JP2827360B2 - 有機金化合物 - Google Patents
有機金化合物Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C321/00—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
- C07C321/02—Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C321/10—Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton containing rings
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は新規は有機金化合物、詳しくは、熱分解によ
り金属金が生成するごとき有機金化合物に関する。
り金属金が生成するごとき有機金化合物に関する。
特に本発明の有機金化合物は、テルピネオールのよう
なテルペンアルコール系溶媒、その他の溶媒に高い溶解
性を示し、かつ、その溶液状態を長期間保つごとき改良
された化合物であって、この化物を含む溶液状のペース
ト組成物は、基板上に金属金の薄膜からなる装飾に、或
いは基板上に金属金の薄膜からなる導電回路を形成させ
る為に用いられる。
なテルペンアルコール系溶媒、その他の溶媒に高い溶解
性を示し、かつ、その溶液状態を長期間保つごとき改良
された化合物であって、この化物を含む溶液状のペース
ト組成物は、基板上に金属金の薄膜からなる装飾に、或
いは基板上に金属金の薄膜からなる導電回路を形成させ
る為に用いられる。
「従来の技術」 有機溶媒に可溶な有機金化合物としては、たとえば 特公昭37−2955号公報には金第三級アルキルメルカプ
チドが 特公昭40−22468号公報には金第二級アルキルメルカ
プチドが、さらに 特公昭41−18357号公報には金アリールメルカプチド
が 記載されている。
チドが 特公昭40−22468号公報には金第二級アルキルメルカ
プチドが、さらに 特公昭41−18357号公報には金アリールメルカプチド
が 記載されている。
上記従来の化合物はすべて下記一般式(2) Au−SR (2) (Auは1価の金原子を、Rは炭化水素基を表す。) で表すことができる。
また、上記従来の化合物はハロゲン化金酸1モルに対
しメルカプタンを3モル以上の割合で反応させることに
よって、或いは下記一般式(3) R2S・AuX (3) (Auは1価の金原子を、Xはハロゲン原子を、そしてR
は炭化水素基を表す。) で表される、AuXがイオウ原子に配位した化合物1モル
にメルカプタンを1モル以上反応させることによって得
られている。
しメルカプタンを3モル以上の割合で反応させることに
よって、或いは下記一般式(3) R2S・AuX (3) (Auは1価の金原子を、Xはハロゲン原子を、そしてR
は炭化水素基を表す。) で表される、AuXがイオウ原子に配位した化合物1モル
にメルカプタンを1モル以上反応させることによって得
られている。
「発明が解決しようとする課題」 上記従来の化合物は、例えばスクリーン印刷する際の
溶媒としてよく用いられるテルピネオールのような極性
の低い有機溶媒に対する溶解度が低く、室温においては
実質的に不溶であり、加熱することに依ってようやく僅
かに溶解させることができるものである。
溶媒としてよく用いられるテルピネオールのような極性
の低い有機溶媒に対する溶解度が低く、室温においては
実質的に不溶であり、加熱することに依ってようやく僅
かに溶解させることができるものである。
したがって、このような化合物の高濃度ペーストは得
られず、金含量を高めることに限界があり、金膜の厚さ
が制限され、また、印刷性や金膜と基板との密着性等を
向上させる為に用いられる添加物の選択や添加量が著し
く制限される。
られず、金含量を高めることに限界があり、金膜の厚さ
が制限され、また、印刷性や金膜と基板との密着性等を
向上させる為に用いられる添加物の選択や添加量が著し
く制限される。
上記公報にはテルペンアルコール系溶媒に高い溶解性
を示す化合物はまったく記載されていない。
を示す化合物はまったく記載されていない。
本発明はテルピネオールのようなテルペンアルコール
系溶媒にはもちろん、トルエンのような芳香族系溶媒、
塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素系溶媒、メチ
ルエチルケトンのようなケトン系溶媒、酢酸エチルのよ
うなエステル系溶媒、テトラハイドロフランのようなエ
ーテル系溶媒等の溶媒に高い溶解性を示し、かつ、その
溶液状態を長期間保つごとき改良された化合物を提供し
ようとするものである。
系溶媒にはもちろん、トルエンのような芳香族系溶媒、
塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素系溶媒、メチ
ルエチルケトンのようなケトン系溶媒、酢酸エチルのよ
うなエステル系溶媒、テトラハイドロフランのようなエ
ーテル系溶媒等の溶媒に高い溶解性を示し、かつ、その
溶液状態を長期間保つごとき改良された化合物を提供し
ようとするものである。
「課題を解決する為の手段」 本発明の有機金化合物は、下記一般式 〔式中、Xは結合ハロゲン原子を表し、 Y及びZは互いに独立して水素原子又は炭素数18以下
の炭化水素基を表し nは金原子に対する結合ハロゲン原子のモル比率を表
し、そして該比率は0.01ないし0.30であり、 mは金原子に対するメルカプト基のモル比率を表し、
そして該比率は0.70ないし0.99であり、 金原子に対する結合はハロゲン原子とメルカプト基と
のモル比率の合計(n+m)が0.8ないし1.2であり、 そして、結合ハロゲン原子とメルカプト基は金原子に
結合している。〕 により表される。
の炭化水素基を表し nは金原子に対する結合ハロゲン原子のモル比率を表
し、そして該比率は0.01ないし0.30であり、 mは金原子に対するメルカプト基のモル比率を表し、
そして該比率は0.70ないし0.99であり、 金原子に対する結合はハロゲン原子とメルカプト基と
のモル比率の合計(n+m)が0.8ないし1.2であり、 そして、結合ハロゲン原子とメルカプト基は金原子に
結合している。〕 により表される。
本発明の化合物中の結合ハロゲン原子は塩素原子また
は臭素原子であり、下記一般式(I) (Y及びZは互いに独立して水素原子又は炭素数18以下
の炭化水素基を表す。)で示されるメルカプト基の例と
しては ベンジルメルカプト基、p−メチルベンジルメルカプ
ト基、o−メチルベンジルメルカプト基、p−エチルベ
ンジルメルカプト基、p−ノルマルプロピルベンジルメ
ルカプト基、p−イソプロピルベンジルメルカプト基、
p−ノルマルブチルベンジルメルカプト基、p−イソブ
チルベンジルメルカプト基、p−tert−ブチルベンジル
メルカプト基、p−ドデシルベンジルメルカプト基、p
−オクタデシルベンジルメルカプト基、α−メチルベン
ジルメルカプト基、α−エチルベンジルメルカプト基、
α−メチル−p−メチルベンジルメルカプト基、α−エ
チル−p−メチルベンジルメルカプト基、α−メチル−
p−エチルベジルメルカプト基、α−メチル−p−ノル
マルプロピルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
イソペロピルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
ノルマルブチルベンジルメルカプト基、α−メチル−p
−イソブチルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
tert−ブチルベンジルメルカプト基、p−ビニルベンジ
ルメルカプト基、p−シクロヘキシルベンジルメルカプ
ト基、p−フェニルベンジルメルカプト基、p−トリル
ベンジルメルカプト基、p−キシリルベンジルメルカプ
ト基、p−ベンジルベンジルメルカプト基、 等が掲げられる。
は臭素原子であり、下記一般式(I) (Y及びZは互いに独立して水素原子又は炭素数18以下
の炭化水素基を表す。)で示されるメルカプト基の例と
しては ベンジルメルカプト基、p−メチルベンジルメルカプ
ト基、o−メチルベンジルメルカプト基、p−エチルベ
ンジルメルカプト基、p−ノルマルプロピルベンジルメ
ルカプト基、p−イソプロピルベンジルメルカプト基、
p−ノルマルブチルベンジルメルカプト基、p−イソブ
チルベンジルメルカプト基、p−tert−ブチルベンジル
メルカプト基、p−ドデシルベンジルメルカプト基、p
