JP2834415B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2834415B2
JP2834415B2 JP6299480A JP29948094A JP2834415B2 JP 2834415 B2 JP2834415 B2 JP 2834415B2 JP 6299480 A JP6299480 A JP 6299480A JP 29948094 A JP29948094 A JP 29948094A JP 2834415 B2 JP2834415 B2 JP 2834415B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮機の回転数を制御す
るインバータ装置を備えた空気調和装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電源の周波数を可変にするインバ
ータ装置を用いて圧縮機の回転数を可変し、能力制御を
行う空気調和装置が利用されてきている。
【0003】従来の技術としては、例えば、特開昭60
−232446号公報がある。以下図面を参照しなが
ら、上述した空気調和装置の一例について説明する。
【0004】図9は、従来の空気調和装置の概略構成図
である。図9において、1は圧縮機、2は四方弁、3は
室内熱交換器、4は減圧装置、5は室外熱交換器であ
り、これらを環状に連接して冷凍回路を構成している。
【0005】6は室内熱交換器3に風を送る室内送風機
であり、7は室外熱交換器5に風を送る室外送風機であ
る。8は室温センサであり、室内温度を検知する。9は
室温設定器であり、室内温度を設定する。
【0006】10は室内制御回路であり、室温センサ
8、室温設定器9の出力信号が入力されている。
【0007】11は周波数指令部であり、室内制御回路
10の出力の周波数制御信号が入力されている。12は
波形記憶装置であり、冷房時と暖房時の2種類のモータ
電圧−周波数特性の波形パターンを記憶している。
【0008】22は冷・暖検知装置であり、冷房時には
信号“0”を暖房時には信号“1”を出力する。
【0009】13は波形発生装置で、冷・暖検知装置2
2の出力が“0”ならば波形記憶装置12より冷房時波
形パターンを取り込み、冷・暖検知装置22の出力が
“1”ならば波形記憶装置12より暖房時波形パターン
を取り込み、波形を生成し波形信号を出力する。
【0010】14はベースドライブ回路であり、波形発
生装置13の冷房時、暖房時の各波形パターンの中のモ
ータ電圧−周波数特性のあらかじめ設定した出力の波形
信号が入力される。
【0011】15はインバータ主回路であり、ベースド
ライブ回路14により増幅された波形信号を取り込み、
圧縮機1を回転数制御する。
【0012】16は交流直流変換装置で交流電源17を
直流電圧に変換する装置である。また、20は室内機、
21は室外機である。19はインバータ装置であり、ベ
ースドライブ回路14及びインバータ主回路15から構
成されている。
【0013】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、以下その動作について説明する。
【0014】空気調和装置運転中、波形発生装置13は
波形記憶装置12より冷房運転中には冷房時のモータ電
圧−周波数特性の波形パターンを取り込み、暖房運転中
には暖房時のモータ電圧−周波数特性の波形パターンを
取り込んで、波形を生成してベースドライブ回路14に
入力する。
【0015】入力された波形はベースドライブ回路14
を通じて、インバータ主回路15に伝えられ、増幅さ
れ、圧縮機1を回転数制御する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、インバータ装置19は冷房時と暖房時の
2種類のモータ電圧−周波数特性のインバータ波形しか
出力しない。
【0017】このため、冷房時あるいは暖房時の空気調
和装置の負荷状態の変化により圧縮機1の負荷が変動す
ると、力率改善用の交流直流変換装置16内に接続され
ているリアクタの巻線抵抗が温度上昇と共に増加し、直
流電圧が降下、インバータ装置19の出力であるモータ
電圧が減少し、圧縮機1が最適なモータ電圧−周波数特
性から外れてしまい、空気調和装置の効率が悪くなる。
