JP2822426B2 - 企業情報システム - Google Patents

企業情報システム

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JP2822426B2 JP6270789A JP6270789A JP2822426B2 JP 2822426 B2 JP2822426 B2 JP 2822426B2 JP 6270789 A JP6270789 A JP 6270789A JP 6270789 A JP6270789 A JP 6270789A JP 2822426 B2 JP2822426 B2 JP 2822426B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、企業情報システム、特に、企業内の部門と
部門の間、および、組織と担当者の間等における情報の
流れの管理に好適な企業情報システムに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の企業情報システムにおいては、部門毎に別々に
アプリケーションシステムが構築されていたが、最近
は、企業内の各種の情報を統一的に管理する方向に進ん
でおり、その一環として、各ワークステーションを単一
の通信路で接続する方向に進んでいる。
ネットワークに関しては、例えば、企業LANと部門LAN
(あるいは、フロアLAN)とをゲートで接続する形態は
広く見られるものの、これは単に配線上の問題であっ
て、ワークステーションから見れば、企業LANと部門LAN
とが一体となった一つの論理的な通信路が見えるに過ぎ
ないものであった。
上述の如く、各ワークステーションを単一の通信路で
結ぼうとするシステムの公知例としては、例えば、「VA
N・LAN活用戦略」(アーバンプロデュース出版部刊,198
7年)の642〜644頁で論じられているインテリジェント
ビルへの企業情報通信ネットワークを挙げることができ
る。なお、この技術は、ビル内を基幹ネットワークとバ
スサブネットワークで結び、電話端末,データ端末等の
各種端末に統一的に通信サービスを提供しようとするも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、部門毎に別々に構築されたアプリケ
ーションシステムを、統一的に管理するようにするもの
ではあるが、この方式では、特性の異なるデータが同一
の通信路を共用する。そのため、例えば、長時間を要す
るファイル転送のために急を要するメッセージ交換が持
たされたりする事態を生じ易く、これを防止するために
大容量の通信路を導入したり、時分割等の複雑な制御方
式を適用したりすれば、コストの上昇と通信路使用効率
の低下を招くことになる。
また、上記従来技術においては、実際の企業活動にお
いて一部門内でのデータの授受と部門間にまたがるデー
タの授受とでは、承認者のレベルや必要な権限が異なる
ことについての配慮がなされておらず、この両者を対等
に処理している。この技術を企業情報システムに適用す
ると、他部門のファイルを勝手に覗いたり、自部門の上
司の承認を得ずに書類を他部門に送付することが可能に
なってしまい、これを防止しようとすると、個別に機密
保護等の複雑な仕組を導入しなければならないという問
題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、従来の技術における上述の如き問題を
解消し、部門毎の基本的な独自性を生かした上で、組織
としてのまとまりを保って行くのに好適な企業情報シス
テムを提供することにある。より具体的には、システム
を構成する通信路を流れる各種データの特性(情報量,
緊急度等)と、その企業活動における意味に適したシス
テム構成を有する企業情報システムを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記目的は、ワークステーションと、データ
ベースと、該データベースを保持するプロセッサおよび
通信路を有する企業情報システムであって、前記各ワー
クステーション専用の情報を格納するための、該ワーク
ステーション内に保持された第一のデータベースと、当
該企業のある部門内の各ワークステーションが共用する
情報を格納するための第二のデータベース、および、部
門をまたがって授受される情報を格納するための第三の
データベースの三種のデータベースと、当該企業内の各
ワークステーションを、部門をまたがって直接に接続す
る第一の通信路と、当該企業のある部門内のワークステ
ーションと当該部門に対応する前記第二のデータベース
もしくは前記第三のデータベース、または、その両者を
保持するプロセッサとを相互に接続する第二の通信路
と、当該企業内の部門に対応する前記第三のデータベー
