JP2829637B2 - ラグランスリーブ用肩パッドの製造方法 - Google Patents
ラグランスリーブ用肩パッドの製造方法Info
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- JP2829637B2 JP2829637B2 JP22395689A JP22395689A JP2829637B2 JP 2829637 B2 JP2829637 B2 JP 2829637B2 JP 22395689 A JP22395689 A JP 22395689A JP 22395689 A JP22395689 A JP 22395689A JP 2829637 B2 JP2829637 B2 JP 2829637B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,衣服の肩部分に内蔵され,内側がお椀のよ
うに凹み,かつ全体が一体に熱圧着,成型されたラグラ
ンスリーブ用肩パッドを製造する方法に関するものであ
る。
うに凹み,かつ全体が一体に熱圧着,成型されたラグラ
ンスリーブ用肩パッドを製造する方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来,一般に販売されている肩パッドは肩の形状を無
視したものである。即ち,肩パッドの形や厚みは縦の中
央の線にあたる部分を中心として前側(鎖骨側)と後側
(肩甲骨側)は全く対称である。その厚みも単に中央,
中心部分を厚くし,前後(左右),頚付根に向って規則
的に薄くなってゆくという形状のものであった。
視したものである。即ち,肩パッドの形や厚みは縦の中
央の線にあたる部分を中心として前側(鎖骨側)と後側
(肩甲骨側)は全く対称である。その厚みも単に中央,
中心部分を厚くし,前後(左右),頚付根に向って規則
的に薄くなってゆくという形状のものであった。
このように従来のパッドは肩の自然の形態を全然無視
した形状であるので,肩パッドは肩の前側と後側で肩の
体表から浮上っている。ところで,人体の肩部位は肩先
と頚付根の中央を結ぶ肩峰線と呼ばれる線を境界として
前側と後側の形態に合わない従来の肩パッドは肩峰線か
ら肩甲骨上縁,同外側縁を経て斜に後側に滑り落ち,し
かも着用している衣服ごと移動するため着用感が悪く,
衣服の形態も崩れて着にくく美観も損うという大きな欠
点を有している。
した形状であるので,肩パッドは肩の前側と後側で肩の
体表から浮上っている。ところで,人体の肩部位は肩先
と頚付根の中央を結ぶ肩峰線と呼ばれる線を境界として
前側と後側の形態に合わない従来の肩パッドは肩峰線か
ら肩甲骨上縁,同外側縁を経て斜に後側に滑り落ち,し
かも着用している衣服ごと移動するため着用感が悪く,
衣服の形態も崩れて着にくく美観も損うという大きな欠
点を有している。
そして,これらの肩パッドは製造も主として生地を重
ね合わせて,内部に挿入する積み綿も縫い合わせたり,
貼り合わせるというものが多く,これらは非能率的な製
造であった。
ね合わせて,内部に挿入する積み綿も縫い合わせたり,
貼り合わせるというものが多く,これらは非能率的な製
造であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,前記のような従来の欠点をなくすために考
えられたものであって,肩パッドの形状,厚さを人間の
肩の形状に合わせて製作するようにしたものであり,そ
の製作には雌の金型を使用し,熱圧着,成型という手段
によって簡単に製作しようとしたものである。
えられたものであって,肩パッドの形状,厚さを人間の
肩の形状に合わせて製作するようにしたものであり,そ
の製作には雌の金型を使用し,熱圧着,成型という手段
によって簡単に製作しようとしたものである。
肩は頚付根と肩先の基準になる点(肩峰点という)を
結ぶ基準線(肩峰線という)を境にして前側部分(胸の
