JP2820968B2 - メタル製のウッドクラブのヘッド - Google Patents
メタル製のウッドクラブのヘッドInfo
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- JP2820968B2 JP2820968B2 JP1215356A JP21535689A JP2820968B2 JP 2820968 B2 JP2820968 B2 JP 2820968B2 JP 1215356 A JP1215356 A JP 1215356A JP 21535689 A JP21535689 A JP 21535689A JP 2820968 B2 JP2820968 B2 JP 2820968B2
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- Japan
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- head
- center
- gravity
- ball
- wood club
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ティアップして打撃するメタル製のウッ
ドクラブのヘッドに関するものである。
ドクラブのヘッドに関するものである。
ウッドクラブのヘッドに関し、重心位置を可能な限り
低くすることにより、打球の仰角が上がり、打易くなる
という考え方がある。パーシモン製のヘッドやカーボン
グラファイト製のヘッドでは、ソールプレートを取付け
てソール面を保護するとともに重心を下げている。
低くすることにより、打球の仰角が上がり、打易くなる
という考え方がある。パーシモン製のヘッドやカーボン
グラファイト製のヘッドでは、ソールプレートを取付け
てソール面を保護するとともに重心を下げている。
また、バーシモン製のヘッドでは第6図に示すように
鉛100を入れて重心を低くしてある。第6図に示すヘッ
ドでは、ソールプレート101、サイドソール102を取付
け、フェース部材103を取付けてある。メタル製のヘッ
ドの場合も、第7図に示すようにソール200の厚みを厚
くし低重心化を図っていた。
鉛100を入れて重心を低くしてある。第6図に示すヘッ
ドでは、ソールプレート101、サイドソール102を取付
け、フェース部材103を取付けてある。メタル製のヘッ
ドの場合も、第7図に示すようにソール200の厚みを厚
くし低重心化を図っていた。
なお、フェアウェイウッドと呼ばれるウッドクラブは
芝上のボールを打つことから、第8図に示すように、重
心Gが低い方が良い。ソールから打点までの高さhは、 h=21−21×sin.ロフト角 (21mmはラージボールの半径) となる。したがって、この位置より下に重心Gからフェ
ースにおろした垂線(これをフェース面上重心位置とい
う)がなければ、ジャストミートすることができない。
したがって、ティアップしないクラブでは低重心が良い
と考えられている。そして、ティアップするウッドクラ
ブでもフェースの真中に重心を設定することを基本と
し、ヘッドスピードの遅いゴルファーでは重心をより低
くすることが良いと考えられていた。
芝上のボールを打つことから、第8図に示すように、重
心Gが低い方が良い。ソールから打点までの高さhは、 h=21−21×sin.ロフト角 (21mmはラージボールの半径) となる。したがって、この位置より下に重心Gからフェ
ースにおろした垂線(これをフェース面上重心位置とい
う)がなければ、ジャストミートすることができない。
したがって、ティアップしないクラブでは低重心が良い
と考えられている。そして、ティアップするウッドクラ
ブでもフェースの真中に重心を設定することを基本と
し、ヘッドスピードの遅いゴルファーでは重心をより低
くすることが良いと考えられていた。
アマチュアゴルファーがティアップしてウッドクラブ
でボールを打つとき、80%以上のゴルファーがフェース
センターの上7〜8mmの点を中心にヒッティングエリア
を形成していることが、試打試験の結果判明した。その
ため、低重心のウッドクラブでは、ゴルファーの大半が
クラブヘッドのスピードを効率良くボールに伝えること
ができなかった。
でボールを打つとき、80%以上のゴルファーがフェース
センターの上7〜8mmの点を中心にヒッティングエリア
を形成していることが、試打試験の結果判明した。その
ため、低重心のウッドクラブでは、ゴルファーの大半が
クラブヘッドのスピードを効率良くボールに伝えること
ができなかった。
そこで、この発明は、アマチュアゴルファーがティア
ップしてボールを打つときに、クラブヘッドのスピード
をボールに効率良く伝え易いメタル製のウッドクラブの
ヘッドを提供することを目的とする。
ップしてボールを打つときに、クラブヘッドのスピード
をボールに効率良く伝え易いメタル製のウッドクラブの
ヘッドを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、この発明は、ヘッドの重
心からフェース面に垂線を下した直線がフェース面と交
わる交点をフェースセンターより上側7mm以上にあるよ
うに構成したものである。
心からフェース面に垂線を下した直線がフェース面と交
わる交点をフェースセンターより上側7mm以上にあるよ
うに構成したものである。
この発明のメタル製のウッドクラブのヘッドでは、ア
マチュアゴルファーのヒッティングエリアの中心とヘッ
ドのスィートエリアの中心とが合致することとなり、ヘ
ッドのスピードを効率良くボールに伝えることができ
る。
マチュアゴルファーのヒッティングエリアの中心とヘッ
ドのスィートエリアの中心とが合致することとなり、ヘ
