JP2838674B2 - Fc/atm網変換装置における確認フレーム転送方式 - Google Patents

Fc/atm網変換装置における確認フレーム転送方式

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JP2838674B2
JP2838674B2 JP27751995A JP27751995A JP2838674B2 JP 2838674 B2 JP2838674 B2 JP 2838674B2 JP 27751995 A JP27751995 A JP 27751995A JP 27751995 A JP27751995 A JP 27751995A JP 2838674 B2 JP2838674 B2 JP 2838674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離的に離れて配
置されたファイバチャネル(以下、FC)インタフェー
スを有するNポートどおしが、非同期転送モード網(以
下、ATM網)を経由して通信する方式に関し、特にF
C標準のクラス1,クラス2に属する確認フレームの返
送が必須なサービスにおいて、全2重通信の実行時に、
確認フレームの返送待ちによるデータフレームの伝送時
間の増大を防止して伝送効率を向上させるFC/ATM
網変換装置における確認フレーム転送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】FCとATM網との接続は、従来、公け
に行われておらず、従来例が見当らない。しかしなが
ら、FC標準(ANSI規格X3T11)では、FCイ
ンタフェースを有するNポート間でのデータフレームの
伝送手順についての規定があり、FC標準のクラス1,
2では受信したデータフレームに対し、確認フレームを
返送することが義務付けられている。これは、対向の受
信バッファのオーバフローを防止するためであり、予め
予約したエンド_エンド_クレジット数と呼ばれる値E
Eを越えないように送信側でデータフレームの送信を抑
えるものである。
【0003】なお、上述したNポートとは、図7に示す
ように、端末110,120に設けられるNodeポー
トのことを言い、これに対して各端末110,120か
らのデータを入力して交換を行う交換装置100のポー
トをFポートと言う。なお、図7中のTX,RXはそれ
ぞれ送信端子,受信端子を示す。ここで、上述した値
「EE」は受信バッファのフレーム数で表されるサイズ
を示し、この値が大きいほど、一度に多量のデータフレ
ームを送信できる。
【0004】一方、確認フレームのヘッダには対向の受
信バッファで受信されたデータフレーム数Nrが挿入さ
れて通知される。送信したデータフレーム数がNsのと
き、送信側のNポートは対向の受信バッファの余裕フレ
ーム数を、式(1)を用いて計算する。即ち、 EE−Ns+Nr[フレーム] (1) そして、その値に等しい数のデータフレームを更に送信
することが許容される。
【0005】ここで、Nr<Nsの状態では、送信した
データフレームNs個のうち、(Ns−Nr)個のフレ
ームが未だ伝送路上にあり、対向Nポートへ到着してい
ないこととなる。そして、確認フレームを受信したある
時点で、Nr=Nsとなると、新たに、式(2)で示す
数のデータフレームが送信できるようになる。即ち、 EE−Ns+Nr=EE[フレーム] (2) データフレームは一度に予約数EE個までしか送信でき
ず、確認フレームを受信しないうちは次のデータフレー
ムを送信できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術を
そのままATM網を経由する伝送方式に適用すると、多
量のデータフレームを伝送するのに長時間を要するよう
になることである。その理由は、FC/ATM変換よる
確認フレームの遅延が無視できず、確認フレームを待つ
時間が増加し、その間データフレームを送信できなくな
るためである。
【0007】即ち、一度に多量のデータフレームを送信
しようとして値「EE」を多く設定すれば、それに比例
してFC/ATM変換器内でのデータフレームの待行列
が増加し、そのため確認フレームがそれ以前に到着した
データフレームを全て送信完了するまで待たねばならな
い待ち時間が増大する。そしてこの確認フレームの到着
が遅れることは、次に送信すべきデータフレームを待た
せることとなるので、結果として、データフレームの所
要伝送時間が増加する。
【0008】従って本発明は、本装置に接続されている
Nポートにおける確認フレームの待時間を可能なかぎり
短縮することを目的とするものである。また、同時に対