方にゆく部分)と後側部分(背中の方へゆく部分)が非
対称である。また,肩先の点から腕にかけて順次腕の傾
斜と形に従って薄くして腕と接するようにする。また,
肩峰線,肩先点から上腕との接点にかけて,前側と後側
の形も全く異にして,前側の面積を小さくし,後側の面
積を大きくし(肩先点より腕に下る線の左右も含む),
また,前後の厚みもそれぞれの面積に応じて微妙に異な
り、肩先から上腕へかけて順次ゆるやかに薄くなってゆ
く。これは肩から腕にかけての体型に合った形状で肩パ
ッドの坐りをよくし,後側に滑り落ちるということがな
い。
結ぶ基準線(肩峰線という)を境にして前側部分(胸の
方にゆく部分)と後側部分(背中の方へゆく部分)が非
対称である。また,肩先の点から腕にかけて順次腕の傾
斜と形に従って薄くして腕と接するようにする。また,
肩峰線,肩先点から上腕との接点にかけて,前側と後側
の形も全く異にして,前側の面積を小さくし,後側の面
積を大きくし(肩先点より腕に下る線の左右も含む),
また,前後の厚みもそれぞれの面積に応じて微妙に異な
り、肩先から上腕へかけて順次ゆるやかに薄くなってゆ
く。これは肩から腕にかけての体型に合った形状で肩パ
ッドの坐りをよくし,後側に滑り落ちるということがな
い。
更に,本発明のものはその製造にあたっては素材であ
る熱可塑性合成繊維,合成樹脂の特性を利用してこれら
生地を重ね合わせ,金型によって一体に熱圧着,成型に
より能率的に製造しようとするものである。
る熱可塑性合成繊維,合成樹脂の特性を利用してこれら
生地を重ね合わせ,金型によって一体に熱圧着,成型に
より能率的に製造しようとするものである。
このようにして作製された本発明のものは従来のもの
のような欠点をなくして人間の肩の体形に合わせて肩に
ぴったり合うように考えられたものであって,肩先点か
ら頚付根,肩先点から腕の上部の中央を結ぶ基準線(肩
峰線)を中心として前側と後側の形状を非対称として,
その厚さも前側と後側に向って,また前側,後側の厚さ
も肩先点から頚付根へかけてそれぞれ異るように構成さ
れたものである。
のような欠点をなくして人間の肩の体形に合わせて肩に
ぴったり合うように考えられたものであって,肩先点か
ら頚付根,肩先点から腕の上部の中央を結ぶ基準線(肩
峰線)を中心として前側と後側の形状を非対称として,
その厚さも前側と後側に向って,また前側,後側の厚さ
も肩先点から頚付根へかけてそれぞれ異るように構成さ
れたものである。
(発明の構成,実施例) 本発明の構成と実施例を図面に従って説明する。
第1図は本発明で製造されるラグランスリーブ用肩パ
ッドの上,下になる布,第2図は第1図に示す上,下の
布に挿入される布を小さいものから三枚重ねたもの,第
3図はこれも上,下二枚の布に挿入される布,第4図は
前記第1図,第2図,第3図に示す布を重ね合わせて
雄,雌の金型内に挿入して加熱,圧着したときの縦の基
準線部分の断面を第1図に示すA方向よりみた断面図,
第5図は前記の場合,第1図の肩先横線部分の断面を第
1図に示すB方向よりみた断面図を示す。
ッドの上,下になる布,第2図は第1図に示す上,下の
布に挿入される布を小さいものから三枚重ねたもの,第
3図はこれも上,下二枚の布に挿入される布,第4図は
前記第1図,第2図,第3図に示す布を重ね合わせて
雄,雌の金型内に挿入して加熱,圧着したときの縦の基
準線部分の断面を第1図に示すA方向よりみた断面図,
第5図は前記の場合,第1図の肩先横線部分の断面を第
1図に示すB方向よりみた断面図を示す。
第1図に示す布は縦楕円状でその一番広い部分の右辺
(9),同左辺(10)は略55:45%の長さで,(7)は
この接点(肩峰点)である。(9)の先端は後腋窩点
(腕付根位置),(10)の先端は前腋窩線(腕付根位
置)につながる。接点(7)から縦の基準線(肩峰線と
いう)(6)を有しこれは最も重要な線である。また,
先端の円周との接点(13)より20mm位先が頚の付根にな
