JP2827931B2 - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JP2827931B2
JP2827931B2 JP6286580A JP28658094A JP2827931B2 JP 2827931 B2 JP2827931 B2 JP 2827931B2 JP 6286580 A JP6286580 A JP 6286580A JP 28658094 A JP28658094 A JP 28658094A JP 2827931 B2 JP2827931 B2 JP 2827931B2
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達規 桜武
克彦 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油またはガスなどの
熱源により、例えばハロゲン化炭化水素類HCFC22
などの冷媒を加熱し、その加熱された冷媒を冷媒自身の
圧力変化と重力作用を利用して放熱器に搬送循環させ室
内の暖房などに供する熱搬送装置に関し、特に熱搬送能
力のアップと装置の小形化、構成のシンプル化、信頼性
の向上、コストの引き下げなどを狙いとした熱搬送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種熱搬送装置として、特開平
3−51631号公報に開示された熱搬送装置が知られ
ている。
【0003】この熱搬送装置を図13(a)、図13
(b)に示す。図13(b)は図13(a)のシステム
構成を具体化したものである。バーナ19を有する冷媒
加熱器4の上方に2つの部品をろう付等で接合した容器
1を設け、その上部は気液分離室2として、又下部は液
冷媒3の溜め容器として機能する。容器1は下部から冷
媒加熱器4へ往く入口管5と冷媒加熱器4出口側から前
記容器1の気液分離室2に開口部を有する出口管6とで
ループ状に接続する加熱回路を有する一方、前記容器1
上部からガス往き管16、送風機15を有する放熱器1
4、液戻り管18、第2逆止弁17、前記容器1より上
方に配設してある受液器7、そして第1逆止弁11を有
する落し込み管10を順次ループ状に接続した放熱回路
を有している。前記出口管6の開口端上方には容器1内
に開口接合した均圧管13の下端であるラッパ管部13
Aを配設し、均圧管13の他端は電磁開閉弁12の入口
と、又電磁開閉弁12の出口は受液器7の上部と連通接
合している。受液器7の上方部は、多孔板9を内蔵した
受液室8、下部は第1逆止弁11を有する落し込み管1
0で構成され、その下端は、容器1の気液分離室2側に
連通接合している。以上の均圧管13、電磁開閉弁12
及び落し込み管10で液冷媒落し込み回路を形成してお
り、電磁開閉弁12の開閉時間は、バーナ19の燃焼量
制御器20と出口管6に配設してある温度検出器21の
出力信号によって、予め実験で設定した時間となるよう
制御部22で制御される。
【0004】上記構成においてバーナ19で加熱された
冷媒は気液2相状態で出口管6を通り容器1内へ流入し
気液分離室2でガス冷媒と液冷媒とに分かれ液冷媒は再
び容器1に液冷媒3として溜り、入口管5を通り再び冷
媒加熱器4へ流入する。一方気液分離室2内に冷媒加熱
器4から流入した気液2相冷媒のガス冷媒はガス往き管
16を通り送風機15によって冷却されることにより、
放熱器14内で凝縮し、冷媒は過冷却液状態まで冷却さ
れる。この時電磁開閉弁12が閉の時、受液室8内は第
1逆止弁11がバネ11Aにより押えられている為、閉
状態となり、放熱回路は一瞬先づまり状態となる。過冷
却液冷媒の圧力が受液室8内の圧力よりも若干高くなる
と、過冷却液冷媒は液戻り管18、第2逆止弁17を通
って受液室8に入る。受液室8に入った液冷媒は多孔板
9で拡散し、受液室8内のガス状態の冷媒を凝縮させる
ので、受液室8内の圧力が急速に減圧される。例えば受
液室8内に60℃の飽和ガスが存在し、放熱器14から
30℃の液冷媒(過冷却度30deg)が受液室8へ流
入すると60℃の飽和圧力24kg/cm2 G(HCF
C22)から5〜6kg/cm2 受液室8の圧力は低下
する。そうすると、放熱器14の液冷媒が圧力の下がっ
た受液室8内に吸引され、受液室8内は液冷媒で満たさ
れ、一定時間後電磁開閉弁12を開くと、出口管6より
噴出する気液2相冷媒を受液室8に導びき、重力作用に
さらに出口管6からの2相冷媒のガス流による動圧成分
も加わり、バネ11Aの力に抗してオープンになった第
1逆止弁11を通って受液室8内の液冷媒は容器1内へ
流入する。この時第2逆止弁17は受液室8内の圧力が
