JP2824644B2 - ワイヤ送り制御装置 - Google Patents
ワイヤ送り制御装置Info
- Publication number
- JP2824644B2 JP2824644B2 JP63001807A JP180788A JP2824644B2 JP 2824644 B2 JP2824644 B2 JP 2824644B2 JP 63001807 A JP63001807 A JP 63001807A JP 180788 A JP180788 A JP 180788A JP 2824644 B2 JP2824644 B2 JP 2824644B2
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- wire
- wire feed
- feed control
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は一方の電極側としたワイヤに所定の張力と
送り付与し、他方の電極側としたワークを放電により切
断する放電加工機に関し、特にそのワイヤ送り制御装置
に関する。
送り付与し、他方の電極側としたワークを放電により切
断する放電加工機に関し、特にそのワイヤ送り制御装置
に関する。
従来技術 ワイヤカット放電加工機では、加工中にワイヤの送り
速度や張力を大幅に変更することは一般に少ない。しか
し、荒加工から仕上げ加工に条件変更するとかワイヤを
自動的にワーク孔に通すなどの時はワイヤの送り速度や
張力に大幅な変化がある。
速度や張力を大幅に変更することは一般に少ない。しか
し、荒加工から仕上げ加工に条件変更するとかワイヤを
自動的にワーク孔に通すなどの時はワイヤの送り速度や
張力に大幅な変化がある。
通常、ワイヤの送り速度や張力の変更はNC制御装置か
らの指令で行なわれるが、変化が急激であるとワイヤが
波打つ振動が発生してワイヤが跳ね、レバー式のワイヤ
断線検知器が誤作動したり、ワイヤがガイドローラーか
ら外れてしまったりする。
らの指令で行なわれるが、変化が急激であるとワイヤが
波打つ振動が発生してワイヤが跳ね、レバー式のワイヤ
断線検知器が誤作動したり、ワイヤがガイドローラーか
ら外れてしまったりする。
また、細いワイヤを使用中にワイヤ送り条件を急激に
変化させると初動時の慣性によってワイヤが切断される
ことがある。
変化させると初動時の慣性によってワイヤが切断される
ことがある。
発明が解決しようとする課題 ワイヤカット放電加工機において、ワイヤの送り速度
あるいは張力を変更する時にワイヤが跳ねる現像を防止
する。
あるいは張力を変更する時にワイヤが跳ねる現像を防止
する。
課題を解決する手段 ワイヤカット放電加工機のワイヤ送り制御部に、送り
速度あるいは張力の大幅な変化を時間をもとに段階的に
または変化を時間に比例して滑らかに推移させる(平滑
化)手段を設ける。
速度あるいは張力の大幅な変化を時間をもとに段階的に
または変化を時間に比例して滑らかに推移させる(平滑
化)手段を設ける。
作 用 前記の手段はワイヤ送り速度や張力の変化をゆるやか
にし、ワイヤに振動が発生するのを抑制する。
にし、ワイヤに振動が発生するのを抑制する。
実施例 第1図に示すように、ワイヤカット放電加工機1はコ
ラム2の上部に送りだしリール3が装着され、これらワ
イヤ4が、ブレーキローラ5およびこれと対になっいる
ピンチローラ6、上ガイドローラ7、上ガイド8、ワー
ク9、下ガイド10、下ガイドローラ11、ピンチローラ12
およびこれと対になった巻上げローラ13を経て巻き取り
リール14まで結線された構成を有する。符号15は、断線
検出レバーでピンチローラ6と上ガイド7間のワイヤ径
路に配置され、断線検出器としてのマイクロスイッチな
どに連動連結されている。
ラム2の上部に送りだしリール3が装着され、これらワ
イヤ4が、ブレーキローラ5およびこれと対になっいる
ピンチローラ6、上ガイドローラ7、上ガイド8、ワー
ク9、下ガイド10、下ガイドローラ11、ピンチローラ12
およびこれと対になった巻上げローラ13を経て巻き取り
リール14まで結線された構成を有する。符号15は、断線
検出レバーでピンチローラ6と上ガイド7間のワイヤ径
路に配置され、断線検出器としてのマイクロスイッチな
どに連動連結されている。
また、この放電加工機1はNC制御装置16とサーボアン
プ17を備え、これによりワーク9の位置に関するX軸,Y
軸の駆動、上ガイド8に関するU,V軸およびZ軸の駆動
やタイミング、その他自動結線作動などが制御されてい
る。
プ17を備え、これによりワーク9の位置に関するX軸,Y
軸の駆動、上ガイド8に関するU,V軸およびZ軸の駆動
やタイミング、その他自動結線作動などが制御されてい
る。
上記の構造において、ブレーキローラ5にはパウダー
形の電磁ブレーキBが接続され、巻上げローラ13にはDC
サーボモータMが連結されており、電磁ブレーキBの制
動トルクに抵抗して巻上げローラ13がワイヤ4を巻上げ
ることによりワイヤに一定の張力が付与されている。
形の電磁ブレーキBが接続され、巻上げローラ13にはDC
サーボモータMが連結されており、電磁ブレーキBの制
動トルクに抵抗して巻上げローラ13がワイヤ4を巻上げ
