JP2821169B2 - スクロール流体機械の給油装置 - Google Patents

スクロール流体機械の給油装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧縮機、膨脹機あるいは液体ポンプなどに利
用されるスクロール流体機械の給油装置に関する。
〔従来の技術〕
スクロール流体機械の圧縮作用の原理およびこの種の
スクロール流体機械における駆動軸に作用する力、給油
方法、軸受構造等は、特公昭61−19803号に記載されて
いる。従来この種のスクロール流体機械の駆動軸クラン
ク部を支承する軸受への給油方法は、 駆動軸のクランク部の外周面に軸線と平行な給油溝を
設け、吐出圧力と中間圧力の差圧力によって給油してい
る。
なお上記給油溝は荷重の作用線から外れた位置に設け
られており、また給油溝の抵抗によって給油量の調整を
行う構造となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、駆動軸の外周面に軸線と平行な給油
溝を設け、この給油溝の抵抗によって、吐出圧力と中間
圧力の差圧力で給油を行う方式においては圧力差が大き
いため溝の深さによって抵抗が変化し給油量を安定化さ
せるのが困難であった。
また、給油溝を駆動軸に設けた場合、抵抗を大きくす
る必要があるため溝は非常に小さく設ける必要があり、
溝内に油を溜めるのは困難であると同時に、溝内の片側
は吐出圧力、端面は中間圧力であり溝内で吐出圧力から
中間圧力まで減圧するため、油内に含まれた冷媒か溝内
で沸騰し油切れを生じ軸のかじりを生じ摩耗および焼付
きを起こすことがあった。
本発明の目的は上記に基づいてなされたもので、旋回
スクロールに設けたすべり軸受の摩耗および焼付きを防
止するとともに、安価で確実な給油装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、旋回スクロール
背面とフレームにより形成される空間の圧力を吸入圧力
より大きく吐出圧力より小さな中間圧力室として旋回ス
クロールを固定スクロールに押圧密着させ、この旋回ス
トロールにすべり軸受を介して駆動軸のクランクピン部
を連結し、この駆動軸をフレームに設けた軸受により支
持したスクロール流体機械において、上記すべり軸受ま
たはクランクピン部の摺動面に螺旋状の油溝を設け、こ
の油溝の一端側を吐出圧力側に開口させ、他端側を前記
中間圧力室側に平滑部を介在させて近接させ、前記油溝
を前記駆動軸の回転方向に対して吐出圧力側から中間圧
力側に引き込む方向に設け、上記吐出圧力側と中間圧力
側との差圧力で給油することを特徴とするものである。
〔作用〕
旋回スクロールに設けたすべり軸受部は、一端を駆動
軸の給油通路を介して吐出室と連通しており、すなわち
吐出圧力になっている。また他端は、中間圧力になって
いる。該すべり軸受部のすべり軸受またはクランクピン
部の摺動面に螺旋状の油溝を設け、この油溝の一端側を
吐出圧力側に開口し、他端側を中間圧力側に平滑部を残
して近接させているので、吐出圧力側の油は上記螺旋状
の油溝へ流れ、油溝内は吐出圧力状態の油で満たされ、
平滑部を介して吐出圧力と中間圧力の差圧で給油が行わ
れる。この場合、油溝は螺旋状に設けているので、油溝
を長くすることができ、油溝内で徐々に減圧させること
ができる。これとともに、油溝にかかる圧力差は、吐出
圧力と中間圧力の差圧であり、吸込圧力との差圧のもの
に比較して小さく、且つ、平滑部を設けたことによって
も小さくすることができるので、油溝を大きくして油溝
内に油を多く溜めることができるとともに、油溝内の油
に含まれた冷媒が沸騰することを防止することができ
る。
しかも、油溝の一端側を吐出圧力側に開口し、他端側
を中間圧力に平滑部を残して近接させているので、圧縮
機停止時に油溝を油溜りとして機能させることができ
る。
さらに、油溝を駆動軸の回転方向に対して吐出圧力側
から中間圧力側に油を引き込む方向に設けたので、駆動
軸の回転時に油を油溝内に確実に流入させることができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図により説明
する。第1図は本発明を実施した密閉形スクロール圧縮
機の全体構造断面図を示す。
第1図において、密閉容器1内の上方には圧縮機部2
が、下方には伝動機3がそれぞれ配設され、また密閉容
器1の底部には潤滑の油溜り4が形成されている。前記
圧縮機部2は、台板上にうず巻状のラップ5aを有する固
定スクロール5と、同じく台板上にうず巻状のラップ6a
を有する旋回スクロール6と、固定スクロール5と一体
化され、旋回スクロール6を支持するフレーム7とを具
え、固定スクロール5および旋回スクロール6のラップ
同志を噛合せた構成となっている。
また旋回スクロール6とフレーム7との間には、旋回
スクロール6の自転を防止するオルダム機構8が設けら
れている。前記電動機3は密閉容器1に圧入締結され、
駆動軸9を介して旋回スクロール6を旋回運動させるよ
うになっている。駆動軸9はフレーム7に設けた主軸受
10と下部軸受11とで支持され、そのクランクピンは旋回
スクロール6の背面に設けた旋回軸受12と嵌合されてい
る。
駆動軸9内には主軸受10、下部軸受11および旋回軸受
12へ潤滑油を導く給油通路13が設けられ、かつ電動機3
の軸端には油溜り4の潤滑油を吸い上げて前記給油通路
13へ送り込む給油装置14が設けられている。
前記圧縮機部2は、旋回スクロール6が電動機3で駆
動される駆動軸9を介して旋回運動せしめられると、旋
回スクロール6、固定スクロール5により形成される空
間(圧縮室)がスクロール中心方向に移動するに従って