ッドのスピードを効率良くボールに伝えることができ
る。
以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして
説明する。
説明する。
第1図はメタル製のウッドクラブのヘッド1を示し、
フェース部材3のフェース面Fの厚みとクラウン6側の
厚みを厚くし、ソール5の厚みを従来よりも薄くするこ
とにより、ヘッド1の重心Gからフェース面Fに垂線を
下ろした直線がフェース面Fと交わる点がフェースセン
ターCより上側7mm以上となった。このメタル製のウッ
ドクラブのヘッド1の内部は中空部2に形成されてい
る。符号4はサイドソールを示す。
フェース部材3のフェース面Fの厚みとクラウン6側の
厚みを厚くし、ソール5の厚みを従来よりも薄くするこ
とにより、ヘッド1の重心Gからフェース面Fに垂線を
下ろした直線がフェース面Fと交わる点がフェースセン
ターCより上側7mm以上となった。このメタル製のウッ
ドクラブのヘッド1の内部は中空部2に形成されてい
る。符号4はサイドソールを示す。
第2図はフェース面上重心位置とフェースセンターC
との差DYGを示し、このDYGが7mm以上となった。第6図
に示すような従来のパーシモン製のヘッドではDYGが5.2
mmであった。
との差DYGを示し、このDYGが7mm以上となった。第6図
に示すような従来のパーシモン製のヘッドではDYGが5.2
mmであった。
第3図は、インパクトにおけるヘッドがボールにどの
ように作用するかの説明であり、ヘッド1がロフト通り
に進入しボールと衝突すると仮定した場合、重心位置で
の打撃はヘッドにもボールにも余計な回転が生ぜず、最
大のボールスピードが生まれ、このポイント以外ではボ
ールとヘッドに回転が生じてボールスピードは減少す
る。すなわち、ヘッドが回転しないポイントが最も効率
良くボールに力を伝えることができる。第4図は、実際
面で考察するために、水平打ちの場合を想定したもので
あり、この場合には必ずフェース面Fに沿った成分が生
じ、これがスピンの成分となる。この場合、接線と法線
方向に力が分散されるがその合力がヘッド1の重心Gを
通ればやはりヘッドは回転せず、このときボールBは最
大のスピードが与えられる。そのポイントは、ヘッドの
重心深さとロフト角および打ち出し角によって決定され
るが、簡便には、 Δ=ZGtan(ロフト−打ち出し角) ここでΔはズレを示す。この式により、ボールスピー
ド最大点は、フェース面F上の重心位置のZGtan(ロフ
ト−打ち出し角)だけ下に位置することになる。このと
き、打ち出し角は、打ち方やヘッドスピードによって異
なるものであり、一義的に決まるわけではないが、クラ
ブ設計上、ボールスピード最大点の割り出しが必要とな
る。今、ロフト角を10゜とすれば打ち出し角は大体その
半分以上である。そこで、最大ズレは、メタル製のヘッ
ドの場合、重心深さが20mm前後であり、約2mmとなる。
従って、クラブ設計上は、この重心位置をアマチュアゴ
ルファーの大半のヒッティングエリアとなる点の上2mm
程度に設定すれば、最も遠くにボールを飛ばす確率を増
すことができることとなる。アマチュアゴルファーにお
けるヒッティングエリアは−5〜5゜の範囲でヘッドの
進入があり、重心の位置は の範囲が良い。
ように作用するかの説明であり、ヘッド1がロフト通り
に進入しボールと衝突すると仮定した場合、重心位置で
の打撃はヘッドにもボールにも余計な回転が生ぜず、最
大のボールスピードが生まれ、このポイント以外ではボ
ールとヘッドに回転が生じてボールスピードは減少す
る。すなわち、ヘッドが回転しないポイントが最も効率
良くボールに力を伝えることができる。第4図は、実際
面で考察するために、水平打ちの場合を想定したもので
あり、この場合には必ずフェース面Fに沿った成分が生
じ、これがスピンの成分となる。この場合、接線と法線
方向に力が分散されるがその合力がヘッド1の重心Gを
通ればやはりヘッドは回転せず、このときボールBは最
大のスピードが与えられる。そのポイントは、ヘッドの
重心深さとロフト角および打ち出し角によって決定され
るが、簡便には、 Δ=ZGtan(ロフト−打ち出し角) ここでΔはズレを示す。この式により、ボールスピー
ド最大点は、フェース面F上の重心位置のZGtan(ロフ
ト−打ち出し角)だけ下に位置することになる。このと
き、打ち出し角は、打ち方やヘッドスピードによって異
なるものであり、一義的に決まるわけではないが、クラ
ブ設計上、ボールスピード最大点の割り出しが必要とな
る。今、ロフト角を10゜とすれば打ち出し角は大体その
半分以上である。そこで、最大ズレは、メタル製のヘッ
ドの場合、重心深さが20mm前後であり、約2mmとなる。
従って、クラブ設計上は、この重心位置をアマチュアゴ
ルファーの大半のヒッティングエリアとなる点の上2mm
程度に設定すれば、最も遠くにボールを飛ばす確率を増
すことができることとなる。アマチュアゴルファーにお
けるヒッティングエリアは−5〜5゜の範囲でヘッドの
進入があり、重心の位置は の範囲が良い。
先の第1図に示すメタル製のヘッド1は、溶接をクラ
ウン側で実施し、ソール部の厚みを約1mmとし、クラウ
ンの厚みを2.5mmとした結果、DYGが7mmとなった。従来
のメタル製のヘッドはソールプレート側で溶接されるた
めに、第7図に示すようにソール側が厚くなっていて、
DYGは3.8mmであった。
ウン側で実施し、ソール部の厚みを約1mmとし、クラウ
ンの厚みを2.5mmとした結果、DYGが7mmとなった。従来
のメタル製のヘッドはソールプレート側で溶接されるた
めに、第7図に示すようにソール側が厚くなっていて、
DYGは3.8mmであった。
第5図に示すグラフ中符号Iは第1図に示すメタル製
のヘッド1で、DYGを7mmとしたものであり、ロフト角12
