JP2824268B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2824268B2
JP2824268B2 JP1038175A JP3817589A JP2824268B2 JP 2824268 B2 JP2824268 B2 JP 2824268B2 JP 1038175 A JP1038175 A JP 1038175A JP 3817589 A JP3817589 A JP 3817589A JP 2824268 B2 JP2824268 B2 JP 2824268B2
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子機器に関し、特にICカードを挿入、抜出
可能に嵌着し、電気的に接続するコネクタを介してICカ
ードを挿抜可能に装着する電子機器に関するものであ
る。
[従来の技術] この種の電子機器として、メモリIC素子からなる記憶
回路をカード状のケースに収納してなるICカードである
メモリカードに対し各種データの書き込み、読み出しを
行なうメモリカードリーダ/ライタがある。メモリカー
ドリーダ/ライタはハンディターミナルのような携帯型
の小型の情報処理装置の外部記憶装置として情報処理装
置に一体化されて使用される。このようなメモリカード
リーダ/ライタでは一般にメモリカードをリーダ/ライ
タの筐体内に完全に収まる位置まで挿入し、装着するよ
うになっている。そのためメモリカードをコネクタから
抜出してリーダ/ライタから抜出するために、イジェク
ト用のレバーを設け、レバーの手動操作によってメモリ
カードを抜出する構造が多用されている。
このようなイジェクト用のレバーを有したリーダ/ラ
イタの従来の構造では、レバーはリーダ/ライタの筐体
内で、メモリカードを嵌着し、電気的に接続するための
コネクタの後方(メモリカードの挿入方向側)に回動可
能に設けられる。そしてレバーをメモリカードの抜出方
向に回動させることにより、コネクタの後方側からコネ
クタに嵌着されているメモリカードを抜出方向へ直接押
圧し、メモリカードの抜出を行なうようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記のようなイジェクト用のレバーの配
置では、コネクタの後方にレバーのためのスペースを要
することになり、小型化のためにスペースの制約を受け
るリーダ/ライタではコネクタの後方に大きなスペース
を取れない。
このためイジェクトレバーの操作ストロークを大きく
取れず、その小さなストロークに応じて抜出の際のメモ
リカードの抜出方向への移動量が小さくなり、メモリカ
ードをリーダ/ライタの筐体からつかみ出しにくいとい
うような問題があった。又イジェクトレバーの操作スト
ロークに応じたメモリカードの移動量(以下抜出ストロ
ークという)を大きく取ろうとすると、その分イジェク
トレバーのてこ比、即ちレバーの支点と作用点間の距離
に対する支点と力点間の距離の比率が小さくなり、大き
な抜出力が得られず、イジェクトレバーが重くなるとい
う問題がある。
一方従来ではイジェクトレバーのてこ比は一定に構成
されている。これに対してメモリカードの抜出に対する
抵抗力は抜出動作中に急激に変化する。即ち一般的にメ
モリカードとリーダ/ライタのコネクタとの結合力が抜
出に対する抵抗力となり、それはメモリカードとコネク
タ間の接触圧力に比例するもので、メモリカードが抜け
始めると急激に接触圧力が低下し、抜出に対する抵抗力
が急激に低下する傾向にある。要するにメモリカードの
抜出のためには最初に一番力を必要とし、カードが抜け
てくるに従って必要な力は小さくなる。
しかしイジェクトレバーのてこ比が一定であるとカー
ドが抜け初めた以後に必要以上の抜出力がかかることに
より、レバーが大きな力で筐体のストッパに当接し、そ
の衝撃により操作感が悪く、又リーダ/ライタの耐久性
