JP2822389B2 - 抗fr−900506物質抗体、および高感度酵素免疫測定法 - Google Patents

抗fr−900506物質抗体、および高感度酵素免疫測定法

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JP2822389B2
JP2822389B2 JP63132200A JP13220088A JP2822389B2 JP 2822389 B2 JP2822389 B2 JP 2822389B2 JP 63132200 A JP63132200 A JP 63132200A JP 13220088 A JP13220088 A JP 13220088A JP 2822389 B2 JP2822389 B2 JP 2822389B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、新規な抗体、高感度酵素免疫測定法およ
びその測定法を実施するための試験キットに関する。
さらに詳細には、この発明はFR−900506物質中に存在
する抗原決定基を認識する抗体、固定化抗体を利用する
FR−900506物質の高感度酵素免疫測定法(直接法)、被
検物質を認識する第一抗体、および該第一抗体を認識す
る固定化された第二抗体とからなる、低分子物質の高感
度酵素免疫測定法(間接法)、および直接法もしくは間
接法によりFR−900506物質を検出するための試験キット
に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 FR−900506物質は、ストレプトミセス(Streptomyce
s)属、特にストレプトミセス・ツクバエンシス(Strep
tomyces tsukubaensis)No.9993(微工研条寄第927号)
が産生する免疫抑制活性、抗菌活性等の薬理活性を有す
る化合物で、下記の構造式を有することが知られている
(特開昭61−148181号)。
FR−900506物質は微量で非常に強力な免疫抑制活性を
有するため、例えば臓器移植等の移植の際発現する拒絶
反応を有効且つ持続的に抑制するには、該化合物の生体
投与後の薬物の血中濃度を容易に、かつ高感度にモニタ
リングする技術が必要であり、その為には、微量濃度を
正確に測定する技術の確立が、きわめて重要と考えられ
る。
しかしながら、FR−900506物質の微量濃度を高感度で
且つ簡便に測定する技術は未だ開発されておらず、また
FR−900506物質の検出において重要な意味をもつ該物質
を認識する抗体も未開発の状況にあった。
従来、生体試料等に含まれる微量低分子物質の測定法
としては、ガスクロマトグラフィ、高速液体クロマトグ
ラフィ、ラジオイムノアッセイ法や酵素免疫測定法など
が用いられている。
しかしながら、これらの方法は、(1)微量濃度の薬
理活性物質を測定するには感度が不充分である、(2)
操作が煩雑である、(3)大型装置を必要とする、
(4)危険なラジオアイソトープを使用しなければなら
ない、等の問題点があった。
問題点を解決するための手段 本発明の発明者等は、鋭意研究の結果、FR−900506物
質を認識する抗体を得ることに成功し、次いでこの抗体
を固定化し、これにFR−900506物質を含む検体および酵
素で標識されたFR−900506物質を競合的に反応させるこ
とにより、微量のFR−900506物質を高感度で且つ簡便に
検出できることを見い出した。
更に発明者等は鋭意研究を重ねた結果、被検物質を認
識する第一抗体と、該第一抗体を認識する固定化された
第二抗体を用い、これに被検物質を含む検体および酵素
で標識された被検物質を競合的に反応させることによ
り、極めて微量の被検物質をより高感度で且つ簡便に検
出する測定法を見い出した。また、前記測定を実施する
際に便利な試験キットを作成し、この発明を完成した。
本発明を概説すれば次の4つの発明に分けられる。
(I)FR−900506物質中の抗原決定基を認識する抗体。
(II)FR−900506物質中に存在する抗原決定基を認識す
る抗体を固定化し、該固定化抗体にFR−900506物質を含
む検体および酵素で標識されたFR−900506物質とを競合
的に反応させ、固定化抗体に結合した酵素で標識された
FR−900506物質を検出することを特徴とするFR−900506
物質の高感度酵素免疫測定法(直接法)。
(III)被検物質を認識する第一抗体および該第一抗体
を認識する固定化された第二抗体とからなり、抗体に含
まれる被検物質と、酵素で標識された被検物質とを該第
一抗体に競合的に反応させ、得られる第二抗体に結合し
た第一抗体に結合している酵素で標識された被検物質を
検出することを特徴とする高感度酵素免疫測定法(間接
法)。
(IV)構成成分として、FR−900506物質中の抗原決定基
