JP2836548B2 - 垂直偏向回路 - Google Patents

垂直偏向回路

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JP2836548B2
JP2836548B2 JP28974095A JP28974095A JP2836548B2 JP 2836548 B2 JP2836548 B2 JP 2836548B2 JP 28974095 A JP28974095 A JP 28974095A JP 28974095 A JP28974095 A JP 28974095A JP 2836548 B2 JP2836548 B2 JP 2836548B2
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徹 渡部
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビあるいはコ
ンピュータ用CRTディスプレイにおける垂直偏向回路
に関し、特に、低消費電力を特徴とする垂直偏向回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビやコンピュータ等のC
RTディスプレイに適用される垂直偏向回路において
は、帰線期間において必要とされる電源電圧と走査期間
において必要とされる電源電圧とが大きく異なることに
より、一定の電圧を印加すると消費電力の浪費が大きく
なるため、消費電力の効率化が課題となっている。
【0003】そこで、帰線期間における印加電圧と走査
期間における印加電圧とをそれぞれの必要最低限の値と
することにより消費電力の効率化を図る以下の方法が適
用されている。
【0004】(1)ポンプアップ回路を設ける方法 帰線期間における印加電圧が走査期間における印加電圧
の2倍となるように構成されたポンプアップ回路を設け
ることにより、消費電力の効率化が図られている。
【0005】ポンプアップ回路を設ける方法において
は、低コストで構成することができるので、一般的なテ
レビや偏向角度が90度程度のコンピュータディスプレ
イ等に用いられている。
【0006】(2)2つの定電圧源を設ける方法 電圧を供給するための定電圧源を帰線期間用及び走査期
間用のそれぞれに対応して1つずつ設け、2つの定電圧
源を切り換えて電圧を供給することにより、消費電力の
効率化が図られている。
【0007】2つの定電圧源を設ける方法においては、
偏向角が110度程度である29型以上の大型コンピュ
ータディスプレイや、プロジェクション方式のコンピュ
ータディスプレイ等、ポンプアップ回路を設ける方法で
は帰線期間が用途に見合った長さまで短くならない場合
に用いられている。
【0008】図2は、従来の垂直偏向回路の一構成例を
示す回路図である。
【0009】本従来例は図2に示すように、帰線期間の
電圧Vcc1を供給する電源41と、帰線期間よりも低い
走査期間の電圧Vcc2を供給する電源42と、電源42
に接続されたダイオード11と、定電圧を供給するため
の定電圧源回路118と、垂直偏向のための電圧を出力
する垂直偏向出力回路12と、定電圧源回路118及び
電源42から供給される電圧のうちいずれか一方を垂直
偏向出力回路12に供給するスイッチング回路119と
から構成されている。
【0010】また、定電圧源回路118においては、2
つのトランジスタ101,104が設けられており、ト
ランジスタ101のコレクタ端子には電源141が接続
され、トランジスタ101のコレクタ−ベース端子間に
は抵抗102が並列に接続され、トランジスタ101の
ベース端子とトランジスタ104のコレクタ端子との間
には抵抗103が接続され、トランジスタ101のエミ
ッタ端子とトランジスタ104のベース端子との間には
抵抗108が接続され、トランジスタ101のエミッタ
端子にはスイッチング回路119が接続され、トランジ
スタ104のエミッタ端子には定電圧ダイオード105
のカソード端子が接続され、トランジスタ104のベー
ス端子とGNDとの間には抵抗109が接続され、定電
