JP2823699B2 - 時間遅延ヒューズにおける改良 - Google Patents

時間遅延ヒューズにおける改良

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JP2823699B2
JP2823699B2 JP7505181A JP50518195A JP2823699B2 JP 2823699 B2 JP2823699 B2 JP 2823699B2 JP 7505181 A JP7505181 A JP 7505181A JP 50518195 A JP50518195 A JP 50518195A JP 2823699 B2 JP2823699 B2 JP 2823699B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は改良された時間遅延ヒューズに関する。特
に、本発明は時間遅延ヒューズの構成要素に関し、その
構成要素は半田リンクと銅又は銅合金の易融(ヒュージ
ブル)リンクを含んでいる。これらのリンクは長期の過
負荷と短絡状態に際して開になる。
発明の背景 時間遅延ヒューズはヒューズ産業においてよく知られ
ている。典型的な時間遅延ヒューズの一例は、1985年8
月6日にジョセフ・ダブリュー・コワリクその他(Jose
ph W.Kowakik et al.)に対して発行された米国特許第
4,533,895号('895特許)に記載されクレームされたク
ラスRヒューズである。'895特許は、本願の譲受人に譲
渡されており、短絡ブローアウト保護用の1つ以上の導
電性ヒューズリンクを持つ緩慢なブローイング又は時間
遅延ヒューズを記載している。典型的には、短絡ブロー
アウト保護ヒューズリンクは個々のエンドチャンバ内の
ヒューズの対向する長手方向端部に配置されている。こ
れらの個々のエンドチャンバは、コップ型のエンドキャ
ップ6又は6′とワッシャ18又は18′により収納され境
界が定められている。'895特許の第2、3、及び10図を
参照のこと。これら個々のエンドチャンバの各々は、サ
ンドのような、アーク消弧フィルタで満たされている。
ワッシャ18及び18′は、サンドがチャンバ23の中央仕切
りに入るのを防止する。
エンドチャンバは短絡ブローアウト保護を提供する。
これに対し、中央仕切り又はチャンバ23は、長期の、し
かし比較的低い電流の過負荷に対するブローアウト保護
を与える、より大きいヒューズリンクを提供する。この
より大きいヒューズリンク構造は'895特許の第2図及び
第7−10図に示されている。この構造はプランジャ14
と、プランジャガイド部材16と、円錐形の圧縮コイルス
プリング17とを含んでいる。この圧縮コイルスプリング
17はプランジャ14の上側フラット面上に支えられてい
る。プランジャ14は又プランジャ延長部14cを含み(第
7図及び第11C図)、そのプランジャ延長部14cは高電流
ヒューズリンク12の1つに接触しており、半田接続20B
(第9図)によりリング12に確保されている。
ジャンクション20B及び20Cは長期の適度の(即ち、12
5パーセントの)過負荷電流が所定の最小時間間隔のあ
いだ継続するという条件下で融解(メルト)する。特
に、短絡保護ストリップ12内に生成された熱は、プラン
ジャ14及びガイド部材16を通して流れる。プランジャ14
及びプランジャガイド部材16はヒートシンクとして作用
し、半田ジャンクション20B及び20Cを次第に柔軟して且
つ溶解する。スプリング17が伸びる性向は半田ジャンク
ション20Cに力を与える。最終的には、この結果、この
スプリング力はプランジャ14をプランジャガイド部材16
を越えて下方に進ませる。この作用はプランジャ部材14
を第10図に示される短絡保護ストリップ12から分離す
る。
'895特許に示され記載されたヒューズは概して信頼性
があり、多年にわたり市場で成功裏に使用されてきた。