を認識する抗体、および酵素で標識されたFR−900506物
質を含むことを特徴とするFR−900506物質を検出するた
めの試験キット。
以下本発明について詳細に説明する。
(I)FR−900506物質中の抗原決定基を認識する抗体 上記抗体はポリクローナル抗体とモノクローナル抗体
を含む。
ポリクローナル抗体は、そのH鎖(heavy chain)の
違いによって、IgG、IgA、IgM、IgDまたはIgEのような
クラスがあり、さらにこれらの各クラスにはいくつかの
サブクラスが存在するが、本発明の抗体はFR−900506物
質中の抗原決定基を認識するものであれば、いずれのタ
イプのものでも使用でき、特に好ましいクラスはIgGで
ある。
ポリクローナル抗体は動物に免疫原となる物質(例え
ば、FR−900506物質)を投与して免疫し、得られる抗血
清から単離・精製される。
免疫操作は常法により行なわれる。
免疫感作される動物は特に限定されないが、通常ウサ
ギ、モルモット、ラット、マウス、ヤギ等が使用され、
特に好ましいものはウサギである。
免疫原となる物質(例えばFR−900506物質)は通常免
疫原性を高めるため、例えば牛血清アルブミン(以下BS
Aと表記)、ゼラチン、ヘモシアニン等の担体と結合さ
せて使用する。免疫間となる物質がFR−900506物質であ
る場合、BSAとの結合体(BSA−FR−900506物質結合体)
は、例えばFR−900506物質をこはく酸等のジカルボン酸
のハーフエステルに変換し、次いでジシクロヘキシルカ
ルボジイミド等の縮合剤の存在下N−ヒドロキシサクシ
ンイミド等を作用させて、該ハーフエステルの活性エス
テルに導き、さらにBSAと反応させることにより得られ
る。
ポリクローナル抗体は、得られた抗血清から硫安等の
塩析、遠心分離、透析、カラムクロマトグラフィーなど
の常法の操作に付して単離・精製される。
モノクローナル抗体もそのH鎖の違いによってポリク
ローナル抗体と同様のクラスやサブクラスを有するが、
本発明のモノクローナル抗体はFR−900506物質中の抗原
決定基を認識するものであれば、いずれのタイプのもの
も使用でき、特に好ましいグラスはIgGである。
モノクローナル抗体は通常細胞融合法により製造され
るが、遺伝子操作の技術によっても製造できる。
細胞融合において使用される抗体産生細胞(例えば、
抗FR−900506物質抗体産生細胞)は、免疫原性を高めら
れた物質(例えば、BSA−FR−900506物質結合体)で免
疫された動物(例えば、マウス、ラット、ラビット、ヤ
ギ等)の脾細胞、リンパ節細胞もしくは末梢リンパ球等
である。また、あらかじめ取り出された前述の細胞ある
いはリンパ球等に培養液中で免疫原を作用させてできる
抗体産生細胞も使用できる。尚、後者の操作を用いる場
合にはヒト由来の抗体産生細胞も調製できる。抗体酸産
生細胞と骨髄腫細胞は融合可能であれば、互いに異なる
動物種に由来するものであってもよいが、同種の動物由
来のものを使用するのが好ましい。
細胞融合法によるモノクローナル抗体の製造は、例え
ばケーラーとミルスタイン(Khler and Milstein)
の基本方法[ネイチャー第256巻、第495頁(1975)]に
従って常法により行なわれる。
特に好ましくは、BSA−FR−900506物質結合体で免疫
したマウスから得られた脾細胞と、マウス骨髄腫細胞と
を細胞融合してハイブリドーマを製造し、その中からFR
−900506物質に特異的なモノクローナル抗体を産生して
いるハイブリドーマを選別する。該ハイブリドーマをマ
ウス腹腔で増殖させ、その腹水からIgG画分の抗FR−900
506物質モノクローナル抗体を取得する。
(II)FR−900506物質の酵素免疫測定法(直接法) 直接法による酵素免疫測定はFR−900506物質中に存在
する抗原決定基を認識する抗体を固定化し、該固定化抗
体にFR−900506物質を含む検体および酵素で標識された
FR−900506物質とを競合的に反応させ、固定化抗体に結
合した酵素で標識されたFR−900506物質を検出すること
により行なわれる。FR−900506物質中に存在する抗原決
定基を認識する抗体とは、発明(I)記載の抗体を意味
し、ポリクローナル抗体、またはモノクローナル抗体の
どちらでも使用できるが、より選択性が高く、各製造ロ
ット間でその特性に差がない等の理由からモノクローナ
ル抗体が好ましい。固定化する場合の固相としては、例
えばプレート(イムノプレート等)、粒子(イムノビー
ズ等)、ポリスチレンボールや試験管等が使用される
が、簡便な操作性の点でイムノプレートが好ましい。FR
−900506物質を標識する酵素としては、酵素免疫測定法
に通常使用される酵素が挙げられる。例えば、ペルオキ
シダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、アルカリホスフ
