JP2827405B2 - ウォータジェット推進装置 - Google Patents

ウォータジェット推進装置

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JP2827405B2
JP2827405B2 JP5178590A JP5178590A JP2827405B2 JP 2827405 B2 JP2827405 B2 JP 2827405B2 JP 5178590 A JP5178590 A JP 5178590A JP 5178590 A JP5178590 A JP 5178590A JP 2827405 B2 JP2827405 B2 JP 2827405B2
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年宏 勝谷
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Suzuki Motor Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はウォータジェット推進装置に係り、特に推進
効率を向上させるようにしたウォータジェット推進装置
に関する。
(従来の技術) 近年、主にレジャー用として用いられている小型滑走
艇は、船尾部の船底にウォータジェット推進装置を備
え、このウォータジェット推進装置の推進用水路内に設
けたインペラの回転により推進用の水を前方から後方へ
送り出し、これにより船体を推進あるいは旋回させるよ
うになっている(特開昭62−34898号公報、特公昭53−2
1197号公報、特公昭60−30599号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 従来のウォータジェット推進装置においては、推進用
水路内に前後方向にドライブシャフトが延びており、こ
のドライブシャフトの後端部の推進用水路内にインペラ
が回転一体に設けられている。このドライブシャフトに
は特にシャフトカバーが設けられておらず、ドライブシ
ャフトの軸に直交する断面形状は円形である。推進用の
水はこのドライブシャフトに交差する方向に推進用水路
内を流れるため、断面円形のドライブシャフトの下流側
で乱流が発生する。この乱流は推進用水路内における推
進用の水の円滑な流れに悪影響を及ぼし、推進効率を低
下させる。
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、ドラ
イブシャフトによる乱流の発生を防止して推進効率を向
上させることができるウォータジェット推進装置を提供
することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明は船尾部に推進用
の水を通す推進用水路を設け、この推進用水路の天井部
を前方において斜め下方へ傾斜させて船底に推進用の水
の取入口を設ける一方、後端部に推進用の水を噴射する
ノズルを設け、上記天板の傾斜部を貫通してドライブシ
ャフトを設け、このドライブシャフトの後端部の推進用
水路内にインペラを回転一体に設けたウォータジェット
推進装置において、上記推進用水路内のドライブシャフ
トを囲むシャフトカバーを設け、このシャフトカバーの
軸に直交する断面形状を、基本円と、その基本円から上
下方向に延びる接円弧とを有する形状に形成してなるも
のである。
(作用) シャフトカバーの軸に直交する断面形状を、基本円
と、その基本円から上下方向に延びる接円弧とを有する
形状に形成したから、船底の取入口から斜め上方へ流れ
る推進用の水は、接円弧および基本円の滑かな面に沿っ
て円滑に流れる。したがって、ドライブシャフトによる
乱流の発生を防止することができ、推進効率を向上させ
ることができる。
(実施例) 以下、本発明に係るウォータジェット推進装置の一実
施例について添付図面を参照して説明する。
ウォータジェット推進装置は小型滑走艇の船尾部船底
に第2図〜第4図に示すような推進用水路1が設けられ
る。推進用水路1は船体前方側からインテークダクト
2、インペラハウジング3、ステータ4およびノズル5
が順次配置され、これらが長いボルト6により連結され
て構成される。ノズル5の後部にはラダー7がピボット
ボルト8により水平方向に回動可能に取り付けられ、ス
テアリングケーブル9によってラダー7を左右方向に回
動させ、ノズル5から噴出される推進用の水Aの方向を
左側あるいは右側へ変えることにより、船体を旋回させ
るようになっている。
インテークダクト2はその天板11が前方へ向って斜め
下方へ傾斜するように延びており、この天板11の先端部
が船体の図示しない底板に接続されている。インテーク
ダクト2の船底側には推進用の水Aの取入口12が設けら
れ、この取入口12からインテークダクト2内に取り入れ
られた推進用の水Aは天板11の傾斜形状に沿って斜め上
方へ流れ、インペラハウジング3、ステータ4、ノズル
5内を通って後方側へ流れ、ラダー7から後方へ噴出さ
れる。
インテークダクト2の水路内には天板11を貫通して前
後方向に延びるドライブシャフト13が設けられる。ドラ
イブシャフト13は天板11から前方へ延びる支持部14に設
けられた軸受15により回転自在に支持される。軸受15は
ドライブシャフト13を回転自在に支持するベアリング17
を有し、このベアリング17の前方にサークリップ18が介
在され、その前後にオイルシール19が介在される。ドラ
イブシャフト13の前端部は図示しないエンジンに連結さ
れ、そのエンジンによりドライブシャフト13が回転駆動
されるようになっている。
ドライブシャフト13の後端部にはスプライン21が形成
され、このスプライン21にインペラハウジング3内に回
転自在に収容されたインペラ22のボス部23がスプライン
結合される。すなわち、ドライブシャフト13とインペラ
22とは回転方向に結合されているが、軸方向には互いに
移動が自由となっている。
インペラ22には後方へ延びるインペラシャフト24が螺
合されている。インペラシャフト24はステータ4に複数
枚の整流翼25を介してステータ4の中央部に配置された
軸受26により回転自在に支持される。軸受26内には前後
に間隔をおいてベアリング27,28が配置され、これらの
ベアリング27,28によりインペラシャフト24が回転自在