ることによりワイヤに一定の張力が付与されている。
したがって、電磁ブレーキBへの供給電流を制御する
ことによりワイヤの張力を調整することができ、DCサー
ボモータMへの供給電圧を調整することにより、ワイヤ
4の送り速度を調整することができる。この制御は前記
NC制御装置16のワイヤ送り制御部分で行なわれ、この制
御部分と前記の電磁ブレーキB,DCサーボモータMでワイ
ヤ送り装置が構成されている。
ことによりワイヤの張力を調整することができ、DCサー
ボモータMへの供給電圧を調整することにより、ワイヤ
4の送り速度を調整することができる。この制御は前記
NC制御装置16のワイヤ送り制御部分で行なわれ、この制
御部分と前記の電磁ブレーキB,DCサーボモータMでワイ
ヤ送り装置が構成されている。
第2図はワイヤ4の送り速度及び張力の制御回路であ
る。系統(イ)は巻き上げローラ13の回転制御回路であ
り、NC出力部18からの出力線1,2,4,8の組合せによるデ
ジタル信号をD/Aコンバータに伝達し、そのアナログ出
力を、オペアンプA1、トランジスタTr1を経て巻上げロ
ーラ13を駆動するモータMの回転制御出力とするもの
で、トランジスタTr1の出力電圧の分圧(抵抗R1,R2によ
る)をオペンアンプA1にフィードバックしている。そし
て、この回路はD/A変換器の出力側に時定数1〜5秒程
度の平滑フィルターF1を備える。
る。系統(イ)は巻き上げローラ13の回転制御回路であ
り、NC出力部18からの出力線1,2,4,8の組合せによるデ
ジタル信号をD/Aコンバータに伝達し、そのアナログ出
力を、オペアンプA1、トランジスタTr1を経て巻上げロ
ーラ13を駆動するモータMの回転制御出力とするもの
で、トランジスタTr1の出力電圧の分圧(抵抗R1,R2によ
る)をオペンアンプA1にフィードバックしている。そし
て、この回路はD/A変換器の出力側に時定数1〜5秒程
度の平滑フィルターF1を備える。
この系統(イ)において、NC出力部18からのデジタル
信号はD/Aコンバータでアナログ信号に変換され、これ
を基準値としてモータMの回転が一定に維持される。そ
して、NCの出力の変化によりD/Aコンバータの出力が急
激に変化しても平滑フィルタF1によりオペアンプA1の入
力及び出力の変化は時間的に緩慢なものとなり、モータ
Mの回転数が急激に変化するということはない。したが
って、ワイヤ送り速度が急激に変化してワイヤが振動し
て波打つになどの事態は生じない。
信号はD/Aコンバータでアナログ信号に変換され、これ
を基準値としてモータMの回転が一定に維持される。そ
して、NCの出力の変化によりD/Aコンバータの出力が急
激に変化しても平滑フィルタF1によりオペアンプA1の入
力及び出力の変化は時間的に緩慢なものとなり、モータ
Mの回転数が急激に変化するということはない。したが
って、ワイヤ送り速度が急激に変化してワイヤが振動し
て波打つになどの事態は生じない。
すなわち、前記の平滑フィルターF1はワイヤ送り速度
を現在値からの目的とする変更値まで変更する際の変化
を時間に比例して平滑化する手段である。
を現在値からの目的とする変更値まで変更する際の変化
を時間に比例して平滑化する手段である。
系統(ロ)はブレーキローラ5の回転を制動する電磁
ブレーキBの制御回路で前記モータMの回転数制御の場
合と同様にD/AコンバータとオペアンプA2の間に平滑フ
ィルタF2を接続している。オペアンプA2に対するフィー
ドバックは電流値である。この回路によれば電磁ブレー
キBに対する電流値は一定に維持され、ブレーキローラ
5がワイヤに付与する制動力、すなわち、ワイヤの張力
が一定に維持されている。そして、NC出力に変化があっ
てD/Aコンバータの出力に急激な変化が生じても、その
変化は平滑フィルタF2により時間に比例して平滑化され
てしまうから、ワイヤ4の張力が急激に変化してワイヤ
が振動し、波打つなどの事態は生じない。
ブレーキBの制御回路で前記モータMの回転数制御の場
合と同様にD/AコンバータとオペアンプA2の間に平滑フ
ィルタF2を接続している。オペアンプA2に対するフィー
ドバックは電流値である。この回路によれば電磁ブレー
キBに対する電流値は一定に維持され、ブレーキローラ
5がワイヤに付与する制動力、すなわち、ワイヤの張力
が一定に維持されている。そして、NC出力に変化があっ
てD/Aコンバータの出力に急激な変化が生じても、その
変化は平滑フィルタF2により時間に比例して平滑化され
てしまうから、ワイヤ4の張力が急激に変化してワイヤ
が振動し、波打つなどの事態は生じない。
平滑フィルタF2はこの場合、ワイヤ張力を現在値から
目的とする変更値までの変化を時間に比例して平滑化す
る手段である。
目的とする変更値までの変化を時間に比例して平滑化す
る手段である。
ワイヤ送り速度あるいは張力の変化を現在地から目的
とする変更値まで滑かに変化させる手段として、NC信号
を、例えば、1の値から8の値に変化させる場合には1,
2,3……8と順次変化させることも考えられる。この場
合のワイヤ送り速度あるいは張力の変化は時間をもとに
段階的になる場合があるが各段階が小刻みであれば、ワ
イヤに振動が発生することはない。
とする変更値まで滑かに変化させる手段として、NC信号
を、例えば、1の値から8の値に変化させる場合には1,