−オクタデシルベンジルメルカプト基、α−メチルベン
ジルメルカプト基、α−エチルベンジルメルカプト基、
α−メチル−p−メチルベンジルメルカプト基、α−エ
チル−p−メチルベンジルメルカプト基、α−メチル−
p−エチルベジルメルカプト基、α−メチル−p−ノル
マルプロピルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
イソペロピルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
ノルマルブチルベンジルメルカプト基、α−メチル−p
−イソブチルベンジルメルカプト基、α−メチル−p−
tert−ブチルベンジルメルカプト基、p−ビニルベンジ
ルメルカプト基、p−シクロヘキシルベンジルメルカプ
ト基、p−フェニルベンジルメルカプト基、p−トリル
ベンジルメルカプト基、p−キシリルベンジルメルカプ
ト基、p−ベンジルベンジルメルカプト基、 等が掲げられる。
本発明の有機金化合物は例えば、第2金化合物、好ま
しくはハロゲン化第2金酸1モルに対して前記メルカプ
ト基を有するメルカプタンを2.70〜2.99モルの割合に、
そして好ましくは不活性溶媒の存在下、且つ、好ましく
は生成物の分解温度以下、更に好ましくは室温〜80℃の
反応温度で反応させることによって得られる。
しくはハロゲン化第2金酸1モルに対して前記メルカプ
ト基を有するメルカプタンを2.70〜2.99モルの割合に、
そして好ましくは不活性溶媒の存在下、且つ、好ましく
は生成物の分解温度以下、更に好ましくは室温〜80℃の
反応温度で反応させることによって得られる。
上記不活性溶媒としては、たとえば、メタノール、エ
タノールのようなアルコール系溶媒、ベンゼン、トルエ
ンのような芳香族系溶媒、酢酸エチルのようなエステル
系溶媒、テトラハイドロフランのようなエーテル系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレンのようなハロゲン化炭
化水素系溶媒、炭化水素系溶媒、水等が挙げられる。
タノールのようなアルコール系溶媒、ベンゼン、トルエ
ンのような芳香族系溶媒、酢酸エチルのようなエステル
系溶媒、テトラハイドロフランのようなエーテル系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレンのようなハロゲン化炭
化水素系溶媒、炭化水素系溶媒、水等が挙げられる。
この不活性溶媒の使用量は反応時撹拌を円滑に行うこ
とができ、且つ温度制御が容易に行える量であれば充分
である。
とができ、且つ温度制御が容易に行える量であれば充分
である。
また反応時間は、反応温度によるが通常1から24時間
程度で充分である。
程度で充分である。
上記反応の後、溶媒を濾過あるいは留去する事によっ
て本発明の有機金化合物が得られる。
て本発明の有機金化合物が得られる。
必要であればメタノールやエタノール等で副生物であ
るジスルフィド等を抽出することにより容易に精製する
ことも可能である。
るジスルフィド等を抽出することにより容易に精製する
ことも可能である。
更に別の方法として、第2金化合物、好ましくは、ハ
ロゲン化第2金酸1モルに対して上記メルカプト基を有
するメルカプタンを3.00モルの割合で反応させ、その
後、精製あるいは精製なしに、反応生成物中の金原子1
モルに対し、第2金化合物、好ましくはハロゲン化第2
金酸を0.003〜0.11モルの割合で反応させることによっ
ても得られる。
ロゲン化第2金酸1モルに対して上記メルカプト基を有
するメルカプタンを3.00モルの割合で反応させ、その
後、精製あるいは精製なしに、反応生成物中の金原子1
モルに対し、第2金化合物、好ましくはハロゲン化第2
金酸を0.003〜0.11モルの割合で反応させることによっ
ても得られる。
更に別の方法として、下記一般式(3) R2S・AuX (3) (Auは1価の金原子を、Xはハロゲン原子を、そしてR
は炭化水素基を表す。) で表される、AuXがイオウ原子に配位した化合物を1モ
ルに上記メルカプト基を有するメルカプタンを0.70〜0.
99molの割合で反応させることによっても得られる。
は炭化水素基を表す。) で表される、AuXがイオウ原子に配位した化合物を1モ
ルに上記メルカプト基を有するメルカプタンを0.70〜0.
