JP2826721B2 - ブロー成形によるバンパーレインホースメント - Google Patents

ブロー成形によるバンパーレインホースメント

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JP2826721B2 JP21521896A JP21521896A JP2826721B2 JP 2826721 B2 JP2826721 B2 JP 2826721B2 JP 21521896 A JP21521896 A JP 21521896A JP 21521896 A JP21521896 A JP 21521896A JP 2826721 B2 JP2826721 B2 JP 2826721B2
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純一 生本
直成 福原
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形によっ
て得られる強度の高いバンパーレインホースメントに関
する。
【0002】
【従来の技術】ブロー成形法は低コストで同品質の製品
を大量に生産する方法としてプラスチック工業における
重要性が増しており、最近ではバンパーレインホースメ
ントもブロー成形法によるものが製造されるようになっ
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブロー成形品は全体の
肉厚が基本的にほぼ一定であり、特定部分の肉厚を変動
させる(例えば一部を肉厚にして補強する)ようなこと
はごく狭い範囲で行えるに過ぎない。従って、バンパー
レインホースメントのような大型成形品の肉厚を広範囲
に変動させて必要部分を補強するようなことは現実には
不可能であり、例えば前後方向の耐荷重強度を上げるた
めには、成形品全体の肉厚を増大させる必要があった。
また、従来より大型成形品の補強には金属等の補強材を
接着又はネジ止めして補強する方法がとられているが、
補強部位から破損したり、材質の相違によるトラブルが
多かった。
【0004】一方、特開平59−103725号公報に
は、ブロー成形により得た中空板体の前後の面板をつな
ぐリブに、金属や剛性に優れる合成樹脂からなる平帯状
の強化芯材を内設することが記載されている。しかし、
このように強化芯材として材質の異なる素材を内設する
場合、その材質の相違(親和性の欠如、収縮率等の物性
の相違)に基づいて経時的に剥離や変形を起こす恐れが
あり、特に常に振動環境下において使用される自動車の
バンパーレインホースメントに適用したとき、長期にわ
たり安定した強度特性が得られるかどうか不安がある。
また、上記公報の中空板体は、前後の面板に垂直な荷重
に対しては大きい耐荷重強度を持つことが予想される
が、このような板状のリブを中空筒状のバンパーレイン
ホースメントに対し適用した場合、前後方向の大荷重
(特に荷重方向が垂直でないとき)に対しては、断面が
全体的に斜めにひしゃげる(断面が平行四辺形のように
ひしゃげる)ような変形を起こしやすいという問題もあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバンパーレ
インホースメントは、上記種々の問題に鑑みて発明され
たもので、本体を構成するプラスチック材料と親和性の
あるプラスチックで形成された補強材をインサートして
なるブロー成形による中空筒状のバンパーレインホース
メントであって、本体プラスチック材料が後部壁面から
前部壁面に延びてその先端部で上記補強材を包被すると
ともに前部壁面に溶着し、上記補強材の後部と後部壁面
の間に上記本体プラスチック材料からなる板状のリブと
筒状のリブが上記補強材の長手方向に沿って交互に形成
されていることを特徴とする。
【0006】本発明に係るバンパーレインホースメント
のプラスチック材料は、当該技術分野で用いられる様々
なものを用いることができる。そのようなプラスチック
材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ABS、及びそれらの複合体材
料を挙げることができる。これらのプラスチック材料は
相互に親和性があり、互いに本体及び補強材として用い
得る。
【0007】本発明の目的にとっては、本体のプラスチ
ック材料が上記例示プラスチック材料のいずれかであ
り、補強材が本体を構成するプラスチックと同一のプラ
スチック材料で形成されたものである場合が特に好まし
い。なかでもポリプロピレン、ポリエチレン、及びAB
S樹脂が好ましい。同一材質の場合には特に親和性が高
く、製品の寸法が維持されるとともに、剥離するおそれ