を損なうという問題があった。
更に従来のメモリカードリーダ/ライタの構造では、
メモリカードをリーダ/ライタの筐体に挿入し、筐体か
ら抜出するためのカード挿入口はむき出しになってい
る。そして装着したメモリカードを筐体内に保持する力
は基本的にはカードとコネクタとの結合力だけであるの
で、振動や衝撃によりカードとコネクタの結合が外れる
とカードがカード挿入口から脱落してしまう。この脱落
や落下によりハンディターミナル本体とメモリカード間
のデータの伝送エラーを生じたり、更に悪い場合にはカ
ード内のデータやプログラム等が破壊されたりする。又
落下によりメモリカードそのものを破壊し、使用不能に
してしまうことも少なくなかった。
またカード挿入口がむきだしであると、そこから外部
の塵埃がリーダ/ライタ内に侵入し、これによりコネク
タのピンやメモリカードのコンタクト部の摩耗や接続不
良が生じ、カードの寿命が短くなったり、接続の信頼性
が損なわれたりするという問題があった。
そこで本発明の課題はメモリカードリーダ/ライタに
限らずICカードを挿抜可能に装着して用いる電子機器に
おいて、上述のような問題を解決することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するため本発明によれば、ICカード
を挿入、抜出可能に嵌着し電気的に接続するコネクタを
介してICカードを挿抜可能に装着する電子機器におい
て、 該機器のICカード装着部内で前記コネクタよりICカー
ド抜出方向側に配置され、一端を支点、他端を操作部と
して、ICカードの挿抜方向に回動可能な抜出操作用レバ
ー部材と、 ICカード挿抜方向に摺動可能で前記レバー部材の前記
支点と操作部の中間の部位に係合するとともにICカード
に係合する係合部材が設けられ、 ICカード装着状態で前記レバー部材をICカード抜出方
向に回動させることにより前記係合部材がICカード抜出
方向に摺動してICカードを押圧し前記コネクタから抜出
するように構成し、 且つ、前記レバー部材をICカード抜出方向へ回動させ
る角度の増大に応じて該レバー部材の前記支点と該レバ
ー部材の前記係合部材との係合部位の距離が増大し、レ
バー部材のてこ比が小さくなるように構成し、 更に、電子機器の筐体のICカードを挿入、抜出するた
めのICカード挿入口を開閉し、開成状態でICカードの抜
出を阻止する蓋部材と、 該蓋部材の開閉を検出するセンサと、 該センサにより前記蓋部材の開成が検出されたあと
に、電子機器とICカード間のデータの伝送処理を停止
し、データを保存する処理を行なう制御手段とが設けら
れた構成を採用した。
[作用] このような構成によれば、レバー部材は電子機器のIC
カード装着部内でコネクタよりICカード抜出方向側に設
けられるので、スペースに余裕があり、レバー部材の回
動操作のストロークを大きく取ることができる。また、
レバー部材のICカード抜出方向への回動角度の増大に応
じてレバー部材のてこ比が小さくなることにより、抜出
動作の初期から後期まで同様の操作力で抜出力が大から
小へ変化し、スムーズに抜出を行なえる。また、ICカー
ドを抜出するためのレバー部材の回動操作方向が抜出方
向と同方向なので、その操作の仕方がわかり易い。
また、ICカード挿入口を開閉する蓋部材が開成状態で
ICカードの抜出を阻止することにより、振動や衝撃ある
いは上記レバー部材の誤操作によるICカードの抜出、脱
落とそれによるデータ破壊やICカードの破損を防止でき
る。
さらに、前記蓋部材の開成がセンサにより検出された
あとに、制御手段が電子機器とICカード間のデータの伝
送処理を停止し、データを保存する処理を行なうことに
より、データ保護に万全を期すことができる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細を説
明する。
第1実施例 第1図(A)〜(D)及び第2図(A),(B)は本
