JP2830155B2 - 線材コイル - Google Patents
線材コイルInfo
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Description
(産業上の利用分野) この発明は、炭素鋼,合金鋼,ステンレス鋼などの線
材を一時保管したり運搬したりするのに好適な線材コイ
ルに関するものである。 (従来の技術) 従来、炭素鋼,合金鋼,ステンレス鋼などの線材を一
時保管したり運搬したりするに際しては、この線材をコ
イル状に巻回して線材コイルとするのが普通である。 このような線材コイルにあっては、 充填率が高く、結果が緊密であること、 先端から後端までコイル厚さが均一であること、 外径に凹凸がなく平坦であること、 コイルにもつれがないこと、 端部が取り出しやすいこと、 などといった荷姿となっていることが望まれており、コ
イル外径が乱れていると、段積在庫や輸送がしにくいば
かりでなく、搬送時に線材表面にすりきずがつきやすく
なる。また、コイルが緊密でないと荷姿が乱れ、コイル
状態のままでの酸洗や焼なましがしにくくなる。さら
に、線材のもつれなどの巻姿不良は、伸線作業能率の低
下や断線などの不具合を引き起こすことがあり、作業性
を著しく阻害する。このため、線材の製造設備には、巻
取機におけるリング径,コイル集束装置の構造,結束装
置におけるプレス力や結束材および結束点数など、線材
の巻取から結束までの荷姿形状に関する種々の配慮がな
されている。 第3図は従来の線材コイルの一例を示すものであっ
て、この線材コイル31は、線材32の巻回方向の複数個
所、すなわち90゜間隔の4個所に、線材32の巻回方向と
直交する方向にバンド状の高張力鋼帯などからなる鉄製
結束フープ33a,33b,33c,33dを巻締めしてなるものであ
る。 また、鉄製結束フープ(33a〜33d)を用いるほか、な
まし鉄線や軟鋼鉄線などの番線を用いて結束したものも
ある。 さらに、コイル1個を結束する小結束とするほか、ま
とめて大きく結束する大結束とすることもある。 第4図は第3図に示した線材コイル31とするのに用い
る横型線材結束装置の一例を示すもので、この横型線材
結束装置41は、基台42上に、固定アンビル43と、可動ア
ンビル44と、油圧シリンダ45と、平行に2本置いた回転
ロール46とを備えたものであり、回転ロール46上に線材
コイル31を載置したのち、油圧1リンダ45のピストンロ
ッド45aを矢印方向に押出作動させて可動アンビル44を
移動させ、可動アンビル44と固定アンビル43との間で線
材コイル31を圧縮した状態にして、まず、対向する二位
置、例えば左右の位置でバンド状の鉄製結束フープ33a,
33cを巻締めし、次いで回転ロール46を回転させて線材
コイル31を90゜回転させ、引続いて対向する二位置、す
なわち左右の位置でバンド状の鉄製結束フープ33b,33d
を巻締めして、第3図に示した線材コイル31とする。 第5図は第3図に示した線材コイル31とするのに用い
る竪型線材結束装置の一例を示すもので、この竪型線材
結束装置51は、架橋52の上部に油圧シリンダ53を有して
いると共に架橋52の株に回転台53を有し、この回転台53
は歯車54、伝動部材55,歯車56およびモータ57によって
回転するものになっており、また前記油圧シリンダ53の
ピストンロッド53aには圧縮板58を設けたものであっ
て、線材コイル31を倒した状態にして回転台53上に載置
したのち、油圧シリンダ53のピストンロッド53aを矢印
方向に押出移動させて圧縮板58を降下させ、回転台53と
圧縮板58との間で線材コイル31を圧縮した状態にしてバ
ンド状の鉄製結束フープ33(33a〜33d)を巻締めして、
第3図に示した線材コイル31とする。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の線材コイル31にあっ
ては、いまだ十分な結束状態になっているとはいえず、
保管時や運搬時等において線材の結束がゆるんでバンド
ルルーズの状態が発生することがありうるという課題が
あった。 このバンドルルーズは、線材コイル31の例えば運搬時
においてこの線材コイル31を吊り上げ用のワイヤを用い
たクレーン等で吊り上げる際、前記吊り上げ用のワイヤ
によって線材コイル31の吊り上げ部分が絞られ、吊り上
げ部分(上側部分)における線材コイル31の断面積が縮
小するため、その部分の結束フープ33に緩みが生じ、下
方に移動することから、本来均等に配列されていた結束
フープ33に偏りが等が生じ、線材の結束がゆるむという
ものである。 (発明の目的) この発明は、このような従来の課題にかんがみてなさ
れたもので、保管時や運搬時等において線材の結束がゆ