2,3……8と順次変化させることも考えられる。この場
合のワイヤ送り速度あるいは張力の変化は時間をもとに
段階的になる場合があるが各段階が小刻みであれば、ワ
イヤに振動が発生することはない。
発明の効果 ワイヤの送り速度、ワイヤの張力を変更する際に、ワ
イヤがガイドローラから外れたり、断線検知器が誤作動
したりすることがなく、ワイヤカット放電加工がスムー
ズに行なわれる。
イヤがガイドローラから外れたり、断線検知器が誤作動
したりすることがなく、ワイヤカット放電加工がスムー
ズに行なわれる。
細いワイヤを使用中にワイヤ送り条件を変更してもワ
イヤが切断されることがない。
イヤが切断されることがない。
第1図は正面図、第2図はワイヤの送り速度および張力
の制御回路である。 1……ワイヤカット放電加工機、2……コラム、3……
送出しリール、4……ワイヤ、5……ブレーキローラ、
6……ピンチローラ、7……上ガイドローラ、8……上
ガイド、9……ワーク、10……下ガイド、11……下ガイ
ドローラ、12……ピンチローラ、13……巻き上げロー
ラ、14……巻き取りリール、15……断線検出レバー、16
……NC制御部、17……サーボアンプ、18……NC出力部。
の制御回路である。 1……ワイヤカット放電加工機、2……コラム、3……
送出しリール、4……ワイヤ、5……ブレーキローラ、
6……ピンチローラ、7……上ガイドローラ、8……上
ガイド、9……ワーク、10……下ガイド、11……下ガイ
ドローラ、12……ピンチローラ、13……巻き上げロー
ラ、14……巻き取りリール、15……断線検出レバー、16
……NC制御部、17……サーボアンプ、18……NC出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/10 B23H 7/02
Claims (4)
- 【請求項1】ワイヤ送り制御部に、ワイヤ送り速度の現
在値から変更値までの変化を時間に比例して平滑化する
手段を備えたことを特徴とするワイヤ送り制御装置。 - 【請求項2】ワイヤ送り制御部に、ワイヤ張力の現在値
から変更値までの変化を時間に比例して平滑化する手段
を備えたことを特徴とするワイヤ送り制御装置。 - 【請求項3】ワイヤ送り制御部に、ワイヤ送り速度の変
更を目的値まで時間をもとに段階的に行う手段を備えた
ことを特徴とするワイヤ送り制御装置。 - 【請求項4】ワイヤ送り制御部に、ワイヤ張力の変更を
目的値まで時間をもとに段階的に行う手段を備えたこと
を特徴とするワイヤ送り制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63001807A JP2824644B2 (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | ワイヤ送り制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63001807A JP2824644B2 (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | ワイヤ送り制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01177921A JPH01177921A (ja) | 1989-07-14 |
JP2824644B2 true JP2824644B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=11511843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63001807A Expired - Fee Related JP2824644B2 (ja) | 1988-01-09 | 1988-01-09 | ワイヤ送り制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824644B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5840229A (ja) * | 1981-08-29 | 1983-03-09 | Fanuc Ltd | ワイヤカット放電加工方法 |
JPS60238232A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-27 | Inoue Japax Res Inc | ワイヤカツト放電加工装置 |
JP2571077B2 (ja) * | 1987-11-13 | 1997-01-16 | 西部電機株式会社 | ワイヤ放電加工の制御方法 |
-
1988
- 1988-01-09 JP JP63001807A patent/JP2824644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01177921A (ja) | 1989-07-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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