【0018】本発明は上記課題に鑑み、冷房時、暖房時
等にかかわらず、空気調和装置の負荷状態の変化により
圧縮機の直流電圧が減少しても、常に圧縮機に一定なモ
ータ電圧−周波数特性を維持し、効率の良い空気調和装
置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の空気調和装置は、疑似交流電圧を発生させ任
意の周波数を出力するインバータ装置と、前記インバー
タ装置により回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機の
吐出温度を検出する吐出温度検出装置と、前記圧縮機の
吸入温度を検出する吸入温度検出装置と、前記吐出温度
と前記吸入温度との温度差に対する直流電圧降下特性を
記憶し、前記温度差から直流電圧降下を出力する温度差
電圧変換装置と、前記温度差電圧変換装置からの直流電
圧降下から現在の直流電圧を演算する電圧演算装置と、
各々異なったモータ電圧−周波数特性の波形パターンを
記憶している波形記憶装置と、前記電圧演算装置で演算
した直流電圧に応じて、前記波形記憶装置から現在の直
流電圧に対するモータ電圧−周波数特性の波形パターン
を取り込み、波形を生成して前記インバータ装置に出力
する波形発生装置とで構成されている。
【0020】また疑似交流電圧を発生させ任意の周波数
を出力するインバータ装置と、前記インバータ装置によ
り回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機の吐出圧力を
検出する吐出圧力検出装置と、前記圧縮機の吸入圧力を
検出する吸入圧力検出装置と、前記吐出圧力と前記吸入
圧力との温度差に対する直流電圧降下特性を記憶し、前
記圧力差から直流電圧降下を出力する圧力差変換装置
と、前記圧力差変換装置からの直流電圧降下から現在の
直流電圧を演算する電圧演算装置と、各々異なったモー
タ電圧−周波数特性の波形パターンを記憶している波形
記憶装置と、前記電圧演算装置で演算した直流電圧に応
じて、前記波形記憶装置から現在の直流電圧に対するモ
ータ電圧−周波数特性の波形パターンを取り込み、波形
を生成して前記インバータ装置に出力する波形発生装置
とで構成されている。
【0021】
【作用】本発明は上記した構成によって、圧縮機の吐出
温度と吸入温度の差または吐出圧力と吸入圧力の差と、
力率改善用の交流直流変換装置内に接続されているリア
クタによる直流電圧の降下が比例関係であることを利用
し、空気調和装置の負荷状態の変動による直流電圧の降
下を、吐出、吸入温度検出装置、または吐出、吸入圧力
検出装置で検出した吐出、吸入温度差、または吐出、吸
入圧力差から直流電圧を算出し、インバータ装置の出力
のモータ電圧−周波数特性を変化させてやることによ
り、圧縮機に対して、一定な電圧−周波数特性を維持
し、波形信号を出力するため、波形パターン切替えとい
う簡便な回路構成で効率の良い空気調和装置が実現でき
ることとなる。
【0022】
【実施例】以下本発明の第一実施例の空気調和装置につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は本発明の第一実施例における空気調
和装置の概略構成図である。図2は吐出、吸入温度差と
直流電圧降下の関係を示すものである。また図3は直流
電圧の変化に対する周波数とインバータ出力のモータ電
圧の関係を示すものである。
【0024】図1において、1は圧縮機、2は四方弁、
3は室内熱交換器、4は減圧装置、5は室外熱交換器、
6は室内送風機、7は室外送風機、8は室温センサ、9
は室温設定器、10は室内制御回路、11は周波数司令
部、14はベースドライブ回路、15はインバータ主回
路、20は室内機、19はインバータ装置であり、以上
は図9の従来構成と同じものであるため詳細な説明を省
略する。
【0025】23は吐出温度検出装置であり、圧縮機1
の吐出温度を検出する、また30は吸入温度検出装置で
あり、圧縮機1の吸入温度を検出する。検出された吐出
温度Iは温度差電圧変換装置24に入力される、また検
出された吸入温度I’も温度差電圧変換装置24に入力
される。図2の吐出、吸入温度差と直流電圧降下の関係
より、直流電圧降下Pの算出を行ない、直流電圧降下P
を電圧演算装置25に出力する。
【0026】電圧演算装置25では、直流電圧降下Pか
