JP2822403B2 - プリアンブル検出回路 - Google Patents

プリアンブル検出回路

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JP2822403B2 JP29167588A JP29167588A JP2822403B2 JP 2822403 B2 JP2822403 B2 JP 2822403B2 JP 29167588 A JP29167588 A JP 29167588A JP 29167588 A JP29167588 A JP 29167588A JP 2822403 B2 JP2822403 B2 JP 2822403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プリアンブル検出回路、特に磁気デイス
ク装置に好適なプリアンブル検出回路に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、プリアンブル検出回路に於いて、基本ク
ロックにより再生データをサンプリングする第1のサン
プリング回路と、基本クロックの反転信号により再生デ
ータをサンプリングする第2のサンプリング回路と、基
本クロックをカウントし第1のサンプリング回路の出力
によりクリアされる第1のカウンタと、基本クロックの
反転信号をカウントし第2のサンプリング回路の出力に
よりクリアされる第2のカウンタと、基本クロックをカ
ウントし、第1及び、第2のカウンタの出力が共にN以
上になった時に、クリアされる第3のカウンタとからな
り、第3のカウンタの出力がM以上になった時に、プリ
アンブル検出出力を発生するようにしたことにより、部
品の精度のバラツキ、温度特性等の影響を考慮する必要
がなく、また、基本クロックの周期を可変にできるよう
にしたものである。
〔従来の技術〕
磁気デイスクでは、通常、1トラックが複数のセクタ
ーに分割されており、各セクターは、IDと、データとか
ら構成される。この各ID、データの先頭には、プリアン
ブルと呼ばれ、基本クロックの周期の整数倍(N倍)の
周期を有するパルス列が記録されている。このプリアン
ブルによって、データセパレータ内のPLLがロックさ
れ、IDまたはデータに周期するクロックがVCOによって
形成される。
磁気デイスクにおけるセクターを、リード/ライトす
るためには、プリアンブルを再生し検出しなければなら
ない。プリアンブルの検出の一例として、プリアンブル
の再生信号が一定間隔のパターンであることを利用する
ものがある。即ち、ローリードデータシグナル(Raw Re
ad Data Signal:データセパレータに入る前の信号)か
ら再生信号の間隔を推定し、プリアンブルと同じ間隔を
持つと推定される再生信号が或る一定数、繰返された場
合にプリアンブルと判断するものである。
プリアンブルの検出を行う従来技術の一例が、第5図
及び第6図に示されている。
第5図に示されるように、端子25からリトリガブルワ
ンショットマルチバイブレータ26〔以下、マルチバイブ
レータと略称す〕に再生信号SPBが供給される。このマ
ルチバイブレータ26には、抵抗28、コンデンサ29が外付
けされている。即ち、抵抗28の一端側が電源電圧+Vsの
加えられる端子27に接続され、抵抗28の他端側は、マル
チバイブレータ26、及びコンデンサ29の一端側に接続さ
れ、そしてコンデンサ29の他端側がアースされている。
この抵抗28、コンデンサ29によりホールド時間が(N+
0.5)×Tに設定されている。尚、明細書中、Tは基本
クロックの周期、NTはプリアンブルの再生信号SPBの周
期を表し、そしてNは、例えば3とされている。
例えば、第6図Aに示されるような間隔の再生信号S
PBが供給されると、第1番目の再生信号SPBによりマル
チバイブレータ26は、第6図Bに示されるように、立上
がり、ハイレベルの信号S0を出力する。再生信号SPBの
間隔が第6図Bに示されるようにホールド時間を超える
場合(4Tの部分)、マルチバイブレータ26からの信号S0
はローレベルに立下がる。ローレベルの信号S0が、マル
チバイブレータ26からカウンタ30のリセット端子に供給
され、カウンタ30がリセットされる。そして、リセット
後にカウンタ30は端子31から供給される基本クロックCL
Kの計数を開始し、計数値mが比較回路32に供給され
る。計数値mが、比較回路32に於いて、予め設定されて
いる値Mと比較され、m≧Mになった時点で、プリアン
ブル検出信号SPAが出力され、端子33から取出される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したような従来の技術にあっては、マルチバイブ
レータ26のホールド時間を正確に設定するため、比較的
高い精度の抵抗28とコンデンサ29を外付けしなければな
らず、部品の精度のバラツキを十分に考慮しなければな
らないという問題点があった。
また、チップ部品を使用した場合には、チップ部品の
温度特性によるホールド時間の変動にも十分に考慮しな
ければならないという問題点があった。
