JP2832778B2 - 電気車の空転・滑走制御方式 - Google Patents
電気車の空転・滑走制御方式Info
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Description
御に係り、特に、誘導電動機駆動電気車を再粘着制御す
る電気車の空転・滑走制御方式に関する。
と、誘導電動機の回転速度の時間変化分を検出して車輪
の空転を検知し、空転検出信号を出力する方式が提案さ
れている。この空転検知方式は、上記誘導電動機の回転
速度の時間変化分より小さい速度で空転が持続すると、
図4に示したように空転が持続し、大空転に至る可能性
がある。なお、図4において、1は非駆動車輪(以下、
T軸)の速度、2は誘導電動機軸(以下、M軸)の速
度、3は空転検知レベル(T軸)を示し、M軸の回転速
度の時間変化分df/dtが大きいとき、空転が発生し
ていると判断する。また、基準速度にT軸速度を使用す
る場合は良いが、T軸速度を制御装置に取り込んでいな
い場合は、全軸同時に空転した場合など空転が収束でき
ずに、大空転に至る可能性がある。また、同特開昭58
−95903号公報には、非駆動車輪(T軸)の速度を
基準速度として、誘導電動機軸(M軸)との速度差を監
視し、この差がある値を超えたことにより空転検知をす
る方式が述べられている。しかし、本方式は、M軸の最
大速度2とT軸速度1との比較を行うと、図5に示すよ
うに、空転の検出は早く行われるが、空転検出後の基準
速度をT軸+空転検知レベル4としているため、制御に
用いる速度が太線で示したようにステップ状に変化して
しまう。これを避けるために、M軸の最小速度3とT軸
速度1との比較を行うと、図5に示すように、空転の検
出おくれ5が発生してしまう。モータの空転・滑走制御
は空転・滑走をすばやく検知し、直ちにすべり周波数を
絞り込む必要があるため、この検出おくれ5は大きな問
題点である。
らの問題点を解決するために、粘着性能の優れた電気車
の空転・滑走制御方式を提供することにある。
め、車両の駆動車軸の回転速度を検出し、この回転速度
の時間変化率を求めて車輪の空転・滑走を検知する手段
と、これと同時に非駆動車輪の回転速度と上記駆動車軸
の回転速度の差が一定値以上となったことにより、車輪
の空転・滑走を検知する手段と、上記両検知手段から出
力される信号を論理和演算し、その結果を出力する手段
を備え、上記両検知手段のいずれか一方からの出力信号
に応じて上記誘導電動機のすべり周波数を制御する。
て車輪の空転を検知する方式により、通常時、空転・滑
走検出を行い、空転が生ずると、すべり周波数を強制的
に減少させる。しかしながら、レール踏面及び車輪との
粘着状態は時々刻々と変わり、非常に微妙な関係にあ
り、モータの速度の時間変化率の検出値以下で、長時間
空転が持続した場合や、全モータ軸が同時に空転した場
合は、上記検知方式では検出できない。その場合は、T
軸速度を基準とし、モータ軸の速度の最小値(力行時)
あるいは最大値(回生時)との差の絶対値が予め設定さ
れた値を超えたことにより空転を検知する方式により、
空転を検出することが可能となる。図6に示すように、
本方式によれば、df/dt検知方式の欠点である大空
転の発生は、T軸速度基準により抑えられる。また、T
軸検知方式の欠点である空転検知の検知おくれは、全M
軸中の回転加速度の時間変化分により検知するため、防
止できる。
に説明する。図1は、本発明の一実施例であり、インバ
ータ制御誘導電動機駆動方式を示す全体システム構成で
ある。パルスセンサ4は車輪1を駆動するモータ2に直
結されており、その出力周波数fo1〜fon(但し、
nはモータ数)は空転検知装置6に取り込まれる。ま
た、非駆動車輪(T軸)5のパルスセンサ4’の出力周
波数fTも空転検知装置6に取り込まれる。空転検知装
置6においては、図2に示すように演算されたすべりパ
ターン絞り出力fsr(後述)をすべり周波数指令値f
spから減算する。このすべり周波数fsと空転検知装
置6において演算された速度基準周波数fr(後述)を
加算(力行)または減算(回生)し、この結果のインバ
ータ周波数fをインバータ3の動作周波数としている。
図について図3を用いて説明する。図3において、通常
時、空転・滑走が発生していない場合は、各モータ2に
取り付けられたパルスセンサ4の出力周波数fo1〜f
on(nはモータ数、ここではn=4とおく。)のう
ち、MIN.10によりM軸最小速度(力行)あるいは
MAX.20によりM軸最大速度(回生)を選択し、M
軸速度foとする。いま、空転・滑走が発生していない
ので、スイッチ40は通常側に切り換わり、この値fo
を速度基準周波数frとし、図2に示すようにインバー
タの動作周波数fを演算する。なお、スイッチ30は力
行または回生時にそれぞれ切り換わる。
・滑走の検知および速度基準周波数の切り換え方式(T
軸方式)について説明する。前述のM軸速度foとT軸
速度fTとの差foTを常に監視し、その差foTを予め
設定された空転あるいは滑走の検出セット値50、60
と比較器70、80により比較し、一致した時点で空転
あるいは滑走と判断し、OR回路90あるいは100を
介して、空転フラグSLFあるいは滑走フラグSKFを
出力し、空転・滑走切り替え信号91、101により、
速度基準周波数frの切り替えと同時にすべり周波数f
sを絞り込む空転制御110を行い、すべりパターン絞
り出力fsrを出力する。空転・滑走が生じた場合は、
非駆動車軸(T軸)の速度周波数fTに対し検出セット
値を加算した値を速度基準周波数frとする。すなわ
ち、これは、図6のT軸の空転検知レベル5を維持して
速度制御することを意味する。このように、空転・滑走
が発生したときは、再粘着するまでは空転・滑走が生じ
ないT軸の速度周波数fTを基準としてインバータの動
作周波数fを作成する。このT軸方式は、モータの速度
の時間変化率の検出値以下で、長時間空転が持続した場
合の微少空転や、全モータ軸が同時に空転した場合の大
空転を検知する。
きさにより、空転・滑走を検知する方式df/dt方式
について説明する。各モータ2軸に取り付けられたパル
スセンサ4の出力周波数fo1〜fon(nはモータ
数、ここではn=4とおく)すべての時間変化分dfo
