特徴とする座席における空気清浄装置。
【0007】4 前記扇ユニット(21)に煙草の煙を
吸入するための煙吸入口(23)を穿設し、前記煙吸入
口(23)を通して吸入した煙を前記枢軸(22)側へ
導くべく、前記枢軸(22)に前記吸気口(14)に連
通する連通孔(25)を形成したことを特徴とする2項
記載の座席における空気清浄装置。
【0008】5 前記扇ユニット(31)の側縁部にフ
レーム部(33)を形成し、該フレーム部に、煙草の煙
を吸入するための煙吸入口(34)を穿設するととも
に、前記フレーム部(33)内に前記吸気口(14)に
連通する連通孔(35)を穿設したことを特徴とする2
項記載の座席における空気清浄装置。
【0009】6 座席(10)の背ずり部に、煙案内部
材(20)に向かって空気流路を形成可能な流路形成用
のファン機構(50)を設けたことを特徴とする1、
2、3、4、または5項記載の座席における空気清浄装
置に存する。
【0010】
【作用】着座者が喫煙する前には、煙案内部材(20)
は没入姿勢にあり、肘掛部(12)内に没入している。
着座者が喫煙する際には、灰皿(13)を引き出すこと
により煙案内部材(20)を突出して没入姿勢から突出
姿勢にする。例えば、着座者から吐かれた煙草の煙は、
煙案内部材(20,20a,30,30a,40)によ
り吸気口(14)に導かれる。吸気口(14)は排気フ
ァン(16)により負圧になっていて、煙草の煙は吸気
口(14)を通って排気用通路(15)に取り込まれ、
フィルタ(17,18)で吸着される。フィルタ(1
7,18)を通過した空気は、排気用通路(15)を通
って座席(10)の下方へ導かれ、清浄に排出される。
着座者が喫煙を終了した場合には、煙案内部材(20,
20a,30,30a,40)を突出姿勢から没入姿勢
にして、再び、肘掛部(12)の内部に没入すればよ
い。
【0011】肘掛部(12)に、灰皿(13)が前記使
用位置に突出した際にその要である枢軸(22)も突出
して該枢軸(22)を中心にして各扇ユニット(21)
が扇形状に連なって、煙草の煙を前記吸気口(14)へ
導く展開姿勢と、灰皿(13)を前記格納位置に没入す
る際に前記枢軸(22)も没入して該枢軸(22)を中
心にして各扇ユニット(21)が重なり合って肘掛部
(12)内に収容される格納姿勢とに開閉可能に煙案内
部材(20)を支持したものでは、着座者が喫煙する際
に灰皿(13)を使用位置に突出すると、煙案内部材
(20)の要である枢軸(22)も突出して該枢軸(2
2)を中心にして各扇ユニット(21)が扇形状に連な
った展開姿勢になる。煙案内部材(20)が展開姿勢に
あるとき、例えば、着座者が吐いた煙草の煙は煙案内部
材(20)により前記吸気口(14)へ導かれるように
なる。着座者が喫煙を終了し灰皿(13)を格納位置に
没入すると、煙案内部材(20)の枢軸(22)も没入
して該枢軸(22)を中心にして各扇ユニット(21)
が重なり合って格納姿勢になり、肘掛部(12)内に収
容される。灰皿(13)の出没動作に連動して、煙案内
部材(20)も開閉動作するために、使い勝手がよい。
【0012】肘掛部(12)に、倒伏して灰皿(13)
の口を閉じる倒伏姿勢と、起立して灰皿(13)の口を
開くとともに、煙草の煙をその案内口(61)を通して
前記吸気口(14)へ導く起立姿勢とに起倒可能に煙案
内部材(60)を支持したものでは、着座者が喫煙する
際には、煙案内部材(60)を起立させて起立姿勢に
し、灰皿(13)の口を開くようにする。煙案内部材
(60)が起立姿勢にあるとき、着座者が吐いた煙草の
煙は煙案内部材(60)の案内口(61)を通って吸気
口(14)へ導かれるようになる。着座者が喫煙を終了
して、煙案内部材(60)を起立姿勢から倒伏姿勢にす
ると、同時に、煙案内部材(60)が灰皿(13)の口
を閉じるようになり、わざわざ灰皿(13)の口を開閉
する必要がなく、利便性が向上する。
【0013】前記扇ユニット(21)に煙草の煙を吸入
するための煙吸入口(23)を穿設し、前記煙吸入口
(23)を通して吸入した煙を前記枢軸(22)側へ導
くべく、前記枢軸(22)に前記吸気口(14)に連通
する連通孔(25)を形成したものでは、枢軸(22)
の連通孔が吸気口(14)に連通しているために、負圧
になり、扇ユニット(21)の煙吸入口(23)を通っ
て吸入された煙草の煙が、積極的に枢軸(22)側へ吸
い寄せられるようになる。
【0014】前記扇ユニット(31)の側縁部にフレー
ム部(33)を形成し、該フレーム部(33)に、煙草
の煙を吸入するための煙吸入口(34)を穿設するとと
もに、前記フレーム部(33)内に前記吸気口(14)
に連通する連通孔(35)を穿設したものでは、結果的
にフレーム部(33)の煙吸入口(34)が負圧にな
り、扇ユニット(31)に当たった煙草の煙がその側縁
部のフレーム部(33)に吸い寄せられ、煙吸入口(3
4)から連通孔(35)を通って、吸気口(14)に導
かれるようになる。
【0015】座席(10)の背ずり部に、煙案内部材
