JP2833219B2 - ガスレーザ発振装置 - Google Patents
ガスレーザ発振装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電管の軸方向と光軸
方向が一致し、特に安定なレーザビームが得られるよう
にしたガスレーザ発振装置に関する。
方向が一致し、特に安定なレーザビームが得られるよう
にしたガスレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基本的なガスレーザ発振装置は、図3に
示すものであった。この図において、1はガラスなどの
誘電体よりなる放電管であり、2および3はその放電管
1の内部に設けられた金属電極である。4は電極2およ
び3に接続された高電圧電源であり、たとえば30KV
の電圧を電極2と3の間に印加している。5は電極2と
3の間にはさまれた放電管1内の放電空間である。6は
全反射鏡、7は部分反射鏡であり、この全反射鏡6と部
分反射鏡7は放電空間5の両端に固定配置され、光共振
器を形成している。8は部分反射鏡7より出力されるレ
ーザビームである。矢印9はレーザガスの流れる方向を
示しており、軸流型レーザ装置の中を循環している。1
0は送気管であり、11および12は放電空間5におい
て放電および送風機により上昇したレーザガスの温度を
下げるための熱交換器、13はレーザガスを循環させる
ための送風機である。なお、送風機13により放電区間
5において約100m/sec程度のガス流を得てい
る。
示すものであった。この図において、1はガラスなどの
誘電体よりなる放電管であり、2および3はその放電管
1の内部に設けられた金属電極である。4は電極2およ
び3に接続された高電圧電源であり、たとえば30KV
の電圧を電極2と3の間に印加している。5は電極2と
3の間にはさまれた放電管1内の放電空間である。6は
全反射鏡、7は部分反射鏡であり、この全反射鏡6と部
分反射鏡7は放電空間5の両端に固定配置され、光共振
器を形成している。8は部分反射鏡7より出力されるレ
ーザビームである。矢印9はレーザガスの流れる方向を
示しており、軸流型レーザ装置の中を循環している。1
0は送気管であり、11および12は放電空間5におい
て放電および送風機により上昇したレーザガスの温度を
下げるための熱交換器、13はレーザガスを循環させる
ための送風機である。なお、送風機13により放電区間
5において約100m/sec程度のガス流を得てい
る。
【0003】以上が従来の軸流型レーザ装置の構成であ
り、次にその動作について説明する。
り、次にその動作について説明する。
【0004】まず一対の金属電極2と3の間に高電圧電
源4から高電圧を印加し、放電空間5にグロー状の放電
を発生させる。放電空間5を通過するレーザガスは、放
電エネルギーを得て励起され、その励起されたレーザガ
スは全反射鏡6および部分反射鏡7により形成された光
共振器で共振状態となり、部分反射鏡7からレーザビー
ム8が出力される。このレーザビーム8が種々のレーザ
加工等の用途に利用される。
源4から高電圧を印加し、放電空間5にグロー状の放電
を発生させる。放電空間5を通過するレーザガスは、放
電エネルギーを得て励起され、その励起されたレーザガ
スは全反射鏡6および部分反射鏡7により形成された光
共振器で共振状態となり、部分反射鏡7からレーザビー
ム8が出力される。このレーザビーム8が種々のレーザ
加工等の用途に利用される。
【0005】図4は従来のレーザ発振装置の金属電極陰
極部の詳細図である。周囲に数個のスリット15を有す
るスリット管体14と陰極2とはガス流整流化のために
内面がテーパー状の物体16で接続されており、スリッ
ト管体14および内面がテーパー状の物体16の材質
は、レーザ散乱光による損傷を防止するために主にアル
ミニウム,銅などの反射率の高い材質ものを使用してい
た。
極部の詳細図である。周囲に数個のスリット15を有す
るスリット管体14と陰極2とはガス流整流化のために
内面がテーパー状の物体16で接続されており、スリッ
ト管体14および内面がテーパー状の物体16の材質
は、レーザ散乱光による損傷を防止するために主にアル
ミニウム,銅などの反射率の高い材質ものを使用してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成では、スリ
ット管体14および内面がテーパー状の物体16の内表
面において反射されたレーザ散乱光がレーザ出力として
正常な横モードに混入し、良質な横モードが得られない
という問題点があった。図5は従来例における横モード
の出力特性図であり、横モードの周辺に散乱光18が現
れている。
ット管体14および内面がテーパー状の物体16の内表
面において反射されたレーザ散乱光がレーザ出力として
正常な横モードに混入し、良質な横モードが得られない
という問題点があった。図5は従来例における横モード
の出力特性図であり、横モードの周辺に散乱光18が現
れている。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、光共振区間内の散乱光発生を抑制
し、かつ吸収することにより良質な横モードが得られる
ガスレーザ発振装置を提供することを目的とする。
になされたもので、光共振区間内の散乱光発生を抑制
し、かつ吸収することにより良質な横モードが得られる
ガスレーザ発振装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、絶縁体よりなる放電管内を光軸方向に送風
機によりレーザガスを流し、その放電管の両端に設けら
れた金属電極間に高電圧を印可し、放電管内に放電を発
生させ、放電管を1本以上光軸方向に配置し、その放電
管または放電管群の両端に部分反射鏡と全反射鏡を配置
し光増幅することにより前記放電管の軸方向にレーザビ
ームを発するガスレーザ発振装置であって、少なくとも
金属電極と部分反射鏡の間または金属電極と全反射鏡の
間に1つ以上のガスを通すスリットを有するスリット管
体を設け、このスリット管体と部分反射鏡または全反射
鏡を赤外線吸収体からなる管体で接続したものである。
に本発明は、絶縁体よりなる放電管内を光軸方向に送風
機によりレーザガスを流し、その放電管の両端に設けら
れた金属電極間に高電圧を印可し、放電管内に放電を発
生させ、放電管を1本以上光軸方向に配置し、その放電
管または放電管群の両端に部分反射鏡と全反射鏡を配置
し光増幅することにより前記放電管の軸方向にレーザビ
ームを発するガスレーザ発振装置であって、少なくとも
金属電極と部分反射鏡の間または金属電極と全反射鏡の
間に1つ以上のガスを通すスリットを有するスリット管
体を設け、このスリット管体と部分反射鏡または全反射
鏡を赤外線吸収体からなる管体で接続したものである。
【0009】
【作用】上記手段によれば、少なくとも金属電極と部分
反射鏡の間または金属電極と全反射鏡の間に1つ以上の