発明の第1実施例によるメモリカードリーダ/ライタを
説明するものである。
第1図(A)〜(D)はリーダ/ライタの構造を示し
ている。これらの図においてまず符号1はリーダ/ライ
タの筐体であり、この場合上側が開放された矩形の箱状
に形成されている。又符号2はリーダ/ライタに挿抜可
能に装着されるメモリカードである。メモリカード2は
メモリIC素子から成る記憶回路をカード状のケースに収
納して構成され、第1図(A)中の右端部には電気的接
続のための端子群が設けられている。
筐体1には2つのボス4と4つの爪5が設けられてお
り、不図示のハンディターミナルの本体に対し爪5を係
合させ、ボス4に形成されたねじ穴を通して不図示のね
じをハンディターミナル本体に締付けることにより筐体
1がハンディターミナル本体に一体的に取り付けられ
る。
又筐体1の第1図(A)から(C)中左端部の側面で
第1図(D)に示す正面にはカード挿入口3が設けられ
ている。このカード挿入口3を介してメモリカード2が
筐体1に対し矢印I方向に挿入され、矢印O方向に抜出
されるようになっている。
又筐体1内でI方向の端部近傍にはメモリカード2を
挿入、抜出可能に嵌着し、電気的に接続するためのコネ
クタ6が設けられている。コネクタ6は、メモリカード
2に対しデータの読み出しと書き込みを行なうためのリ
ード/ライト回路を設けた回路基板7の下面に固定され
ている。回路基板7は筐体1内の四隅に突設されたボス
8上にビス9により固定されている。
又回路基板7の上面の図中右端部にはFPC(フレキシ
ブルプリント回路)ケーブルが結合され、回路基板7の
リード/ライト回路に接続されている。このFPCケーブ
ル21を介して回路基板7のリード/ライト回路がハンデ
ィターミナル本体の回路に接続される。
次に筐体1のI,O方向に沿った両側の内側面にはメモ
リカード2の挿入、抜出の経路を案内するカードガイド
20が固定されている。
次に筐体1の中央部の底面上には、手動操作によりメ
モリカードの抜出を行なうためのイジェクトレバー(以
下レバーと略す)10が設けられている。レバー10はI,O
方向に交差するように設けられており、その基端部が支
点軸11に軸受けされ、支点軸11を回動中心としてI,O方
向に対応するI′,O′方向に回動可能に設けられてい
る。
又レバー10の先端部には操作ノブ18が固定されてお
り、このノブ18は筐体1の外側面に露出されている。そ
してこの操作ノブ18の操作によってレバー10を回動でき
るようになっている。
次に筐体1の底面上でレバー10上には略ホームベース
形の係合テーブル13がI,O方向に摺動可能に設けられて
いる。係合テーブル13の中央部には下方に折曲された突
起が形成されており、この突起がレバー10に係合する係
合部14となっている。係合部14は、レバー10のO方向側
の側縁の中央部に円弧状に突出して形成された作用点部
12と係合する。又係合部14のO方向側の面にはねじりコ
イルばね15の一端が係合する。ねじりコイルばね15は筐
体1の底面上に突設されたボス16に巻回されて支持され
ており、他端は筐体1の底面に突設されたリブ17に係止
されている。そしてこのねじりコイルばね15のバネ力に
よって係合テーブル13がI方向に付勢されるとともにレ
バー10がI′方向に付勢される。
又係合テーブル13の先端の側縁は上方に折曲され爪19
として形成されており、この爪19は第1図(C)に示す
ように挿入されるメモリカード2の先端部(端子側)の
下側縁部に係合するようになっている。
次に上記構造によるメモリカード2の装着、排出動作
を説明する。
まずメモリカード2を筐体1に挿入していない初期の
状態では、係合テーブル13及びレバー10はねじりコイル
ばね15の付勢によって動作説明図の第2図(A)に示し
た位置にある。この状態で係合テーブル13の先端部はコ
ネクタ6のカード嵌着部に嵌入され、爪19はコネクタ6
の端子6aの下に臨まされている。