スを保持するプロセッサを相互に接続する第三の通信路
の三種の通信路を有することを特徴とする企業情報シス
テムによって達成される。
〔作用〕
本発明に係る企業情報システムにおいては、まず、次
の三種のデータベースが構築される。
(1)個人データベース:各ワークステーション内に保
持され、各ワークステーション専用の情報を格納する。
(2)部門内データベース:部門専用のプロセッサまた
は部門内の特性ワークステーション等にに保持され、当
該部門内の各ワークステーションが共用する情報を格納
する。
(3)部門間データベース:部門専用のプロセッサまた
は部門内の特性ワークステーション等に保持され、部門
をまたがって授受される情報を格納する。
また、次の三種の通信路が設けられる。
(1)インフォーマル通信路:当該企業内の各ワークス
テーションを、部門をまたがって直接に接続する。
(2)部門内フォーマル通信路:ある部門内の各ワーク
ステーション,当該部門の部門内データベースを保持す
るプロセッサ,当該部門の部門間データベースを保持す
るプロセッサを相互に接続する。
(3)部門間フォーマル通信路:当該企業内の部門間デ
ータベースを保持するプロセッサを相互に接続する。
これらの通信路には、それぞれの使用環境に好適な通
信方法を用いる。例えば、部門内フォーマル通信路に対
しては、データベース更新のための通信方法が、また、
部門間フォーマル通信路に対しては、ファイル伝送のた
めの通信方法が、それぞれ好適な通信方法の例である。
上記三種のデータベースおよび三種の通信路を設ける
ことの意味は、下記の通りである。
企業活動で使われる情報は、次の三種に分類すること
ができる。
(1)個人データ:個人の机に保持されている如き情報
であり、個人として他人から覗かれたくない性質のも
の。
(2)部門内データ:ある部門の共通キャビネットに保
持されている如き情報であり、部門外からアクセスされ
ては困る性質のもの。
(3)部門間データ:部門責任者の机上の書類箱に保持
されている如き情報であり、他部門とやりとりするため
の公式の情報。
また、企業活動における情報の授受(通信)は、次の
三種に分類することができる。
(1)インフォーマル通信:他部門の担当者との電話連
絡で行われる如き、個人間の非公式の情報の授受。
(2)部門内フォーマル通信:部門内での直接の会話,
指示書,報告書あるいは共通キャビネット内のファイル
参照,更新等で行われる如き、ある部門内での情報の授
受。
(3)部門間フォーマル通信:稟議書等で行われる如
き、他部門との間の公式の情報の授受。
本発明においては、上述の三種のデータベースと三種
の通信路を用いて企業情報システムを構築し、これらを
企業活動における上記三種の情報と三種の通信に対応し
て割当てるものである。これにより、部門内データは、
当該部門の部門内フォーマル通信路によってのみアクセ
スすることができることになり、他部門から不当にアク
セスされることがなくなり、また、部門間フォーマル通
信には、部門間データベース内の情報のみが送出できる
ことになり、オーソライズされていない情報が不当に送
出されることがなくなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、以下に説明する実施例においては、営業所,
本社営業部,工場の三部門を持つ企業の、在庫管理業務
における情報システムを例に挙げて説明する。
第1図は、本発明の一実施例である企業情報システム
の構成図である。図において、1aは個人データベースで
あり、電子メールボックスを格納しており、ワークステ
ーション7a内に保持されている。2aは部門内データベー
スであり、電子掲示板を格納しており、後述する部門専
用プロセッサ10a内に保持されている。3aは部門間デー
タベースで、在庫情報を格納しており、上記部門専用プ
ロセッサ10a内に保持されている。
4aはインフォーマル通信路で、パケット交換網が使用
されている。5aは部門内フォーマル通信路で、ローカル
エリアネットワーク(LAN)が使用されている。6aは部
門間フォーマル通信路で、事業所間を結ぶ専用回線を使
用している。なお、7aは前述のワークステーションで、
電子メール交換,電子掲示板アクセスおよびトランザク
ション送出の三機能を有するものであり、10aは部門専
用プロセッサであり、在庫情報に関するオンラインDB
(データベース)管理システムを管理するDB管理部12a,
電子掲示板等を管理するマイクロ・メインフレーム・リ
ンク支援システムを実行するマイクロ・メインフレーム
・リンク支援制御部13aおよび上述の部門内フォーマル
通信路5aまたは部門間フォーマル通信路6aとの通信の制
御を行う通信管理部14a等を有している。
上述の如く構成された本実施例において、前述の三種