ガスを通すスリットを有するスリット管体を設け、この
スリット管体と部分反射鏡または全反射鏡を赤外線吸収
体からなる管体で接続したことにより、散乱光を抑制し
良質な横モードを出力するレーザ発振装置を提供でき
る。
反射鏡の間または金属電極と全反射鏡の間に1つ以上の
ガスを通すスリットを有するスリット管体を設け、この
スリット管体と部分反射鏡または全反射鏡を赤外線吸収
体からなる管体で接続したことにより、散乱光を抑制し
良質な横モードを出力するレーザ発振装置を提供でき
る。
【0010】
【実施例】図1に本発明のレーザ発振装置の要部の一実
施例を示す。金属電極2と全反射鏡6との間を金属電極
の内径以上の内径をもつパイレックスガラス管17に接
続している。パイレックスガラス管17の赤外線に対す
る吸収率は非常に高く、散乱光を抑制するのに大きな効
果がある。
施例を示す。金属電極2と全反射鏡6との間を金属電極
の内径以上の内径をもつパイレックスガラス管17に接
続している。パイレックスガラス管17の赤外線に対す
る吸収率は非常に高く、散乱光を抑制するのに大きな効
果がある。
【0011】図2は本発明の一実施例によって得られた
良質な横モードの出力特性図である。横モードの周辺の
散乱光が消滅しているのがわかる。
良質な横モードの出力特性図である。横モードの周辺の
散乱光が消滅しているのがわかる。
【0012】また、パイレックスガラスは、耐熱性に非
常に優れ、化学的にも安定であり、赤外線特に波長が9
ミクロンから11ミクロンのレーザ光の吸収もよく光共
振器内部を汚染する心配もない。
常に優れ、化学的にも安定であり、赤外線特に波長が9
ミクロンから11ミクロンのレーザ光の吸収もよく光共
振器内部を汚染する心配もない。
【0013】なお、一般にパイレックスガラス管17
は、金属電極と全反射鏡の間または金属電極と部分反射
鏡の間のどちらかに接続するが、それらの両方に接続す
る場合もある。
は、金属電極と全反射鏡の間または金属電極と部分反射
鏡の間のどちらかに接続するが、それらの両方に接続す
る場合もある。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少なくと
も金属電極と部分反射鏡の間または金属電極と全反射鏡
の間に1つ以上のガスを通すスリットを有するスリット
管体を設け、このスリット管体と部分反射鏡または全反
射鏡を赤外線吸収体からなる管体で接続することにより
良質な横モードを出力するレーザ発振装置を提供でき、
加工性能が著しく向上する。
も金属電極と部分反射鏡の間または金属電極と全反射鏡
の間に1つ以上のガスを通すスリットを有するスリット
管体を設け、このスリット管体と部分反射鏡または全反
射鏡を赤外線吸収体からなる管体で接続することにより
良質な横モードを出力するレーザ発振装置を提供でき、
加工性能が著しく向上する。
【図1】本発明のガスレーザ発振装置の要部の一実施例
の構成を示す断面図
の構成を示す断面図
【図2】本発明のガスレーザ発振装置によって得られる
横モードの出力特性図
横モードの出力特性図
【図3】ガスレーザ発振装置の基本的構成を示す断面図
【図4】従来のガスレーザ発振装置の要部の構成を示す
断面図
断面図
【図5】従来のガスレーザ発振装置の横モードの出力特
性図
性図
1 放電管 2,3 金属電極 6 全反射鏡 7 部分反射鏡 8 レーザビーム 17 パイレックスガラス管(赤外線吸収体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/034
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁体よりなる放電管内を光軸方向に送風
機によりレーザガスを流し、その放電管の両端に設けら
れた金属電極間に高電圧を印可し、放電管内に放電を発
生させ、放電管を1本以上光軸方向に配置し、その放電
管または放電管群の両端に部分反射鏡と全反射鏡を配置
し光増幅することにより前記放電管の軸方向にレーザビ
ームを発するガスレーザ発振装置であって、少なくとも
金属電極と部分反射鏡の間または金属電極と全反射鏡の
間に1つ以上のガスを通すスリットを有するスリット管
体を設け、このスリット管体と部分反射鏡または全反射
鏡を赤外線吸収体からなる管体で接続したガスレーザ発
振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40649890A JP2833219B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ガスレーザ発振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40649890A JP2833219B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ガスレーザ発振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04223382A JPH04223382A (ja) | 1992-08-13 |
JP2833219B2 true JP2833219B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=18516120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40649890A Expired - Fee Related JP2833219B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ガスレーザ発振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833219B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014045889A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | ギガフォトン株式会社 | スラブ型増幅器、それを含むレーザ装置および極短紫外光生成装置 |
JP5927218B2 (ja) | 2014-03-12 | 2016-06-01 | ファナック株式会社 | 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP40649890A patent/JP2833219B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04223382A (ja) | 1992-08-13 |
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Legal Events
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