ァターゼ、グルコースオキシダーゼ、アセチルコリンエ
ステラーゼ、グルコース−6−りん酸脱水素酵素、りん
ご酸脱水素酵素もしくはウレアーゼ等が使用できるが、
好ましい酵素は、ペルオキシダーゼ(以下PODと表記)
である。
酵素で標識されたFR−900506物質は常法に従い調製さ
れる。例えば架橋剤を用いる場合は前記発明(I)記載
のFR−900506物質とこはく酸等のジカルボン酸から作ら
れるハーフエステルにN−ヒドロキシサクシンイミド等
を作用させ、生成する該ハーフエステルの活性エステル
に、POD等の標識に使用できる酵素を反応させることに
より得られる。
固定化抗体に結合した酵素標識物質の検出は、標識に
使用されている酵素の活性を常法により測定することに
より行なわれる。例えば標識に用いられた酵素がPODの
場合には、O−フエニレンジアミンと過酸化水素水とを
含む酵素基質溶液を使用し、固定化抗体に結合したPOD
−FR−900506物質標識体の量に応じて酸化された基質の
発色の程度を吸光度測定することによりFR−900506物質
の定量が行なわれる。
本直接法により、FR−900506物質の微量濃度(10-1
103ng/ml)を高感度かつ簡便に定量的および定性的に測
定することができる。
(III)酵素免疫測定法(間接法) 間接法による酵素免疫測定は、被検物質を認識する第
一抗体および該第一抗体を認識する固定化された第二抗
体を使用し、該第一抗体に検体に含まれる被検物質と酵
素で標識された被検物質とを競合的に反応させ、得られ
る第二抗体に結合した第一抗体に結合している酵素で標
識された被検物質を検出することにより行なわれる。
該間接法はペプタイド、ステロイド、プロスタグラン
ジン、多糖類もしくは大環状化合物等をはじめ種々の物
質を被検物質として測定できるが、大環状化合物、より
具体的にはFR−900506物質の濃度測定に使用できる。
第一抗体は被検物質を認識できる抗体であればポリク
ローナル抗体、モノクローナル抗体のどちらでも使用で
きるが、より選択性が高く、各製造ロット間でその特性
に差がない等の理由からモノクローナル抗体が好まし
い。該第一抗体は発明(I)の記載と同様に調製され、
被検物質がFR−900506物質の場合には、第一抗体は発明
(I)により記載されている抗体が使用される。
該第一抗体を認識する第二抗体としては、第一抗体も
しくは第一抗体と同一種の抗体を抗原として用い常法に
より調製された抗体でも、市販されている抗体でも使用
できるが、第一抗体と被検物質との抗原抗体反応を妨げ
ず、第一抗体を認識するものであればポリクローナル抗
体、モノクローナル抗体にかかわらず使用できる。好ま
しくはラビットから得られたIgGクラスの抗体を第一抗
体として使用する場合は、第二抗体としてヤギ抗ラビッ
トIgGを用い、またマウスから得られたIgGクラスの抗体
を第一抗体として使用する場合は、第二抗体としてラビ
ット抗マウスIgGを使用する。
固定化する固相、被検物質を標識する酵素およびその
酵素の検出方法は発明(II)に記載のものと同様の物お
よび方法が使用される。
本間接法は、固定化された第二抗体が認識する第一抗
体の量を調節することにより、被検物質の検出限界値を
変えることができる。すなわち、本発明の具体例として
記載のFR−900506物質の定量の場合は、10-2ng/ml程度
の極めて微量な濃度まで高感度に且つ簡便に定量的およ
び定性的に測定できることが示された。
(IV)試験キット この試験キットは、FR−900506物質中に存在する抗原
決定基を認識する抗体と、酵素で標識されたFR−900506
物質を含むことを特徴とする。
「FR−900506物質中に存在する抗原決定基を認識する
抗体」とは前述の(I)に記載されたポリクローナル抗
体もしくはモノクローナル抗体が示すが、好ましくはモ
ノクローナル抗体である。なお該抗体は固定状態でも、
溶液状態でも供給することができる。
酵素で標識されたFR−900506物質とは、前述の(II)
で記載されたものを示すが、好ましくは、ペルオキシダ
ーゼで標識されたFR−900506物質である。
なお該化合物も、固体状態または溶液状態のいずれで
も供給することができる。
この試験キットは、さらに本願中の高感度酵素免疫測
定法を実施する際に使用される物を含んでいてもよい。
たとえば、FR−900506物質を定量的に測定する際に必要
な既知の量のFR−900506物質を、標準試料として含んで
いてもよい。また別の例としては、本願発明(III)に
おいて示されたような“FR−900506物質中に存在する抗
原決定基を認識する抗体”を認識する抗体があげられ
る。
そして、さらに別の例としては、FR−900506物質の標
識として用いられた酵素の基質があげられる。