る。点(7)から(13)迄の長さは右辺(9)と略同じ
長さになる。縦の基準線(6)の点(7)の下方の点
(8)が肩先点になり,その右方の横線(11),左方の
横線(12)が肩先線を形成している。(7)から(8)
迄の長さは20mm位である。
(9),同左辺(10)は略55:45%の長さで,(7)は
この接点(肩峰点)である。(9)の先端は後腋窩点
(腕付根位置),(10)の先端は前腋窩線(腕付根位
置)につながる。接点(7)から縦の基準線(肩峰線と
いう)(6)を有しこれは最も重要な線である。また,
先端の円周との接点(13)より20mm位先が頚の付根にな
る。点(7)から(13)迄の長さは右辺(9)と略同じ
長さになる。縦の基準線(6)の点(7)の下方の点
(8)が肩先点になり,その右方の横線(11),左方の
横線(12)が肩先線を形成している。(7)から(8)
迄の長さは20mm位である。
縦の基準線(6)で分けられる右側の(1)はゆるや
かな円周を,左側の(2)は急な円周をして下方(6)
の延長線上で接続して縦楕円状布を形成する。(6)の
線の下方延長も入れて右側の半円は面積が大きく後側と
もいう。左側の半円は面積が小さく前側ともいう。
かな円周を,左側の(2)は急な円周をして下方(6)
の延長線上で接続して縦楕円状布を形成する。(6)の
線の下方延長も入れて右側の半円は面積が大きく後側と
もいう。左側の半円は面積が小さく前側ともいう。
これらの面積は肩パッドが肩にのった場合前,後の体
形,構造に合った安定した肩パッドになるのである。
形,構造に合った安定した肩パッドになるのである。
このような布を上と下二枚分用意する。尚,この
(1),(2)の布は不織布であっても普通の編物,ス
トレッチ織物の布であってもよい。
(1),(2)の布は不織布であっても普通の編物,ス
トレッチ織物の布であってもよい。
次にこの二枚の布の間に挿入される不織布(積み綿と
もいう)の形状について述べる。第2図はこの不織布を
小さいものから三枚積み重ねた状態を示すものであり,
これらは角のない半円周を右高に斜にしたような形をし
ている。外側の一番大きい形状の積み綿(3)は一番広
い部分は前記第1図に示す接点(肩峰点)(7)を境に
した横線の右辺(9),左辺(10)の85%の長さで,
(7)点を境とした右辺:左辺の長さの比は55:45%で
ある。また,この横線にあたる部分の下側は半円周を
し,縦楕円状布の下側と相似の円周でその85%の大きさ
である。また,この接点(7)にあたる部分から上に向
く縦の基準線(6)の(13)迄の距離の1/3位の点から
右,左に昇り,下り勾配の直線(14)が引かれ,それぞ
れの端部と角を作らず円周(15)とそれぞれ接続し,そ
の縦楕円状円の下側と相似形をしている。次の斜の直線
(16),円周(17)に囲まれた積み綿(4)に前記積み
綿(3)と相似形をなし,その85%の大きさであり,一
番小さい積み綿(5)は斜直線(18),円周(19)を有
し,これも(4)と相似形をし85%の大きさの不織布で
ある。実施例は三枚重ねているが二〜四枚でもよく,こ
れは体形や,布の厚さ,服種等によって枚数が変る。
もいう)の形状について述べる。第2図はこの不織布を
小さいものから三枚積み重ねた状態を示すものであり,
これらは角のない半円周を右高に斜にしたような形をし
ている。外側の一番大きい形状の積み綿(3)は一番広
い部分は前記第1図に示す接点(肩峰点)(7)を境に
した横線の右辺(9),左辺(10)の85%の長さで,
(7)点を境とした右辺:左辺の長さの比は55:45%で
ある。また,この横線にあたる部分の下側は半円周を
し,縦楕円状布の下側と相似の円周でその85%の大きさ
である。また,この接点(7)にあたる部分から上に向
く縦の基準線(6)の(13)迄の距離の1/3位の点から
右,左に昇り,下り勾配の直線(14)が引かれ,それぞ
れの端部と角を作らず円周(15)とそれぞれ接続し,そ
