JP2825137B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
関の排気系にリーンNOx 触媒(遷移金属或いは貴金属
を担持せしめたゼオライトからなり、酸化雰囲気中、H
C存在下で排気ガス中のNOx を還元する触媒として定
義される)を備えた、内燃機関の排気浄化装置に関す
る。
735号公報、特開平1−135541号公報により知
られている。リーンNOx 触媒によるNOx 浄化にはH
C(炭化水素)の存在が必要であるが、特開昭63−2
8372号公報は、リーンNOx 触媒のNOx 浄化率を
向上するために、単一のリーンNOx 触媒上流にHC供
給装置から、HCを供給することを提案している。
触媒のNOx 浄化率は、リーンNOx 触媒床温によって
も左右され、低温域や高温域ではNOx 浄化率が低下す
る。このため、従来提案では、NOx を浄化できる排気
温度範囲、運転領域に制限を受けるという問題(第1の
問題点)がある。さらに、HCを供給すると、リーンN
Ox 触媒内部でのHCの酸化(直接酸化、部分酸化を含
む)による発熱により、リーンNOx 触媒床温が下流部
分程上昇し、ある温度を越えた部位より下流側のリーン
NOx 触媒部分のNOx 浄化率が急激に低下し、NOx
浄化に有効に働く触媒容量が小さくなるという問題(第
2の問題点)もある。
浄化装置において、HCの供給状態に応じて、リーンN
Ox 触媒下流の排気温度が変化することを利用して、N
Ox 浄化可能な排気温度範囲を拡げるとともにNOx 浄
化に有効に働く触媒容量を増加させ、これによってリー
ンNOx 触媒のNOx 浄化率を向上せしめることを目的
とする。
る内燃機関の排気浄化装置が次の手段を備えることによ
って達成される。内燃機関の排気系に、複数、直列に設
けられた、リーンNOx 触媒とその上流側に設けられた
HC供給装置から成るユニット、各ユニットのリーンN
Ox 触媒床温が所定温度範囲にあるか否かを判定する触
媒床温判定手段、および前記触媒床温判定手段によって
リーンNOx 触媒床温が所定範囲にあると判断された箇
所のユニットのHC供給装置を作動させるHC供給装置
作動手段。
触媒は、HCの酸化の発熱で下流部分程昇温し、HCの
供給が停止されたユニットでは、リーンNOx 触媒は自
然放熱等で下流部分程低温となる。排気高温時には下流
側のユニットのリーンNOx 触媒にHCを供給すること
により高NOx 浄化率が得られ、排気低温時には上流側
のユニットのリーンNOx 触媒にHCを供給することに
より高NOx 浄化率が得られるので、高NOx 浄化率が
得られる排気温度範囲が高温側にも低温側にも拡げら
れ、広い運転範囲にわたってNOx を浄化できる。ま
た、HCを供給した場合に触媒床温が所定温度範囲の上
限を越えたユニットのリーンNOx 触媒にはHCの供給
が停止されるので、そのリーンNOx 触媒とその下流の
ユニットのリーンNOx 触媒は放熱で温度が下がって所
定温度範囲になり、そこにHCを供給できる。このた
め、下流側ユニットのリーンNOx 触媒もNOx 浄化に
有効に働き、有効触媒容量が増大される。これらの総合
作用によって、従来の単一のリーンNOx 触媒、単一の
HC供給装置に比べて、リーンNOx 触媒のNOx 浄化
率が向上される。
施例1は図1−17に、実施例2は図18に、実施例3
は図19−図26に、実施例4は図27に、それぞれ、
示されている。なお、図28−図31は比較例であり、
従来の場合に対応する。 実施例1 実施例1の内燃機関の排気浄化装置では、図1に示すよ
うに、希薄燃焼可能な内燃機関1の排気系2に第1のリ
ーンNOx 触媒3とその下流の第2のリーンNOx 触媒
4が直列に設けられている。第1のリーンNOx 触媒3
の上流には第1のHC供給装置15が、第2のリーンN
Ox 触媒4の上流には第2のHC供給装置16が設けら
れている。各リーンNOx 触媒とその上流のHC供給装
置はユニットを構成する。すなわち、第1のリーンNO
x 触媒3と第1のHC供給装置15は第1のユニットを
構成し、第2のリーンNOx 触媒4と第2のHC供給装
置16は第2のユニットを構成し、第1のユニットと第
2のユニットは直列に配列される。第1のHC供給装置
15、第2のHC供給装置16は、制御装置14に含ま
れた、後述のHC供給装置作動手段204、205、3
04、305によって作動される。このHC供給装置作
動手段は、リーンNOx 触媒床温が所定温度範囲内にあ
