JP2820932B2 - スペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散通信装置

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JP2820932B2
JP2820932B2 JP4494797A JP4494797A JP2820932B2 JP 2820932 B2 JP2820932 B2 JP 2820932B2 JP 4494797 A JP4494797 A JP 4494797A JP 4494797 A JP4494797 A JP 4494797A JP 2820932 B2 JP2820932 B2 JP 2820932B2
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敏也 小橋
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株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J13/00Code division multiplex systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データおよび
電算機データや、動画像等の大容量の情報、あるいはリ
アルタイムかつ大容量の高速データ等の異なる伝送速度
の情報信号を、効率的に扱えるスペクトラム拡散通信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有線通信の分野では、パケット通信技術
によって、電算機データ等を異なる情報速度でサービス
することが可能となっている。このため、無線通信の分
野でも無線LAN等でその対応が求められている。これ
を解決するために、従来は、パイロット信号に速度情報
を乗せる方式により、異なる情報伝送速度でデータを伝
送するようにしていた。
【0003】近年、米国において標準化されたIS-95 に
おいては、パイロット信号に速度情報を乗せることな
く、符号化された信号が復号化できるまで、全ての可変
し得る情報速度で復号化処理を行うことにより、情報速
度を判定する方式が採用されている。しかし、IS-95 方
式は音声等の通信を主としているため、情報速度は10kb
ps(bits per second)程度までの通信を対象としてお
り、動画像等のリアルタイム伝送のために必要な情報速
度である10Mbps程度までの高速化は考慮されていない。
【0004】ここで、IS-95 方式におけるスペクトラム
拡散(SS)送信機及び、スペクトラム拡散(SS)受
信機の概略構成を図11および図12にそれぞれ示す。
図11に示すSS送信機において、データソースに応じ
て異なる情報速度を取る情報信号411は、符号化およ
び情報信号再構成器413に入力される。符号化および
情報信号再構成器413において、情報信号411は情
報速度信号412により符号化される。さらに、情報速
度信号412により、何れの情報速度の情報信号411
であっても、情報速度を符号化周期ごとの制御ビットに
付加し、情報信号411の取り得る最大の情報速度以上
の共通の情報速度に変更される。その後、情報変調器4
15において、例えばQPSK変調されて、さらに拡散
符号発生器414より発生された拡散符号により拡散変
調器416においてスペクトラム拡散され、送信信号4
17とされる。
【0005】また、図12に示すSS受信機において、
スペクトラム拡散された受信信号421は、逆拡散変調
器423に入力されて、逆拡散信号発生器422により
発生されたSS送信機と同じ拡散符号と乗算されること
により、逆拡散処理が行われる。次いで、情報復調器4
24において、例えばQPSK復調されて、復号化及
び、情報速度判定器425に入力される。復号化および
情報速度判定器425では、復号化すべき情報信号の情
報速度を判定するために、全ての情報速度に対応した復
号化を繰り返すことにより、情報速度を判定している。
そして、判定された情報速度に応じた復号化が行われ
る。これにより、元の情報信号が復調情報信号426と
して得られるようになる。
【0006】なお、本来は受信信号421はRAKE受
信をするために、例えば4つの回路に分配され、パスの
遅延時間に応じた発生タイミングの異なる同一拡散符号
で、受信信号の各々のパスを逆拡散し、情報復調した
後、合成するようにしているが、その構成の図示は省略
している。また、フェージングに対応するために、2ブ
ランチアンテナダイバーシチを行っているが同様に図示
を省略している。さらに、帯域制限、高周波(RF)部
についても同様に図示を省略している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のSS送信機にお
いては、10Mbps程度までの情報速度に対応するには、情
報変調器415において、常時、10Mbps程度での情報の
変調が必要となる。また、SS受信機においては、復号
化及び、情報速度判定器425において復号化すべき情
報信号の情報速度を判定するために、全ての情報速度に
対応した復号化を繰り返し、情報速度を判定するように
している。したがって、取り得る情報速度が増えると復
号化器における情報速度の判定のための繰り返し回数が
増えるので、復号化処理が困難となる。さらに、10Mbps
程度までの情報速度に対応するには、送信側の情報変調
器415と同様に、情報復調器424においても、常
時、10Mbps程度で復調を行う必要がある。
【0008】つまり、このようなSS送信機において
は、符号化の時に符号化周期ごとに共通の制御ビットを
加えた上で、全ての情報速度の時に、取り得る最大の情
報速度以上の共通情報速度に変更する必要がある。その
ため、取り得る最大の情報速度が高くなった時には、情
報変調器では、常時、高速に変調する必要が生じる。ま
た、SS受信機では、取り得る最大の情報速度が高くな
った時には、情報復調器424で、情報変調器415と
同様に、常時、高速で復調する必要がある。さらに、取
り得る情報速度の種類が増えた時には、情報速度を判定
するために繰り返し行う復号化により、復号化器におけ
る処理時間が増大する。したがって、この方式は、高速
で多種類の情報速度を取り得るサービスを行うには適し
ていないという問題点があった。
【0009】さらに、IS-95方式は上り回線において、
部分相関を行うため、相互相関による劣化が考えられる
と共に、取り得るべきデータ速度の種類増加による回路
負担が大きい。したがって、これらの影響で、符号化
部、復号化部に対する要求が厳しくなる。また、一般的
なPN符号として、M系列により評価されているサイク
リック符号では、拡散符号数に対する拡散符号種類が非
常に少ないため、屋内外の環境で10Mbps程度の高速ユー
ザービットレートのCDMA(CODE DIVISION MULTIPLE
ACCESS)通信に使用するには不適切な拡散符号を使用
していると言える。
【0010】そこで、本発明は、情報信号速度が高くな
っても高速な変復調を行う必要がないと共に、情報速度
が低くなった時に高品質で情報を伝送することができ、
さらに、復号化器における復号化処理を所望の情報速度
でのみ行うことができるようにしたスペクトラム通信装
置を提供することを目的としている。さらに、本発明
は、遅延波の分離、さらには合成が行えると共に、必要
以上にチップレートを早めることなく、不特定多数のユ
ーザーが高速の通信を行うことのできるスペクトラム通
信装置を提供することを他の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の送信側のスペクトラム拡散通信装置は、入
力された情報信号の情報速度信号により、入力された情
報信号を所定の速度とされている複数の系列に振り分け
際に、前記所定の速度以上の情報信号の場合は、順次
前記複数の系列に振り分け、前記所定の速度の情報信号
の場合は、前記複数の系列の内のいずれか一つの系列に
振り分け、前記所定の速度以下の情報信号の場合は、同
一の情報信号を所定の時間毎に前記複数の系列の異なる
系列に振り分けるようにした情報信号再構成器と、該情
報信号再構成器よりの出力に対応して、拡散符号発生の
タイミングと周期が変更される符号発生器と、該符号発
生器で発生された同一符号速度で、相互に異なる同一符
号長の拡散符号により、前記複数の系列上のそれぞれの
信号をスペクトラム拡散する拡散変調器と該拡散変調器
からの複数の出力を加算して送信する手段とを備えてい
る。
【0012】また、上記目的を達成する本発明の受信側
のスペクトラム拡散通信装置は、スペクトラム拡散され
