JP2833107B2 - 電磁遮へい体 - Google Patents
電磁遮へい体Info
- Publication number
- JP2833107B2 JP2833107B2 JP4283590A JP4283590A JP2833107B2 JP 2833107 B2 JP2833107 B2 JP 2833107B2 JP 4283590 A JP4283590 A JP 4283590A JP 4283590 A JP4283590 A JP 4283590A JP 2833107 B2 JP2833107 B2 JP 2833107B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shielding
- cut
- main body
- electromagnetic
- cords
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器から放射される不要電磁波の抑制や
電磁遮へい室に使用して電磁波の漏洩,侵入を防止する
ための電磁遮へい体に関し、特にケーブル,コード等が
挿入される開口部から漏洩する電磁波を抑制するための
電磁遮へい体に関する。
電磁遮へい室に使用して電磁波の漏洩,侵入を防止する
ための電磁遮へい体に関し、特にケーブル,コード等が
挿入される開口部から漏洩する電磁波を抑制するための
電磁遮へい体に関する。
従来より種々の電磁遮へい体が開発されているが、そ
の多くは第6図に示すように電磁波の透過を極力小さく
するために、プラスチック材8に導電性のフレーク又は
粉末9を混合して一体成形したもの、あるいは電子機器
を構成する筐体の接触面の漏洩を減少させるためのガス
ケット材が用いられていた(例えば、工業材料,第32
巻,第2号)。また、特に信号ケーブルやコード類を挿
入するための開口部に使用して電磁波の漏洩を抑制する
ため、第7図に示すように導電性の布又は不織布に十文
字又は放射状の切り込み2を設けた構造(特願昭63−08
4295号)などが考えられている。
の多くは第6図に示すように電磁波の透過を極力小さく
するために、プラスチック材8に導電性のフレーク又は
粉末9を混合して一体成形したもの、あるいは電子機器
を構成する筐体の接触面の漏洩を減少させるためのガス
ケット材が用いられていた(例えば、工業材料,第32
巻,第2号)。また、特に信号ケーブルやコード類を挿
入するための開口部に使用して電磁波の漏洩を抑制する
ため、第7図に示すように導電性の布又は不織布に十文
字又は放射状の切り込み2を設けた構造(特願昭63−08
4295号)などが考えられている。
上記筐体開口部用の上記電磁遮へい体は切り込みにケ
ーブル,コード類を挿入した状態において切り込みの開
口縁を閉じてその隙間がケーブル周囲のごくわずかな部
分に限られている場合には良好な遮へい特性を示すが、
切り込みの開口縁間が押し開かれたままでその隙間が大
きい場合には遮へい特性が劣化する。このように従来の
電磁遮へい体は切り込みの開口縁間を強制的に閉じてそ
の隙間を小さくする手段が講じられておらず、その使用
状態によって遮へい特性が変動するという欠点を有して
いた。
ーブル,コード類を挿入した状態において切り込みの開
口縁を閉じてその隙間がケーブル周囲のごくわずかな部
分に限られている場合には良好な遮へい特性を示すが、
切り込みの開口縁間が押し開かれたままでその隙間が大
きい場合には遮へい特性が劣化する。このように従来の
電磁遮へい体は切り込みの開口縁間を強制的に閉じてそ
の隙間を小さくする手段が講じられておらず、その使用
状態によって遮へい特性が変動するという欠点を有して
いた。
本発明の目的はこうしたケーブルなどを挿入した際に
生ずる隙間を最小限に抑え、より遮へい効果の優れた電
磁遮へい体を提供することにある。
生ずる隙間を最小限に抑え、より遮へい効果の優れた電
磁遮へい体を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る電磁遮へい体
においては、電磁波の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい
体であって、 遮へい本体と、遮へい本体の板面に十字状又は放射状
に形成された切り込みとを有し、 遮へい本体は、導電性繊維からなるものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して
該信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線
させるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する
磁性体にて構成され、他方の口縁は、磁力を有する磁性
体、又は磁化されていない磁性体にて構成されたもので
ある。
においては、電磁波の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい
体であって、 遮へい本体と、遮へい本体の板面に十字状又は放射状
に形成された切り込みとを有し、 遮へい本体は、導電性繊維からなるものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して
該信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線
させるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する
磁性体にて構成され、他方の口縁は、磁力を有する磁性
体、又は磁化されていない磁性体にて構成されたもので
ある。
また、本発明に係る電磁遮へい体においては、電磁波
の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい体であって、 遮へい本体と、前記遮へい本体の板面に十字状又は放
射状に形成された切り込みとを有し、 前記遮へい本体は、磁化されていない磁性体の繊維か
ら構成されたものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して
該信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線
させるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する
磁性体にて構成されたものである。
の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい体であって、 遮へい本体と、前記遮へい本体の板面に十字状又は放