99molの割合で反応させることによっても得られる。
これら、上記製造方法によれば金原子1モルに対し、
結合ハロゲン原子0.01モル〜0.30モル及びメルカプト基
0.70モル〜0.99モルの比率に、かつ、金原子1モルに対
し、結合ハロゲン原子とメルカプト基の合計量が0.8モ
ル〜1.2モルの範囲の比率にこれら金原子とハロゲン原
子とメルカプト基からなる金化合物が得られる。
結合ハロゲン原子0.01モル〜0.30モル及びメルカプト基
0.70モル〜0.99モルの比率に、かつ、金原子1モルに対
し、結合ハロゲン原子とメルカプト基の合計量が0.8モ
ル〜1.2モルの範囲の比率にこれら金原子とハロゲン原
子とメルカプト基からなる金化合物が得られる。
「作 用」 本発明の有機金化合物はテルピネオールに高い溶解性
を示し、数箇月にわたり安定であり沈殿を生成しない。
を示し、数箇月にわたり安定であり沈殿を生成しない。
本発明の有機金化合物はX線回折によると、非晶質で
ある。
ある。
本発明の有機金化合物は水に懸濁させておいても分解
することなく安定に存在し、トルエン等の有機溶媒に溶
解させた後、大量の水で洗浄してもまったくハロゲンイ
オンを遊離することはない。
することなく安定に存在し、トルエン等の有機溶媒に溶
解させた後、大量の水で洗浄してもまったくハロゲンイ
オンを遊離することはない。
精製した本発明の有機金化合物と、該化合物をトルエ
ンに溶解させた後、メチルアルコールを徐々に加え段階
的に沈殿を生成させたことによって得られる初期に生成
した沈殿及び後記に生成した沈殿の元素分析結果に差異
を示さない。
ンに溶解させた後、メチルアルコールを徐々に加え段階
的に沈殿を生成させたことによって得られる初期に生成
した沈殿及び後記に生成した沈殿の元素分析結果に差異
を示さない。
前記公報に記載の化合物はテルピネオールに数%以下
の溶解度しか示さないのに対し、本発明の有機金化合物
が、なぜ前記有機溶媒に高い溶解性を示し、かつ、長期
間安定であり沈殿を生成しないのかについては、理論的
に解明されてはいないが、前記(1)式のメルカプト基
が上記溶媒と良好な相溶性を持つと共に、結合ハロゲン
原子が配位結合に関与し溶解しやすい分子構造を与えて
いるものと考えられる。
の溶解度しか示さないのに対し、本発明の有機金化合物
が、なぜ前記有機溶媒に高い溶解性を示し、かつ、長期
間安定であり沈殿を生成しないのかについては、理論的
に解明されてはいないが、前記(1)式のメルカプト基
が上記溶媒と良好な相溶性を持つと共に、結合ハロゲン
原子が配位結合に関与し溶解しやすい分子構造を与えて
いるものと考えられる。
即ち、本発明の有機金化合物は、ハロゲン原子の周り
に数個の金メルカプチドが金原子を介して配位し、金原
子及びハロゲン原子が可溶性のメルカプト基により囲ま
れた化学構造を持つ配位化合物であると考えられる。
に数個の金メルカプチドが金原子を介して配位し、金原
子及びハロゲン原子が可溶性のメルカプト基により囲ま
れた化学構造を持つ配位化合物であると考えられる。
AuXは、水分によって直ちに分解され、Xイオンを遊
離する性質を有し、また、水分がなくても、3モルのAu
Xから2モルの金属Auと1モルのAuX3に変化してしまう
のに対し、本発明の有機金化合物は水と接触させてもハ
ロゲンイオンの遊離が確認されないので、単なる の混合物或いは組成物でないことは明らかである。
離する性質を有し、また、水分がなくても、3モルのAu
Xから2モルの金属Auと1モルのAuX3に変化してしまう
のに対し、本発明の有機金化合物は水と接触させてもハ
ロゲンイオンの遊離が確認されないので、単なる の混合物或いは組成物でないことは明らかである。
また前記分別沈殿物、即ち初期沈殿物と後記沈殿物の
性質が一致することも本物質が単一物質であることを示
している。
性質が一致することも本物質が単一物質であることを示
している。
本発明の有機金化合物を製造する際に、金或いは金化
合物と反応する活性溶媒の使用は分解反応等の副反応を
促進するので避けるべきである。
合物と反応する活性溶媒の使用は分解反応等の副反応を
促進するので避けるべきである。
金原子に対するメルカプト基のモル比が0.70より小さ
い化合物は、保存安定性が悪いので好ましくない。また
モル比が1以上であると溶解性が極端に悪い化合物とな
るので好ましくない。
い化合物は、保存安定性が悪いので好ましくない。また
モル比が1以上であると溶解性が極端に悪い化合物とな
るので好ましくない。
金原子に対する結合ハロゲン原子のモル比が0.30より
大きい化合物は、保存安定性が悪いので好ましくない。
またモル比が0.01より小さいと溶解性が極端に悪い化合
物となるので好ましくない。
大きい化合物は、保存安定性が悪いので好ましくない。
またモル比が0.01より小さいと溶解性が極端に悪い化合
物となるので好ましくない。
「実施例及び比較例」 実施例−1 反応フラスコにp−tert−ブチルベンジルメルカプタ
ン10.55g(58.5ミリモル)及びメタノール100mlを仕込
み均一溶液とした後、メタノール10mlに溶解させた塩化
金酸4水和物(HAuCl4・4H2O)8.24g(20ミリモル)を
水冷しながら室温で30分を要して撹拌しながら滴下した
(仕込みメルカブタンモル/Auモル=2.93)系は直ちに
スラリーとなった。その後、該反応混合物を50℃まで昇
温し、その温度で2.5時間反応させ、冷却後室温におい
て生成した粉末を濾過により回収し、大量のメタノール
で洗浄することによってジスルフィドを除去し、40℃で
減圧乾燥し黄色の粉末状の生成物7.32gを得た。金の回
収率は100%であった。該生成物の元素分析結果に基づ
