JP2832664B2 - 織物生地の染色方法 - Google Patents

織物生地の染色方法

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JP2832664B2 JP4163447A JP16344792A JP2832664B2 JP 2832664 B2 JP2832664 B2 JP 2832664B2 JP 4163447 A JP4163447 A JP 4163447A JP 16344792 A JP16344792 A JP 16344792A JP 2832664 B2 JP2832664 B2 JP 2832664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織物生地の染色方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、織物生地の染色方法の1つとし
て、手描き友禅がある。この手描き友禅は、あらかじめ
作成してある図案紙(絵摺り紙)を見ながら、その図
柄、模様等を全て手描きによって生地に模写して描き染
めするものであり、この染色方法によれば豪華な芸術的
価値のある稀少な一品作品が得られる。しかるに、この
手描き友禅によると、1つの反物を染め上げるまでに数
ケ月、或いは1年以上もかかってしまうので、生産性が
悪いと共に、きわめて高価になる問題を有している。
【0003】また、他の染色方法として、型紙を使用す
る型紙友禅が採用されている。この型紙友禅は、一般に
次のように行われている。即ち、所定の大きさ、たとえ
ば約43cm(巾)×75cm(長さ)程度の大きさの
和紙に図柄や模様及び色彩を施した図案紙(絵摺り紙)
を作り、この絵摺り紙をやや厚手の型紙原紙と重ね合わ
せた後、たとえば、赤の着色部分をナイフ等で、図柄等
に合わせて切り取り、赤用の型紙を作る。この場合、赤
用の型紙を複数枚作るときもある。次いで、上記のよう
に赤色の部分だけ切り取られた絵摺り紙を別の型紙原紙
と重ね合わせ、青の着色部分を切り取り、青用の型紙を
作り、このような作業を繰返して色別の型紙を約20〜
100枚程度(ときには100枚以上の場合もある)作
り上げる。そして染色する白生地を捺染台上に広げて載
せると共に生地を捺染台上に接着固定する。次いで、上
記生地の上に所定の型紙を順次載せ、型紙の上から型紙
に応じた色の染料をハケ、シゴキ、ローラー等により生
地に摺り込んで染め上げるものである。この型紙友禅に
よれば染め上げ時間を短縮することができる。
【0004】しかし、型紙友禅には次のような問題点を
有している。即ち、この染色方法は多数の型紙を作る必
要があるため、型紙を作る作業に手間が掛り、その製作
費が高くつく。また、型紙はナイフ等で模様等に合わせ
て切り彫りして作るため、手描きの味を出すことはでき
ない。さらに型紙では、ボカシや濃淡を出すことができ
ないと共に、繊細な線模様等を現出させることが困難で
ある。このように、型紙友禅は、手描き友禅と比べ染色
作業時間は短縮できるが商品価値の面においては比較に
ならないほど劣っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実情に鑑みてなされたもので、型紙友禅と比べ生産性を
一層向上させ、かつ、手描き友禅と比較しても遜色なく
染色できる新規斬新的な織物生地の染色方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち、請求項1記載の発明は染色する織物
生地の表面側に原図体の図柄や模様等を、トナーを使用
する複写機で複写する染色方法において、上記模様等は
黒色トナーにより黒色1色で複写され、この複写工程
後、上記生地の上記複写された上記模様等の所望の部位
を手描き等によって任意の色で着色する工程を含むこと
を特徴とするものである。請求項2記載の発明は染色す
る織物生地に裏打ちを施し、この裏打ちした織物生地の
表面側に原図体の図柄や模様等を、トナーを使用する複
写機で複写する染色方法において、上記模様等は黒色ト
ナーにより黒色1色で複写され、この複写工程後、上記
生地の上記複写された上記模様等の所望の部位を手描き
等によって任意の色で着色する工程を含むことを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、図柄や模様等を複写機で生地
に複写するものであるから生産性は向上し、かつ、ボカ
シや濃淡、或いは繊細な線模様等も正確に現出させるこ
とが可能になる。また、従来例のように型紙を使用する
ことなく、図案紙、写真、その他任意の原図体に施され
ている模様等を生地に直接複写するものであるから、手
描きの味を自由に表現することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の1実施例につ
き説明する。図1は、この実施例方法より染色している
状態を示す概略側面図、図2は、この実施例方法の実施
に使用する原図体の一部を示す平面図、図3は同上方法
により染色する織物生地の一部を示す平面図、図4は同
上生地の側面図、図5は同上生地を染色した状態を示す
平面図である。
【0009】上記図1〜図5において、この実施例は、
染色する織物生地11として和服用の反物生地を採用
し、この生地に複写機1で原図体21の図柄や模様等を
複写によって染色する方法が開示されている。
【0010】上記複写機1は市販の大型図面用の複写
機、たとえば、富士ゼロックス(株)製の5080型
等、任意の機種のものを採用するものであり、この複写
機1は、原稿及び複写紙を機体の前方から供給して両者
を連続的に移送しながらコピーし、原稿及びコピーした
複写紙をともに機体の後方から排出させる機能を有して
いる。
【0011】織物生地11は、常法により精錬、漂白処
理した白生地を用い、この生地11の裏面側に生地と同
大もしくは幾分大きい紙等の裏打ち材13を糊で接着し
て裏打ちを施してある。この裏打ちは、生地11に対し