た受信信号を複数の系列に分配する手段と、該複数の系
列の各々に設けられた、同一符号速度で、同一符号長の
相互に異なる拡散符号により逆拡散処理するよう構成さ
れた複数の整合フィルタと、該整合フィルタの出力情報
に基づいて復調すべき情報信号の速度を判定する情報速
度判定器と、該情報速度判定器から得られた情報速度に
応じて復調された、前記複数の系列上の復調信号を元の
情報信号に再構成する復調信号再構成器を備えている。
さらに、本発明のスペクトラム拡散通信装置は、上記送
信側の手段と、受信側の手段を共に備えるようにしても
よい。
【0013】このような本発明によれば、スペクトラム
拡散通信装置の送信機において、情報信号の速度情報信
号により、入力された情報信号を所定の速度とされてい
る複数の系列に振り分けて、同一符号速度で、同一符号
長の相互に異なる拡散符号で、各々の系列上の信号を拡
散するようにしたので、符号化周期ごとに共通の制御ビ
ットを付加する必要がなく、また、情報変調器におい
て、取り得る最大の情報速度以上で変調をする必要がな
いため、情報変調器の情報変調速度が低速化されると共
に、情報変調器の回路を簡素化することができるように
なる。また、情報速度が低くなった時に高品質で情報を
伝送することができるようになる。
【0014】また、スペクトラム拡散受信機において、
受信信号を複数の系列に分配して、各々の系列で、同一
符号速度で、同一符号長の相互に異なる逆拡散符号で逆
拡散を行い、その出力情報に基づき、幾つかの情報速度
の中で復調すべき情報信号の速度を瞬時に判定し、得ら
れた速度情報により、複数の系列上の復調信号を同一系
列上に再構成するようにしたので、取り得る最大の情報
速度以上で復調する必要がなく、また、復号化器におけ
る速度情報の判定を不要とするため、情報復調器の情報
復調速度が低速化されると共に、復号化器における復号
化の時間が短縮されると共に、情報復調器及び、復号化
器の回路を簡素化することができる。また、情報速度が
低くなった時に情報を高品質で復号することができるよ
うになる。
【0015】さらに、上記他の目的を達成するために、
本発明の送信側の他のスペクトラム拡散通信装置は、入
力された情報信号の情報伝送速度と、無線伝搬環境との
両方あるいはいずれか一方に応じて、該入力された情報
信号を複数の系列に振り分ける際に、前記所定の速度以
上の情報信号の場合は、順次前記複数の系列に振り分
け、前記所定の速度の情報信号の場合は、前記複数の系
列の内のいずれか一つの系列に振り分け、前記所定の速
度以下の情報信号の場合は、同一の情報信号を所定の時
間毎に前記複数の系列の異なる系列に振り分けるように
した情報信号再構成器と、該情報信号再構成器よりの出
力に対応して、拡散符号発生のタイミングと周期の変更
手段のある符号発生器と、該符号発生器で発生された同
一符号速度で、同一符号長の相互に異なる拡散符号によ
り、前記複数の系列上のそれぞれの信号をスペクトラム
拡散する拡散変調器と、該拡散変調器から出力される複
数の系列の出力を加算して送信する送信手段とを備える
ようにしている。さらにまた、上記本発明の他の送信側
のスペクトラム拡散通信装置において、初期送信時とそ
の後の前記入力情報の送信時とで、利用する拡散符号の
系列数および周期の両方あるいはいずれか一方を変更す
るようにしてもよい。さらにまた、上記本発明の他の送
信側のスペクトラム拡散通信装置において、前記符号発
生器が、同一符号長でゴールド符号程度の拡散符号種類
の拡散系列、もしくは同一符号長でM系列より拡散符号
種類数が多い拡散系列を発生するようにしてもよい。
【0016】また、上記他の目的を達成する本発明の受
信側の他のスペクトラム拡散通信装置は、スペクトラム
拡散された受信信号を複数系列に分配する手段と、同一
符号速度、同一符号長の相互に異なる逆拡散符号により
逆拡散処理を行うよう構成された、該複数の系列の各々
に設けられた整合フィルタと、該整合フィルタの出力情
報に基づいて復調すべき情報信号の速度を判定する情報
速度判定器と、該情報速度判定器から得られた情報速度
に応じて復調された、前記複数の系列上の復調信号を元
の情報信号に再構成する復調信号再構成器とを備え、受
信待機時とデータ受信時とで、利用する前記逆拡散符号
の系列数および周期の両方あるいはいずれか一方を変更
するようにしている。
【0017】さらにまた、上記本発明の受信側の他のス
ペクトラム拡散通信装置において、データ受信時に、前
記複数系列の各々の系列上で、拡散符号一周期を単位と
して少なくとも隣接する拡散符号が異なるように拡散符
号群を巡回させて逆拡散処理を行うようにされており、
その際の逆拡散符号は、同一符号長でゴールド符号程度
の拡散符号種類の拡散符号系列、もしくは同一符号長で
M系列より拡散符号種類が多い拡散系列としてもよい。
なお、本発明の他のスペクトラム拡散通信装置におい
て、上記送信側の手段と、受信側の手段を共に備えるよ
うにしてもよい。
【0018】このような他の本発明によれば、さらに加
えて遅延波の生じる伝搬環境下でも使用可能で、さら
に、受信時の初期同期確率を向上することのできるCD
MA通信に適したスペクトラム拡散通信装置を実現する
ことができる。また、拡散符号の一周期を単位として、
隣接する拡散符号が異なる拡散符号となるよう巡回させ
ることで、拡散符号の一周期を超える遅延波の分離、さ
らに合成を可能とし、さらに、拡散符号を同一符号長で
ゴールド符号程度の拡散符号種類の拡散系列、もしくは
同一符号長でM系列より拡散符号種類が多い拡散系列と
することで、遅延波の生じる伝搬環境下で不特定多数の
ユーザーが使用可能なCDMA通信に適したスペクトラ
ム拡散通信装置を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスペクトラム拡散
通信装置の第1の実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明のスペクトラム拡散通信装
置の第1の実施の形態におけるスペクトラム拡散送信機
の構成を示す一例である。この図において、情報信号8
11は、情報速度信号812により、符号化器813に
おいて符号化される。符号化された情報信号811は、
情報信号再構成器814に入力され、情報速度信号81
2により同一速度の情報信号に変換された後に、k個の
複数系列に振り分けられる。振り分けられた情報信号
は、拡散変調器817に入力されて、情報速度信号81
2により拡散符号の発生のタイミングと周期が変更され
る拡散符号発生器816により発生された拡散符号PN
1〜PNkが各々の情報信号に乗算されることにより、
スペクトラム拡散される。この場合、拡散符号PN1〜
PNkの符号速度(チップレート)は同じであると共
に、同一符号長の相互に異なる拡散符号とされる。ただ
し、kは正の整数である。
【0020】この拡散変調器817によりスペクトラム
拡散されたk個の情報信号は、情報変調器815におい
てDBPSK変調、QPSK変調、あるいはオフセット
QPSK変調等より、予め、決められている変調方式に
より変調される。すなわち、uビット単位で変調がなさ
れる。ただし、uは正の整数であり、BPSK変調の場
合は1となり、QPSK変調の場合は2となる。そし
て、情報変調器815において変調されたk個の信号
は、加算器において加算されて送信信号818となる。
【0021】このように構成されたスペクトラム拡散送
信機における、データソースに応じて情報速度が変更さ
れる情報信号811の信号形態を図2(a)に、送信信
号818の信号形態を図2(b)に示す。ただし、ここ
では説明の都合上、情報変調器815の変調方式をBP
SK変調方式、つまりu=1とされ、拡散符号発生器8
16の発生する拡散符号PN1〜PNkが3種類、すな
わち拡散符号PN1,PN2,PN3とされているもの
とする。また、拡散符号PN1,PN2,PN3の周期
はτ(sec.)とされる。なお、情報信号aiは変調
方式をBPSK変調としたので、1(bit)の情報信
号となる。ただし、iは正の整数である。
【0022】図2(a)において、状態1は、情報信号
a1,a2,・・・a17,a18が画像信号等の最大
の情報速度3/τ(bps)とされた場合を示してい
る。この場合は、入力された情報信号の速度が情報信号
再構成器814で振り分けられた情報速度の3倍とされ
ているので、3系統に振り分けられる。この振り分け
は、情報信号aiのiが3m+1(ただし、mは0,
1,2,・・・である。)の情報信号a1,a4,a7
・・・が第1系列に、情報信号aiのiが3m+2の情
報信号a2,a5,a8・・・が第2系列に、情報信号
aiのiが3(m+1)の情報信号a3,a6,a9・
・・が第3系列に振り分けられる。なお、振り分けられ