(20)に向かって空気流路を形成可能な流路形成用の
ファン機構(50)を設けたものでは、煙が空気流路に
沿って煙案内部材(20)へ導かれ、空気の清浄効率を
高めることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例を示している。図1〜図
3および図35に示すように、航空機の客室内には多数
の座席10が列設されている、2つの座席10が相互に
隣接しており、隣接する座席10の間の隙間には共用と
なる幅広な肘掛部11が設けられ、各座席10には、肘
掛部11の反対側すなわち外側に専用の肘掛部12がそ
れぞれ設けられている。肘掛部12の前端部には、前方
へ引き出された使用位置と後方へ押し込まれた格納位置
とに出没可能に灰皿13が支持されている。
【0017】肘掛部12には、灰皿13の皿口近傍に吸
気口14が開設され、吸気口14に連通する排気用通路
15が肘掛部12内および座席10の座部内を通って、
座部の下方へ延設されている。排気用通路15の途中に
は、排気用通路15内の空気を強制的に座部の下方側へ
送出するための排気ファン16が設けられている。排気
ファン16は、灰皿13が使用位置に引き出された際に
回転始動するように駆動制御されている。排気用通路1
5内には、排気ファン16を中心にして始端側と終端側
とにフィルタ17,18が設けられている。フィルタ1
7,18は、マイナスに帯電され、プラスに帯電した煙
草の煙を吸着する電気集塵フィルタであり、煙草の煙の
ほか、チリやホコリも吸着可能なものである。フィルタ
17,18としては、これに限らず、例えば、活性炭層
を介在させたものであってもよい。
【0018】図4〜図11に示すように、肘掛部12に
は煙案内部材20が支持されている。煙案内部材20
は、数枚の逆三角形状の扇ユニット21を扇子形状に組
み合わせて成るものであり、扇ユニット21の頂角部が
枢軸22になっている。扇ユニット21の扇面には煙吸
入口である長孔23が穿設されている。着座者に向いた
扇面を扇ユニット21の表面とすると、扇ユニット21
の枢軸22の表面側の扇面には、ボス部23aが形成さ
れ、枢軸22の裏面側の扇面には、組み合せる相手側の
扇ユニット21のボス部23aが回動可能に嵌入する嵌
合凹部24が形成されている。ボス部23aには、吸気
口14に連通する連通孔25が穿設されている。同じ
く、嵌合凹部24の凹部壁にも吸気口14に連通する連
通孔25aが穿設されている。
【0019】扇ユニット21の斜辺に相当する側縁部に
は、略直角方向へ折り曲げる折曲部26,27がそれぞ
れ形成されている。両方の折曲部26,27は相互に逆
の方向へ折り曲げられている。着座者側の折曲部26に
は、同じく煙吸入口である小孔28が形成され、客座者
と反対側の折曲部27に係止して扇ユニット21の展開
を規制可能な突起部29が、扇ユニット21の裏面側の
扇面に形成されている。煙案内部材20はこれに限ら
ず、例えば、図12および図13に示すように、煙案内
部材20aのようなものであってもよい。すなわち、扇
ユニット21の扇面には、煙吸入口である小円孔23b
が多数穿設されている。
【0020】また、例えば、図14〜図17に示すよう
に、煙案内部材30のようなものであってもよい。すな
わち、煙案内部材30は、数枚の逆三角形状の扇ユニッ
ト31を扇子形状に組み合わせて成るものであり、扇ユ
ニット31の頂角部が枢軸32になっている。扇ユニッ
ト31の斜辺に相当する一方の側縁部には、側縁に沿っ
て扇の骨に相当するフレーム部33が形成されている。
フレーム部33の正面側には、煙吸入口である小円孔3
4が側縁に沿って上下方向へ複数連設され、フレーム部
33には、扇ユニット31の枢軸を貫通する連通孔であ
るダクト孔35が穿設され、小円孔34がダクト孔35
を介して吸気口14に連通している。
【0021】さらに、煙案内部材30は、これに限ら
ず、例えば、図18〜図20に示すように、煙案内部材
30aのようなものであってもよい。すなわち、扇ユニ
ット31の扇面は、側縁部を残すようにして切欠かれ、
該切欠部37には扇板38が嵌合し、扇板38が外れな
いように、止め部材39で係着されている。
【0022】さらに、煙案内部材30は、これに限ら
ず、例えば、図21〜図26に示すように、煙案内部材
40のようなものであってもよい。すなわち、煙案内部
材40は、扇面部42と、該扇面部42の両側縁が嵌着
するフレーム部43とから成る。フレーム部43には小
円孔44が複数連設され、扇面部42には、樹脂材の板
厚を薄肉にして折曲げて、図26に示すように、展開か
つ折畳可能なヒンジ部45が形成されている。フレーム
部43の先端部には、ダクト孔46の上端開口を上方か
ら塞ぐための蓋部材47が嵌着している。図27〜図2
9に示すように、座席10の背ずり部の上側端には、煙
案内部材20に向かって微風の空気流路を形成可能な流
路形成用のファン機構50が設けられている。ファン機
構50は排気ファン16に連動するように制御されてい
