JP2821876B2 - 木工装置におけるワーク保持装置 - Google Patents

木工装置におけるワーク保持装置

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JP2821876B2
JP2821876B2 JP4742697A JP4742697A JP2821876B2 JP 2821876 B2 JP2821876 B2 JP 2821876B2 JP 4742697 A JP4742697 A JP 4742697A JP 4742697 A JP4742697 A JP 4742697A JP 2821876 B2 JP2821876 B2 JP 2821876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC運転される木
工装置におけるワーク保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC運転される木工装置は、例え
ば、図1に示すように、板材等のワークを固定保持する
定盤1を備えると共に、ワークをコンピュータ制御によ
り加工する加工手段2を備えており、CAD/CAMシ
ステム3にプログラムされた所定のデザインの通りにワ
ークを加工する。例えば、木製のワークが合板又は木板
のような板材の場合、加工手段2により所定の形状に裁
断される。この場合、加工手段2の加工部4は、ルータ
や丸鋸とされ、ワークをほぼ貫通して切削又は切断しな
がら裁断する。或いは、ワークを穿孔する場合、加工手
段2の加工部4は、ドリルとされ、ワークを貫通して切
削しながらボーリングする。
【0003】ところで、ワークを定盤1に固定保持する
ため、定盤1には多数の吸引孔が形成されており、該吸
引孔によりワークを吸着固定せしめるための吸引駆動源
5が設けられている。通常、吸引駆動源5は、ブロアー
や吸引ポンプ等の動力源6と、該動力源6を定盤1の下
部に連絡せしめ各吸引孔に接続される吸引ダクト7とか
ら成る。
【0004】従って、定盤1に載置されたワークは、吸
引駆動源5を作動せしめることにより吸引孔に吸着さ
れ、定盤1に対して固定保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2(A)に示すよう
に、定盤1にワークWを固定保持した状態で、ワークW
には種々の加工が施される。図例の場合、ルータを備え
た加工部4によりワークWを所定の加工ラインLに沿っ
て裁断される。
【0006】定盤1は金属製であるため、加工部4がワ
ークWを完全に貫通して定盤1に接触すると、加工部4
が損傷してしまう。このため、図2(B)に示すよう
に、ワークWをほぼ貫通するが、完全には貫通しないよ
うに加工部4の深度が制御され、加工ラインLの溝底に
薄皮9が残存せしめられる。
【0007】然しながら、このような加工方法では、N
C運転による加工作業の後、改めて前記薄皮9を切断す
る作業が必要であり、生産性を向上できないという問題
がある。この際、加工部4の深度を深く設定することに
より、薄皮9を可及的に薄く形成するように意図すると
そこで通気性が生じ、該薄皮9の部分に対面する吸引孔
8に外気が吸引され、吸引駆動源5の吸引力を低下せし
め、ワークWを固定保持できなくなるという問題があ
る。
【0008】そこで、従来、前記問題を改善するため、
図2(C)に示すような治具板10が使用されている。
この治具板10は、合板等から成り、加工ラインLに臨
まない個所の吸引孔8に合致して重ねられる吸着孔11
を形成している。換言すれば、治具板10の加工ライン
Lに臨む個所は、このような孔を有しない盲部12とさ
れている。
【0009】従って、定盤1に治具板10及びワークW
を重ねて載置し、吸引駆動源5を作動すると、治具板1
0は、前記盲部12において吸引孔8に吸着されること
により定盤1に固定保持され、ワークWは、前記吸引孔
8に連通せしめられた吸着孔11に吸着されることによ
り治具板10に固定保持される。
【0010】このため、加工部4によりワークWを所定
の加工ラインLに沿って裁断する際、ワークWを完全に
貫通して治具板10に達するように加工部4の深度を設
定することができるので、前述のような薄皮を残存させ
