JP2823413B2 - ダクト内騒音消音装置の音圧検知装置 - Google Patents

ダクト内騒音消音装置の音圧検知装置

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JP2823413B2
JP2823413B2 JP4038258A JP3825892A JP2823413B2 JP 2823413 B2 JP2823413 B2 JP 2823413B2 JP 4038258 A JP4038258 A JP 4038258A JP 3825892 A JP3825892 A JP 3825892A JP 2823413 B2 JP2823413 B2 JP 2823413B2
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duct
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vibration
diaphragm
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充 水内
肇 吉儀
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却設備やディー
ゼル機関、ボイラー設備など高温の排ガスを送るダクト
内騒音を、逆位相の音圧を発生して減衰させるアクティ
ブ型消音装置において、消音用音圧の基準となるダクト
内騒音の音圧を検出するための音圧検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、騒音をアクティブ制御により減衰
させるために、ダクト内に逆位相の音圧を発生させる場
合に、基準となる音圧を検出するための音圧検知器は、
ダクト内の壁面に取付孔を介して直接音圧検知器を取り
付けるか、またはダクトに枝管を設けてこの枝管の端部
に音圧検知器を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ごみ焼却設
備やディーゼル機関、ボイラー設備などの排ガスダクト
は、高温でごみや埃を含むとともに、場合によっては腐
食性ガスを含むため、上記構成では、短時間に音圧検知
器に故障が発生して正確な音圧が検出できないという問
題があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、高温で
ごみや埃、腐食性ガスを含む排ガスダクトであっても、
ダクト内の騒音を正確に検出することができて耐久性も
高いダクト内騒音消音装置の音圧検知装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の第1の手段は、ダクトの壁面に形成した取
付孔に取付座を固定するとともに、この取付座に第1振
動絶縁材を介して取付孔を閉止する振動板を取付孔の開
口面近傍に設け、前記振動板の外面に、断熱材を介して
振動板の振動を検出する振動センサーを設けるととも
に、この振動センサーを覆う防音カバーを第2振動絶縁
を介して取り付け、前記振動板の固有振動数をダクト
内騒音の周波数付近に設定したものである。
【0006】また第2の手段は、ダクトの壁面に形成し
た取付孔に、取付座を固定するとともに、この取付座に
第1振動絶縁材を介して取付孔を閉止する振動板を取付
孔の開口面近傍に設け、前記振動板の外面に第2振動絶
縁材を介して防音カバーを取り付け、前記振動板と防音
カバーとで囲まれた空間内に振動板と所定間隔をあけて
音圧センサーを設け、前記振動板を、その固有振動数が
ダクト内騒音の周波数付近に設定するか、またはダクト
内騒音の周波数付近の透過損失が極小となるように設定
したものである。
【0007】
【作用】上記第1の手段の構成によれば、取付孔を覆う
振動板がダクト内騒音により振動し、この振動を振動セ
ンサーにより検出するので、振動センサーに直接ダクト
内の排ガスが接触するのを防止でき、排ガスが高温でご
みや埃、腐食性ガスを含んでいても、振動板により確実
に遮断して良好にダクト内騒音を検出することができ、
故障することもない。
【0008】また、第2の手段の構成によれば、ダクト
内騒音が振動板を介して収容空間内に伝達され、この音
圧を音圧センサーにより検出するので、音圧センサーに
直接ダクト内の排ガスが接触するのを防止でき、排ガス
が高温でごみや埃、腐食性ガスを含んでいても、振動板
により確実に遮断するとともに、振動板から音圧センサ
ーへの熱伝導も防ぎ、ダクト内騒音を正確に検出するこ
とができ、耐久性を向上することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るダクト内騒音消音装置
音圧検死装置の第1の実施例を図1に基づいて説明す
る。
【0010】排ガスを矢印A方向に流送するダクト1の
管壁所定位置には、騒音音圧検知装置の取付孔2が形成
され、この取付孔2の周囲には取付座3が嵌合固定され
ている。そして、この取付座3には、第1振動絶縁材
(振動吸収材または防振材ともいう)4を介して振動板
5が取り付けられ、この取付孔2を閉止している。この
振動板5は、その固有振動数を消音対象となるダクト内
騒音の周波数付近に設定されている。また、この振動板
5の外面には、ダクト内騒音を検出するために振動板5
の振動を検出する振動センサー6が断熱材7を介して取
り付けられている。さらに、振動板5の外面には第2振
動絶縁材8を介して防音カバー9が取り付けられ、前記
振動発生器6を収容する収容空間10が形成されてい
る。11は振動センサー6の検出信号を出力するリード
線である。
【0011】上記第1実施例によれば、ダクト1内の騒
音音圧により振動板5が振動されると、この振動を振動
センサー6により検出し、この振動センサー6による検
出値に基づいて、図外の消音用音圧発生器によりダクト
内騒音とは逆位相の消音用音圧を発生させ、アクティブ
消音を行うことができる。したがって、ダクト1内に流
送される排ガスを振動板5により遮断するので、振動セ
ンサー6が排ガスに同伴されたごみやちり、腐食性ガス
に冒されることがなく、また排ガスの熱も振動板5およ
び断熱材7により効果的に伝導が防止されるので、高温
でごみや塵、腐食性ガスを含む排ガス用ダクト1であっ
ても、長寿命で効果的なアクティブ消音を行うことがで
きる。また、振動板5の共振振動を利用して、ダクト内
騒音を増幅することができ、騒音音圧をより正確に検出
することができる。
【0012】図2は第2実施例で、四角筒状ダクト21
の各側面の対称位置にそれぞれ第1実施例の音圧検知装
置を設けたもので、ダクト1の全周方向から騒音音圧を
検出できるので、より正確な音圧検知が可能となる。
【0013】図3は第3実施例を示し、第1実施例の平
板状の振動板5を、凸面状にして排ガス流の乱れを防止
することができる。すなわち、この振動板25は、第1
振動絶縁材4の取付け部からダクト1側に突出する段部
25aを形成してその表面25bをダクト1の管壁内面
と面一状に形成している。これにより、第1実施例にお
いて取付座3内にできた排ガスの滞留空間をなくし、排
ガス流によって生じる気流音(風切り音)を抑制するこ
とができる。
【0014】図4はダクト内騒音の音圧検知装置の第4
実施例を示す。排ガスを矢印A方向に流送するダクト3
1の管壁所定位置には、消音用音圧発生装置の取付孔3
2が形成され、この取付孔32の周囲には取付座33が
嵌合固定されている。そして、この取付座33には、第
1振動絶縁材34を介して振動板35が取り付けられ、
この取付孔32を閉止している。この振動板35は、そ
の固有振動数を消音対象となるダクト31内騒音の周波
数付近に設定され、ダクト内騒音に共振して音圧を増幅
できるように構成されている。なお、この振動板35
を、ダクト31内騒音の周波数付近の透過損失が極小と
なるように設定して、後述する収容空間40内に伝達さ
れる騒音音圧の減衰量が極めて少なく透過できるように
構成することも可能である。この振動板35の外面に
は、第2振動絶縁材38を介して防音カバー39が取り
付けられて収容空間40が形成され、この収容空間40
内に、騒音音圧を検出するための音圧センサー36が設
けられている。この音圧センサー36は振動板35に所
定間隔をあけて対向して配置されている。41は音圧セ
ンサー36に検出信号を出力するリード線である。
【0015】上記第4実施例によれば、ダクト内騒音が
振動板35を介して収容空間40内に伝達され、その騒
音音圧を音圧センサー36により検出し、その検出値に
基づいて図外の消音用音圧発生器により、ダクト31内
に騒音用音圧と逆位相の消音用音圧を発生させることに
よりアクティブ消音を行うことができる。したがって、
ダクト31を流送される排ガスを振動板35により遮断
することができるので、音圧センサー36が排ガスに同
伴されたごみやちり、腐食性ガスに冒されることがな
く、また排ガスの熱も振動板35および収容空間40に
より効果的に伝導が阻止され、高温でごみや塵、腐食性
ガスを含む排ガス用のダクト31であっても、長寿命で
効果的なアクティブ消音を行うことができる。また、振
動板35の共振振動を利用し、ダクト1内の騒音を増幅
して音圧センサー36に検出することができ、正確な騒
音音圧の検出が可能となる。さらに振動板35をダクト
内騒音の周波数付近の透過損失が極小となるように設定
することにより、騒音音圧の透過損失を少なくして収容
空間40に伝達することができ、正確な騒音音圧の検出
が可能となる。
【0016】図5は第5実施例で、四角筒状ダクト51
の各側面の対称位置にそれぞれ第4実施例の音圧検知装
置を設けたもので、ダクト51の全周方向から騒音音圧
を検出するので、より正確に騒音音圧を検出することが
できる。
【0017】図6は第6実施例を示し、第4実施例の平
板状の振動板25を、凸面状にして排ガスの流れを安定
させるものである。すなわち、この振動板45は、第1
振動絶縁材34の取付け部からダクト31側に段部45
aを形成してその表面45bをダクト31の管壁内面と
面一状に形成している。これにより、第4実施例におい
て取付座33内にできた排ガスの滞留空間をなくし、排
ガス流によって生じる気流音(風切り音)を抑制するこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の第1の手段
によれば、取付孔を覆う振動板がダクト内騒音により振
動し、この振動を振動センサーにより検出するので、振
動センサーに直接ダクト内の排ガスが接触するのを防止
でき、排ガスが高温でごみや埃、腐食性ガスを含んでい
ても、振動板により確実に排ガスを遮断して振動センサ
ーを保護し、ダクト内騒音を検出することができて故障
することもない。また振動板を取付孔の近傍に配置した
ので、振動板の取付座などの周辺部材に影響されること
なく正確な音圧特性で取り出すことができ、また振動板
の固有振動数をダクト内騒音の周波数付近に設定したの
で、ダクト内騒音の音圧を増幅して取り出すことができ
る。
【0019】また、第2の手段によれば、ダクト内騒音
が振動板を介して収容空間内に伝達され、この音圧を音
圧センサーにより検出するので、音圧センサーに直接ダ
クト内の排ガスが接触するのを防止できる。したがっ
て、排ガスに高温でごみや埃、腐食性ガスが含まれてい
ても、これを振動板により音圧センサーを保護して排ガ
スを確実に遮断するとともに、振動板から音圧センサー
への熱伝導も防ぎ、ダクト内騒音を正確に検出すること
ができ、耐久性を高めて長寿命化を図ることができる。
また振動板を取付孔の近傍に配置したので、振動板の取
付座などの周辺部材に影響されることなく正確な音圧特
性で取り出すことができ、さらに振動板を、固有振動数
がダクト内騒音の周波数付近に設定することにより、ダ
クト内騒音の音圧を増幅させ、あるいは振動板のダクト
内騒音の周波数付近の透過損失が極小となるように設定
したので、ダクト内騒音の音圧を減衰させることなく取
り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダクト内騒音消音装置の音圧検知
装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同第2実施例を示す横断面図である。
【図3】同第3実施例を示す部分縦断面図である。
【図4】同第4実施例を示す縦断面図である。
【図5】同第5実施例を示す横断面図である。
【図6】同第6実施例を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1,21,31,51 ダクト 2,32 取付孔 3,33 取付座 4,34 第1振動絶縁材 5,25,35,45 振動板 6 振動センサー 36 音圧センサー 7 断熱材 8,38 第2振動絶縁材 9,39 防音カバー 10,40 収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−11331(JP,U) 実開 平1−133892(JP,U) 実開 昭64−11332(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 1/00 F01N 1/06 G01H 1/00 G10K 11/16 G10K 11/178

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクトの壁面に形成した取付孔に取付座を
    固定するとともに、この取付座に第1振動絶縁材を介し
    て取付孔を閉止する振動板を取付孔の開口面近傍に
    け、 前記振動板の外面に、断熱材を介して振動板の振動を検
    出する振動センサーを設けるとともに、この振動センサ
    ーを覆う防音カバーを第2振動絶縁材を介して取り付
    前記振動板の固有振動数をダクト内騒音の周波数付近に
    設定した ことを特徴とするダクト内騒音消音装置の音圧
    検知装置。
  2. 【請求項2】ダクトの壁面に形成した取付孔に、取付座
    を固定するとともに、この取付座に第1振動絶縁材を介
    して取付孔を閉止する振動板を取付孔の開口面近傍に
    け、 前記振動板の外面に第2振動絶縁材を介して防音カバー
    を取り付け、前記振動板と防音カバーとで囲まれた空間
    内に振動板と所定間隔をあけて音圧センサーを設け、前記振動板を、その固有振動数がダクト内騒音の周波数
    付近に設定するか、またはダクト内騒音の周波数付近の
    透過損失が極小となるように設定した ことを特徴とする
    ダクト内騒音消音装置の音圧検知装置。
JP4038258A 1992-02-26 1992-02-26 ダクト内騒音消音装置の音圧検知装置 Expired - Lifetime JP2823413B2 (ja)

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JPH05231123A JPH05231123A (ja) 1993-09-07
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