ら(数1)により、現在の直流電圧を演算する。
【0027】
【数1】 α=281−P
【0028】演算された直流電圧αは波形発生装置26
に出力される。波形発生装置26は27の波形記憶装置
に出力すべき波形パターンを要求する。
【0029】波形記憶装置27では、図3に示すように
3つのモータ電圧−周波数特性の波形パターンA、B、
Cを記憶しているため、電圧演算器25が算出した直流
電圧αのと圧縮機1の運転の周波数をもとに出力する信
号を決定する。
【0030】例えば、信号がα1ならば波形パターン
A、信号α2ならば波形パターンB、信号α3ならば波
形パターンCを波形記憶装置20より取り込み、波形を
生成してベースドライブ回路14に波形信号を出力す
る。
【0031】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、以下、図4を用いて吐出温度検出装置23、吸入
温度検出装置30、温度差電圧変換装置24、電圧演算
装置25、波形発生装置26、波形記憶装置27の動作
を説明する。
【0032】図4は本発明の空気調和装置の第一の実施
例の動作を示すフローチャートである。
【0033】圧縮機1の運転が開始される(ステップ
1)。温度差電圧変換装置24において、吐出温度検出
装置23から検出した圧縮機1の吐出温度I、吸入温度
検出装置30から検出した圧縮機1の吸入温度I’より
直流電圧降下Pを図2を用いて算出する(ステップ
2)。電圧演算装置25より、直流電圧降下P時の直流
電圧αを演算する(ステップ4)。現在圧縮機1を運転
している直流電圧αと周波数とから図3のA,B,Cの
どの領域かを判定し、波形発生装置26に信号A,B,
Cのいずれかを出力する(ステップ5)。
【0034】波形発生装置26に取り込んだ信号が”α
1”かどうかを判定する(ステップ6)。信号が”α
1”であれば、波形記憶装置27が記憶している波形パ
ターン”A”を取り込む(ステップ7)。
【0035】信号が”α1”でなければ、信号が”α
2”かどうかを判定する(ステップ8)。信号が”α
2”であれば、波形記憶装置27が記憶している波形パ
ターン”B”を取り込む(ステップ9)。
【0036】信号が”α2”でなければ、信号”α3”
であるため波形記憶装置27が記憶している波形パター
ン”C”を取り込む(ステップ10)。ステップ7ある
いはステップ9あるいはステップ10のいずれかで取り
込んだ波形パターンにより、波形信号を生成する(ステ
ップ11)。波形信号を発生する(ステップ12)。
【0037】以上のフローチャートにより波形発生装置
26より出力された波形信号はベースドライブ回路14
を通じて、インバータ主回路15に伝えられる。インバ
ータ主回路15は入力された波形信号を増幅して3相の
インバータ波形を出力し、圧縮機1を回転数制御する。
【0038】このように図3に示したように、波形記憶
装置27が記憶している波形パターンA,B,C、モータ
電圧−周波数特性は、室内機20の運転状態による圧縮
機1の負荷の変動に伴う、交流直流変換装置16の内部
のリアクタによる直流電圧を補正するため、インバータ
装置19の波形パターンを切替え一定なモータ電圧−周
波数特性で圧縮機1を運転するようになる。
【0039】以上のように本実施例によれば、吐出温度
がリアクタによる直流電圧の降下と比例関係であること
を利用し、空気調和装置の負荷状態の変化による吐出、
吸入温度差の変動に対する直流電圧の降下を、吐出温度
検出装置23、及び吸入温度検出装置30で検出した吐
出温度、吸入温度差から直流電圧を算出し、インバータ
装置19の出力のモータ電圧−周波数特性を変化させて
やることにより、圧縮機1に対し、一定なモータ電圧−
周波数特性を維持した波形信号を出力し、波形パターン
切替えという簡便な回路構成で効率を良くすることが可
能である。
【0040】また吐出温度検出装置23、吸入温度検出
装置30は空気調和装置のシステムを制御するためにす
でに設けられているため兼用が可能であり、容易に効率
の良い空気調和装置が実現できることとなる。
【0041】その他のインバータを利用し、リアクタで
力率を改善した装置(例えば、冷蔵庫、自販機、ショー
ケース等)についてはすべて適用可能となる。
【0042】この結果、圧縮機の入力電流が低減され、
インバータ装置の小容量化、小型化を図れると共に、圧