る箇所のユニットのHC供給装置15、16を作動させ
るものである。リーンNOx 触媒床温が所定温度範囲に
あるか否かの判定は、後述の触媒床温判定手段202、
203、302、303により行われる。実施例1で
は、第1のリーンNOx 触媒3と第2のリーンNOx 触
媒4との間に、排気の流れを絞ることの可能な排気弁5
が設けられる。ただし、排気弁5は排気の流れを完全に
止めることはしない。排気弁5はアクチュエータ8によ
って開閉される。
1と、HC導入口11につながるHCボンベ13と、H
Cボンベ13とHC導入口11とを結ぶパイプの途中に
設けられたHCバルブ6とから成る。HCバルブ6はア
クチュエータ9によって開閉される。同様に、第2のH
C供給装置16は、HC導入口12と、HC導入口12
につながるHCボンベ13と、HCボンベ13とHC導
入口12とを結ぶパイプの途中に設けられたHCバルブ
7とから成る。HCバルブ7はアクチュエータ10によ
って開閉される。
装置14によって制御され、排気弁5、HCバルブ6、
HCバルブ7を、それぞれ、図2、図3、図4の通りに
制御する。すなわち、排気弁5は排気温度約280°C
以下で開、約280°Cと約320°Cの間で絞り、約
320°Cと約400°Cの間で徐々に開度が大にさ
れ、約400°C以上で開とされる。また、第1のHC
バルブ6は約280°Cまで閉、約280°Cと約30
0°Cとの間で除々に開、約300°Cと約450°C
との間で全開、約450°Cと約500°Cの間で徐々
に絞り、約500°C以上で閉とされる。さらに、第2
のHCバルブ7は、約280°Cまで閉、約280°C
と約450°Cの間で徐々に開、約450°Cと約50
0°Cの間でより急割合で徐々に開とされ、約500°
Cと約600°Cの間で全開、約600°C以上で閉と
される。
フローチャートを有する排気弁制御手段17で達成さ
れ、第1のHCバルブ6の制御は図6のフローチャート
を有する第1のHCバルブ制御手段18で達成され、第
2のHCバルブ7の制御は図7のフローチャートを有す
る第2のHCバルブ制御手段19で達成される。そし
て、これらのフローチャートは、制御装置14を構成す
るコンピュータのROM(リードオンメモリ)に記憶さ
れており、CPU(セントラルプロセッサユニット)に
読出されて、演算が実行される。また、コンピュータの
入力インターフェイスには各種センサからの出力信号
(アクセル開度T、エンジン回転速度NE、等)が送ら
れ、RAM(ランダムアクセスメモリ)に一時記憶さ
れ、CPUに読み出されて、上記フローチャートに従う
演算の入力値とされる。
度Tとエンジン回転速度NEとから、図8の二次元マッ
プを用いて排気温TEXを演算する。ただし、排気温セ
ンサにより、直接、排気温を求めてもよい。続いて、ス
テップ102に進み、求めた排気温TEXが低温側の所
定温度(たとえば、280°C)より低いか否かを判別
する。もしも、TEXが280°Cよりも低ければ余り
に低過ぎて制御対象外だから、そのままステップ106
に進んで排気弁5を全開とし、エンジン背圧をさげる。
ステップ102で排気温TEXが280°C以上であれ
ば、排気流速やHCの供給を制御することによりNOx
浄化率を高くできる領域にあるので、ステップ103に
進む。ステップ103では、排気温TEXが400°C
より高いか否かを判別し、400°Cを越えるときは第
1のリーンNOx 触媒3を昇温させる必要がないのでス
テップ106に進んで排気弁5を全開とする。ステップ
103でTEX≦400°Cなら、排気温TEXは28
0°Cと400°Cとの間にあり、この時はステップ1
04に進んでTEXに基づき1次元マップ(図2の28
0°C〜400°Cの部分)により排気弁5の目標開度
を算出する。続いて、ステップ105に進み、排気弁5
の開度をステップ104で求めた目標開度とする実行処
理をする。ステップ105、106からリターンする。
ぼ同様に行われる。すなわち、ステップ201で、アク
セル開度T、エンジン回転速度NEより、排気温TEX
を算出し、続いてステップ202に進む。ステップ20
2でTEX<280°Cならステップ206に進み、第
1のHCバルブ6を全閉とする。ステップ202でTE
X≧280°Cならステップ203に進み、TEX>5
00°Cか否かを判別する。TEX>500°CならH
Cを導入しても直接酸化が進んで意味がないのでステッ
プ206に進んで第1のHCバルブ6を全閉とし、HC
の供給を停止する。ステップ203でTEX≦500°
Cなら、280°C≦TEX≦500°Cの領域にある