る。ファン機構50の内部に空気通路51が形成され、
空気通路51の途中にファン本体52が設けられ空気通
路51の上端口が空気取込口53に成っていて、空気通
路51の下端口が空気吹出口54に成っている。ファン
機構50はこれに限らず、例えば、図30〜図32に示
すように、背ずり部の側縁上部に流路形成用のファン機
構50aを設けたものであってよい。また、空気通路5
1に香り消しフィルタを設け、煙の悪臭粒子を捕捉する
ようにしてもよい。
【0023】次に作用を説明する。着座者が喫煙する前
には、灰皿13は格納位置にあって肘掛部12に没入し
ており、煙案内部材20の枢軸22も没入していて、煙
案内部材20は格納姿勢にあって、肘掛部12内に収容
されている。このとき、各扇ユニット21は枢軸22を
中心にして閉じていて、重なり合った状態にある。着座
者が喫煙する際に、灰皿13を格納位置から使用位置へ
引き出すと、枢軸22も肘掛部12より突出して、煙案
内部材20の各扇ユニット21が付勢力により枢軸22
を中心にして扇形状に開いて展開姿勢になる。前後し
て、排気ファン16およびファン本体52が回転始動す
る。それにより、扇ユニット21の枢軸22の連通孔2
5,25aが負圧になるとともに、ファン機構50の空
気吹出口54から煙案内部材20にかけて空気流路が形
成される。
【0024】煙案内部材20が展開姿勢にあるとき、例
えば、着座者から吐かれた煙草の煙は、ファン機構50
の空気吹出口54から煙案内部材20にかけて形成され
た空気流路に乗って煙案内部材20に当たって、その長
孔23を通って扇ユニット21の裏面側に取り入れられ
る。吸気口14は負圧に保たれ、吸気口14に連通する
扇ユニット21の枢軸22の連通孔25,25aも負圧
になっているので、扇ユニット21の裏面側は全体的に
負圧になっている。それにより、扇ユニット21の裏面
側に取り入れられた煙草の煙は扇ユニット21の枢軸2
2の連通孔25,25aに導かれ、吸気口14を通っ
て、排気用通路15に取り込まれ、フィルタ17,18
で吸着される。フィルタ17,18を通過した清浄な空
気は、排気用通路15を通って座席10の下方へ導か
れ、排出される。着座者が喫煙を終了した場合には、灰
皿13を使用位置から格納位置に押し込むようにすれば
よい。それにより、煙案内部材20の枢軸22も肘掛部
12内に没入して、煙案内部材20の扇ユニット21が
枢軸22を中心にして閉じ、煙案内部材20が展開姿勢
から元の格納姿勢になる。
【0025】煙案内部材30においては、煙案内部材3
0のフレーム部33に煙草の煙を吸入するための小円孔
34を穿設するとともに、フレーム部33内に前記吸気
口14に連通するダクト孔35を穿設したので、結果的
にフレーム部33の小円孔34が負圧になり、扇ユニッ
ト31に当たった煙草の煙が、フレーム部33の小円孔
34に吸い寄せられ、小円孔34からダクト孔35を通
って、吸気口14に導かれるようになる。なお、前記実
施例においては、煙案内部材20が灰皿13の出没に連
動して開閉するものを示したが、これに限らず、例え
ば、図33および図34に示すように、肘掛部12に、
倒伏して灰皿13の口を閉じる倒伏姿勢と、起立して灰
皿13の口を開くとともに、煙草の煙をその案内口61
を通して前記吸気口14へ導く起立姿勢とに起倒可能に
煙案内部材60を支持するようにしてもよい。それによ
り、着座者が喫煙する際には、煙案内部材60を起立さ
せて起立姿勢にし、灰皿13の口を開くようにする。煙
案内部材60が起立姿勢にあるとき、煙草の煙は煙案内
部材60の案内口61を通って吸気口14へ導かれるよ
うになり、また、着座者が喫煙を終了して、煙案内部材
60を起立姿勢から倒伏姿勢にすると、同時に、煙案内
部材60が灰皿13の口を閉じるようになり、わざわざ
灰皿13の口を開閉する必要がなく、利便性が向上す
る。
【0026】また、排気用通路15内の空気を強制的に
座部の下方側へ送出するための排気ファン16が1つ設
けられたものを示したが、1つに限らず、一以上の排気
ファンを追加して、相互に補完するようにしてもよい。
さらに、煙案内部材20が数枚の逆三角形状の扇ユニッ
ト21を扇子形状に組み合わせて成るものを示したが、
扇ユニット21の枚数は4枚以下であっても、また6枚
以上であってもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる座席における空気清浄装
置によれば、座席の肘掛部に設けた煙案内部材により、
煙草の煙が、吸気口に導かれ、吸気口から排気用通路を
通って、フィルタに吸着され、フィルタを通った清浄な
空気が、座席の下方へ排出されるようにしたので、例え
ば、煙草の煙などで汚れた空気を取り込むためのダクト
の天井等への取り回し工事を無くして、工事費用を低減
し、機内全体のシステムが同時に機能停止することを防
止することができ、煙草の煙が各座席で確実に処理さ
れ、例えば、禁煙席の方まで届かないようにしたり、喫