高い為、閉状態である。次に電磁開閉弁12を一定時間
後閉にすると受液室8の圧力は下がり、第1逆止弁11
はバネ11Aの力により閉となり再び受液室8内へ放熱
器14から過冷却液冷媒が流入し、受液室8内は液冷媒
で満たされ、一定時間後電磁開閉弁12を開にするとい
う動作を繰り返す。すなわち加熱器4を含む加熱回路は
自然循環サイクル、放熱器14を含む放熱回路は間欠動
作サイクルで熱搬送を行なうものである。
【0005】上記構成において冷媒循環量G(kg/
h)は、
【0006】
【数1】
【0007】V:受液室容積(cc) γ:受液室内液冷媒密度(g/cc) T:電磁開閉弁の周期(開時間+閉時間)(sec) で表わされる。一方熱搬送量Q(kcal/h)は放熱
器14の入口、出口の冷媒のエンタルピ差をΔi(kc
al/kg)とすると Q=Δi×G ………………………… (2) となる。(1)式、(2)式より周期Tは
【0008】
【数2】
【0009】となり、周期Tは、Δiに比例し、燃焼量
即ち熱搬送量Qに逆比例する。このことから、燃焼量が
大きくなると周期Tは短かく、燃焼量が小さくなると周
期Tは長くなるように冷媒循環量Gを燃焼量とバランス
させることが必要であり、冷媒の特性から放熱器14の
圧力が高いとΔiは小さくなり圧力が低いとΔiは大き
くなる為、放熱器の圧力状態によっても、圧力が高い場
合は周期Tは短かく、圧力が低い場合は周期Tは長くす
るように冷媒循環量Gを放熱器の圧力ともバランスさせ
ることが必要である。したがって圧力と温度に相関関係
のある気液2相状態の冷媒が流れる出口管6に配設して
ある温度検出器21で放熱器14の圧力状態を間接的に
検知し、前記温度検出器21の出力信号と燃焼量制御器
20の出力信号とで制御部22によって電磁開閉弁12
の周期を制御するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では次のような熱搬送能力の増大に対する課題
があった。 (1)電磁開閉弁12を開状態とし、冷媒加熱器4の出
口管6より噴出する気液2相冷媒を受液室8に導びき、
液冷媒の重力作用にさらに出口管6から噴出する気液2
相冷媒の動圧成分も加えて、受液室8に先に溜っている
液冷媒を落し込む構成となっているが、液冷媒落し込み
時、前記した均圧管13より液成分を含んだ冷媒が受液
室8に入るため、電磁開閉弁12を閉状態にし、第1逆
止弁11もバネ11Aによって閉となった時点で、受液
室8内には液冷媒が残ることになる。このことは受液室
8の有効容積を減少させ、放熱器14より吸引する冷媒
量も減少する。 (2)さらに受液室8へ放熱器14から過冷却液冷媒が
流入する際、受液室8内へ暖かい液冷媒が残ると受液室
8内にあるガス状態の冷媒を凝縮させ受液室8内の圧力
を減圧させる以外に受液室8内に残った液冷媒の温度を
低下させるためにも過冷却液冷媒がもつ冷却能力は使用
され、受液室8内の減圧量が減少し、受液室8内へ放熱
器14から液冷媒を引き込むのに時間を要する。又落し
込み管10の両端を受液器8と容器1とにろー付け又は
溶接により接合するので、第1逆止弁11の接合時の熱
変形をさける為、落し込み管10は長くする必要があ
り、そのため流れ抵抗も大きく、落し込みにも時間を要
した。以上の理由により従来の構造では熱搬送能力の増
大に問題があった。 (3)また気液分離室2から液を含まないガス冷媒のみ
を放熱器14に導びき潜熱熱交換させることが放熱能力
を最大限発揮させると共に必要な冷媒循環量を最少にす
ることができるが、従来の構成では、電磁開閉弁12の
開閉動作に応じて冷媒加熱器4の出口管6から噴出した
気液2相冷媒は上方流と下方流に変動し、気液分離室2
内において液滴が飛散した乱流状態となり、この液滴が
ガス往き管16に入って放熱回路を循環することにな
り、熱交換効率の低下、全体封入冷媒量の増加等の問題
が生じると共に、放熱器での潜熱熱交換に寄与しない余
分な冷媒も循環させる必要があった。
【0011】また液冷媒落し込み回路が容器1の上部に
設置してあり、前述のように落し込み管10は両端を受
液器8と容器1とに接合するので、接合時の熱による第
1逆止弁11の変形をさける為、落し込み管10を長く
する必要があるので容器1の底部から電磁開閉弁12の
先端までの高さが大きくコンパクト性に欠け、さらに部
品点数、接合加工箇所が多くコスト高となるなどの課題
を有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、受液室の容積を有効に放熱器からの過冷却液冷媒の
吸引に用い、吸引時間と受液室から容器内への液冷媒落