た3系列の各情報信号の速度は1/3の速度である1/
τ(bps)の共通速度とされる。
【0023】このように、情報信号再構成器814にお
いて3系統に振り分けられた情報信号は、拡散変調器8
17においてそれぞれスペクトラム拡散処理されて、情
報変調器815によりそれぞれBPSK変調される。な
お、拡散変調器817において、第1系列の情報信号a
1,a4,a7・・・は拡散符号PN1によりスペクト
ラム拡散処理され、第2系列の情報信号a2,a5,a
8・・・は拡散符号PN2によりスペクトラム拡散処理
され、第3系列の情報信号a3,a6,a9・・・は拡
散符号PN3によりスペクトラム拡散処理される。これ
により、図2(b)の状態1に示すような3系列の送信
信号が得られるようになる。この3系列の送信信号は加
算されて、送信信号818として送信される。
【0024】状態2は情報信号a1,a2,a3,a4
・・・が、情報速度2/τ(bps)とされた場合を示
している。この場合は、情報信号の速度が情報信号再構
成器814で振り分けられた情報速度の2倍とされてい
るので、2系統に分割されて振り分けられる。この振り
分けは、情報信号aiのiが奇数の第1系列の情報信号
a1,a3,a5・・・と、情報信号aiのiが偶数の
第2系列の情報信号a2,a4,a6・・・とに振り分
けられる。なお、振り分けられた2系列の情報信号の速
度は1/2の速度である1/τ(bps)の共通速度と
される。
【0025】このように、情報信号再構成器814にお
いて振り分けられた2系列の情報信号は、拡散変調器8
17においてそれぞれスペクトラム拡散処理されて、情
報変調器815によりそれぞれBPSK変調される。な
お、拡散変調器817において、第1系列の情報信号a
1,a3,a5・・・は拡散符号PN1によりスペクト
ラム拡散処理され、第2系列の情報信号a2,a4,a
6・・・は拡散符号PN2によりスペクトラム拡散処理
される。この場合、拡散符号PN3は使用されない。こ
れにより、図2(b)の状態2に示すような2系列の送
信信号が得られるようになる。この2系列の送信信号は
加算されて、送信信号818として送信される。
【0026】状態3は情報信号a1,a2,a3,a4
・・・が、情報速度1/τ(bps)とされている場合
を示している。この場合は、情報信号の速度が情報信号
再構成器814で出力される速度と等しいので、そのま
ま1系列の情報信号として出力される。この情報信号再
構成器814よりの第1系列の情報信号は、拡散変調器
817においてスペクトラム拡散処理されて、情報変調
器815によりBPSK変調される。なお、拡散変調器
817において、第1系列の情報信号a1,a2,a3
・・・は拡散符号PN1によりスペクトラム拡散処理さ
れる。この場合、拡散符号PN2,PN3は使用されな
い。これにより、図2(b)の状態3に示すような1系
列の送信信号が得られるようになり、送信信号818と
して送信される。
【0027】状態4は情報信号a1,a2,a3,・・
・が、情報速度1/2τ(bps)とされている場合を
示している。この場合は、情報速度が情報信号再構成器
814から出力される情報信号の速度の1/2とされて
いるので、情報信号aiはτ毎の奇数番目の期間におい
て、第1の系列として出力されると共に、τ毎の偶数番
目の期間において第2の系列して出力される。出力され
た第1系列および第2系列の同じ内容の情報信号aiは
それぞれ拡散変調器817においてスペクトラム拡散処
理されて、情報変調器815によりそれぞれBPSK変
調される。なお、情報信号再構成器814から出力され
る2系列の情報信号の速度は、元の情報信号の2倍とさ
れた1/τ(bps)の共通速度とされる。
【0028】また、拡散変調器817において、第1の
系列の情報信号a1,a2,a3・・・は拡散符号PN
1によりスペクトラム拡散処理され、第2の系列の情報
信号a1,a2,a3・・・は拡散符号PN2によりス
ペクトラム拡散処理される。この場合、拡散符号PN3
は使用されない。これにより、図2(b)の状態4に示
すような2系列の送信信号が得られるようになる。この
2系列の送信信号は加算されて、送信信号818として
送信される。このように、送信信号818は拡散符号P
N1と拡散符号PN2とにより、各々が2τ(se
c.)間隔で、τ(sec.)の時間差すなわち、拡散
符号の一周期の時間差を有して拡散され、この2系列が
加算される。
【0029】状態5は情報信号a1,a2,・・・が、
情報速度1/3τ(bps)とされている場合を示して
いる。この場合は、情報速度が情報信号再構成器814
から出力される情報信号の速度の1/3とされているの
で、3τの周期の最初のτ期間において情報信号aiは
第1の系列として出力され、3τの周期の2番目のτ期
間において情報信号aiは第2の系列して出力され、3
τの周期の最後のτ期間において情報信号aiは第3の
系列して出力される。出力された第1系列ないし第3系
列の同じ内容の3系列の情報信号aiは拡散変調器81
7においてそれぞれスペクトラム拡散処理されて、情報
変調器815によりそれぞれBPSK変調される。な
お、情報信号再構成器114から出力される3系列の情
報信号の速度は、元の情報信号の3倍とされた1/τ
(bps)の共通速度とされる。
【0030】また、拡散変調器817において、第1の
系列の情報信号a1,a2,a3・・・は拡散符号PN
1によりスペクトラム拡散処理され、第2の系列の情報
信号a1,a2,a3・・・は拡散符号PN2によりス
ペクトラム拡散処理され、第3の系列の情報信号a1,
a2,a3・・・は拡散符号PN3によりスペクトラム
拡散処理される。これにより、図2(b)の状態5に示
すような3系列の送信信号が得られるようになる。この
3系列の送信信号は加算されて、送信信号818として
送信される。このように、送信信号818は拡散符号P
N1、拡散符号PN2、および拡散符号PN3により、
各々が3τ(sec.)間隔で、τ(sec.)づつの
時間差すなわち、拡散符号一周期の時間差を有して拡散
され、この3系列が加算される。
【0031】このようにして、同一符号速度(チップレ
ート)で同一符号長の相互に異なる符号により構成され
た拡散符号を3種類用いることにより、5種類の異なる
速度の情報信号のスペクトラム拡散送信が可能となる。
また、ここでは拡散符号が3種類の場合について説明し
たが、k個の場合には同様にして、(2k―1)種類の
速度の情報信号が送信可能である。ただし、kは2以上
の整数とする。この場合、入力されるデータソースから
の情報信号の速度が高速な場合は、情報速度を低下させ
て複数系列を用いて並列に伝送するようにしている。ま
た、入力されるデータソースからの情報信号の速度が低
速な場合は、情報速度を高くして、同じ内容の情報信号
を複数系列を用いて並列に伝送するようにしている。し
たがって、同一帯域の伝送路を用いて高速な情報から低
速の情報まで伝送することができると共に、低速の情報
の場合は高品質で伝送することができるようになる。
【0032】次に、本発明のスペクトラム拡散通信装置
におけるスペクトラム拡散受信機の構成の一例を図3に
示す。この図において、受信信号821は、逆拡散変調
器822に入力されて逆拡散処理が行われる。この場
合、逆拡散変調器822では、送信時の複数の系列の拡
散符号に対応した逆拡散処理を行うk個の整合フィルタ
1〜整合フィルタkにおいて逆拡散処理される。ここで
の、整合フィルタ1〜整合フィルタkは、SAW(Surf
ace Acoustic Wave)整合フィルタ、デジタル整合フィ
ルタ等の非同期で瞬時にその出力が得られるものとされ
ている。
【0033】逆拡散変調器822からの逆拡散された複
数系列の受信信号は、情報信号速度判定器823に入力
されて受信信号の速度が判定される。情報信号速度判定
器823において判定された速度情報信号824は、情
報復調器825、復号信号再構成器826、および復号
化器827へ供給される。情報復調器825においては
速度情報信号824に応じて、復調すべき信号の存在す
る系列において、送信機の情報変調器815で用いられ
た変調方式に対応した復調が行われる。この復調信号
は、複数系列の仮復調信号1,仮復調信号2,・・・仮
復調信号kとして、復調信号再構成器826に入力され
る。復調信号再構成器826においては、速度情報信号
824に基づいて、k個の系列の仮復調信号が同一系列
上に再構成される。次いで、復号化器827において、
速度情報信号824に基づいて復号化が行われる。
【0034】このように構成されたスペクトラム拡散受
信機の動作を示すタイミングチャートを図4に示す。な
お、図4においては、前記した図2と同様の条件の場合
