JP2833335B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2833335B2
JP2833335B2 JP9511292A JP9511292A JP2833335B2 JP 2833335 B2 JP2833335 B2 JP 2833335B2 JP 9511292 A JP9511292 A JP 9511292A JP 9511292 A JP9511292 A JP 9511292A JP 2833335 B2 JP2833335 B2 JP 2833335B2
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    • H01L2924/10253Silicon [Si]

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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
半導体装置を金属フレーム上にダイボンディングするた
めの半導体基板の裏面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にシリコン基板上に形成された半導
体装置をリードフレーム等の金属フレーム上にダイボン
ディングするための技術として、リードフレームのダイ
ボンディングされる表面に部分Auメッキを施してお
き、シリコン基板の裏面をこのAuメッキ上にペースト
や共晶合金等の固着材を利用して固着するものが提案さ
れている。例えば、半導体装置の裏面を機械的或いは化
学的に加工した後、数千オングストロームの薄膜メタル
を形成し、一方、リードフレームの表面にAuメッキを
施しておく。そして、半導体装置の裏面とリードフレー
ムの表面との間に固着材として金系合金を介在させ、こ
れを360℃前後の温度で加熱処理することで半導体装
置のシリコンとAuメッキとでAu−Si共晶を形成
し、半導体装置をリードフレームに固着させる。
【0003】又、リードフレームのコストダウンをはか
る為に、リードフレームに銀メッキをほどこしておくや
りかたや、銅フレームに直接ダイボンディング及びワイ
ヤーボンディングをほどこしモールド終了後にリード部
分にのみ銀メッキをほどこす方法等が提唱されている。
【0004】又、最近の全自動ダイボンダの導入に伴っ
てダイボンディングの高速化が図られており、このため
上記したような固着材を用いたダイボンディング技術の
適用が困難になってきている。このため、近年では固着
材を使用しない搭載技術が提案されており、例えばその
一例として、シリコン基板の裏面に1μm程度のAu膜
を直接形成し、このAu膜と半導体装置のシリコンとで
Au−Si共晶を形成し、かつAu膜をリードフレーム
上に直接固着させる技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに半導体装置の裏面に直接Au膜を形成する技術で
は、ダイボンディングの高速化は達成できるものの、シ
リコン基板にドープする不純物の濃度によってはどのよ
うなリードフレームに対しても固着強度の信頼性が低い
という問題点が生じている。即ち、シリコン基板にSb
をハイドープした半導体装置では、長時間にわたる電気
的試験において半導体装置とリードフレームとの間が遊
離するという問題がある。又、シリコン基板の基板抵抗
が特性に影響をあたえるダイオード等の半導体装置にお
いては、シリコン基板にSb以上にハイドープ可能なA
sをドープしたシリコン基板を使うと裏面にAu膜を形
成した後、短期間の内にAu膜表面の変色やAu膜の剥
がれが生じ、変色が生じない場合でも固着強度が低下さ
れるという問題がある。
【0006】これら不具合の原因としては、シリコン基
板にドープされているSb,As等の不純物がAu膜に
拡散し、SiとAuとの密着強度を低下させ、かつAu
−Si共晶化を妨げていることが考えられている。
【0007】本発明の目的は、シリコン基板に含まれる
不純物の影響による固着強度の低下を防止して、信頼性
を改善した半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
シリコン基板の裏面に形成されたTi膜と、このTi膜
上に形成されたAu膜と、このAu膜に固着される、金
属フレームに形成したAu膜とを備えることを特徴とす
る。
【0009】この場合、上記Ti膜の厚さを50〜10
0オングストロームとし、上記Au膜の厚さを0.5μ
m以上とすることが好ましい。
【0010】
【作用】Ti膜によってシリコン基板中の不純物がAu
膜にまで拡散することが防止でき、Au膜の変色やシリ
コン基板とAu膜との共晶の阻害が防止される。
【0011】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の半導体装置の断面図であ
る。シリコン基板1の表面には図示を省略した種々の素
子を形成し、その表面は保護膜等で被覆される。又、シ
リコン基板1の裏面は研磨等によりシリコン面を露呈さ
せた上で、この裏面に50オングストローム程度のTi
膜2を蒸着法により形成し、更にこの上に1μm程度の
Au膜3を蒸着法により形成している。これらTi膜2
及びAu膜3の形成はウェハ状態で行い、その後ダイシ
ング工程でチップ状の半導体装置を得る。
【0012】そして、このチップ状の半導体装置を、図
示を省略するAuメッキを施したリードフレーム上に載
置し、440〜460℃の温度でAu膜3をAuメッキ
に一体化させることでリードフレームへ半導体装置を固
着する。
【0013】このように、半導体装置のシリコン基板1
の裏面にTi膜2を形成した上でAu膜3を形成するこ
とにより、シリコン基板1にドープされているSb,A
s等の不純物がTi膜2によって遮蔽され、Au膜3に
迄拡散されることが防止される。このため、Au膜3が
不純物によって変色されたり、或いはSiとAuとの共
晶が阻害されたりすることがなく、Au膜3とリードフ
レームのAuメッキとの一体化を促進し、リードフレー
ム上への半導体装置の固着強度を高めることが可能とな
る。
【0014】ここで、本発明者の実験によれば、図2に
示すように、Ti膜2を50オングストローム以下の厚
さに形成すると、不純物がAu膜3に拡散することを有
効に防止できず、逆に100オングストローム以上の厚
さに形成すると、その上に形成したAu膜3の変色は防
止できるが、SiとAuとの共晶に影響が生じるように
なってAu−Si共晶ができなくなり、縦軸に電気的試
験実行後のチップ剥がれ率をマウント強度不良率として
示しているように、Au膜3が剥がれ易くなる。又、メ
ッキが施されていないリードフレームを用いる場合、図
3に図2と同様にマウント強度不良率として示すよう
に、Au膜3の厚さが5000オングストローム以下で
は、Siとの共晶、及びAuメッキへの固着に際しての
金の絶対量が不足するようになり、固着強度が低下す
る。したがって、Ti膜2の厚さを50〜100オング
ストローム、Au膜3の厚さを0.5μm以上とするこ
とが好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シリコン
基板の裏面にTi膜を形成し、この上にAu膜を形成し
て金属フレーム上のAu膜に固着するように構成してい
るので、Ti膜によってシリコン基板中の不純物がAu
膜にまで拡散することが防止され、SiとAuとの共晶
が促進されてAu膜の変色や剥がれが防止され、固着強
度の高いボンディングが実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例の断面図であ
る。
【図2】マウント強度不良率とTi膜の厚さとの関係を
示すグラフである。
【図3】マウント強度不良率とAu膜3の厚さとの関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 Ti膜 3 Au膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の表面に各素子を形成し、
    その裏面を金属フレームにダイボンディングする半導体
    装置において、前記シリコン基板の前記裏面に形成した
    50〜100オングストロームのTi膜と、このTi膜
    上に形成した0.5μm以上のAu膜とを有し、このA
    u膜を前記金属フレーム上に固着するようにした半導体
    装置。
JP9511292A 1991-04-15 1992-04-15 半導体装置 Expired - Fee Related JP2833335B2 (ja)

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JP10814991 1991-04-15
JP3-108149 1991-04-15

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