容積を減少して、吸入した冷媒ガスを圧縮する。圧縮さ
れた冷媒ガスは固定スクロールの台板の中央に設けられ
た吐出口16から密閉容器内の上部空間17へ吐出される。
また、旋回スクロールの背面には、圧縮行程のガスを
導かれる中間圧室15が形成されている。中間圧室15の圧
力は冷媒ガスの吸入圧力と吐出圧力の中間の圧力であ
り、スクロールの摺動部への給油は、吐出圧力と中間室
圧力の差圧を利用して行われる。
第2図は本発明を実施した旋回軸受12を説明するため
の拡大図である。
主軸受10は外輪10a、内輪10b、コロ10c等から成るコ
ロ軸受であり、内輪10bの下端には駆動軸9を支えるた
めスラスト軸受18を設けてある。スラスト軸受18の表面
には溝が設けられている。
上記のように旋回軸受12の下端面部は中間圧室15の圧
力状態になっており、上端部の圧力は給油通路13を介し
吐出圧力状態になっている。
また、第3図に本発明を実施した旋回軸受12について
説明する。旋回軸受12の内周面には、一端(下端)を中
間圧力側に開口し、他端(上端)は吐出圧力側から適宜
間隔の平滑部12aを残して螺旋状の油溝12bを設けてい
る。また、図中に駆動軸9の回転方向を示す。
第4図に他の実施例の旋回軸受19について説明する。
旋回軸受19の内周面には一端(上端)を吐出圧力側に開
口し、他端(下端)は中間圧力側から適宜間隔の平滑部
19aを設けた螺旋状の油溝19bを設けている。また、図中
に駆動軸9の回転方向を示す。
第5図、第6図は、駆動軸9のクランク部外周面9aに
螺旋状の油溝を設けた他の実施例を示す。
第5図は、吐出圧力側に開口する螺旋状の油溝20ま
た、第6図は、吐出圧力側に開口する螺旋状の油溝21を
示す。いずれも図中に駆動軸9の回転方向を示す。
潤滑油は給油装置14より一方は給油通路13を通り、下
部軸受11を潤滑し中間圧室15へ、他方は第3図の旋回軸
受12の適宜間隔の平滑部12aを残して形成された油溝12b
を通って旋回軸受12を潤滑した後、中間圧室15へ流入す
る。
この際、油溝12bは駆動軸9の回転方向に対し、吐出
圧力側から中間圧力側に引き込む方向となっている。
また、第4図、第5図および第6図の他実施例も、上
述と同様、潤滑油は、油溝を通って中間圧室15へ流入し
ている。
中間圧室15へ流入した潤滑油は中間穴6bを介して圧縮
室に流入し、冷媒ガスと混合した状態で固定スクロール
5の中央に設けた吐出口16より密閉容器1内の上部空間
17へ吐出する。以上のように中間圧室15へは旋回軸受12
と下部軸受11を給油した油が流入する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、吐出圧力側の油は螺旋状の油溝内に
満たされ、平滑部を介して吐出圧力と中間圧力の差圧で
給油が行われるとともに、油溝内で徐々に減圧させるこ
とができ、また、油溝にかかる前記差圧は吸込圧力との
差圧のものに比較して小さく且つ平滑部を設けたことに
よっても小さくすることができるので、油溝を大きくし
て油溝内に油を多く溜めることができ、油溝内の油に含
まれた冷媒が沸騰することを防止することができる。し
かも、圧縮機停止時に油溝を油溜りとして機能させるこ
とができるとともに、駆動軸の回転時に油を油溝内に確
実に流入させることができる。これにより十分な給油量
を確保でき、すべり軸受の焼付きを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の密閉形スクロール圧縮機の
構造を示す縦断面図、第2図は第1図の軸受部分の拡大
断面図である。 第3図は旋回軸受部の拡大図で、(a)図は斜視図、
(b)図はA−A断面図である。 第4図は他の実施例を示す旋回軸受部の拡大図で、
(a)図は斜視図、(b)図はB−B断面図である。 第5図、および第6図は夫々更に他の実施例を示す駆動
軸クランク部の拡大図で、共に(a)図は斜視図、
(b)図はC−C及びD−D断面図である。 1……密閉容器、2……圧縮機部、5……固定スクロー
ル、6……旋回スクロール、7……フレーム、9……駆
動軸、10……主軸受、11……下軸受、12……旋回軸受、
12a……間隔部、12b……油溝、15……中間圧室、19……
旋回軸受、20,21……油溝。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−182484(JP,A) 特開 昭62−168986(JP,A) 特開 昭63−61787(JP,A) 実開 昭59−119993(JP,U) 特公 昭61−19803(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回スクロール背面とフレームにより形成
    される空間の圧力を吸入圧力より大きく吐出圧力より小
    さな中間圧力室として旋回スクロールを固定スクロール
    に押圧密着させ、この旋回スクロールにすべり軸受を介
    して駆動軸のクランクピン部を連結し、この駆動軸をフ
    レームに設けた軸受により支持したスクロール流体機械
    において、 上記すべり軸受またはクランクピン部の摺動面に螺旋状
    の油溝を設け、この油溝の一端側を吐出圧力側に開口さ
    せ、他端側を前記中間圧力室側に平滑部を介在させて近
    接させ、前記油溝を前記駆動軸の回転方向に対して吐出
    圧力側から中間圧力側に油を引き込む方向に設け、上記
    吐出圧力側と中間圧力側との差圧力で給油することを特
    徴とするスクロール流体機械の給油装置。
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