についてのタイミングチャートを示している。また、送
信側での拡散符号の種類が3種類とされているので、整
合フィルタも3種類(整合フィルタ1,整合フィルタ
2,整合フィルタ3)とされている。
【0035】状態1は最高の情報速度3/τ(bps)
の情報信号が送信された場合を示している。整合フィル
タ1からは拡散符号の一周期であるτ(sec.)間隔
で逆拡散信号が出力され、同時刻に整合フィルタ2と整
合フィルタ3においても逆拡散信号が出力される。この
ように、同時刻に3系列出力される逆拡散信号を、情報
信号速度判定器823に入力することにより、情報速度
が3/τ(bps)であると、瞬時に判定される。逆拡
散変調器822より出力される3系列の逆拡散信号は、
情報復調器825に入力され、判定された情報速度信号
824に基づいて、BPSK復調される。復調された3
系列の仮復調信号1,2,3は、復調信号再構成器82
6に入力されて、単一時系列上にτ/3(sec.)間
隔で仮復調信号1、仮復調信号2、仮復調信号3の順番
に並べられ、情報速度が3/τ(bps)の情報信号が
復調される。
【0036】これにより、複数系列で伝送された情報信
号は、ai,ai+1,・・・と元の情報信号の順番に
並べ換えられる。並べ換えられて1系統とされた復調信
号は、復号化器827において情報速度信号824に基
づいて復号化処理が行われ、復調情報信号828として
元の情報信号が再生されるようになる。
【0037】状態2は情報速度が2/τ(bps)の情
報信号が送信された場合を示している。整合フィルタ1
からはτ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力され、同
時刻に整合フィルタ2においても逆拡散信号が出力され
る。しかし、整合フィルタ3からは何も出力されない。
このように、同時刻に2系列出力される逆拡散信号を、
情報信号速度判定器823に入力することにより、情報
速度が2/τ(bps)であると、瞬時に判定される。
逆拡散変調器822より出力される2系列の逆拡散信号
は、情報復調器825に入力され、判定された情報速度
信号824に基づいて、BPSK復調される。復調され
た2系列の仮復調信号1,2は、復調信号再構成器82
6に入力されて、単一時系列上にτ/2(sec.)間
隔で仮復調信号1、仮復調信号2の順番に並べられ、情
報速度が2/τ(bps)の情報信号が復調される。
【0038】これにより、複数系列で伝送された情報信
号は、ai,ai+1,・・・と元の情報信号の順番に
並べ換えられる。並べ換えられて1系統とされた復調信
号は、復号化器827において情報速度信号824に基
づいて復号化処理が行われ、復調情報信号828として
元の情報信号が再生されるようになる。
【0039】状態3は情報速度1/τ(bps)の情報
信号が送信された場合を示している。整合フィルタ1か
らはτ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力されるが、
整合フィルタ2、および整合フィルタ3からは何も出力
されない。このように、1系列だけ出力される逆拡散信
号を、情報信号速度判定器823に入力することによ
り、情報速度が1/τ(bps)であると、瞬時に判定
される。逆拡散変調器822より出力される1系列の逆
拡散信号は、情報復調器825に入力され、判定された
情報速度信号824に基づいて、BPSK復調される。
復調された1系列の仮復調信号1は、復調信号再構成器
826に入力されて、そのまま出力されることにより、
情報速度が1/τ(bps)の情報信号が復調される。
この復調信号は、復号化器827において情報速度信号
824に基づいて復号化処理が行われ、復調情報信号8
28として元の情報信号が再生されるようになる。
【0040】状態4は情報速度1/2τ(bps)の情
報信号が送信された場合を示している。整合フィルタ1
からは2τ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力され、
整合フィルタ2からはτ(sec.)オフセットされ
て、2τ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力される。
しかし、整合フィルタ3からは何も出力されない。この
ように、出力される逆拡散信号を、情報信号速度判定器
823に入力することにより、情報速度が1/2τ(b
ps)であると判定される。
【0041】逆拡散変調器822より出力される2系列
の逆拡散信号は、情報復調器825に入力され、判定さ
れた情報速度信号824に基づいて、それぞれBPSK
復調される。復調された2系列の仮復調信号1,2は、
復調信号再構成器826に入力されて、2系統の仮復調
信号が合成されることにより情報速度が1/2τ(bp
s)の情報信号が復調される。合成された復調信号は、
復号化器827において情報速度信号824に基づいて
復号化処理が行われ、復調情報信号828として元の情
報信号が再生されるようになる。
【0042】状態5は情報速度1/3τ(bps)の情
報信号が送信された場合を示している。整合フィルタ1
からは3τ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力され、
整合フィルタ2からはτ(sec.)オフセットされ
て、3τ(sec.)間隔で逆拡散信号が出力される。
さらに、整合フィルタ3からはさらにτ(sec.)オ
フセットされて、3τ(sec.)間隔で逆拡散信号が
出力される。このように、出力される逆拡散信号を、情
報信号速度判定器823に入力することにより、情報速
度が1/3τ(bps)であると判定される。
【0043】逆拡散変調器822より出力される3系列
の逆拡散信号は、情報復調器825に入力され、判定さ
れた情報速度信号824に基づいて、それぞれBPSK
復調される。復調された3系列の仮復調信号1,2,3
は、復調信号再構成器826に入力されて、3系統の仮
復調信号が合成されることにより情報速度が1/3τ
(bps)の情報信号が復調される。この合成された復
調信号は、復号化器827において情報速度信号824
に基づいて復号化処理が行われ、復調情報信号828と
して元の情報信号が再生されるようになる。このよう
に、3種類の整合フィルタ1,2,3を用いることによ
り、5種類の異なる情報速度の情報信号を復調すること
ができる。同様に、k種類の整合フィルタを用いること
により、2k―1種類の情報速度の情報信号が受信可能
である。ただし、kは2以上の整数とする。
【0044】このように、スペクトラム拡散通信装置に
おけるスペクトラム拡散送信機、およびスペクトラム拡
散受信機を構成することにより、異なる情報速度を取り
得る情報信号を、その速度情報をパイロット信号として
送信することなく、また、情報変調器および、情報復調
器において取り得る最大の情報速度以上の速度の情報を
処理することなく、さらに、復号化器おいて、情報速度
の判定をしながら復号化することなく、スペクトラム拡
散通信を可能とすることができる。
【0045】ところで、以上説明したスペクトラム拡散
通信装置は、主として室内環境における高速なスペクト
ラム拡散通信を対象としており、基準となる情報速度
(以下、基準情報速度という。)を高速にしたり、屋外
において使用したりすると、大きな遅延波が拡散符号の
一周期を超えて到来する場合が生じる。この場合の説明
を図5を参照しながら説明するが、ここでは説明の簡略
化のため、遅延波の影響を最も受けにくい、前記図4で
示される状態5の場合を例に上げて説明する。遅延波の
影響がない場合、状態5のように送信された間隔で整合
フィルタに出力が生じる。しかし、実際にはマルチパス
が存在するので、基準情報速度が低速の場合は、図5の
遅延波を考慮した場合Aに示すように複数の出力が生じ
るようになる。この場合には、遅延波は拡散符号一周期
τ(sec.)内にあるので、それぞれの遅延波を分離
して合成することが可能である。
【0046】次に、基準情報信号が高速とされた場合、
あるいは、屋外で使用したために大きな遅延波が拡散符
号一周期τ(sec.)を超えて到来する場合を、図5
にマルチパスを考慮した場合Bとして示す。この場合
は、遅延波が拡散符号一周期τ(sec.)を超えて到
来するが、遅延波は3τ(sec.)以内に収まってい
るので、状態5の場合には、各系列の拡散符号は重なり
合わないようになるため分離して合成することが可能と
なる。しかし、大きな遅延波が拡散符号一周期τ(se
c.)を超えて到来するような無線伝搬環境下において
は、図4に示す状態1から状態3においては、遅延波が
次の情報信号と重なるようになるため、分離することが
不可能となる。また、大きな遅延波が2τ(sec.)