し込み時間の1サイクルの短縮化、放熱器へ流れる冷媒
の気液分離促進などによる熱搬送能力の増大、および構
成の大巾なシンプル化、小形化、低コスト化を図ること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の熱搬送装置は、加熱回路と冷媒回路とを有
し、冷媒加熱器と、該冷媒加熱器の上方に配設された容
器と、該容器の内部を気液分離室と受液室とに分離する
仕切板と、該仕切板に穿設された開口部を適宜開閉する
弁体と、上記弁体を駆動する弁体駆動手段と、上記容器
と離間した放熱器と、上記冷媒加熱器と上記気液分離室
とを連通させる第1連通手段と、上記気液分離室と上記
放熱器と上記受液室とを連通させる第2連通手段とを備
え、上記冷媒加熱器と上記気液分離室と上記第1連通手
段とにより上記加熱回路を構成する一方、上記気液分離
室と上記放熱器と上記受液室と上記弁体と上記第2連通
手段とにより上記冷媒回路を構成した熱搬送装置であ
り、さらに上記第1連通手段は、上記冷媒加熱器から上
記気液分離室へ冷媒が流れる出口管を有する一方、上記
第2連通手段は、上記気液分離室から上記放熱器へ冷媒
が流れるガス往き管を有し、上記出口管と上記ガス往き
管を上記気液分離室内で開口せしめ、その開口部の位置
を上記弁体よりも高くしたものである。
【0014】さらに上記弁体駆動手段は電気的に上下す
るシャフトを有し、該シャフトを上記弁体に当接させて
上記弁体を開閉させるようにしたものである。
【0015】さらに上記気液分離室と上記受液室とを連
通させるバイパス管とバイパス弁を上記容器に取り付け
るとともに、上記バイパス弁と上記弁体駆動手段とを同
期して制御する制御部をさらに設けたものである。
【0016】さらに上記気液分離室と上記受液室とを連
通させるバイパス管とバイパス弁付駆動手段を上記容器
に取り付けたものである。
【0017】さらに上記弁体に開口を穿設するととも
に、該開口を開閉するパイロット弁を上記弁体に取り付
け、上記弁体駆動手段により上記弁体と上記パイロット
弁を駆動するようにしたものである。
【0018】さらに上記仕切板に断熱材を取り付けたも
のである。さらに上記受液室の内部圧力を検知する圧力
検知器と、該圧力検知器からの出力信号で上記弁体駆動
手段を制御する制御部を設けたものである。
【0019】さらに上記第2連通手段は上記放熱器と上
記受液室とを連通させる液戻り管を有し、該液戻り管の
内部圧力を検知する圧力検知器と、該圧力検知器からの
出力信号で上記弁体駆動手段を制御する制御部を設けた
構成を有するものである。
【0020】
【作用】上記構成により、受液室の液冷媒を気液分離室
へ落し込んだ後は、受液室には従来のように気液混合し
た冷媒が残ることはなく、飽和ガスのみが存在するた
め、放熱器から受液室へ液冷媒を吸引する際、受液室の
容積が有効に利用できると共に、放熱器から過冷却液冷
媒のもつ熱量も、従来受液室に残っていた高温の液冷媒
を冷却する必要がないため、受液室内のガス冷媒を効率
よく凝縮させ、その結果受液室内の減圧がより大きくな
り、短時間で受液室に放熱器から液冷媒を引き込むこと
が可能となり、さらに、開閉弁を1つの収納容器内に設
けてあるため、従来流れ抵抗が大きかった落し込み管が
廃止でき受液室から液冷媒を落し込む際の流れ抵抗を大
巾に低減させることができ、落し込み時間の短縮化も図
れ、受液室への液冷媒の引き込み、落し込みの1サイク
ル時間の短縮ができ、放熱器へ流れる液冷媒の気液分離
促進とあわせて冷媒循環量が増大し、熱搬送能力の増大
化が図れる。又、1つの容器内に開閉弁を設けてある
為、部品点数、接合加工の箇所を削減でき、信頼性の向
上、低コスト、小型コンパクト化が図れる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。なお図13(b)と同一部には同一番号を
付している。
【0022】図1は本発明の第1の実施例による熱搬送
装置の断面図である。冷媒及び開閉弁28を収納する収
納容器23は、上下二つbowl型部材を仕切板25を
挟んでW部全周を溶接接合して構成され、仕切板25の
下方部は気液分離室であり低部に冷媒3を溜めている。
仕切板25の上方部は、多孔板33を内蔵した受液室3
2で、仕切板25の下方部との連通は弁体28によって
開閉される。
【0023】液冷媒3は入口管5を通って加熱器に供給
され、バーナ19により加熱されると一部ガス化され二
相状態で出口管6を通ってその開口部6Aより気液分離
室24内に放出され加熱回路を構成する。一方気液分離
室内24内で液状の冷媒は下部に溜り、ガス化された冷
媒は出口管開口部16Aから出口管16を通じて放熱器