く金原子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
ン10.55g(58.5ミリモル)及びメタノール100mlを仕込
み均一溶液とした後、メタノール10mlに溶解させた塩化
金酸4水和物(HAuCl4・4H2O)8.24g(20ミリモル)を
水冷しながら室温で30分を要して撹拌しながら滴下した
(仕込みメルカブタンモル/Auモル=2.93)系は直ちに
スラリーとなった。その後、該反応混合物を50℃まで昇
温し、その温度で2.5時間反応させ、冷却後室温におい
て生成した粉末を濾過により回収し、大量のメタノール
で洗浄することによってジスルフィドを除去し、40℃で
減圧乾燥し黄色の粉末状の生成物7.32gを得た。金の回
収率は100%であった。該生成物の元素分析結果に基づ
く金原子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
[溶解性試験] 該生成物1gに0.5gのテルピネオールを加え、室温に放
置したところ、完全に溶解し透明な溶液が得られた。
置したところ、完全に溶解し透明な溶液が得られた。
[安定性試験] 前記テルピネオール溶液を1年遮光下、室温に放置し
たが変化がまったく認められず沈殿等の生成は見られな
かった。
たが変化がまったく認められず沈殿等の生成は見られな
かった。
[加水分解試験] 該生成物をトルエンに溶解させ、大量の水を加え撹拌
し水洗したが、水層中には痕跡の塩素イオンしか確認さ
れなかった。また該水洗後回収した粉末の元素分析結果
及び溶解性は水洗前のものと同じであった。
し水洗したが、水層中には痕跡の塩素イオンしか確認さ
れなかった。また該水洗後回収した粉末の元素分析結果
及び溶解性は水洗前のものと同じであった。
[分別沈殿試験] 該生成物4.0gをトルエン15mlに溶解させ室温において
撹拌しながらメタノール9mlを徐々に添加し沈殿を生成
させ、その沈殿を濾過し乾燥し約1.2gの第1沈殿を得
た。
撹拌しながらメタノール9mlを徐々に添加し沈殿を生成
させ、その沈殿を濾過し乾燥し約1.2gの第1沈殿を得
た。
次に、第1沈殿濾別後の濾液に室温において撹拌しな
がら、さらにメタノール10mlを徐々に添加し沈殿を生成
させ、その沈殿を濾過し乾燥し約1.5gの第2沈殿を得
た。更に第2沈殿濾別後の濾液を減圧下乾固し、約1.1g
の粉末を得た。
がら、さらにメタノール10mlを徐々に添加し沈殿を生成
させ、その沈殿を濾過し乾燥し約1.5gの第2沈殿を得
た。更に第2沈殿濾別後の濾液を減圧下乾固し、約1.1g
の粉末を得た。
トルエンに溶解させる前のもの、第1沈殿、第2沈
殿、減圧乾固後の粉末の元素分析結果はすべて同一であ
った。
殿、減圧乾固後の粉末の元素分析結果はすべて同一であ
った。
実施例−2 p−tert−ブチルベンジルメルカプタンの使用量を1
0.28g(57ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の
方法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=2.8
5)、黄色の粉末状の生成物6.89gを得た。金の回収率は
99%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原子
を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
0.28g(57ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の
方法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=2.8
5)、黄色の粉末状の生成物6.89gを得た。金の回収率は
99%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原子
を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
該生成物を用い、実施例−1と同様の[溶解性試験]
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
実施例−3 p−tert−ブチルベンジルメルカブタンの使用量を1
0.82g(60ミリモル)に換えた以外実施例1−1と同様
の方法(仕込みメルカプタンモル/Auモル=3.00)で反
応させ白色スラリーを得た。その後、該白色スラリー
に、メタノール2.5mlに溶解させた塩化金酸4水和物(H
AuCl4・4H2O)0.44g(1.07ミリモル)を水冷しながら室
温で30分を要して撹拌しながら滴下した(追加Auモル/
追加前生成物中のAuモル=0.053)。次いで、該反応混
合物を50℃まで昇温し、その温度で1.5時間反応させ、
冷却後室温において生成した粉末を濾過により回収し、
大量のメタノールで洗浄することによってジスルフィド
を除去し、40℃で減圧乾燥し黄色の粉末状の生成物6.94
gを得た。金の回収率は98%であった。該生成物の元素
分析結果に基づく金原子を基準としたモル比を後記の表
−1に示す。
0.82g(60ミリモル)に換えた以外実施例1−1と同様
の方法(仕込みメルカプタンモル/Auモル=3.00)で反
応させ白色スラリーを得た。その後、該白色スラリー
に、メタノール2.5mlに溶解させた塩化金酸4水和物(H
AuCl4・4H2O)0.44g(1.07ミリモル)を水冷しながら室
温で30分を要して撹拌しながら滴下した(追加Auモル/
追加前生成物中のAuモル=0.053)。次いで、該反応混
合物を50℃まで昇温し、その温度で1.5時間反応させ、
冷却後室温において生成した粉末を濾過により回収し、