この状態からメモリカード2の装着時には、メモリカ
ード2がカード挿入口3から筐体1内にI方向に挿入さ
れる。メモリカード2はカードガイド20により案内され
てテーブル13上をスライドしてI方向に挿入され、その
先端の端子部がコネクタ6に嵌入されて、嵌着され、電
気的に接続される。この時点で第1図(C)に示したよ
うにメモリカード2の先端の下側縁部に係合テーブル13
の爪19が係合する。
尚、メモリカード2がコネクタ6を介し回路基板7の
リード/ライト回路に接続されることにより、メモリカ
ード2に対してデータのリード/ライトが可能になる。
そしてリード/ライトされるデータはFPCケーブル21を
介してハンディターミナル本体とやり取りされる。
次にこの状態からメモリカード2を抜出し、排出する
には、操作ノブ18の操作によって第2図(B)に示すよ
うにレバー10をO′方向に回動させる。この回動に伴っ
てレバー10の作用点部12が係合部14を押圧し、係合テー
ブル13をO方向にスライドさせる。そして係合テーブル
13の爪19がメモリカード2の前縁部を押圧し、この押圧
によりメモリカード2がコネクタ6から抜出され、メモ
リカード2の後端部がカード挿入口3から露出する。そ
して操作者は露出したメモリカード2の後端部をつかん
でメモリカード2を筐体1から抜出することができる。
この場合第2図(A)に示すように支点軸11と作用点
部12の作用点との距離をXとし、支点軸11と操作ノブ18
即ち力点との距離をYとすると、レバー10の操作により
メモリカード2にかかる抜出力は操作ノブ18に加えられ
る操作力にレバー10のてこ比を乗じたもので、即ち操作
力×Y/Xとなる。逆に言えば抜出に必要な力のX/Yの操作
力によって抜出を行なえる。
以上のような本実施例によればレバー10が筐体1内に
おいてコネクタ6より抜出方向のO方向側に配置されて
いるので、レバー10を回動させるスペースを大きく取
れ、レバー10の操作ストロークを大きくとることができ
る。即ち従来のようにレバー10をコネクタ6よりI方向
側に配置するものとすると、本実施例と同様の操作スト
ロークを得るにはその分のスペースがコネクタ6よりI
方向側に必要であり、筐体1を大きくしなければならな
い。
このように本実施例ではレバー10の操作ストロークを
大きく取れるので、レバー10のてこ比を大きく設定して
大きな抜出力が得られる。レバー10による抜出操作を軽
く行なうことができる。又本実施例によればレバー10の
操作ストロークを大きく取れるため、メモリカードの抜
出ストローク、即ちレバー10の操作によるメモリカード
2のO方向への移動量を大きくでき、レバー10の操作に
よってメモリカード2がカード挿入口3から十分な量だ
け突出し、メモリカード2のつかみ出しが容易に行なえ
る。
又レバー10と係合テーブル13から成る抜出機構は極め
て簡単で安価に実施できる。
更に本実施例によればレバー10の回動のために新たに
スペースを要することがなく、リーダ/ライタの小型化
が図れる。
尚以上の構造でレバー10は図示と逆向きに設けてもよ
い。又レバー10の操作ノブ18は筐体1の側面にではなく
下面に露出するようにしても良い。更に本実施例のメモ
リカードリーダ/ライタはハンディターミナル本体と分
離可能なタイプとしてではなく一体に構成しても良い。
第2実施例 次に第3図(A)〜(C)は本発明の第2実施例によ
るメモリカードリーダ/ライタの構造を示している。本
実施例のリーダ/ライタは第1実施例のリーダ/ライタ
の構造の一部を変更したものであり、これらの図におい
て第1実施例の第1図及び第2図中と共通もしくは相当
する部分には共通の符号が付してあり、共通部分の説明
は省略する(後述の第3実施例についても同様とす
る)。
第3図(A)〜(C)に示すように本実施例では第1
実施例と異なる点としてレバー10のO方向側の側縁に2
つの作用点部12a,12bがレバー10の長さ方向に沿って所