の縦楕円状円の下側と相似形をしている。次の斜の直線
(16),円周(17)に囲まれた積み綿(4)に前記積み
綿(3)と相似形をなし,その85%の大きさであり,一
番小さい積み綿(5)は斜直線(18),円周(19)を有
し,これも(4)と相似形をし85%の大きさの不織布で
ある。実施例は三枚重ねているが二〜四枚でもよく,こ
れは体形や,布の厚さ,服種等によって枚数が変る。
第3図に示すものは横線(9),(10),肩先線(1
1),(12)より多少短か目の細長いテープ状布で中央
の点線は縦の基準線(6)で(8)は肩先点である。こ
の布は一枚でもよいが二枚でもよく,二枚目の場合は更
に細目になりこれも服種に応じて変る。
1),(12)より多少短か目の細長いテープ状布で中央
の点線は縦の基準線(6)で(8)は肩先点である。こ
の布は一枚でもよいが二枚でもよく,二枚目の場合は更
に細目になりこれも服種に応じて変る。
第1図に示す形状の布(1),(2)を二枚用意して
これを上,下にして第2図に示す積み綿をこの順で縦の
基準線(6),横の線(9),(10)を揃え,更に第3
図に示す細長い布(20)もこれらの線,肩先点(8)を
揃えて重ね合わせる。これは第1図に点線で示すような
形に挿入される。
これを上,下にして第2図に示す積み綿をこの順で縦の
基準線(6),横の線(9),(10)を揃え,更に第3
図に示す細長い布(20)もこれらの線,肩先点(8)を
揃えて重ね合わせる。これは第1図に点線で示すような
形に挿入される。
一方,肩パッドを成型するために雄型,雌型の金型を
使用する。この金型の空間は前記のような大きさ,厚
さ,形態の空間を作り出すために砂型,石膏を用いて作
られたもので,雄,雌を合わせたときに前記の体形に合
致した空間を有するものである。第4図が第1図に示す
上,下二枚の生地の間に第2図,第3図に示す積み綿を
重ね合わせて挿入し加熱圧着したとき,縦の基準線
(6)部分の断面で第1図でいえばA方向よりみたとこ
ろ,第5図は前記の場合肩先横線(11),(12)部分の
断面をB方向よりみたところである。図中,(21),
(22)は雄金型,雌金型の断面図になり,共に厚さは10
mmである。
使用する。この金型の空間は前記のような大きさ,厚
さ,形態の空間を作り出すために砂型,石膏を用いて作
られたもので,雄,雌を合わせたときに前記の体形に合
致した空間を有するものである。第4図が第1図に示す
上,下二枚の生地の間に第2図,第3図に示す積み綿を
重ね合わせて挿入し加熱圧着したとき,縦の基準線
(6)部分の断面で第1図でいえばA方向よりみたとこ
ろ,第5図は前記の場合肩先横線(11),(12)部分の
断面をB方向よりみたところである。図中,(21),
(22)は雄金型,雌金型の断面図になり,共に厚さは10
mmである。
この両者の金型の空間には前述のような(1),
(2)の布二枚の間に不織布などを重ね合わせたものを
挿入すれば前述のようにこれらの生地は空間にぴったり
する。そして,ここで数秒間熱処理,圧着,成型して本
願の肩パッドが一体的に瞬時に製作される。
(2)の布二枚の間に不織布などを重ね合わせたものを
挿入すれば前述のようにこれらの生地は空間にぴったり
する。そして,ここで数秒間熱処理,圧着,成型して本
願の肩パッドが一体的に瞬時に製作される。
本願の肩パッドの上,下(外側になる)生地は合成繊
維で,ポリエステルでできた編物生地,あるいはストレ
ッチ織物などが用いられる。内側に入る積み綿はポリエ
ステルの不織布が用いられるが,ポリウレタンファイバ
ー,発泡ポリウレタン等も用いられる。この場合ポリエ
ステル不織布の方が好ましく,これらの材料には溶融す
る接着剤がついている。
維で,ポリエステルでできた編物生地,あるいはストレ
ッチ織物などが用いられる。内側に入る積み綿はポリエ
ステルの不織布が用いられるが,ポリウレタンファイバ
ー,発泡ポリウレタン等も用いられる。この場合ポリエ