圧ダイオード105のアノード端子が接地されている。
【0011】また、スイッチング回路119において
は、2つのトランジスタ115,117が設けられてお
り、トランジスタ115のエミッタ端子には定電圧回路
118が接続され、トランジスタ115のエミッタ−ベ
ース端子間には抵抗113が並列に接続され、トランジ
スタ115のベース端子とトランジスタ117のコレク
タ端子との間には抵抗114が接続され、トランジスタ
115のベース端子とGNDとの間にはコンデンサ11
6が接続され、トランジスタ115のコレクタ端子には
垂直偏向出力回路12及びダイオード11のカソード端
子が接続され、トランジスタ117のベース端子には垂
直偏向出力回路12が接続され、トランジスタ117の
エミッタ端子が接地されている。
【0012】また、垂直偏向出力回路12においては、
3つのトランジスタ23〜25と、発振器26とが設け
られており、発振器26にはトランジスタ25のベース
端子及びスイッチング回路119内のトランジスタ11
7のベース端子が接続され、発振器26とGNDとの間
には抵抗30が接続され、トランジスタ23のコレクタ
端子にはスイッチング回路119内のトランジスタ11
5のコレクタ端子が接続され、トランジスタ23のベー
ス端子と電源42との間には抵抗20,21が接続さ
れ、トランジスタ23のベース端子とトランジスタ24
のベース端子との間にはトランジスタ23側がアノード
端子となるようにダイオード22が接続され、トランジ
スタ25のコレクタ端子にはトランジスタ24のベース
端子が接続され、トランジスタ23のエミッタ端子には
トランジスタ24のエミッタ端子が接続され、抵抗20
と抵抗21との間とトランジスタ23のエミッタ端子と
の間にはコンデンサ27が接続され、トランジスタ23
のエミッタ端子と抵抗30との間にはコンデンサ29及
び垂直偏向のための電流が流れる垂直偏向コイル28が
接続され、トランジスタ25のエミッタ端子及びトラン
ジスタ24のコレクタ端子がそれぞれ接地されている。
【0013】以下に、上記のように構成された垂直偏向
回路の動作について説明する。
【0014】まず、定電圧源回路118においては、電
源41から電圧Vcc1が印加されると、トランジスタ1
01はOFF状態であるため、抵抗102方向に電流が
流れる。
【0015】抵抗102を流れた電流は、トランジスタ
104がOFF状態であるため、トランジスタ101の
ベース−エミッタ間を流れる。
【0016】それにより、トランジスタ101がON状
態となり、電源41からの電流がトランジスタ101の
コレクタ−エミッタ間を流れ、スイッチング回路119
に電圧が供給される。
【0017】また、スイッチング回路119に電圧が供
給されるとともに、トランジスタ101のコレクタ−エ
ミッタ間を流れた電流がトランジスタ104のベース−
エミッタ間を流れ、それにより、トランジスタ104が
ON状態となり、定電圧ダイオード105の働きによ
り、スイッチング回路119には一定の電圧が供給され
る。ここで、トランジスタ104のベース−エミッタ間
の電圧と定電圧ダイオード105にかかる電圧との和
は、抵抗108とによって分圧された抵抗109にかか
る電圧と同じ電圧となる。
【0018】次に、スイッチング回路119において
は、垂直偏向出力回路12内の発振器26からトランジ
スタ117に対する出力がLレベルである場合(走査期
間)、トランジスタ117がOFF状態であるため、ト
ランジスタ115のエミッタ−ベース間に電流が流れず
にトランジスタ115もOFF状態となり、定電圧源回
路118から供給された電圧はスイッチング回路119
から垂直偏向出力回路12に対して出力されない。
【0019】一方、発振器26からトランジスタ117
に対する出力がHレベルである場合(帰線期間)は、ト
ランジスタ117がON状態となるため、トランジスタ
115のエミッタ−ベース間に電流が流れてトランジス
タ115もON状態となり、定電圧源回路118から供
給された電圧が垂直偏向出力回路12に対して出力され
る。
【0020】ここで、ダイオード11においては、スイ