るむバンドルルーズの状態となりがたく、バンドルルー
ズの発生を抑制することが可能である線材コイルを提供
することを目的としている。
材を一時保管したり運搬したりするのに好適な線材コイ
ルに関するものである。 (従来の技術) 従来、炭素鋼,合金鋼,ステンレス鋼などの線材を一
時保管したり運搬したりするに際しては、この線材をコ
イル状に巻回して線材コイルとするのが普通である。 このような線材コイルにあっては、 充填率が高く、結果が緊密であること、 先端から後端までコイル厚さが均一であること、 外径に凹凸がなく平坦であること、 コイルにもつれがないこと、 端部が取り出しやすいこと、 などといった荷姿となっていることが望まれており、コ
イル外径が乱れていると、段積在庫や輸送がしにくいば
かりでなく、搬送時に線材表面にすりきずがつきやすく
なる。また、コイルが緊密でないと荷姿が乱れ、コイル
状態のままでの酸洗や焼なましがしにくくなる。さら
に、線材のもつれなどの巻姿不良は、伸線作業能率の低
下や断線などの不具合を引き起こすことがあり、作業性
を著しく阻害する。このため、線材の製造設備には、巻
取機におけるリング径,コイル集束装置の構造,結束装
置におけるプレス力や結束材および結束点数など、線材
の巻取から結束までの荷姿形状に関する種々の配慮がな
されている。 第3図は従来の線材コイルの一例を示すものであっ
て、この線材コイル31は、線材32の巻回方向の複数個
所、すなわち90゜間隔の4個所に、線材32の巻回方向と
直交する方向にバンド状の高張力鋼帯などからなる鉄製
結束フープ33a,33b,33c,33dを巻締めしてなるものであ
る。 また、鉄製結束フープ(33a〜33d)を用いるほか、な
まし鉄線や軟鋼鉄線などの番線を用いて結束したものも
ある。 さらに、コイル1個を結束する小結束とするほか、ま
とめて大きく結束する大結束とすることもある。 第4図は第3図に示した線材コイル31とするのに用い
る横型線材結束装置の一例を示すもので、この横型線材
結束装置41は、基台42上に、固定アンビル43と、可動ア
ンビル44と、油圧シリンダ45と、平行に2本置いた回転
ロール46とを備えたものであり、回転ロール46上に線材
コイル31を載置したのち、油圧1リンダ45のピストンロ
ッド45aを矢印方向に押出作動させて可動アンビル44を
移動させ、可動アンビル44と固定アンビル43との間で線
材コイル31を圧縮した状態にして、まず、対向する二位
置、例えば左右の位置でバンド状の鉄製結束フープ33a,
33cを巻締めし、次いで回転ロール46を回転させて線材
コイル31を90゜回転させ、引続いて対向する二位置、す
なわち左右の位置でバンド状の鉄製結束フープ33b,33d
を巻締めして、第3図に示した線材コイル31とする。 第5図は第3図に示した線材コイル31とするのに用い
る竪型線材結束装置の一例を示すもので、この竪型線材
結束装置51は、架橋52の上部に油圧シリンダ53を有して
いると共に架橋52の株に回転台53を有し、この回転台53
は歯車54、伝動部材55,歯車56およびモータ57によって
回転するものになっており、また前記油圧シリンダ53の
ピストンロッド53aには圧縮板58を設けたものであっ
て、線材コイル31を倒した状態にして回転台53上に載置
したのち、油圧シリンダ53のピストンロッド53aを矢印
方向に押出移動させて圧縮板58を降下させ、回転台53と
圧縮板58との間で線材コイル31を圧縮した状態にしてバ
ンド状の鉄製結束フープ33(33a〜33d)を巻締めして、
第3図に示した線材コイル31とする。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の線材コイル31にあっ
ては、いまだ十分な結束状態になっているとはいえず、
保管時や運搬時等において線材の結束がゆるんでバンド
ルルーズの状態が発生することがありうるという課題が
あった。 このバンドルルーズは、線材コイル31の例えば運搬時
においてこの線材コイル31を吊り上げ用のワイヤを用い
たクレーン等で吊り上げる際、前記吊り上げ用のワイヤ
によって線材コイル31の吊り上げ部分が絞られ、吊り上
げ部分(上側部分)における線材コイル31の断面積が縮
小するため、その部分の結束フープ33に緩みが生じ、下
方に移動することから、本来均等に配列されていた結束
フープ33に偏りが等が生じ、線材の結束がゆるむという
ものである。 (発明の目的) この発明は、このような従来の課題にかんがみてなさ
れたもので、保管時や運搬時等において線材の結束がゆ
るむバンドルルーズの状態となりがたく、バンドルルー
ズの発生を抑制することが可能である線材コイルを提供
することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、線材の巻回方向の複数個所、例えば120
゜間隔の3個所、あるいは90゜間隔の4個所(自動化の
ためには偶数個所が望ましいことがある。)などに、線
材の巻回方向と直交する方向に番線,鋼帯,樹脂バン
ド,樹脂フープ等からなる結束フープを巻締めした線材
コイルにおいて、前記結束フープは前記線材コイルの内
周側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に前記
複数個所の結束フープは各々独立して巻締めし、前記線
材コイルの胴体中央部分に、巻回した線材の中に入り込
まない程度の幅のあるバンド状をなしかつ鉄線よりも軟
らかい例えば樹脂製胴巻フープ(胴巻バンド)を当該胴
体中央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にかつま
た前記結束フープと交差させて前記結束フープの外側か
ら巻締めしてなる構成としたことを特徴としており、こ
のような線材コイルの構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。 (発明の作用) この発明に係わる線材コイルは、前述したように、線
材の巻回方向と直交する方向に前記線材コイルの内周側
と外周側との間で環状に巻締めしていると共に複数個所
で各々独立して巻締めした複数の結束フープのほかに、
線材コイルの胴体中央部分において、幅のあるバンド状
をなしかつ鉄線よりも軟らかい胴巻フープを当該胴体中
央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にそして前記
結束フープと交差させて前記結束フープの外側から巻締
めした構成となっているので、線材の結束が著しく良好
なものとなり、保管時や運搬時等において結束がゆるむ
バンドルルーズの発生が有効に抑制されるようになると
共に、胴巻フープを巻締めしたことでこの胴巻フープと
の接触による線材への疵の発生も防止されるものとなっ
ている。 (実施例) 第1図はこの発明に係わる線材コイルの一実施例を示
すもので、この線材コイル11は、直径5.5mmの線材12を
多数回巻き込んだものであって、この線材コイル11の外
径は約1300mm,内径は約1000mmのものである。 そして、この線材コイル11において、線材12の巻回方
向の複数個所、すなわちこの実施例では90゜間隔の4個
所に、第4図に示した横型線材結束装置41によって線材
12の巻回方向と直交する方向に、幅32mmの高張力鋼帯よ
りなる鉄製結束フープ13a,13b,13c,13dを線材コイル11
の内周側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に
複数個所で各々独立して巻締めしてなるものである。 そしてさらに、この線材コイル11の胴体中央部分に、
幅19mmのバンド状をなしかつ鉄線よりも軟らかい樹脂製
(この実施例ではポリエステル製)の胴巻フープ14を当
該胴体中央部分の1個所のみで前記線材12の巻回方向に
そしてまた前記結束フープ13a〜13dと交差させて前記結
束フープ13a〜13dの外側から巻締めしている。 そして、第1図に示したような鉄製結束フープ13a〜1
3dのほかにこの鉄製結束フープ13a〜13dと直交して胴巻
フープ14を巻締めした線材コイル11と、第3図に示した
ような鉄製結束フープ33a〜33dだけを巻締めした従来の
線材コイル31とを用い、各線材コイル11,31を1mの高さ
に吊り上げたのち落下するバンドルルーズ落下テストを
繰返し、線材コイル11,31がバンドルルーズを生じて自
立できない状態となる落下回数を調べたところ、鉄製結
束フープ33a〜33dだけの従来の線材コイル31ではおよそ
10〜15回程度でバンドルルーズを生じて自立不可能であ
ったのに対して、鉄製結束フープ13a〜13dと交差する方
向に胴巻フープ14を巻締めした実施例の線材コイル11で
はおよそ25〜30回程度でバンドルルーズを生じて自立不
可能となり、従来の場合に比べておよそ50〜70%程度増
加させることができた。 第2図はこの発明に係わる線材コイルの他の実施例を
示すもので、この線材コイル21は、直径5.5mmの線材22
を多数回巻き込んだものであって、この線材コイル21の
外径は約1300mm,内径は約1000mmのものである。 そして、この線材コイル21において、線材22の巻回方
向の複数個所、すなわちこの実施例では90゜間隔の4個
所に、第5図に示した竪型線材結束装置51によって線材
22の巻回方向と直交する方向に、幅32mmの高張力鋼帯な
どからなる鉄製結束フープ23a,23b,23c,23dを線材コイ