ステル不織布の方が好ましく,これらの材料には溶融す
る接着剤がついている。
ポリエステルの不織布を使用したものを成型する場合
は,湿熱120℃で4〜5秒位,ポリウレタン,発泡ポリ
ウレタンの場合は乾熱200℃で30〜40秒で圧着,成型さ
れる。図面中斜線で示した部分が本願の肩パッドであ
る。
は,湿熱120℃で4〜5秒位,ポリウレタン,発泡ポリ
ウレタンの場合は乾熱200℃で30〜40秒で圧着,成型さ
れる。図面中斜線で示した部分が本願の肩パッドであ
る。
第1図で示す材料は平面的であるが,断面図でも示す
ように本願の肩パッドは従来の画一的な厚さのものと異
り,前後,左右は挿入された積み綿の位置,大きさ,圧
着,成型する雄型,雌型の金型の空間と相俟って人間の
肩の形態に合い,微妙な位置の厚さを有するものであ
る。
ように本願の肩パッドは従来の画一的な厚さのものと異
り,前後,左右は挿入された積み綿の位置,大きさ,圧
着,成型する雄型,雌型の金型の空間と相俟って人間の
肩の形態に合い,微妙な位置の厚さを有するものであ
る。
図中,(23)は首の方の側,(24)は上腕の側にな
る。同じく(25)は後肩(後側),(26)は前肩(前
側)であり,肩の体形にあったお椀をさかさにした独特
の形状,厚みを有している。また,ここで示す点線(1
1)は肩先の横線,(6)は肩峰線,(7)は肩峰点部
分を示す。
る。同じく(25)は後肩(後側),(26)は前肩(前
側)であり,肩の体形にあったお椀をさかさにした独特
の形状,厚みを有している。また,ここで示す点線(1
1)は肩先の横線,(6)は肩峰線,(7)は肩峰点部
分を示す。
そして,これは合成繊維,合成樹脂の有する熱可塑性
と不織布などの接着剤とも相俟って短時間で能率よく肩
パッドの製作が可能になる。
と不織布などの接着剤とも相俟って短時間で能率よく肩
パッドの製作が可能になる。
本願の方法によっ製作確された肩パッドはこのような
形態なので,縦の肩峰線(6)を中心として前側(2)
と後側(1)は対称ではなく,前側は面積が小さく,後
側は面積が大きく,前後の形は全く異っている。また,
厚さも前後で大部異り,前部の方は全体的に薄く,積み
綿が挿入されている面積もごく僅かである。そして,肩
先より段階的に順次ゆるやかな勾配で薄くなって肩より
前側にまわる。後部は肩先から厚い部分の面積は大き
く,これは肩先から順次ゆるやかな勾配で薄くなって肩
より後側にまわる。
形態なので,縦の肩峰線(6)を中心として前側(2)
と後側(1)は対称ではなく,前側は面積が小さく,後
側は面積が大きく,前後の形は全く異っている。また,
厚さも前後で大部異り,前部の方は全体的に薄く,積み
綿が挿入されている面積もごく僅かである。そして,肩
先より段階的に順次ゆるやかな勾配で薄くなって肩より
前側にまわる。後部は肩先から厚い部分の面積は大き
く,これは肩先から順次ゆるやかな勾配で薄くなって肩
より後側にまわる。
肩先から上腕にかけてはこのような圧着,成型をして
いるので,肩パッドの裏側はお椀のように凹んだ形で上
腕に接する。ここでも前腕にまわる方は面積が小さく,
厚い部分も小さく順次段階的に薄くなって上腕から前腕
にまわる。後腕にまわる方は面積も大きく,厚い部分も
面積が大きく,これも順次段階に薄くなって上腕から後
腕にまわる。
いるので,肩パッドの裏側はお椀のように凹んだ形で上
腕に接する。ここでも前腕にまわる方は面積が小さく,
厚い部分も小さく順次段階的に薄くなって上腕から前腕
にまわる。後腕にまわる方は面積も大きく,厚い部分も
面積が大きく,これも順次段階に薄くなって上腕から後
腕にまわる。
本願のラグランスリーブ用肩パッドは肩峰点より肩峰
線の端分迄略々100mm,また肩先点から上腕に接する点迄
の長さは55mmが標準的な寸法である。
線の端分迄略々100mm,また肩先点から上腕に接する点迄
の長さは55mmが標準的な寸法である。
本願で製作されたものの形状は前述のようなものであ
