JP2835832B2 - 冷凍機を用いた超電導マグネット装置 - Google Patents

冷凍機を用いた超電導マグネット装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導マグネット
装置に関するもので、特に超電導マグネットを冷却する
冷凍機の保持手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導マグネットは、コイルを真空容器
内に配置し、液体ヘリウムを用いて所定の温度(10K
〜4K)に冷却し、超電導状態を作り出して、各種の材
料試験等に使用されている。ところで、上記液体ヘリウ
ムは非常に高価であり、揮発性を有しているので蒸発・
漏出防止対策に多大の注意を払わねばならず、維持管理
が大変であることからGM(ギュフオ−ド・マクマホ
ン)式冷凍機を液体ヘリウムに代わる冷却手段として用
いた超電導マグネットが知られている。
【0003】GM冷凍機を用いた超電導マグネット装置
の−例を図6に示す。1は真空容器である。該真空容器
1は、凹状容器2と、該容器2の口部を覆う天板3とで
構成されている。真空容器1の中央部には円筒壁4で仕
切られて上下方向に貫通した空所5が形成されている。
そして、この空所5内が高磁場空間として利用される。
【0004】真空容器1内には、熱遮蔽のための内室体
6が支柱11と後述するシリンダ部C−1とで吊設され
ている。内室体6は、前記円筒壁4にミリ単位の隙間を
あけて嵌装する内側円筒壁7と、外側円筒壁8と、天板
9と、底板10とで構成されている。内室体6内には、
支柱12と後述するシリンダ部C−2とで吊設された固
定プレ−ト13と、該固定プレ−ト13の下面にとりつ
けられ、前記内側円筒壁7にミリ単位の隙間をあけて嵌
装された超電導マグネット14とが内蔵されている。
【0005】15はGM冷凍機で、冷凍機取付フランジ
16が真空容器1の天板3にボルト17で固定されてい
る。冷凍機15の1段シリンダ部C−1、1段コ−ルド
ヘッド部F−1、2段シリンダ部C−2、2段コ−ルド
ヘッド部F−2が真空容器1内に挿入されており、1段
コ−ルドヘッド部F−1の取付フランジ18が内室体6
の天板9にボルト19で固定され、2段コ−ルドヘッド
部F−2の取付フランジ20が前記固定プレ−ト13に
ボルト21で固定されている。
【0006】尚、組み立てに当たっては、内室体6を先
に組み立て、次いで、内室体6に凹状容器2を被せて天
板3と凹状容器2のフランジ部とをボルト結合して組み
立てるようになっている。
【0007】上記したように、冷凍機を備えた超電導マ
グネット装置では冷凍機15を真空容器1の天板3にボ
ルト17で固定し、真空容器1内では1段コ−ルドヘッ
ド部F−1を内室体6の天板9に、又、2段コ−ルドヘ
ッド部F−2を固定プレ−ト13に夫々ボルト19,2
1で固定しており、連結・固定手段として簡便であり、
固体面接触のためコ−ルドヘッド部からの伝熱性も良好
になっている。
【0008】ところで、この超電導マグネット装置にお
いて、冷凍機を作動させ、超電導マグネット14が超電
導状態を生じる所定の極低温(10K〜4K)になるよ
うに冷却すると、天板9や固定プレ−ト13には冷却に
よる熱収縮が起こり、この熱収縮により、冷凍機15の
シリンダ部C−1 ,C−2には、図6の矢印方向の曲げ
作用力がかかり歪みが生じる。この歪みのために冷凍機
のシリンダ部C−1,C−2の内部で往復動しているデ
スプレ−サの動きが妨げられ、冷凍機の能力低下のみな
らず、運転不能となる恐れがある。
【0009】そこで、このような不都合が生じないよう
に冷凍機のコ−ルドヘッド部F−1、F−2と天板9及
び固定プレ−ト13とを、図8に示すように、曲げ歪み
を吸収する部材として銅製の編み線30や曲げ成形した
銅板31を介して連結することが考えられている。
【0010】このような対応策の場合、伝熱抵抗が増え
ることから冷却性能が悪くなり、又、部品点数が増える
ので構造が複雑化し、組み立てもしずらくなる等幾多の
欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、冷凍機のコ−ルドヘッド部を内室体の天板及び
固定プレ−トに固体面接触で固定して伝熱性能の維持向
上を図りながら、天板及び固定プレ−トに冷却に伴う熱
収縮を生じても冷凍機が曲げ歪みを受けず、長期間円滑
に作動できる冷凍機を用いた超電導マグネット装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍機を用いた
超電導マグネット装置は、冷凍機のコ−ルドヘッド部を
内室体の天板及び固定プレ−トに固体面接触して固定
し、冷凍機を真空容器の天板に横移動のみ可能に押圧す
ることにより固定したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基ずき説明する。図1乃至図5は本発明にかかる冷凍
機を用いた超電導マグネット装置の説明図である。図
6、7、8の従来例と同一の箇所については同一の符号
を付して説明は省略する。
【0014】図1乃至図3において、40は冷凍機ホル
ダである。該冷凍機ホルダ40は、ビ−ム42とその両
端に脚体43がボルト44で固定されて、全体として門
形となっている。
【0015】ビ−ム42の中央部には、ネジ杆45が螺
合されており、該ネジ杆45の下端に、下面が球状接当
面とされた押圧体41を、又、上端にはハンドル46を
それぞれ具備している。