て「コシ」を付与させるものである。すなわち、織り上
げたままの生地は多少ゴワゴワした感じで硬さを有して
いるが、この生地を精錬処理して乾燥すると、硬さがな
くなって、きわめて柔らかくなる。そのため、白生地の
ままで複写機に供給すると、安定性がなく、模様等にず
れが生じて正確に複写できない恐れがある。そこで、生
地11に裏打ちして「コシ」を出し、安定性を良くす
る。この裏打ち材13は後述するように、複写後に剥離
するものである。
【0012】原図体21は、複写機1の所定部を通過さ
せて生地11に複写するもので、この原図体21は、
紙、プラスチックフィルム、その他複写機11の前方か
ら供給して後方から送出し得る任意の素材で構成する。
原図体21には、図柄や模様等22が施されており、こ
の模様等22を原図体21に施す手段としては、従来の
図案紙と同様に手で書いたり、或いは写真そのもの又は
ネガフィルムから転写したり、或いは写真等を台紙に切
り貼りしたものをコピーする等、任意の手段により行
う。
【0013】上記のようにして、原図体21に施した模
様等22を生地11に複写12して染色するもので、こ
の複写12は、模様等22を原寸大で、或いは複写機1
1で拡大又は縮小する等、自由に行える。したがって、
原図体21及び模様等22の大きさは上記した複写の方
法に応じて決め得るものである。なお、図1において、
2は複写機1の前方側に配置したガイド台、3,4はガ
イドロールを示すものである。
【0014】そこで、次に染色方法の具体的1例につき
説明する。反物用の織物生地11を広げてガイド台2上
に載置し、生地11の先端部を複写機1の前方部の手差
し用の複写紙給紙部に位置決めして挿入し、生地11の
後端側をガイドロール3から垂れ下げてセットすると共
に、原図体21の先端部を複写機1の前方部の原稿紙給
紙部に位置決めして挿入し、原図体21を生地11の上
部側に広げ、原図体21の後端側をガイドロール4から
垂れ下げてセットする。この場合、所望に応じ、原図体
21を載置する支持手段を適当部に設けたり、また、ガ
イド台2の上部及び複写機1の前方部に適当なガイドを
設け、生地11及び原図体21の横方向に対する動きを
規制するように構成しても良い。また、原図体21及び
生地11の適当部を作業者が手で支えながら供給するよ
うにしても良い。
【0015】上記のように生地11及び原図体21をセ
ットし、これと並行して複写機1の操作部を操作して、
複写濃度及びトナーの定着温度を調整する。そして、複
写機1のスタートスイッチをONにすると、原図体21
及び生地11は連続的に移送されて模様等22が生地1
1に複写12され、機体の後方から排出される(図1参
照)。次いで、上記複写工程後、上記生地11の上記複
写された上記模様等22の所望の部位を手描き等によっ
て任意の色で着色する。そして、上記着色工程後、この
生地11を常法によって熟練処理した後、生地11を水
洗いして裏打ち材13を剥離し、これを乾燥して製品を
得る。
【0016】なお、大型図面用の複写機として現在市販
されているものは、黒色用のトナーや赤色用のトナー等
を交換して使用する1色刷用の複写機である。本発明に
おいては、このトナーを使用する複写機で黒色用のトナ
ーを用いて原図体21の模様等22を生地11の表面に
黒色1色で複写するものである。そして、上記工程で模
様等を複写12した後、この生地11の図柄や模様等の
所望部位を手描き等によって任意の色で着色を施こすも
のである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は図柄や模
様等を複写機で生地に複写するものであるから、生産性
は向上し、かつ、ボカシや濃淡、或いは繊細な線模様等
も正確に現出することができる。また、原図体に施され
ている模様等を生地に直接複写するものであるから、手
描きのもつ味を自由に表現して染色することができる。
さらにまた、上記複写工程後、上記生地に複写された上
記模様等の所望の部位を手描き等によって任意の色で着
色するものであるから、手描き友禅と比較しても遜色な
い作品を簡単な作業により効率良く作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により染色している状態を示す概略
側面図である。
【図2】本発明の実施に使用する原図体の一部を示す平
面図である。
【図3】本発明により染色する織物生地の一部を示す平
面図である。
【図4】同上生地の側面図である。
【図5】同上生地を染色した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 複写機 11 織物生地 12 複写 13 裏打ち材 21 原図体 22 図柄や模様等
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/00 120 D06P 5/00 107 D06P 5/00 115 D01C 3/02 D06B 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色する織物生地の表面側に原図体の図
    柄や模様等を、トナーを使用する複写機で複写する染色
    方法において、上記模様等は黒色トナーにより黒色1色
    で複写され、この複写工程後、上記生地の上記複写され
    た上記模様等の所望の部位を手描き等によって任意の色
    で着色する工程を含むことを特徴とする織物生地の染色
    方法。
  2. 【請求項2】染色する織物生地に裏打ちを施し、この裏
    打ちした生地の表面側に原図体の図柄や模様等を、トナ
    ーを使用する複写機で複写する染色方法において、上記
    模様等は黒色トナーにより黒色1色で複写され、この複
    写工程後、上記生地の上記複写された上記模様等の所望
    の部位を手描き等によって任意の色で着色する工程を含
    むことことを特徴とする織物生地の染色方法。
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