の通信路の使い分けは、次の如く、実現されている。以
下、四種の場合について説明する。
(a)在庫引当て要求: ワークステーション7aは、第6図に示す如き行き先テ
ーブルを、自ワークステーション内に保持している。営
業担当者が、在庫引当て要求を投入すると、第2図の流
れ図に従って、以下の如く動作する。まず、ステップ21
で、上述の行き先テーブルを検索する。在庫引当て要求
の送信先は在庫DB管理システムであるから、回線番号
5、すなわち、部門内フォーマル通信路5が選択され
る。これにより、部門内フォーマル通信路5を経由し、
部門専用プロセッサ10a内のオンラインDB管理システム
に、在庫引当て要求トランザクションを送信する(ステ
ップ22)。なお、この際、トランザクションの送達に必
要な送信先アドレスおよび通信手順決定に必要な送信先
種別も、第6図の行き先テーブルから得る。ワークステ
ーション7aは、送信した要求に対する応答メッセージを
受信すると(ステップ23)、その内容から、在庫引当て
に成功したか否かを判断し(ステップ24)、成功ならば
画面に在庫引当てが完了した旨を表示し、失敗ならば在
庫不足の旨を表示する(ステップ25,26)。
(b)在庫補充: 在庫補充は、ワークステーション7aからの要求とは独
立に、以下の如く行われる。本社営業部または工場にお
いて、在庫補充が指示されると、部門専用プロセッサ10
aのセンタオペレータが、センタコンソール11aを介して
データベース管理部12aに対し、その旨の指示を行う。
以下、部門専用プロセッサ10aは、第3図の流れ図に従
い、通信管理部14a中に保持された行き先テーブルを検
索する。この行き先テーブルは、第7図に示す如き形式
を有しており、部門専用プロセッサ10aは、これから、
回線番号6、すなわち、部門間フォーマル通信路6を選
択して、補充先営業所の部門専用プロセッサ10aに、在
庫補充トランザクションを送信する(ステップ31,3
2)。
(c)電子メール送信要求: 電子メール送信要求を受けると、ワークステーション
7aは、第4図の流れ図に従って、以下の如く動作する。
まず、ステップ41で、第6図に示す行き先テーブルを検
索する。行き先テーブルには各ワークステーションが登
録されているが、対応する回線はいずれも、インフォー
マル通信路4となっている。これにより、ワークステー
ション7aは、インフォーマル通信路4を選択して、メー
ルを送信する(ステップ42)。送信を受けたワークステ
ーションでは、該メールを受信して、電子メールボック
スに格納する(ステップ43,44)。
(d)電子掲示板アクセス要求: 電子掲示板アクセス要求を受けると、ワークステーシ
ョン7aは、第5図の流れ図に従って、以下の如く動作す
る。まず、ステップ51で、第6図に示す行き先テーブル
を検索する。これにより、ワークステーション7aは、部
門内フォーマル通信路5を選択して、部門専用プロセッ
サ10a内の電子掲示板管理システムに向けて、電子掲示
板アクセス要求を送信する(ステップ52)。部門専用プ
ロセッサ10aでは、通信管理部14aにおいて本要求を受信
する(ステップ53)。次に、入力した通信路をチェック
し、それが部門内フォーマル通信路5aであるならば、該
要求を前述のマイクロ・メインフレーム・リンク支援制
御部13aに渡し、ここで、電子掲示板のアクセスが行わ
れる(ステップ54〜56)。アクセスの結果によって応答
メッセージが作成され、通信管理部14aによって要求元
のワークステーション7aに送信される(ステップ57)。
要求元のワークステーション7aでは、応答メッセージを
受信し、画面に表示する(ステップ58,59)。
上記実施例によれば、次の如き効果がある。第一に、
回線を使用目的によって使い分けており、専用回線を流
れるのは、定期的な在庫補充であって、通信量要比較的
一定になるので、基本料金の割高な専用回線の使用率を
高くできる。第二に、通常のオンラインデータベースに
よる在庫管理システムに加えて、ワークステーション7a
が電子メールと電子掲示板アクセスの機能を併せ持って
いるので、在庫管理に柔軟な対応が可能である。これ
は、例えば、在庫引当てに失敗した場合、つまり、在庫
不足のとき等に、他部門からの補充を待っても良いが、
急を要する場合であるならば、営業担当者は、電子メー
ルを使って、他部門の担当者に在庫の融通を求めること
もできるという如き応用が可能となることである。ま
た、一旦、引当てた在庫が不要になったとき、それを返
却せずに、営業所の電子掲示板に掲示して、所内で自由
に使うことも可能となる。他部門のワークステーション
は、自部門の部門専用プロセッサとは接続していないの
で、他部門のワークステーションから掲示板が覗かれる
ことはない。
次に、本発明の第二の実施例を説明する。以下に説明