に支持されている。これらのベアリング27,28の間には
スペーサ29が設けられ、前側のベアリング27とインペラ
22との間にはスペーサ30が設けられている。符号31はオ
イルシールを示す。インペラ22が受けるスラスト方向の
力は軸受26および整流翼25を介してステータ4により支
持される。
整流翼25は1枚が第3図に示すような断面形状を有
し、第4図に示すように、軸受26の外周に放射状に例え
ば6枚設けられる。各整流翼25がなす角度は60度となっ
ている。これらの整流翼25により、インペラ22で発生す
る水流の回転方向のねじれを元に戻して後方へ噴出する
ようになっている。軸受26の後端部にはキャップ33がボ
ルト34により取り付けられている。
第1図(A),(B)および(C)はインテークダク
ト2を単品で示すもので、水路内にはドライブシャフト
13を囲むシャフトカバー35が設けられる。シャフトカバ
ー35の下端線36は製造時の型抜きを考慮して、ドライブ
シャフト13の中心線に対して僅かに勾配をもって形成さ
れている。符号37はボルト6の先端を螺合させるための
ねじ穴を示す。シャフトカバー35にはドライブシャフト
13を通すための貫通孔38が形成される。貫通孔38はドラ
イブシャフト13と同心円に形成される。
シャフトカバー35の軸に直交する断面形状は、第1図
(D)に示すように、貫通孔38と同心円の基本円40と、
その基本円40から上方に延びる接円弧41と、基本円40か
ら下方に延びる接円弧42とを有する形状に形成される。
これらの接円弧41,42の半径はそれぞれR1,R2である。上
方へ延びる接円弧41は、その上部において逆Rの接円弧
43に接続され、この接円弧43が天板11に接続している。
この逆Rの接円弧43の半径はR3である。この第1図
(D)に示す形状がシャフトカバー35の基本形状であ
り、この断面形状は第1図(E)〜(H)に示すように
前方へ行くに従ってドライブシャフト13が天板11と交差
するため、順次変化している。すなわち、基本円40の中
心が天板11に接近していき、基本断面形状のうち天板11
に接続された部分より上方の形状は失われ、下方に延び
る接円弧42の形状のみが残るようになる。そして、天板
11よりも上方に突出した部分は支持部14となっている。
この実施例において、取入口12からインテークダクト
2内に取り入れられた推進用の水Aはシャフトカバー35
の下方へ延びる接円弧42、基本円40、上方へ延びる接円
弧41および逆Rの接円弧43に沿って滑かに流れる。した
がって、シャフトカバー35の下流側において乱流が発生
することを防止することができる。その結果、ポンプ効
果が向上し、推進効率を向上させることができる。すな
わち、従来装置に比較して、同じ船速を出すのに必要な
エンジン馬力が小さくてもよいこととなる。
第5図および第6図は本発明の他の実施例を示すもの
で、シャフトカバー35の後方下部に、フィン45が設けら
れる。フィン45は逆Rから成る接円弧46により接円弧42
とインテークダクト2の下部とを接続している。接円弧
46の半径はR4となっている。フィン45の前端は後方へ向
かうに従って下向きとなる傾斜形状に形成される。ま
た、フィン45の前端部は第5図(B)の断面図で示すよ
うに、半径R5の円弧により先端側が細くなるように形成
されている。
この実施例においても前記実施例と同様の効果があ
る。
なお、シャフトカバー35はインテークダクト2の本体
と一体に形成してもよいし、別体に形成して取り付ける
ようにしてもよい。また、インテークダクト2の取入口
12にすのこ等を設けて、ごみ等の異物の吸込を防止する
ようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は推進用水路内のドライ
ブシャフトを囲むシャフトカバーを設け、このシャフト
カバーの軸に直交する断面形状を、基本円と、その基本
円から上下方向に延びる接円弧とを有する形状に形成し
たから、ドライブシャフトによる乱流の発生を防止し、
推進効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明に係るウォータジェット推進装置
の一実施例を示す縦断面図、第1図(B)は第1図
(A)におけるI B−I B線矢視図、第1図(C)は第1
図(A)におけるI C−I C線矢視図、第1図(D),
(E),(F),(G)および(H)はそれぞれ第1図
(A)におけるI D−I D線矢視断面図、I E−I E線矢視
断面図、I F−I F線矢視断面図,I G−I G線矢視断面
図、I H−I H線矢視断面図、第2図は上記実施例の全体
構成を示す縦断面図、第3図は第2図におけるIII−III
線矢視図、第4図は第2図におけるIV−IV線矢視図、第
5図(A)は本発明の他の実施例を示す縦断面図、第5
図(B)は第5図(A)におけるV B−V B矢視断面図、
第6図は第5図(A)におけるVI−VI線矢視図である。 1……推進用水路、2……インテークダクト、3……イ
ンペラハウジング、4……ステータ、5……ノズル、7
……ラダー、11……天板、12……取入口、13……ドライ
ブシャフト、22……インペラ、24……インペラシャフ
ト、25……整流翼、26……軸受、35……シャフトカバ
ー、38……貫通孔、40……基本円、41,42,43,46……接
円弧、45……フィン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾部に推進用の水を通す推進用水路を設
    け、この推進用水路の天井部を前方において斜め下方へ
    傾斜させて船底に推進用の水の取入口を設ける一方、後
    端部に推進用の水を噴射するノズルを設け、上記天板の
    傾斜部を貫通してドライブシャフトを設け、このドライ
    ブシャフトの後端部の推進用水路内にインペラを回転一
    体に設けたウォータジェット推進装置において、上記推
    進用水路内のドライブシャフトを囲むシャフトカバーを
    設け、このシャフトカバーの軸に直交する断面形状を、
    基本円と、その基本円から上下方向に延びる接円弧とを
    有する形状に形成してなることを特徴とするウォータジ
    ェット推進装置。
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