ル21の内周側と外周側との間で環状に巻締めしていると
共に複数個所で各々独立して巻締めしている。 そしてさらに、この線材コイル21の胴体中央部分に、
幅19mmのバンド状をなす樹脂製(この実施例ではポリエ
ステル製)の胴巻フープ24を当該胴体中央部分の1個所
のみで前記線材22の巻回方向にそしてまた前記結束フー
プ23a〜23dと交差させて前記結束フープの外側から巻締
めしている。 そして、第2図に示したような鉄製結束フープ23a〜2
3dのほかにこの鉄製結束フープ23a〜23dと直交して胴巻
フープ24を巻締めした線材コイル21と、第3図に示した
ような鉄製結束フープ33a〜33dだけを巻締めした従来の
線材コイル31とを用い、各線材コイル21,31を1mの高さ
に吊り上げたのち落下するバンドルルーズ落下テストを
繰返し、線材コイル21,31がバンドルルーズを生じて自
立できない状態となる落下回数を調べたところ、鉄製結
束フープ33a〜33dだけの従来の線材コイル31ではおよそ
10〜15回程度でバンドルルーズを生じて自立不可能であ
ったのに対して、鉄製結束フープ23a〜23dと交差する方
向に胴巻フープ24を巻締めした実施例の線材コイル21で
はおよそ45〜50回程度でバンドルルーズを生じて自立不
可能となり、従来の場合に比べておよそ3〜5倍程度増
加させることができた。
゜間隔の3個所、あるいは90゜間隔の4個所(自動化の
ためには偶数個所が望ましいことがある。)などに、線
材の巻回方向と直交する方向に番線,鋼帯,樹脂バン
ド,樹脂フープ等からなる結束フープを巻締めした線材
コイルにおいて、前記結束フープは前記線材コイルの内
周側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に前記
複数個所の結束フープは各々独立して巻締めし、前記線
材コイルの胴体中央部分に、巻回した線材の中に入り込
まない程度の幅のあるバンド状をなしかつ鉄線よりも軟
らかい例えば樹脂製胴巻フープ(胴巻バンド)を当該胴
体中央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にかつま
た前記結束フープと交差させて前記結束フープの外側か
ら巻締めしてなる構成としたことを特徴としており、こ
のような線材コイルの構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。 (発明の作用) この発明に係わる線材コイルは、前述したように、線
材の巻回方向と直交する方向に前記線材コイルの内周側
と外周側との間で環状に巻締めしていると共に複数個所
で各々独立して巻締めした複数の結束フープのほかに、
線材コイルの胴体中央部分において、幅のあるバンド状
をなしかつ鉄線よりも軟らかい胴巻フープを当該胴体中
央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にそして前記
結束フープと交差させて前記結束フープの外側から巻締
めした構成となっているので、線材の結束が著しく良好
なものとなり、保管時や運搬時等において結束がゆるむ
バンドルルーズの発生が有効に抑制されるようになると
共に、胴巻フープを巻締めしたことでこの胴巻フープと
の接触による線材への疵の発生も防止されるものとなっ
ている。 (実施例) 第1図はこの発明に係わる線材コイルの一実施例を示
すもので、この線材コイル11は、直径5.5mmの線材12を
多数回巻き込んだものであって、この線材コイル11の外
径は約1300mm,内径は約1000mmのものである。 そして、この線材コイル11において、線材12の巻回方
向の複数個所、すなわちこの実施例では90゜間隔の4個
所に、第4図に示した横型線材結束装置41によって線材
12の巻回方向と直交する方向に、幅32mmの高張力鋼帯よ
りなる鉄製結束フープ13a,13b,13c,13dを線材コイル11
の内周側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に
複数個所で各々独立して巻締めしてなるものである。 そしてさらに、この線材コイル11の胴体中央部分に、
幅19mmのバンド状をなしかつ鉄線よりも軟らかい樹脂製
(この実施例ではポリエステル製)の胴巻フープ14を当
該胴体中央部分の1個所のみで前記線材12の巻回方向に
そしてまた前記結束フープ13a〜13dと交差させて前記結
束フープ13a〜13dの外側から巻締めしている。 そして、第1図に示したような鉄製結束フープ13a〜1
3dのほかにこの鉄製結束フープ13a〜13dと直交して胴巻
フープ14を巻締めした線材コイル11と、第3図に示した
ような鉄製結束フープ33a〜33dだけを巻締めした従来の
