JP2828547B2 - 熱源機の台数制御装置 - Google Patents

熱源機の台数制御装置

Info

Publication number
JP2828547B2
JP2828547B2 JP4217027A JP21702792A JP2828547B2 JP 2828547 B2 JP2828547 B2 JP 2828547B2 JP 4217027 A JP4217027 A JP 4217027A JP 21702792 A JP21702792 A JP 21702792A JP 2828547 B2 JP2828547 B2 JP 2828547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat source
heat
source units
load
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4217027A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0666463A (ja
Inventor
輝夫 藤井
武雄 油谷
昇 椿原
寿男 笹木
礼二 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Dan Co Ltd
Original Assignee
Dai Dan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16697693&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2828547(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Dai Dan Co Ltd filed Critical Dai Dan Co Ltd
Priority to JP4217027A priority Critical patent/JP2828547B2/ja
Publication of JPH0666463A publication Critical patent/JPH0666463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2828547B2 publication Critical patent/JP2828547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地域冷暖房プラントな
どにおける複数の熱源機の運転台数を制御するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】先行技術では、時間経過に伴って必要と
する熱負荷のパターンを、コンピュータなどの処理装置
に予め入力しておき、その熱負荷パターンに従って、複
数台の熱源機を選択的に運転している。このような先行
技術では、熱負荷が、その予め設定された熱負荷パター
ンから外れて急変したとき、必要とする熱量を供給する
ことができず、あるいはそれとは逆に、多くの余剰の熱
量が生じることになる。
【0003】他の先行技術は、実際の熱負荷を検出し
て、複数台の熱源機の立上げまたは立下げを行って、台
数制御を行う。このような先行技術では、たとえば熱負
荷が不足する時点になって熱源機を立上げるので、その
熱源機が安定に運転を行うまでにたとえば約30分を必
要とし、したがって希望する熱量を円滑に得ることがで
きず、冷房または暖房を快適に行うことができなくな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、変動
する実際の熱負荷に応じて、円滑に熱量を供給すること
ができるようにした熱源機の台数制御装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の熱源機
からの冷水または温水を熱負荷機器に供給して循環し、
時間経過に伴って必要な熱負荷を表す熱負荷パターンに
基づいて、現在の必要な予測熱量を表す信号を出力する
熱負荷予測手段と、現在の運転中の熱源機の定格熱量の
総和を検出する手段と、熱負荷予測手段と定格熱量総和
検出手段との出力に応答して、熱源機の運転台数を判定
する第1判定手段と、実際の熱負荷を検出する手段と、
定格熱量総和検出手段と熱負荷検出手段との出力に応答
して、熱源機の運転台数を判定する第2判定手段と、第
1および第2判定手段の出力に応答して、第1および第
2判定手段の少なくともいずれか一方が熱源機を立上げ
るべきことを判定したとき、熱源機を立上げ、第1およ
び第2判定手段の両者が熱源機を立下げるべきことを判
定したとき、熱源機を立下げる立上げ/立下げ制御手段
とを含むことを特徴とする熱源機の台数制御装置であ
る。
【0006】また本発明は、熱源機の立上げは、効率が
高いものから順に行い、また熱源機の立下げは、効率が
低いものから順に行うことを特徴とする。
【0007】また本発明は、各熱源機に関連して設けら
れるポンプによって、冷水または温水が供給され、各熱
源機毎の冷水または温水の流量を検出する手段と、流量
検出手段の出力に応答して、冷水または温水の流量の総
負荷を検出する総流量負荷検出手段と、現在の運転中の
ポンプの定格流量の総和を検出する手段と、総流量負荷
検出手段と定格流量総和検出手段との出力に応答して、
ポンプの運転台数を判定する第3判定手段とを含み、立
上げ/立下げ制御手段は、第1、第2および第3判定手
段の少なくともいずれか1つが熱源機を立上げるべきこ
とを判定したとき、熱源機を立上げ、第1、第2および
第3判定手段の全てが熱源機を立下げるべきことを判定
したとき、熱源機を立下げることを特徴とする。
【0008】また本発明は、複数の熱源機からの冷水ま
たは温水を、供給ヘッダを介して熱負荷機器に供給し、
熱負荷機器からの冷水または温水を、戻りヘッダを介し
て熱源機に戻し、供給ヘッダと戻りヘッダとをバイパス
管路によって接続し、バイパス管路に、流量制御弁を介
在し、供給ヘッダと戻りヘッダとの差圧を検出する差圧
検出手段と、その差圧検出手段の出力に応答し、検出さ
れた差圧がほぼ一定になるように流量制御弁の開度を制
御する手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、たとえば1日の熱負荷パター
ンに基づき、現在の必要な熱量を予測し、現在の運転中
の熱源機の定格熱量の総和を検出し、第1判定手段によ
って、熱源機の運転台数を判定し、また実際の熱負荷を
検出して、現在の運転中の熱源機の定格熱量の総和と比
較し、第2判定手段において熱源機の運転台数を判定
し、こうして第1および第2判定手段の少なくともいず
れか一方が熱源機を立上げるべきことを判定したときに
は、熱源機を立上げて運転を開始させ、また第1および
第2判定手段のいずれもが、熱源機の運転を立下げるべ
きことを判定したときに、熱源機を立下げるようにした
ので、その熱源機がたとえばガス燃料を用いる吸収式冷
凍機などであってその立上げおよび立下げにたとえば3
0分程度の時間を必要とするときであっても、予め設定
した熱負荷パターンに基づき、必要とする熱負荷に応じ
て、熱量を発生することができ、また実際に必要な熱負
荷が急変したときにおいて、その実際の熱負荷を検出手
段によって検出して熱源機の立上げ/立下げを行うよう
にし、これによって実際に必要な熱負荷に対応して円滑
に熱量の発生を行うことができる。
【0010】また本発明に従えば、このような熱源機の
立上げは、効率が高いものから順に行い、熱源機の立下
げは、効率が低いものから順に行い、これによって全体
の効率の向上を図ることができる。
【0011】さらに本発明に従えば、熱負荷機器におい
て冷水または温水などの熱媒体の必要な流量が増減した
ときには、実際の必要としている流量を検出し、現在の
運転中の熱源機に関連して設けられているポンプの定格
流量の総和と比較し、これによってポンプの運転台数を
判定し、流量が足りないときには、熱源機を立上げてそ
のポンプを駆動し、あるいは熱量が余剰を生じるときに
は、熱源機を立下げてポンプを休止させる。
【0012】さらに複数の熱源機からの冷水または温水
を供給ヘッダを介して熱負荷機器に供給し、熱負荷機器
からの戻りの冷水または温水は、戻りヘッダを介して熱
源機に戻し、この供給ヘッダと戻りヘッダとをバイパス
管路によって接続し、このバイパス管路に流量制御弁を
介在し、供給ヘッダと戻りヘッダとの差圧が一定になる
ように流量制御弁の開度を制御し、この弁開度は、冷房
または暖房などの熱負荷に対応しており、この流量制御
弁の流量が、或る範囲内に入るように、熱源機の立上げ
/立下げおよび/またはポンプの運転/停止を制御す
る。これによって熱源機の熱負荷を安定化させることが
でき、たとえばその熱源機がコージェネレーションシス
テムにおける排熱を回収する構成となっているとき、コ
ージェネレーションシステムを、高効率で運転して排熱
回収を行うことができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。地域冷暖房を行うために冷水または温水を循環供
給するための熱源機1,2,3が設けられており、これ
らの冷水または温水である熱媒体は、管路4,5,6か
ら供給ヘッダ7を経て、管路8から冷房または暖房の機
器である熱負荷機器9に供給される。この負荷9からの
戻り熱媒体は管路10から戻りヘッダ11を経て、さら
に管路12,13,14から熱源機1,2,3に戻され
て循環される。熱源機1,2,3は、たとえばコージェ
ネレーションシステムにおいて、ガスエンジンやガスタ
ービンなどの熱機関の軸出力で発電機を駆動するととも
に、その際の排熱を利用して冷水または温水などの熱媒
体を供給する熱電併給システムであってもよく、あるい
はまたガス燃料直焚2重効用吸収式冷凍機などであって
もよい。管路4,5,6には、熱媒体の温度を検出する
温度計T11,T21,T31が設けられ、また管路1
2,13,14には熱媒体の温度を検出する温度計T1
2,T22,T32が設けられる。管路4,5,6には
ポンプP1,P2,P3が設けられ、またその熱媒体の
流量を検出する流量計F1,F2,F3が設けられる。
【0014】供給ヘッダ7と戻りヘッダ11とにおける
熱媒体の圧力は、圧力計31,32によって検出され、
制御回路33は、これらのヘッダ7,11に接続された
バイパス管路34に介在されている流量制御弁29の開
度を、圧力計31,32によって検出された差圧が一定
になるように制御する。
【0015】図2は、熱源機1,2,3の特性を示すグ
ラフである。熱源機1,2,3の運転の立上げ開始時刻
t1,t2の準備時間W1において、熱媒体による出力
熱量は時間経過に伴って徐々に増大し、時刻t2以降で
は一定の定格熱量を出力することができ、立下げ開始時
刻t3において運転の立下げを行い、時刻t4におい
て、その熱源機1,2,3の運転を完全に休止する。時
刻t1〜t2の立上げ中の準備時間W1は、たとえば2
0〜30分であり、また立下げ中の時刻t3〜t4の準
備時間W2は、たとえば20〜30分である。
【0016】図3は、本発明の一実施例の電気的構成を
示すブロック図である。熱負荷パターンによる熱源機
1,2,3の運転の立上げ/立下げを判定するために、
入力手段15からは、1日の天気予報によるたとえば最
高気温、最低気温などを入力し、熱負荷パターン演算回
路16において熱負荷パターンを決定する。熱源機1,
2,3における熱負荷予測の必要性を考えた場合、熱源
機1,2,3の運転効率、安定的運転、およびランニン
グコストの低減の面から、24時間先までの長期予測を
必要とし、また熱源機1,2,3の起動/停止時間を判
断するには、1時間先までの短期予測を必要とする。長
期予測は、過去のデータ、基本的には1週間前のデータ
を、熱負荷パターンの基本とする。入力手段15から、
前述のように予想最高気温、さらには予想最低気温など
の情報を入力し、これによって入力された情報ならびに
過去の天気、最高および最低の気温をもとにしてファジ
ィ推論し、補正係数を算出する。この補正係数によっ
て、基本となる熱負荷パターンを補正し、熱負荷を予測
する。短期予測は、1時間前までの実際の熱負荷データ
をもとに、現在から1時間先までの熱負荷を1次的に回
帰させる。この短期の回帰結果と長期予測結果をもと
に、現在から1時間先は長期の予測結果を重んじ、現在
の時刻に近い予測ほど1次回帰結果に近くなるような重
みづけを行い、1時間先までの負荷を予測する。したが
って長期予測は、短期予測に優先させ、短期予測は長期
予測を行ってからでないとできない。
【0017】このような熱負荷パターンは、図4に示さ
れるようにして作成される。ステップa1からステップ
a2に移り、入力手段15から、前述の情報が入力され
ていれば、次にステップa3において熱負荷パターン演
算回路16にその入力手段15の情報が転送され、ステ
ップa4では、1週間前、すなわち先週の熱負荷データ
をステップa5で示されるファジィ推論のための回路1
6内の演算回路に転送し、その推論結果を用いて、1週
間前データの熱負荷パターンを基本として、それに対す
る補正係数をステップa6で求める。こうしてステップ
a7では、先週の熱負荷パターンのデータにステップa
6で求めた補正係数を掛け算し、今週の熱負荷パターン
の予測演算をステップa7で行う。ステップa8では、
ステップa7で求めた今週の熱負荷パターンを、イベン
ト情報などに基づいて加工補正し、そのステップa7で
求めた熱負荷パターンの予測データに加算/減算を行
う。こうしてステップa9では、24時間先までの予測
熱負荷変動のパターンを決定する。ステップa10で
は、現在から1時間前までの2分毎の熱負荷パターンの
データを一次式に回帰し、長期予測の傾向と一次回帰の
傾向から、短期予測を推定演算し、ステップa11にお
いてその短期予測の熱負荷パターンを決定し、こうして
得られた長期予測の熱負荷パターンと短期予測の熱負荷
パターンとを、ステップa11で、予測熱量パターン決
定回路17に与える。予測熱量決定回路17には、時計
回路18から、時刻を表す信号が与えられ、これによっ
て現在の必要な予測熱量を表す信号を導出して第1判定
手段19に与える。
【0018】熱源機1,2,3を運転制御するマイクロ
コンピュータなどの制御回路20からの熱源機1,2,
3の運転状態を表す信号は、第1判定回路19に与えら
れる。第1判定回路19は、熱源機1,2,3の数1に
示される立下げ判定式または数2で示される立上げ判定
式を演算する。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】ここでA1は、熱源機1,2,3で立下げ
判定式の立下げ対応係数〔%〕、B1は、熱源機1,
2,3で立上げ判定式の立上げ対応係数〔%〕である。
この対応係数というのは、熱源機1,2,3の経年変化
などによって定格出力に対する実際の出力可能な割合を
表し、たとえば95%などの値などが選ばれる。
【0022】Rは、熱源機1,2,3が運転中であると
きの定格能力の総和〔Mcal/h〕である。RDは、
熱源機1,2,3の立下げ中のものの定格能力の合計
〔Mcal/h〕であり、たとえば熱源機1,2,3の
運転停止中のものおよび現在から立下げを行おうとする
熱源機、さらに図2の時刻t3以降において立下げ運転
中のものを含む。QT2は、現在の時刻における予測熱
量決定回路17から与えられる予測熱量であって、熱負
荷パターンによる熱源機1,2,3の総熱負荷〔Mca
l/h〕である。この現在時刻の予測総熱量QT2は、
図5に示されるように、1日の時間経過に伴って決定さ
れている。
【0023】C1は、熱源機1,2,3における立下げ
判定式の立下げ余裕の熱量〔Mcal/h〕である。ま
たD1は、熱源機1,2,3で立上げ判定式の立上げ余
裕熱量〔Mcal/h〕である。
【0024】RUは、熱源機1,2,3で立上げ中のも
のの定格能力の合計〔Mcal/h〕であり、立上げ運
転をしようとする熱源機、および図2の時刻t1以降に
おける立上げ運転中の冷凍機を含む。
【0025】前述の数1が成立するとき、第1判定回路
19は、熱源機1,2,3の運転を立上げるべきHレベ
ルの立下げ信号をライン22に導出する。また同様に数
2が成立するとき、熱源機1,2,3の立上げを行うべ
きHレベルの信号をライン23に導出する。
【0026】第1判定手段19には、立上げ/立下げ準
備時間設定回路41からの信号が与えられ、たとえば熱
源機1に関して前述の図2に関連して述べた立上げ準備
時間W1および立下げ準備時間W2が設定されており、
他の熱源機2,3に関しても同様な準備時間が設定され
ており、これによって、熱源機1,2,3の各立上げ時
には、それらの準備時間前に、立上げ要求を行って、ラ
イン23にHレベルの信号を導出するようにし、またそ
れらの熱源機1,2,3の立上げ時には、準備時間W2
前に、立下げ要求のためのHレベルの信号をライン22
に導出する。制御回路20では、次に運転を行って立上
げるべき、あるいはまた運転を休止して立下げるべき熱
源機1,2,3の順番が定められており、このことを表
す信号は制御回路20から第1、第2および第3判定手
段19,24,28にそれぞれ与えられて、判定式の演
算が行われる。
【0027】さらに実際の熱負荷による熱源機1,2,
3の運転の立上げおよび立下げの判定を、第2判定手段
24において行う。次の数3は、実際の熱負荷による熱
源機1,2,3の立下げ判定式を示し、数4はその立上
げ判定式を示す。
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】ここでQT1は、実際の運転中の熱源機
1,2,3による総負荷、すなわち実際の熱負荷の総量
であり、その単位は〔Mcal/h〕であり、数5で示
されるようにして熱負荷演算回路25において温度計T
11,T21,T31;T12,T22,T32の各出
力と流量計F1,F2,F3から演算して求められる。
【0031】
【数5】
【0032】この実施例では熱源機1,2,3の総数n
は3である。第2判定手段24は、数3が成立すると
き、熱源機1,2,3の運転の立下げを行うべきHレベ
ルの信号をライン26に導出し、また数4が成立すると
き熱源機1,2,3の運転の立上げを行うためのHレベ
ルの信号をライン27に導出する。
【0033】さらに熱媒体の実際の流量による熱源機
1,2,3の立上げおよび立下げの判定を行うために第
3判定手段28が設けられる。この第3判定手段28に
は、流量計F1,F2,F3の出力が与えられるととも
に、制御回路20からは、運転中または運転休止中の熱
源機1,2,3に対応するポンプP1,P2,P3の定
格流量を表す信号が与えられる。数6は実際の流量によ
る立下げ判定式であり、数7は立上げ判定式である。
【0034】
【数6】
【0035】
【数7】
【0036】ここでA2は、ポンプP1,P2,P3の
立下げ判定式の立下げ対応係数〔%〕であり、B2は、
ポンプP1,P2,P3の立上げ判定式の立上げ対応係
数であり、これらの係数A2,B2は、ポンプP1,P
2,P3の経年変化などによる定格流量に対する割合で
あり、たとえば95%などの値である。
【0037】PAはポンプP1,P2,P3のうち、運
転中のものの定格能力の総和〔t/h〕であり、演算手
段42において求められる。
【0038】PADは立下げ判定を行うポンプP1,P
2,P3の定格能力〔t/h〕、PAUは立上げ判定を
行うポンプP1,P2,P3の定格能力〔t/h〕、F
PAは運転中のポンプP1,P2,P3の総負荷〔t/
h〕である。FPAは、数8で示される。制御回路20
では、熱源機1,2,3にそれぞれ対応するポンプP
1,P2,P3の運転状態を表す信号が第3判定手段2
8に与えられる。各熱源機1,2,3が運転中において
は、それらに対応するポンプP1,P2,P3は運転が
行われ、あるいはまた熱源機1,2だけが運転され、熱
源機3の運転が休止中においては、ポンプP1,P2は
運転され、ポンプP3は、実際の総負荷流量が少ないと
き、運転されることがあり得る。
【0039】C2は、ポンプP1,P2,P3の立下げ
判定式の立下げ余裕〔t/h〕、D2はポンプP1,P
2,P3の立上げ判定式の立上げ余裕〔t/h〕であ
る。
【0040】
【数8】
【0041】この実施例では、ポンプP1,P2,P3
の総和nは3である。BFは、バイパスの流量制御弁2
9の流量である。
【0042】第3判定手段28は、数6が成立したと
き、熱源機1,2,3の立下げを行うことを表すHレベ
ルの信号をライン35に導出する。またこの第3判定手
段28は、数7が成立したとき、熱源機1,2,3の運
転を立上げるべきことを表すHレベルの信号をライン3
6に導出する。
【0043】第1、第2および第3判定手段19,2
4,28からの立上げを行うべきライン23,27,3
6からの信号はORゲート37からライン38を介して
制御回路20に与えられ、これによって第1、第2およ
び第3判定手段19,24,28の少なくともいずれか
1つにおいて熱源機1,2,3の立上げを行うべきこと
が判定されたとき、制御回路20は、予め定めた優先順
位に従って熱源機1,2,3の1つを立上げる。第1、
第2および第3判定手段19,24,28からのライン
22,26,35を介する立下げを表す信号は、AND
ゲート39からライン40を介して制御回路20に与え
られ、こうして第1、第2および第3判定手段19,2
4,28の全てが熱源機1,2,3の立下げをすべきで
あると判定したとき、ライン40にハイレベルの信号が
導出され、これによって制御回路20は熱源機1,2,
3の運転を、予め定める優先順位で立下げる。熱源機
1,2,3の立上げは、制御回路20において、効率が
高いものから順に行い、また熱源機1,2,3の立下げ
は、制御回路20において効率が低いものから順に行
う。また熱源機1,2,3のうちの1または複数がコー
ジェネレーションシステムの排熱を利用する構成である
ときには、そのような熱源機の運転をできるだけ持続し
て、効率を向上するように、立上げは残余の熱源機に比
べて優先順位を高くして熱負荷増大時に、他の熱源機に
比べて先に運転を行わせ、また立下げ時には、優先順位
を下げて後に運転を休止させ、こうしてコージェネレー
ションシステムにおける排熱の利用効率を向上する。
【0044】本発明の他の実施例として、第3判定手段
28およびそれに関連する構成は省略されてもよい。
【0045】さらに本発明の他の実施例として、複数の
熱源機1,2,3に共通に冷水または温水のためのポン
プが設けられている構成においても、本発明が関連して
実施されることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、時間経過
に伴って必要な熱負荷を表す熱負荷パターンに基づき、
現在の必要な予測熱量を表す信号を出力し、現在の運転
中の熱源機の定格熱量の総和を検出することによって、
第1判定手段で熱源機の運転台数を判定し、また実際の
熱負荷を検出し、これと運転中の熱源機の定格熱量の総
和とによって、第2判定手段で熱源機の運転台数を判定
し、これらの第1および第2判定手段の少なくともいず
れか一方が熱源機を立上げて、運転を行うべき熱源機の
台数が増大するときには、その熱源機を立上げまた熱源
機を立下げてその運転を停止すべきときは、第1および
第2判定手段の両者がそのような立下げるべきことを判
定したときとし、こうして負荷の急変にかかわらず、希
望する熱量の供給を円滑に行うことが可能になる。
【0047】本発明によれば、熱源機の立上げは、効率
が高いものから順に行い、また立下げは効率が低いもの
から順に行い、こうして効率の向上を図ることができ
る。
【0048】さらに本発明によれば、熱源機に関連して
設けられているポンプによって冷水または温水を供給
し、総流量負荷を演算して求めるとともに、ポンプの定
格負荷の総和を演算し、これによってポンプの運転台
数、したがって熱源機の運転台数を判定して、熱源機の
台数制御を行い、必要な冷水または温水である熱媒体の
供給を可能にしている。
【0049】また本発明によれば、冷水または温水の供
給ヘッダから戻りヘッダへのバイパス管路に流量制御弁
を介在し、両ヘッダ間の差圧が一定となるように流量制
御弁の開度を制御するようにし、これによってその流量
制御弁の開度が、或る範囲内におさまるように熱源機の
台数制御を行う。したがって熱源機による負荷を安定化
することができ、それらの熱源機のうちの少なくとも1
つがコージェネレーションシステムの排熱回収を行うよ
うに構成してあるとき、コージェネレーションシステム
の排熱回収負荷をできるだけ安定化し、そのコージェネ
レーションシステムにおける発電を安定化することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】熱源機1,2,3の運転状態を示す図である。
【図3】図1および図2に示される実施例の電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】熱負荷パターン作成回路16の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】熱負荷パターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 熱源機 7 供給ヘッダ 9 負荷 11 戻りヘッダ 15 入力手段 16 熱負荷パターン作成回路 17 予測熱量決定回路 18 時計回路 19 第1判定手段 20 制御回路 24 第2判定手段 28 第3判定手段 29 流量制御弁 31,32 圧力計 33 制御回路 34 バイパス管路 37 ORゲート 39 ANDゲート T11,T21,T31;T12,T22,T32 温
度計 F1,F2,F3 流量計 P1,P2,P3 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿原 昇 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 笹木 寿男 大阪市西区江戸堀一丁目9番25号 ダイ ダン株式会社 大阪本社内 (72)発明者 山下 礼二 埼玉県入間郡三芳町北永井390 ダイダ ン株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−124539(JP,A) 特開 昭61−253501(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00 F24F 11/02 G05B 11/18 G05D 23/19

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の熱源機からの冷水または温水を熱
    負荷機器に供給して循環し、 時間経過に伴って必要な熱負荷を表す熱負荷パターンに
    基づいて、現在の必要な予測熱量を表す信号を出力する
    熱負荷予測手段と、 現在の運転中の熱源機の定格熱量の総和を検出する手段
    と、 熱負荷予測手段と定格熱量総和検出手段との出力に応答
    して、熱源機の運転台数を判定する第1判定手段と、 実際の熱負荷を検出する手段と、 定格熱量総和検出手段と熱負荷検出手段との出力に応答
    して、熱源機の運転台数を判定する第2判定手段と、 第1および第2判定手段の出力に応答して、第1および
    第2判定手段の少なくともいずれか一方が熱源機を立上
    げるべきことを判定したとき、熱源機を立上げ、第1お
    よび第2判定手段の両者が熱源機を立下げるべきことを
    判定したとき、熱源機を立下げる立上げ/立下げ制御手
    段とを含むことを特徴とする熱源機の台数制御装置。
  2. 【請求項2】 熱源機の立上げは、効率が高いものから
    順に行い、また熱源機の立下げは、効率が低いものから
    順に行うことを特徴とする請求項1記載の熱源機の台数
    制御装置。
  3. 【請求項3】 各熱源機に関連して設けられるポンプに
    よって、冷水または温水が供給され、各熱源機毎の冷水
    または温水の流量を検出する手段と、 流量検出手段の出力に応答して、冷水または温水の流量
    の総負荷を検出する総流量負荷検出手段と、 現在の運転中のポンプの定格流量の総和を検出する手段
    と、 総流量負荷検出手段と定格流量総和検出手段との出力に
    応答して、ポンプの運転台数を判定する第3判定手段と
    を含み、 立上げ/立下げ制御手段は、第1、第2および第3判定
    手段の少なくともいずれか1つが熱源機を立上げるべき
    ことを判定したとき、熱源機を立上げ、第1、第2およ
    び第3判定手段の全てが熱源機を立下げるべきことを判
    定したとき、熱源機を立下げることを特徴とする請求項
    1記載の熱源機の台数制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の熱源機からの冷水または温水を、
    供給ヘッダを介して熱負荷機器に供給し、 熱負荷機器からの冷水または温水を、戻りヘッダを介し
    て熱源機に戻し、 供給ヘッダと戻りヘッダとをバイパス管路によって接続
    し、 バイパス管路に、流量制御弁を介在し、供給ヘッダと戻
    りヘッダとの差圧を検出する差圧検出手段と、その差圧
    検出手段の出力に応答し、検出された差圧がほぼ一定に
    なるように流量制御弁の開度を制御する手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱源機の台数制御装置。
JP4217027A 1992-08-14 1992-08-14 熱源機の台数制御装置 Expired - Lifetime JP2828547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4217027A JP2828547B2 (ja) 1992-08-14 1992-08-14 熱源機の台数制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4217027A JP2828547B2 (ja) 1992-08-14 1992-08-14 熱源機の台数制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0666463A JPH0666463A (ja) 1994-03-08
JP2828547B2 true JP2828547B2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=16697693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4217027A Expired - Lifetime JP2828547B2 (ja) 1992-08-14 1992-08-14 熱源機の台数制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2828547B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101854549B1 (ko) * 2013-12-03 2018-06-08 미츠비시 쥬코 서멀 시스템즈 가부시키가이샤 열원기 운전대수 제어장치, 열원시스템, 제어 방법 및 프로그램

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3649777B2 (ja) * 1995-07-11 2005-05-18 三洋電機株式会社 吸収式冷凍機群装置
JP4602816B2 (ja) * 2005-03-25 2010-12-22 株式会社東芝 熱源機用ポンプの制御方法及び空調用熱源システム
JP4883935B2 (ja) * 2005-05-09 2012-02-22 株式会社荏原製作所 排熱利用システム及びその運転方法
JP4535451B2 (ja) * 2006-01-05 2010-09-01 日立アプライアンス株式会社 冷温水システム
JP5324140B2 (ja) * 2008-06-19 2013-10-23 三菱重工コンプレッサ株式会社 回転機の制御装置及び制御方法、並びに、制御装置を備えた回転機ユニット
JP6141089B2 (ja) * 2013-04-25 2017-06-07 三菱電機株式会社 冷温水供給システム及び空気調和装置
JP6603627B2 (ja) * 2016-07-29 2019-11-06 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空調システム及び運転制御方法
JP6910969B2 (ja) * 2018-01-09 2021-07-28 株式会社神戸製鋼所 圧縮空気貯蔵発電装置および圧縮空気貯蔵発電方法
JP7436155B2 (ja) * 2019-06-24 2024-02-21 鹿島建設株式会社 空調システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101854549B1 (ko) * 2013-12-03 2018-06-08 미츠비시 쥬코 서멀 시스템즈 가부시키가이샤 열원기 운전대수 제어장치, 열원시스템, 제어 방법 및 프로그램

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0666463A (ja) 1994-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2828547B2 (ja) 熱源機の台数制御装置
RU2325591C1 (ru) Способ автоматического регулирования расхода тепла в тепловой сети при двухконтурной системе отопления
CN1016457B (zh) 热交换器的控制系统
JP2013170753A (ja) 冷凍機システム
JP4440147B2 (ja) 2ポンプ方式熱源設備における運転制御方法
JPS59231305A (ja) 蒸気発生器への液体の流量を制御する方法および装置
JP2001273008A (ja) 熱電併給プラントの最適運転制御システム
JP2007042377A (ja) 燃料電池発電システム
JP2899437B2 (ja) 空調システム
JPH10300163A (ja) 空気調和装置の運転方法及び空気調和装置
CN112443985B (zh) 热水器的循环预热控制方法、装置以及系统
JP2001273007A (ja) プラント最適運転制御システム
JP2005223964A (ja) コージェネレーションシステムの運転制御システム
JPH01144101A (ja) コージェネレーションプラントの燃費最小運転制御装置
CN114661020A (zh) 炼化装置控制回路的故障诊断方法及装置
CN112902292B (zh) 采暖系统水力平衡自动调节方法、装置、设备及介质
Oh et al. Experimental validation of passive and active fault-tolerant controls against sensor faults in a proton exchange membrane fuel cell system
CN112902291B (zh) 采暖系统水力平衡自动调节方法、装置、系统、设备及介质
JPS62108903A (ja) ボイラ応力監視制御装置
JPS63162907A (ja) コンバインド発電プラントの制御方法
CN118009542A (zh) 热水器及其控制方法、系统、存储介质
US20220146334A1 (en) Method for Determining a Thermal Consumption of an Energy System, Energy Management System and Energy System
JP3690842B2 (ja) 排熱回収システム
JPH0743000A (ja) 地域冷房装置の運転方法および装置
Xu et al. Development and Validation of a Dynamic Simulation Model for Water Storage Heating Systems Powered by Electric Boilers in Elementary Schools.

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090918

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100918

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100918

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110918

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110918

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term