ッチング回路119から垂直偏向出力回路12へ電流が
供給される場合は、カソード側の電圧がアノード側の電
圧となるVcc2より大きなため、導通状態とならず、一
方、スイッチング回路119から垂直偏向出力回路12
へ電流が供給されない場合は、カソード側にVcc1が存
在しないため、導通状態となる。
【0021】また、発振器26の出力においては、トラ
ンジスタ117及びトランジスタ25のうち一方に対す
る出力をHレベルとした場合、他方に対する出力がLレ
ベルとなる。
【0022】これは、帰線期間においては、トランジス
タ117に対する出力がHレベルとなり、走査期間にお
いては、トランジスタ25に対する出力レベルがHレベ
ルとなるためである。
【0023】次に、垂直偏向出力回路12においては、
スイッチング回路119から電流が供給される場合は、
発振器26からのトランジスタ25に対する出力がLレ
ベルであるため、トランジスタ25及びトランジスタ2
4がOFF状態となる。
【0024】また、ダイオード11が導通状態ではない
ため、電源42から供給される電流によりトランジスタ
23がON状態となり、スイッチング回路119から供
給される電圧が垂直偏向コイル28に印加される。
【0025】一方、スイッチング回路119から垂直偏
向出力回路12へ電流が供給されない場合は、発振器2
6からのトランジスタ25に対する出力がHレベルであ
るため、トランジスタ25がON状態となる。
【0026】また、ダイオード11が導通状態であるた
め、走査期間の前半においては、電源42から供給され
る電流によりトランジスタ23がON状態となり、電源
42から供給される電圧が垂直偏向コイル28に印加さ
れ、走査期間の後半においては、コンデンサ29に蓄積
された電荷が垂直偏向コイル28に放電される。
【0027】ここで、トランジスタ23とトランジスタ
24とにおいては、コンプリメンタリ回路が形成され、
自動的にプッシュプル動作となる。このため、このコン
プリメンタリ回路に対して駆動電圧を供給するトランジ
スタ25を発振器26からの出力により駆動させること
により垂直偏向コイル28には安定した電圧が供給され
る。
【0028】図3は、図2に示した垂直偏向コイル28
に係る波形を示す図であり、(a)は垂直偏向出力回路
12に供給される電圧の波形図、(b)は垂直偏向出力
回路12より出力される電圧の波形図、(c)は偏向電
流の波形図である。
【0029】図3に示すように、本従来例によれば、図
3(a)に示すような波形の電圧が垂直偏向出力回路1
2に供給された場合は、図3(b)に示すような電圧及
び図3(c)に示すような電流が出力される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の垂直偏向回路においては、定電圧源回路
とスイッチング回路とがそれぞれ独立して設けられてい
るため、全体の回路構成が複雑となり、コストの上昇を
招いてしまうという問題点がある。
【0031】本発明は、上述したような従来の技術に鑑
みてなされたものであって、コストの上昇を招くことな
く消費電力の効率化を図ることができる垂直偏向回路を
提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、帰線期間において必要となる以上の電圧を
出力する第1の電源と、走査期間において必要となる電
を出力する第2の電源と、前記第1の電源から出力さ
れた電圧を一定の値に降圧して出力する定電圧源回路
と、前記帰線期間と前記走査期間とを区別するためのパ
ルスを発生する発振器を具備し、前記帰線期間には前記
定電圧源回路から出力された電圧を電源として用い、前
記走査期間には前記第2の電源を電源として用いて垂直
偏向出力を行う垂直偏向出力回路とを有してなる垂直偏
向回路において、前記定電圧源回路は、ベース端子が前
記発振器に接続され、前記発振器から出力されるパルス
によりON/OFFの切り換えが行われる第1のトラン
ジスタと、ベース端子が前記第1のトランジスタのコレ
クタ端子に接続され、前記第1のトランジスタのON/
OFF状態によりコレクタ電流が制御される第2のトラ