14に入り、送風機15により冷却されることにより液
化され、更に過冷却液状態まで冷却されて、第2逆止弁
17を通じて多孔板33の上方より受液室32に供給さ
れることで放熱回路を構成している。
【0024】収納容器23には弁体駆動手段34を接合
し、前記弁体駆動手段34のシャフト35は弁体28の
凹部29よりも小径にして挿入しシャフト35を開閉弁
28に当接させて開閉弁28を開閉動作する構成を有し
ている。弁体駆動手段34は、図3に示すようにコイル
37に通電するとプランジャ36が吸引されシャフト3
5が押し出され、コイル37への通電を止めるとプラン
ジャ36が上へバネ36Aによって持ち上りシャフト3
5も持ち上げられる構成になっている。そして弁体駆動
手段34のコイル37への通電、非通電時間は、バーナ
19の燃焼量制御器20と出口管6に配設してある温度
検出器21の出力信号で予め設定した時間となるよう制
御部38で制御される。弁体駆動手段34が非通電の時
は、シャフト35はバネ36Aにより上方に持ち上げら
れており、したがって弁体28もバネ30によって弁ガ
イド26に構成してある弁座に当接してある為、過冷却
液冷媒の圧力が受液室32の圧力よりも若干高くなると
過冷却液冷媒が液戻り管18、第2逆止弁17を通って
受液室32に入る。受液室32に入った液冷媒は多孔板
33で拡散し、受液室32内の蒸気状態の冷媒を凝縮さ
せるので、受液室32内の圧力が急速に減圧される。そ
うすると、放熱器14の液冷媒が圧力の下がった受液室
32内に吸引され、受液室32内は液冷媒で満たされ一
定時間後、弁体駆動手段34に一定時間通電するとシャ
フト35が弁体28に当接し押し出されたシャフト35
で開閉弁28が開き、図2に示すように受液室32内は
気液置換孔27で気液置換を行ない、受液室32内の液
冷媒は重力作用により、気液置換孔27を通り気液分離
室24へ流入し、液冷媒3として溜る。次に弁体駆動手
段34を非通電にするとシャフト35はバネ36Aによ
り持ち上げられ、弁体28はバネ30により閉状態とな
り再び受液室32内へ放熱器14から過冷却液冷媒が流
入し受液室32を液冷媒で満たし一定時間後、弁体駆動
手段34を一定時間通電し弁体28を開にするという動
作を繰返す。すなわち気液分離室24と冷媒加熱器4を
含む加熱回路は自然循環サイクル、放熱器14を含む放
熱回路は間欠動作サイクルで熱搬送を行なうものであ
る。以上の間欠動作における弁体駆動手段34と弁体2
8の動作と受液室32の圧力及び受液室32内の液冷媒
量の状態を図4に示す。弁体駆動手段34が通電から非
通電になったA点で弁体28は閉状態となり、その時は
受液室32は前回溜っていた液冷媒を落し込んだ直後で
ある為、液冷媒は空でガス状態である。この状態から放
熱器14から過冷却液冷媒が受液室32に入ってくると
過冷却液で受液室32内のガス冷媒を凝縮させ受液室3
2内の圧力はP点からQ点迄急速に減圧する。それに伴
ない受液室32へ液冷媒は放熱器14から吸引されるた
め、受液室32内の液冷媒量は増加しほぼ受液室32が
液冷媒で満たされると放熱器14から受液室32を連結
する液戻り管18の液冷媒の流れがなくなり受液室32
の圧力はR点迄復帰する。そしてA点から一定時間B点
迄弁体駆動手段34を非通電状態に保持した後、一定時
間C点迄、今度は弁体駆動手段34を通電状態にすると
弁体28は開状態となり受液室32の液冷媒は落し込ま
れC点付近では受液室32内の液冷媒は空となりガス冷
媒のみとなる。弁体駆動手段34と弁体28は以上の動
作を繰り返し、それに伴ない受液室32内の圧力及び液
冷媒量の状態も上記の変化を繰り返す。そして弁体駆動
手段34へのA点からB点迄の非通電時間、B点からC
点迄の通電時間は、従来例で述べた理由から燃焼量と放
熱器14の圧力に応じて冷媒循環量をバランスさせる必
要がある為、放熱器14の圧力状態を間接的に検知でき
る温度検出器21の出力信号と、燃焼量制御器20の出
力信号とで制御部38によって予め設定した時間に制御
するようにしてある。なお、弁体駆動手段は、通電でシ
ャフトを押し上げ、非通電でシャフトが押し出される構
成でもよい。
【0025】したがって1つの収納容器23内に弁体2
8を設けてある為、収納容器23の底部から弁体駆動装
置34の先端までの寸法を小さくすることができると共
に、部品点数、接合加工の箇所を削減でき、信頼性の向
上、低コスト化が図れる。さらに受液室32に溜った液
冷媒を液冷媒3として落し込んだ後、弁体28が閉じた
時点では受液室32へは飽和ガスの冷媒のみが存在して
おり、従来のように気液が混合した冷媒が受液室32へ
残ることはなく受液室32へ放熱器14から液冷媒を吸