実施例1.抗FR−900506物質ポリクローナル抗体の調製 FR−900506物質(248mg)をピリジン(7ml)に溶解
し、これにこはく酸無水物(145mg)と4−ジメチルア
ミノピリジン(7ml)を加え、室温で18時間撹拌する。
反応液を減圧下で濃縮乾固し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィにかけ、酢酸エチルで展開してこはく
酸−FR−900506物質ハーフエステル(90mg)を得る。こ
のハーフエステル(90mg)を酢酸エチル(10ml)に溶解
した溶液に、N−ヒドロキシサクシンイミド(12.6mg)
を溶解し、これに氷冷撹拌下ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(22mg)を添加し、室温下一晩撹拌する。沈澱物
を濾去し、濾液を減圧留去する。残渣をシリカゲル薄層
クロマトグラフィに付し、酢酸エチルで展開することに
より精製し、上記化合物の活性エステル(74.1mg)を得
る。
IRν(ニート):1813,1784,1835,1640,1200cm-1 2)BSA−FR−900506物質結合体の調製 上記で得られたこはく酸−FR−900506物質ハーフエス
テルの活性エステル(37mg)をジオキサン(4ml)に溶
解した溶液に、BSA(アルモア製薬社製)(30.1mg)を
0.05Mりん酸緩衝液(pH7.3)(10ml)に溶解した溶液を
加え、4℃で3日間撹拌し、反応混合物を0.05Mりん酸
緩衝液(pH7.3)に対して24時間透析することによりBSA
−FR−900506物質結合体を調製する。
3)POD−FR−900506物質標識体の調製 1)で得られたこはく酸−FR−900506物質ハーフエス
エルの活性エステル(0.48mg)のジオキサン溶液(10μ
)に、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ(hors
eradish Peroxidase,Type VI,シグマ社製)(10mg)の
シオキサン−0.5%炭酸水素ナトリウム(1:1v/v)混合
溶液(0.36ml)を加え、4℃で2.5時間撹拌する。これ
に0.1%w/vゼラチン−0.05Mりん酸緩衝液(pH7.0)(1.
77ml)を加えた後、0.05Mりん酸緩衝液(pH7.0)に対し
て透析し、POD−FR−900506物質標識体溶液を得る。
4)抗FR−900506物質ポリクローナル抗体の調製 2)で得たBSA−FR−900506物質結合体(BSA量として
1.6mg)のりん酸緩衝生理食塩水(以下PBS溶液と表記)
(2.5ml)を等量のフロインド(Freund)の完全アジュ
バントに乳化し、ニュージーランドホワイト種ラビット
(雌)7匹のフットパッド(foot pad)と皮下にそれぞ
れ5mlずつ注射して免疫を行なう。2週後と3週後に、
前記と同量のBSA−FR−900506物質結合体のPBS溶液を等
量のフロインド(Freund)の不完全アジュバントで乳化
したものを5mlずつフットパッドと皮下に注射して追加
免疫を行なう。
更に追加免疫から3週後、同様にして最終免疫を行な
う。最終免疫9日後に全採血を行ない、得られる抗血清
(340ml)に等量のPBS溶液及び等量の100%飽和硫安を
加え塩析する。得られる析出物を遠心分離(10,000rpm
×10分)して集め、20mMりん酸緩衝液(pH8.0)(200m
l)に溶解し、同緩衝液(pH8.0)に対し、充分透析後、
同緩衝液で平衡化したDEAEセルロース(DE52、ワットマ
ン・ケミカル・セパレーション社製)にて精製し、抗FR
−900506物質ポリクローナル抗体(5.6g)を含む素通り
画分(IgG画分)を得た(抗体の量は波長280nmにおける
吸光度の値から計算した)。
なお、本実施例にて用いられるPBS溶液とは、水1.0
中に下記組成を含む溶液を意味し、以下の実施例におい
ても同様である。
NaCl 8.0g Na2HPO4 1.15g KCl 0.2g KH2PO4 0.2g 実施例2.抗FR−900506物質モノクローナル抗体の調製 1)抗FR900506物質モノクローナル抗体産生ハイブリド
ーマの調製 実施例1の2)で得られたBSA−FR−900506物質結合
対(BSA量として50μg)のPBS溶液(0.2ml)を等量の
フロインド(Freund)の完全アジュバントに乳化し、BA
LB/cマウス(雌)に腹腔内注射する。その後同量のBSA
−FR−900506物質結合体のPBS溶液を等量のフロインド
(Freund)の不完全アジュバントで乳化したものを、2
週間隔で2回腹腔内注射し、2次、3次の免疫を行な
う。さらにその後、4次免疫として、10倍量のBSA−FR
−900506物質結合体(BSA量として500μg)のPBS溶液
(0.2ml)をフロインド(Freund)の不完全アジュバン