しかしながら、このヒューズの構成は多くの理由で高価
である。第1にプランジャ14及びその関連する要素のス
ムースで信頼性のある動作を保証するために、エンドチ
ャンバ内のサンドは、密着してフィットしており精密な
公差のワッシャー18及び18′により中央仕切り23の外に
確保されなければならない(第2図及び第3図)。
第2に、スプリング17、プランジャ14及びプランジャ
ガイド部材16は実質的質量を有し、適切に整列されなけ
ればならない。このような整列を確実に行うことは困難
ではないが、製造工程における追加のステップを必要と
する。これらのステップは重要である。第10図に示され
る実施例から理解できるように、これらの要素の適切な
整列に失敗すると、過負荷状態では、プランジャがプラ
ンジャガイド部材16をスムースにスライドすることを妨
げ得る。このような失敗は、翻って、プランジャ延長部
14Cの電流加熱可能ストリップ12からの通常の分離を妨
げ得る。仮にこれが生じると、ヒューズは保護回路のた
めのその設計された範囲の過負荷保護を与えないかも知
れない。
発明の要旨 本発明は時間遅延ヒューズ及びその時間遅延ヒューズ
の様々なサブアセンブリ要素を提供する。ヒューズそれ
自体は、典型的には絶縁材料で作られたハウジングを含
んでいる。第1及び第2の導電性端子は、このハウジン
グの対向する軸方向端部に確保されそして軸方向端部か
ら出ている。
ハウジングは短絡易融性(ヒュージブル)要素を含ん
でいる。この短絡易融性要素は、好ましくは銅又は銅合
金ストリップであり、第1及び第2の対向する端部を含
んでいる。この第1の対向する端部はハウジングの第1
の導電性端子に導通可能に接続されている。
ハウジングは又、時間遅延易融性要素を含んでいる。
この時間遅延易融性要素は短絡易融性要素の第2の端部
とハウジングの第2の端子の間に導通可能に確保されて
いる。好ましくは、時間遅延易融性要素と短絡易融性要
素は縦方向に分離されており、ハウジングの第1の縦軸
に沿って伸びている。この時間遅延易融性要素は、過負
荷電流が所定の時間のあいだ時間遅延易融性要素を流れ
ると、融解して電流の流れを妨げる。
弾性のある、圧縮可能な絶縁材料は通路を含み、その
通路を貫いて時間遅延易融性要素が伸びている。この通
路は取り囲む壁により境界が限定されている。時間遅延
易融性要素が溶解すると、これらの壁は絶縁材料の弾性
により崩壊する。
時間遅延易融性要素の構成要素である半田棒は一対の
端部とこれらの端部の間の中央部を含んでいる。半田棒
の中央部は絶縁材料の本体の通路内に保持されており、
半田棒の端部は絶縁体を越えて軸方向に突出している。
このヒューズのハウジングは粉末状の消弧材料に完全
に満たされてもよい。好ましくは、その粉末状消弧材料
はサンドである。
本発明の目的は、単一の内部チャンバを有することが
できる、クラスRヒューズのような、新規なヒューズを
提供することである。本発明の他の目的は、内部チャン
バが安全で、サンドのような粉末状の消弧材料で完全に
満たされている時間遅延ヒューズを提供することであ
る。本発明の更に他の目的は、移動部品がなく、従来の
時間遅延ヒューズよりも少ない質量を有する時間遅延ヒ
ューズを提供することである。
本発明の更に他の目的は比較的スライダブルな移動部
を含まない時間遅延ヒューズを提供することである。そ
のような比較的スライダブルな部品を無くすることによ
りそれらの部品の整列のミスの可能性が除去され、ヒュ
ーズが過負荷状態で保護回路を開くことに失敗する可能
性を少なくする。
本発明のさらに他の目的は、600ボルトの交流と600ボ
ルトの直流の完全な保護を与える単一のクラスR時間遅
延ヒューズを提供することである。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の時間遅延ヒューズのサブ構成要素を
示す好ましい実施例の側面切取内部図である。