引する際、受液室32の容積が有効に利用でき、受液器
32へ吸引する液冷媒量も増大するため、冷媒循環量が
アップでき熱搬送量の増大が図れる。また、前記のよう
に受液室32から液冷媒を落し込んだ後は、受液室32
に液冷媒が残らないため、放熱器14から流入する過冷
却液冷媒のもつ熱量は、従来受液室32に残っていた高
温の液冷媒を冷却する必要がないため、受液室内にある
ガス冷媒を効率良く凝縮させ、その結果受液室32内の
減圧がより大きくなり、短時間で受液室32に放熱器1
4から液冷媒を引き込むことが可能となると共に、弁体
28を収納容器23内に設けてあるため、従来流れ抵抗
が大きかった落し込み管が廃止でき、受液室32から液
冷媒を落し込む際の流れ抵抗を大巾に減少させることが
でき、落し込み時間の短縮も図れ、受液室32への液冷
媒の引き込み、落し込みの1サイクル時間が短縮でき冷
媒循環量が増大し、熱搬送能力の増大化が図れる。さら
に従来構成と異なり弁体28の動作に応じて、冷媒加熱
器4の出口管6から噴出した2相冷媒は上方流と下方流
に変動することはなく噴出した2相冷媒は安定して液成
分は仕切板25を伝わって下方に落ち、冷媒加熱器4の
出口管6の開口部6A、ガス往き管16の開口部16A
も開閉弁28より上方に設けてあるため弁体28が開い
ても出口管6の開口部6A、ガス往き管16の開口部1
6A付近は受液室32から落し込まれる液冷媒で乱され
ることはなく、気液分離室24から放熱器14へ流出す
るガス往き管16の気液分離性能が向上し、余分に放熱
器16へ気液分離室24から出ていく液冷媒成分が減る
為に、受液室32内には放熱器14でガスから液に凝縮
した冷媒のみを引き込むことになり、結果的に潜熱熱交
換に寄与する冷媒循環量が増大し、熱搬送量の増大が図
れる。
【0026】また、弁体28に形成した凹部29に、こ
れよりも小径の弁体駆動手段34のシャフト35を挿入
し、シャフト35を弁体28に当接させて弁体28を開
状態としているため、弁体駆動手段34の組立時の傾き
等によって弁体28の閉状態でのシール性が損なうこと
もなく、弁体28は確実な開閉動作を行なうことがで
き、受液室32の液冷媒の吸引、落し込み動作を安定さ
せることができる。
【0027】次に第2の実施例を図5で説明する。構成
上、第1実施例との相異点は、収納容器23の気液分離
室24と受液室32の多孔板33より上方部とをバイパ
ス弁40を介したバイパス管39で連結し、さらに、燃
焼量制御器20と出口管6に配設してある温度検出器2
1の出力信号で弁体駆動手段34とバイパス弁40の動
作を制御する制御部41を設けた点である。
【0028】上記構成において、バーナ19の燃焼熱で
冷媒加熱器4で加熱された冷媒は気液2相状態で出口管
6を通り気液分離室24へ流入しガス冷媒と液冷媒とに
分かれ、その内の液冷媒は気液分離室24の下方に溜り
入口管5を通り再び冷媒加熱器4へ流入する。一方気液
分離室24内上方のガス冷媒はガス往き管16を通り、
送風機15による冷却で放熱器14内で凝縮し、更に過
冷却液状態まで冷却される。この時バイパス弁40が閉
状態でかつ弁体駆動手段34が非通電の時はシャフト3
5はバネ36Aで上方に持ち上げられており、したがっ
て弁体28もバネ30によって弁ガイド26に構成して
ある弁座に当接してある為、過冷却液冷媒の圧力が受液
室32の圧力よりも若干高くなると過冷却液冷媒が液戻
り管18、第2逆止弁17を通って受液室32に入る。
受液室32に入った液冷媒は多孔板33で拡散し、受液
室32内の蒸気状態の冷媒を凝縮させるので、受液室3
2内の圧力が急速に減圧される。そうすると、放熱器1
4の液冷媒が圧力の下がった受液室32内に吸引され、
受液室32内は液冷媒で満たされる。この状態でバイパ
ス弁40を開状態とし、かつ弁体駆動手段34に通電す
ると、シャフト35が弁体28に当接し押し出されたシ
ャフト35で弁体28が開き、受液室32内の液冷媒は
バイパス弁40での気液分離室24からのガスの置換作
用と液冷媒自体の重力作用により弁ガイド26に設けて
ある気液置換孔27を通り気液分離室24へ流入し、液
冷媒3として溜る。次にバイパス弁40を閉状態とし、
弁体駆動手段34を非通電にするとシャフト35はバネ
36Aにより持ち上げられ、弁体28はバネ30により
閉状態となり再び受液室32内へ放熱器14から過冷却
液冷媒が流入し受液室32を液冷媒で満たし、次にバイ
パス弁40を開状態とし弁体駆動手段34を通電し弁体
28を開にするという動作を繰返す。
【0029】図6は第1実施例で説明した図4に対し本
実施例で新たに設けた前述のバイパス弁40の動作を書