縮機の騒音、振動の低減も図れる。
【0043】したがって、空気調和装置の効率化及び騒
音振動の低減を実現できることとなる。
【0044】以下本発明の第二実施例の空気調和装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0045】図5は本発明の第二実施例における空気調
和装置の概略構成図である。図6は吐出、吸入圧力差と
直流電圧降下の関係を示すものである。また図7は直流
電圧の変化に対する周波数とインバータ装置の出力のモ
ータ電圧の関係を示すものである。
【0046】図5において、1は圧縮機、2は四方弁、
3は室内熱交換器、4は減圧装置、5は室外熱交換器、
6は室内送風機、7は室外送風機、8は室温センサ、9
は室温設定器、10は室内制御回路、11は周波数司令
部、14はベースドライブ回路、15はインバータ主回
路、20は室内機、19はインバータ装置であり、以上
は図9の従来構成と同じものであるため詳細な説明を省
略する。
【0047】28は吐出圧力検出装置であり、圧縮機1
の吐出圧力を検出する。 また31は吸入圧力検出装置
であり、圧縮機1の吸入圧力を検出する。検出された吐
出圧力T、吸入圧力T’は29の圧力差電圧変換装置に
入力され,図6の吐出、吸入圧力差と直流電圧降下の関
係より、直流電圧降下Pの算出を行ない、直流電圧降下
Pを電圧演算装置25に出力する。
【0048】電圧演算装置25では、直流電圧降下Pか
ら(数1)により、現在の直流電圧を演算する。
【0049】演算された直流電圧αは波形発生装置26
に出力される。波形発生装置は26は波形記憶装置27
に出力すべき波形パターンを要求する。
【0050】波形記憶装置27では、図7に示すように
3つのモータ電圧−周波数特性の波形パターンA,B,C
を記憶しているため、電圧演算器25が算出した直流電
圧αのと圧縮機1の運転の周波数をもとに出力する信号
がα1ならば波形パターンA、信号α2ならば波形パタ
ーンB、信号α3ならば波形パターンCを波形記憶装置
27より取り込み、波形を生成してベースドライブ回路
14に波形信号を出力する。
【0051】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、以下、図8を用いて吐出圧力検出装置28、吸入
圧力検出装置31、圧力差電圧変換装置29、電圧演算
装置25、波形発生装置26、波形記憶装置27の動作
を説明する。
【0052】図8は本発明の空気調和装置の第二の実施
例の動作を示すフローチャートである。
【0053】圧縮機1の運転が開始される(ステップ
1)。圧力差電圧変換装置29において、吐出圧力検出
装置28から検出した圧縮機1の吐出圧力Tと、吸入圧
力検出装置31から検出した圧縮機1の吸入圧力T’の
圧力差より直流電圧降下Pを図6を用いて算出する(ス
テップ2、ステップ3)。電圧演算装置25より、直流
電圧降下P時の直流電圧αを演算する(ステップ4)。
現在圧縮機1を運転している直流電圧αと周波数とから
図3のA,B,Cのどの領域かを判定し、波形発生装置
26に信号A,B,Cのいずれかを出力する(ステップ
5)。
【0054】波形発生装置26は、取り込んだ信号が”
α1”かどうかを判定する(ステップ6)。信号が”α
1”であれば、波形記憶装置27が記憶している波形パ
ターン”A”を取り込む(ステップ7)。
【0055】信号が”α1”でなければ、信号が”α
2”かどうかを判定する(ステップ8)。信号が”α
2”であれば、波形記憶装置27が記憶している波形パ
ターン”B”を取り込む(ステップ9)。
【0056】信号が”α2”でなければ、信号”α3”
であるため波形記憶装置27が記憶している波形パター
ン”C”を取り込む(ステップ10)。ステップ7ある
いはステップ9あるいはステップ10のいずれかで取り
込んだ波形パターンにより、波形信号を生成する(ステ
ップ11)。波形信号を発生する。(ステップ12)。
【0057】以上のフローチャートにより波形発生装置
26より出力された波形信号はベースドライブ回路14
を通じて、インバータ主回路15に伝えられる。インバ
ータ主回路15は入力された波形信号を増幅して3相の
インバータ波形を出力し、圧縮機1を回転数制御する。
【0058】このように図7に示したように、波形記憶
装置27が記憶している波形パターンA,B,C、モータ