ンジスタと、コレクタ端子が前記第1の電源に接続さ
れ、ベース端子が前記第2のトランジスタのコレクタ端
子に接続され、エミッタ端子が前記垂直偏向出力回路に
接続され、前記第2のトランジスタのコレクタ電流によ
ON/OFFの切り換えが行われる第3のトランジス
タとを具備することを特徴とする。
【0033】また、前記第2のトランジスタは、エミッ
タ端子に、定電圧ダイオードのカソード端子が接続され
ていることを特徴とする。
【0034】また、前記第3のトランジスタは、ベース
−エミッタ間に、保護用のダイオードが接続されている
ことを特徴とする。
【0035】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、垂直偏向出力回路内に設けられた発振器から
帰線期間である旨のパルスが出力されると、第1のトラ
ンジスタがON状態となり、それにより、第2のトラン
ジスタも非飽和状態でのON状態となる。また、第2の
トランジスタがON状態となったため、第3のトランジ
スタもON状態となり、第3のトランジスタのコレクタ
端子に接続された第1の電源から降圧した電圧が第3の
トランジスタのエミッタ端子に接続された垂直偏向出力
回路に供給される。
【0036】一方、垂直偏向出力回路内に設けられた発
振器から走査期間である旨のパルスが出力されると、第
1のトランジスタがOFF状態となり、それにより、第
2のトランジスタが飽和状態となる。第2のトランジス
タが飽和状態となったことにより第2のトランジスタの
コレクタ端子の接続先における電流が全てコレクタ電流
となるため、第3のトランジスタのベース端子には電流
が供給されず、第3のトランジスタはOFF状態とな
る。これにより、第3のトランジスタのエミッタ端子か
らは第3のトランジスタのエミッタ端子に接続された垂
直偏向出力回路に電圧が供給されず、第2の電源におい
て発生した電圧が垂直偏向出力回路に供給される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0038】図1は、本発明の垂直偏向回路の実施の一
形態を示す回路図である。
【0039】本形態は図1に示すように、帰線期間にお
いて必要な電圧値以上の電圧を供給する第1の電源であ
る電源41と、帰線期間よりも低い走査期間の電圧V
cc2を供給する第2の電源である電源42と、電源42
に接続されたダイオード11と、垂直偏向のための電圧
を出力する垂直偏向出力回路12と、電源41から供給
される電圧を定電圧化するとともに定電圧化された電圧
を垂直偏向出力回路12に供給する定電圧源回路18と
から構成されている。
【0040】また、定電圧源回路18においては、第1
のトランジスタであるトランジスタ10と、第2のトラ
ンジスタであるトランジスタ4と、第3のトランジスタ
であるトランジスタ1との3つのトランジスタが設けら
れており、トランジスタ1のコレクタ端子には電源41
が接続され、トランジスタ1のコレクタ−ベース端子間
には抵抗2が並列に接続され、トランジスタ1のベース
端子とトランジスタ4のコレクタ端子との間には抵抗3
が接続され、トランジスタ1のエミッタ端子とトランジ
スタ4のベース端子との間には抵抗8が接続され、トラ
ンジスタ1のベース−エミッタ端子間にはベース端子側
にベース端子側をカソード端子とした保護のためのダイ
オードであるダイオード6及びエミッタ端子側にエミッ
タ端子側をカソード端子とした保護のためのダイオード
である定電圧ダイオード7が接続され、トランジスタ1
のエミッタ端子には垂直偏向出力回路12が接続され、
トランジスタ4のエミッタ端子には定電圧ダイオード5
のカソード端子が接続され、トランジスタ4のベース端
子とトランジスタ10のコレクタ端子との間には抵抗9
が接続され、定電圧ダイオード5のアノード端子及びト
ランジスタ10のエミッタ端子がそれぞれ接地されてい
る。なお、トランジスタ1,4,10においては、全て
NPN接合型トランジスタである。
【0041】また、垂直偏向出力回路12の構成につい
ては、図2に示したものと同様である。
【0042】以下に、上記のように構成された垂直偏向