き加えたものであり、バイパス弁40の開状態と弁体駆
動手段34の通電による弁体28の開状態、及びバイパ
ス弁40の閉状態と弁体駆動手段34の非通電による弁
体28の閉状態を同期して動作させた時の受液室32の
圧力と受液室32内の液冷媒量の状態を表わしたもので
ある。なお制御部22は従来例で述べたように、バーナ
19の燃焼量と放熱器14の圧力に応じて冷媒循環量を
調整する為に燃焼量制御器20と出口管6に配設してあ
る温度検出器6の出力信号でバイパス弁40と駆動手段
37の通電制御を予め設定した時間で行なうようになっ
ている。
【0030】したがって第1の実施例以外の効果とし
て、受液室32に気液分離室24のガス冷媒のみを弁体
28が開状態の時に導くバイパス弁40を有するバイパ
ス管39を設けることにより受液室32の液冷媒を落し
込む時の受液室32内の気液置換がより一層促進でき、
より短時間で受液室32から液冷媒を落し込むことがで
き、受液室32の液冷媒の吸引、落し込みの1サイクル
の時間が短縮するので熱搬送能力の増大化が図れる。
【0031】次に第3の実施例を図7、図8で説明す
る。構成上、第1実施例との相異点は、図8に示すよう
なコイル47に通電するとプランジャ46が吸引されシ
ャフト44が下に押し出され、シャフトに固定されてい
るバイパス弁45も下に押し下げられてバイパス弁45
が開き、逆にコイル47への通電を止めるとプランジャ
ー46がスプリング46Aにより上へ移動し、シャフト
44も上へ移動する為、バイパス弁45が閉止するよう
なバイパス弁付駆動手段43を用いた点にあり、図7に
示すように前記バイパス弁付駆動手段43で、気液分離
室24と、多孔板33より上方の受液室32との間をバ
イパス管42を介して連結した点である。さらに燃焼量
制御器20と出口管6に配設してある温度検出器21の
出力信号でバイパス弁付駆動手段43の動作を制御する
制御部48を設けている。
【0032】上記構成において、受液室32内が液冷媒
で満たされた状態でコイル47に通電すると、シャフト
44が押し出される為バイパス弁45が開状態になると
共に、シャフト44と弁体28は当接し弁体28は開
き、受液室32内の液冷媒は、気液分離室24からのガ
スの置換作用と重力作用により弁ガイド26に設けてあ
る気液置換孔27を通り、気液分離室24へ流入し、液
冷媒3として溜る。次にコイル47の通電を止めると、
シャフト44は持ち上げられ弁体28はバネ30により
閉状態となると共にバイパス弁45も閉状態となり再び
受液室32内へ放熱器14から過冷却液冷媒が流入し受
液室32を液冷媒で満たすという動作を繰返す。図9は
第1実施例で説明した図4に対し、本実施例で新たに設
けたバイパス弁付駆動手段43のバイパス弁45の動作
を書き加えたものであり、バイパス弁付駆動手段43の
コイル47の通電、非通電状態によるバイパス弁45、
弁体28の動作と受液室32の圧力及び受液室32内の
液冷媒量の状態を表わしたものである。なお制御部48
は、従来例のところで述べたようにバーナ19の燃焼量
と放熱器14の圧力に応じて冷媒循環量を調整する為
に、燃焼量制御器20と温度検出器6の出力信号でバイ
パス弁付駆動手段34のコイル47への通電制御を予め
設定した時間で行なうようになっている。
【0033】したがって第1実施例以外の効果として、
受液室32に気液分離室24のガス冷媒を開閉弁28が
開状態の時に導くバイパス弁45を有するバイパス弁付
駆動手段43を設けることにより、受液室32の液冷媒
を落し込む時の受液室32内の気液置換がより一層促進
でき、より短時間で受液室32から液冷媒を落し込むこ
とができ、受液室32の液冷媒の吸引、落し込みの1サ
イクルの時間が短縮するので熱搬送能力の増大化が図れ
る。
【0034】次に第4の実施例を図10で説明する。構
造上、第1の実施例との相異点は弁体をパイロット弁構
成にした点にあり、弁体28の中に弁体28のポートよ
り小さなポート49Aで受液室32と気液分離室24と
を仕切るようにパイロット弁49を挿入し、バネ50と
バネ支持51とで弁体28に組み込んである。ポート4
9Aに挿入してある弁体駆動手段34のシャフト35の
先端部が弁体駆動手段34のコイル37に通電した時ま
ずパイロット弁49に、シャフト35が当接しパイロッ
ト弁49を押し下げパイロット弁49は開状態になり、
さらにシャフト35で弁体28も押し下げて、弁体28
も開状態になる。逆にコイル37が非通電の時はシャフ
ト35はバネ36aにより上方へ移動し、弁体28はバ
ネ30、パイロット弁49はバネ50により両方共閉状
態になるような構成をしている。
【0035】上記構成において、受液室32が液冷媒で