向Nポートにおける確認フレームの待時間を可能なかぎ
り短縮することを目的とするものである。即ち、両Nポ
ートでの確認フレームの待時間を短縮することによりデ
ータフレームの伝送効率を向上させるものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、NポートからFCフレームを入力し
てATMセルに変換しATM網へ送信するFC/ATM
変換部及びATM網からのATMセルを入力してFCフ
レームに変換しNポートへ送信するATM/FC変換部
の何れか一方に、FCフレームに含まれる確認フレーム
を検出する確認フレーム検出手段と、確認フレーム検出
手段が確認フレームを検出すると、FCフレームデータ
を蓄積する第1及び第2のメモリのうち何れか一方の
モリの書き込みアドレスにそのメモリの読み出しアドレ
スが一致するように制御するアドレス制御手段とを設け
たものである。従って、通信されるFCフレームの中に
確認フレームが検出された場合は、第1及び第2のメモ
リの何れか一方のメモリの書き込みアドレスと読み出し
アドレスとが一致するように制御され、この結果、当該
のメモリに書き込まれた確認フレームは直ちに読み出さ
れて送信される。
【0010】また、FC/ATM変換部に、FCフレー
ムに含まれる確認フレームを検出する第1の確認フレー
ム検出手段と、第1の確認フレーム検出手段が確認フレ
ームを検出すると、FCフレームを蓄積する第1のメモ
リの書き込みアドレス読み出しアドレスが一致するよ
うに制御する第1のアドレス制御手段とを設け、かつA
TM/FC変換部に、FCフレームに含まれる確認フレ
ームを検出する第2の確認フレーム検出手段と、第2の
確認フレーム検出手段が確認フレームを検出すると、F
Cフレームを蓄積する第2のメモリの書き込みアドレス
読み出しアドレスが一致するように制御する第2のア
ドレス制御手段とを設けたものである。従って、Nポー
トから送信されたFCフレームの中に確認フレームが検
出された場合は、第1のメモリの書き込みアドレスと読
み出しアドレスとが一致するように制御され、この結
果、第1のメモリに書き込まれた確認フレームは直ちに
読み出されてATM網側へ送信され、またATM網側か
ら送信され変換されたFCフレームの中に確認フレーム
が検出された場合は、第2のメモリの書き込みアドレス
と読み出しアドレスとが一致するように制御され、この
結果、第2のメモリに書き込まれた確認フレームは直ち
に読みだされてNポート側へ送信される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明を適用したFC/ATM網
変換装置の構成を示すブロック図である。本装置は、F
Cフレーム入力端子Finから入力するFCフレームを
ATMセルに変換しATMセル出力端子Aoutから出
力する図1(a)に示すFC/ATM変換部1と、AT
Mセル入力端子Ainから入力するATMセルをFCフ
レームに逆変換しFCフレーム出力端子Foutから出
力する図1(b)に示すATM/FC変換部2とから構
成される。
【0012】ここで、FC/ATM変換部1は、FCフ
レーム受信器11、メモリ12、セグメンテーション器
13、ATMセル送信器14、確認フレーム検出器1
5、及びメモリ12のアドレスを計数するアドレスカウ
ンタ16から構成される。また、ATM/FC変換部2
は、ATMセル受信器21、リアセンブリ器22、メモ
リ23、FCフレーム送信器24、確認フレーム検出器
25、及びアドレスカウンタ26から構成される。な
お、メモリ12,23は、ATM網とFCとのデータ速
度が異るため、速度調整に使用される。
【0013】次に、図1を参照して本装置の動作の概要
を説明する。図示しないNポートからFCフレーム入力
端子Finへ入力されるFCフレームは、1バイトが1
0ビットで表示されるいわゆる10ビットコードであ
る。これは、直流バランスを保ち、クロック抽出を容易
にするために考えられた符号である。FCフレーム受信
器11ではこのFCフレームを光/電気変換し、その後
1バイトが8ビットの符号に逆符号変換する。ここで、
FCインタフェースのデータ速度とATM回線の速度と
は上述したように異っており、そのため時間調整が必要
で、逆符号変換されたFCフレームは一旦メモリ12に
FCの速度で書込まれて蓄積される。
【0014】その後、このFCフレームは、メモリ1か
らATM回線の速度で入力順に読み出され、セグメンテ
ーション器13において48バイトのATMセルに分割
され、各セル毎に5バイトのヘッダが付与されてATM
セルとなり、ATMセル送信器14によりATM網に送
