JP2835493B2 - 畳の寸法測定装置 - Google Patents

畳の寸法測定装置

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JP2835493B2
JP2835493B2 JP6059856A JP5985694A JP2835493B2 JP 2835493 B2 JP2835493 B2 JP 2835493B2 JP 6059856 A JP6059856 A JP 6059856A JP 5985694 A JP5985694 A JP 5985694A JP 2835493 B2 JP2835493 B2 JP 2835493B2
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tatami
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武彦 熊橋
保博 清水
英司 田中
康明 松井
新 頃安
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Kyokuto Sanki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、畳の表替えの際に、
畳の実寸法を測定する装置に関し、特に、取り扱いが簡
単で軽量、小形に構成したものである。
【0002】
【従来の技術】畳を敷き込む際に、畳数が同じであって
も部屋の実際の形状に合わせて、各畳の大きさおよび形
状を設定しなければならない。そのために、部屋ごとの
実寸法を測定して、部屋の形状に合わせた畳を製造して
敷き込んでいる。
【0003】通常、仕上げ寸法よりも若干の大きい畳床
を用意し、隣の畳に接する側の側縁(「上前」と呼ばれ
ている)と一方のかまちとの角度が直角になるように上
前およびかまちを直線状に裁断し、敷居に接する側の側
縁(「下前」と呼ばれている)と他方のかまちとの角度
を部屋の実寸法に合わせ、さらに、下前を敷居の形状に
近似的に一致するように中央で内方または外方へ「く」
字状に屈曲させた形状に裁断している。
【0004】図5に示すように、畳の寸法のとり方とし
て、一畳の畳の寸法を測定する場合には、かまちに近い
両端部の寸法(イ)、(ホ)と中央部の寸法(ハ)との3箇所
を測定する手法(a)と、両端部の寸法(イ)、(ホ)と中央
部の寸法(ハ)の他に、1/4の部分の寸法(ロ)および3
/4の部分の寸法(ニ)との5箇所を測定する手法(b)が
あり、半畳の畳の寸法を測定する場合には、かまちに近
い両端部の寸法(イ)、(ハ)のみの2箇所を測定する手法
(c)と、両端部の寸法(イ)、(ハ)と中央部の寸法(ロ)と
の3箇所を測定する手法(d)がある。
【0005】これら4種類の測定法のうち、(a)および
(c)を「間中測定法」と呼び、(b)および(d)を「小間
中測定法」と呼んでいる。そして、測定した畳の実寸法
を標準寸法の畳と比較して、その差を畳の「くせ」と呼
んでいる。
【0006】このように、各畳ごとに寸法が相違するの
で、古い畳の表替えの際にも、新しい畳表を用意する都
合上、同様の測定を行なわなければならない。
【0007】通常、畳を部屋に敷込んで使用している
と、年月の経過とともに、わずかではあるが収縮して敷
居との間に隙間を生じるので、表替えの際に、畳表の幅
を広くしなければならないので、畳を引き上げる際に、
その畳の表面にその旨を記載して加工場へ持ち帰ってい
る。
【0008】畳の実寸法を自動的に測定する装置とし
て、特公平1−29404号公報、特開平5−6054
7号公報で提案されているように、畳より大きい長方形
の支持枠に複数のエンコーダ(変位測定器)を取り付け
た装置が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の畳の実寸法測定装置は、据付型であって現場から持
ち帰ってきた畳を1枚づつ畳の実寸法測定装置へ載せた
り降ろしたりするのに労力と手数を要し、広い作業場を
必要とした。
【0010】また、畳と敷居の間に生じた隙間分の補正
値も「くせ」に一律に足し込めるが、測定箇所ごとの補
正値を入力することはできなかった。
【0011】そこで、この発明は、取り扱いが簡単で、
軽量、小形であって、測定誤差がなく、測定したデータ
を表示するとともに、測定したデータを内蔵しているメ
モリに格納し、必要なときに読み出し得る装置を提供す
ることを目的として考えられたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の畳の寸法測定装
置は、端部に爪片を持ち、中間に操作部を持つ測定棒
と、この測定棒に沿って摺動する爪片を持つ摺動部
備え、操作部が、測定棒または摺動部の幅よりも広い幅
を有し、また、その中に、少なくとも、摺動部が単位距
離移動するごとにパルス信号を発生するエンコーダと、
このエンコーダより出力されるパルス信号を計数するカ
ウンタ回路、このカウンタ回路における計数値を処理す
るCPU、このCPUで処理したデータを格納するメモ
リよりなる信号処理回路とを具備している。
【0013】さらに、この操作部には、メモリに格納し
たデータのうち畳1枚分のデータを同時に表示し得る表
示器を設けることができる。
【0014】また、端部に爪片を持ち、中間に操作部を
持つ測定棒と、この測定棒に沿って摺動する爪片を持つ
摺動部を備え、操作部が、測定棒または摺動部の幅よ
りも広い幅を有し、また、その中に、少なくとも、摺動
が単位距離移動するごとにパルス信号を発生するエン