満たされた状態でソレノイド34に通電するとシャフト
35が押し下げられ、まずパイロット弁49にシャフト
35先端が当接しパイロット弁49を開状態にし、さら
にシャフト35で弁体28を開状態にし、受液室32内
は気液置換孔27及びパイロット弁49のポート49a
で気液置換を行ない受液室32内の冷媒は重力作用によ
り弁ガイド26に設けてある気液置換孔27を通り気液
分離室24へ流入し、液冷媒3として溜る。次に弁体駆
動手段34を非通電にするとシャフト35は持ち上げら
れ、パイロット弁49、弁体28の両方共閉状態となり
再び受液室32内は液冷媒で満たされ、弁体駆動手段3
4を通電するという動作を繰り返す。
【0036】したがって第1の実施例以外の効果とし
て、弁体28よりポートが小さいパイロット弁49を設
け、まずパイロット弁49にシャフト35を当接させ、
まずパイロット弁49を開状態とし、気液分離室24か
ら受液室32へガス冷媒を導き、受液室32と気液分離
室24を同圧にし、その後弁体28を開状態とするよう
にしてあるため、弁体28を直接弁体駆動手段34で押
し下げるのと比べて、弁体28よりポートの小さいパイ
ロット弁49を最初に弁体駆動手段で押し下げればよい
のでシャフト35をコイル37への通電によって押し下
げる力が小さくてよく、コイル37の小型コンパクト
化、および低コスト化も図れる。
【0037】次に第5の実施例を図11で説明する。構
造上、第1の実施例との相異点は仕切板25にテフロ
ン、ナイロン等の樹脂を成型した断熱材52を設けた点
にあり、上記構成において高温の飽和冷媒状態である気
液分離室24の熱が仕切板25を通って受液室32側へ
移動するのを防止できるようにしてある。したがって第
1の実施例以外の効果として弁体28が閉状態の時、放
熱器14で凝縮した過冷却状態の液冷媒が受液室32へ
流入する際、過冷却液冷媒は仕切板25を冷却する必要
がより少なく、冷却能力の大部分を受液室32に最初存
在する蒸気冷媒の冷却に使える為、受液室32内の減圧
量が大きくなり、受液室32が液で完全に満たされる迄
の時間の短縮化が図れ、その結果弁体駆動手段34の非
通電時間が短かくできる為、受液室32の減圧、吸引と
液冷媒の落し込みの1サイクル当りのトータル時間が短
縮でき冷媒循環量が増加し、熱搬送量の増大が図れる。
【0038】次に第6の実施例を図12で説明する。構
造上、第1の実施例との相異点は、受液室32の放熱器
14からの液冷媒吸引完了を圧力状態から検知できる位
置に圧力検知器53を設けてあると共に、燃焼量制御器
20と前記圧力検知器53の出力信号で駆動手段34の
動作を制御する制御部54を設けた点である。なお圧力
検知器53の取付位置は、図4で述べた動作説明から明
らかなように受液室32内の圧力がP点からQ点へ急速
に減圧する時受液室32内の液冷媒量は増加し、その時
は液戻り管18も急速に液冷媒が流れるので、同様に液
戻り管18の圧力も低下し、ほぼ受液室32が液で液冷
媒で満たされると、液冷媒の流れがなくなるので受液室
32内の圧力はR点迄復帰し、同様に液戻り管18の圧
力も復帰する。したがって圧力検知器53の取付位置と
しては、受液室32あるいは液戻り管18のどちらでも
良い。第6の実施例は受液室32に圧力検出器を設けた
場合を図示している。
【0039】なお第1の実施例で設けた温度検出器21
は、この場合、圧力検出器で直接放熱器14の圧力に近
い圧力(図4でのP点又はR点)を検知できるので廃止
でき、燃焼量と放熱器14の圧力に応じて冷媒循環量を
バランスさせる為に、燃焼量制御器20と圧力検知器5
3の出力信号で制御部54により弁体駆動手段34の動
作を制御するようにしている。
【0040】したがって従来は放熱器14から受液室3
2とを連結する液戻り管18が長い場合も想定し受液室
32への液冷媒吸引時間は余裕を与えて設定していた
が、前記液戻り管18の長さに応じて受液室32への液
冷媒吸引時間を短かくすることができ、受液室32への
液冷媒の吸引、落し込みの1サイクルの時間が短縮する
ので、熱搬送量の増大が図れる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、受液室の
容積を有効に放熱器からの過冷却液冷媒の吸引に用い、
吸引時間と受液室から気液分離室への液冷媒落し込み時
間の1サイクルの短縮化、放熱器へ流れる液冷媒の気液
分離促進などによる熱搬送能力の増大と、構成の大巾な
シンプル化、小形化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す熱搬送装置の断面
構成図
【図2】同第1の実施例の開閉弁の開状態図