第2図は第1図のヒューズの図であるが、ヒューズが
の縦軸に関して90゜回転した図である。
第3図は第2図の一部、特に、時間遅延ヒューズ要素
が飛んだあとに、弾性があり、圧縮可能な絶縁材料を含
むハウジング内の時間遅延易融性要素の拡大図である。
第4図は第1図から第3図に示した、弾性があり、圧
縮可能な絶縁材料の、その材料に通常は含まれている半
田棒なしの、本体の拡大斜視図である。
第5図は第1図のヒューズの易融性構成要素の斜視図
である。
第6図は本発明の他の好ましい実施例の側面切取内部
図である。
第7図は第6図のヒューズでその縦軸に関して90゜回
転した図である。
第8図は第7図のヒューズの一部の、第7図の線8−
8に沿った断面図である。
第9図はヒューズ本体から除去されたエンドキャップ
を示す第1図のヒューズの一部拡大図である。
第10図は第9図のヒューズの一部を安定化するために
使用されるE−クリップの斜視図である。
好ましい実施例の詳細な説明 本発明は時間遅延ヒューズ及びその時間遅延ヒューズ
のための様々なサブアセンブリ構成要素を提供する。
ブレードタイプのターミナルヒューズ10及びそのヒュ
ーズ10の様々な要素とサブアセンブリ構成要素は第1図
から第5図に詳細に示されている。第1図及び第2図は
ヒューズ10の最初は開放端の円筒状ハウジング12を示し
ており、そのハウジング12は適切な通常の絶縁材料で作
られている。ハウジング12の最初は開放端の上に一対の
コップ状のキャップ14及び16が確保されている。端部の
キャップ14及び16は4つのねじ18によりハウジングの上
に確保されている。開口20及び22がキャップ14及び16の
端部に設けられている。これらの開口20及び22を通し
て、第1及び第2のナイフブレード端子24及び26が突出
している。これらの端子24及び26はこのハウジング21の
対向する軸端部に確保されそこから出ている。第1図か
らわかるように、第2の又は通常上方に位置する端子26
はクラスRヒューズを配置し確保するために典型的に使
用される切り欠き28を含んでいる。本発明のハウジング
12及び、実際に、上記の全ての外部から見える構成要素
は米国特許第4,533,895号の第1図に示されるものと同
様である。
これらの端子24及び26はサブアセンブリに確保されて
いる。このサブアセンブリは、ハウジング12内に含まれ
ており、短絡易融性(ヒュージブル)要素30を含んでい
る。この短絡易融性要素30は、好ましくは銅又は銅合金
のストリップであり、第1の対向する端部32及び第2の
対向する端部を含んでいる。短絡易融性要素30が銅合金
でストリップで作られる場合、好ましくは銅合金はニッ
ケル−銅又は亜鉛−銅の合金である。第1の対向する端
部32は、溶接又は半田付けにより、第1の導電端子24に
導通可能に接続されている。
短絡易融性要素30は要素30内の電流の流れを制限する
細長いスロット34を含んでいる(第1図)。これらのス
ロット34と、隣接する、残りの固体部の要素との結合
は、ブリッジ33として一般に知られているものを形成し
ている。単一の幾分大きい細長いスロット36が短絡易融
性要素30の中央近くに配置されている。この大きい細長
いスロット36は、最も近い通常のスロット34とともに、
短絡易融性要素30の中央ゾーンにおける抵抗を要素30の
他の部分のそれよりも大きくなるレベルにまで増大す
る。この結果、短絡易融性要素30の中央ゾーンにおいて
ヒューズが飛ぶ見込みが増大する。これは、要素30が飛
ぶときにこの中央ゾーンにおいて形成される任意のアー
クは端子24及び26のいずれかに到達する前に最も長い距
離を含む可能性がある必要があるので、望ましい。この
事実はアークが端子24又は26に到達する前に消弧される
見込みを増大する。本実施例において、消弧は、アーク
消弧材料、好ましくは粉末材料、そして最も好ましくは
一般のシリカサンド38、により可能になる。