煙席側の通路を利用する際にも、汚れた空気を吸うこと
がないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着状
態斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着状
態正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着状
態側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの斜視図である。
【図5】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの正面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの側面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの平面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの組み合わせ状態正面図である。
【図9】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユニ
ットの背面図である。
【図10】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの側面図である。
【図11】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの平面図である。
【図12】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの組み合わせ状態正面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの背面図である。
【図14】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの組み合わせ状態正面図である。
【図15】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの背面図である。
【図16】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの側面図である。
【図17】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの平面図である。
【図18】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの正面図である。
【図19】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの正面図である。
【図20】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇板
の正面図である。
【図21】本発明の一実施例を示す空気清浄装置のフレ
ーム部の正面図である。
【図22】本発明の一実施例を示す空気清浄装置のフレ
ーム部の背面図である。
【図23】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇面
部の正面図である。
【図24】本発明の一実施例を示す空気清浄装置のフレ
ーム部の側面図である。
【図25】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の蓋部
材の正面図である。
【図26】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の扇ユ
ニットの作用説明図である。
【図27】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態正面図である。
【図28】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態側面図である。
【図29】本発明の一実施例を示す空気清浄装置のファ
ン機構の側面図である。
【図30】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態正面図である。
【図31】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態の側面図である。
【図32】本発明の一実施例を示す空気清浄装置のファ
ン機構の側面図である。
【図33】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態正面図である。
【図34】本発明の一実施例を示す空気清浄装置の装着
状態側面図である。
【図35】本発明の一実施例を示す航空機の客室等の説
明図である。
【符号の説明】