信される。また、FCフレームの終り部分にあたる最後
のセルには、8バイトのトレーラが付与され、更に必要
なバイト数のパディングが、データとトレーラとの間に
挿入されて最終的には53バイトのATMセルとなる。
上記説明は、AAL5(ATMアダプテーションレイヤ
5)と呼ばれるプロトコルの場合であるが、必ずしもこ
のプロトコルである必要はない。
【0015】そしてこのような変換過程で、セグメンテ
ーション器13により、セルのヘッダにはFCフレーム
のヘッダに含まれていた宛先アドレス(Destina
tion_ID)に対応したVPI(仮想パス識別子)
とVCI(仮想チャネル識別子)が設定される。VP
I,VCIと宛先アドレス(対向Nポートアドレス)と
は、あらかじめ対応が決定されており、装置内部にその
対応関係情報が保持されている。こうして生成されたA
TMセルは、ATMセル送信器14で電気/光変換され
た後、出力端子AoutからATM回線へ送信される。
【0016】一方、ATM回線から入力端子Ainを介
して入力されたATMセルは、ATMセル受信器21
で、光/電気変換されて、セルの抽出が行われる。そし
て、リアセンブリ器22で、セルのヘッダ、トレイラ、
パディングが除去されて、対向のNポートが送信した元
のFCフレームに復元される。復元されたFCフレーム
は速度調整のため、一旦メモリ23にATM回線の速度
で蓄積される。蓄積されたFCフレームはメモリ23か
ら、入力した順番にFCの速度で読み出され、FCフレ
ーム送信器24へ導かれる。そして、FCフレーム送信
器24で1バイトを10ビット符号に変換し、さらに電
気/光変換を行って、FCフレームとしてNポートへ送
信する。なお、このFCフレーム送信器24Fと上述の
FCフレーム受信器11とで、FCレイヤのFCー0
(物理層)、FCー1(符号層)の全てと、FCー2
(プロトコル層)のうちのフレーム処理部を実現してい
る。
【0017】次に、FCフレームに含まれる確認フレー
ムに対する本装置の動作について説明する。FCフレー
ム受信機11に入力されるFCフレームには、上記確認
フレームの他に、データフレーム、命令フレーム、応答
フレームとがあるがそれぞれヘッダ内容が異っている。
この場合、確認フレーム検出器15ではヘッダ内容によ
り、確認フレームを検出し、アドレスカウンタ16へ報
告する。ここで、アドレスカウンタ16は、メモリ12
の書込みアドレスと読出しアドレスを発生させるもので
あり、メモリ12ををFIFO(ファーストイン・ファ
ーストアウト)として動作させ、書込まれたデータを書
込まれた順番と同一順番に読出すように制御する。
【0018】次に、このようなアドレスカウンタ16の
動作を図2及び図3を参照して説明する。図2に示すメ
モリ12のマップにおいて、それぞれの矩形部分は各々
メモリ12のアドレスに対応しているものとする。ま
た、図2の例では、フレームデータはメモリ12の下段
からデータフレーム「0」,データフレーム「1」,・
・・の順に順次フレーム単位で書込まれているが、短い
データフレームや確認フレームACKが矩形部分の全て
を占有しているわけではなく、そのアドレスに収容され
ることを表現しているに過ぎない。なお、図2の例では
データフレーム「0」〜データフレーム「7」までが順
次蓄積された直後に確認フレームACKが書込まれた場
合を示し、確認フレームACKより上のメモリ領域は空
き状態となっている。
【0019】ここで、このときのアドレスカウンタ16
によるメモリ12の読出し/書込みの各制御タイミング
は、図3に示すようになっている。即ち、アドレスカウ
ンタ16によるメモリ12の書込み制御は、図3の四角
枠内の数字(データフレーム番号に対応)の順にデータ
フレーム「0」から書込が開始される。ここで、確認フ
レームACKが書込まれた時点で、データフレーム
「0」を読出していたとする。なお、この例はFCより
ATM回線の方が速度が遅い場合で、書込み速度より読
出し速度が遅くデータフレームがメモリ12に溜ってい
る場合の例である。従って、この時点では、データフレ
ーム「1」以降のデータフレームがメモリ12に蓄積さ
れている。ここで、アドレスカウンタ16が、仮になに
も制御しなければ確認フレームACKはデータフレーム
「7」の後に読出される。
【0020】しかし、本発明では、アドレスカウンタ1
6が、確認フレームACKを書込んだアドレスと同一ア
ドレスから直ちに読出すようにメモリ12の読出しアド
レスを変更制御するため、データフレーム「0」の直後
に確認フレームACKが読出される。その後は、アドレ
スカウンタ16が読出しアドレスを元に戻すため、デー
タフレーム「1」から順番に読出される。そしてこの場