第2図において最もよくわかるように、短絡易融性要
素30はその第1の対向端部32におけるJ形部40と、C形
部42とを含んでいる。このJ形部40の目的は、組立中及
びヒューズの運搬中に短絡易融性要素30に対する応力を
軽減することである。このような応力は要素30の引っ張
りによって生じる。この引っ張りは、(a)短絡易融性
要素30の長さの変化の原因なり得るか、又は(b)その
要素30が(1)第1の端子24に溶接又は半田付けされる
か、又は(2)4つの半田棒46−49に確保される点の変
化の原因となり得る。
J形部は又、比較的制限された空間での要素のより有
効な長さを提供する。これは更にバーンバックに対する
保護となる。J形部40はヒューズの中央に形成された任
意のアークが第1の導電性端子24に到達する見込みを減
少させるバリアを提供する。
C形部42は他の構成要素部、即ち、このヒューズ10の
半田棒46−49、との良好な機械的及び電気的接触を保証
する。
ハウジング12は又、時間遅延易融性要素44を含んでい
る。この時間遅延易融性要素44は短絡易融性要素30のC
形部42とハウジング12の第2の端子26との間に導通可能
に確保されている。好ましくは時間遅延易融性要素44及
び短絡易融性要素30は縦方向に分離してハウジングの第
1の縦軸“A"に沿って伸びている(第2図)。
時間遅延易融性要素44は、半田の本体46のような、1
つ以上の剛性の溶融可能な(メルタブルでヒュージブル
な)易融性要素を備えている。この実施例においては、
好ましくは、第5図において最もよくわかるように、半
田の第2の本体47、第3の本体48、及び第4の本体49も
提供される。半田のこれら第1の本体46、第2の本体4
7、第3の本体48及び第4の本体49は概して円筒形状で
あり、各々は円錐形の端部50、51、52、及び53を有して
いる。円錐形の端部は、要するに、弾性があり圧縮可能
な絶縁材料の本体への半田の挿入を容易にする。第2図
及び第3図に示されるように、半田本体46、47、48及び
49の非円錐形端部は、短絡易融性要素30のC形部42に半
田付け又は点溶接されている。これらの半田本体の材料
は様々でよいが、好ましい材料は51.2パーセントのス
ズ、30.6パーセントの鉛及び18.2パーセントのカドミウ
ムの固体ワイヤ半田、又は63パーセントのスズ及び37パ
ーセントの鉛の固体ワイヤ半田を含む。
半田本体46、47、48及び49の円錐形端部50、51、52及
び53に隣接する部分は又、銅ストリップ44のC形部56に
半田付け又は点溶接により確保されている。第1図に見
られるように、このストリップ54又はヒータ要素は短絡
易融性要素30よりも幾分狭く明らかに短い。さらに、こ
のヒータ要素54はスロット36を含んでいない。したがっ
て、短絡過負荷はこの銅ヒータ要素54を飛ばすという結
果にならない。
ヒータ要素54は、オプションとしてスロットを含むこ
とができるが、それらのスロットによっては、短絡易融
性要素30が飛ぶ前の如何なる条件下でも、このヒータ要
素54は開かない。ヒータ要素54の内のスロットは、いわ
ゆるスロットポイントにおける抵抗を増大させる。この
結果、スロットのあるヒータ要素54は多量の熱を生成で
き、短絡状態のもとでのみ開く。
上記したように、又第2図及び第5図に示すように、
円錐形の端部50、51、52及び53に隣接する半田本体46、
47、48及び49の部分はヒータ要素54のC形部56に半田付
け又は点溶接されている。この方法による半田本体の確
保は、それらの本体46、47、48及び49と銅ヒータ要素54
との間に良好な物理的及び電気的接触が存在することを
保証した。このヒューズ10による回路を完成するため
に、このC形部56に対向するヒータ要素54の端部は第2
の端子26に半田付け又は点溶接される。
第5図においてわかるように、この銅ストリップ/ヒ