もなく、有用な高強度バンパーレインホースメント成形
品が得られる。しかも、プラスチック成形品を再利用す
ることができるという利点もある。従来、様々なプラス
チック製品の再利用が、構成材料の分別ができないため
に妨げられてきたが、本発明によれば、このような問題
を解決することができる。従って、上記のことは資源の
有効利用を考慮した場合、極めて重要な利点である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は補強されたバンパーレイン
ホースメント(自動車用バンパービーム)の成形工程を
示す。図中、1はパリソン、2は金型、3は補強材であ
る。 1)金型2には補強材3が挟持されている。 2)パリソン1が下降し、金型2が離れた状態(図1
A)から金型2が閉じた状態(図2B)に移行する。 3)常法通り、下方の空気吹込み口から空気を吹き込み
ながら成形する。 4)金型2に挟持された補強材3がパリソン1にインサ
ートされる。 5)金型2を離すと、所望の長さの補強材3が本体4に
インサートされたバンパーレインホースメントが得られ
る。
【0009】図2は上記バンパーレインホースメントの
断面図、図3Aは図2のバンパーレインホースメントの
a−a断面図、図3Bはb−b断面図である。これらの
図に明瞭に示されるように、本体4のプラスチック材料
が後部壁面4bから前部壁面4aに延びてその先端部で
上記補強材3を包被するとともに、前部壁面4aの内面
に到達してこれに溶着し、また、補強材3の後部と後部
壁面4bの間に本体プラスチック材料からなる板状のリ
ブ5と筒状のリブ6が上記補強材の長手方向に沿って交
互に形成され、これらの補強材及びリブ5、6が図3に
おいて左右方向の荷重(具体的には左方向からの衝突)
に対し大きい補強効果を示す。また、筒状のリブ5が補
強材3と後部壁面4bの間に形成されているため、特に
これが断面テーパー状に形成されていることにより、斜
め方向の荷重あるいは上下方向の荷重に対しても強力な
補強作用を示す。
【0010】
【効果】本発明に係るバンパーレインホースメントは、
補強材として本体と同質かあるいは親和性のあるプラス
チック材を用いていることから、経時的に本体プラスチ
ック材との剥離や変形を起こす恐れが少なく、寸法精度
が極めて優れ長期にわたり安定した強度特性を得ること
ができる。そして、本体と補強材を同質のプラスチック
材としたときは、一括して原材料に還元できるので、こ
れの再利用が極めて容易である。また、本体プラスチッ
ク材料が後部壁面から前部壁面に延びてその先端部で補
強材を包被するとともに前部壁面に溶着し、補強材の後
部と後部壁面の間に本体プラスチック材料からなる板状
のリブと筒状のリブが上記補強材の長手方向に沿って交
互に形成されていることから、左右方向の荷重(特には
前方からの衝突荷重)に対し大きい補強効果を示すとと
もに、斜め方向の荷重あるいは上下方向の荷重に対して
も大きい補強効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバンパーレインホースメントのブ
ロー成形工程を示す図である。
【図2】同じくバンパーレインホースメントの断面図で
ある。
【図3】図2のa−a断面図(図3A)及びb−b断面
図(図3B)である。
【符号の説明】
3 補強材 4 本体 4a 前部壁面 4b 後部壁面 5 板状のリブ 6 筒状のリブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00 31:30 (56)参考文献 特開 平2−299948(JP,A) 特開 平4−62029(JP,A) 特開 昭60−92133(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80 B60R 19/02 - 19/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を構成するプラスチック材料と親和
    性のあるプラスチックで形成された補強材をインサート
    してなるブロー成形による中空筒状のバンパーレインホ
    ースメントであって、本体プラスチック材料が後部壁面
    から前部壁面に延びてその先端部で上記補強材を包被す
    るとともに前部壁面に溶着し、上記補強材の後部と後部
    壁面の間に上記本体プラスチック材料からなる板状のリ
    ブと筒状のリブが上記補強材の長手方向に沿って交互に
    形成されていることを特徴とするブロー成形によるバン
    パーレインホースメント。
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