JP2824206B2 - 醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシステム - Google Patents

醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシステム

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JP2824206B2
JP2824206B2 JP6974894A JP6974894A JP2824206B2 JP 2824206 B2 JP2824206 B2 JP 2824206B2 JP 6974894 A JP6974894 A JP 6974894A JP 6974894 A JP6974894 A JP 6974894A JP 2824206 B2 JP2824206 B2 JP 2824206B2
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tank
valve
filtration
level sensor
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武司 今村
雅之 川本
正志 壱岐
秀樹 山口
国広 奥本
博史 山崎
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辰馬本家酒造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清酒の醸造プラントの
濾過工程におけるバルブ操作の自動化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】清酒の醸造過程において、上槽(圧搾)
工程の後、濾過工程がある。この工程は、圧搾工程で醪
を搾った直後の生酒を濾過する工程であり、具体的に
は、図3に示すように、搾った直後の生酒を貯留するタ
ンク(入口タンク)1に活性炭を投入し、攪拌・静置し
た後、その活性炭を濾過し除去することで清澄な酒を作
る作業である。
【0003】この濾過作用を営ませるため、濾過送りポ
ンプ9を使って入口タンク1からの払い出しを行うが、
濾過時間の短縮を目的として、通常、入口タンク1の払
い出し口をタンク最下部の下呑み3とその上方の上呑み
2として2個所に設け、まず上呑みから、タンク上層部
の比較的清澄な酒を濾過機10で最初に濾過し、次いで
下呑み3から、タンク下層部の活性炭が沈澱して濃厚と
なった部分を濾過する方法が取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、入口タンク1の下呑み3と上呑み2の切り換え作業
を、蔵人(作業員)が行うタンク内液面レベルの目視と
手操作に頼っている。このため、切り替えのタイミング
が遅れると、濾過送りポンプ9が空気を吸い込んで濾過
機10内部の濾層を崩壊させる危険を招き、また、濾層
が崩壊した場合には、濾過漏れが発生して濾過を継続で
きなくなり、濾層を最初から作り直すことが必要になっ
てくるなど、作業能率が極度に低下するという問題があ
った。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、入口タンクの下呑みと上呑みの切り換えを、切り換
え遅れによる濾層崩壊の危険なしに、自動的に行うこと
が可能な醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシステ
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシ
ステムは、生酒を貯える入口タンクの払い出し口である
上呑みと下呑みから移送配管への管路にそれぞれ自動切
り換え弁を設けると共に、入口タンクの上呑み払い出し
口の上部の所定の液面を検知する液面レベルセンサを設
け、該液面レベルセンサが上記所定の液面を検知したと
き上記上呑みの自動切り換え弁を閉じて下呑みの自動切
り換え弁を開く制御装置を設けた構成のものである。
【0007】
【作用】濾過工程は、上呑みの弁が開で下呑みの弁が閉
の状態で開始され、タンク上層部の比較的清澄な酒が最
初に濾過される。その後、液面レベルが、タンク下層部
の活性炭が沈澱し濃厚となった部分まで低下すると、液
面レベルセンサがこれを検知し、これを受けて制御装置
が上呑みの弁を閉じて下呑みの弁を開く。
【0008】このため、従来の作業員の目視による切り
換え時期の判断と手動によるバルブ操作をなくすことが
でき、切り換えタイミングの遅れにより濾過送りポンプ
が空気を吸い込んで濾過機内部の濾層が崩壊する危険を
回避できる。また、濾過漏れが発生して濾過を継続でき
なくなったり、濾層を最初から作り直すといった事態も
回避できる。
【0009】なお、自動切り換え弁としては、(1)電
磁弁や電動弁等の電力駆動式の切換弁、(2)エアー作
動弁、(3)油圧作動弁などを用いることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1において、1は搾った直後の生酒を貯
蔵する入口タンクであり、該タンク1の払い出し口は、
従来と同様に、タンク1最下部の下呑み3及びその上方
の上呑み2の2箇所となっている。また、上呑み2は配
管5を介して、また下呑み3は配管7を介して濾過機1
0への移送配管8に接続されており、移送配管8中には
吸引式の濾過送りポンプ9が介設されている。
【0011】しかし、従来と異なり、上呑み2の配管5
には自動開閉弁としての電磁弁4が、また下呑み3の配
管7には自動開閉弁としての電磁弁6が設けてある。更
に、入口タンク1の側面には、入口タンク1の上呑み2
・下呑み3の切り換えを行うべき液面レベルを検出する