を超えると、状態4においても分離不可能になり、さら
に、3τ(sec.)を超えるとすべての状態で分離が
不可能となる。(以下、図4に示す状態1から状態3ま
での伝送方法を単純並列伝送、状態4と状態5の伝送方
法を再送型伝送と云う。)
【0047】このような問題を解決する方法が、1996年
春季全国大会A-217等で発表されている。この方法で
は、拡散符号一周期を超える遅延波の分離を可能にする
ために、PN符号を拡散符号一周期毎に変えてN周期毎
に巡回することで、遅延波の分離を可能とするサイクリ
ック符号を提唱している。これにより高速伝送時の遅延
波の分離が可能となるが、一般的なPN符号であるM系
列および、直交M系列を使用すると、13次の系列を使
用した時でも、630種類程度の拡散符号しか得られ
ず、CDMA方式に適用するには十分な拡散符号種類が
得られない。また、17次の系列を使用した時には77
10種類程度の拡散符号が得られるが、その符号長は1
31071となり、ユーザーレート10Mbpsを実現しよう
とすると、非現実的なほど符号速度を高速にするか、回
路規模の点から整合フィルタではなく、瞬時に出力する
ことが困難なスライディング相関器を採用しなければな
らない。
【0048】また、符号速度を抑えるために分割多重数
を増やすと多くの拡散符号種類が必要になり、実用に十
分な拡散符号種類を確保するには、回路規模が膨大にな
ってしまうとともに、高速な処理が要求されることにな
る。このように、屋内だけでなく、屋外環境で使用する
には、どんなPN符号であっても良いわけではなく、屋
内外におけるCDMA通信に適した拡散符号の使用が必
要不可欠となる。また、再送型伝送においては各系列に
おいて拡散符号が毎周期毎に送出されないことから、初
期同期検出時にその検出確率が、劣化してしまう課題が
ある。
【0049】そこで、本発明のスペクトラム拡散通信装
置の第2の実施の形態は、拡散符号を一周期毎に変更し
てN周期毎に巡回させると共に、入力情報信号の情報速
度だけでなく無線伝搬環境に応じて、情報信号再構成部
以降の処理を変更することにより、上記の課題を解決す
るようにしている。また、送信開始時とデータ送信時に
おいて拡散符号数および周期の両方、あるいはいずれか
一方の変更を可能とするようにしている。これにより、
大きな遅延が生じる場合であっても使用可能となると共
に、受信時の初期同期確率を向上することができるよう
になる。さらに、本発明のスペクトラム拡散通信装置の
第2の実施の形態では、拡散符号をゴールド符号、直交
ゴールド符号、嵩符号、直交嵩符号、あるいは、2次元
シフトレジスタや周期の長い系列の並べ替えにより構成
される2次元線形巡回符号であるM平面の各列の符号と
いった、同一符号長で拡散符号種類がゴールド符号と同
程度、もしくは同一符号長でM系列より拡散符号種類が
多い拡散系列とすることで、屋外環境で不特定多数のユ
ーザーが使用可能なCDMA通信に好適としている。
【0050】次に、本発明のスペクトラム拡散通信装置
の第2の実施の形態を、図6ないし図10を参照しなが
ら説明する。なお、図6は本発明のスペクトラム拡散通
信装置におけるスペクトラム拡散送信機の構成を示すブ
ロック図の一例であり、図7はゴールド符号を発生する
拡散符号発生器の構成の一例を示す回路図であり、図8
は直交ゴールド符号を発生する拡散符号発生器の構成の
一例を示す回路図であり、図9は入力された情報信号に
対する送信信号の形態を示す図であり、図10は本発明
のスペクトラム拡散通信装置におけるスペクトラム拡散
受信機の構成を示すブロック図の一例である。
【0051】図1において、情報信号111は、情報信
号再構成器114に入力され、入力された情報信号11
1は、その情報速度および無線伝搬環境の両方あるいは
いずれか一方に応じて、k個の複数系列に振り分けられ
る。なお、各系列における情報信号の速度は同一速度の
基準情報速度とされる。ここで、系列1から系列kに振
り分けられた情報信号は、それぞれ符号化器115によ
って符号化が行われる。次に、各系列の情報信号は拡散
変調器117において、情報速度信号112および初期
通信用信号113により、発生タイミングおよび周期を
変更する変更手段を有する拡散符号発生器116から発
生された符号速度(チップレート)が同一で、同一符号
長の相互に異なる拡散符号PN1〜PNkにより、スペ
クトラム拡散される。ただし、kは正の整数である。
【0052】そして、スペクトラム拡散された情報信号
は、情報変調器118においてDBPSK変調、QPS
K変調、あるいはオフセットQPSK変調等より、予
め、決められている変調方式により、uビット単位で変
調がなされる。ただし、uは正の整数であり、BPSK
変調の場合は1となり、QPSK変調の場合は2とな
る。なお、符号化器115を情報信号再構成器114に
前置して、情報信号の再構成を考慮した符号化を行うよ
うにしてもよい。
【0053】ところで、送信開始時は初期同期確率を向
上するように、情報信号再構成部114、符号化部11
5、拡散符号発生器116、情報変調部118等の処理
が、データ送信時における処理とは変更されている。こ
の変更を行うための信号が、初期通信用信号113であ
り、この初期通信用信号113は、スペクトラム拡散送
信機と共に設けられているスペクトラム拡散受信機側に
おける初期通信用信号を用いるようにしてもよい。ま
た、情報信号と共に送られてきた初期通信用信号を用い
ても、あるいは、送信機側で生成した初期通信信号であ
ってもよい。さらに、受信機側で検出された無線伝搬の
状況を初期通信用信号に付加した信号により、送信開始
時の変更を行うようにしてもよい。また、初期通信信号
は予め取り決めがあれば、連続する情報信号の間に挿入
することも可能であり、その際には受信待機時と同様に
受信側が変更される。
【0054】また、拡散符号発生器116では、自己相
関、相互相関も比較的良好なゴールド符号、直交ゴール
ド符号、嵩符号、直交嵩符号、あるいは、2次元シフト
レジスタや周期の長い系列の並べ替えにより構成される
2次元線形巡回符号であるM平面の各系列の符号といっ
た、同一符号長で拡散符号種類がゴールド符号と同程
度、もしくは同一符号長でM系列より拡散符号種類が多
い拡散系列の符号を発生するようにしている。図7に示
す回路は、一般的なゴールド符号の発生回路であり、図
に示す通り、2組のシフトレジスタSR1,SR2とそ
れぞれのシフトレジスタSR1、SR2の所定のタップ
出力の加算を行うモジュロ2加算器MOD−1,MOD
−2から構成される。この2組のシフトレジスタSR
1,SR2では、それぞれ異なるM系列符号が生成され
ており、生成されたM系列符号がモジュロ2加算器MO
D−3により加算されることでゴールド符号が生成され
ている。
【0055】また、図8は直交ゴールド系列を発生する
回路の一例を示している。この直交ゴールド系列発生回
路は、M系列をそれぞれ発生するシフトレジスタからな
る2つのPN系列発生器1,PN系列発生器2にデータ
ホールド機能を有させるようにし、第1タイミング信号
(Timing)1により2n周期毎に1チップ時間づつのデ
ータホールドを行うようにしている。2つのPN系列発
生器1,PN系列発生器2の出力系列は、排他的論理和
(XOR1)においてモジュロ2の加算が行われ、さらにア
ンド回路(AND1)において第2タイミング信号(Timing
2)により、前記データホールドされた部分が出力され
る。これにより、2n−1の符号長のゴールド符号を2
nの符号長の直交ゴールド符号とすることができる。な
お、図7および図8に示す回路は一例であって、本発明
はこれに限られるものではない。また、シフトレジスタ
を2組ではなく、3組使用することにより発生される嵩
符号、または、直交嵩符号も比較的、相互相関、自己相
関が良好であり、符号種類もさらに増加させるすること
ができる。
【0056】なお、M系列および、直交M系列では15
次の系列を使用した時でも、1800種類の系列しか得
ることができないと共に、その符号長は32767と長
い符号長となる。このため、ユーザーレートが上がった
際には、符号速度を高速にする必要がある。したがっ
て、実用に十分な符号種類を確保するには、回路規模が
膨大になってしまうとともに、高速な処理が要求される
ようになる。一方、例えば、ゴールド符号あるいは直交
ゴールド符号を用いると、11次の系列で、2047種
類の符号を生成でき、さらに、嵩符号、直交嵩符号等を
用いると、符号長を長くすることなく、使用できる符号
種類を増やすことができるようになる。この結果、回路
規模の縮小を図れるという優れた効果を奏することがで
きる。
【0057】また、室内、室外を問わず、CDMAに適
したスペクトラム拡散送信機とすることができる。さら
に、本発明のスペクトル拡散通信装置の第2の実施の形
態では、後述するように遅延波の分離を可能とするため
に、一系列上で複数の拡散符号を巡回しながら使用する