ずにワークWを裁断することが可能であり、生産性の向
上に寄与する。
【0011】然しながら、この加工方法を実施するため
には、ワークWの加工形状に応じて配列設定した吸着孔
11を形成した治具板10を準備しなければならないた
め、必ずしも生産性の大幅向上にはならない。特に、N
C木工装置は高価なため、償却を考慮すると生産量の多
少に関わらず多種多様な加工形態の実施を余儀なくされ
ることになるが、加工形態毎に異なる治具板を準備する
ことは、全体として著しくコスト高を招来し、更に、極
めて多種類の治具板を保管しなければならない不便があ
る。しかも、一般的に、NC運転による木工作業は、同
一形状の加工を多数にわたり繰返して行うものであるか
ら、治具板10の盲部12に対して加工ラインLに沿う
溝が繰返し形成され、次第に溝幅を広げる等、損傷が激
しく、損傷部分が拡大するとそこから吸引孔8に外気が
吸引され、吸引駆動源5の吸引力を低下せしめ、ワーク
Wを固定保持できなくなる虞れがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したワーク保持装置を提供するものであり、その第一
の手段として構成したところは、多数の吸引孔を設けた
定盤と、該定盤に載置したワークを前記吸引孔により吸
着固定せしめる吸引駆動源と、前記ワークをコンピュー
タ制御によりほぼ貫通して加工する加工手段とを備えた
木工装置において、多数の吸引孔のそれぞれが吸引駆動
源に対して独立的に連通・遮断される切換手段を備え、
加工手段によりほぼ貫通して加工されるワークの加工予
定部に対面する吸引孔を当該切換手段により吸引駆動源
に対して遮断せしめる一方、ワークの加工予定部以外の
部分に対面する吸引孔を当該切換手段により吸引駆動源
に対して連通せしめるように構成して成る点にある。
尚、ワークは、定盤に直接に載置しても良く、或いは、
後述するような治具板を介して間接的に載置しても良
い。
【0013】この際、各吸引孔の切換手段は、加工手段
をコンピュータ制御するCAD/CAMシステムにより
作動せしめるように構成することができる。
【0014】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、多数の吸引孔を設けた定盤と、該定盤に載置
固定され前記吸引孔に連通する吸着孔を設けた治具板
と、該治具板に載置したワークを前記吸引孔を介して吸
着孔により吸着固定せしめる吸引駆動源と、前記ワーク
をコンピュータ制御により治具板に達するまで貫通して
加工する加工手段とを備えた木工装置において、多数の
吸引孔のそれぞれが吸引駆動源に対して独立的に連通・
遮断される切換手段を備え、加工手段により貫通して加
工されるワークの加工予定部に対面する吸引孔を当該切
換手段により吸引駆動源に対して遮断せしめる一方、ワ
ークの加工予定部以外の部分に対面する吸引孔を当該切
換手段により吸引駆動源に対して連通せしめるように構
成して成る点にある。
【0015】前記第二の手段に関し、本発明の好ましい
実施形態によれば、上部に吸着開口部を備え且つ切換手
段を介して吸引駆動源に接続された吸着スリーブを定盤
の吸引孔に摺動自在に内挿すると共に、該吸着スリーブ
を、吸着開口部が吸引孔に格納される後退位置と、吸着
開口部が前記吸着孔に進入し治具板の表面とほぼ面一に
なる前進位置との間で、進退移動せしめる進退駆動手段
を設けた構成とし、切換手段により吸引駆動源に対して
遮断せしめられた吸着スリーブを当該進退駆動手段によ
り後退位置に後退する一方、切換手段により吸引駆動源
に対して連通せしめられた吸着スリーブを当該進退駆動
手段により前進位置に前進するように構成される。
【0016】この際、各切換手段と各進退駆動手段は、
加工手段をコンピュータ制御するCAD/CAMシステ
ムにより作動せしめるように構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳述する。
【0018】(全体的構成)本発明が実施される木工装
置は、図1に示した従来例と同様のNC装置であるか
ら、前述の説明をそのまま援用する。そこで、本発明の
ワーク保持装置は、定盤に対して実施されるものであ
り、従って、以下、定盤に設けたワーク保持装置の代表
的な実施形態を詳述する。尚、上述のようにNC運転に