合の確認フレームACK以降に続くデータフレームの書
込みは空きアドレスから順次行われる。
【0021】また、ATM/FC変換器2におけるメモ
リ23とアドレスカウンタ26との関係も上述したFC
/ATM変換器1におけるメモリ12とアドレスカウン
タ16の関係の場合と同様である。即ち、入力したAT
Mセルをリアセンブリ器22でFCフレームへ戻して、
一旦メモリ23に書込む場合に、確認フレーム検出器2
5で確認フレームであるか否かを検出する。ここでもし
確認フレームであれば、アドレスカウンタ26へへ通知
する。アドレスカウンタ26はこの報告を受け、メモリ
23の読出しアドレスを確認フレームACKを書込んだ
今のアドレスに変更する。そのため確認フレームACK
が直ちに読出される。その後、読出しアドレスを元に戻
す。このようなATM/FC変換器2のメモリ23のマ
ップ及びアドレスカウンタ26の動作状況は、既に説明
した図2及び図3に示すものと同様である。
【0022】なお、この例では、FCがATM回線より
高速の場合なので、読出し速度が書込み速度より速いた
めデータフレームがメモリ23に蓄積されることはな
い。しかし、FC及びATM回線の各速度は両者ともに
多種類定義されており、上述した例とは異なってFCが
遅い場合もあるが、FC及びATM回線がどのような速
度関係であっても、本構成によるアドレスカウンタのメ
モリ制御によって柔軟に対応することが可能である。
【0023】次にNポート間で全2重通信を行う場合の
例について、図4のシーケンス図を参照して説明する。
この例は、FCがATM回線より高速の場合の例であ
り、データフレームの1個ごとの送信時間間隔は、FC
フレームの方がATMセルの送信間隔より狭い例であ
る。また、図4は2つのNポートA,EがATM網Cを
経由して距離的に隔っている場合である。いずれのNポ
ートA,Eもそれぞれ変換装置B,Dを介してATM網
Cに接続されている。ここで図4において、横方向は距
離を示しており、また縦軸は時間を表し、図中、上方向
から下方向へ時間が経過するものとする。
【0024】まず、対向Nポート(NポートE)から点
線で示す一連のデータフレームが変換装置D→ATM網
C→変換装置Bを経由してNポートA側へ伝送されるも
のとする。この場合、変換装置DではFCフレームをA
TMセルに変換し、変換装置Bでは再びFCフレームに
逆変換する。一連のデータフレームがNポートAへ到達
すると、NポートAから確認フレームACK_Nが返送
される。ここで、確認フレームACK_Nの「N」はN
ポートAが受信したデータフレーム数を表している。本
例ではN=4である。ところが、この場合は全2重通信
であるため、この時点でNポートAは対向NポーEトへ
向け、独立に図中実線で示す一連のデータフレームを送
信している。変換装置Bが確認フレームACK_Nを受
信する順番は、データフレームに混ざって6番目であ
る。そしてこのとき変換装置Bでは、未だ1番目のデー
タフレームを送信し終ったところで2番目以降のデータ
フレームは未だメモリ12内に待行列として残ってい
る。
【0025】前述の説明のとおり、この確認フレームA
CK_Nは1番目のデータフレームの直後にATM網へ
送信される。その後、2番目以降のデータフレームが順
次送信される。つまり、変換装置Bで、6番目に受信さ
れた確認フレームACK_Nは2番目に繰り上がって本
変換装置BからATM網Cへ送信される。ここで、この
確認フレームACK_Nが変換装置Dで受信されたと
き、未だ1番目のデータフレームが転送されていないと
する。前述の説明の通り、この方向においても、やは
り、確認フレームACK_Nは優先され、1番目のデー
タフレーム転送前に、直ちに対向NポートEへ転送され
る。従って、確認フレームACK_Nはこの伝送経路上
では2番から1番に繰り上がって転送される。従って、
2つ変換装置B,DでFC/ATM変換とATM/FC
逆変換とを受けることにより、確認フレームACK_N
は、NポートAから6番目に送信された順番が対向Nポ
ートEでは1番に繰り上がって到着する。
【0026】ここで、このような全2重通信時の確認フ
レームACKの転送制御の例に対比するものとして、確
認フレームの転送制御を行わない場合の例を図6を参照
して説明する。図6に示す例では、確認フレームの扱い
のみが図4と異なり、他の条件は同一である。ここでN
ポートAでは確認フレームACK_Nを送信する前に、
既に5個のデータフレームを変換装置B側へ送信してい
るものとする。この場合、変換装置Bではこの5個のデ
ータフレームを受信しATM網3側へ送信した後で、確
認フレームACK_NをATM網Cへ転送する。この確