線材コイル31とを用い、各線材コイル11,31を1mの高さ
に吊り上げたのち落下するバンドルルーズ落下テストを
繰返し、線材コイル11,31がバンドルルーズを生じて自
立できない状態となる落下回数を調べたところ、鉄製結
束フープ33a〜33dだけの従来の線材コイル31ではおよそ
10〜15回程度でバンドルルーズを生じて自立不可能であ
ったのに対して、鉄製結束フープ13a〜13dと交差する方
向に胴巻フープ14を巻締めした実施例の線材コイル11で
はおよそ25〜30回程度でバンドルルーズを生じて自立不
可能となり、従来の場合に比べておよそ50〜70%程度増
加させることができた。 第2図はこの発明に係わる線材コイルの他の実施例を
示すもので、この線材コイル21は、直径5.5mmの線材22
を多数回巻き込んだものであって、この線材コイル21の
外径は約1300mm,内径は約1000mmのものである。 そして、この線材コイル21において、線材22の巻回方
向の複数個所、すなわちこの実施例では90゜間隔の4個
所に、第5図に示した竪型線材結束装置51によって線材
22の巻回方向と直交する方向に、幅32mmの高張力鋼帯な
どからなる鉄製結束フープ23a,23b,23c,23dを線材コイ
ル21の内周側と外周側との間で環状に巻締めしていると
共に複数個所で各々独立して巻締めしている。 そしてさらに、この線材コイル21の胴体中央部分に、
幅19mmのバンド状をなす樹脂製(この実施例ではポリエ
ステル製)の胴巻フープ24を当該胴体中央部分の1個所
のみで前記線材22の巻回方向にそしてまた前記結束フー
プ23a〜23dと交差させて前記結束フープの外側から巻締
めしている。 そして、第2図に示したような鉄製結束フープ23a〜2
3dのほかにこの鉄製結束フープ23a〜23dと直交して胴巻
フープ24を巻締めした線材コイル21と、第3図に示した
ような鉄製結束フープ33a〜33dだけを巻締めした従来の
線材コイル31とを用い、各線材コイル21,31を1mの高さ
に吊り上げたのち落下するバンドルルーズ落下テストを
繰返し、線材コイル21,31がバンドルルーズを生じて自
立できない状態となる落下回数を調べたところ、鉄製結
束フープ33a〜33dだけの従来の線材コイル31ではおよそ
10〜15回程度でバンドルルーズを生じて自立不可能であ
ったのに対して、鉄製結束フープ23a〜23dと交差する方
向に胴巻フープ24を巻締めした実施例の線材コイル21で
はおよそ45〜50回程度でバンドルルーズを生じて自立不
可能となり、従来の場合に比べておよそ3〜5倍程度増
加させることができた。
この発明は、線材の巻回方向の複数個所に、線材の巻
回方向と直交する方向に結束フープを巻締めした線材コ
イルにおいて、前記結束フープは前記線材コイルの内周
側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に前記複
数個所の結束フープは各々独立して巻締めし、前記線材
コイルの胴体中央部分に、幅のあるバンド状をなしかつ
鉄線よりも軟らかい例えば樹脂製胴巻フープを当該胴体
中央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にかつまた
前記結束フープと交差させて前記結束フープの外側から
巻締めした構成となっているので、線材の結束が著しく
良好なものとなり、保管時や運搬時等において線材の結
束がゆるむバンドルルーズが生じがたく、したがって線
材コイルの外径が乱れる不具合が抑制されることから、
線材コイルの段積在庫や輸送が良好に行われるようにな
り、搬送時に線材表面に胴巻フープによるすりきずおよ
び線材コイルの形状不良によるきりきずがつきがたくな
り、すりきずの発生による研削等の軽減をはかることが
でき、さらには線材コイルの形態が乱れがたいためその
ままでの酸洗や焼なましなども行えるようになり、さら
にまた線材のもつれなどが生じがたいため伸線などに際
しての作業性を良好なものにすることができるなどとい
った著大なる効果がもたらされる。
回方向と直交する方向に結束フープを巻締めした線材コ
イルにおいて、前記結束フープは前記線材コイルの内周
側と外周側との間で環状に巻締めしていると共に前記複
数個所の結束フープは各々独立して巻締めし、前記線材
コイルの胴体中央部分に、幅のあるバンド状をなしかつ
鉄線よりも軟らかい例えば樹脂製胴巻フープを当該胴体
中央部分の1個所のみで前記線材の巻回方向にかつまた
前記結束フープと交差させて前記結束フープの外側から
巻締めした構成となっているので、線材の結束が著しく
良好なものとなり、保管時や運搬時等において線材の結
束がゆるむバンドルルーズが生じがたく、したがって線