定間隔で設けられている。又これに対応して係合テーブ
ル13には作用点部12a、12bのそれぞれに対して別々に係
合する2つの係合部14a,14bが設けられている。レバー1
0の操作ノブ18に近い方の作用点部12bは他方の作用点部
12aよりレバー10の側縁からの突出量が大きく形成され
ている。又作用点部12bに対応する係合テーブル13の係
合部14bは他方の係合部14aより僅かにO方向側に寄った
位置に設けられている。
このような構造でメモリカード2の抜出動作は以下の
ように行なわれる。
まずメモリカード2を装着した状態では第3図(A)
から(C)及び動作説明図の第4図(A)に示すよう
に、ねじりコイルばね15の付勢によってレバー10の支点
軸11に近い方の作用点部12aに対して係合テーブル13の
係合部14aが係合している。この状態から操作ノブ18の
操作によってレバー10をO′方向に回動させる。これに
より第1実施例の場合と同様に係合テーブル13がO方向
にスライドし、爪19の押圧によりメモリカード2がコネ
クタ6から抜出され始める。
そしてレバー10がある程度回動すると、支点軸11から
の距離の差によって作用点部12bのO方向への移動量が
作用点部12aの同方向への移動量より大きいため、第4
図(B)に示すように作用点部12bが係合部14bに係合し
てこれを押圧し、作用点部12aと係合部14aは離間する。
そして作用点部12bの押圧により係合テーブル13がO方
向へ移動し、メモリカード2が抜出される。
ここで第4図(A),(B)に示すように支点軸11と
作用点部12aの作用点との距離をXとし、支点軸11と作
用点部12bの作用点との距離をZとするとXよりZの方
が大きいので、第4図(A)に示した抜出動作の初期の
頃はレバー10のてこ比Y/Xは大きく、第4図(B)に示
した抜出動作の後期はてこ比Y/Zはそれより小さくな
る。即ちレバー10の操作力を同様のものとして抜出動作
の初期には大きなてこ比により大きな抜出力が得られ、
抜出動作の後期には小さなてこ比により抜出力は小さく
なる。
ここでメモリカード2とコネクタ6の結合力はその接
触面積に略比例すると考えられ、前述のようにメモリカ
ード2の抜出に必要な抜出力は抜出動作の初期には大き
く、後期には小さく済む。そしてこれに対応して上記の
てこ比が変化することにより抜出動作の初期から後期ま
で同様の操作力で抜出力が変化し、スムーズに抜出を行
なえる。
またスムーズな操作によってリーダ/ライタに衝撃が
加えられることがなく、リーダ/ライタの耐久性を向上
できる。
又本実施例によれば、前述のようにレバー10のO′方
向への回動による作用点部12a,12bのO方向への移動量
は作用点部12bの方が大きいので、抜出動作の後期に於
てレバー10の操作ストロークに応じたメモリカード2の
O方向への抜出ストロークは大きくなる。そしてレバー
10の操作によるメモリカード2の全部の抜出ストローク
を第1実施例の場合より大きくできる。従ってレバー10
の操作により第4図(B)に示すようにメモリカード2
の後端部が第1実施例の場合より筐体1から大きく突出
し、メモリカード2のつかみ出しがより容易になる。
尚以上の構造ではレバー10のてこ比が2段階に変化す
るものとしたが、レバー10の作用点部とこれに対応する
係合テーブル13の係合部をより多数設けることにより、
てこ比がより多段階に変化するように構成できることは
勿論である。又レバー10の作用点部をレバー10の長さ方
向に沿って突出量が連続的に変化するカムとすることに
よりてこ比を連続的に変化させることもできる。
第3実施例 次に第5図(A),(B)〜第7図(A),(B)は
本発明の第3実施例によるメモリカードリーダ/ライタ
の構造を示している。これらの図に示すように本実施例
では第1実施例と異なる点としてカード挿入口3を開閉
する蓋30を設けている。