射状に形成された切り込みとを有し、 前記遮へい本体は、磁化されていない磁性体の繊維か
ら構成されたものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して
該信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線
させるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する
磁性体にて構成されたものである。
本発明はケーブル又はコードを挿入した切り込みの口
縁を永久磁石の引力により強制的に閉じさせるものであ
る。したがって、第4図に示すように切り込み2は信号
ケーブル6の周囲のわずかな部分を除き完全な導電接触
が保たれているため、大幅な遮へい効果の改善が図られ
る。永久磁石3は導電性の接触を妨げることのない構造
で配置されている。
縁を永久磁石の引力により強制的に閉じさせるものであ
る。したがって、第4図に示すように切り込み2は信号
ケーブル6の周囲のわずかな部分を除き完全な導電接触
が保たれているため、大幅な遮へい効果の改善が図られ
る。永久磁石3は導電性の接触を妨げることのない構造
で配置されている。
以下に本発明の実施例を図によって説明する。
(実施例1) 第1図(a)は本発明の実施例1を示す正面図、第1
図(b)は同側面図である。
図(b)は同側面図である。
図において、遮へい本体1は、直径数μm〜1mmの金
属繊維、金属被覆した樹脂繊維、カーボン繊維等の導電
性繊維による布又は不織布にて板状に構成してあり、遮
へい本体1の板面には十字状(又は放射状)の切り込み
2が設けられている。切り込み2は第4図に示すように
信号ケーブル,コード類6を挿通して該信号ケーブル,
コード類6を遮へい本体1に貫通配線するものである。
さらに、切り込み2の対向する口縁2a,2bには断面が矩
形の棒状永久磁石3が極性に互いに逆となるように配置
されている。永久磁石3は可撓性を有しており、ケーブ
ルの挿入に支障をきたさない。第2図は切り込み2の接
触部における断面図である。切り込み2の口縁2a,2bに
永久磁石3を巻付けた構造であるため、永久磁石3の磁
力により切り込み2の口縁2a,2bが閉じ、遮へい本体1
の切り込み部分の端部同士が接触し、導電性低下が生ず
ることはない。
属繊維、金属被覆した樹脂繊維、カーボン繊維等の導電
性繊維による布又は不織布にて板状に構成してあり、遮
へい本体1の板面には十字状(又は放射状)の切り込み
2が設けられている。切り込み2は第4図に示すように
信号ケーブル,コード類6を挿通して該信号ケーブル,
コード類6を遮へい本体1に貫通配線するものである。
さらに、切り込み2の対向する口縁2a,2bには断面が矩
形の棒状永久磁石3が極性に互いに逆となるように配置
されている。永久磁石3は可撓性を有しており、ケーブ
ルの挿入に支障をきたさない。第2図は切り込み2の接
触部における断面図である。切り込み2の口縁2a,2bに
永久磁石3を巻付けた構造であるため、永久磁石3の磁
力により切り込み2の口縁2a,2bが閉じ、遮へい本体1
の切り込み部分の端部同士が接触し、導電性低下が生ず
ることはない。
第3図は本発明による電磁遮へい体を電子機器筐体4
の開口部5に適用した例である。ケーブルを挿入しない
状態では切り込み2は永久磁石3の作用により完全に閉
じており、切り込みのない電磁遮へい体と同等の遮へい
特性を有している。第4図は信号ケーブル6を十文字状
(又は放射状)切り込み2の中心部を通して挿入した状
態である。切り込み2の口縁2a,2bにそれぞれ取付けら
れた2個の永久磁石3が磁気吸着して導電性布の端部同
士を接触させ切り込み2の口縁2a,2b間を塞ぐように作
用するため、ケーブルの挿入により生ずる隙間はケーブ
ル周囲のわずかな部分に限られる。したがって遮へい効
果の低下は小さい。
の開口部5に適用した例である。ケーブルを挿入しない
状態では切り込み2は永久磁石3の作用により完全に閉
じており、切り込みのない電磁遮へい体と同等の遮へい
特性を有している。第4図は信号ケーブル6を十文字状
(又は放射状)切り込み2の中心部を通して挿入した状
態である。切り込み2の口縁2a,2bにそれぞれ取付けら
れた2個の永久磁石3が磁気吸着して導電性布の端部同
士を接触させ切り込み2の口縁2a,2b間を塞ぐように作
用するため、ケーブルの挿入により生ずる隙間はケーブ
ル周囲のわずかな部分に限られる。したがって遮へい効
果の低下は小さい。
切り込み2を挾む両辺に設けられた永久磁石3のどち
らか一方を可撓性のある磁化されていない磁性体に置き
換えた場合にも同様の遮へい特性が得られる。永久磁石
3としては、他に帯状のものが考えられる。
らか一方を可撓性のある磁化されていない磁性体に置き
換えた場合にも同様の遮へい特性が得られる。永久磁石
3としては、他に帯状のものが考えられる。
(実施例2) 第5図は本発明の実施例2を示す正面図である。
本実施例に係る遮へい本体7は直径μm〜1mmの鉄,
ニッケル,磁性アモルファス合金などの磁化されていな
い磁性体の繊維による布又は不織布にて板状に構成した
ものであり、遮へい本体7が磁性を持つため、永久磁石
3は切り込み2の口縁2a,2bのどちらか一方の辺に沿っ
て設けるだけでよく、構造の簡略化が図られている。
ニッケル,磁性アモルファス合金などの磁化されていな
い磁性体の繊維による布又は不織布にて板状に構成した
ものであり、遮へい本体7が磁性を持つため、永久磁石
3は切り込み2の口縁2a,2bのどちらか一方の辺に沿っ
て設けるだけでよく、構造の簡略化が図られている。
以上のように本発明の電磁遮へい体によれば、電子機
器の筐体に設けられた信号ケーブル,コード類を挿入す
るための開口部から漏洩する電磁波を最小限に抑制でき
る効果を有する。
器の筐体に設けられた信号ケーブル,コード類を挿入す
るための開口部から漏洩する電磁波を最小限に抑制でき
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)は本発明の実施例1を示す正面図、(b)
は同側面図、第2図は切り込みの接触部における断面
図、第3図は本発明による電磁遮へい体を電子機器筐体
の開口部に適用した状態を示す正面図、第4図はケーブ
ルを挿入した状態を示す図、第5図は本発明の実施例2
を示す正面図、第6図,第7図は従来技術による電磁遮
へい体を示す図である。 1,7……遮へい本体、2……切り込み 2a,2b……切り込みの口縁、3……永久磁石 4……電子機器筐体 5……ケーブル等挿入用開口部、6……信号ケーブル
は同側面図、第2図は切り込みの接触部における断面
図、第3図は本発明による電磁遮へい体を電子機器筐体