り,肩先が一番厚く,その厚さは10mm位である。
り,肩先が一番厚く,その厚さは10mm位である。
(効果) このような形状をしているので,本願で製作された肩
パッドは人間の肩の形態によく適合しており,特に後側
(後面)の傾斜が強いのでこれを肩の形態に合わせて厚
くし,面積も大きくして後側に斜めに滑り落ちるのを防
ぐようにした。
パッドは人間の肩の形態によく適合しており,特に後側
(後面)の傾斜が強いのでこれを肩の形態に合わせて厚
くし,面積も大きくして後側に斜めに滑り落ちるのを防
ぐようにした。
前側(前面)はこれと反対に薄く,面積も狭い。ま
た,肩先から上腕に接する点も肩先から半円周状的に順
次薄くなり,そして腕の前の方にゆく側と後の方にゆく
側も形状が異り,これも肩の形状にマッチして肩パッド
が移動したりして着にくく,美観を損うことがない。
た,肩先から上腕に接する点も肩先から半円周状的に順
次薄くなり,そして腕の前の方にゆく側と後の方にゆく
側も形状が異り,これも肩の形状にマッチして肩パッド
が移動したりして着にくく,美観を損うことがない。
そして,これら製作するためにはこれら材料を雄,雌
の金型で熱圧着,成型というごく簡単な操作で短時間に
製作できるようにしたという効果を有するものである。
の金型で熱圧着,成型というごく簡単な操作で短時間に
製作できるようにしたという効果を有するものである。
図面は本発明の実施例を示すものであって,第1図は本
発明で製造されるラグランスリーブ用肩パッドの上,下
になる布,第2図は第1図に示す上,下の布に挿入され
る布を小さいものから三枚重ねた平面図,第3図も上,
下二枚の布に挿入される布の平面図,第4図は前記第1
図,第2図,第3図に示す布を重ね合わせて雄,雌の金
型内に挿入して加熱,圧着する際の縦の基本線部分の断
面を第1図のA方向よりみた断面図,第5図は前記の場
合肩先の横線部分の断面を第1図のB方向よりみた断面
図を示す。 図中,(1),(2)は縦の基準線(肩峰線)(6)で
分けられた縦楕円状円の後側(後部),前側(前部),
(3),(4),(5)は二枚の布の間に挿入される不
織布,(7)は肩峰点,(8)は肩先点,(9),(1
0)は広い部分の右辺,左辺,(11),(12)は横線
(肩先線)の右辺,左辺,(13)は縦の基準線の端部の
点,(14),(15);(16),(17);(18),(19)
はそれぞれ(3),(4),(5)の斜の直線とこれに
接続する円周,(20)は二枚の布の間に挿入される横に
細長い布,(21),(22)は肩パッドを製作するための
雄,雌の金型,(23),(24)は金型内に圧着された材
料生地の首の方の側と上腕の側,(25),(26)も同様
なものの後肩側と前肩側を示す。
発明で製造されるラグランスリーブ用肩パッドの上,下
になる布,第2図は第1図に示す上,下の布に挿入され
る布を小さいものから三枚重ねた平面図,第3図も上,
下二枚の布に挿入される布の平面図,第4図は前記第1
図,第2図,第3図に示す布を重ね合わせて雄,雌の金
型内に挿入して加熱,圧着する際の縦の基本線部分の断
面を第1図のA方向よりみた断面図,第5図は前記の場
合肩先の横線部分の断面を第1図のB方向よりみた断面
図を示す。 図中,(1),(2)は縦の基準線(肩峰線)(6)で
分けられた縦楕円状円の後側(後部),前側(前部),
(3),(4),(5)は二枚の布の間に挿入される不
織布,(7)は肩峰点,(8)は肩先点,(9),(1
0)は広い部分の右辺,左辺,(11),(12)は横線
(肩先線)の右辺,左辺,(13)は縦の基準線の端部の
点,(14),(15);(16),(17);(18),(19)
はそれぞれ(3),(4),(5)の斜の直線とこれに
接続する円周,(20)は二枚の布の間に挿入される横に
細長い布,(21),(22)は肩パッドを製作するための
雄,雌の金型,(23),(24)は金型内に圧着された材
料生地の首の方の側と上腕の側,(25),(26)も同様