よる木工装置は、ワークに対して裁断やボーリング等の
種々の加工を施すものであるが、説明の便宜上、以下の
実施形態は、図2(A)に例示したような加工ラインL
を施す場合について説明する。
【0019】(第1実施形態)図3に示す第1実施形態
において、多数の吸引孔8を設けた定盤1に載置される
治具板10は、吸引孔8に連通する吸着孔11を貫設し
ている。この際、治具板10の吸着孔11は、図2
(C)に示した従来例のように加工ラインLを考慮して
所定の位置にのみ設けられたものではなく、多数の吸引
孔8のほぼ全てに対応して設けられている。従って、加
工ラインLの異なる加工形態に応じて異なる治具板10
を準備する必要はなく、加工形態の如何に関わらず、1
種類の治具板10を準備すれば足りる。
【0020】治具板10は、定盤1に対してクランプ装
置等により固定保持しても良いが、図例の場合、加工ラ
インLを含む加工領域から離れた位置において定盤1に
設けた補助吸引孔8aに対して治具板10が孔を形成し
ない盲部12を設け、該盲部12を補助吸引孔8aに吸
着せしめるように構成している。即ち、この補助吸引孔
8aは、吸引駆動源5の作動時に、常時、治具板10を
吸着する。
【0021】定盤1の各吸引孔8には、上部に吸着開口
部13を備えた吸着スリーブ14が摺動自在に内挿され
ており、該吸着スリーブ14は、吸引開口部13が吸引
孔8に格納される後退位置と、吸着開口部13が吸着孔
11に進入し治具板10の表面とほぼ面一になる前進位
置との間で、進退移動する。
【0022】図例の場合、吸着スリーブ14は、吸着開
口部13の外周にフランジ15を設けると共に、軸方向
中途部にフランジ状のピストン部16を設けており、こ
れに対して吸引孔8がピストン部16を摺動自在に挿入
せしめるシリンダを構成し、ピストン部16の上方に臨
む上部シリンダ室17と、ピストン部16の下方に臨む
下部シリンダ室18を形成し、それぞれのシリンダ室1
7、18を後述の切換手段を介して吸引駆動源5に連絡
せしめる前進流路19及び後退流路20を設けている。
従って、前進流路19を介して上部シリンダ室17の内
部エアーを吸引すると吸着スリーブ14が上昇して前進
し、後退流路20を介して下部シリンダ室18の内部エ
アーを吸引すると吸着スリーブ14が下降して後退する
ものであり、これにより吸着スリーブ14の進退駆動手
段21を構成する。尚、吸着スリーブ14と定盤1の間
には、吸着スリーブ14を上昇前進位置で停止せしめる
ためのストッパー22が設けられている。
【0023】各吸着スリーブ14の接続口23と、前記
進退駆動手段21を構成する前進流路19及び後退流路
20は、何れも切換手段24を介して吸引駆動源5に接
続される。切換手段24は、各吸着スリーブ14毎に設
けられ、吸引駆動源5に対して独立的に連通・遮断を行
う切換バルブを構成している。そこで、切換手段24を
図示のON状態にすると、前進流路19と接続口23が
吸引駆動源5に連通せしめられる。従って、吸着スリー
ブ14は、吸着開口部13が吸着孔11に進入し治具板
10の表面とほぼ面一になる前進位置まで上昇すると共
に、吸引開口部13からエアーを吸引する。このとき後
退流路20は外気に連通せしめられており、ピストン部
16の上昇移動を可能にする。反対に、切換手段24を
図示のOFF状態にすると、後退流路20だけが吸引駆
動源5に連通せしめられ、接続口23と吸引駆動源5の
間は遮断される。従って、吸着スリーブ14は、吸引開
口部13が吸引孔8に格納される後退位置まで下降する
と共に、吸引開口部13はエアーを吸引しない。このと
き前進流路19は外気に連通せしめられており、ピスト
ン部16の下降移動を可能にする。
【0024】各吸着スリーブ14の切換手段24は、N
C木工装置のCAD/CAMシステムにより自動制御さ
れる。即ち、図2(A)に示したような加工ラインLを
システムにプログラムした際、その加工ラインLが設定
されたワークWの加工予定部Pに対面する位置の吸引孔
8を検知し、該吸引孔8については切換手段24をOF
Fとし、加工予定部P以外の部分に対面する吸引孔8に
ついては切換手段24をONとする。
【0025】従って、図3に示すように、治具板10に
載置されたワークWは、ONとされた切換手段24によ