トに乳化し、皮下注射した後、最終免疫としてBSA−FR
−900506物質結合体(BSA量として200μg)のPBS溶液
(0.2ml)を尾静脈より静注し、3日後に脾臓を取り出
す。
この脾臓をピンセットでほぐし、得られる脾細胞とマ
ウスミエローマ細胞P3×63Ag8U・1とを下記方法に従っ
て融合する。
すなわち、脾細胞をダルベッコ氏改変イーグルズ・ミ
ニマム・エッセンシャルメディウム(最小必須培地、以
下D−MEMという)に浮遊させ、浮遊液中の赤血球を0.8
3%塩化アンモニウム溶液(9容量)と0.17Mトリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液(pH7.65,1
容量)との混液で4℃で5分間処理して破壊し遠心分離
により除去する。10%ウシ胎仔血清加D−MEM中で培養
したマウスミエローマ細胞と脾細胞をD−MEMで数回洗
浄する マウスミエローマ細胞(4×107個)の浮遊液に脾細
胞(2×108個)の浮遊液を加え、混液を50mlのプラス
チック管(コーニング・グラス・ワークス社製50mlコー
ニング遠心管)中でよく混合する。培地を遠心分離によ
り除去し、細胞を水浴中で37℃に加温する。この細胞
に、振り混ぜながら45%ポリエチレングリコール(メル
ク社製、平均分子量4,000)溶液(1ml)を1分間かけて
徐々に加え、混合物を室温で5分間放置する。反応混合
物に5分間かけてD−MEM(15ml)を滴加して細胞融合
反応を停止させ、大量のD−MEMを加えた後、混合物を
遠心分離して上清を除去する。残渣に15%ウシ胎仔血清
(センタウラス社製、ロット757)、グルタミン2mM,2−
メルカプトエタノール2×10-5、硫酸ストレプトマイシ
ン100μg/ml、ペニシリンG100U/ml、硫酸ゲンタマイシ
ン80μg/mlおよびファンギゾン(アンホテリシンB、ギ
ブコラボラトリー製)を補ったD−MEMよりなる完全培
地(以下CMという)を加える。混合物を少し混ぜた後、
生じた融合細胞浮遊液を24ウエルのプレート(ヌンク社
製)10枚に脾細胞が1ウエル当り1×106個になるよう
1ウエル1mlずつ分注し、5%炭酸ガス気中37℃で1日
培養した後、アミノプテリン(4×10-7M)、チミジン
(1.6×10-5M)およびヒポキサンチン(1×10-4M)を
含有するCM(HAT培地)1mlを各ウエルに添加する。1日
後、各ウエルから半量の培地を吸引除去しHAT培地を添
加する。その後2日または3日毎に培地交換を続ける。
ハイブリドーマの生育した161ウエル中固相BSA−FR−
900506物質結合体に反応性を示し、且つFR−900506物質
に対し特異的に反応性を示す14ウエルを選択する。さら
にその14ウエルの中から抗体価(titer)の高い8ウエ
ルをBALB/cマウスの胸腺細胞をフィーダー層(5×106
細胞/ml)として用いた96ウエル平底マイクロプレート
(ヌンク社製)を用いて、限界希釈法によりクローニン
グ操作を行ない、FR−900506物質に特異性を示すモノク
ローナル抗体を産生する3種類のハイブリドーマを得
る。
なお、前記各ウエル中の抗体アッセイは、下記に示す
ような固相BSA−FR−900506物質結合体に反応し、かつ
その反応が過剰量のFR−900506物質により拮抗するクロ
ーンを選出する方法で行なう。
すなわちBSA−FR−900506物質結合体に対する反応性
の確認は、該結合体を固相コーティング(固相コーティ
ング条件は20μg/ml PBS溶液を100μ/ウエル添加し
て37℃で2時間静置)した各ウエルに培養液(100μ
)を添加して37℃で2時間静置する。吸引除去、洗浄
後POD標識抗マウスIgG(マイルス社製、コード61−204
・1)の1%BSAを含むPBS溶液(以下1%BSA−PBS溶液
と表記)による2000倍希釈液(100μ)を添加し、37
℃で1時間放置する。吸引除去、洗浄後常法の発色法に
てPOD活性を測定する。また、FR−900506物質に特異的
に反応する抗体であるかどうかの確認は、BSA−FR−900
506物質結合体を固相コーティングした各ウエルに、100
μg/ml濃度に調製したFR−900506物質の1%BSA−PBS溶
液(50μ)を添加した上で、培養液(100μ)を添
加して反応後、POD標識抗マウスIgGにより同様の反応、
発色操作を行ない、過剰のFR−900506物質を加えること
によってその発色が抑えられることにより確認する。
2)モノクローナル抗体の単離・精製 2,6,10,14−テトラメチルペンタデカンを投与して免
疫抑制状態にしたBALB/cマウス(雌)の腹腔内に、実施
例2の1)で得た3種類のハイブリドーマを、各々1マ
ウス当り1×107個移植し、10〜14日後に腹水を採取す
る。50%の飽和硫安により分画した後、10mMりん酸緩衝
