JP2823261B2 - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JP2823261B2
JP2823261B2 JP1243415A JP24341589A JP2823261B2 JP 2823261 B2 JP2823261 B2 JP 2823261B2 JP 1243415 A JP1243415 A JP 1243415A JP 24341589 A JP24341589 A JP 24341589A JP 2823261 B2 JP2823261 B2 JP 2823261B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、間欠的に周囲環境の火災検出動作を行う火
災感知器に関し、特に、当該火災感知器に与えられる電
源を平滑化するための電源回路を含んだ火災感知器に関
するものである。
[背景・従来技術] 通常、火災警報システムは、火災の発生と共に警報・
表示を行う火災受信機と、該火災受信機に接続され、各
警戒区域毎に火災発生を監視する複数の火災感知器とで
構成される。各火災感知器への電源は一般に火災受信機
より供給され、火災受信機は停電時にも火災感知器への
電源供給を行うことができるよう火災受信機内部に電源
バックアップ用バッテリーを内蔵している。
最近の高層ビルのように占有面積が広く、かつ建物構
造が複雑なものに対しては警戒区域の増大に伴い感知器
数も増加し、感知器消費電流が大きくなる程受信機内蔵
のバッテリーは大きな容量が必要となり高価格となる問
題が生じる。
他方、警報器やバッテリーを内蔵する事で上記受信機
を必要とせず火災検出時に感知器単体で警報を発する家
庭用感知器にあっても、消費電流が大きい程感知器に内
蔵されたバッテリーの寿命は短く頻繁なバッテリーの交
換が必要となり、上記一般ビル用感知器と同様、価格
や,簡便さに問題を生じる事となる。
上記問題は感知器消費電流を低減する事で解決される
ものであり、従来行われている感知器消費電流の低減方
法の1つとして、感知器回路に高抵抗を使用し低消費電
流で感知器回路を駆動させるようにしたものがあるが、
この方法による場合は、感知器回路全体のインピーダン
スが増加し、結果的に外部ノイズに対する耐性が低下し
誤動作しやすい欠点を有している。
感知器消費電流のもう1つの低減方法には、感知器回
路を間欠的に駆動するようにしたものがあり、この場
合、間欠的に増加する消費電流は積分回路で平均化もし
くは平滑化される。この方法によれば、回路動作時のイ
ンピーダンスは低くかつ間欠動作のためノイズに対して
は高い耐性を有するという長所を有しているが、なお、
以下に述べるような問題がある。
すなわち、感知器消費電流の考慮と共に感知器機能を
高信頼度に維持していくためには建物に設置された感知
器の定期的な機能点検が重要とされる。最近の傾向のよ
うに感知器設置建物の監視必要面積が広くそれに伴い設
置感知器の数が多い場合、機能点検に伴う人件費の高騰
及び点検中の火災監視不動作期間の長期化を招く事とな
り、これら問題の解決策として感知器の点検時間短縮の
必要性が高まっているところである。しかしながら、上
記の、回路を間欠的に動作させ消費電流を平均化する方
法にあっては、消費電流平均用もしくは平滑用の積分回
路定数が固定化されているため、例えば感知器の間欠動
作周期を短縮することにより、感知器機能点検時での点
検時間の短縮を行おうとしても、積分回路が追従しない
ため各回路へ充分な電源供給ができず、結果的に点検時
間を短縮することができないといった欠点を有してい
た。
[発明が解決しようとする問題点] 従って、本発明の第1の目的は、ノイズ耐性の高い上
記した二番目の方法を採用して火災感知器の消費電流を
低減させることであり、該方法における、火災感知器回
路に間欠的に駆動し間欠的に増加する消費電流について
は平滑化するといった、上記の機能を実現するに最適な
手段を具備した火災感知器を提供しようとするものであ
る。
本発明の第2の目的は、火災感知器の消費電流を低減
させるための上記した二番目の方法を実現するに適した
手段を提供すると共に、点検時等、早い間欠動作の周期
を必要とする場合には、平滑化機能を無効にして充分な
電源を感知器の各回路に供給し、これにより点検期間の
短縮を可能としようとするものである。
本発明の第3の目的は、火災感知器の消費電流を低減
させるための上記した二番目の方法を採用し、点検時
等、早い間欠動作の周期を必要とする場合には、平滑化
機能を無効にして充分な電源を感知器の各回路に供給
し、これにより点検期間の短縮を可能としようとするも
のである。
[問題を解決するための手段] 本発明の第1の態様によれば、間欠的に周囲環境の検
出動作を行い、検出環境状態に応じ火災信号を出力する
火災検出回路を含んだ火災感知器において、 前記火災検出回路に並列に接続されるコンデンサと、 該コンデンサを平滑的に充電することができる電源回
路と、 前記火災検出回路の非検出動作時に前記コンデンサを
充電すべく前記電源回路に平滑的に電源供給を行わせ、
前記火災検出回路の検出動作時には前記電源回路からの
電源供給を減少または遮断させる第1の手段と、 を備え、これにより、前記火災検出回路の検出動作時
には前記コンデンサにより前記火災検出回路への電源供
給が行われるようにしたことを特徴とする火災感知器が
提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、前記第1の手段
によって前記火災検出回路の検出動作時に行われる、前
記電源回路からの電源供給を減少または遮断させる機能
を無効にする第2の手段をさらに備えた火災感知器が提
供される。
前記コンデンサを平滑的に充電することができるよう
に構成された前記電源回路は、 電源供給を行うように電源側端子と負荷側端子との間
に接続されたトランジスタであって、定電圧ダイオード
で定められる一定のベース電圧、並びに抵抗を介して前
記電源側端子とベースとの間で流れるベース電流によ
り、前記供給電源を制御する前記トランジスタと、 該トランジスタをオン・オフさせるために前記ベース
と前記負荷側端子との間を開放・短絡させるスイッチで
あって、前記火災検出回路の非検出動作時には前記第1
の手段により開路されて前記トランジスタをオンし、前
記火災検出回路の検出動作時には前記第1の手段により
閉路されて前記トランジスタをオフさせる前記スイッチ
と、 前記定電圧ダイオードと並列にかつ前記抵抗と直列に
接続される第2のコンデンサであって、前記トランジス
タがオンしたときに前記抵抗との時定数により前記ベー
ス電圧を、前記定電圧ダイオードで定められる一定電圧
値まで徐々に立ち上げるための前記第2のコンデンサ
と、 を備えているのが好ましい。
さらに、本発明の第3の態様によれば、間欠的に周囲
環境の検出動作を行い検出環境状態に応じ火災信号を出
力する火災検出回路と、該火災検出回路に電源を供給す
る電源回路と、を有する火災感知器において、 前記火災検出回路の検出動作時に増加する回路消費電
流の平滑を行うよう前記電源回路の出力側に接続される
抵抗及びコンデンサを含む積分回路と、 前記抵抗の抵抗値を低下させる抵抗値低下手段と、 を備え、 前記抵抗値低下手段は、前記抵抗の両端に並列接続さ
れて該抵抗の抵抗値を低下させるための常開スイッチ
と、該常開スイッチを必要時にオンさせる切替回路とを
含むことを特徴とする火災感知器が提供される。
[作用] コンデンサを平滑的に充電することができる電源回路
を備えた本発明の第1の態様により、上述の第1の目的
が達成される。この第1の態様により、感知器消費電流
の低減化・平滑化を理想的に実現し得るので、安価かつ
信頼性の高い火災感知器が得られる。
また、本発明の第1の態様に、電源回路からの電源供
給を減少または遮断させる機能を無効にする第2の手段
を追設した本発明の第2の態様により、上述の第2の目
的が達成される。この第2の態様により、感知器消費電
流の低減化・平滑化を理想的に実現することができると
共に、点検時等、早い間欠動作周期が必要とされる場合
には、積分回路による平滑化機能を禁止し得るので、点
検期間の短縮を可能とし、安価かつ信頼性の高い火災感
知器が提供される。
さらに、従来構成の電源回路の出力側に、消費電流の
平滑を行うための、抵抗及びコンデンサを含む積分回路
を接続し、点検時等、早い間欠動作周期が必要とされる
場合には、前記抵抗の抵抗値を低下させる手段を備えた
本発明の第3の態様により、上述の第3の目的が達成さ
れる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図に基づき説明する。
第1図は本発明の一実施例であり、火災感知器1は火
災受信機2と接続され、火災受信機2の内蔵電源3よ
り、リレーNで構成される火災信号受信回路4を介し電
源が供給されている。
火災感知器1においては、供給電源は該感知器1内の
電源回路5により一定の電圧に安定化された後、火災検
出回路6に供給される。電源回路5の出力にはコンデン
サ7が接続されている。
火災検出回路6は、環境状態の検出を間欠的に行う環
境検出部6aと、通常監視時の環境検出部6aの間欠動作周
期を発生する第1のタイマ6bと、機能点検時の間欠動作
周期を発生する第2のタイマ6cと、第1または第2のタ
イマからの信号により環境検出部6aへの電源供給をオン
・オフするリレー、トランジスタあるいはアナログ・ス
イッチ等のスイッチ6dと、環境検出部6aの環境レベルを
判定する比較部6eと、比較部6eの出力により火災受信機
2に火災信号を出力する信号出力部6fとで構成されてい
る。第1のタイマ6bと第2のタイマ6cの切替えは、通常
時、低電位レベルにある点検端子Pを機能点検時に高電
位レベルとすることで、切替回路8により行われる。切
替回路8は、切替論理を行うための、AND論理部8a及び8
b、インバータ論理部8c、並びにOR論理部8dを含んでい
る。
電源回路5は、トランジスタ5a及び定電圧ダイオード
5bと、定電圧ダイオード5bの両端に接続されたコンデン
サ5c、並びにトランジスタ5aのベース電流及び定電圧ダ
イオード5bへのダイオード電流を供給すると共にコンデ
ンサ5cと一緒に電流の平均化もしくは平滑化を行う抵抗
5dとで構成され、さらにトランジスタ5aのベース・エミ
ッタ間にはトランジスタ5aをオフさせるためのリレー、
トランジスタあるいはアナログ・スイッチ等のスイッチ
5eが接続されている。スイッチ5eは、通常監視時には、
第1のタイマ6bの出力信号により環境検出部6aの動作時
にオン状態となって閉路しトランジスタ5aをオフさせ、
環境検出部6aの非動作時にはオフ状態となって開路しト
ランジスタ5aをオンさせる動作を行うが、機能点検時に
は切替回路8の動作により常時オフ状態となって開路し
トランジスタ5aをオンさせる。
次に、第1図の動作について説明する。
通常監視時には点検端子Pは低電位レベルに保たれる
ため、AND論理部8bの出力は、常時、低電位レベルとな
り、結果として点検時の間欠周期発生用の第2のタイマ
6cからの信号は禁止され、通常監視時の間欠周期発生用
の第1のタイマ6bからの信号が、スイッチ6d及び5eに与
えられる。
環境検出部6aによる監視のための間欠動作を終了させ
るべく第1のタイマ6bの出力信号が高電位レベルから低
電位レベルに変化すると、スイッチ6dはオフ状態となっ
て開路し、回路消費電流を低消費に保つよう環境検出部
6aへの電源を遮断すると共に、電源回路5内のスイッチ
5eもオフ状態となって開路される。スイッチ6d及び5eの
双方が開路すると、電源回路5内のトランジスタ5aがオ
ン状態となると共に、該トランジスタ5aのベース電圧
は、抵抗5d及びコンデンサ5cの時定数でほぼ決定される
速度で該コンデンサ5cが充電されていくことにより増加
していき、定電圧ダイオード5bの定電圧値に達したとき
その定電圧値に留どまる。トランジスタ5aのエミッタ電
圧はベース電圧よりベース・エミッタ間電圧だけ電圧降
下した値であり、ベース・エミッタ間電圧がほぼ一定で
あることからエミッタ電圧はベース電圧の増加と共に増
加し、ベース電圧が定電圧ダイオード5bの定電圧値に達
すると同時にエミッタ電圧も一定電圧となる。トランジ
スタ5aのエミッタに接続されたコンデンサ7に供給され
る電荷はエミッタ電圧の変化に応じ充電されていき、最
終的には定電圧ダイオード5bの定電圧値からトランジス
タ5aのベース・エミッタ間電圧を差し引いた電圧値とな
る。
ここでコンデンサ7への充電電流を求める: I7=コンデンサ7への充電電流 R5=抵抗5dの抵抗値 C5=コンデンサ5cの容量値 C7=コンデンサ7の容量値 E=感知器の電源回路5への印加電圧 VB=トランジスタ5aのベース電圧 VE=トランジスタ5aのエミッタ電圧 とすると、VEの変化電圧ΔVEは、 となり、ΔVE=I7/C7より ∴E/(R5×C5)×exp[−t/(R5×C5)]=I7/C7 ∴I7=(C7/C5)×E/R5×exp[−t/(R5×C5)] となり、このように、コンデンサ7の充電電流値I7は、
抵抗5dの抵抗値R5と、コンデンサ5cの容量値C5の関数と
なることが分かる。従って、抵抗5dとコンデンサ5cの値
を適当に選択することにより、火災受信機2の電源3か
ら供給される電流を所定電流値以下に制限することがで
きる。
このように、トランジスタ5aは、環境検出部6aの休止
期間すなわち非動作期間の間、上記コンデンサ7へ制限
された充電電流を供給する。また、火災検出回路6に対
しても消費電流を供給するが、環境検出部6aが動作して
おらず非検出状態のため、その量は非常に僅かである。
コンデンサ7が一定値に充電された後、第1のタイマ
6bからの信号が低電位レベルから高電位レベルに変わる
と、スイッチ6d及び5eはオンする。スイッチ6dのオンに
より環境検出部6aへの電源供給が可能な状態になると共
に、スイッチ5eのオンによりトランジスタ5aのベース・
エミッタ間が短絡されてベース電流がバイパスされるこ
とにより該トランジスタ5aはオフ状態となる。これによ
り環境検出部6aに対し主にコンデンサ7の電荷量でもっ
て電源供給が行われ、コンデンサ7及び5cの充電電圧は
徐々に下がって行く。環境検出部6aは環境状態(熱、煙
等)に応じた環境量を検出し比較部6eにより火災状態を
判定し、例えば所定温度以上の熱または所定量以上の煙
が存在しなければ非火災と判定し信号出力部6fには信号
を出力しない。その後、第1のタイマ6bの信号がまた低
電位レベルとなると、スイッチ6dはオフとなって環境検
出部6aへの電源供給を遮断し環境検出部6aを休止状態と
すると共に、スイッチ5eのオフによりトランジスタ5aが
オンとなって、前述のようにしてコンデンサ7の充電を
始める。
第1のタイマ6bが高電位レベルを出力している間は、
環境検出部6aが動作するので火災検出回路6全体の消費
電流は増加するが、トランジスタ5aがオフ状態となって
いるため、回路消費電流は、火災受信機2から抵抗5dを
介した電流とコンデンサ7の放電電流とにより供給され
る。一般にトランジスタの電流増幅率は100以上あるた
めトランジスタ5aのベース電流はコレクタ電流に比べ充
分に小さく、従って、抵抗5dも高い抵抗値が使用されて
いる。これにより火災受信機2から抵抗5dを介し供給さ
れる電流は僅かな値であり、回路消費電流は主にコンデ
ンサ7の充電電流で供給される。このような構成によ
り、環境検出部6aが動作し火災検出回路6全体で大きな
電流が消費されたときでも、火災受信機2から見た火災
感知器1の消費電流は低消費とすることができる。第1
のタイマ6bの出力信号が低電位レベルとなると、スイッ
チ5eはオフされ、トランジスタ5aにはベース電流が供給
され、第1のタイマ6bが高電位レベルを出力している間
に火災検出回路に消費電流を供給することにより放電し
たコンデンサ7に対し、同様に放電したコンデンサ5cと
抵抗5dとの時定数に従って、上述したようにして充電電
流が供給される。以後、第1のタイマ6bの高電位レベル
及び低電位レベル信号により、上記動作が繰り返され
る。このようにして、火災検出回路6の検出動作期間に
消費される電流はコンデンサ7から供給され、火災受信
機2から直接供給するようにはしていないので、間欠動
作する火災感知器1に対して火災受信機2から供給され
る消費電流は、火災検出回路6の検出動作及び非検出動
作期間の全期間を通じて平滑化されて低消費電流とする
ことができる。
火災感知器1では、環境検出部6aで検出された環境デ
ータが例えば所定温度以上の熱または所定量以上の煙で
あることを、比較部6eが検出した場合、比較部6eより信
号出力部6fに信号が出力されて信号出力部6f内のリレー
Sが動作し、これにより接点sが閉路して火災受信機2
から火災感知器1への供給電源線を短絡する。電源線が
短絡すれば、火災受信機2の火災信号受信回路4内のリ
レーNが動作して、リレーNの接点nが閉路し、これに
より火災表示灯Lが点灯する。
次に、機能点検を行う場合の動作について説明する。
機能点検を行う場合は、図示しない試験器から火災感知
器1に対して試験用煙または熱等が加えられるが、この
ような機能点検を行う前に、まず、点検端子Pに接続さ
れたスイッチMがオンされる。スイッチMがオンしてそ
の接点が閉路すると点検端子Pは高電位レベルとなるた
めAND論理部8aのゲートは閉じられ、代わりにAND論理部
8bのゲートが開かれ、これによりスイッチ5eは開路した
ままとなり、トランジスタ5aはオン状態となって電源開
路5が常時電源供給可能状態となる。また、スイッチ6d
は、通常監視時の第1のタイマ6bによる間欠動作周期よ
り早い動作周期が設定された第2のタイマ6cからの信号
によりオン・オフ制御されるようになり、これにより、
環境検出部6aは通常監視時より早い周期で環境値を検出
して環境値を比較部6eに出力する動作を行う。
この状態で、機能点検のため火災感知器1に試験用煙
または熱等を加えると、感知器機能が正常であれば比較
部6eは環境検出部6aからの信号に基づいて火災と判断
し、信号出力部6fを介して火災受信機2に対し火災信号
を出力する。このような構成により機能点検時には通常
監視時に比べ短い時間で点検結果を得ることができ点検
時間の短縮が可能となる。
点検時には環境検出部6aが早い周期で間欠動作するの
で、火災検出回路6全体で消費される回路電流も早い周
期で増減を繰り返すこととなり、コンデンサ7を、抵抗
5dとコンデンサ5cとで設定された時定数で充電させるよ
うにしていては点検時に消費される電流を火災検出回路
6に対し供給できなくなる。従って、点検端子Pが高電
位レベルとなって第2のタイマ6cに切り替わると同時
に、環境検出部6aの動作とは無関係に切替回路8の動作
によりスイッチ5eを常時オフ状態としてトランジスタ5a
を連続的にオンさせる。これにより、機能点検時におい
ては、火災検出回路6への消費電流はコンデンサ7から
ではなく火災受信機2から連続的に供給されるようにな
り、コンデンサ7は放電せず、火災検出回路6には定電
圧ダイオード5bとトランジスタ5aのベース・エミッタ間
電圧で決定される安定した一定の電圧が印加され、この
ように点検時の環境検出部6aの早い間欠動作においても
火災検出回路6は安定した動作を行うことが可能とな
る。
このような構成により点検期間中の火災感知器消費電
流は増加するが、通常、機能点検は、共通の電源線に並
列に接続された複数の感知器に対して順番に行われるた
め、消費電流が増加する感知器は複数の感知器の内、点
検中の一個の感知器だけであり、火災受信機2より見た
火災感知器1全体の消費電流の増加は無視できる程小さ
く、点検及び火災検出機能上問題は生じない。
第2図は、本発明のもう1つの実施例による火災感知
器を示すブロック回路図であり、第1図と異なる点は、
スイッチ5eによりトランジスタ5aをオフさせる態様にあ
る。すなわち、第2図では、スイッチ5eは、トランジス
タ5aをオフする際、該トランジスタ5aのベースを抵抗5f
を介してほぼ接地させるように働く。
スイッチ5eは第1図の実施例と同様に第1のタイマ6b
によりオン・オフされ、点検時には常時オフとされる。
スイッチ5eがオンすると、トランジスタ5aのベース電圧
は(従ってコンデンサ5cの端子間電圧も)、抵抗5dと抵
抗5fとの分割比、並びに感知器電源回路への印加電圧E
で決定される値となり、 VB=トランジスタ5aのベース電圧 Rd=抵抗5dの抵抗値 Rf=抵抗5fの抵抗値 E=感知器電源回路への印加電圧 とすると、 VB=E×Rf/(Rd+Rf) と表わされる。
抵抗5fの値は、ベース電圧VBが、定電圧ダイオード5b
の定電圧値、並びに火災検出回路6への消費電流の供給
後の放電状態でのコンデンサ7の両端電圧のいずれより
も低い値となるように選択される。これにより、スイッ
チ5eがオンしている間、トランジスタ5aのベース電圧は
エミッタ電圧より低くなって該トランジスタ5aをオフ状
態とし、これに伴い、コンデンサ5cもそのベース電圧ま
で放電され、コンデンサ7から火災検出回路6に対して
電源供給される。スイッチ5eがオフとなりトランジスタ
5aがオンとなった状態では、第1図の実施例と同様に、
ベース電位まで放電したコンデンサ5c及び抵抗5dにより
決定される時定数に従って、コンデンサ7が徐々に充電
されていく。なお、第1図及び第2図の実施例では電源
回路のトランジスタとしてNPN型トランジスタを用いて
いるが、PNP型トランジスタ等、他の半導体素子を用い
ることもでき、同様の効果を生じる。
第3図は本発明のさらにもう1つの実施例による火災
感知器を示すブロック回路図であり、電源回路5からコ
ンデンサ7に対して充電を行う態様が第1図のものと異
なっている。火災検出回路6の動作は、第1図及び第2
図の実施例で説明したものと同様であり、火災感知器1
の電源回路5は定電圧ダイオード5bとトランジスタ5aの
ベース・エミッタ間電圧で決定される一定の電圧を出力
する。
電源回路5の出力には抵抗9とコンデンサ7による電
流平滑用積分回路が接続され、抵抗9の両端にはリレ
ー、トランジスタあるいはアナログ・スイッチ等のスイ
ッチ10が接続されている。通常監視時、スイッチ10は常
時オフとなっており、火災検出回路6の間欠的な火災検
出動作により増減する回路消費電流は、抵抗9とコンデ
ンサ7で平滑化され、火災受信機2より見た感知器消費
電流は低い値となっている。感知器機能の点検時、切替
スイッチMにより端子Pを高電位レベルとすることでス
イッチ10はオンされて抵抗9を短絡する。これにより、
点検期間の短縮を目的とした環境検出部6aの早い間欠動
作に対しても、第1図及び第2図の実施例と同様に火災
検出回路6に安定した電源を供給することが可能とな
る。なお、この場合、スイッチ10がオンされたときに電
流を制限する目的で、環境検出部6aの早い間欠動作周期
に追従できる程度の抵抗をスイッチ10に直列接続したも
のを、抵抗9の両端に並列接続するようにすることもで
き、同様の効果を生じる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、コンデンサを平滑的に充電す
るに適した電源回路を備えるようにしたので、感知器で
の消費電流の低減化及び平滑化が理想的に実現され得る
という効果がある。また、本発明によれば、電源回路か
らの電源供給を減少または遮断させる機能を無効にする
第2の手段を設けたので、点検時等、早い間欠動作周期
が必要とされる場合には積分回路による平滑化機能を無
効にすることができ、点検期間の短縮を可能にするとい
う効果も合わせ持つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災感知器を、火災
受信機に接続された状態で示すブロック回路図、第2図
は、本発明の他の実施例による火災感知器を、火災受信
機に接続された状態で示すブロック回路図、第3図は、
本発明のさらに他の実施例による火災感知器を、火災受
信機に接続された状態で示すブロック回路図、である。
図において、1は火災感知器、2は火災受信機、3は電
源、4は火災信号受信回路、5は電源回路、5aはトラン
ジスタ、5bは定電圧ダイオード、5cは第2のコンデン
サ、5dは抵抗、5eはスイッチ、6は火災検出回路、6aは
環境検出部、6bは第1のタイマ、6cは第2のタイマ、6d
はスイッチ、6eは比較部、6fは信号出力部、7はコンデ
ンサ、8は切替回路、Mは機能点検スイッチ、である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間欠的に周囲環境の検出動作を行い、検出
    環境状態に応じ火災信号を出力する火災検出回路を含ん
    だ火災感知器において、 前記火災検出回路に並列に接続されるコンデンサと、 該コンデンサを平滑的に充電することができるように構
    成された電源回路と、 前記火災検出回路の非検出動作時に前記コンデ1ンサを
    充電すべく前記電源回路に平滑的に電源供給を行わせ、
    前記火災検出回路の検出動作時には前記電源回路からの
    電源供給を減少または遮断させる第1の手段と、 を備え、これにより、前記火災検出回路の検出動作時に
    は前記コンデンサにより前記火災検出回路への電源供給
    が行われるようにしたことを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】前記第1の手段によって前記火災検出回路
    の検出動作時に行われる、前記電源回路からの電源供給
    を減少または遮断させる機能を無効にする第2の手段を
    さらに備えた特許請求の範囲第1項記載の火災感知器。
  3. 【請求項3】前記コンデンサを平滑的に充電することが
    できるように構成された前記電源回路は、 電源供給を行うように電源側端子と負荷側端子との間に
    接続されたトランジスタであって、定電圧ダイオードで
    定められる一定のベース電圧、並びに抵抗を介して前記
    電源側端子とベースとの間で流れるベース電流により、
    前記供給電源を制御する前妻己トランジスタと、 該トランジスタをオン・オフさせるために前記ベースと
    前記負荷側端子との間を開放・短絡させるスイッチであ
    って、前記火災検出回路の非検出動作時には前記第1の
    手段により閉路されて前記トランジスタをオンし、前記
    火災検出回路の検出動作時には前記第1の手段により閉
    路されて前記トランジスタをオフさせる前記スイッチ
    と、 前記定電圧ダイオードと並列にかつ前記抵抗と直列に接
    続される第2のコンデンサであって、前記トランジスタ
    がオンしたときに前記抵抗との時定数により前記ベース
    電圧を、前記定電圧ダイオードで定められる一定電圧値
    まで徐々に立ち上げるための前記第2のコンデンサと、 を備えた特許請求の範囲第1項または第2項記載の火災
    感知器。
  4. 【請求項4】間欠的に周囲環境の検出動作を行い検出環
    境状態に応じ火災信号を出力する火災検出回路と、該火
    災検出回路に電源を供給する電源回路と、を有する火災
    感知器において、 前記火災検出回路の検出動作時に増加する回路消費電流
    の平滑化を行うよう前記電源回路の出力側に接続される
    抵抗及びコンデンサを含む積分回路と、 前記抵抗の抵抗値を低下させる抵抗値低下手段と、 を備え、 前記抵抗値低下手段は、前記抵抗の両端に並列接続され
    て該抵抗の抵抗値を低下させるための常開スイッチと、
    該常開スイッチを必要時にオンさせる切替回路とを含む
    ことを特徴とする火災感知器。
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