【0016】脚体43は断面6角形の棒体で、下端にネ
ジ部47を有しており、このネジ部47が冷凍機15の
取付フランジ16の貫通孔16aを通して真空容器1の
天板3に螺入され、連結されている。そして、前記冷凍
機15の頂部を前記押圧体41で押しつける構成となっ
ている。天板3と取付フランジ16との間はシ−ルリン
グ50による封止を図っている。
【0017】貫通孔16aの内面とこれに貫通したネジ
部47の間には冷凍機15の横方向(水平方向)への移
動を許容するように微小の隙間0ー1が形成されてい
る。この隙間0ー1は数〓程度とされている。又、取付
フランジ16の上面と脚体43の棒体下端との間には両
者が接触しない程度の隙間0−2が設けられている。
【0018】冷凍機を作動して天板9及び固定プレ−ト
13に、冷却に伴う熱収縮を生じ、コ−ルドヘッド部F
−1,F−2に矢印方向の曲げ作用が加わると、冷凍機
15は天板3上でコ−ルドヘッド部F−1,F−2と共
に前記隙間0ー1の範囲内で横方向に移動してシリンダ
部C−1,C−2に対する歪みを生じない。
【0019】尚、本発明の冷凍機を用いた超電導マグネ
ット装置では、冷凍機15を天板3に横移動のみ可能に
押圧して固定する構造であればよく、前述の冷凍機15
の頂部を押しつける実施例の他に、冷凍機の取付フラン
ジ16を天板3に押圧して固定するものでも実施可能で
ある。
【0020】図4には冷凍機の取付フランジ16を天板
3に押圧して固定するのにクランパ60を用いた例を示
している。クランパ60は球状接当部を有するクランプ
ア−ム61と、該クランプア−ム61の取付フランジ1
6への押圧力を調節するデスタンスピ−ス62とこれら
クランプア−ム61、デスタンスピ−ス62を天板3に
固定するボルト63で構成されている。図4の例ではク
ランパ60は取付フランジ16の端面との間に隙間0−
1をあけて天板3に取り付けられている。
【0021】図5には、冷凍機15の取付フランジ16
を天板3に押圧して固定するのに段付きボルト70を用
いた例を示している。段付きボルト70は、頭部71
と、該頭部71より小径で、取付フランジ16の厚さ以
上の高さの中間段部72と、該中間段部72より小径の
ネジ部73とからなっている。ボルト頭部71と取付フ
ランジ16の上面との間に高分子合成樹脂製板のような
低摩擦体74が介装されている。図5の例では中間段部
72の外周と取付フランジ16の貫通孔16a面との間
には前記隙間0-1が形成されている。
【0022】図4,5の実施例では図1,2,3の実施
例に比べて、冷凍機ホルダを嵩張りのない簡単なものに
することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、コ−ルドヘッド部から
の伝熱性能が維持向上でき、かつ、内室体の天板及び固
定プレ−トの冷却に伴う熱収縮により冷凍機に受けてい
た歪み作用を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍機を用いた超電導マグネット
装置の縦断面図である。
【図2】図1のX部の拡大図である。
【図3】図1のY部の拡大図である。
【図4】本発明の他の実施形態の説明図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態の説明図である。
【図6】従来の冷凍機を用いた超電導マグネット装置の
縦断面図である。
【図7】図6のZ部の拡大図である。
【図8】図6の改良例の冷凍機を用いた超電導マグネッ
ト装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 3 天板 6 内室体 9 天板 13 固定プレ−ト 15 冷凍機 16 取付フランジ F−1 コ−ルドヘッド部 F−2 コ−ルドヘッド部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍機のコ−ルドヘッド部を内室体の天板
    及び固定プレ−トに固体面接触して固定し、冷凍機を真
    空容器の天板に横移動のみ可能に押圧することにより固
    定したことを特徴とする冷凍機を用いた超電導マグネッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】押圧することにより固定する手段が、冷凍
    機の頂部を押圧する押圧体を有する冷凍機ホルダで構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍機を用
    いた超電導マグネット装置。
  3. 【請求項3】押圧することにより固定する手段が、真空
    容器の天板に固定されると共に冷凍機の取付フランジを
    押圧するクランパで構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の冷凍機を用いた超電導マグネット装置。
  4. 【請求項4】押圧することにより固定する手段が、冷凍
    機の取付フランジの貫通孔を通して真空容器の天板に固
    定されると共に冷凍機の取付フランジの厚さ以上の高さ
    の中間段部を備えた段付きボルトと、該ボルトの頭部下
    面と取付フランジの上面との間に介装した低摩擦体とで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍機
    を用いた超電導マグネット装置。
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