JP2823928B2 - ポリウレタン製造用触媒 - Google Patents
ポリウレタン製造用触媒Info
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Description
リウレタン製造の際に用いる触媒に関するものである。
更に詳しくは、分子内にジメチルアミノ基とヒドロキシ
ル基を2ケ有する極めて低臭気性で、且つポリウレタン
樹脂中で鎖延長剤として作用し、高分子物性を高めるポ
リウレタン製造用の新規な触媒に関するものである。
心とした有機金属酸と第3級アミンが用いられ、特に第
3級アミンが好んで使用されている。例えばN−メチル
モルホリン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキ
サメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、ジメチルシクロヘキシルアミン等の化合物がポリウ
レタン製造用触媒として用いられている。
ン製造用触媒は、種々の問題を有している。即ち、N−
メチルモルホリンは極めて強い刺激臭を有しており、ま
た、これらの化合物を用いてポリウレタンを製造した場
合、N−メチルモルホリンの沸点が低いために製造後も
製品からこれらの化合物の刺激臭がする。更にはヘキサ
メチレンジアミン、トリエチレンジアミン等の化合物を
用いてポリウレタンを製造した場合、製品中に残留する
ウレタン触媒がポリウレタンに接触する他の材料(例え
ばPVCシート)に移行して変色を引き起こすことによ
り、製品を商品価値のないものにしてしまう例がしばし
ば見受けられる。また、自動車内装品等はPVC製品を使
用することが多く、たとえポリウレタンが接触していな
くても接触が揮発してPVC表面を汚染してしまう例が発
生する場合もある。
えられるものでは、特開昭46−4846号公報に、次式 (式中、R1はそれぞれ炭素数1〜6のアルキル基である
か、或いは2個が窒素原子と結合して3〜6員環のヘテ
ロ環を形成することができ、またR2はアミノ基以外にイ
ソシアネートと反応し得る活性基を持たない2価の有機
の基である。) で表されるポリウレタン製造用触媒が記載されており、
具体的にはジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルア
ミノプロピルアミン、N−(2−アミノエチル)アジリ
ジン等の化合物をポリウレタン製造用触媒として用いた
例が記載されている。
極めて強い刺激臭を有しており、作業環境上の難点を有
している。
を重ねた結果、分子内にジメチルアミノ基とヒドロキシ
ル基を有する化合物が極めて低臭であり、またポリウレ
タン製造用触媒としての好適な活性を有しており、更
に、ポリウレタン製造後にはポリウレタン樹脂中で非移
行型であることを見出し本発明を完成するに至った。
供するものである。
1モルのジメチルアミノプロピルアミンと2モルの6−
クロロ−1−ヘキサノールを反応させ、適時にカ性曹達
を添加し、生成する塩酸を中和し、次いで水分の除去、
食塩の濾別によって得られる。同様に4−クロロ−1−
ブタノール、8−クロロ−1−オクタノールをジメチル
アミノプロピルアミンと反応させればメチレン鎖長の異
なる目的物を容易に得ることができる。
用されるポリオール100部(重量部、以下同じ)に対し
て0.01〜10部の範囲が好ましく、特に好ましくは0.1〜
5部の範囲であるが、触媒の添加量をコントロールする
ことによってポリウレタン製造行程の最適化を図るとい
う目的のもとにこの範囲を外して使用することも可能で
ある。
汎用的に使用されているトリエチレンジアミン、テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン等の第3級アミンや有機
金属化合物と併用することができる。
際に用いることのできるポリイソシアネートとしては、
ポリウレタンの製造に通常用いられるものであれば何れ
のものでもよく、例えば2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート等を例示することができる。
際に用いることのできるポリオールとしては、一般公知
のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが
挙げられる。例えばグリコール、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールプロパン、しょ糖等の多
価アルコールにエチレンオキサイド若しくはプロピレン
オキサイドを付加して得られるポリエーテルポリオール
類、エチレンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニル
メタンジアミン等のジアミンにエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイドを付加して得られるアミン系ポリオ
ール、或いは通常の二塩基酸と多価アルコールとから製
造されるポリエステルポリオール等を例示することがで
きる。
ポリオールにポリマーポリオールがある。これは遊離基
触媒の存在下で、前述のポリオールの何れかに溶解又は
分散した一つ以上のエチレン性不飽和モノマーを重合さ
せることによって調製される。エチレン性不飽和モノマ
ーの代表例は以下のものであり、単独か又は組み合わせ
て用いてもよい。即ち、エチレン、プロピレン、アクリ
ロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、
メチルメタクリレート、ブタジエン等である。一般にこ
のような化合物はパーオキサイド、パーサルフェイト、
パーカーボネート及びアゾ化合物を含むラジカル発生開
始剤のいずれかを用いて約40℃から約150℃の間の温度
において基体ポリオール中でモノマーを重合させること
によって調製される。
には、必要に応じて添加剤としてCCl3F,CF3CHCl2,CCl2F
CH3,CH2Cl2等の発泡剤、オルガノポリシロキサン等の界