から、ステップ204に進んで一次元マップ(図3の2
80°C〜500°Cに対応)より、TEXに基づき、
第1のHCバルブ6の目標開度を算出し、ステップ20
5に進んで第1のHCバルブ6を目標開度とする実行処
理をする。上記において、ステップ102、103は第
1のユニットの触媒床温判定手段を構成し、ステップ1
04、105は第1のユニットのHC供給装置作動手段
を構成する。
に行われる。すなわち、ステップ301で、アクセル開
度T、エンジン回転速度NEより、排気温TEXを算出
し、続いてステップ302に進む。ステップ302でT
EX<280°Cならステップ306に進み、第2のH
Cバルブ7を全閉とする。ステップ302でTEX≧2
80°Cならステップ303に進みTEX>600°C
か否かを判別する。TEX>600°Cなら第2のリー
ンNOx 触媒4に流れてきたときの排気温は500°C
以上あるから、HCを供給しても第2のリーンNOx 触
媒4でHCの直接酸化が進んで意味がないので、ステッ
プ306に進んで第2のHCバルブ7を全閉とし、HC
の供給を停止する。ステップ303でTEX≦600°
Cなら、280°C≦TEX≦600°Cの領域にある
から、ステップ304に進んで一次元マップ(図4の2
80°C〜600°Cに対応)より、TEXに基づき、
第2のHCバルブ7の目標開度を算出し、ステップ30
5に進んで第2のHCバルブ7を目標開度とする実行処
理をする。上記において、ステップ302、303は第
2のユニットの触媒床温判定手段を構成し、ステップ3
04、305は第2のユニットのHC供給装置作動手段
を構成する。
が300°C〜400°Cの低温時には、排気弁5は絞
り状態にあるか或いは徐々に開の状態にあり、第1のH
Cバルブ6は全開で、第2のHCバルブ7は全閉に近い
状態にある。したがって、排気ガスの流れは遅く、第1
のリーンNOx 触媒3にはHCが十分供給され、第2の
リーンNOx 触媒4にはHCは少量しか供給されない。
この状態の温度分布は図10のようになり、第1のリー
ンNOx 触媒3中ではHCの酸化による発熱によって昇
温し、第2のリーンNOx 触媒4に到る迄に少し温度が
さがり、第2のリーンNOx 触媒4ではほとんど昇温し
ない。このため、第1のリーンNOx 触媒3はHCの多
量の供給と温度が350°C〜460°C程度になるこ
とによって、高いNOx 浄化率を示す(図11参照)。
この場合、第2のリーンNOx 触媒4はNOx浄化には
左程貢献しない。
には、排気弁5は全開、第1のHCバルブ6、第2のH
Cバルブ7ともに開でHCを多量または中程度に供給し
ている。この時の温度分布は図13に示す通りであり、
第1のリーンNOx 触媒3も、第2のリーンNOx 触媒
4も、400°C〜500°Cの範囲にある。したがっ
て、HCの供給と触媒床温の適温とによって、図14に
示すように、第1のリーンNOx 触媒3も第2のリーン
NOx 触媒4も、中程度以上の良好なNOx 浄化率を示
す。
には、排気弁5は全開、第1のHCバルブ6は全閉、第
2のHCバルブ7は全開の状態にある。第1のリーンN
Ox 触媒3にはHCが供給されないから、第1のリーン
NOx 触媒3におけるHCの酸化による昇温はないかま
たはほとんどなく、放熱によって、第2のリーンNOx
触媒4に到るまでに約400°Cに低下している(図1
6参照)。第2のリーンNOx 触媒4に対してはHCが
供給されるから、HCの供給と第2のリーンNOx 触媒
4の適温とによって、第2のリーンNOx 触媒4は高い
NOx 浄化率を示す(図17参照)。
高いNOx 浄化率を示した400°C〜500°Cの中
温域においても高いNOx 浄化率を示すことは勿論のこ
と、従来は良好なNOx 浄化率が得られなかった排気温
が500°C〜600°Cの高温域においても、また、
排気温が300°C〜400°Cの低温域においても、
高いNOx 浄化率が得られる。これを図示したものが図
8の斜線領域であり、従来の400°C〜500°Cの
NOx浄化域が、本発明では300°C〜600°Cに
大幅に拡げられている。また、従来比較的有効利用でき
なかった単一触媒の下流部も、本発明では第2のリーン
NOx 触媒4として有効に利用でき、有効触媒容量が増
大される。
施例2では、第2のリーンNOx 触媒4の断面積を増す
ために、第2のリーンNOx 触媒4をそのユニット内で
複数に分けて互いに並列に配置し、その1つの上流に排
気弁5を設けた構成としてある。その他の構成、作用は