更に、基本クロックCLKの周期は、抵抗28とコンデン
サ29の時定数により規定されるため、簡単に変更するこ
とはできないという問題点があった。
従ってこの発明の目的は、部品の精度のバラツキ、温
度特性等の影響を考慮する必要の無いプリアンブル検出
回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、入力信号中の基本クロックの周期のN倍
の周期を有するプリアンブルを検出するプリアンブル検
出回路に於いて、基本クロックにより再生データをサン
プリングする第1のサンプリング回路と、基本クロック
の反転信号により再生データをサンプリングする第2の
サンプリング回路と、基本クロックをカウントし第1の
サンプリング回路の出力によりクリアされる第1のカウ
ンタと、基本クロックの反転信号をカウントし第2のサ
ンプリング回路の出力によりクリアされる第2のカウン
タと、基本クロックをカウントし、第1及び、第2のカ
ウンタの出力が共にN以上になった時に、クリアされる
第3のカウンタとからなり、第3のカウンタの出力がM
以上になった時に、プリアンブル検出出力を発生するよ
うにした構成としている。
〔作用〕
再生データが第1及び第2のサンプリング回路でサン
プリングされると、第1及び第2のカウンタは夫々リセ
ットされる。
このリセットの後、基本クロックが第1のカウンタで
計数され始め、また、基本クロックの反転信号が第2の
カウンタで計数され始める。第1及び第2のカウンタの
計数値は、第1及び第2の比較器に於いてNと比較され
る。上述の計数値が共にN以上になった時に、第3のカ
ウンタがリセットされる。その後、第3のカウンタは、
再びカウントを開始し、計数値が予め設定されている値
M以上になった時に、プリアンブル検出出力が出力され
る。
上述したように、プリアンブル検出回路をディジタル
回路で構成しているため、部品の精度のバラツキ、温度
特性の影響を考慮する必要が無く、また、基本クロック
の周期を可変にできる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について第1図乃至第4図
を参照して説明する。
第1図に於いて、ヘッド1によって再生されたプリア
ンブルの再生信号SPBがアンプ2を介して、ピークデイ
テクタ3に供給される。再生信号SPBはピークデイテク
タ3によって波形整形され、矩形波とされて、プリアン
ブル検出回路4及びデータをセパレータ5に供給され
る。
第2図に示されるプリアンブル検出回路4はディジタ
ル回路で構成されている。このプリアンブル検出回路4
に於いて、再生信号SPBは、端子6を介して、第1サン
プリング回路7、第2サンプリング回路8に夫々、供給
される。一方、基本クロックCLKは端子20を介して第1
サンプリング回路7、第1カウンタ9に供給され、そし
て、基本クロックCLKをインバータ10によって反転して
形成された反転クロックINCLKが第2サンプリング回路
8、第2カウンタ11に供給される。
上述の再生信号SPBは、第3図A及び第3図Bに示す
ように、第1サンプリング回路7では、基本クロックCL
Kによりサンプリング(同期化)される。そして第1サ
ンプリング回路7に於いて、同期化されたクリヤパルス
PCL1が形成され第1カウンタ9に供給される。このク
リヤパルスPCL1により、第1カウンタ9がリセットさ
れる。第1カウンタ9は、その後、第3図Cに示される
ように、基本クロックCLKのカウントを開始し、その計
数値m1が第1比較器12に供給される。
上述の再生信号SPBは、第3図A及び第3図Bに示す
ように、第2サンプリング回路8では、反転クロックIN
CLKによりサンプリング(同期化)される。そして第2
サンプリング回路8に於いて、同期化されたクリヤパル
スPCL2が形成され第2カウンタ11に供給される。この
クリヤパルスPCL2により、第2カウンタ11がリセット
される。第2カウンタ11は、その後、第3図Dに示され
るように、基本クロックCLKのカウントを開始し、その
計数値m2が第2比較器13に供給される。
再生信号SPBの周期Nが3T以下である場合 上述の計数値m1は第1比較器12で、また、計数値m2は
第2比較器13で夫々、再生信号SPBの周期N、例えばN
=3、と比較される。もし計数値m1、m2が共に、N(=
3)以上になった時には、第1比較器12及び、第2比較
器13からハイレベルの信号S1、S2がアンドゲート14に供
給される。
第3図C及び第3図Dから判るように、第1カウンタ
9の計数値m1は、第2カウンタ11の計数値m2は3なの
で、第1比較器12からはローレベルの信号S1、第2比較
器13からはハイレベルの信号S2がアンドゲート14に供給
される。従って、アンドゲート14の出力信号S3はローレ
ベルとなる。
再生信号SPBの周期が、3T以下である場合には、上述
のように計数値m1、m2の一方が3に達しないため、第3
カウンタ15は、リセットされることなく、基本クロック
CLKの計数動作を継続する。そして、計数値m3は、第3
比較器16に供給される。計数値m3が、予め設定されてい