ようにしているので、多くの拡散符号が必要となる。こ
の場合においても上記した拡散符号の符号種類は十分な
数となるため好適な拡散符号となる。
【0058】次に、図6に示すスペクトラム拡散送信機
における、無線伝搬環境およびデータソースに応じて情
報速度が変更される情報信号111の信号形態を図9
(a)に示し、その送信信号119の信号形態を図9
(b)に示す。ただし、ここでは説明の都合上、拡散符
号kが3種類(k=3)で、τ(sec.)を拡散符号
の一周期としたとき3τ(sec.)の遅延波まで分離
することが可能であることを示す信号形態図とされてい
る。さらに、情報変調器118の変調方式をBPSK変
調方式、つまりそれぞれの情報信号aiには1(bi
t)のデータが含まれているものとする。ただし、iは
正の整数である。さらに、ここでは大きな遅延波が2τ
〜3τ(sec.)に到来するとしたので、ここで云う
無線伝搬環境はマルチパスの影響以外の例えばフェージ
ング、他局からの干渉等を示す。
【0059】図9(a)に示す状態1は、入力された情
報信号111が取り得る最大の情報速度3/τ(bp
s)、および/または、無線伝搬環境が非常に良好であ
る場合である。ただし、ここでは、情報信号aiとして
1から18までの18個だけが示されている。この状態
1とされたときは、入力された情報信号111が3つの
系列に順次振り分けられて、拡散変調器117において
各々スペクトラム拡散されるようになる。すなわち、情
報信号aiにおけるiが3m+1の時は第1系列に振り
分けられ、拡散符号PN10と拡散符号PN11と拡散
符号PN12が巡回されて順次使用される。これによ
り、i=3m+1時の情報信号aiがスペクトラム拡散
される。つまり、情報信号a1が拡散符号PN10によ
り、情報信号a4が拡散符号PN11により、情報信号
a7が拡散符号PN12により、情報信号a10が拡散
符号PN10により、情報信号a13が拡散符号PN1
1により、情報信号a16が拡散符号PN12により、
それぞれスペクトラム拡散されるようになる。
【0060】また、iが3m+2の時は第2系列に振り
分けられ、拡散符号PN20と拡散符号PN21と拡散
符号PN22が巡回されて、順次使用される。これによ
り、i=3m+2時の情報信号aiがスペクトラム拡散
される。すなわち、情報信号a2が拡散符号PN20に
より、情報信号a5が拡散符号PN21により、情報信
号a8が拡散符号PN22により、情報信号a11が拡
散符号PN20により、情報信号a14が拡散符号PN
21により、情報信号a17が拡散符号PN22によ
り、それぞれスペクトラム拡散されるようになる。さら
に、iが3(m+1)の時は第3系列に振り分けられ、
拡散符号PN30と拡散符号PN31と拡散符号PN3
2が巡回されて順次使用される。これにより、i=3
(m+1)時の情報信号aiがスペクトラム拡散され
る。すなわち、情報信号a3が拡散符号PN30によ
り、情報信号a6が拡散符号PN31により、情報信号
a9が拡散符号PN32により、情報信号a12が拡散
符号PN30により、情報信号a15が拡散符号PN3
1により、情報信号a18が拡散符号PN32により、
それぞれスペクトラム拡散されるようになる。ただし、
mは0、または正の整数である。
【0061】なお、拡散変調器117における第1系列
ないし第3系列への情報信号の振り分けは、情報信号再
構成器114において行われるが、その際に、各々の系
列上の情報速度は1/3倍の共通速度とされた1/τ
(bps)とされる。したがって、拡散後の送信信号は
図9(b)の状態1のような信号形態となる。これによ
り、同一拡散符号により拡散される情報信号は図示する
ように3τ(sec.)毎に現われることになり、3τ
(sec.)以上の間隔とされるため、図5のマルチパ
スを考慮した場合Bとして示す大きな遅延波が生じる劣
化した無線伝搬環境の場合であっても、各遅延波を分離
して合成することが可能となる。
【0062】次に、図9(a)に示す状態2は入力され
た情報信号111の情報速度が2/τ(bps)の場
合、および/または、無線伝搬環境が比較的良好な場合
等を示す。ただし、ここでは、情報信号aiにおけるi
が1から12までを図示している。情報信号aiにおけ
るiが2m+1の時は第1系列に振り分けられ、拡散符
号PN10と拡散符号PN11と拡散符号PN12が巡
回されて順次使用される。これにより、i=2m+1時
の情報信号aiがスペクトラム拡散される。すなわち、
情報信号a1が拡散符号PN10により、情報信号a3
が拡散符号PN11により、情報信号a5が拡散符号P
N12により、情報信号a7が拡散符号PN10によ
り、情報信号a9が拡散符号PN11により、情報信号
a11が拡散符号PN12により、それぞれスペクトラ
ム拡散されるようになる。
【0063】また、iが2(m+1)の時は第2系列に
振り分けられ、拡散符号PN20と拡散符号PN21と
拡散符号PN22が巡回されて順次使用される。これに
より、i=2(m+1)時の情報信号aiがスペクトラ
ム拡散される。すなわち、情報信号a2が拡散符号PN
20により、情報信号a4が拡散符号PN21により、
情報信号a6が拡散符号PN22により、情報信号a8
が拡散符号PN20により、情報信号a10が拡散符号
PN21により、情報信号a12が拡散符号PN22に
より、それぞれスペクトラム拡散されるようになる。た
だし、mは0、または正の整数である。
【0064】この場合は、拡散変調器117の2系列が
使用され、拡散符号PN30系統により拡散される系列
の情報信号はない。なお、拡散変調器117における第
1系列および第2系列への情報信号の振り分けは、情報
信号再構成器114において行われる。その際に、各々
の系列上の情報速度は1/2倍の共通速度とされた1/
τ(bps)とされる。したがって、拡散後の送信信号
は図9(b)の状態2のような信号形態となる。これに
より、同一拡散符号により拡散される情報信号は図示す
るように3τ(sec.)毎に現われることになり、3
τ(sec.)以上の間隔とされるため、図5のマルチ
パスを考慮した場合Bとして示す大きな遅延波が生じる
劣化した無線伝搬環境の場合であっても、各遅延波を分
離して合成することが可能となる。
【0065】さらに、図9(a)に示す状態3は入力さ
れた情報信号111の情報速度が1/τ(bps)の場
合、および/または、無線伝搬環境が比較的良好な場合
を示す。ただし、ここでは、情報信号aiにおけるiが
1から6までを図示している。そして、情報信号aiは
第1系列にすべて振り分けられ、拡散符号PN10と拡
散符号PN11と拡散符号PN12が巡回されて順次使
用されて、情報信号aiがスペクトラム拡散される。す
なわち、情報信号a1が拡散符号PN10により、情報
信号a2が拡散符号PN11により、情報信号a3が拡
散符号PN12により、情報信号a4が拡散符号PN1
0により、情報信号a5が拡散符号PN11により、情
報信号a6が拡散符号PN12により、それぞれスペク
トラム拡散されるようになる。
【0066】この場合は、拡散変調器117の1系列が
使用され、拡散符号PN20系統および拡散符号PN3
0系統により拡散される系列の情報信号はない。なお、
拡散変調器117における第1系列への情報信号の振り
分けは、情報信号再構成器114において行われる。こ
の場合の系列上の情報速度は入力された情報信号111
の伝送速度と同じ共通速度とされた1/τ(bps)と
される。したがって、拡散後の送信信号は図9(b)の
状態3のような信号形態となる。これにより、同一拡散
符号により拡散される情報信号は図示するように3τ
(sec.)毎に現われることになり、3τ(se
c.)以上の間隔とされるため、図5のマルチパスを考
慮した場合Bとして示す大きな遅延波が生じる劣化した
無線伝搬環境の場合であっても、各遅延波を分離して合
成することが可能となる。
【0067】さらにまた、図9(a)に示す状態4は入
力された情報信号111の情報速度が1/2τ(bp
s)の場合、および/または、無線伝搬環境が比較的劣
悪な場合を示している。ここでは、情報信号aiにおけ
るiが1から3までを図示している。情報信号aiは第
1系列に振り分けられ、拡散符号PN10と拡散符号P
N11が巡回するよう順次使用され、2τ(i−1)
(sec.)毎にスペクトラム拡散される。また、同じ
情報信号aiが拡散符号一周期分オフセットされて第2
系列に振り分けられ、拡散符号PN20と拡散PN21
が巡回するよう順次使用され、2τ(i−1)+τ(s
ec.)毎にスペクトラム拡散される。
【0068】この情報信号aiの振り分けは、情報信号
再構成器114により行われ、その際に、各々の系列上
の情報速度は2倍の共通とされた情報速度1/τ(bp
s)とされる。したがって、送信信号は拡散符号PN1
0、拡散符号PN11を使用する第1系列と、拡散符号
PN20、拡散符号PN21を使用する第2系列におい
て、各系列の拡散符号は交互に2τ(sec.)周期で