゜、ヘッドスピード45m/Sで打撃ロボットで試打した結
果を示す。また、グラフ中符号IIは第6図に示すパーシ
モン製のヘッドであり、DYGを5.2mmとしたものである。
のヘッド1で、DYGを7mmとしたものであり、ロフト角12
゜、ヘッドスピード45m/Sで打撃ロボットで試打した結
果を示す。また、グラフ中符号IIは第6図に示すパーシ
モン製のヘッドであり、DYGを5.2mmとしたものである。
以上説明したように、この発明のメタル製のウッドク
ラブのヘッドでは、ヘッドの重心からフェース面に垂線
を下ろした直線がフェース面と交わる交点をフェースセ
ンターより上7mm以上に設定したので、アマチュアゴル
ファーの大半のヒッティングポイントとフェース面上重
心位置とが一致することとなり、ボールにヘッドのスピ
ードが効率良く伝わり、飛距離を向上させることができ
る。
ラブのヘッドでは、ヘッドの重心からフェース面に垂線
を下ろした直線がフェース面と交わる交点をフェースセ
ンターより上7mm以上に設定したので、アマチュアゴル
ファーの大半のヒッティングポイントとフェース面上重
心位置とが一致することとなり、ボールにヘッドのスピ
ードが効率良く伝わり、飛距離を向上させることができ
る。
第1図はこの発明の好適な実施例を示した断面図、第2
図はフェース面上重心位置とフェースセンターとの差DY
Gを示す説明図、第3図および第4図はヘッドがボール
をインパクトした状態における作用を説明する図、第5
図はこの発明の実施例と従来品との打点の違いにおける
ボールスピードの相違を示すグラフ、第6図は従来例を
示す断面図、第7図も従来例を示す断面図、第8図は芝
上のボールを打撃する場合の説明図である。 1……ヘッド、 G……重心、 F……フェース面、 C……フェースセンター。
図はフェース面上重心位置とフェースセンターとの差DY
Gを示す説明図、第3図および第4図はヘッドがボール
をインパクトした状態における作用を説明する図、第5
図はこの発明の実施例と従来品との打点の違いにおける
ボールスピードの相違を示すグラフ、第6図は従来例を
示す断面図、第7図も従来例を示す断面図、第8図は芝
上のボールを打撃する場合の説明図である。 1……ヘッド、 G……重心、 F……フェース面、 C……フェースセンター。
Claims (2)
- 【請求項1】ティアップして打撃するメタル製のウッド
クラブのヘッドにおいて、 ヘッドの重心からフェース面に垂線を下した直線がフェ
ース面と交わる交点をフェースセンターより上側7mm以
上にあるように設定したことを特徴とするメタル製のウ
ッドクラブのヘッド。 - 【請求項2】ロフト角5゜〜17゜のメタル製のウッドク
ラブのヘッドにおいて、前記交点がフェースセンターよ
り上側7〜12mmの範囲にあることを特徴とする請求項1
に記載のメタル製のウッドクラブのヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1215356A JP2820968B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | メタル製のウッドクラブのヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1215356A JP2820968B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | メタル製のウッドクラブのヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0377567A JPH0377567A (ja) | 1991-04-03 |
JP2820968B2 true JP2820968B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=16670939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1215356A Expired - Lifetime JP2820968B2 (ja) | 1989-08-22 | 1989-08-22 | メタル製のウッドクラブのヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2820968B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6339510B2 (ja) * | 2015-02-27 | 2018-06-06 | グローブライド株式会社 | ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ |
JP6374332B2 (ja) * | 2015-02-27 | 2018-08-15 | グローブライド株式会社 | ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53140136A (en) * | 1977-05-10 | 1978-12-06 | Nippon Gakki Seizo Kk | Golf wood club |
JPS57157374U (ja) * | 1981-03-30 | 1982-10-02 |
-
1989
- 1989-08-22 JP JP1215356A patent/JP2820968B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0377567A (ja) | 1991-04-03 |
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