認フレームACK_Nが変換装置Dに到着すると、変換
装置Dは、そのときまでに受信していたデータフレーム
の転送残りがあるため、それらが転送完了するまでこの
確認フレームACK_Nをメモリ12に待行列として蓄
積しておく。この結果、確認フレームACK_Nの対向
NポートEへの到着が遅れる。
【0027】即ち、この例では、確認フレームは普通の
データフレームと同じ扱いを受けるため、伝送遅延が生
じ、2つの変換装置B,Eでその遅延が累積されること
になる。上記の例では、説明の簡略化のため1本の矢印
を1個のデータフレームとして説明したが、必ずしもそ
の必要はなく、例えば、1矢印が数百〜数万のデータフ
レームを表していても、動作は同様である。
【0028】次に図5を参照して、確認フレームの転送
制御を行う場合(図4の場合)と、確認フレームの転送
制御を行わない場合(図6の場合)とで、スループット
がどれだけ向上するかについて説明する。なお、図5に
おいては、本発明の方式の効果を検証するために幾つか
の仮定をしている。まず、2つのNポートA,Eの配置
間隔が近い場合とし、またATM網Cの伝送遅延が無
く、かつ各NポートA,EにおいてもN個のデータフレ
ームを受信後、直ちに確認フレームACK_Nを返送す
るものとしてその内部処理遅延は無いものとする。ま
た、変換装置B,Dも確認フレームACK_Nの転送遅
延は十分小さいものとする。
【0029】また、2つのNポートA,E間で全2重通
信を行っているとし、FCの速度がATMの速度より速
いとする。このような条件下で、ATM網Cでセル化さ
れた1フレームの時間長をT秒とすると、一連のNフレ
ーム全体ではT×N秒の時間長となる。この一連のデー
タフレームに対する確認フレームACK_Nの発生時間
位置は、送信と受信とが独立で行われる全二重通信であ
るため、逆方向に送信するN個のデータフレームに先立
つ1番目の位置と、N個のデータフレームを送信し終え
た直後のN+1番目の位置との間の何れかの時点とな
る。従って、これらを平均すれば、確認フレームACK
_Nは、各データフレームの中でN/2番目に発生する
ものと考えて良い。
【0030】従って、図6に示す確認フレームの転送制
御を行わない場合は、確認フレームACK_Nは平均し
て、N/2×T秒の間、待行列で待たされる。これに対
し、図4の例では、待時間は発生しない。故に、最初の
N個のデータフレームを送信開始してから、確認フレー
ムACK_Nを受信し次のN個のデータフレームを送信
するまでに要する時間は、前述の各時間の和であるか
ら、図6の場合は、 N×T+(N/2)×T=(3N/2)×T[秒] (3) となり、また、図4の場合は、 N×T[秒] (4) となる。
【0031】ここで、ATM回線上でのスループット
(1秒間に送信可能なパケット数)をフレーム数に換算
して表現すると、図6の場合は、 Nフレーム/{(3N/2)×T}=2/3T[フレーム/秒] (5) となり、図4の場合は、 Nフレーム/N×T=1/T[フレーム/秒] (6) となる。そして、図6の場合を基準にすれば (1/T)/(2/3T)=1.5倍 (7) となって、スループットは平均して1.5倍改善され
る。
【0032】このように、対向NポートEにおいては、
一連のデータフレームを送信し終えてから次の一連のデ
ータフレームを送信するまでの時間間隔が狭まり、全体
のデータフレームの転送時間を短縮することができる。
その理由は、変換装置Eにおいて、対向NポートE宛て
の確認フレームを送信待のデータフレームの待行列を通
さずに転送するからである。
【0033】また、NポートAではATMセルから復元
した確認フレームを直ちに受信できるため、やはり一連
のデータフレームを送信し終えてから次の一連のデータ
フレームを送信するまでの時間間隔が狭まり、全体のデ
ータフレームの転送時間を短縮できる。その理由は、変
換装置Bにおいて、対向NポートEからATM網C経由
で到着した確認フレームを、NポートA宛てのデータフ
レームの待行列を通さずに、直ちにNポートAへ転送で
きるからである。このように、全2重通信において、両
方向の確認フレームの転送が待行列を通らないため、両
方向の伝送効率がともに改善される。従ってATM網C
でのスループットが平均して1.5倍に改善される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、N
ポートからFCフレームを入力してATMセルに変換し
ATM網へ送信するFC/ATM変換部及びATM網か
らのATMセルを入力してFCフレームに変換しNポー
トへ送信するATM/FC変換部の何れか一方に、FC
フレームに含まれる確認フレームを検出する確認フレー