り上昇せしめられた吸着スリーブ14により吸着され、
治具板10に固定保持される。一方、加工予定部Pに対
面する吸着スリーブ14は、OFFとされた切換手段2
4により吸引孔8内に格納されているので、ワークWを
貫通し治具板10に達する加工ラインLを形成するに際
し、加工部4の刃物が吸着スリーブ14に干渉すること
はない。この際、加工ラインLは、治具板10の吸着孔
11を横断することになるが、格納された吸着スリーブ
14は、吸引駆動源5に対して遮断されているので、該
加工ラインLから外気が吸着開口部13を経て吸引駆動
源5に吸引されることはなく、吸引駆動源5の吸引力を
低下せしめるようなことはない。
【0026】ところで、治具板10は、前述のようにワ
ークWの加工形態に関わらず汎用されるものであるた
め、表面に多数の異なる加工ラインを形成される。その
結果、図3に示すように、過去に他のワークWについて
加工形成した加工ラインによる傷Laが治具板10の吸
着孔11に臨んで形成されている場合がある。この点に
ついて、吸着スリーブ14によるワークWの吸着は、吸
着開口部13を治具板10の表面とほぼ面一になる前進
位置まで上昇した状態で吸引作用を行うものであるか
ら、吸着開口部13が傷Laに臨むことはなく、吸引動
作中、傷Laから外気が吸着開口部13を経て吸引駆動
源5に吸引されることはなく、吸引駆動源5の吸引力を
低下せしめるようなことはない。
【0027】(第2実施形態)図4に示す第2実施形態
は、吸着スリーブ14を進退駆動するための進退駆動手
段21と、切換手段24の構成が上記第1実施形態と異
なり、それ以外の構成は上記第1実施形態と概ね同様で
ある。従って、同じ構成部分には図3で示した符号と同
一符号を付しており、上記第1実施形態の説明を援用す
る。
【0028】第2実施形態において、定盤1の下方に
は、吸引駆動源5からの吸引ダクト7に加えて、エアー
圧送源からの圧送ダクト25が並設されている。例え
ば、吸引駆動源5をブロワーや吸引ポンプ等により構成
する場合、その排気源をエアー圧送源として圧送ダクト
25にエアーを圧送すれば良い。
【0029】吸着スリーブ14は、吸着開口部13の外
周にフランジ15を設けると共に、軸方向中途部にフラ
ンジ状のピストン部16を設けており、これに対して吸
引孔8がピストン部16を摺動自在に挿入せしめるシリ
ンダを構成し、ピストン部16の下方に臨むシリンダ室
18aを形成しており、この点は上記第1実施形態と同
様であるが、該シリンダ室18aを切換手段24aを介
して吸引駆動源5に連絡せしめる流路20aを設けてい
る。従って、流路20aを介してシリンダ室18aの内
部エアーを吸引すると吸着スリーブ14が下降後退して
吸引孔8に格納される一方、流路20aを介してシリン
ダ室18aにエアーを供給すると吸着スリーブ14が上
昇前進するものであり、これにより吸着スリーブ14の
進退駆動手段21aを構成する。
【0030】各吸着スリーブ14の接続口23と、前記
進退駆動手段21aを構成する流路20aは、切換手段
24aを介して吸引ダクト7及び圧送ダクト25に連通
・遮断自在に接続される。切換手段24aは、各吸着ス
リーブ14毎に設けられ、吸引ダクト7及び圧送ダクト
25に対して独立的に連通・遮断を行う切換バルブを構
成している。そこで、切換手段24aを図示のON状態
にすると、流路20aが圧送ダクト25に連通せしめら
れ、接続口23が吸引ダクト7に連通せしめられる。従
って、吸着スリーブ14は、吸着開口部13が吸着孔1
1に進入し治具板10の表面とほぼ面一になる前進位置
まで上昇すると共に、吸引開口部13からエアーを吸引
する。反対に、切換手段24aを図示のOFF状態にす
ると、流路20aが吸引ダクト7に連通せしめられ、接
続口23は吸引ダクト7及び圧送ダクト25の何れに対
しても遮断される。従って、吸着スリーブ14は、吸引
開口部13が吸引孔8に格納される後退位置まで下降す
ると共に、吸引開口部13からエアーを吸引しない。
【0031】上記第1実施例と同様に、各吸着スリーブ
14の切換手段24aは、NC木工装置のCAD/CA
Mシステムにより自動制御される。即ち、図2(A)に
示したような加工ラインLをシステムにプログラムした
際、その加工ラインLを施されるワークWの加工予定部