ータ要素54と短絡易融性要素30の両方はそれぞれノッチ
58及び60を含んでいる。ノッチ58及び60は110アンペア
と600アンペアの間に定格のヒューズのためにのみ好ま
しい。
以上説明したように、時間遅延易融性要素44は半田本
体46、47、48及び49を含んでいる。時間遅延易融性要素
は44は弾性のある、圧縮可能な絶縁材料の本体62を含ん
でいる。圧縮可能絶縁材料はエラストマーでよい。好ま
しいエラストマーは、ジュロメータ硬さが10のシリコン
ゴムである。
本明細書において、「圧縮可能」とは、材料のブロッ
クに形成された比較的小さいあらゆる開口を崩壊させ且
つ覆い隠すことができる材料をいう。特に、本発明の目
的のために、圧縮可能材料は、(1)穴形成器具で比較
的小さい穴を形成できるものであり、(2)穴形成器具
がその穴から除去されると、周囲の圧縮可能材料は崩壊
してその穴を覆い隠す。
本明細書は、本発明によるヒューズの構成要素に対す
るある好ましい寸法を与える。記述された寸法は70アン
ペアと600アンペアの間の定格のヒューズに対して適合
する。
第4図は弾性のある、圧縮可能な絶縁材料の好ましい
本体62を示す。本実施例において、その材料は1.905cm
(0.750インチ)の長さ(L)、1.651cm(0.650イン
チ)の幅(W)及び0.953cm(0.375インチ)の厚さ
(T)を有する。各々が0.76mm(0.030インチ)の直径
を有する4つの穴は0.95cm(0.375インチ)の厚さの本
体62にモールドされている。第1図、第2図、第5図の
特に第3図のレビューから理解できるように、このモー
ルドは、それを通して時間遅延易融性要素46、47、48及
び49が伸びる通路64を形成している。
第3図に示した方法での半田棒46、47、48及び49が融
解すると、シリコンゴム絶縁材料の本体62の弾性の故に
これらの壁66は崩壊する。この方法で、第4図に見られ
るように、通路64は事実上完全に覆い隠され、穴形成器
具が本体62に入った4つの小さい点のみを見えるように
している。これらの通路64の完全な閉成はヒューズ10内
の回路のオンを遮断するのに必要ではない。ヒューズ10
内の回路の遮断は、これらの半田棒46、47、48及び49が
溶解すると生じる。しかしながら、通路64の閉成は、ヒ
ューズの設計的失敗の間に形成されるアークが「アーク
バック」として知られている状態、即ち、ヒューズの長
さに渡るアークの移動、を防止する。そのような「アー
クバック」に対する保護は又他の2つのセンサ;(1)
アーク消弧器として働くサンド38;(2)ヒューズ内の
物理的アークバリアとして働く、シリコンゴムの絶縁材
料の本体62、によって提供される。
第3図、第4図及び第5図は4つの細長い通気孔74、
76、78及び80を示している。これらの通気孔は0.110イ
ンチの直径を有し、絶縁材料の本体62内にドリルまたは
パンチされている。これらの通気孔74、76、78及び80は
本体62の外側周辺で開始し、半田棒46、47、48及び49に
向けて内側にそれぞれ移動する。通気孔74、76、78及び
80は、半田棒から融解した半田の逃げ道を可能にするこ
とにより圧力を開放する。特に、任意の融解した半田
は、棒の位置から通気孔74、76、78及び80のいずれか一
つを介して、本実施例ではサンド38である消弧用または
粉末状の材料のなかに移動できる。ドリルの後、これら
の通気孔もまた、シリコンゴムの絶縁材料の本体の弾性
により崩壊する。しかしながら、通気孔74、76、78及び
80は適当な環境の下では開いて、融解した半田の逃げの
ために上述した圧力を解放する。第1図、第2図及び第
5図において最もわかるように、時間遅延易融性要素44
の半田棒46、47、48及び49は、一対の端部とこれらの端
部の間の中央部とを含んでいる。第1図及び第2図にお
いて、半田棒46の端部及び中央部が示されている。半田