実施例1に準じるので、実施例1に準じる部材に実施例
1に準じる符号を付して、説明を省略する。
示している。図19において、21は希薄燃焼可能な内
燃機関(ガソリン機関でもディーゼル機関でもよい)を
示す。内燃機関21に排気マニホルド22を介して接続
される排気管23には、リーンNOx 触媒24が、複数
個に分割されて、かつ互いに間隔をおいて直列に、配設
されている。各リーンNOx 触媒24の上流側には、排
気温度検出手段としての排気温センサ25が設けられ、
その出力は制御装置(コントロールユニット、CU)3
1に入力されている。
C供給手段からのHCが導入可能とされている。HC供
給手段は、たとえば、HCボンベ27と、HCボンベ2
7からのHCを各リーンNOx 触媒24の上流に導くパ
イピングと、該パイピングの各リーンNOx 触媒上流へ
の分岐部の各々に設けられたHCバルブ30とから構成
されている。HCバルブ30は、たとえば、ステップモ
ータ駆動のバルブから成り、開度が、制御装置31から
指令される開度信号に見合う開度に制御される。そし
て、開度0の場合はHCの供給停止を意味し、開度があ
る目標開度の場合は、その開度で決定される量のHCが
供給されるようになっている。リーンNOx 触媒24に
HCが供給されると、HCの酸化(直接酸化および/ま
たは部分酸化)による発熱により、触媒床温は昇温し、
HCの供給が停止されると、自然放熱等により触媒床温
はさがる。
て積極的に強制的に低下されてもよい。図19は強制冷
却手段を設けた場合を示している。この強制冷却手段
は、たとえば窒素ボンベ26と、窒素ボンベ26からの
窒素を各リーンNOx 触媒24上流に導くパイピング
と、このパイピングの各リーンNOx触媒24上流への
各分岐管に設けられたN2 バルブ29およびその開閉ア
クチュエータ28とから構成されている。アクチュエー
タ28には制御装置31からのN2 バルブ開閉指令信号
が導かれ、この指令信号に従って、アクチュエータ28
はN2 バルブ29を開閉するようになっている。
御、N2 バルブ制御の、フローを示しており、所定時間
毎に割込まれて実行される。まず、図20において、ス
テップ401で、各排気温センサ25の出力が各リーン
NOx 触媒上流の排気温T1 、T2 、T3 、T4 (たと
えば、リーンNOx 触媒24が4分割され、上流側から
T1 、T2 、T3 、T4 とする)を読込む。続いて、ス
テップ402に進み、最上流のリーンNOx 触媒24の
触媒入りガス温度T1 が所定温度(たとえば、450°
C)を越えるか否かを判別する。所定温度を越えるな
ら、HCを供給すると益々HCの酸化で触媒床温が上
り、HCが直接酸化して活性種の生成に寄与しなくなる
から、HCの供給を停止するためにステップ403に進
み、所定温度以下なら、HCの部分酸化により活性種が
生成してリーンNOx 触媒のNOx 浄化率を上げること
ができるので、HCを供給するために、ステップ404
に進む。ここで、ステップ402は実施例3における触
媒床温判定手段を構成する。ステップ403では、最上
流のHCバルブ10の開度を0に設定し、ステップモー
タを駆動してHCバルブを閉じる。
転速度NE、アクセル開度TAを読込み、続いてステッ
プ405に進み、図22の機関回転速度(NE)−HC
バルブ開度の1次元マップから求まるHCバルブ目標開
度θNEと、図23のアクセル開度(TA)−HCバル
ブ開度の1次元マップから求まるHCバルブ目標開度θ
TAとから、HCバルブの目標開度θ(=θNE・θT
A)を演算する。続いて、ステップ406に進み、最上
流のHCバルブ30の開度を目標開度θに設定し、ステ
ップモータを駆動して、最上流のHCバルブ30の開度
を目標開度にする。ここで、ステップ404、405、
406は実施例3におけるHC供給装置作動手段を構成
する。上記の操作で、最上流のHCバルブ30の制御が
完了し、続いて、順次、下流のHCバルブ30を、最上
流のHCバルブ30の制御と同様のルーチンで制御し、
全HCバルブ30を制御する。
01で、各リーンNOx 触媒24上流の排気温T1 、T
2 、T3 、T4 を読込む。続いて、ステップ502に進
み、最上流のリーンNOx 触媒24の触媒入りガス温度
T1 が所定温度、たとえば、400°Cを越えるか否か
を判別する。そして、ステップ502でT1 >400°
CならN2 ガスによる触媒冷却をすべく、ステップ50
3に進んで最上流のN2 バルブ29を開とする。また、
ステップ502でT1 ≦400°CならN2 ガスによる