1/dt〜dfon/dtを演算器120において常に
演算する。この結果と予め設定された空転あるいは滑走
の検出セット値130、140との比較を比較器150
〜157により行い、検出セット値と一致した時点で、
空転あるいは滑走と判断し、すなわち、図6のM軸の最
大加速度2(df/dt)を検出し、OR回路160、
170を介して、前述と同様に空転制御110を行う。
空転制御の方式については、前述のT軸の速度周波数f
Tを基準とする方式と同一である。なお、本方式におい
ては速度基準周波数frの切り換えは行わず、力行時は
T軸以外の全軸の最小値、回生時はT軸以外の全軸の最
大値を速度基準周波数frとする。このdf/dt方式
は、図5のM軸速度最小の信号3により空転・滑走を検
出するための検出おくれを防ぐ。
T軸方式とdf/dt方式を常時併用することにより、
T軸方式の欠点である、速度最小の信号により空転・滑
走を検出するための検出おくれを防ぐことができ、ま
た、df/dt方式の欠点である、セット値以下の長時
間空転および全軸空転時の検出不能を防ぐことができ
る。なお、本発明の方式において、パルスセンサ4はモ
ータ軸のかわりに車輪1の車軸に取り付けても良いこと
は言うまでもない。また、説明を簡単にするため、パル
スセンサ4個の場合について述べたが、通常の電車は1
つの制御装置がドライブするモータは1個〜8個である
ので、それぞれの軸にパルスセンサを取付け、その出力
周波数を使用することが可能である。いずれの検出方法
を用いた場合でも本発明の方式を適用できることは言う
までもない。
としてT軸方式とdf/dt方式を常時併用することに
より、T軸方式の欠点である、速度最小の信号により空
転・滑走を検出するための検出おくれを防ぐことがで
き、また、df/dt方式の欠点である、セット値以下
の長時間空転および全軸空転時の検出不能を防ぐことが
できる。また、空転が生じると、直ちに空転を検知し、
すべり周波数を急激に減少させるので、空転速度は低く
抑えられ、再粘着が容易となり、微少空転の持続あるい
は大空転によるトラブルを未然に防ぎ、また、電気車の
加速度を高くとることができ、粘着性能の制御性を著し
く向上させることができる。滑走が生じても同様のこと
が云える。
電動機駆動方式を示す全体システム構成図
制御ブロック図
図
度と時間の関係を示す図
Claims (2)
- 【請求項1】 車両用誘導電動機の空転・滑走制御方式
において、上記車両の駆動車軸の回転速度を検出し、こ
の回転速度の時間変化率を求めて車輪の空転・滑走を検
知する手段と、これと同時に非駆動車輪の回転速度と上
記駆動車軸の回転速度の差が一定値以上となったことに
より、車輪の空転・滑走を検知する手段と、上記両検知
手段から出力される信号を論理和演算し、その結果を出
力する手段を備え、上記両検知手段のいずれか一方から
の出力信号に応じて上記誘導電動機のすべり周波数を制
御することを特徴とする電気車の空転・滑走制御方式。 - 【請求項2】 可変周波数及び可変電圧の交流を出力す
る交流電源装置と、この交流電源装置によって給電さ
れ、電気車を推進する誘導電動機と、上記電気車の車軸
の回転速度を検出する速度検出手段と、上記誘導電動機
のすべり周波数を設定する手段と、上記速度検出値と上
記すべり周波数とを加減算して上記交流電源装置に対す
る周波数指令に応じて上記交流電源装置の出力周波数を
制御する手段とを備え、上記誘導電動機の回転加速度を
検出して車軸の空転・滑走を検知する手段と、これと同
時に非駆動車輪の回転速度と上記誘導電動機の回転速度
の差が一定値以上となったことにより、車輪の空転・滑
走を検知する手段と、上記両検知手段から出力される信
号を論理和演算し、その結果を出力する手段を設け、上
記両検知手段のいずれか一方からの出力信号に応じて上
記誘導電動機のすべり周波数を制御することを特徴とす
る電気車の空転・滑走制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23429392A JP2832778B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 電気車の空転・滑走制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23429392A JP2832778B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 電気車の空転・滑走制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670407A JPH0670407A (ja) | 1994-03-11 |
JP2832778B2 true JP2832778B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=16968724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23429392A Expired - Lifetime JP2832778B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 電気車の空転・滑走制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2832778B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110801A1 (ja) * | 2004-05-19 | 2005-11-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 電気車制御装置 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP23429392A patent/JP2832778B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0670407A (ja) | 1994-03-11 |
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