電圧−周波数特性は、室内機20の運転状態による圧縮
機1の負荷の変動に伴う、交流直流変換装置16内にあ
るリアクタによる直流電圧降下を、一定なモータ電圧−
周波数特性で圧縮機を運転するになる。
【0059】以上のように本実施例によれば、実機負荷
条件に非常に近似している吐出、吸入圧力差がリアクタ
による直流電圧の降下と比例関係であることを利用し、
空気調和装置の負荷状態の変動による直流電圧の降下
を、吐出圧力検出装置28、及び吸入圧力検出装置31
で検出した吐出、吸入圧力差から直流電圧を算出し、イ
ンバータ装置19の出力のモータ電圧−周波数特性を変
化させてやることにより常に圧縮機1に対して、一定な
モータ電圧−周波数特性を維持した波形信号を出力する
ため波形パターン切替えという簡便な回路で構成でき、
効率の良い空気調和装置が実現できることとなる。
【0060】その他のインバータを利用し、リアクタで
力率を改善した装置についてはすべて適用可能となる。
【0061】この結果、圧縮機の入力電流が低減され、
インバータ装置の小容量化、小型化を図れると共に、圧
縮機の騒音、振動の低減も図れる。
【0062】したがって、空気調和機の効率化及び騒音
振動の低減を実現できることとなる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明は、疑似交流電圧を
発生させ任意の周波数を出力するインバータ装置と、前
記インバータ装置により回転数制御される圧縮機と、前
記圧縮機の吐出温度を検出する吐出温度検出装置と、前
記圧縮機の吸入温度を検出する吸入温度検出装置と、前
記吐出温度と前記吸入温度との温度差に対する直流電圧
降下特性を記憶し、前記温度差から直流電圧降下を出力
する温度差電圧変換装置と、前記温度差電圧変換装置か
らの直流電圧降下から現在の直流電圧を演算する電圧演
算装置と、各々異なったモータ電圧−周波数特性の波形
パターンを記憶している波形記憶装置と、前記電圧演算
装置で演算した直流電圧に応じて、前記波形記憶装置か
ら現在の直流電圧に対するモータ電圧−周波数特性の波
形パターンを取り込み、波形を生成して前記インバータ
装置に出力する波形発生装置とで構成されていることに
より、実機負荷条件に非常に近似している吐出温度と吸
入温度の差、力率改善用の交流直流変換装置内に接続さ
れているリアクタによる直流電圧の降下と比例関係であ
ることを利用し、空気調和装置の負荷状態の変化による
吐出温度と吸入温度の差の増加に対する直流電圧の降下
を、吐出、吸入温度検出装置で検出した吐出、吸入温度
差から直流電圧を算出し、インバータ装置の出力のモー
タ電圧−周波数特性を変化させてやることにより常に圧
縮機に一定な電圧−周波数特性を維持し、波形信号を出
力するため、波形パターン切替えという簡便な回路構成
で効率の良い空気調和装置が実現することができる。
【0064】またその他のインバータを利用し、リアク
タで力率を改善した装置(例えば、冷蔵庫、自販機、シ
ョーケース等)についてはすべて適用可能となる。その
実用的効果は大なるものがある。
【0065】また交流電圧を直流電圧に変換する交流直
流変換装置と、前記交流直流変換装置で構成されている
疑似交流電圧を発生させ任意の周波数を出力するインバ
ータ装置と、前記インバータ装置により回転数制御され
る圧縮機と、前記圧縮機の吐出圧力を検出する吐出圧力
検出装置と、前記圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力
検出装置と、前記吐出圧力と前記吸入圧力との圧力差に
対する直流電圧降下特性を記憶し、前記圧力差から直流
電圧降下を出力する圧力差電圧変換装置と、前記圧力差
電圧変換装置からの直流電圧降下から現在の直流電圧を
演算する電圧演算装置と、各々異なったモータ電圧−周
波数特性の波形パターンを記憶している波形記憶装置
と、前記電圧演算装置で演算した直流電圧に応じて、前
記波形記憶装置から現在の直流電圧に対するモータ電圧
−周波数特性の波形パターンを取り込み、波形を生成し
て前記インバータ装置に出力する波形発生装置とで構成
されていることにより、実機負荷条件に非常に近似して
いる吐出圧力と吸入圧力の差と、力率改善用の交流直流
変換装置内に接続されているリアクタによる直流電圧の
降下と比例関係であることを利用し、空気調和装置の負