触媒冷却をしないで、触媒床温を早く昇温させて触媒を
活性化させたほうがよいから、ステップ504に進んで
最上流のN2 バルブ9を閉じる。続いて、順次下流のリ
ーンNOx 触媒24に対応するN2 バルブ29の開閉制
御を行い、全N2 バルブ29の制御を行ってリターンす
る。
の制御によって図19の排気浄化装置を制御すると、図
24−図26のようになる。すなわち、図24は図19
をモデル化したものであり、図25は触媒入りガス温度
が400°Cの場合と500°Cの場合との触媒コンバ
ータ内温度分布を示している。これに対し、特開昭63
−28372号のような装置は図28のようにモデル化
され、その温度分布、NOx 浄化率分布、NOx 浄化率
特性対温度特性は、それぞれ図29−図31に示したよ
うになる。
°Cとすると、触媒温度、排気温度は、下流にいくに従
い450°Cに収斂しようとし、収斂した部位より下流
では450°Cを中心にして上下し、450°C近傍に
保たれる。すなわち、触媒入りガス温が400°Cの場
合はHCが導入されて下流のリーンNOx 触媒程、45
0°Cに近づき、450°C近傍になった部分より下流
側では450°Cを中心にして温度が上下する。また、
触媒入りガス温が500°Cの場合は、上流側のリーン
NOx 触媒はHCが導入されず、下流のリーンNOx 触
媒程降温して450°Cに近づき、450°C近傍にな
った部分より下流側では450°Cを中心にして温度が
上下する。450°C近傍になった部分およびその下流
では、比較的低温のためHCの直接酸化が抑えられ、H
Cの部分酸化が促進されるから、HCの部分酸化により
多量の活性種が生成され、図26に示すようにリーンN
Ox 触媒24のNOx 浄化率が向上する。
x 触媒によるNOx 浄化量に比例するが、図26と図3
0(図28の比較例の場合のNOx 浄化率)の比較から
分るように、触媒入りガス温度が400°Cの場合も5
00°Cの場合も、本発明のリーンNOx 触媒24のN
Ox 浄化量の方が従来のそれよりも高くなっている。ま
た、図26と図30の比較から分るように、高いNOx
浄化率を示す領域が、本発明の方が増えている。また、
従来はリーンNOx 触媒の下流部分でNOx 浄化率の向
上が鈍化していたのに対し、本発明ではリーンNOx 触
媒の下流部分でもNOx 浄化率は向上している。すなわ
ち、従来の図30では導入されたHCがリーンNOx 触
媒下流部分でもはや効果的に働らかなくなっていたのに
対し、本発明の図26では導入されたHCがリーンNO
x 触媒下流部分でも有効に働いていることがわかる。こ
れによって、本発明では有効触媒容量が増大することが
わかる。
ーンNOx 触媒部分の変形例である。すなわち、リーン
NOx 触媒24を含有したコンバータが下流にいくに従
ってコーン状に大径にされており、これによって、コン
バータ部において下流にいくに従って排気ガス流速が遅
くなり、放熱が大きくなり、触媒床温の上昇が抑えられ
るようになっている。その他の構成、作用は実施例3に
準じる。
の上流のHC供給装置とからなるユニットが直列に複数
配置され、所定温度範囲にあるリーンNOx 触媒にHC
が供給されるようにしたので、排気高温時には下流側の
リーンNOx 触媒が所定温度範囲になりそこに選択的に
HCを供給でき、排気低温時には上流側のリーンNOx
触媒が所定温度範囲になりそこに選択的にHCを供給で
き、高いNOx 浄化率を示せる温度範囲が高温側にも低
温側にも拡げられる。
温度がHCの酸化による発熱で所定温度範囲の上限を超
えると、そのユニットでのHCの供給が停止されるの
で、そのユニットから下流でのリーンNOx 触媒床温は
放熱でさがり、所定温度範囲内になってHCを供給可能
となりNOx を浄化することができるようになる。この
ため、下流のユニットのリーンNOx 触媒もNOx 浄化
に有効に働くことができるようになり、有効触媒容量が
増大する。これらの結果、リーンNOx 触媒のNOx 浄
化率が向上される。
置の系統図である。
ある。
閉関係図である。
閉関係図である。
ある。
チャートである。
チャートである。
アクセル開度(T)と排気温との間の関係を示すマップ
である。
モデル図である。
ある。
係図である。
置モデル図である。
である。
関係図である。
浄化装置モデル図である。
である。
関係図である。
装置の系統図である。
装置の系統図である。
ャートである。
ャートである。
Cバルブ開度(θNE)特性図である。
Cバルブ開度(θTA)特性図である。