ため、これに相当する位置に液面レベルセンサ11が設
けられている。この液面レベルセンサ11は、上呑み2
の位置より上方に設け、該レベルセンサ11が液面レベ
ルを検知した時でもエアーを吸い込まない位置としなけ
ればならない。又、液面レベルセンサ11は検知が確実
な性能が要求されるため、ここでは酒と空気の導電率の
違いを利用して酒の有・無を検知する電極式濃度計を用
いている。液面レベルセンサ11の取付部位は、ここで
はタンク1側面としているが、希望する検知位置が検知
できればよく、入口タンク1の上面に設置する形式のも
のであってもよい。なお、12は上方から設けた通常の
液面レベルセンサーである。
【0012】13は上記電磁弁4、6の開閉操作手順を
司るプログラマブルコントローラ(いわゆるシーケン
サ)、14はこのシーケンサ13を液面レベルセンサ1
1の検出信号に応じて制御して呑み口2,3の自動化を
図るコントローラであり、両者は共に制御装置の構成要
素となる。
【0013】さて、醪を圧搾工程で絞った後、その生酒
の濾過工程では、上記入口タンク1に活性炭を投入し、
攪拌・静置した後、活性炭を濾過・除去して清澄な酒と
する。
【0014】まずコントローラ14の制御の下で、シー
ケンサ13が、図2(a)に示すように、上呑み2の電
磁弁4を開、下呑み3の電磁弁6を閉の状態で濾過送り
ポンプ9を始動させることで濾過作業を開始し、入口タ
ンク1の上部の比較的清澄な酒から濾過を行なう。
【0015】入口タンク1の酒の液面レベルが下って来
て液面レベルセンサ11の位置に達すると、液面レベル
センサ11の電極間の導電率が酒から空気の値に変わ
る。このとき発生される液面レベルセンサ11からの検
知信号を受けて、コントローラ14が切り換えタイミン
グ信号をシーケンサ13に送る。これを受けて、シーケ
ンサ13は、上呑み2の電磁弁4を閉じ、代わりに下呑
み3の電磁弁6を開いて、タンク1下層部の活性炭が沈
澱し濃厚となった部分の濾過を行なう。
【0016】このように、作業員の目視によることな
く、液面レベルセンサ11が検知動作した時点でコント
ローラ14及びシーケンサ13を介し、自動的に上呑み
2を閉じ下呑み3を開いて呑み口を切り換えるため、人
手に頼らず連続した濾過が可能となる。なお、先にタン
ク1上層部の比較的清澄な酒を濾過し、最後にタンク1
下層部の活性炭が沈澱し濃厚となった部分を濾過するの
は、濾過時間の短縮を図るためである。
【0017】上記実施例では、濾過工程におけるバルブ
操作の自動化を図るための自動切り換え弁として電磁弁
を用いたが、(1)電磁弁や電動弁等の電力駆動式の切
換弁の他、(2)エアー作動弁、(3)油圧作動弁など
を用いることができる。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、濾過工程
におけるバルブ操作たる入口タンクの下呑みと上呑みの
切り換えを自動化を行なうことができる。即ち、従来の
目視による切り換え時期の判断と手動によるバルブ操作
をなくすことができるため、切り換えタイミングの遅れ
により濾過送りポンプが空気を吸い込んで濾過機内部の
濾層が崩壊する危険をなくすことができる。従って、濾
過漏れが発生して濾過を継続できなくなったり、濾層を
最初から作り直すといった事態を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1の入口タンクの上呑みと下呑みの切り替え
を示す図である。
【図3】従来の入口タンクの上呑みと下呑みの切り替え
を示す図である。
【符号の説明】
1 入口タンク 2 上呑み 3 下呑み 4 電磁弁 5 配管 6 電磁弁 7 配管 8 移送配管 9 濾過送りポンプ 10 濾過機 11 液面レベルセンサ 12 液面レベルセンサ 13 シーケン 14 コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 山口 秀樹 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 奥本 国広 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 山崎 博史 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 平7−274933(JP,A) 特開 平5−64564(JP,A) 特開 平7−143873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12G 3/02 119

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生酒を貯える入口タンクの払い出し口で
    ある上呑みと下呑みから移送配管への管路にそれぞれ自
    動切り換え弁を設けると共に、入口タンクの上呑み払い
    出し口の上部の所定の液面を検知する液面レベルセンサ
    を設け、該液面レベルセンサが上記所定の液面を検知し
    たとき上記上呑みの自動切り換え弁を閉じて下呑みの自
    動切り換え弁を開く制御装置を設けたことを特徴とする
    醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシステム。
JP6974894A 1994-04-07 1994-04-07 醸造用入口タンクからの呑み口切り換えシステム Expired - Lifetime JP2824206B2 (ja)

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JPH07274932A JPH07274932A (ja) 1995-10-24
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