回路の動作について説明する。
【0043】まず、帰線期間における動作について説明
する。
【0044】定電圧源回路18においては、電源41か
ら定電圧源回路18に電圧Vcc1が印加されると、トラ
ンジスタ1はOFF状態であるため、抵抗2方向に電流
が流れる。
【0045】抵抗2を流れた電流は、トランジスタ4が
OFF状態であるため、トランジスタ1のベース−エミ
ッタ間を流れる。
【0046】それにより、トランジスタ1がON状態と
なり、電源41からの電流がトランジスタ1のコレクタ
−エミッタ間を流れる。
【0047】一方、トランジスタ1のコレクタ−エミッ
タ間を流れた電流は抵抗8方向へも流れるが、その際、
発振器26からトランジスタ10への出力がHレベルで
あるため、トランジスタ10がON状態となり、トラン
ジスタ4のベース−エミッタ間と抵抗9及びトランジス
タ10のコレクタ−エミッタ間とに分流される。このと
きのトランジスタ10のコレクタ端子の電位はエミッタ
端子の電位と同じ0Vである。
【0048】トランジスタ4のベース−エミッタ間に電
流が流れるため、トランジスタ4がON状態となり、ト
ランジスタ4のエミッタ端子に接続された定電圧ダイオ
ード5の働きにより定電圧源回路18からは一定の電圧
が出力される。ここで、トランジスタ4のベース−エミ
ッタ間にかかる電圧と定電圧ダイオード5にかかる電圧
との和は、抵抗8とによって分圧された抵抗9にかかる
電圧と同じ電圧となる。
【0049】次に、走査期間における動作について説明
する。
【0050】走査期間においては、発振器26からトラ
ンジスタ10に対する出力がLレベルであるため、トラ
ンジスタ10はOFF状態となり、抵抗9及びトランジ
スタ10には電流が流れない。
【0051】そのため、定電圧ダイオード5のツェナー
電圧がトランジスタ4のベース端子にかかる電圧よりも
低く設定されていれば、抵抗8を流れた電流が全てトラ
ンジスタ4のベース−エミッタ間を流れ、また、ベース
端子の電位は定電圧ダイオード5のツェナー電圧にベー
ス−エミッタ間の電圧Vbeを加えた値となる。
【0052】これにより、トランジスタ4が飽和状態と
なるため、トランジスタ4のコレクタ端子の電位とエミ
ッタ端子の電位とが等しくなり、抵抗2を流れた電流が
全てトランジスタ4のコレクタ−エミッタ間を流れるよ
うになる。すなわち、抵抗2を流れた電流が全てトラン
ジスタ4のコレクタ電流となる。
【0053】そのため、トランジスタ1のベース端子に
は電流が供給されなくなり、トランジスタ1はOFF状
態となる。
【0054】ここで、抵抗8を介してトランジスタ4の
ベース端子にかかる電圧は、電源42からダイオード1
1を介して供給される。
【0055】また、トランジスタ1のエミッタ端子の電
位よりも、ベース端子の電位の方がある一定以上低くな
ると、トランジスタ1が逆電圧超過で破壊してしまうた
め、それを防ぐ目的でダイオード6、定電圧ダイオード
7がトランジスタ1のベース、エミッタ間に配置されて
いる。
【0056】垂直偏向出力回路12の動作においては、
図2に示したものと同様である。
【0057】このようにして、走査期間においては、定
電圧源回路18からの電圧の出力は行われず、垂直偏向
出力回路12には電源42からの電圧Vcc2が供給され
る。
【0058】本形態においても図3に示すように、図3
(a)に示すような波形の電圧が垂直偏向出力回路12
に供給され、図3(b)に示すような電圧及び図3
(c)に示すような電流が垂直偏向出力回路12から出
力されることにより垂直偏向が行われる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載するような効果を奏する。
【0060】請求項1及び請求項2に記載のものにおい
ては、定電圧源回路内に、ベース端子が発振器に接続さ
れ、発振器から出力されるパルスによりON/OFF
切り換えが行われる第1のトランジスタと、ベース端子
が第1のトランジスタのコレクタ端子に接続され、第1
のトランジスタのON/OFF状態によりコレクタ電流
が制御される第2のトランジスタと、コレクタ端子が第