する実施例においは、製品企画部,設計部,製造部の三
部門を持つ企業の、新製品に関する設計情報の作成支援
と、伝達の業務に使用されるシステムを例に挙げて説明
する。
第8図は、本実施例に係る企業情報システムの構成図
である。図において、1bは個人データベースで、前記個
人データベース1aと同じで、電子メールボックスを格納
しており、ワークステーション7b内に保持されている。
2bは部門内データベースであり、部門独自の情報、例え
ば、設計部門にあっては設計のための基礎数値を格納し
ており、後述する部門専用プロセッサ10b内に保持され
ている。3bは部門間データベースで、部門間をまたがっ
て授受される設計情報を格納しており、上記部門専用プ
ロセッサ10b内に保持されている。
4bはインフォーマル通信路で、前記LANが使用されて
いる。5bは部門内フォーマル通信路で、部門専用プロセ
ッサ10bの入出力ケーブルが使用されている。6bは部門
間フォーマル通信路であり、構内データ回線を使用して
いる。なお、7bはワークステーションで、電子メール交
換,部門独自の機能、例えば、設計部門にあってはCAD
(Computer Aided Design)端末の機能を有するもので
ある。9は前記部門専用プロセッサ10bに内蔵された時
計であり、部門専用プロセッサ10bにタイマ割込みをか
ける機能を有するものである。
また、10bは部門専用プロセッサであり、ファイル転
送機能を有するファイル転送支援制御部12bに加え、部
門独自の機能、例えば、設計部門にあっては上記CADの
機能を有するCAD制御部13bおよび上述の部門内フォーマ
ル通信路5bまたは部門間フォーマル通信路6bとの通信の
制御を行う通信管理部14b等を有している。
上述の如く構成された本実施例において、前述の三種
の通信路の使い分けは、次の如く、実現されている。
ファイル伝送を行うべき時刻は、部門専用プロセッサ
10bのセンタコンソール11bから入力される。このとき、
部門専用プロセッサ10bは、第9図に示す手順に従っ
て、上述の伝送要求をスケジュールキューに登録し(ス
テップ61)、必要に応じて、すなわち、タイマ割込みが
セットされていないか、あるいは、セットされたタイマ
割込みの指定時刻が今回の指定時刻より後の場合に、タ
イマ割込みをセットする(ステップ62〜64)。ここで、
スケジュールキューは、第10図に示す如きリスト形式で
あって、部門専用プロセッサ10bの主記憶装置内に保持
され、送信すべき時刻,送信元ファイル名,受信側プロ
セッサ名(部門名),送信先ファイル名等を持つ。
指定された時刻になると、前述の時計9の機能によ
り、タイマ割込みが発生し、これを契機として、部門専
用プロセッサ10bは、以下の如く動作する(第11図参
照)。まず、スケジュールキューの先頭要求をデキュー
し(ステップ71)、これに基づいて送信タスクを生成す
る(ステップ72)。他にも起動時刻の到来している起動
要求があれば、それらにもタスクを生成する(ステップ
73と71,72)。
起動された送信タスクは、送信元ファイルを排他制御
した(ステップ76)後、前述の実施例と同様のテーブル
検索により通信路を選択し(ここでは、部門間フォーマ
ル通信路6が選択される、ステップ77)。該通信路を介
して受信側の部門専用プロセッサにセション確立を要求
する(ステップ78)。受信側では要求を受付けると(ス
テップ83)、受信先ファイルの排他制御を行った後(ス
テップ84)、要求を受諾する旨を送信側に伝える(ステ
ップ85)。送信側でこれを確認すると(ステップ79)、
データの送信を行い(ステップ80)、受信側でこれを受
信する(ステップ86)。
すべての送信が完了すると、送信側はセション切断要
求を送信した後(ステップ81)、排他制御を解除し(ス
テップ82)、一方、受信側では、セション切断要求を受
付けて(ステップ87)、排他制御を解除する(ステップ
88)。
上記実施例によれば、次の如き効果がある。第一に、
部門間のデータ授受、例えば、製品企画部から設計部へ
の製品基本構想の伝達,設計部から製造部への詳細設計
結果の伝達等を、人手を介さずに伝達することができ、
更に、その納期も自動的に管理することができる。第二
に、情報量の大きなCADの通信路に入出力ケーブルを使
うようにしたことにより、CADデータの通信時間を短縮
できる上、他の通信に悪影響を及ぼさない。第三に、部
門間のデータの授受を、プロトコルの比較的単純なファ
イル伝送によって行うため、各部門専用プロセッサのシ
ステムの独立性を保つことができ、各部門専用プロセッ
サを、当該部門に最も都合の良いように設計することが
できる。
次に、本発明の第三の実施例を説明する。以下に説明
する実施例においては、発注元部署と、資材部,経理部
という二つの管理部門を有する企業における、資材の発