10…座席 12…肘掛部 13…灰皿 14…吸気口 15…排気用通路 16…排気ファン 17,18…フィルタ 20,20a,30,30a.40,60…煙案内部材 21…扇ユニット 22…枢軸 23…長孔(煙吸入口) 25…連通孔 50,50a…ファン機構 61…案内口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−45013(JP,A) 特開 平5−213056(JP,A) 特開 平3−125623(JP,A) 実開 平4−69048(JP,U) 実開 昭60−117753(JP,U) 実開 昭62−185559(JP,U) 実開 昭57−177805(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/74 B60N 3/08 B64D 11/06 B64D 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座席の肘掛部に灰皿が設けられており、該
    灰皿を使用して着座者が喫煙する際に煙草の煙で汚染さ
    れた空気を清浄にするための座席における空気清浄装置
    において、 前記灰皿の口近傍に吸気口を開設するとともに、該吸気
    口に連通する排気用通路を座席内を通して座席の下方へ
    延設し、 前記排気用通路の途中に、空気中の煙草の煙を吸着する
    ためのフィルタを設けるとともに、前記排気用通路の空
    気を前記フィルタを介して座席の下方へ強制的に送出す
    るための排気ファンを設け、 肘掛部に、該肘掛部内に没入して収容される没入姿勢
    と、前記肘掛部から突出して、煙草の煙を前記吸気口へ
    導く突出姿勢とに出没可能に煙案内部材を支持したこと
    を特徴とする座席における空気清浄装置。
  2. 【請求項2】座席の肘掛部の前端部に、前方へ引き出さ
    れた使用位置と後方へ押し込まれた格納位置とに出没可
    能に灰皿が支持されており、該灰皿を使用して着座者が
    喫煙する際に煙草の煙で汚染された空気を清浄にするた
    めの座席における空気清浄装置において、 前記灰皿の口近傍に吸気口を開設するとともに、該吸気
    口に連通する排気用通路を座席内を通して座席の下方へ
    延設し、 前記排気用通路の途中に、空気中の煙草の煙を吸着する
    ためのフィルタを設けるとともに、前記排気用通路の空
    気を前記フィルタを介して座席の下方へ強制的に送出す
    るための排気ファンを設け、 肘掛部に、灰皿が前記使用位置に突出した際にその要で
    ある枢軸も突出して該枢軸を中心にして各扇ユニットが
    扇形状に連なるように展開して、煙草の煙を前記扇形状
    に連なる各扇ユニットに当てて、前記吸気口の近傍にあ
    って負圧に保たれている前記要である枢軸の方へ導く展
    開姿勢と、灰皿を前記格納位置に没入する際に前記枢軸
    も没入して該枢軸を中心にして各扇ユニットが重なり合
    って肘掛部内に収容される格納姿勢とに開閉可能に煙案
    内部材を支持したことを特徴とする座席における空気清
    浄装置。
  3. 【請求項3】座席の肘掛部に灰皿が設けられており、該
    灰皿を使用して着座者が喫煙する際に煙草の煙で汚染さ
    れた空気を清浄にするための座席における空気清浄装置
    において、 前記灰皿の口近傍に吸気口を開設するとともに、該吸気
    口に連通する排気用通路を座席内を通して座席の下方へ
    延設し、 前記排気用通路の途中に、空気中の煙草の煙を吸着する
    ためのフィルタを設けるとともに、前記排気用通路の空
    気を前記フィルタを介して座席の下方へ強制的に送出す
    るための排気ファンを設け、 肘掛部に、倒伏して灰皿の口を閉じる倒伏姿勢と、起立
    して灰皿の口を開くとともに、煙草の煙をその案内口を
    通して前記吸気口へ導く起立姿勢とに起倒可能に煙案内
    部材を支持したことを特徴とする座席における空気清浄
    装置。
  4. 【請求項4】前記扇ユニットに煙草の煙を吸入するため
    の煙吸入口を穿設し、 前記煙吸入口を通して吸入した煙を前記枢軸側へ導くべ
    く、前記枢軸に前記吸気口に連通する連通孔を形成した
    ことを特徴とする請求項2記載の座席における空気清浄
    装置。
  5. 【請求項5】前記扇ユニットの側縁部にフレーム部を形
    成し、 該フレーム部に、煙草の煙を吸入するための煙吸入口を
    穿設するとともに、前記フレーム部内に前記吸気口に連
    通する連通孔を穿設したことを特徴とする請求項2記載
    の座席における空気清浄装置。
  6. 【請求項6】座席の背ずり部に、煙案内部材に向かって
    空気流路を形成可能な流路形成用のファン機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の
    座席における空気清浄装置。
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