Pに対面する吸引孔8を検知し、該吸引孔8については
切換手段24aをOFFとし、加工予定部P以外の部分
に対面する吸引孔8については切換手段24aをONと
する。
【0032】(その他の実施形態)図示していないが、
本発明の主目的を達するためには、進退移動する吸着ス
リーブ14は必ずしも必須要件ではない。例えば、図2
に示した従来例のような吸引孔8を吸引駆動源5に接続
した構成において、各吸引孔8の接続経路に吸引駆動源
5に対して独立的に連通・遮断される切換手段を設け、
ワークWの加工予定部Pに対面する吸引孔8を当該切換
手段により吸引駆動源5に対して遮断せしめる一方、ワ
ークWの加工予定部P以外の部分に対面する吸引孔8を
当該切換手段により吸引駆動源5に対して連通せしめる
ように構成しても良い。この場合も、各吸引孔の切換手
段をNC木工装置のCAD/CAMシステムにより自動
制御するように構成し、システムにプログラムされた加
工ラインLに基づいて、ワークWの加工予定部Pに対面
する位置の吸引孔8を検知し、該吸引孔8については切
換手段により当該接続経路を遮断し、加工予定部P以外
の部分に対面する吸引孔8については切換手段により当
該接続経路を連通せしめるように構成することが好まし
い。そして、この場合、ワークWは、前述のような吸着
孔を定型的配列の下に形成した汎用性のある治具板を介
して間接的に定盤1に固定保持するように構成しても良
く、或いは、治具板を用いないで直接に定盤1に固定保
持するように構成しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、多数の吸引孔8のそれ
ぞれが吸引駆動源5に対して独立的に連通・遮断される
切換手段24、24aを備え、加工手段4によりほぼ貫
通して加工されるワークの加工予定部Pに対面する吸引
孔8を当該切換手段24、24aにより吸引駆動源5に
対して遮断せしめる一方、ワークの加工予定部P以外の
部分に対面する吸引孔8を当該切換手段24、24aに
より吸引駆動源5に対して連通せしめるように構成した
ものであるから、加工作業中、ワークWに施された加工
ラインLから外気が吸引孔8に進入して吸引駆動源5に
吸引されることはなく、その結果、吸引駆動源5の吸引
力を低下せしめワークWの固定保持に支障を来すことは
ない。そして、この際、加工手段をコンピュータ制御す
るCAD/CAMシステムにより各吸引孔8の切換手段
24、24aを作動せしめるように構成すれば、各吸引
孔8の連通・遮断を自動制御することができ、NC木工
装置におけるワークWの固定保持作業を省力化すること
が可能になる。
【0033】また、本発明によれば、定盤1とワークW
の間に治具板10を介装せしめ、ワークWを治具板10
に達するまで貫通して加工する構成において、加工ライ
ンLの形態等が多種多様な場合でも、加工予定部Pの位
置に関わらず吸引孔8に対応する定型的な配列の吸着孔
11を設けた治具板10の使用が可能であるから、治具
板10が汎用性を有し、従来のような加工形態毎に異な
る多種類の治具板を準備する必要がないという効果があ
る。
【0034】更に、本発明によれば、上部に吸着開口部
13を備え且つ切換手段24、24aを介して吸引駆動
源5に接続された吸着スリーブ14を定盤1の吸引孔8
に摺動自在に内挿すると共に、該吸着スリーブ14を、
吸着開口部13が吸引孔8に格納される後退位置と、吸
着開口部13が前記吸着孔11に進入し治具板10の表
面とほぼ面一になる前進位置との間で、進退移動せしめ
る進退駆動手段21、21aを設け、切換手段24、2
4aにより吸引駆動源5に対して遮断せしめられた吸着
スリーブ14を当該進退駆動手段21、21aにより後
退位置に後退する一方、切換手段24、24aにより吸
引駆動源5に対して連通せしめられた吸着スリーブ14
を当該進退駆動手段21、21aにより前進位置に前進
するように構成したものであるから、過去に他のワーク
Wについて加工形成した加工ラインによる傷Laが治具
板10の吸着孔11に臨んで形成されているような場合
でも、該傷Laから外気が吸着開口部13を経て吸引駆
動源5に吸引されることはなく、その結果、吸引駆動源
5の吸引力を低下せしめるようなことはなく、常にワー