材コイルの外径が乱れる不具合が抑制されることから、
線材コイルの段積在庫や輸送が良好に行われるようにな
り、搬送時に線材表面に胴巻フープによるすりきずおよ
び線材コイルの形状不良によるきりきずがつきがたくな
り、すりきずの発生による研削等の軽減をはかることが
でき、さらには線材コイルの形態が乱れがたいためその
ままでの酸洗や焼なましなども行えるようになり、さら
にまた線材のもつれなどが生じがたいため伸線などに際
しての作業性を良好なものにすることができるなどとい
った著大なる効果がもたらされる。
第1図はこの発明の一実施例による線材コイルの斜面説
明図、第2図はこの発明の他の実施例による線材コイル
の斜面説明図、第3図は従来例による線材コイルの斜面
説明図、第4図は横型線材結束装置の概略説明図、第5
図は竪型線材結束装置の概略説明図である。 11,21……線材コイル、 12,22……線材、 13a〜13d,23a〜23d……結束フープ、 14,24……胴巻フープ。
明図、第2図はこの発明の他の実施例による線材コイル
の斜面説明図、第3図は従来例による線材コイルの斜面
説明図、第4図は横型線材結束装置の概略説明図、第5
図は竪型線材結束装置の概略説明図である。 11,21……線材コイル、 12,22……線材、 13a〜13d,23a〜23d……結束フープ、 14,24……胴巻フープ。
Claims (1)
- 【請求項1】線材の巻回方向の複数個所に、線材の巻回
方向と直交する方向に結束フープを巻締めした線材コイ
ルにおいて、前記結束フープは前記線材コイルの内周側
と外周側との間で環状に巻締めしていると共に前記複数
個所の結束フープは各々独立して巻締めし、前記線材コ
イルの胴体中央部分に、幅のあるバンド状をなしかつ鉄
線よりも軟らかい胴巻フープを当該胴体中央部分の1個
所のみで前記線材の巻回方向にかつまた前記結束フープ
と交差させて前記結束フープの外側から巻締めしたこと
を特徴とする線材コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1233108A JP2830155B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 線材コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1233108A JP2830155B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 線材コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0398863A JPH0398863A (ja) | 1991-04-24 |
JP2830155B2 true JP2830155B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=16949901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1233108A Expired - Fee Related JP2830155B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 線材コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830155B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101869754B1 (ko) * | 2017-01-10 | 2018-06-21 | (주)제일피엔이 | 금속 롤 포장 방법 및 구조 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079811Y2 (ja) * | 1989-03-22 | 1995-03-08 | 川鉄テクノワイヤ株式会社 | 引出し具付リールレスコイル梱包 |
-
1989
- 1989-09-08 JP JP1233108A patent/JP2830155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101869754B1 (ko) * | 2017-01-10 | 2018-06-21 | (주)제일피엔이 | 금속 롤 포장 방법 및 구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0398863A (ja) | 1991-04-24 |
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