荷状態の変化による吐出圧力と吸入圧力の差の増加に対
する直流電圧の降下を、吐出、吸入圧力検出装置で検出
した吐出、吸入圧力差から直流電圧を算出し、インバー
タ装置の出力のモータ電圧−周波数特性を変化させてや
ることにより常に圧縮機に一定な電圧−周波数特性を維
持し、波形信号を出力するため、波形パターン切替えと
いう簡便な回路構成で効率の良い空気調和装置が実現す
ることができる。またその他のインバータを利用し、リ
アクタで力率を改善した装置(例えば、冷蔵庫、自販
機、ショーケース等)についてはすべて適用可能とな
る。その実用的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における空気調和装置の概
略構成図
【図2】同実施例における吐出、吸入温度差と直流電圧
降下との関係を示す特性図
【図3】同実施例の空気調和装置における波形記憶装置
が記憶している波形パターンのそれぞれのモータ電圧−
周波数特性を示す特性図
【図4】同実施例の空気調和装置における動作を示すフ
ローチャート
【図5】本発明の第二実施例における空気調和装置の概
略構成図
【図6】同実施例における吐出、吸入圧力差と直流電圧
降下との関係を示す特性図
【図7】同実施例の空気調和装置における波形記憶装置
が記憶している波形パターンのそれぞれのモータ電圧−
周波数特性を示す特性図
【図8】同実施例の空気調和装置における動作を示すフ
ローチャート
【図9】従来の空気調和装置の概略構成図
【符号の説明】
1 圧縮機 16 交流直流変換装置 19 インバータ装置 23 吐出温度検出装置 24 温度差電圧変換装置 25 電圧演算装置 26 波形発生装置 27 波形記憶装置 28 吐出圧力検出装置 29 圧力差電圧変換装置 30 吸入温度検出装置 31 吸入圧力検出装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似交流電圧を発生させ任意の周波数を
    出力するインバータ装置と、前記インバータ装置により
    回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機の吐出温度を検
    出する吐出温度検出装置と、前記圧縮機の吸入温度を検
    出する吸入温度検出装置と、前記吐出温度と前記吸入温
    度との温度差に対する直流電圧降下特性を記憶し、前記
    温度差から直流電圧降下を出力する温度差電圧変換装置
    と、前記温度差電圧変換装置からの直流電圧降下から現
    在の直流電圧を演算する電圧演算装置と、各々異なった
    モータ電圧−周波数特性の波形パターンを記憶している
    波形記憶装置と、前記電圧演算装置で演算した直流電圧
    に応じて、前記波形記憶装置から現在の直流電圧に対す
    るモータ電圧−周波数特性の波形パターンを取り込み、
    波形を生成して前記インバータ装置に出力する波形発生
    装置とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 疑似交流電圧を発生させ任意の周波数を
    出力するインバータ装置と、前記インバータ装置により
    回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機の吐出圧力を検
    出する吐出圧力検出装置と、前記圧縮機の吸入圧力を検
    出する吸入圧力検出装置と、前記吐出圧力と前記吸入圧
    力との圧力差に対する直流電圧降下特性を記憶し、前記
    圧力差から直流電圧降下を出力する圧力差電圧変換装置
    と、前記圧力差電圧変換装置からの直流電圧降下から現
    在の直流電圧を演算する電圧演算装置と、各々異なった
    モータ電圧−周波数特性の波形パターンを記憶している
    波形記憶装置と、前記電圧演算装置で演算した直流電圧
    に応じて、前記波形記憶装置から現在の直流電圧に対す
    るモータ電圧−周波数特性の波形パターンを取り込み、
    波形を生成して前記インバータ装置に出力する波形発生
    装置とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
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