注等に伴なう文書処理業務に使用されるシステムを例に
挙げて説明する。本実施例は、ワークステーションの一
つを、特権ワークステーションとして指定し、これ以外
のワークステーションからは、部門間データベースへの
書込みができないように制御するものである。
第12図は、本実施例に係る企業情報システムの構成図
である。図において、1cは個人データベースであり、各
人が仕掛り中の文書を格納しており、ワークステーショ
ン7cまたは特権ワークステーション8c内に保持されてい
る。2cは部門内データベースであり、部門間フォーマル
通信路6cを流れる文書のトレース、および、各部の担当
者の処理を終えて部門長の「決裁」待ちになっている文
書を格納しており、後述する特権ワークステーション8c
内に保持されている。なお、後述する如く、ここでは、
部門長が特権ワークステーション8cにおいて、「決裁」
待ちの文書を部門内データベース2cから部門間データベ
ース3cに移動する動作が、通常の「決裁」に相当する。
3cは部門間データベースで、未だ当該部門で処理して
いない文書、すなわち、他部門から到着したままの文
書、および、上記部門長「決裁」を含めて当該部門での
処理を完結した文書を格納しており、上記特権ワークス
テーション8c内に保持されている。4cはインフォーマル
通信路で、構内電話網が使用されている。5cは部門内フ
ォーマル通信路で、フロア内に限定した短距離のLANが
使用されている。また、6cは部門間フォーマル通信路
で、フロア間をまたがる長距離のLANを使用している。
なお、7cはワークステーションで、文書処理と文書の
送受信の機能を有する。8cは特権ワークステーションで
あり、上述の各人の仕掛り中の文書1c,部門間フォーマ
ル通信路6cを流れる文書のトレース、および、各部の担
当者の処理を終えて部門長の「決裁」待ちになっている
文書を格納している部門内データベース2c,未だ当該部
門で処理していない文書、すなわち、他部門から到着し
たままの文書、および、前記部門長「決裁」を含めて当
該部門での処理を完結した文書を格納している部門間デ
ータベース3cを管理する文書管理制御部12c,上記各文書
の入出力を管理する文書入出力制御部13cおよび上述の
インフォーマル通信路4c,部門内フォーマル通信路5cま
たは部門間フォーマル通信路6cとの通信の制御を行う通
信管理部14c等を有している。
また、上記特権ワークステーション8cは、通信路と文
書ファイルの対応付けのために、第13図に示す形式の制
御テーブルを有している。第13図に示す形式の制御テー
ブルは、文書の受信・参照・送信の三つの場合に使用さ
れる。すなわち、特権ワークステーション8cは、文書を
受信すると、第14図に示す動作フローに従って、制御テ
ーブルを参照し(ステップ91)、対応するデータベース
内の文書ファイルに当該文書を書込む(ステップ92)と
ともに、対応する文書リストに当該文書の文構名および
そのローケション(格納場所)を記録する(ステップ9
3)。
また、他のワークステーションから文書の参照要求を
受けると、第15図に示す動作フローに従って、制御テー
ブルを参照し(ステップ94)、対応するデータベース内
の文書リストから指定された文書を検索し(ステップ9
5)、それを要求元のワークステーションに送信する
(ステップ96と97)。このとき、指定された文書がリス
ト中になければ、エラーとしてその旨を、要求元のワー
クステーションに通知する(ステップ96と98)。特権ワ
ークステーション8cの使用者が、文書の送信を指示する
と、特権ワークステーション8cは、第16図に示す動作フ
ローに従って、使用者が指定した通信路により制御テー
ブルを参照し(ステップ101)、対応するデータベース
内の文書リストから指定された文書を検索して送信する
(ステップ102と103)。なお、この際、指定された通信
路が部門間フォーマル通信路6cである場合には、トレー
スファイルに送信文書をコピーする(ステップ104と10
5)。
上記実施例において、特権ワークステーション以外の
ワークステーション7cからは、部門間データベース3cへ
の書込みができないようする制御は、以下の如く行われ
る。
前述の如く、部門間データベース3cは、特権ワークス
テーション8c内に保持されている。従って、特権ワーク
ステーション8cは、部門間データベース3cには直接書込
みができるが、他のワークステーション7cは、いずれか
の通信路を用いて文書を送信する必要がある。このと
き、これらのワークステーション7cには、インフォーマ
ル通信路4cと部門内フォーマル通信路5cしか接続されて
いないから、このどちらかを使用することになるが、こ
れらの通信路から受信した文書は、特権ワークステーシ