る値M以上になった時に、第3比較器16からは、プリア
ンブル検出回路SPAが出力され、端子17を介してデータ
セパレータ5に供給される。
このプリアンブルの再生信号SPBにより、データセパ
レータ5内に設けられているPLL〔図示せず〕がロック
され、ID、データに周期するクロックがVOCによって形
成され、出力される。そして、このクロックに同期して
ID、データがデータセパレータ5から端子18、19に夫々
出力される。
再生信号SPBの周期が3Tを超える場合 第4図C及び第4図Dに示されるように、第1カウン
タ9の計数値m1は3、第2カウンタ11の計数値m2は3な
ので、第1比較器12、第2比較器13から共にハイレベル
の信号S1、S2がアンドゲート14に供給され、アンドゲー
ト14の出力信号S3はハイレベルとなる。
この結果、第3カウンタ15は、リセットされ、その後
に計数動作が行われる。計数値m3が、予め設定されてい
る値Mに達しない場合、第3比較器16からは、プリアン
ブル検出信号SPAが出力されない。一方、計数値m3が、
予め設定されている値Mに達した時には、プリアンブル
検出信号SPAが出力される。
第4図A乃至第4図Dに示されるように、第1カウン
タ9、第2カウンタ11共に、N=3まで、カウントされ
るためには、再生信号SPBは、夫々、斜線にて示した範
囲内になければならず、その間隔は、少なくとも3.5T以
上、必要である。換言すれば、間隔が3.5T以下の再生信
号SPBであれば、これを3Tのパターンと誤認し、プリア
ンブル検出信号SPAが発生することはない。
基本クロックCLKのデューテイ比がα(0<α≦0.5)
の時は、3Tのパターンと認識される範囲は、(3+α)
×T以下となる。
この実施例のプリアンブル検出回路では、プリアンブ
ルのパターンに多少のノイズ等によるジッターがあって
も動作可能であり、或る一定の時間内には確実にプリア
ンブルを検出できる。そして、従来と比較して部品の精
度のバラツキ、温度特性を考慮する必要が無く、また、
基本クロックCLKの周期を可変にできる。
〔発明の効果〕
この発明によれば、プリアンブル検出回路を、抵抗、
コンデンサでホールド時間が規定される従来のワンショ
ットマルチバイブレータに代えて、ディジタル回路で構
成し、第1及び、第2のカウンタの出力が共にN以上に
なった時に、第3のカウンタがクリアされ、第3のカウ
ンタの出力がM以上になった時に、プリアンブル検出出
力を発生するようにしているので、確実にプリアンブル
を検出できるという効果がある。
また、プリアンブル検出回路をディジタル回路で構成
しているので、マルチバイブレータと、そのホールド時
間を正確に設定するために従来、必要とされていた外付
け部品とを不要にでき、部品の精度のバラツキ、温度特
性等の影響を考慮する必要が無いという効果がある。
そして、基本クロックの周波数を変えることにより、
基本クロックの周期を可変にできるという効果がある。
実施例によれば、プリアンブルのパターンに多少のノ
イズ等によるジッターがあってもプリアンブル検出回路
は、動作可能であり、或る一定の時間内には確実にプリ
アンブルを検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
はプリアンブル検出回路を示すブロック図、第3図及び
第4図は夫々回路動作を説明するためのタイミングチャ
ート、第5図は従来例のブロック図、第6図は従来例の
回路動作を説明するためのタイミングチャートである。 図面における主要な符号の説明 4:プリアンブル検出回路、7:第1サンプリング回路、8:
第2サンプリング回路、9:第1カウンタ、11:第2カウ
ンタ、15:第3カウンタ、16:第3比較器、SPA:プリア
ンブル検出信号、INCLK:反転クロック、CLK:クロック、
SPB:再生信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川畑 智幹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号中の基本クロックの周期のN倍の
    周期を有するプリアンブルを検出するプリアンブル検出
    回路に於いて、 上記基本クロックにより再生データをサンプリングする
    第1のサンプリング回路と、 上記基本クロックの反転信号により再生データをサンプ
    リングする第2のサンプリング回路と、 上記基本クロックをカウントし上記第1のサンプリング
    回路の出力によりクリアされる第1のカウンタと、 上記基本クロックの反転信号をカウントし上記第2のサ
    ンプリング回路の出力によりクリアされる第2のカウン
    タと、 上記基本クロックをカウントし上記第1及び、第2のカ
    ウンタの出力が共にN以上になった時に、クリアされる
    第3のカウンタとからなり、 上記第3のカウンタの出力がM以上になった時に、プリ
    アンブル検出出力を発生することを特徴とするプリアン
    ブル検出回路。
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