ム検出手段と、確認フレーム検出手段の検出結果に応
じ、第1及び第2のメモリのうち何れか一方の書き込み
アドレスと読み出しアドレスとが一致するように制御す
るアドレス制御手段とを設けるようにしたので、メモリ
に書き込まれた確認フレームは直ちに読み出されて転送
されることから、ATM網を経由してATMセルデータ
を受信する例えば対向Nポートにおいては、一連のデー
タフレームを送信し終えてから次の一連のデータフレー
ムを送信するまでの時間間隔が狭まり、全体のデータフ
レームの転送時間を短縮することができる。
【0035】また、FC/ATM変換部に、FCフレー
ムに含まれる確認フレームを検出する第1の確認フレー
ム検出手段と、第1の確認フレーム検出手段の検出結果
に応じ、第1のメモリの書き込みアドレスと読み出しア
ドレスとが一致するように制御する第1のアドレス制御
手段とを設け、かつATM/FC変換部に、FCフレー
ムに含まれる確認フレームを検出する第2の確認フレー
ム検出手段と、第2の確認フレーム検出手段の検出結果
に応じ、第2のメモリの書き込みアドレスと読み出しア
ドレスとが一致するように制御する第2のアドレス制御
手段とを設けるようにしたので、本装置に接続されてい
るNポートから対向Nポートへ送信する確認フレーム
は、第1のメモリに蓄積され対向Nポートへ転送待ちと
なっているデータフレームに先立って、直ちにATMセ
ルに変換されATM網へ送信されると共に、ATM網か
ら入力されるATMセル中の確認フレームは第2のメモ
リに蓄積されNポートへ転送待ちとなっているデータフ
レームに先立って、直ちにNポートへ転送されるため、
全2重通信において、両方向のデータ伝送効率が飛躍的
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したFC/ATM網変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 上記変換装置内のメモリのマップを示す図で
ある。
【図3】 上記メモリの書き込み及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図4】 上記変換装置を含むシステムの全2重通信時
におけるデータの送受信タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図5】 上記変換装置における伝送効率の状況を説明
するためのタイミングチャートである。
【図6】 従来の全2重通信時におけるデータの送受信
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】 本発明において用いられるNポートの説明図
である。
【符号の説明】
11…FCフレーム受信器、12,23…メモリ、13
…セグメンテーション器、14…ATMセル送信器、1
5,25…確認フレーム検出器、16,26…アドレス
カウンタ、21…ATMセル受信器、22…リアセンブ
リ器、24…FCフレーム送信器、ACK,ACK_N
…確認フレーム。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−287231(JP,A) 特開 平6−205012(JP,A) 特開 平6−276234(JP,A) 特開 平6−125353(JP,A) 特開 平1−188052(JP,A) 特開 平8−97845(JP,A) 特開 平9−27821(JP,A) 特開 平8−331129(JP,A) 1995年電子情報通信学会総合大会 B −754 電子情報通信学会技術研究報告 IN 97−1 1996年電子情報通信学会総合大会 B −773 1996年電子情報通信学会総合大会 B −774 1996年電子情報通信学会総合大会 B −775 1995年電子情報通信学会総合大会 B −755 Globecom’94 p1801−1807 Globecom’93 p1127−1133 ICC’94 p598−602 Wescon’94 p660−665 Computer Design (June 1994) p59−60,62, 64,66 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/00 - 12/66 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバチャネルインタフェースである
    FCインタフェースを有するNポートと非同期転送モー
    ド網であるATM網との間に配設され、Nポートからの
    FCフレームを受信するFCフレーム受信器と,FCフ