デル図である。
流端からの距離(d)−リーンNOx 触媒コンバータ内
温度(T)特性図である。
流端からの距離(d)−NOx 浄化率特性図である。
装置の部分系統図である。
ータのモデル図である。
流端からの距離(d)−リーンNOx 触媒コンバータ内
温度(T)特性図である。
流端からの距離(d)−NOx 触媒コンバータの温度−
NOx 浄化率特性図である。
タの温度−NOx 浄化率特性図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 リーンNOx 触媒と該リーンNOx 触媒
の上流側に設けられたHC供給装置を有するユニットを
内燃機関の排気系に直列に複数備え、各ユニットのリー
ンNOx 触媒床温が所定温度範囲にあるか否かを判定す
る触媒床温判定手段を備え、前記触媒床温判定手段によ
ってリーンNOx 触媒床温が所定温度範囲にあると判断
された箇所のユニットのHC供給装置を作動させるHC
供給装置作動手段を備えた、ことを特徴とする内燃機関
の排気浄化装置。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16409390 | 1990-06-25 | ||
JP2-164093 | 1990-06-26 | ||
JP16577490 | 1990-06-26 | ||
JP2-165774 | 1990-06-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04214919A JPH04214919A (ja) | 1992-08-05 |
JP2825137B2 true JP2825137B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=26489320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6242391A Expired - Lifetime JP2825137B2 (ja) | 1990-06-25 | 1991-03-05 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825137B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP3750195B2 (ja) * | 1996-05-30 | 2006-03-01 | 株式会社デンソー | 内燃機関の窒素酸化物浄化装置 |
JPH1047048A (ja) | 1996-08-02 | 1998-02-17 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP3482874B2 (ja) * | 1998-05-28 | 2004-01-06 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
DE19859003A1 (de) * | 1998-12-21 | 2000-06-29 | Bosch Gmbh Robert | Abgasreinigung zum Reduzieren von Stickoxiden aus sauerstoffhaltigen Abgasen einer Brennkraftmaschine |
FR2935741A3 (fr) * | 2008-09-08 | 2010-03-12 | Renault Sas | Ligne d'echappement comportant une plaque pour l'homogeneisation du flux des gaz d'echappement. |
EP2395210A4 (en) * | 2009-02-06 | 2012-08-01 | Toyota Motor Co Ltd | EXHAUST GAS CLEANING DEVICE FOR A COMBUSTION ENGINE |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP6242391A patent/JP2825137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04214919A (ja) | 1992-08-05 |
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