棒46の中央部68は絶縁材料の本体62の通路64内に保持さ
れており、半田棒46の端部70及び72は絶縁本体62を越え
て軸方向に突出している。この実施例において、各半田
棒46、47、48及び49は全体の長さが0.906インチで直径
が0.120インチである。この0.906インチの長さの中で、
0.835インチが完全に円筒状の部分であり、円錐形の端
部50は0.071インチの長さである。円錐形端部の表面
の、水平に対する角度は、およそ40゜である。
第2図及び第3図からわかるように、C形部42及び56
は、弾性があり、圧縮可能な絶縁材料の本体62に接触し
ている。
第9図及び第10図は第1のナイフブレード端子24と第
2のナイフブレード端子26に対する安定性を与えるヒュ
ーズの構成要素を示している。そのような安定性を与え
る要素はいわゆるE−リング92及び94である。E−リン
グ92及び94はエンドキャップ14及び16とスロットのある
フラットワッシャ96及び98の間に配置されている。第1
図は端子ブレード26内の3つのスロット100、102及び10
4を示している。残りの端子ブレード24及び第6図と第
7図の実施例に示される端子ブレードはやはりそのよう
なスロットを含んでいる。E−リングの脚106、108及び
110は端子ブレード26内のスロット100、102及び104を通
して突出している。エンドキャップ16がヒューズハウジ
ング12の上に配置され、堅個にねじ止めされると、E−
リング94は端子ブレードをその位置にしっかりと確保す
る。このようにして、端子ブレードは使用中に左右にぐ
らつくことがない。第6図から第8図は第1図から第5
図に示したものと概略的に類似であるが、重要な相違の
あるヒューズを示す。第1図から第5図に示したヒュー
ズは対向する端子24と26の間に単一のサブアセンブリを
含んでいる。第6図から第8図のヒューズはそのような
対向する端子の間に複数の平行なサブアセンブリを有す
る。例えば、第6図から第8図はヒューズの軸に関して
平行な4つのサブアセンブリ84、86、88、90を有するヒ
ューズ82を描いている。このタイプのヒューズに1つよ
り多いサブアセンブリを含ませることにより、このヒュ
ーズの電流定格を追加されたサブアセンブリの数にほぼ
比例して増大させることができる。特に、本発明により
一つのサブアセンブリを有する一つのヒューズは100ア
ンペアの定格であり得る。同じサブアセンブリの4つを
適当に大きい寸法のヒューズ本体内に並列に配置する
と、ヒューズの定格は100からおよそ400アンペアに増大
する。
上記した構成はクラスRヒューズにおいて新規な基準
をもたらす。特に、このクラスRヒューズは600ボルト
の交流及び700ボルトの直流に定格された。以前のクラ
スRヒューズは600ボルトの交流の定格を有していた
が、わずか300ボルトの直流の定格しか有していなかっ
た。
本発明により達成された対象物は、単一の内部チャン
バを有し得る新規な時間遅延ヒューズを含んでいる。本
発明による達成された他の対象物はより低いサイクルの
疲労をもつ時間遅延ヒューズである。本発明により達成
された更に他の対象物は、内部チャンバが、サンドのよ
うな粉末状の消弧材料で安全且つ完全に満たされ得る時
間遅延ヒューズである。本発明により達成された更に他
の対象物は移動部を有さず、従来の時間遅延ヒューズよ
り少ない質量を有する時間遅延ヒューズである。
さらに他の対象物は、比較的滑動可能な部品を含まな
い時間遅延ヒューズである。そのような比較的滑動可能
な部分の試験は、それらの部品の配列に失敗して過負荷
状態がヒューズによる回路の開放に導かないかもしれな
いという危険の可能性を伴う可能性を除去する。
特定の実施例を図示し記載してきたが、本発明の精神
から大きく逸脱するすることなく多くの変形が想念され
る。したがって、保護の範囲は添付の請求の範囲により
限定されたもののみを意図している。
フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭62−39569(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 37/64 - 37/66 H01H 85/00 - 85/62

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内で時間遅延ヒューズを前記ヒ
    ューズの軸方向端部の間に搭載するためのサブアセンブ
    リ構成要素であって、前記サブアセンブリ構成要素は a.一対の端部を有し、所定時間のあいだ電流過負荷にさ
    らされると融解する剛性の溶融性要素、及び b.前記ヒューズの導通端子から空間的に離れており、弾
    性があり、圧縮可能な絶縁材料の本体であって、前記本
    体は通路を有し、該通路を貫いて前記剛性の溶融性要素
    の一部が伸びており、前記通路は周囲の壁により境界が
    定められており、前記壁は前記剛性の溶融性要素の溶解
    に際して前記本体の材料の弾性により崩壊するもの、 を備えた、時間遅延用のサブアセンブリ構成要素。
  2. 【請求項2】前記剛性の溶融性要素は前記通路の前記壁
    を拡張して前記剛性の溶融性要素を収容し、前記電流過
    負荷は前記所定時間のあいだ前記剛性の溶融性要素を流
    れ、前記剛性の溶融性要素は融解して前記通路を崩壊さ
    せる、請求の範囲第1項記載のサブアセンブリ構成要
    素。
  3. 【請求項3】a.電気的回路の空間的に離れた導通端子に
    確保可能な一対の端部を有し、所定時間のあいだ電流過
    負荷にさらされると融解する剛性の溶融性要素、及び b.弾性があり、圧縮可能な絶縁材料の本体であって、前
    記本体は通路を有し、該通路を貫いて前記剛性の溶融性
    要素の一部が伸びており、前記通路は周囲の壁により境
    界が定められており、前記剛性の溶融性要素は前記通路
    の壁を拡張して前記剛性の溶融性要素を収容し、前記壁
    は前記電流過負荷が前記所定時間のあいだ前記剛性の溶
    融性要素を流れるときの前記剛性の溶融性要素の融解に
    際して前記本体の材料の弾性により崩壊し、前記材料の
    本体はさらに、剛性の溶融性要素の融解した部分に逃げ
    道を与える通気孔を含んでいる、時間遅延ヒューズのサ
    ブアセンブリ構成要素。
  4. 【請求項4】a.ハウジングの対向する軸方向端部に第1
    及び第2の導通端子を有するハウジング、 b.前記ハウジング内にある短絡易融性要素であって、前
    記短絡易融性要素は第1及び第2の対向する端部を有
    し、前記第1の対向する端部は前記第1の端子に導通可
    能に確保されているもの、及び c.前記ハウジング内の剛性の溶融性要素であって、前記
    剛性の溶融性要素は前記短絡易融性要素の前記第2の端
    部と前記第2の端子との間に導通可能に確保されている
    もの、及び d.弾性で、圧縮可能な材料の本体であって、前記本体は
    通路を有し、その通路を貫いて前記剛性の溶融性要素が
    伸びており、前記通路は周囲の壁により境界が定められ
    ており、前記壁は前記剛性の溶融性要素の融解に際して
    前記本体の材料の弾性により崩壊するもの、 を備えた時間遅延ヒューズ。
  5. 【請求項5】前記剛性の溶融性要素は第1の縦方向軸に
    沿ってのびており、一対の端部と前記端部の間の中央部
    を含み、前記剛性の溶融性要素の前記中央部は絶縁材料
    の前記本体の前記通路内に保持されており、前記剛性の
    溶融性要素の端部は前記本体を越えて軸方向に突出して
    いる、請求の範囲第4項記載の時間遅延ヒューズ。
  6. 【請求項6】前記短絡易融性部材は薄い銅ストリップ又