大量のメタノールで洗浄することによってジスルフィド
を除去し、40℃で減圧乾燥し黄色の粉末状の生成物6.94
gを得た。金の回収率は98%であった。該生成物の元素
分析結果に基づく金原子を基準としたモル比を後記の表
−1に示す。
該生成物を用い、実施例−1と同様の[溶解性試験]
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
比較例−1 p−tert−ブチルベンジルメルカプタンの使用量を1
0.82g(60ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の
方法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=3.0
0)、白色の粉末状の生成物7.54gを得た。金の回収率は
100%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原
子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
0.82g(60ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の
方法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=3.0
0)、白色の粉末状の生成物7.54gを得た。金の回収率は
100%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原
子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
該生成物を用い、実施例−1と同様の[溶解性試験]
を行ったがまったく溶解しなかった。約70℃まで加熱し
ても、僅かに溶けた形跡が見られた程度であった。
を行ったがまったく溶解しなかった。約70℃まで加熱し
ても、僅かに溶けた形跡が見られた程度であった。
比較例−2 p−tert−ブチルベンジルメルカプタンの使用量を9.
56g(53ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の方
法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=2.6
5)、暗黄色の粉末状の生成物6.25gを得た。金の回収率
は95%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原
子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
56g(53ミリモル)に換えた以外実施例−1と同様の方
法で合成し(仕込みメルカプタンモル/Auモル=2.6
5)、暗黄色の粉末状の生成物6.25gを得た。金の回収率
は95%であった。該生成物の元素分析結果に基づく金原
子を基準としたモル比を後記の表−1に示す。
該生成物を用い、実施例−1と同様の[安定性試験]
を行ったが約5時間後に黒色の沈殿が多量に折出した。
を行ったが約5時間後に黒色の沈殿が多量に折出した。
実施例−4 反応フラスコに比較例−1で得られた白色生成物7.54
g及びメタノール100mlを仕込みスラリーとした後、メタ
ノール2.5mlに溶解させた塩化金酸4水和物(HAuCl4・4
H2O)0.44g(1.07ミリモル)を水冷しながら室温で30分
を要して撹拌しながら滴下した(仕込み塩化金酸中のAu
モル/仕込み白色生成物中のAuモル=0.053)、次い
で、該反応混合物を50℃まで昇温し、その温度で1.5時
間反応させ、冷却後室温において生成した粉末を濾過に
より回収し、大量のメタノールで洗浄することによって
ジスルフィドを除去し、40℃で減圧乾燥し黄色の粉末状
の生成物7.39gを得た。金の回収率は98%であった。該
生成物の元素分析結果に基づく金原子を基準としたモル
比を後記の表−1に示す。
g及びメタノール100mlを仕込みスラリーとした後、メタ
ノール2.5mlに溶解させた塩化金酸4水和物(HAuCl4・4
H2O)0.44g(1.07ミリモル)を水冷しながら室温で30分
を要して撹拌しながら滴下した(仕込み塩化金酸中のAu
モル/仕込み白色生成物中のAuモル=0.053)、次い
で、該反応混合物を50℃まで昇温し、その温度で1.5時
間反応させ、冷却後室温において生成した粉末を濾過に
より回収し、大量のメタノールで洗浄することによって
ジスルフィドを除去し、40℃で減圧乾燥し黄色の粉末状
の生成物7.39gを得た。金の回収率は98%であった。該
生成物の元素分析結果に基づく金原子を基準としたモル
比を後記の表−1に示す。
該生成物を用い、実施例−1と同様の[溶解性試験]
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
[安定性試験][加水分解試験][分別沈殿試験]を行
った結果実施例−1と同様の結果が得られた。
上記分析結果のC,H,Sのモル比は全てp−tert−ブチ
ルベンジルメルカプト基のC,H,Sの計算モル比に一致し
ていることがわかる。
ルベンジルメルカプト基のC,H,Sの計算モル比に一致し
ていることがわかる。
比較例−1では金原子に対するメルカプト基のモル比
が1以上であり、且つ、金原子に対する結合ハロゲン原
子のモル比が0.01より小さい化合物であり、溶解性が極
端に悪い。
が1以上であり、且つ、金原子に対する結合ハロゲン原
子のモル比が0.01より小さい化合物であり、溶解性が極
端に悪い。
比較例−2では金原子に対するメルカプト基のモル比
が0.70より小さく、且つ、金原子に対する結合ハロゲン
原子のモル比が0.30より大きい化合物であって、保存安