    レーム受信器の出力が書き込まれる第1のメモリと,第
    1のメモリのフレームデータを読み出してATMセルに
    変換するセグメンテーション器と,このATMセルをA
    TM網へ送信するATMセル送信器とからなるFC/A
    TM変換部を備えると共に、ATM網からのATMセル
    を受信するATMセル受信器と,ATMセル受信器の出
    力をFCフレームに変換するリアセンブリ器と,リアセ
    ンブリ器の出力が書き込まれる第2のメモリと,第2の
    メモリのFCフレームを読み出してNポートに送信する
    FCフレーム送信器とからなるATM/FC変換部とを
    備え、FC/ATM変換部及びATM/FC変換部によ
    り全二重通信を行うFC/ATM網変換装置であって、 前記FC/ATM変換部及びATM/FC変換部の何れ
    か一方の変換部に、前記FCフレームに含まれる確認フ
    レームを検出する確認フレーム検出手段と、確認フレー
    ム検出手段が確認フレームを検出すると前記第1及び第
    2のメモリの何れか一方のメモリの書き込みアドレス
    そのメモリの読み出しアドレスが一致するように制御す
    るアドレス制御手段とを備え、前記確認フレームを高速
    で転送することを特徴とするFC/ATM網変換装置に
    おける確認フレーム転送方式。
  2. 【請求項2】 ファイバチャネルインタフェースである
    FCインタフェースを有するNポートと非同期転送モー
    ド網であるATM網との間に配設され、Nポートからの
    FCフレームを受信するFCフレーム受信器と,FCフ
    レーム受信器の出力が書き込まれる第1のメモリと,第
    1のメモリのフレームデータを読み出してATMセルに
    変換するセグメンテーション器と,このATMセルをA
    TM網へ送信するATMセル送信器とからなるFC/A
    TM変換部を備えると共に、ATM網からのATMセル
    を受信するATMセル受信器と,ATMセル受信器の出
    力をFCフレームに変換するリアセンブリ器と,リアセ
    ンブリ器の出力が書き込まれる第2のメモリと,第2の
    メモリのFCフレームを読み出してNポートに送信する
    FCフレーム送信器とからなるATM/FC変換部とを
    備え、FC/ATM変換部及びATM/FC変換部によ
    り全二重通信を行うFC/ATM網変換装置であって、 前記FC/ATM変換部に、前記FCフレームに含まれ
    る確認フレームを検出する第1の確認フレーム検出手段
    と、第1の確認フレーム検出手段が確認フレームを検出
    すると前記第1のメモリの書き込みアドレスに読み出し
    アドレスが一致するように制御する第1のアドレス制御
    手段とを備え、かつ前記ATM/FC変換部に、前記F
    Cフレームに含まれる確認フレームを検出する第2の確
    認フレーム検出手段と、第2の確認フレーム検出手段
    確認フレームを検出すると前記第2のメモリの書き込み
    アドレス読み出しアドレスが一致するように制御する
    第2のアドレス制御手段とを備え、前記確認フレームを
    高速で転送することを特徴とするFC/ATM網変換装
    置における確認フレーム転送方式。
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KR20020033362A (ko) * 2000-10-31 2002-05-06 오길록 비동기 전송모드 수동광 네트워크상에서의 매체접속제어용신호의 프레임 구조 및 매체접속제어 방법
CN109264307A (zh) * 2018-09-07 2019-01-25 太原科技大学 一种矿用浮煤自动清理系统

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1995年電子情報通信学会総合大会 B−754
1995年電子情報通信学会総合大会 B−755
1996年電子情報通信学会総合大会 B−773
1996年電子情報通信学会総合大会 B−774
1996年電子情報通信学会総合大会 B−775
Computer Design (June 1994) p59−60,62,64,66
Globecom’93 p1127−1133
Globecom’94 p1801−1807
ICC’94 p598−602
Wescon’94 p660−665
電子情報通信学会技術研究報告 IN97−1

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