コーダと、このエンコーダより出力されるパルス信号を
計数するカウンタ回路と、このカウンタ回路における計
数値を表示する表示器とを具備している。
【0015】
【実施例】この発明の畳の寸法測定装置は、図1の斜視
図に示すように、一端部に爪片3を有し、中間に操作・
表示部1を設けた測定棒2と、この測定棒2に沿って摺
動する爪片41を設けたカーソル(摺動部)4で構成され
ている。
【0016】操作・表示部1には、図2の断面図に示す
ように、テン・キーおよびファンクション・キーよりな
るキー・ボード17と、液晶またはLEDよりなる表示器
18と、間中/小間中切換スイッチ6とを備えており、カ
ーソル4は、ワイヤー51を介してリニア・エンコーダ5
と連結されている。
【0017】なお、リニア・エンコーダの代わりに、ロ
ータリー・エンコーダを使用して、ロータリー・エンコ
ーダの回転軸にピニオンまたはスプロケットを取り付
け、このピニオンをカーソル4と連動するラックと係合
させたり、スプロケットをカーソル4と連動する等間隔
に穴をあけたテープと係合させて、このテープを引出す
ように構成してもよいのである。
【0018】または、カーソル4にロータリー・エンコ
ーダを設け、ロータリー・エンコーダの回転軸にピニオ
ンまたはスプロケットを取り付け、測定棒2にラックを
設けてピニオンと係合させるか、測定棒2に等間隔に穴
をあけてスプロケットと係合させ、ロータリー・エンコ
ーダと操作・表示部1とを可撓性の電線で接続してもよ
いのである。
【0019】さらに、操作・表示部1には、図3に示す
信号処理回路10を備えている。この信号処理回路10は、
装置全体を制御するCPU11と、リニア・エンコーダ5
から出力されるパルスを計数するカウンタ回路15と、こ
のカウンタ回路15の計数値およびキー・ボード17の出力
をCPU11に入力し、表示器18およびプリンタ19を制御
するPIO14と、処理プログラムを格納したROM12
と、データを一時的に格納するRAM13と、RAM13に
格納されたデータを外部の機器へ伝送するためのSIO
16などで構成されている。なお、プリンタ19は、操作・
表示部1に設けないで、外付けされる外部機器とし、必
要なときに操作・表示部1に接続して使用してもよいの
である。
【0020】表示器18には、各畳ごとに順次に付した整
理番号を表示する部分Aと、各畳ごとの測定する箇所の
数を表示する部分Bと、測定した寸法または補正値を加
減算した寸法を表示する部分Cとを備えており、この表
示部分Cは、1枚の畳の測定において、必要な測定回数
に相当する5つ以上の表示を行ない得る表示部を有する
ものである。
【0021】次に、このように構成された実施例の装置
により部屋の寸法を測定する手順を図4のフロー・チャ
ートに基づいて説明する。
【0022】ステップ1:電源スイッチを入れたのち初
期設定をする。すなわち、今から測定する手法を間中/
小間中切換スイッチ6で選択したのち、測定すべき畳の
基準寸法を「半畳」、「五八」、「三六」、「本間」の
中から選択する。例えば、幅が2尺9寸前後の畳であれ
ば「五八」のキーを押す。このようにして設定すると、
図5によって説明したとおり、今から測定する畳に対す
る測定箇所の数が、2、3、5の何れか1つに決まる。
そして、カーソル4を基準位置まで動かしてリセット・
スイッチ7を作動させる。
【0023】ステップ2:測定棒1を畳の上に載せて、
測定棒1の爪片3とカーソル4の爪片41との間に畳を直
角に挟み込むと、カーソル4を動かしている間、リニア
・エンコーダ5からパルスを発生するので、このパルス
をカウンタ回路15で計数すると、2つの爪片3、41の間
隔に相当する計数値を得ることができ、その計数値を寸
法に換算して表示器18に表示される。そこで、「測長」
キーを押すと、 ステップ3:表示器18に表示されている寸法が、RAM
13に格納され、以後、格納された寸法を表示し続ける。
【0024】ステップ4:経年変化によって畳が伸び縮
みしていると認められ、ステップ3において格納した計
数値(寸法)に、幾らか異なった寸法を加算または減算
して補正したい場合には、 ステップ5:キー・ボード17より補正値を入力すると、 ステップ6:測定した寸法に補正値を加算または減算し
た値をRAM13に格納し直して、補正した値を表示器18
の第1行に表示する。
【0025】ステップ7:ステップ1で設定した測定箇
所数だけ、ステップ2〜6を繰り返すと、 ステップ8:1枚の畳の全ての寸法データをファイル化
してRAM13に格納し、表示器18の各行にそれぞれ表示
して、ステップ1に戻る。
【0026】このようにして収集した各畳の寸法データ
は、各畳を測定する毎に表示器18に表示されるから、メ
モに書き取って畳とともに加工場へ持ち帰って加工指示
書として利用することができる。
【0027】さらに、収集した各畳の寸法データは、フ
ァイル化してRAM13に格納されているから、いつでも
操作・表示部1の表示器18において順次に表示させるこ
とができ、また、SIO16を介してパーソナル・コンピ
ュータ、プリンタ、畳製造設備にかかわる制御装置など
の外部機器に出力して利用することも可能である。
【0028】
【0029】また、測定した寸法データまたは標準寸法
に対する偏差データをメモリに格納することなく、表示
器18に直接表示させるように構成して、畳を引き上げる
際に、測定した寸法、または標準寸法に対する偏差をそ
のつど畳の表面に直接書き込んで加工場へ持ち帰っても
よい
【0030】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、この発明の畳の寸法測定装置は、軽量、小形で