定性が悪い。
が0.70より小さく、且つ、金原子に対する結合ハロゲン
原子のモル比が0.30より大きい化合物であって、保存安
定性が悪い。
「発明の効果」 本発明の有機金化合物を熱分解すると金属金が生成
し、また本発明の有機金化合物は、スクリーン印刷する
際の溶媒としてよく用いられる極性の低いテルピネオー
ルのようなテルペンアルコール系溶媒にはもちろん、ト
ルエンのような芳香族系溶媒、塩化メチレンのようなハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、メチルエチルケトンのような
ケトン系溶媒、酢酸エチルのようなエステル系溶媒、テ
トラハイドロフランのようなエーテル系溶媒等の溶媒に
も高い溶解性を示し、かつ、その溶液状態を長期間保つ
ごとき改良された化合物であって、この化合物を含む溶
液状のペースト組成物は、基板上に金属金の薄膜からな
る装飾に、或いは基板上に金属金の薄膜からなる導電回
路を形成させる為に用いることができる。
し、また本発明の有機金化合物は、スクリーン印刷する
際の溶媒としてよく用いられる極性の低いテルピネオー
ルのようなテルペンアルコール系溶媒にはもちろん、ト
ルエンのような芳香族系溶媒、塩化メチレンのようなハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、メチルエチルケトンのような
ケトン系溶媒、酢酸エチルのようなエステル系溶媒、テ
トラハイドロフランのようなエーテル系溶媒等の溶媒に
も高い溶解性を示し、かつ、その溶液状態を長期間保つ
ごとき改良された化合物であって、この化合物を含む溶
液状のペースト組成物は、基板上に金属金の薄膜からな
る装飾に、或いは基板上に金属金の薄膜からなる導電回
路を形成させる為に用いることができる。
本発明の化合物を金ペーストの組成物の成分として用
いると、このペースト中の金含量を高濃度から低濃度ま
で自由に調節でき、また、印刷性や金膜と基板との密着
性等を向上させる為に用いられる添加物及びその添加量
の制限が少ない。したがって、該ペーストを基板上に印
刷、あるいは該ペースト中に基板を浸積した後焼成する
時にも均一で密着性の高い金属金の膜をある程度自由な
膜厚に調節することができる。
いると、このペースト中の金含量を高濃度から低濃度ま
で自由に調節でき、また、印刷性や金膜と基板との密着
性等を向上させる為に用いられる添加物及びその添加量
の制限が少ない。したがって、該ペーストを基板上に印
刷、あるいは該ペースト中に基板を浸積した後焼成する
時にも均一で密着性の高い金属金の膜をある程度自由な
膜厚に調節することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三田 猛志 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化 学工業株式会社中央研究所内 (56)参考文献 Inorg.Chem.,1989,28 (14),2743−2747 Phys,Rev.B:Conden s.Matter,1988,38(12), 8327−8335 J.Chem.Soc.,Dalto n Trans.,1977,(20),2074 −2080 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 1/12 C07C 321/10 REGISTRY(STN) CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式 〔式中、Xは結合ハロゲン原子を表し、 Y及びZは互いに独立して水素原子又は炭素数18以下の
炭化水素基を表し、 nは金原子に対する結合ハロゲン原子のモル比率を表
し、そして該比率は0.01ないし0.30であり、 mは金原子に対するメルカプト基のモル比率を表し、そ
して該比率は0.70ないし0.99であり、 金原子に対する結合ハロゲン原子とメルカプト基とのモ
ル比率の合計(n+m)が0.8ないし1.2であり、 そして、結合ハロゲン原子とメルカプト基は金原子に結
合している。〕 により表される有機金化合物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1312135A JP2827360B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | 有機金化合物 |
US07/615,405 US5162556A (en) | 1989-11-30 | 1990-11-19 | Organic gold compounds and method of preparing the same |
GB9025332A GB2238544B (en) | 1989-11-30 | 1990-11-21 | Organic gold compounds and method of preparing the same |
FR909014956A FR2655040B1 (fr) | 1989-11-30 | 1990-11-29 | Composes organiques d'or et procede pour les preparer. |
DE4038243A DE4038243B4 (de) | 1989-11-30 | 1990-11-30 | Organische Goldverbindungen und Verfahren zu ihrer Herstellung |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1312135A JP2827360B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | 有機金化合物 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2827360B2 (ja) |