ョン8cにおいて、それぞれ、個人データベース1c,部門
内データベース2cに格納されるので、結局、部門間デー
タベース3cへの書込みは行うことができない。
なお、上記実施例においては、通信路の選択はすべて
使用者が行っている。特権ワークステーション8cの使用
者は、文書の送信、もしくは、他のワークステーション
内文書の参照要求を行うとき、三種の通信路のうち、ど
れを使用するかを指定する。特権ワークステーション8c
以外のワークステーション7cには、部門間フォーマル通
信路6cは接続されていないから、これらの使用者は他の
二種の通信路のいずれかを指定する。
また、上記実施例では、特権ワークステーション8c
が、部門間フォーマル通信路6c経由で文書を送信すると
きは、自動的にそのコピーを部門内データベース2c内の
トレースファイルに書込む(第16図ステップ104と10
5)。
上記実施例によれば、次の如き効果がある。第一に、
資材発注等に伴なう文書の流れを、自然にサポートでき
る。すなわち、特権ワークステーション8cは部門長と、
部門間データベース3cは部門長の机上の書類箱と、ま
た、トレースファイルは当該部門を通過した書類の控え
を綴じるバインダと、仕掛り中文書は各人の机上の書類
と、それぞれ自然に対応している。ここで、本実施例に
おいては、特権ワークステーション8c以外のワークステ
ーション7cは、部門間データベース3cに書込みができな
い。従って、特権ワークステーション8c以外のワークス
テーション7cの使用者は、他部門に公式文書を送るとき
には、一旦部門内データベース2cに当該文書を書込んだ
後に、部門長に当該文書を部門間データベース3cに移し
てもらうことになる。このように、部門長が文書を部門
内データベース2cから部門間データベース3cに移す動作
が、「決裁」に対応する。また、上記実施例によれば、
他部門に送る公式文書は部門長の決裁を必ず受けること
になる一方、非公式な文書は、インフォーマル通信路4c
により授受が可能である。
第二には、情報伝達量の大きな部門内の通信は短距離
のLANを流れ、一方、長距離のLANを流れるのは、少数の
公式文書だけとなるので、情報量が小さくなり、設備費
が節約できる。また、第三に、部門間フォーマル通信路
6cを流れる文書は公式文書だけとなるので、このトレー
スをとることにより、少ないトレース量で公式文書授受
の履歴を保存し、各部門の責任を明確にすることができ
る。
上記各実施例は、本発明の一例として示したものであ
り、本発明はこれらに限定されるべきものではないこと
は言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明した如く、本発明によれば、前記各
ワークステーション専用の情報を格納するための、該ワ
ークステーション内に保持された第一のデータベース
と、当該企業のある部門内の各ワークステーションが共
用する情報を格納するための第二のデータベース、およ
び、部門をまたがって授受される情報を格納するための
第三のデータベースの三種のデータベースと、当該企業
内の各ワークステーションを、部門をまたがって直接に
接続する第一の通信路と、当該企業のある部門内のワー
クステーションと当該部門に対応する前記第二のデータ
ベースもしくは前記第三のデータベース、または、その
両者を保持するプロセッサとを相互に接続する第二の通
信路と、当該企業内の部門に対応する前記第三のデータ
ベースを保持するプロセッサを相互に接続する第三の通
信路の三種の通信路を有する如く構成したので、部門毎
の基本的な独自性を生かした上で、組織としてのまとま
りを保って行くのに好適な企業情報システムを実現する
ことができるという顕著な効果を奏するものである。よ
り具体的には、システムを構成する通信路を流れる各種
データの特性と、その企業活動における意味に適したシ
ステム構成を有する企業情報システムを実現できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である企業情報システムの構
成図、第2図〜第5図はその動作を示すフローチャー
ト、第6図,第7図はそれぞれ行き先テーブルの構成例
を示す図、第8図は本発明の他の実施例である企業情報
システムの構成図、第9図,第11図はその動作を示すフ
ローチャート、第10図はデータ構造の例を示す図、第12
図は本発明の更に他の実施例である企業情報システムの
構成図、第13図は制御テーブル構造の例を示す図、第14
図〜第16図はその動作を示すフローチャートである。 1a,1b,1c:個人データベース、2a,2b,2c:部門内データベ
ース、3a,3b,3c:部門間データベース、4a,4b,4c:インフ
ォーマル通信路、5a,5b,5c:部門内フォーマル通信路、6
a,6b,6c:部門間フォーマル通信路、7a,7b,7c:ワークス