あり、取り扱いが簡単で、目盛の読み間違いがない。そ
のため、誰でも、この測定装置を畳に当てて、正確かつ
迅速に畳の寸法を測ることができる。
【0031】また、従来の畳の実寸法測定装置のように
据置型ではないので、装置を設置するための場所を必要
としない。さらに、現場へ持ち込むことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の畳の寸法測定装置の外観を示す斜視
図、
【図2】図1に示す装置の縦断面図
【図3】図1に示す装置で使用する信号処理回路のブロ
ック図、
【図4】図1に示す装置の動作を示すフローチャート、
【図5】畳の寸法を測定する手法を示す図である。
【符号の説明】
1 操作・表示部 2 測定棒 3、41 爪片 4 カーソル 5 リニア・エンコーダ 6 間中/小間中切換スイッチ 7 リセット・スイッチ 10 信号処理回路 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 PIO 15 カウンタ回路 16 SIO 17 キー・ボード 18 表示器 19 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 康明 兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東 産機株式会社内 (72)発明者 頃安 新 兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東 産機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−142211(JP,A) 特開 平5−60547(JP,A) 実開 昭62−155813(JP,U) 実開 昭61−165402(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/02 G01B 3/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に爪片を持ち、中間に操作部を持つ
    測定棒と、 該測定棒に沿って摺動する爪片を持つ摺動部を備え、 前記操作部が、前記測定棒または摺動部の幅よりも広い
    幅を有し、また、その中に、少なくとも、 前記摺動部 が単位距離移動するごとにパルス信号を発生
    するエンコーダと、 該エンコーダより出力されるパルス信号を計数するカウ
    ンタ回路、該カウンタ回路における計数値を処理するC
    PU、該CPUで処理したデータを格納するメモリより
    なる信号処理回路とを具備することを特徴とする畳の寸
    法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部が、メモリに格納されたデー
    タを表示する表示器を具備することを特徴とする請求項
    1に記載の畳の寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記表示器には、畳1枚分のデータを全
    て表示し得る複数の表示部を有することを特徴とする請
    求項に記載の畳の寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 端部に爪片を持ち、中間に操作部を持つ
    測定棒と、 該測定棒に沿って摺動する爪片を持つ摺動部を備え、 前記操作部が、前記測定棒または摺動部の幅よりも広い
    幅を有し、また、その中に、少なくとも、 前記摺動部 が単位距離移動するごとにパルス信号を発生
    するエンコーダと、 該エンコーダより出力されるパルス信号を計数するカウ
    ンタ回路と、 該カウンタ回路における計数値を表示する表示器とを具
    備することを特徴とする畳の寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 端部に爪片を持ち、中間に操作部を持つ
    測定棒と、 該測定棒に沿って摺動する爪片を持つ摺動部を備え、 前記操作部が、前記測定棒または摺動部の幅よりも広い
    幅を有し、また、その中に、少なくとも、 前記摺動部 が単位距離移動するごとにパルス信号を発生
    するエンコーダと、 該エンコーダより出力されるパルス信号を計数するカウ
    ンタ回路、該カウンタ回路における計数値を処理するC
    PUよりなる信号処理回路と、 該信号処理回路で処理したデータを表示する表示器とを
    具備することを特徴とする畳の寸法測定装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリに格納されたデータを外部機
    器に出力するための出力手段を具備することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の畳の寸法測定装置。
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JPS62142211A (ja) * 1985-11-22 1987-06-25 Mitsutoyo Mfg Corp 電子表示型測定器
JPS62155813U (ja) * 1986-03-26 1987-10-03
JPH0772687B2 (ja) * 1991-08-31 1995-08-02 極東産機株式会社 畳の検寸装置

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