1の電源に接続され、ベース端子が第2のトランジスタ
のコレクタ端子に接続され、エミッタ端子が垂直偏向出
力回路に接続され、第2のトランジスタのコレクタ電流
によりON/OFFの切り換えが行われる第3のトラン
ジスタとを設けたため、帰線期間においてのみ定電圧源
回路からの電圧を垂直偏向出力回路に供給することがで
きる。
【0061】それにより、帰線期間と走査期間とにおい
て垂直偏向出力回路への電圧供給を切り換えるためにス
イッチング回路を設ける必要がなく、回路が簡素化さ
れ、低コストで消費電力の効率化を図ることができる。
【0062】請求項3に記載のものにおいては、第3の
トランジスタのベース−エミッタ間に保護用のダイオー
ドを設けたため、第3のトランジスタのエミッタ端子の
電位よりもベース端子の電位の方がある一定以上低くな
った場合に生じる第3のトランジスタの逆電圧超過によ
る破壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の垂直偏向回路の実施の一形態を示す回
路図である。
【図2】従来の垂直偏向回路の一構成例を示す回路図で
ある。
【図3】図1及び図2に示した垂直偏向コイルに係る波
形を示す図であり、(a)は垂直偏向出力回路に供給さ
れる電圧の波形図、(b)は垂直偏向出力回路の出力電
圧の波形図、(c)は偏向電流の波形図である。
【符号の説明】
1,4,10,23,24,25 トランジスタ 2,3,8,9,20,21,30 抵抗 5,7 定電圧ダイオード 6,11,22 ダイオード 12 垂直偏向出力回路 18 定電圧源回路 27,29 コンデンサ 26 発振器 28 垂直偏向コイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帰線期間において必要となる以上の電圧
    を出力する第1の電源と、走査期間において必要となる
    電圧を出力する第2の電源と、前記第1の電源から出力
    された電圧を一定の値に降圧して出力する定電圧源回路
    と、前記帰線期間と前記走査期間とを区別するためのパ
    ルスを発生する発振器を具備し、前記帰線期間には前記
    定電圧源回路から出力された電圧を電源として用い、前
    記走査期間には前記第2の電源を電源として用いて垂直
    偏向出力を行う垂直偏向出力回路とを有してなる垂直偏
    向回路において、 前記定電圧源回路は、 ベース端子が前記発振器に接続され、前記発振器から出
    力されるパルスによりON/OFFの切り換えが行われ
    る第1のトランジスタと、 ベース端子が前記第1のトランジスタのコレクタ端子に
    接続され、前記第1のトランジスタのON/OFF状態
    によりコレクタ電流が制御される第2のトランジスタ
    と、 コレクタ端子が前記第1の電源に接続され、ベース端子
    が前記第2のトランジスタのコレクタ端子に接続され、
    エミッタ端子が前記垂直偏向出力回路に接続され、前記
    第2のトランジスタのコレクタ電流によりON/OFF
    の切り換えが行われる第3のトランジスタとを具備する
    ことを特徴とする垂直偏向回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の垂直偏向回路におい
    て、 前記第2のトランジスタは、エミッタ端子に、定電圧ダ
    イオードのカソード端子が接続されていることを特徴と
    する垂直偏向回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の垂直偏
    向回路において、 前記第3のトランジスタは、ベース−エミッタ間に、保
    護用のダイオードが接続されていることを特徴とする垂
    直偏向回路。
JP28974095A 1995-11-08 1995-11-08 垂直偏向回路 Expired - Lifetime JP2836548B2 (ja)

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