クWを好適に固定保持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】NC木工装置の1例を示す外観斜視図である。
【図2】定盤とワークの関係を示しており、(A)は一
部切欠平面図、(B)は(A)のB−B断面に相当し、
ワークを定盤に直接的に載置固定した従来例を示す縦断
面図、(C)はワークを治具板を介して定盤に間接的に
載置固定した従来例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 定盤 2 加工手段 3 CAD/CAMシステム 4 加工部 5 吸引駆動源 6 動力源 7 吸引ダクト 8 吸引孔 10 治具板 11 吸着孔 12 盲部 13 吸着開口部 14 吸着スリーブ 21、21a 進退駆動手段 24、24a 切換手段 W ワーク L 加工ライン P 加工予定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27C 5/06 B23Q 3/08 B27B 5/29

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の吸引孔を設けた定盤と、該定盤に
    載置したワークを前記吸引孔により吸着固定せしめる吸
    引駆動源と、前記ワークをコンピュータ制御によりほぼ
    貫通して加工する加工手段とを備えた木工装置におい
    て、 多数の吸引孔のそれぞれが吸引駆動源に対して独立的に
    連通・遮断される切換手段を備え、加工手段によりほぼ
    貫通して加工されるワークの加工予定部に対面する吸引
    孔を当該切換手段により吸引駆動源に対して遮断せしめ
    る一方、ワークの加工予定部以外の部分に対面する吸引
    孔を当該切換手段により吸引駆動源に対して連通せしめ
    るように構成して成ることを特徴とする木工装置におけ
    るワーク保持装置。
  2. 【請求項2】 加工手段をコンピュータ制御するCAD
    /CAMシステムにより各吸引孔の切換手段を作動せし
    めるように構成して成ることを特徴とする請求項1に記
    載の木工装置におけるワーク保持装置。
  3. 【請求項3】 多数の吸引孔を設けた定盤と、該定盤に
    載置固定され前記吸引孔に連通する吸着孔を設けた治具
    板と、該治具板に載置したワークを前記吸引孔を介して
    吸着孔により吸着固定せしめる吸引駆動源と、前記ワー
    クをコンピュータ制御により治具板に達するまで貫通し
    て加工する加工手段とを備えた木工装置において、 多数の吸引孔のそれぞれが吸引駆動源に対して独立的に
    連通・遮断される切換手段を備え、加工手段により貫通
    して加工されるワークの加工予定部に対面する吸引孔を
    当該切換手段により吸引駆動源に対して遮断せしめる一
    方、ワークの加工予定部以外の部分に対面する吸引孔を
    当該切換手段により吸引駆動源に対して連通せしめるよ
    うに構成して成ることを特徴とする木工装置におけるワ
    ーク保持装置。
  4. 【請求項4】 上部に吸着開口部を備え且つ切換手段を
    介して吸引駆動源に接続された吸着スリーブを定盤の吸
    引孔に摺動自在に内挿すると共に、該吸着スリーブを、
    吸着開口部が吸引孔に格納される後退位置と、吸着開口
    部が前記吸着孔に進入し治具板の表面とほぼ面一になる
    前進位置との間で、進退移動せしめる進退駆動手段を設
    け、 切換手段により吸引駆動源に対して遮断せしめられた吸
    着スリーブを当該進退駆動手段により後退位置に後退す
    る一方、切換手段により吸引駆動源に対して連通せしめ
    られた吸着スリーブを当該進退駆動手段により前進位置
    に前進するように構成して成ることを特徴とする請求項
    3に記載の木工装置におけるワーク保持装置。
  5. 【請求項5】 加工手段をコンピュータ制御するCAD
    /CAMシステムにより各切換手段と各進退駆動手段を
    作動せしめるように構成して成ることを特徴とする請求
    項4に記載の木工装置におけるワーク保持装置。
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