拡散される。さらに、系列間ではτ(sec.)の時間
差を有するようになる。この場合、各系列では同一の情
報信号に拡散符号が乗算されるようになる。また、この
際に、PN30系統により拡散される情報信号はない。
したがって、図9の状態4に示す様な信号形態となる。
これにより、同一拡散符号により拡散される情報信号は
図示するように4τ(sec.)毎に現われることにな
り、3τ(sec.)以上の間隔とされるため、図5の
マルチパスを考慮した場合Bとして示す大きな遅延波が
生じる劣化した無線伝搬環境の場合であっても、各遅延
波を分離して合成することが可能となる。さらに、高品
質の伝送を行うことができる。
【0069】さらに、図9(a)に示す状態5は情報速
度が1/3τ(bps)の場合、および/または、無線
伝搬環境が非常に劣悪な場合等を示している。ここで
は、情報信号aiにおけるiが1と2の場合を図示して
いる。この場合は、情報信号aiは第1系列に振り分け
られ、拡散符号PN10により、3τ(i−1)(se
c.)毎にスペクトラム拡散される。また、同じ情報信
号aiが拡散符号一周期分オフセットされて第2系列に
振り分けられ、拡散符号PN20により、3τ(i−
1)+τ(sec.)毎にスペクトラム拡散される。さ
らに、同じ情報信号aiが拡散符号二周期分オフセット
されて第3系列に振り分けられ、拡散符号PN30によ
り、3τ(i−1)+2τ(sec.)毎にスペクトラ
ム拡散される。
【0070】この場合の、情報信号aiの振り分けは、
情報信号再構成器114により行われ、その際に、各々
の系列上の情報速度は3倍の共通とされた情報速度1/
τ(bps)とされる。したがって、拡散符号PN10
と拡散符号PN20と拡散符号PN30によりスペクト
ラム拡散された送信信号は、各系列においてそれぞれ3
τ(sec.)周期で出現するようになり、各々がτ
(sec.)の時間差を有するようになる。したがっ
て、拡散後の送信信号は図9(b)に示す状態5の様な
信号形態となる。これにより、同一拡散符号により拡散
される情報信号は3τ(sec.)毎に現われることに
なる。これにより、同一拡散符号により拡散される情報
信号は図示するように3τ(sec.)毎に現われるこ
とになり、3τ(sec.)以上の間隔とされるため、
図5のマルチパスを考慮した場合Bとして示す大きな遅
延波が生じる劣化した無線伝搬環境の場合であっても、
各遅延波を分離して合成することが可能となる。さら
に、高品質の伝送を行うことができる。
【0071】以上説明したように、同一符号速度(チッ
プレート)で同一符号長の相互に異なる拡散符号を一系
列において多くても3種類用いることにより、5種類の
異なる情報速度の情報を送信し、さらには、3周期を超
えない遅延波の分離が可能な送信信号を送信することが
可能になる。また、上記の説明は拡散符号を3系列とし
た場合についての説明であるが、拡散系列を4系列以上
にするとさらに多種類の情報速度での情報信号の送信が
可能となる。さらに、遅延波に応じて4種類以上を同一
系列上に巡回することも可能である。さらに、初期通信
用信号を用いれば、同一系列上の拡散符号種類を大きな
遅延波の到来時間予測に応じて変更することが容易であ
る。また、遅延波の到来状況を受信側で把握することに
より、送信側において適切な巡回周期を設定するように
すれば、高速伝送におけるCDMA通信に最適なスペク
トラム拡散送信機となることが理解される。さらに、拡
散符号を単純に巡回させるようにしたが、本発明はこれ
に限るものではなく、送信機および受信機の両方でその
変更方法を予め認識していれば、単純に巡回させる必要
はなく、どのような巡回方法でも良い。
【0072】次に、本発明のスペクトラム拡散通信装置
の第2の実施の形態におけるスペクトラム拡散受信機の
構成例について図10を参照しながら説明する。図10
において、受信信号121は逆拡散変調器122におい
て、各々の系列上で、同一符号速度、同一符号長の相互
に異なる逆拡散符号で構成された整合フィルタ1から整
合フィルタkに分配される。そして、逆拡散処理が行わ
れた出力信号は情報復調器126および、初期通信用信
号及び情報信号速度判定器123に供給される。
【0073】そして、初期受信が行われると、情報速度
信号124と初期通信用信号125が初期通信信号及び
情報速度信号判定器123から出力されて情報復調器1
26、復号化器127、及び復調信号再構成器128に
供給されることにより、これらが動作を開始するように
なる。これにより、情報復調器126が、逆拡散変調器
122よりの出力信号を復調するようにより、仮復調信
号1〜仮復調信号kを各系列に出力する。この仮復調信
号1〜仮復調信号kは、復号処理を行う復号化器127
を経て、情報速度信号124に応じて復調信号を再構成
する復調信号再構成器128に供給される。この復調信
号再構成器128は復号化器127から供給された信号
群を、情報速度信号124に基づいて再配置、合成する
ことにより、復調された元の情報信号を復調情報信号1
29として出力する。
【0074】これを図9(b)から図9(a)を再生す
ると云う観点から見ると、初期通信用信号及び情報速度
信号判定器123は、逆拡散変調器122を構成してい
る整合フィルタ1〜整合フィルタkの出力態様から、図
9(b)に示す状態1ないし状態5のどの状態で送信さ
れたかを判定して、情報速度信号124として情報復調
器126、復号化器127、及び復調信号再構成器12
8に出力している。情報速度信号124が供給された各
部は、供給された図9(b)に示す状態1ないし状態5
のいずれかの送信信号と同じ態様とされた受信信号を、
再構成および合成することにより、図9(a)に示すよ
うな元の情報速度とされた復調信号を再生するようにす
る。
【0075】さらに、逆拡散変調器122を構成する整
合フィルタからの出力に現れるマルチパス、フェージン
グ、他局からの干渉等の無線伝搬環境を判定することが
でき、この無線伝搬環境の情報は初期通信用信号125
に含まれて、情報復調器126,復号化器127,復調
情報信号再構成器128に供給されるようになる。この
無線伝搬環境の情報を、送信側における初期通信用信号
113に含ませてもよい。またさらに、初期送信時や受
信待機時において、利用する拡散系列数および拡散周期
の両方あるいはいずれか一方を変更することで、主には
再送型伝送時において初期同期確率を上げることがで
き、効率良く受信することができる。また、図10に示
すスペクトラム拡散受信機の前記状態1〜状態5におけ
る動作を示すタイミングチャートは、前記図4に示すタ
イミングチャートと同様になるので、その説明は省略す
る。
【0076】
【発明の効果】本発明の第1の実施の形態は、以上説明
したように、スペクトラム拡散通信装置の送信機におい
て、情報信号の速度情報信号により、入力された情報信
号を共通速度とされている複数の系列に振り分けて、同
一符号速度で、同一符号長の相互に異なる拡散符号で、
各々の系列上の信号を拡散するようにしたので、符号化
周期ごとに共通の制御ビットを付加する必要がなく、ま
た、情報変調器において、取り得る最大の情報速度以上
で変調をする必要がないため、情報変調器の情報変調速
度が低速化されると共に、情報変調器の回路を簡素化す
ることができるようになる。また、情報速度が低くなっ
た時に高品質で情報を伝送することができるようにな
る。
【0077】また、スペクトラム拡散受信機において、
受信信号を複数の系列に分配して、各々の系列で、同一
符号速度で、同一符号長の相互に異なる逆拡散符号で逆
拡散を行い、その出力情報に基づき、幾つかの情報速度
の中で復調すべき情報信号の速度を瞬時に判定し、得ら
れた速度情報により、複数の系列上の復調信号を同一系
列上に再構成するようにしたので、取り得る最大の情報
速度以上で復調する必要がなく、また、復号化器におけ
る速度情報の判定を不要とするため、情報復調器の情報
復調速度が低速化されると共に、復号化器における復号
化の時間が短縮されると共に、情報復調器及び、復号化
器の回路を簡素化することができる。また、情報速度が
低くなった時に情報を高品質で復号することができるよ
うになる。
【0078】また、スペクトラム拡散送信機とスペクト
ラム拡散受信機を兼ね備えることにより、送信側では、
情報変調器において、情報変調速度を低速化することが
できると共に、構成の簡素化をすることができ、受信側
では、復調変調器において、情報復調速度を低速化する
ことができると共に、構成の簡素化をすることができる
ようになる。また、情報速度判定器にて、速度情報の判
定が瞬時にできて、復号化器における速度情報の判定を
不要とすることができ、多種類で高速な情報速度の情報
信号を選択的に伝送することのできる通信方式を簡素に
実現することができる。
【0079】さらにまた、本発明の第2の実施の形態で
は、さらに加えて、無線伝搬環境に応じて通信形態を変
更することが容易になり、さらに、遅延波が、生じる伝