蓋30を閉じた状態の正面図である第6図(A)に示す
ようにこの場合蓋30は全体として細長い矩形のプレート
状に形成されており、第5図(B)の断面図に示すよう
に下端部はL字形に屈曲され、左右の両端部は後方にL
字形に屈曲されている。そして後方に屈曲された左右の
両端部の内側面にはボス31,31が突設されている。又蓋3
0は全体がプラスチック等からなり、適当な弾性を有す
るものとする。そして蓋30の左右の両端部を外側に広げ
るように弾性変形させ、ボス31,31を筐体1の両側面に
形成された穴40に嵌合させることにより、蓋30が筐体1
に取り付けられ、ボス31を支点として第5図(B)中U,
D方向に回動可能に設けられ、カード挿入口3を開閉す
るようになっている。
又蓋30の上側縁の中央部には爪32が突設されており、
蓋30の正面の中央部の上側縁よりの部分には開閉のてが
かりとなるリブ33が突設され、その下には細かい凹凸条
からなるローレット部34が形成されている。更に蓋30の
内側面の両端部のそれぞれにはリブ35が突設されてい
る。
このような構造の下に蓋30を第5図(B)中U方向に
回動させることにより、カード挿入口3が閉じられる。
そしてU方向への回動に伴なって爪32が筐体1の内側に
弾性変形して入って第7図(B)に符号41で示す筐体1
に形成された凹部に係合することにより、蓋30が筐体1
に係止され、第5図(B)、第6図(A)及び第7図
(A)に示す状態にロックされる。
この状態から蓋30を開けるには、リブ33に指を掛けて
その部分を筐体1の内側に押すことにより蓋30の中央部
が弾性変形して爪32と凹部41の係合が外れ、蓋30を押し
下げることにより蓋30がD方向に回動し、開くことがで
きる。そして蓋30を開いた状態で前述のようにメモリカ
ード2の抜出操作を行ない、第7図(B)に示すように
メモリカード2の後端部がカード挿入口3から突出し、
カード2をつかみ出すことができる。
このような本実施例によれば蓋30によってカード挿入
口を閉じることにより、外部から筐体1内に塵埃等が侵
入することを防止できる。そして塵埃等の侵入による電
気的接触不良等の問題を防止でき、リーダ/ライタの耐
久性及び信頼性を向上できる。
又本実施例によれば、第7図(A)に示すようにメモ
リカード2を装着した状態で、蓋30を閉じておくことに
よりリブ35がメモリカード2の後端部に近接ないし当接
する。そしてリブ35を介してメモリカード2の抜出が阻
止される。従って振動や衝撃等によるメモリカード2の
リーダ/ライタからの抜出、脱落を防止でき、それによ
るデータ破壊やメモリカードの破損等の問題を防止でき
る。
又蓋30を閉じた状態では上記の阻止によりレバー10に
よるメモリカード2の抜出操作を行なおうとしても操作
ノブ18が動かず、抜出操作を行なえない。従ってリード
/ライト中に誤って操作ノブ18を操作してメモリカード
2を抜出しデータを破壊してしまう等の問題を防止する
ことができる。
尚この場合のデータ保護に万全を期すには、蓋30の開
閉を検出するセンサを設け、そのセンサが蓋30の開成を
検出した時点でデータの伝送処理を打ち切り、データを
保存する処理を行なうようにリーダ/ライタないしハン
ディターミナル本体のソフトウエアを構成すれば良い。
蓋30を開いてから操作ノブ18を操作してメモリカード2
とコネクタ6との接続が遮断されるまでにはある程度の
時間がかかるから、その間に上記の処理を行なうことは
充分可能である。
[発明の効果] 以上の説明から明かなように、本発明によれば、ICカ
ードを挿入、抜出可能に嵌着し電気的に接続するコネク
タを介してICカードを挿抜可能に装着する電子機器にお
いて、ICカードの抜出操作用レバー部材の操作ストロー
クを大きく取ることができ、そのてこ比を大きくして抜
出操作を軽く行なえるとともに、ICカードの抜出ストロ
ークを大きくでき、しかもレバー部材のてこ比が抜出方
向への回動角度の増大に応じて小さくなるように変化す