【図3】同第1の実施例の駆動手段の断面図
【図4】同第1の実施例の動作状態図
【図5】本発明の第2の実施例を示す熱搬送装置の断面
構成図
【図6】同第2の実施例の動作状態図
【図7】同本発明の第3の実施例を示す熱搬送装置の断
面構成図
【図8】同第3の実施例のバイパス弁付駆動手段の断面
【図9】同第3の実施例の動作状態図
【図10】本発明の第4の実施例を示す熱搬送装置の断
面構成図
【図11】本発明の第5の実施例を示す熱搬送装置の断
面構成図
【図12】本発明の第6の実施例を示す熱搬送装置の断
面構成図
【図13】(a)従来例の熱搬送装置のシステム構成図 (b)熱搬送装置の断面構成図
【符号の説明】
1 容器 4 冷媒加熱器 5 入口管 6 出口管 14 放熱器 16 ガス往き管 23 収納容器 24 気液分離室 25 仕切板 28 弁体 32 受液室 34 弁体駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今林 敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 垰 統雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−30991(JP,A) 特開 平3−156218(JP,A) 特開 平5−288427(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 7/00 F25B 41/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱回路と冷媒回路とを有する熱搬送装置
    であって、該熱搬送装置は、 冷媒加熱器と、該冷媒加熱器の上方に配設された容器
    と、該容器の内部を気液分離室と受液室とに分離する仕
    切板と、該仕切板に穿設された開口部を適宜開閉する弁
    体と、上記弁体を駆動する弁体駆動手段と、上記容器と
    離間した放熱器と、上記冷媒加熱器と上記気液分離室と
    を連通させる第1連通手段と、上記気液分離室と上記放
    熱器と上記受液室とを連通させる第2連通手段とを備
    え、上記冷媒加熱器と上記気液分離室と上記第1連通手
    段とにより上記加熱回路を構成する一方、上記気液分離
    室と上記放熱器と上記受液室と上記弁体と上記第2連通
    手段とにより上記冷媒回路を構成した熱搬送装置。
  2. 【請求項2】上記第1連通手段は、上記冷媒加熱器から
    上記気液分離室へ冷媒が流れる出口管を有する一方、上
    記第2連通手段は、上記気液分離室から上記放熱器へ冷
    媒が流れるガス往き管を有し、上記出口管と上記ガス往
    き管を上記気液分離室内で開口せしめ、その開口部の位
    置を上記弁体よりも高くした請求項1に記載の熱搬送装
    置。
  3. 【請求項3】上記弁体駆動手段は電気的に上下するシャ
    フトを有し、該シャフトを上記弁体に当接させて上記弁
    体を開閉させるようにした請求項2に記載の熱搬送装
    置。
  4. 【請求項4】上記気液分離室と上記受液室とを連通させ
    るバイパス管とバイパス弁を上記容器に取り付けるとと
    もに、上記バイパス弁と上記弁体駆動手段とを同期して
    制御する制御部をさらに設けた請求項2に記載の熱搬送
    装置。
  5. 【請求項5】上記気液分離室と上記受液室とを連通させ
    るバイパス管とバイパス弁付駆動手段を上記容器に取り
    付けた請求項2に記載の熱搬送装置。
  6. 【請求項6】上記弁体に開口を穿設するとともに、該開
    口を開閉するパイロット弁を上記弁体に取り付け、上記
    弁体駆動手段により上記弁体と上記パイロット弁を駆動
    するようにした請求項2に記載の熱搬送装置。
  7. 【請求項7】上記仕切板に断熱材を取り付けた請求項2
    に記載の熱搬送装置。
  8. 【請求項8】上記受液室の内部圧力を検知する圧力検知
    器と、該圧力検知器からの出力信号で上記弁体駆動手段
    を制御する制御部をさらに設けた請求項2に記載の熱搬
    送装置。
  9. 【請求項9】上記第2連通手段は上記放熱器と上記受液
    室とを連通させる液戻り管を有し、該液戻り管の内部圧
    力を検知する圧力検知器と、該圧力検知器からの出力信
    号で上記弁体駆動手段を制御する制御部をさらに設けた
    請求項2に記載の熱搬送装置。
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