面活性剤、ハロゲン化アルキル化合物、ハロゲン化リン
化合物等の難燃剤、その他の添加剤を用いることができ
る。これらの添加剤の種類及び添加量については、通常
使用される範囲において十分使用できる。
をもたらしているかについて述べる。
めて低臭性である。また、本発明の触媒は分子内のジメ
チルアミノ基とヒドロキシル基を2ケ有する極めて低臭
気性で、かつポリウレタン樹脂中で鎖延長剤として作用
し、高分子物性を高めるポリウレタン製造用の新規な触
媒に関するものである。また本発明の触媒はポリウレタ
ン製造用の触媒として適当な活性を有しているため、ポ
リウレタン製造工程を容易にコントロールできるものと
考えられる。更に、本発明の触媒は、分子中のヒドロキ
シル基がポリウレタン原料であるイソシアネートと反応
し、硬化終了後、製品表面に触媒が移行してくることが
なく、そのためこの現像に起因する種々のトラブルであ
る、変色が一掃されると考えられる。これにより自動車
内装品等のPVC/ウレタン複合製品の着色が解決される。
実施例に限定されるものではない。
手順に従って製造した。
ポリイソシアネート等を25℃に保ち、紙製コップに計量
した後、ラボミキサーで混合しウレタンフォームを形成
させた。
ライズタイムを測定した。ここでクリームタイムは原料
の混合を開始してから発泡が始まるまでの時間を意味
し、ライズタイムとはポリウレタンフォームが見かけ
上、最大の高さを達成するまでの時間を意味する。
し、変色テストに使用した。
化ビニールシートを敷き、第1表に示した配合のウレタ
ン混合液を投入する。触媒は実施例1〜3及び比較例1,
2で用いたものを用い、触媒量はライズタイムが90秒と
なるように調節した。
シートとウレタンフォームの複合体を取り出す。48時間
静置後、110℃のパーフェクトオープンに入れ、シート
を変色させる。一定時間後フォーム複合体を取り出し、
ウレタンフォームと触媒した面の塩化ビニールシートの
変色度(色差,ΔE)をスガ試験機製色差計により測定
する。
方法により行なった。
(三井東圧化学(株)製グリセリン系ポリエーテルポリ
オール、分子量約700)に所定の濃度になるように溶解
し、選出された臭いのパネラーによって評価した。
%)であり、第5表の結果か本発明の新規なポリウレタ
ン製造用の触媒が如何に低臭性であるかが分かる。
ウレタン製造用触媒は、ポリウレタン生成反応終了時に
イソシアネート基と反応して鎖延長剤として作用し、ポ
リウレタン骨格の一部を形成するため、反応終了後、樹
脂表面に触媒が移行してきたり、気化したりすることの
ない、非移行型のポリウレタン製造用触媒である。且つ
メチルモルホリン、エチルモルホリン、ジメチルベンジ
ルアミン等の従来用いられている触媒よりも触媒活性が
強いため、使用量が少なくて済むという利点を合わせ待
つ。
知られている触媒、例えばトリエチレンジアミンを用い
てポリウレタンフォームと塩化ビニールシートの一体成
形を行なった場合、発泡硬化終了後、トリエチレンジア
ミンがポリウレタンフォームから塩化ビニールシートへ
移行し、後日塩化ビニールシートが黄色に着色したり、
変色したりするという欠点がある。この現像は加熱によ
り促進され、この種の成形品が多い自動車業界では重要
な問題となっている。しかし、本発明のポリウレタン製
造用触媒を用いることによって触媒はもはやポリウレタ
ンフォームから移行せず、上述のような問題は解決され
る。
ため、揮発性が極めて小さいので、臭気が殆どない。こ
のことによりポリウレタン発泡製造工程における作業環
境を著しく改善することが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式 (式中、nは4〜8の整数を表す。) で表される化合物からなるポリウレタン製造用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5682990A JP2823928B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | ポリウレタン製造用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5682990A JP2823928B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | ポリウレタン製造用触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03255120A JPH03255120A (ja) | 1991-11-14 |
JP2823928B2 true JP2823928B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13038268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5682990A Expired - Lifetime JP2823928B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | ポリウレタン製造用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2823928B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4754179B2 (ja) * | 2004-04-13 | 2011-08-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | 防音材 |
-
1990
- 1990-03-05 JP JP5682990A patent/JP2823928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03255120A (ja) | 1991-11-14 |
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