の開口部に適用した状態を示す正面図、第4図はケーブ
ルを挿入した状態を示す図、第5図は本発明の実施例2
を示す正面図、第6図,第7図は従来技術による電磁遮
へい体を示す図である。 1,7……遮へい本体、2……切り込み 2a,2b……切り込みの口縁、3……永久磁石 4……電子機器筐体 5……ケーブル等挿入用開口部、6……信号ケーブル
Claims (2)
- 【請求項1】電磁波の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい
体であって、 遮へい本体と、遮へい本体の板面に十字状又は放射状に
形成された切り込みとを有し、 遮へい本体は、導電性繊維からなるものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して該
信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線さ
せるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する磁
性体にて構成され、他方の口縁は、磁力を有する磁性
体、又は磁化されていない磁性体にて構成されたもので
あることを特徴とする電磁遮へい体。 - 【請求項2】電磁波の漏洩,侵入を防止する電磁遮へい
体であって、 遮へい本体と、前記遮へい本体の板面に十字状又は放射
状に形成された切り込みとを有し、 前記遮へい本体は、磁化されていない磁性体の繊維から
構成されたものであり、 前記切り込みは、信号ケーブル,コード類を挿通して該
信号ケーブル,コード類を前記遮へい本体に貫通配線さ
せるものであり、 前記切り込みの対向する一方の口縁は、磁力を有する磁
性体にて構成されたものであることを特徴とする電磁遮
へい体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283590A JP2833107B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 電磁遮へい体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283590A JP2833107B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 電磁遮へい体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03245597A JPH03245597A (ja) | 1991-11-01 |
JP2833107B2 true JP2833107B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=12647031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4283590A Expired - Fee Related JP2833107B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 電磁遮へい体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833107B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1065381A (ja) * | 1996-06-11 | 1998-03-06 | Advantest Corp | 電子機器の放射電磁波低減方法 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP4283590A patent/JP2833107B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03245597A (ja) | 1991-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5334955A (en) | Cable signal interference suppressor | |
CA1299159C (en) | Magnetic fastener with protective shield | |
US3969572A (en) | Electromagnetic interference shielding gasket for light-weight equipment enclosures | |
JP3740014B2 (ja) | 電流力計形磁気変換器、特に電気通信機器における変換器による磁界の広がりを制御するための方法および装置 | |
JPS6029192B2 (ja) | 電磁的にシ−ルドされたコネクタ | |
JP2833107B2 (ja) | 電磁遮へい体 | |
JP2833110B2 (ja) | 電磁遮へい体 | |
GB1409789A (en) | Magnet assembly | |
CN108495205B (zh) | 喇叭组件及电子设备 | |
CN216601944U (zh) | 一种磁吸式锁定装置 | |
JPS5829289A (ja) | スピ−カ装置 | |
GB2063343A (en) | Magnetic fastening | |
DE1921927C3 (ja) | ||
JP2912130B2 (ja) | ケーブル用電磁遮へい構造 | |
JPH01256198A (ja) | 電磁波遮へい体 | |
CN218826452U (zh) | 磁吸件 | |
JP2798564B2 (ja) | 電磁遮へい筐体 | |
JPH10326989A (ja) | 電磁波シールドガスケット | |
JPH0241100A (ja) | スピーカ | |
JPH02265399A (ja) | 低漏洩磁束型スピーカ | |
JPH0516165B2 (ja) | ||
KR830000641Y1 (ko) | 자석을 사용한 계지구 | |
KR200210135Y1 (ko) | 전자파 차폐기능을 갖는 핸드프리용 이어-마이크로폰 | |
KR910001473Y1 (ko) | 스피커의 실드케이스 (Shield Case) | |
JPS6111451B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071002 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081002 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |