JP2828174B2 - ショックアブソーバ油組成物 - Google Patents
ショックアブソーバ油組成物Info
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Description
に詳しくはショックアブソーバ作動時に発生するスイッ
シュ音(高周波騒音)を抑制することのできる特性を備
えたショックアブソーバ油の組成物に関する。
は、操縦性,安定性,乗り心地に重要な役割をする機能
部品である。
が、この減衰力の発生手段はショックアブソーバ内に封
入したショックアブソーバ油の流動抵抗を利用している
ことから、作動に伴う騒音が必然的に発生する。
騒音(スイッシュ音)とがあり、前者はショックアブソ
ーバ油の摩擦特性を改善(すなわち、低フィリクション
化)することにより制御できるが、後者はショックアブ
ソーバ油からの対策は困難とされており(SAE paper 77
0850参照)、ガス封入式ショックアブソーバ等設計面か
らの改善がなされている。
からの対策にはコストが高くなる問題点を含んでいるこ
とから、安価に対応できるショックアブソーバ油からの
対策が強く望まれていた。
カルボキシアルキル及び芳香族カルボキシイミドの側鎖
官能基を含む炭素連鎖重合体(例えば、ルブリゾール37
00シリーズ)を含ませることによりスイッシュ音を抑制
することができるとの報告(特開昭54−152762号公報参
照)がある。
スイッシュ音制御には若干効果が認められるものの、満
足できる騒音レベルにまでは達し得ず、最近のドライバ
ーの乗り心地感を満足させるスイッシュ音抑制ショック
アブソーバ油とは成り得ないことが判明した。
のパワートレン関係の静粛化,ドライバビリティの向上
等に対応して、よりスイッシュ音抑制に効果のあるショ
ックアブソーバ油を開発することにある。
を重ねた結果、特定粘度の基油に重量平均分子量が約25
万以上のポリメタクリレート系添加剤を特定割合で添加
することにより、スイッシュ音が抑制できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
0.5〜10cStの鉱油,合成油の単独又は混合基油に、重量
平均分子量が25万以上のポリメタクリレート,ポリメタ
クリレート−オレフィンコポリマ共重合体,ポリメタク
リレート−ポリスチレン共重合体の単独又は混合物を、
ポリマ濃度で1.0重量%以上含有させてなることを特徴
とするショックアブソーバ油組成物にある。
実施態様は、100℃における粘度が約0.5〜10cSt、好ま
しくは約1.0〜7.0cStの鉱油(鉱物性潤滑油あるいはそ
の精製品),合成油(潤滑油)の単独又は混合基油に対
し、重量平均分子量が約25万以上、好ましくは約30万以
上の上記ポリメタクリレート系添加剤をポリマ濃度で約
1.0重量%以上、好ましくは約1.2重量%以上の割合で配
合してなるショックアブソーバ油組成物である。
レート−オレフィンコポリマ共重合体,ポリメタクリレ
ート−ポリスチレン共重合体のポリメタクリレートは、
下記の構造を有する分散型や非分散型ポリメタクリレー
トが挙げられる。
Xはアミン,エステル,スルホン酸等の極性基であ
る。) ポリメタクリレート−オレフィンコポリマ共重合体の
オレフィンコポリマは、原料として、エチレン,プロピ
レン,ブチレン等を用いて共重合したものである。
あるため、基油に配合する際には、鉱油又は合成油約30
〜70重量%で希釈したものが用いられる。
ト系化合物をポリマ濃度で約1.0重量%添加しておけ
ば、重量平均分子量約25万以下のポリメタクリレートあ
るいはポリメタクリレート以外の粘度指数向上剤(ポリ
イソブチレン,エチレンプロピレンコポリマ−スチレン
−ジエン水素化コポリマ等)を組み合わせて添加するこ
とが可能である。
されている金属型清浄剤,無灰型分散剤,摩耗防止剤,
酸化防止剤,腐食防止剤,摩擦調整剤,流動点降下,消
泡剤等を添加してもよい。
ート,アルカリ土類金属フェネート等が挙げられる。
アルケニルコハク酸エステル,長鎖脂肪酸とポリアミン
とのアミド(アミノアミド型)等が挙げられる。
リン酸エステル等が挙げられる。
止剤等が挙げられる。
ルコハク酸エステル等が挙げられる。
等が挙げられる。
ンの縮合物,塩素化パラフィンとフェノールの縮合物,
ポリメタクリレート,ポリブテン,ポリアルキルスチレ
ン等が挙げられる。
等が挙げられる。
好ましくは各3.0重量%程度以下である。
水素化処理等の精製を受けている鉱油あるいは以下のよ
うな合成油であって、これらの鉱油や合成油を単独又は
混合して用いる。
ポリブデン類、ジエステル類,ポリエチレンプロピレン
類,ポリグライコール類,ヒンダード(hindered)エス
テル類が挙げられるが、添加剤の溶解性を考慮すれば、
好ましくは鉱油に類似したポリ−α−オレフィン類,ポ
リブデン類,ポリエチレンプロピレン類が適している。
cStの鉱油,合成油の単独又は混合基油と、これに含有
される重量平均分子量が25万以上のポリメタクリレー
ト,ポリメタクリレート−オレフィンコポリマ共重合
体,ポリメタクリレート−ポリスチレン共重合体の単独
又は混合物が、その理由は明らかではないが、ショック
アブソーバ内で流動抵抗に伴うスイッシュ音を抑制する
作用を発現する。
均分子量が25万未満では、その理由は明らかでないが、
所期のスイッシュ音抑制作用が発現しないため、本発明
では25万以上、好ましくは約30万以上とするのである。
面で問題となるため、上限は約100万が適している。
な過ぎれば含有効果が発現しないため、ポリマ濃度で1.
0重量%、好ましくは約1.2重量%とするのである。
るため、上限はポリマ濃度で約20重量%が適している。
体的に説明する。
るために、ショックアブソーバにロッドを一定速度で上
下させる駆動部を設け、その駆動部の作動でロッドを動
かす時に、ショックアブソーバ内の反動室,圧縮室、貯
溜室に充填されているショックアブソーバ油が各室間を
連絡している弁内の溢路を通る際に発生する高周波騒音
を測定した。
音)を測定するために、ロッドを作動させず駆動部のみ
を作動させたところ、40ホーンであった。
不合格(×印)とした。
組成と共に第1表に示す。
ョックアブソーバ油組成物の一般性状は、次の通りであ
った。
クアブソーバ油と低圧ガスを封入したガス封入式ショッ
クアブソーバを例に挙げて説明したが、本発明のショッ
クアブソーバ油を適用し得るショックアブソーバとして
は、このものに限らず、例えば、車体の姿勢制御を行う
ために外部から油の給排が行われる言わゆるアクティブ
サスペンションに使用される油圧シリンダ、減衰力発生
機構及びアキュムレータからなるショックアブソーバ等
であってもよい。
度の基油に、特定分子量を有するポリメタクリレート系
化合物を特定割合で含有させることにより、該基油によ
るショックアブソーバ油としての諸特性を損なうことな
く、従来解決できなかったショックアブソーバ装置のス
イッチ音を効果的に抑制することができる。
ブソーバ等の設計面からのスイッシュ音対策に比し、大
幅に低コストのスイッシュ音対策を図ることができ、極
めて有益である。
Claims (1)
- 【請求項1】100℃における動粘度が0.5〜10cStの鉱
油,合成油の単独又は混合基油に、重量平均分子量が25
万以上のポリメタクリレート,ポリメタクリレート−オ
レフィンコポリマ共重合体,ポリメタクリレート−ポリ
スチレン共重合体の単独又は混合物を、ポリマ濃度で1.
0重量%以上含有させてなることを特徴とするショック
アブソーバ油組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15043190A JP2828174B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | ショックアブソーバ油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15043190A JP2828174B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | ショックアブソーバ油組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0441594A JPH0441594A (ja) | 1992-02-12 |
JP2828174B2 true JP2828174B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=15496780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15043190A Expired - Fee Related JP2828174B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | ショックアブソーバ油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (5)
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JP4714426B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2011-06-29 | 出光興産株式会社 | ショックアブソーバー油組成物 |
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CN101993766B (zh) * | 2010-11-26 | 2012-11-21 | 江苏惠源石油科技有限公司 | 一种全合成高粘度指数减振器油 |
CN112831363A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-25 | 浙江正信石油科技有限公司 | 一种环保型高速列车专用的减振器油 |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP15043190A patent/JP2828174B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0441594A (ja) | 1992-02-12 |
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