テーション、8c:特権ワークステーション、9:時計、10
a,10b:部門専用プロセッサ、11a,11b:センタコンソー
ル、12a:DB管理部、12b:ファイル転送支援制御部、12c:
文書管理制御部、13a:マイクロ・メインフレーム・リン
ク支援制御部、13b:CAD制御部、13c:文書入出力制御
部、14a,14b,14c:通信管理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 敬士 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 茅野 修 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (72)発明者 田伏 五十二 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (72)発明者 秋田 収 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (72)発明者 富澤 哲志 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (72)発明者 中谷 善弥 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 荻原 雄二 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (72)発明者 石本 信幸 東京都品川区南大井6丁目23番15号 株 式会社日立製作所大森ソフトウエア工場 内 (56)参考文献 日立評論 71〔2〕 P.35−40 日立評論 69〔6〕 P.31−36 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/60

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークステーションと、データベースと、
    該データベースを保持するプロセッサおよび通信路を有
    する企業情報システムであって、前記各ワークステーシ
    ョン専用の情報を格納するための、該ワークステーショ
    ン内に保持された第一のデータベースと、当該企業のあ
    る部門内の各ワークステーションが共用する情報を格納
    するための第二のデータベース、および、部門をまたが
    って授受される情報を格納するための第三のデータベー
    スの三種のデータベースと、当該企業内の各ワークステ
    ーションを、部門をまたがって直接に接続する第一の通
    信路と、当該企業のある部門内のワークステーションと
    当該部門に対応する前記第二のデータベースもしくは前
    記第三のデータベース、または、その両者を保持するプ
    ロセッサとを相互に接続する第二の通信路と、当該企業
    内の部門に対応する前記第三のデータベースを保持する
    プロセッサを相互に接続する第三の通信路の三種の通信
    路を有することを特徴とする企業情報システム。
  2. 【請求項2】前記三種のデータベースと三種の通信路に
    加えて、前記ワークステーション内に、送信先対応の使
    用通信路を示すテーブルを有することを特徴とする請求
    項1記載の企業情報システム。
  3. 【請求項3】前記三種のデータベースと三種の通信路に
    加えて、送信先対応の使用通信路を示すテーブルを、前
    記第二のデータベースもしくは前記第三のデータベー
    ス、または、その両者を保持するプロセッサ内に有する
    ことを特徴とする請求項1記載の企業情報システム。
  4. 【請求項4】前記第三の通信路を用いてデータ伝送を行
    うべき時刻を指定する手段と、計時手段および通信路を
    制御する手段を、前記第二のデータベースもしくは前記
    第三のデータベース、または、その両者を保持するプロ
    セッサ内に有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の企業情報システム。
  5. 【請求項5】前記ワークステーション中の一部のものを
    指定して、該指定されたワークステーションによる前記
    第三のデータベースへの書込みを可能とするとともに、
    非指定のワークステーションによる前記第三のデータベ
    ースへの書込みを不可としたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の企業情報システム。
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