るため、スムーズに抜出を行なえ、さらにレバー部材の
抜出操作の仕方もわかり易く、ICカードの抜出、排出に
かかわる電子機器の操作性を顕著に向上できる。また、
レバー部材の操作スペースとして特別にスペースを要さ
ず、電子機器の小型化が図れる。
また、ICカードを挿入、抜出するためのICカード挿入
口を開閉し、開成状態でICカードの抜出を阻止する蓋部
材を設けることにより、振動や衝撃あるいは上記レバー
部材の誤操作によるICカードの抜出、脱落とそれによる
データ破壊やICカードの破損を防止できる。さらに、前
記蓋部材の開成がセンサにより検出されたあとに、電子
機器とICカード間のデータの伝送処理を停止し、データ
を保存することにより、データ保護に万全を期すことが
できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B),(C),(D)はそれぞれ本発
明の第1実施例によるメモリカードリーダ/ライタの構
造を示す斜視図、平面図、側断面図及び正面図、第2図
(A),(B)はそれぞれ同リーダ/ライタのメモリカ
ード抜出動作の説明図、第3図(A),(B),(C)
はそれぞれ第2実施例によるリーダ/ライタの構造を示
す斜視図、平面図、及び側断面図、第4図(A),
(B)は同リーダ/ライタによるメモリカード抜出動作
の説明図、第5図(A),(B)はそれぞれ第3実施例
によるリーダ/ライタの構造を示す平面図及び側断面
図、第6図(A),(B)は同リーダ/ライタの蓋を閉
じた状態と開いた状態の正面図、第7図(A),(B)
は同リーダ/ライタのカード挿入口周辺の蓋を閉じた状
態と開いた状態の側断面図である。 1…筐体、2…メモリカード 3…カード挿入口、6…コネクタ 7…回路基板、10…レバー 11…支点軸 12,12a,12b…作用点部 13…係合テーブル 14,14a,14b…係合部 15…ねじりコイルバネ 18…操作ノブ、19…爪 21…FPCケーブル、30…蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 17/00 G06F 12/16,3/00 H01R 13/633

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードを挿入、抜出可能に嵌着し電気的
    に接続するコネクタを介してICカードを挿抜可能に装着
    する電子機器において、 該機器のICカード装着部内で前記コネクタよりICカード
    抜出方向側に配置され、一端を支点、他端を操作部とし
    て、ICカードの挿抜方向に回動可能な抜出操作用レバー
    部材と、 ICカード挿抜方向に摺動可能で前記レバー部材の前記支
    点と操作部の中間の部位に係合するとともにICカードに
    係合する係合部材が設けられ、 ICカード装着状態で前記レバー部材をICカード抜出方向
    に回動させることにより前記係合部材がICカード抜出方
    向に摺動してICカードを押圧し前記コネクタから抜出す
    るように構成し、 且つ、前記レバー部材をICカード抜出方向へ回動させる
    角度の増大に応じて該レバー部材の前記支点と該レバー
    部材の前記係合部材との係合部位の距離が増大し、レバ
    ー部材のてこ比が小さくなるように構成し、 更に、電子機器の筺体のICカードを挿入、抜出するため
    のICカード挿入口を開閉し、閉成状態でICカードの抜出
    を阻止する蓋部材と、 該蓋部材の開閉を検出するセンサと、 該センサにより前記蓋部材の開成が検出されたあとに、
    電子機器とICカード間のデータの伝送処理を停止し、デ
    ータを保存する処理を行なう制御手段とが設けられたこ
    とを特徴とする電子機器。
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