なものの後肩側と前肩側を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】(イ)縦楕円状の一番広い横線部分の55
(右側):45(左側)%の点を縦の基準線が通り,また
この点の下側にもう一本の横線を有し,楕円の右側は円
に近い円周をなし,左側は急な円周を形成した縦楕円状
布を二枚作製し,(ロ)広い部分は前記の横線の85%の
長さで,ここにも55(右側):45(左側)%に前記と同
じ縦の線をを有しこの点の上部の点より右,左に昇り,
下りの勾配の線を画き下ってそれぞれの下方は前記縦楕
円状の下方円周と同じ円周形状で85%の大きさである
布,(ハ)横線と縦の基準線を揃え前記(ロ)の布と相
似形をした85%の相似形布を全部で二〜四枚作製し,
(ニ)前記と同様に中央に縦線の通る細長いテープ状の
布を作製し,(イ)の布二枚を上下にし,その間に前記
(ロ),(ハ)の形状の布を順次大きい方からそれぞれ
の横線,縦線を揃えて重ね合せ,一番下に縦線と上辺を
横線に揃えて細長いテープ状布を挿入する。(ヘ)一
方,合わせたとき前記重ねた布の厚さに略々合うよう中
央に空間を有し,前後,左右に空間のなくなるような
雄,雌の金型内に前記重ね合わされた布を挿入し,一体
に加熱,圧着,成型したラグランスリーブ用肩パッドの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22395689A JP2829637B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | ラグランスリーブ用肩パッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22395689A JP2829637B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | ラグランスリーブ用肩パッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390605A JPH0390605A (ja) | 1991-04-16 |
JP2829637B2 true JP2829637B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16806331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22395689A Expired - Lifetime JP2829637B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | ラグランスリーブ用肩パッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2829637B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143573A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Sanae Araki | 木炭パウダー入りオムツ |
JP4782645B2 (ja) * | 2006-08-22 | 2011-09-28 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品 |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP22395689A patent/JP2829637B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0390605A (ja) | 1991-04-16 |
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