    は銅合金ストリップであり、前記剛性の溶融性要素は、
    過負荷電流が前記剛性の溶融性要素を所定時間のあいだ
    流れると、融解して電流の流れを妨げる、請求の範囲第
    5項記載の時間遅延ヒューズ。
  7. 【請求項7】剛性の溶融性要素及び前記短絡易融性要素
    は縦方向に分離して前記ハウジングの第1の縦方向軸に
    沿って伸びている、請求の範囲第6項記載の時間遅延ヒ
    ューズ。
  8. 【請求項8】前記ハウジングは一定量の粉末状の消弧材
    料を封入している、請求の範囲第4項記載の時間遅延ヒ
    ューズ。
  9. 【請求項9】前記粉末状の消弧材料はサンドである、請
    求の範囲第8項記載の時間遅延ヒューズ。
  10. 【請求項10】前記剛性の溶融性要素を前記第2の導通
    端子に接続するヒータ要素を更に備えた、請求の範囲第
    4項記載の時間遅延ヒューズ。
  11. 【請求項11】弾性の、圧縮可能な絶縁材料の前記本体
    は、最初に剛性の溶融性要素の融解した部分に逃げ道を
    与える通風孔を含む、請求の範囲第4項記載の時間遅延
    ヒューズ。
  12. 【請求項12】a.短絡電流により加熱可能且つヒュージ
    ブルな短絡易融性要素、 b.前記短絡易融性要素の一端に電気的に接続された剛性
    の溶融性要素であって、前記剛性の溶融性要素は前記短
    絡易融性要素に導通可能に確保された半田の少なくとも
    一つの本体を備えたもの、及び c.前記剛性の溶融性要素の回りの、弾性の、圧縮可能な
    絶縁材料の本体であって、前記弾性の本体内で崩壊可能
    な通路が半田の前記本体により定義されているもの、 を備え、 前記半田の本体が融解すると、前記通路の壁が崩壊して
    アークと電流とのバリアを形成する時間遅延ヒューズの
    構成要素。
  13. 【請求項13】前記短絡易融性要素は銅又は銅合金のス
    トリップである、請求の範囲第12項記載の時間遅延ヒュ
    ーズの構成要素。
  14. 【請求項14】前記短絡易融性要素を形成している前記
    銅又は銅合金ストリップは、少なくとも一つの細長いス
    ロットとその長さに沿う少なくとも一つの拡大した細長
    いスロットとを含み、前記細長いスロット及び前記拡大
    した細長いスロットに隣接する前記短絡易融性要素の前
    記部分は電流の流れに対する増大した抵抗を与えて、短
    絡時又は高過負荷電流状態時に、前記拡大した細長いス
    ロットに隣接する前記短絡易融性要素の飛びを助長す
    る、請求の範囲第13項記載の時間遅延ヒューズの構成要
    素。
  15. 【請求項15】ハウジングの対向する軸方向端部に第1
    及び第2の導通端子を有するハウジングと、時間遅延ヒ
    ューズのサブアセンブリとを有する時間遅延ヒューズで
    あって、前記サブアセンブリは、 a.所定時間にわたる適度の過負荷電流により加熱可能且
    つヒュージブルな少なくとも一対の、縦方向に分離し、
    軸方向に伸長する、剛性の溶融性要素、 b.前記一対の剛性の溶融性要素の一端と前記第1の端子
    の間に配置された短絡易融性要素、 c.前記一対の剛性の溶融性要素の回りの、弾性の、圧縮
    可能な絶縁材料の本体であって、前記剛性の溶融性要素
    と絶縁材料内の通路の壁によって崩壊可能な通路が定義
    されているもの、 を備え、 前記剛性の溶融性要素が融解すると、前記通路の壁が崩
    壊してアークと電流とのバリアを形成する時間遅延ヒュ
    ーズ。
  16. 【請求項16】前記剛性の溶融性要素を前記第2の導通
    端子に接続するヒータ要素を備えた、請求の範囲第15項
    記載の時間遅延ヒューズ。
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