液(pH8.0)にて透析する。10mMりん酸緩衝液(pH8.0)
で平衡化したDEAEセルロースカラムクロマトグラフィに
付し、10mMりん酸緩衝液(pH8.0)中,0〜150mMの塩化ナ
トリウム連続濃度勾配法で溶出させ、各ハイブリドーマ
の産生するIgGの分画を得た。各IgGのサブクラスはオク
タロニーの二重免疫拡散法により決定した(表1)。
実施例3.FR−900506物質の酵素免疫測定法(直接法) 1)抗体の固相への吸着操作 モノクローナル抗体もしくはポリクローナル抗体の溶
液(20μg/ml、PBS溶液)200μずつをエリザ用プレー
トS(MS−3496F、住友ベークライト社製)の各ウエル
に分注し、4℃で1晩静置する。抗体溶液を回収後、プ
レートをPBS溶液で3回洗浄する。
2)非特異的吸着防止操作 上記の各プレートに、1%BSA−PBS溶液を満たし、37
℃で30分放置後、PBS溶液を吸引除去する。
3)抗原抗体反応 (1)10%正常血漿を含む1%BSA−PBS溶液で希釈し
た標準FR−900506物質溶液100μずつを上記各ウエル
に分注する。
(2)実施例1の3)で調製したPOD−FR−900506物
質標識体溶液を1%BSA−PBS溶液で2×105倍希釈した
液100μずつを上記の各ウエルに分注する。
(3)上記各ウエルをプレートミキサーで10秒間撹拌
し、4℃で一晩放置する。
4)酵素反応 0.05%ツイーン(Tween)20を含むPBS溶液で上記各ウ
エルを2回、さらにPBS溶液で2回洗浄後、下記のよう
に調製した酵素基質溶液(200μ)を上記各ウエルに
分注し、30分間室温で反応させる。酵素基質溶液は使用
直前に調製する。
酵素基質溶液: O−フェニレンジアミン(100mg)と30%過酸化水素
水(50μ)をpH5.4のマクバイン(Mcllvaine)緩衝液
(0.1Mりん酸水素二ナトリウム溶液に0.1Mくえん酸を加
えpH5.4に調製したもの)(100ml)に溶解したもの。
5)反応停止操作 4N硫酸溶液(50μ)を上記各ウエルに分注し、反応
を停止させる。
6)測定 基質溶液を対照とし、マルチスキャン(商品名、タイ
ターテック社製)により波長492nmで、反応液の吸光度
を測定する。
以上の測定方法に従い、実施例1で得た抗FR−900506
物質ポリクローナル抗体及び実施例2で得た抗FR−9005
06物質モノクローナル抗体(3種類)を用い、それぞれ
正常血漿として正常ビーグル犬(雄)の血漿を用いた場
合の結果を表2に示す。
実施例4.FR−900506物質の酵素免疫測定法(間接法) 1)抗体の固相への吸着操作 第二抗体溶液(3μg/ml、PBS溶液200μずつをエリ
ザ用プレートH(MS−3596F、住友ベークライト社製)
の各ウエルに分注し、4℃で1晩静置する。抗体溶液を
回収後、該プレートをPBS溶液で3回洗浄する。
2)非特異的吸着防止操作 上記各プレートに1%BSA−PBS溶液を300μ満た
し、37℃で30分放置後、PBS溶液を吸引除去する。
3)抗原抗体反応 (1)1%BSA−PBS溶液で希釈(第一抗体がポリクロ
ーナル抗体の場合は5×104倍希釈、第一抗体がモノク
ローナル抗体の場合は、2×105倍希釈)したPOD−FR−
900506物質標識体溶液100μずつを上記各ウエルに分
注する。
(2)10%正常血漿を含む1%BSA−PBS溶液で希釈し
た標準FR−900506物質溶液100μずつを上記各ウエル
に分注する (3)1%BSA−PBS溶液で調製した第一抗体溶液(第
一抗体がポリクローナル抗体の場合は、400ng/ml、第一
抗体がモノクローナル抗体の場合は、10ng/ml)50μ
ずつを上記各ウエルに添加する。
(4)上記各ウエルをプレートミキサーで10秒間撹拌
し、4℃で一晩放置する。
4)酵素反応 実施例3の4)と同様。
5)反応停止 実施例3の5)と同様。
6)測定 実施例3の6)と同様。
以上の測定方法に従い、実施例1で得た抗FR−900506
物質ポリクローナル抗体及び実施例2で得たモノクロー
ナル抗体FR−900506−1−60−46をそれぞれ第一抗体と
して用い、正常血漿として正常ビーグル犬(雄)の血漿
を用いた場合の結果を表3,4にそれぞれ示す。
尚、第二抗体は第一抗体が抗FR−900506物質ポリクロ
ーナル抗体の場合は、ヤギ抗ラビットIgG(マイルス社
の抗血清(コード64−331−1)の硫安塩析後、DEAEセ
ルロースにて精製したもの)を、また第一抗体がモノク
ローナル抗体FR−900506−1−60−46の場合はラビット
抗マウスIgG(イーワイ−ラボラトリー社製・カタログN
o.AF−011)をそれぞれ使用している。
実施例5.間接法による血漿中濃度測定試験 下記組成のFR−900506物質を含む固体分散製剤をビー
グル犬(雄)3匹に経口にて単回投与(1mg/kg)し、実