DE (1) | DE4038243B4 (ja) |
FR (1) | FR2655040B1 (ja) |
GB (1) | GB2238544B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4405424C2 (de) * | 1994-02-21 | 1996-08-14 | Cerdec Ag | Schwefelorganische Goldverbindungen, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung derselben |
EP0668265B1 (de) * | 1994-02-21 | 1997-06-18 | Cerdec Aktiengesellschaft Keramische Farben | Monoedelmetall-dithiolate und deren Verwendung zum Herstellen edelmetallhaltiger Dekore auf einbrennfähigen Unterlagen |
JP4959063B2 (ja) * | 2001-03-09 | 2012-06-20 | 和光純薬工業株式会社 | チオール化合物を含んでなる反応試薬 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2490399A (en) * | 1947-09-13 | 1949-12-06 | Du Pont | Gold compounds and ceramic-decorating compositions containing same |
US2984575A (en) * | 1958-04-09 | 1961-05-16 | Engelhard Ind Inc | Gold tertiary mercaptides and method for the preparation thereof |
US2994614A (en) * | 1958-11-19 | 1961-08-01 | Engelhard Ind Inc | Gold decorating compositions containing gold primary mercaptides |
BE621886A (ja) * | 1961-08-30 | |||
US3245809A (en) * | 1962-04-09 | 1966-04-12 | Engelhard Ind Inc | Gold aryl mercaptides and decorating compositions containing same |
GB1036747A (en) * | 1962-04-09 | 1966-07-20 | Engelhard Ind Inc | Gold aryl mercaptides |
US3661959A (en) * | 1970-07-30 | 1972-05-09 | Du Pont | Method of making organogold chloride complexes |
-
1989
- 1989-11-30 JP JP1312135A patent/JP2827360B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-11-19 US US07/615,405 patent/US5162556A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-11-21 GB GB9025332A patent/GB2238544B/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-11-29 FR FR909014956A patent/FR2655040B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1990-11-30 DE DE4038243A patent/DE4038243B4/de not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Inorg.Chem.,1989,28(14),2743−2747 |
J.Chem.Soc.,Dalton Trans.,1977,(20),2074−2080 |
Phys,Rev.B:Condens.Matter,1988,38(12),8327−8335 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
FR2655040A1 (fr) | 1991-05-31 |
DE4038243B4 (de) | 2004-06-03 |
US5162556A (en) | 1992-11-10 |
GB2238544A (en) | 1991-06-05 |
GB2238544B (en) | 1992-04-01 |
JPH03173862A (ja) | 1991-07-29 |
FR2655040B1 (fr) | 1992-07-24 |
DE4038243A1 (de) | 1991-06-06 |
GB9025332D0 (en) | 1991-01-02 |
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