JP2823424B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JP2823424B2 JP4096668A JP9666892A JP2823424B2 JP 2823424 B2 JP2823424 B2 JP 2823424B2 JP 4096668 A JP4096668 A JP 4096668A JP 9666892 A JP9666892 A JP 9666892A JP 2823424 B2 JP2823424 B2 JP 2823424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子(以下、
LCDと略称する)の製造方法に係り、より詳しくは、
シール材等に含まれる熱硬化型樹脂の硬化工程における
帯電防止手段に関する。
【0002】
【従来の技術】LCDは、第1の透明電極がパターン形
成された第1の電極基板と第2の透明電極がパターン形
成された第2の電極基板とをシール剤及びセルギャップ
を規制するためのスペーサ材を介して貼り合わせると共
に、前記第1及び第2の透明電極どうしをトランスファ
剤を介して電気的に接続し、前記2枚の電極基板とシー
ルパターンにて規制される空間内に液晶を注入してな
る。
【0003】かかるLCDは、例えば特開昭62−23
1927号公報、特開平1−266510号公報、特開
平3−157615号公報などに記載されているよう
に、通常、以下の方法で作成される。すなわち、第1
の電極基板の複数個分の大きさを有し、片面に配向膜が
形成され、さらにこの配向膜上に複数組の第1の透明電
極とシールパターンが形成された第1の原盤ガラスと、
第2の電極基板の複数個分の大きさを有し、片面に複数
組の第2の透明電極とトランスファパターンが形成さ
れ、さらに所望直径のスペーサ材が散布された第2の原
盤ガラスとを作製する、各透明電極形成面を内側にし
てこれら2枚の原盤ガラスを貼り合わせる、この貼り
合わされた原盤ガラスをプレス装置にかけ、板厚方向に
加圧して、前記スペーサ材の直径で規制されるセルギャ
ップを調整する、この状態を保持しつつ前記シール剤
及びトランスファ剤を硬化し、複数個の空セル容器を有
する原盤を作製する、各空セル容器を切断、分離して
個々の空セル容器を得る、空セル容器内に液晶を充填
し、最後にシールパターンの液晶注入口を封止して、所
望のLCDを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記シール
パターンを構成するシール剤、及び前記トランスファパ
ターンを構成するトランスファ剤の基剤としては、従来
より熱硬化型樹脂単体、又は熱硬化型樹脂と紫外線硬化
型樹脂との混合樹脂が多く用いられている。熱硬化型樹
脂を硬化するについては、原盤ガラスを加圧−加熱装置
にかけて加圧下で加熱する必要があるが、このようにす
ると原盤ガラスが乾燥されるために帯電しやすく、静電
気によって配向膜が破壊されて、製品であるLCDに不
正な縦線や横線が表れやすい。したがって、かかる不都
合を未然に防止するためには、加圧、加熱時に原盤ガラ
スの帯電を防止する手段を施す必要がある。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、表示品質が良好なL
CDを歩留良く製造する方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、少なくとも一部に熱硬化型樹脂を含む樹
脂材料からなるシール剤を介して電極基板の透明電極形
成面どうしを貼り合わせ、セルギャップ調整後、貼り合
わされた電極基板を加圧−加熱装置にかけて加圧及び加
熱し、熱硬化型樹脂を硬化する工程を含む液晶表示素子
の製造方法において、前記貼り合わされた電極基板を加
圧及び加熱する際、前記加圧−加熱装置の加圧部分と前
記電極基板との間に、導電性が付与された合紙を介設し
て、前記電極基板の帯電を防止した。
【0007】
【作用】前記手段によると、加圧、加熱時に原盤ガラス
が乾燥しても、静電気が合紙を伝わって逃げるために、
原盤ガラスの帯電が防止される。よって、静電気による
配向膜の破壊が防止され、表示品質に優れたLCDを歩
留良く製造できる。
【0008】
【実施例】まず、本発明に係るLCDの構造を、図1〜
図3に基づいて説明する。図1は本発明に係るLCDの
平面図、図2は本発明に係るLCDの展開図、図3は本
発明に係るLCDの要部断面図である。
【0009】これらの図において、1は第1の電極基
板、2は電極基板1の片面にパターン形成された第1の
透明電極、3は第2の電極基板、4は電極基板3の片面
にパターン形成された第2の透明電極、5はシールパタ
ーン、6はトランスファパターン、7液晶、8は封止栓
を示している。これらの図から明らかなように、本例の
LCDは、2枚の電極基板1,3の透明電極形成面どう
しがシールパターン5を介して貼り合わされ、かつ夫々
の電極基板1,3に形成された透明電極2,4どうしが
トランスファパターン6を介して接続されている。ま
た、前記2枚の電極基板1,3とシールパターン5にて
規制される空間内に液晶7が充填され、液晶7の注入口
が封止栓8にて封止されている。
【0010】なお、LCDは通常、図4に示すように、
第1の電極基板1の複数個分の大きさを有し、片面に複
数組の第1の透明電極2とシールパターン5が形成され
た第1の原盤ガラス9と、第2の電極基板3の複数個分
の大きさを有し、片面に複数組の第2の透明電極4とト
ランスファパターン6が形成された第2の原盤ガラス1
0とを作製し、これらを貼り合わせることによって複数
個の空セル容器を有する原盤を作製し、各空セル容器を
切断、分離して個々の空セル容器を得る、といった方法
で作製される。そして、前記第1及び第2の原盤ガラス
9,10には、両原盤ガラスを位置合わせするためのア
ライメント用マーク11,12が対角線方向の対向位置
に形成され、また、前記第1の原盤ガラス9には、両原
盤ガラスを仮止めするための仮止めパターン13が他方
の対角線方向に形成される。アライメント用マーク1
1,12は、位置決め精度を高めるため、原盤ガラス
9,10のなるべく周縁部近傍に設けることが好まし
い。また、仮止めパターン13は、位置決め精度を高め
るため、原盤ガラス9,10のなるべく周縁部近傍であ
って、かつアライメント用マーク11,12から離隔し
た位置に設けることが好ましい。なお、仮止めパターン
13は、シールパターン5及びトランスファパターン6
よりも肉厚に形成され、トランスファパターン6は、シ
ールパターン5よりも肉厚に形成される。これによっ
て、各部の接着が確実に行われる。
【0011】シール剤及び仮止めパターン用剤として
は、紫外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂との混合樹脂が用
いられる。具体的には、変性アクリレートオリゴマとエ
ポキシオリゴマとが(90:10)〜(40:60)の
割合、より好ましくは(70:30)〜(50:50)
の割合で混合されたものを用いることができる。この組
成のものを用いると、加熱工程における加熱温度を11
0℃〜120℃程度とすることができ、エポキシ樹脂1
00%のシール剤を用いた場合の最適加熱温度である1
60℃〜180℃に比べて、40℃〜60℃も加熱温度
を下げることができる。よって、電極基板貼り合わせ時
のアライメント精度が改善され、また、2枚の電極基板
の温度差に起因する反りが低減される。さらには、温度
に影響されやすいSTNのプレティルト角の変化が小さ
くなり、表示むらが低減される。
【0012】前記混合樹脂には、反応性希釈剤が、オリ
ゴマ100重量部に対して1〜30重量%、より好まし
くは2〜10重量%添加され、エポキシ硬化剤がオリゴ
マ100重量部に対して2〜30重量%、より好ましく
は5〜25重量%添加され、光重合開始剤がオリゴマ1
00重量部に対して0.1〜10重量%、より好ましく
は0.5〜4重量%添加される。光重合開始剤として
は、前記添加量の範囲で、波長が360nm〜430n
mの紫外線(メタルハライドランプのスペクトルのピー
ク)を高い効率で吸収するものが好ましい。この種の光
重合開始剤の具体例としては、図5の化学構造式で表わ
されるチオキサントン系の光重合開始剤、又は図6の化
学構造式で表わされるアシルホスフィンオキサイド系の
光重合開始剤がある。
【0013】また、接着強度の向上と接着応力の緩和を
図るため、前記の混合樹脂にフィラー(充填剤)を添加
することもできる。フィラーとしては、2次凝集を防止
し、シールパターン5及び仮止めパターン13の乱れを
防止するため、直径が0.5μm〜1.1μm程度の球
状のものが好ましく、特に、シラン処理された当該直径
の球状シリカが好適である。フィラーのシラン処理は、
アルコール等の揮発性のある溶液中にシランカップリン
グ剤を0.5〜3.0重量%入れて溶かし、この溶液中
にフィラーを入れて約1時間放置する。その後、約10
0℃に加熱して溶液をとばし、フィラーの表面にシラン
カップリング剤をコーティング(結合)するといった方
法で行うことができる。樹脂量に対するフィラーの添加
量は、35%程度までが適当である。
【0014】さらに、シールパターン5の熱応力を緩和
し、シールパターン5の割れを防止するため、前記の混
合樹脂に例えばブタジエン変性エポキシ樹脂等の反応性
弾性材料を添加することもできる。また、製品組立後、
LCDパネルのシールパターン部からの光漏れを防止す
るため、前記の混合樹脂に絶縁性のカーボン粉末を添加
することもできる。カーボン粉末の粒径は、1.5μm
以下、より好ましくは0.5〜1.0μmがよく、混合
樹脂に対するカーボン粉末の添加量は、0.1〜2.9
重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%程度がよ
い。前記シール剤及び仮止めパターン用剤は、良好な印
刷性を得るため、TI値が1.2〜1.5、粘度が20
000〜50000cps程度に調整される。
【0015】図7に、より好ましいシール剤及び仮止め
パターン用剤の組成例を示す。
【0016】以下、このLCDの製造方法の一例を、図
1〜図4を参照しつつ図8にしたがって説明する。図8
はLCD製造工程の流れを示す製造工程説明図である。
【0017】ステップS1において、アライメント用マ
ーク10が表示された第1の原盤ガラス8上に複数組の
第1の透明電極2をパターン形成する(図4参照)。
【0018】これと並行して、ステップS2において、
アライメント用マーク11が表示された第2の原盤ガラ
ス9上に複数組の第2の透明電極4をパターン形成する
(図4参照)。
【0019】ステップS3において、第1の原盤ガラス
8上に複数組のシールパターン5と仮止めパターン13
とをスクリーン印刷する。
【0020】これと並行して、ステップS4において、
第2の原盤ガラス9にパターン形成された第2の透明電
極4上にトランスファパターン6をパターン形成する。
【0021】前記各工程における透明電極2,4、シー
ルパターン5、仮止めパターン13、トランスファパタ
ーン6のパターン形成は、夫々原盤ガラス9,10に表
示されたアライメント用マーク10,11を基準として
行われる。なお、シールパターン5、仮止めパターン1
3、トランスファパターン6の印刷装置については、図
10〜図13を用いて後に詳細に説明する。
【0022】ステップS5において、第1の原盤ガラス
8にパターン形成されたシールパターン5及び仮止めパ
ターン13、それに第2の原盤ガラス9にパターン形成
されたトランスファパターン6に赤外線を照射し、樹脂
中の気泡を除去する。紫外線硬化型樹脂はアクリル変性
したモノマが含まれているために印刷時に気泡を巻き込
みやすく、脱泡処理が不可欠である。熱源として赤外線
を用いると、樹脂に吸収されやすいために短時間で脱泡
処理を完了できる。例えば炉内加熱では、40℃×5分
間必要であった脱泡処理が、赤外線を用いると30秒間
で完了できる。
【0023】ステップS6において、一方の原盤ガラス
9上に、所望のセルギャップに相当する直径を有するス
ペーサ材を散布する。スペーサ材の散布は、フレオンと
イソプロピルアルコールとの混合溶液にスペーサ材を添
加したものを、窒素ガスで噴霧することによって行なう
ことができる。
【0024】ステップS7において、前記原盤ガラス
9,10を、透明電極2,4の形成面を内側にし、かつ
夫々の原盤ガラス9,10に表示されたアライメント用
マーク10,11を合致することによって位置決め(ア
ライメント)する。このとき、原盤ガラス9,10のう
ちの仮止めパターン13形成部のみを選択的に押圧する
ことによって、シールパターン5やトランスファパター
ン6に影響を与えることなくアライメント調整ができる
ようにする。
【0025】ステップS8において、仮止めパターン1
3の接着部に樹脂硬化光を照射し、仮止めパターン13
を硬化して原盤ガラス9,10を仮固定する。
【0026】ステップS9において、セルギャップ調整
用のプレス装置、特にその加圧部分に付着したガラス粉
などの異物を除去する。加圧時、原盤ガラス9,10に
局部的な力が作用し、原盤ガラス9,10が割れるのを
防止するためである。異物の除去は、粘着ローラなどを
用いて行うことができる。なお、この操作は、異物の有
無をCCDカメラなどで監視し、異物がある場合にだけ
実行するようにすることもできる。また、除電ブローを
プレス装置に取り付けたり、プレス装置のダイヤフラム
部に導電性粒子を付与して装置の帯電を防止し、その結
果として、プレス装置にガラス粉などの異物が付着しな
いようにすることもできる。
【0027】ステップS10において、仮固定された原
盤ガラス9,10を、プレス装置に装着する。このプレ
ス装置には、樹脂硬化光照射装置が組み込まれている。
そして、仮固定された原盤ガラス9,10を密着方向に
押圧し、セルギャップ調整を行った後、同一ステージで
樹脂硬化光を照射してシールパターン5及びトランスフ
ァパターン6に含まれる紫外線硬化型樹脂を硬化する。
プレス時、原盤ガラス9,10に加えられる押圧力を
0.1kg/cm2 から約1.0kg/cm2 まで、3
0秒乃至60秒かけて緩やかに加圧する。このようにす
ると、シールパターン5の線幅が均一になり、液晶漏れ
などが防止されてLCDの信頼性が高められる。特に、
LCD面積に対してシールパターン5の占める面積が相
対的に高くなるカメラ用LCDのような超小型LCDに
おいて有効である。図9に、上記の加圧方法で加圧した
場合のシールパターンと、それよりも高速でプレスした
場合のシールパターンとを示す。図9(a)は本発明品
であり、図9(b)は従来品である。ただし、両試料は
共に、シール剤の膜厚が20μm、スペーサ直径が5.
8μmであり、印刷後、80℃×3分間の加熱レベリン
グを施した。
【0028】樹脂硬化光の光源としては、高圧水銀灯、
超高圧水銀灯、メタルハライドランプ等の水銀放電ラン
プのほか、無電極ランプを用いることができる。無電極
ランプは、水銀放電ランプに比べて、紫外線の出力効
率が高い(約36.5%;水銀放電ランプは約14
%)、赤外線の出力効率が低いので、原盤ガラス9,
10の昇温をおさえることができる、寿命が長い、
電気的接続を要しないため、プレス装置への取付け取外
しが容易である、急速にスタートアップできる、等の
利点があるため、LCD製造用ランプとしてより好適で
ある。
【0029】ステップS11において、セルギャップ調
整された原盤ガラス9,10をセルギャップ測定装置に
移送し、セルギャップを測定する。そして、ステップS
12において、セルギャップが設計値内にあるか否かを
判断する。ステップS12でセルギャップが設計値内に
あると判断された場合には、ステップS13に行く。ま
た、ステップS12でセルギャップが設計値より外れて
いると判断された場合には、ステップS14に行き、警
告を発してラインを停止する。このようにすると、液晶
充填後にセルギャップを測定する場合に比べて、不具合
に対する対策を迅速にとることができ、不具合発生率を
低減できる。
【0030】ステップS13において、原盤ガラス9,
10を加圧−加熱装置にかけ、シールパターン5及びト
ランスファパターン6に含まれる熱硬化型樹脂を硬化す
る。このとき、図14に示すように、加圧−加熱装置3
1の加圧部分32と原盤ガラス9との間、及び加圧部分
33と原盤ガラス10との間に夫々導電性が付与された
合紙34を介設し、原盤ガラス9,10の帯電を防止す
ることが好ましい。このようにすると、帯電に起因する
液晶の偏向異常、すなわち製品であるLCDに異常な横
線又は縦線が表示されるといった不都合を防止できる。
【0031】最後にステップS15において、定法にし
たがって、個々の空セル容器の分割を、空セル容器内へ
の液晶7の充填と、液晶注入口の封止とを行い、図1に
示すLCDを得る。
【0032】図10〜図13に、シールパターン5等の
パターン形成に用いられる印刷装置の一例を説明する。
図10〜図12から明らかなように、本例の印刷装置
は、版枠21と、版枠21に張設されたスクリーンネッ
ト22と、混合樹脂23を塗布するためのスキージ24
とから構成されている。版枠21及びスクリーンネット
22は、導電性材料によって形成されている。そして、
図11に詳細に示すように、これら版枠21とスクリー
ンネット22とは導電テープ25を介して電気的に接続
されており、さらに版枠21はアース線26を介してア
ースされている。このように、帯電防止された印刷装置
を用いると、混合樹脂23の帯電が防止され、混合樹脂
の糸引きが生じにくくなるので、印刷エラーが低減され
る。図12に、スクリーンネット22として各種材料を
用いた場合におけるアース機構の効果を示す。この図か
ら明らかなように、スクリーンネット22として金属製
(ステンレス)又はメタルマスクされたものを用い、か
つアース機構を備えると、スクリーンネット22の静電
量を100ボルトまで低下することができ、帯電による
不都合を完全に防止できることがわかる。
【0033】なお、前記したように、仮止めパターン1
3は、シールパターン5及びトランスファパターン6よ
りも肉厚に形成され、トランスファパターン6は、シー
ルパターン5よりも肉厚に形成される。このように、厚
さの異なるパターンを同一の原盤ガラス上に印刷する場
合には、図13に示すように、スクリーンネット22に
形成される孔あきレジスト膜27の厚さを、肉厚の小さ
なパターンを形成する部分では薄く、肉厚の大きなパタ
ーンを形成する部分では厚くすることによって対応でき
る。具体的には、シールパターン形成部のレジスト膜2
7の厚さd1 を6〜10μmとすることによって当該厚
さのシールパターン5を形成でき、また仮止めパターン
形成部のレジスト膜27の厚さd2 をそれよりも2〜5
μm大きくすることによって当該厚さの仮止めパターン
13を形成できる。このように、厚さが異なるシールパ
ターン5と仮止めパターン13とを1回のスクリーン印
刷で形成すると、シールパターン形成後に、例えばディ
スペンサなどを用いて原盤ガラス上に仮止めパターンを
形成するような手段を用いる場合に比べて、製造効率が
格段に向上する。また、スクリーン印刷によって仮止め
パターン13を形成すると、ディスペンサを用いた場合
に比べて格段に塗布量の均一性を高めることができるの
で、塗布量が多すぎて所望のセルギャップ精度が得られ
ない、あるいは塗布量が少なすぎて所望の仮止め強度を
得られないといった不都合がない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
貼り合わされた電極基板を加圧−加熱装置にかけて加
圧、加熱する際、加圧−加熱装置の加圧部分と電極基板
との間に導電性が付与された合紙を介設するようにした
ので、加圧、加熱時の原盤ガラスの帯電が防止される。
よって、静電気による配向膜の破壊が防止されるので、
表示品質に優れたLCDを歩留良く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るLCDの平面図である。
【図2】実施例に係るLCDの展開図である。
【図3】実施例に係るLCDの要部分解断面図である。
【図4】実施例に係る原盤ガラスの展開図である。
【図5】チオキサントン系光重合開始剤の化学構造式を
示す説明図である。
【図6】アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤の
化学構造式を示す説明図である。
【図7】好ましいシール剤及び仮止めパターン用剤の組
成例を示す説明図である。
【図8】LCD製造方法を示す流れ図である。
【図9】シールパターンの説明図である。
【図10】印刷装置の断面図である。
【図11】印刷装置の要部断面図である。
【図12】実施例に係る印刷装置の効果を示す説明図で
ある。
【図13】印刷装置に形成されるレジスト膜の一例を示
す要部断面図である。
【図14】電極基板の加圧、加熱方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,3 電極基板 2,4 透明電極 5 シールパターン 6 トランスファパターン 7 液晶 8 封止栓 9,10 原盤ガラス 11,12 アライメント用マーク 13 仮止めパターン 34 合紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 久雄 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 片寄 勉 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−266510(JP,A) 特開 平2−304524(JP,A) 実開 昭58−21118(JP,U) 実開 昭58−74285(JP,U) 実開 平3−90219(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1339 505

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に熱硬化型樹脂を含む樹
    脂材料からなるシール剤を介して電極基板の透明電極形
    成面どうしを貼り合わせ、セルギャップ調整後、貼り合
    わされた電極基板を加圧−加熱装置にかけて加圧及び加
    熱し、熱硬化型樹脂を硬化する工程を含む液晶表示素子
    の製造方法において、前記貼り合わされた電極基板を加
    圧及び加熱する際、前記加圧−加熱装置の加圧部分と前
    記電極基板との間に、導電性が付与された合紙を介設し
    て、前記電極基板の帯電を防止することを特徴とする液
    晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シール材が、紫
    外線硬化型樹脂と熱硬化型樹脂との混合樹脂からなるこ
    とを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
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