施例4に記載の測定法(第一抗体としてモノクローナル
抗体FR−900506−1−60−46を使用した糸)に従って、
10%正常血漿を含む1%BSA−PBS溶液で希釈した標準FR
−900506物質溶液のかわりに、1%BSA−PBS溶液で10倍
希釈した検体(血漿)を用い、血漿中濃度をモニタリン
グした。結果(3匹の平均値)を表5に示す。尚、表中
の時間は、FR−900506物質を含む固体分散製剤を投与後
の経過時間を示す。
固体分散製剤の組成(1.0gあたり) FR 0.2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2910(TC−5R) 0.2g クロスカルメロースナトリウム (AC−Di−Sol) 0.2g 乳糖 0.4g 実施例6.間接法実施のための試験キット(I) <構成成分(1000検体用)> (1)第一抗体(抗FR−900506物質モノクローナル抗
体)溶液(500μ)1): 1%BSA−PBSにて1μg/mlに調製したもの (2)POD−FR−900506物質溶液(500μ)2): 実施例1の3)で得られた溶液を1%BSA−PBSにて10
00倍希釈したもの (3)FR−900506物質標準溶液(1ml)3): メタノールにて1mg/mlに調製したもの (4)第二抗体(ラビット抗マウスIgG)溶液(600μ
4): PBSにて1mg/mlに調製したもの 1)……1%BSA−PBSで100倍希釈して使用する。
2)……1%BSA−PBSで200倍希釈して使用する。
3)……1%BSA−PBSで必要濃度まで希釈して使用す
る。
4)……PBSで333倍希釈して使用する。
該試験キット(I)は、間接法を実施するに際し、実
施例4の操作手順に従って用いられる。
実施例7.間接法実施のための試験キット(II) <構成成分(1000検体用)> (1)第一抗体(抗FR−900506物質モノクローナル抗
体)溶液(1ml)1): 1%BAS−PBSで1μg/mlに調製したもの。
(2)POD−FR−900506物質溶液(700μ)2): 実施例1の3)で得られた溶液を1%BAS−PBSにて10
00倍希釈したもの。
(3)FR−900506物質標準溶液(各々1ml): メタノールにて、各々、100、50、20、10、5、2、
1、0.5、0.2あるいは0ng/mlに調製したもの (4)第二抗体(ラビット抗マウスIgG)溶液(1m
l)3): PBSにて1mg/mlに調製したもの 1)……1%BSAおよび0.05%ツイーン20を含むPBS(以
降、1%BSA−0.05%ツイーン20−PBSと略記)で50倍希
釈して使用する。
2)……1%BSA−0.05%ツイーン20−PBSで300倍希釈
して使用する。
3)……PBSで200倍希釈して使用する 該試験キット(II)は間接法を実施するに際し、次に
記載するようなカラムルートもしくは抽出ルートに従っ
て用いられる。
[カラムルート] 1.測定サンプル(血漿もしくは血清)(100μ)に0.1
N塩酸(1ml)およびメタノール(10μ)を加え、2〜
3分間撹拌する。
1′.FR−900506物質の標準溶液の調製 正常血漿もしくは正常血清(100μ)に、0.1N塩酸
(1ml)およびFR−900506物質標準溶液(10μ)を加
え、2〜3分間撹拌する。
2.カラム処理 i)セップ−パックカラム(商品名:C18カートリッジ
カラム、フオーターズ アソシエイツ製(米国))をメ
タノール(5ml)で活性化し、次いで4%酢酸溶液(20m
l)で洗浄する。
ii)該セップ−パックカラムに前記1もしくは1′の
測定サンプルもしくは標準溶液をかける。
iii)該セップ−パックカラムを4%酢酸溶液(20m
l)で洗浄する。
iv)FR−900506物質をメタノール(3ml)で溶出さ
せ、遠心沈殿管で集める。
3.窒素ガス気流にて乾固する。
4.POD−FR−900506物質の1%BSA−0.05%ツィーン20−
PBS溶液(200μ)にて、その残渣を溶解する。
5.第二抗体溶液(200μ)を96−ウェル平底マイクロ
タイタープレートの各ウェルに加え、4℃で一晩撹拌反
応させる。
6.第二抗体溶液を各ウェルから吸引除去する。
7.PBSで3回洗浄する。
8.3回目の洗浄の後、ただちに、プレートの各ウェル
に、1%BSA−0.05%ツィーン20−PBS(非特異的吸着防
止溶液)(300μ)ずつを加える。
9.室温下、1時間放置する。
10.非特異的吸着防止溶液をウェルから吸引除去し、た
だちに4で得られた測定サンプルもしくは標準溶液(18
0μ)をそのウェルに加える。
この操作は、各ウェルごとに行なう。
11.第一抗体(50μ)を各ウェルに加える。
12.プレートを4℃で一晩撹拌反応させる。
13.溶液を吸引除去後、プレートを0.05%ツィーン20−P
BSで2回洗浄し、そしてさらにPBSで2回洗浄する。
14.ただちに、実施例3の4)に記載の基質溶液(200μ
)を各ウェルに加え室温にて15分間撹拌反応させる。
15.4N硫酸溶液を各ウェルに加えて、酵素基質反応を停
止する。
16.基質溶液をブランクとし、波長492nmにおける各ウェ
ルの吸光度を測定する。
[抽出ルート] 1.測定サンプル(血漿もしくは血清)(100μ)に、
メタノール(10μ)、0.2Mリン酸緩衝液(pH7.0)(1
ml)およびジクロロメタン(6.0ml)を加える。
1′.正常血漿もしくは正常血清(100μ)に、FR−9
00506物質標準溶液(10μ)、0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0)(1.0ml)およびジクロロメタン(6.0ml)を加え
る。
2.各々の混合物を10分間撹拌した後、3000rpmで10分間
遠心分離する。
3.下層のジクロロメタン(5.0ml)を取得し、窒素ガス
気流にて乾固する。
上記3.で得られる乾燥残渣は、前記記載のカラムルー
トの4〜16と同様の方法に従って処理され、間接法が実
施される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/08 C12N 5/00 B (56)参考文献 特開 昭61−148181(JP,A) Am.J.Clin.Pathol 73[6](1980)p.804−808 J.Immuhol.Methods 60[1/2](1983)p.257−268 「役にたつ免疫実験法」西岡久壽彌5 編講談社、1984 p.7−15 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FR−900506物質中に存在する抗原決定基を
    認識する抗体。
  2. 【請求項2】ポリクローナル抗体である第(1)項記載
    の抗体。
  3. 【請求項3】ポリクローナル抗体のクラスがIgGである
    第(2)項記載の抗体。
  4. 【請求項4】モノクローナル抗体である第(1)項記載
    の抗体。
  5. 【請求項5】動物の抗FR−900506物質抗体産生細胞と骨
    髄腫細胞との細胞融合により形成されたハイブリドーマ
    から産生される抗FR−900506物質モノクローナル抗体で
    ある第(4)項記載の抗体。
  6. 【請求項6】抗FR−900506物質抗体産生細胞が、マウス
    の脾臓細胞であり、産生されるモノクローナル抗体のク
    ラスがIgGである第(5)項記載の抗体。
  7. 【請求項7】FR−900506物質中に存在する抗原決定基を
    認識する第(1)項記載の抗体を固定化し、該固定化抗
    体にFR−900506物質を含む検体および酵素で標識された
    FR−900506物質とを競合的に反応させ、固定化抗体に結
    合した酵素で標識されたFR−900506物質を検出すること
    を特徴とするFR−900506物質の高感度酵素免疫測定法。
  8. 【請求項8】抗体がポリクローナル抗体である第(7)
    項記載の高感度酵素免疫測定法。
  9. 【請求項9】抗体がモノクローナル抗体である第(7)
    項記載の高感度酵素免疫測定法。
  10. 【請求項10】FR−900506物質中に存在する抗原決定基
    を認識する第(1)項記載の第一抗体および該第一抗体
    を認識する固定化された第二抗体とからなり、検体に含
    まれるFR−900506物質と酵素で標識されたFR−900506物
    質とを該第一抗体に競合的に反応させ、得られる第二抗
    体に結合した第一抗体に結合している酵素で標識された
    FR−900506物質を検出することを特徴とするFR−900506
    物質の高感度酵素免疫測定法。
  11. 【請求項11】第一抗体がモノクローナル抗体である第
    (10)項記載の高感度酵素免疫測定法。
  12. 【請求項12】FR−900506物質を標識している酵素がペ
    ルオキシダーゼであり、第二抗体が、プレートに固定化
    されている第(10)項または第(11)項記載の高感度酵
    素免疫測定法。
  13. 【請求項13】FR−900506物質中のシクロヘキサン環
    に、担体を結合した結合体を用いて得られた第(1)項
    記載の抗体。
  14. 【請求項14】担体を結合させる位置がシクロヘキサン
    環の水酸基である結合体を用いた第(13)項記載の抗
    体。
  15. 【請求項15】シクロヘキサン環の水酸基と担体とをジ
    カルボン酸で結合させた結合体を用いた第(14)項記載
    の抗体。
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