搬環境でも使用可能で、さらに、受信時の初期同期確率
を向上することのできるCDMA通信に適したスペクト
ラム拡散通信装置を実現することができる。また、拡散
符号の一周期を単位として、隣接する拡散符号が異なる
拡散符号となるよう巡回させることで、拡散符号の一周
期を超える遅延波の分離、さらに合成を可能とし、さら
に、拡散符号を同一符号長でゴールド符号程度の拡散符
号種類の拡散系列、もしくは同一符号長でM系列より拡
散符号種類が多い拡散系列を用いることで、遅延波が生
じる伝搬環境下で不特定多数のユーザーが使用可能なC
DMA通信に適したスペクトラム拡散通信装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトル拡散通信装置の第1の実施
の形態のスペクトル拡散送信機の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示したスペクトル拡散送信機において、
出力タイミングチャートを示す図である。
【図3】本発明のスペクトル拡散通信装置の第1の実施
の形態のスペクトル拡散受信機の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示したスペクトル拡散受信機において、
出力タイミングチャートを示す図である。
【図5】本発明のスペクトル拡散通信装置の第1の実施
の形態において遅延波が生じた場合の合成/除去の可能
な状態を説明する信号形態図である。
【図6】本発明のスペクトル拡散通信装置の第2の実施
の形態のスペクトル拡散送信機の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図7】拡散符号発生器等で使用するゴールド符号の発
生回路の構成の一例を示す図である。
【図8】拡散符号発生器等で使用する直交ゴールド符号
の発生回路の構成の一例を示す図である。
【図9】図6に示したスペクトル拡散送信機において、
出力タイミングチャートを示す図である。
【図10】本発明のスペクトル拡散通信装置の第2の実
施の形態のスペクトル拡散受信機の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図11】従来のスペクトラム拡散通信方式の送信機の
概略構成を示すブロック図である。
【図12】従来のスペクトラム拡散通信方式の受信機の
概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 111,411,811 情報信号 112,124,412,812,824 情報速度信
号 113,125 初期通信用信号 114,814 情報信号再構成器 115,813 符号化器 116,414,816 拡散符号発生器 117,416,817 拡散変調器 118,415,815 情報変調器 119,417,818 送信信号 121,421,821 受信信号 122,423,822 逆拡散変調器 123 初期通信用信号及び情報速度信号判定器 126,424,825 情報復調器 127,827 復号化器 128,826 復調信号再構成器 129,426,828 復調情報信号 413 符号化および情報信号再構成器 422 逆拡散信号発生器 425 復号化および情報速度判定器 823 情報信号速度判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された情報信号の情報速度信号によ
    り、入力された情報信号を所定の速度とされている複数
    の系列に振り分ける際に、前記所定の速度以上の情報信
    号の場合は、順次前記複数の系列に振り分け、前記所定
    の速度の情報信号の場合は、前記複数の系列の内のいず
    れか一つの系列に振り分け、前記所定の速度以下の情報
    信号の場合は、同一の情報信号を所定の時間毎に前記複
    数の系列の異なる系列に振り分けるようにした情報信号
    再構成器と、該情報信号再構成器よりの出力に対応して 拡散符号発生
    のタイミングと周期が変更される符号発生器と、 該符号発生器で発生された同一符号速度で、同一符号長
    の相互に異なる拡散符号により、前記複数の系列上のそ
    れぞれの信号をスペクトラム拡散する拡散変調器と、 該拡散変調器からの複数の系列の出力を加算して送信す
    る手段とを備えるようにしたことを特徴とするスペクト
    ラム拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 スペクトラム拡散された受信信号を複数
    の系列に分配する手段と、 該複数の系列の各々に設けられた、同一符号速度で、同
    一符号長の相互に異なる拡散符号により逆拡散処理する
    よう構成された複数の整合フィルタと、 該整合フィルタの出力情報に基づいて復調すべき情報信
    号の速度を判定する情報速度判定器と、 該情報速度判定器から得られた情報速度に応じて復調さ
    れた、前記複数の系列上の復調信号を元の情報信号に再
    構成する復調信号再構成器を備えるようにしたことを特
    徴とするスペクトラム拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 入力された情報信号の情報速度信号に
    より、入力された情報信号を所定の速度とされている複
    数の系列に振り分ける際に、前記所定の速度以上の情報
    信号の場合は、順次前記複数の系列に振り分け、前記所
    定の速度の情報信号の場合は、前記複数の系列の内のい
    ずれか一つの系列に振り分け、前記所定の速度以下の情
    報信号の場合は、同一の情報信号を所定の時間毎に前記
    複数の系列の異なる系列に振り分けるようにした情報信
    号再構成器と、該情報信号再構成器よりの出力に対応して 拡散符号発生
    のタイミングと周期が変更される符号発生器と、 該符号発生器で発生された同一符号速度で、同一符号長
    の相互に異なる拡散符号により、前記複数の系列上のそ
    れぞれの信号をスペクトラム拡散する拡散変調器と、 該拡散変調器からの複数の系列の出力を加算して送信す
    る手段とを備えるようにした送信手段と、 スペクトラム拡散された受信信号を複数の系列に分配す
    る手段と、 該複数の系列の各々に設けられた、同一符号速度で、同
    一符号長の相互に異なる拡散符号により逆拡散処理する
    よう構成された複数の整合フィルタと、 該整合フィルタの出力情報に基づいて復調すべき情報信
    号の速度を判定する情報速度判定器と、 該情報速度判定器から得られた情報速度に応じて復調さ
    れた、前記複数の系列上の復調信号を元の情報信号に再
    構成する復調信号再構成器を備えるようにした受信手段
    とからなることを特徴とするスペクトラム拡散通信装
    置。
  4. 【請求項4】 入力された情報信号の情報伝送速度
    と、無線伝搬環境との両方あるいはいずれか一方に応じ
    て、該入力された情報信号を複数の系列に振り分ける
    に、所定の速度以上の情報信号の場合は、順次複数の系
    列に振り分け、前記所定の速度の情報信号の場合は、前
    記複数の系列の内のいずれか一つの系列に振り分け、前
    記所定の速度以下の情報信号の場合は、同一の情報信号
    を所定の時間毎に前記複数の系列の異なる系列に振り分
    けるようにした情報信号再構成器と、該情報信号再構成器よりの出力に対応して、 拡散符号発
    生のタイミングと周期の変更手段を有する符号発生器
    と、 該符号発生器で発生された同一符号速度で、同一符号長
    の相互に異なる拡散符号により、前記複数の系列上のそ
    れぞれの信号をスペクトラム拡散する拡散変調器と、 該拡散変調器から出力される複数の系列の出力を加算し
    て送信する送信手段とを備えることを特徴とするスペク
    トラム拡散通信装置。
  5. 【請求項5】 初期送信時とその後の前記入力情報の送
    信時とで、利用する拡散符号の系列数および周期の少な
    くとも一方を変更可能としたことを特徴とする請求項4
    記載のスペクトラム拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 前記複数系列の各々の系列上で、拡散符
    号一周期を単位として少なくとも隣接する拡散符号が異
    なるように拡散符号群を巡回させて拡散処理を行うよう
    にされていると共に、前記符号発生器が、同一符号長で
    ゴールド符号程度の拡散符号種類の拡散系列、もしくは
    同一符号長でM系列より拡散符号種類が多い拡散系列を
    発生するようにしたことを特徴とする請求項4あるいは
    5記載のスペクトラム拡散通信装置。
  7. 【請求項7】 スペクトラム拡散された受信信号を複数
    系列に分配する手段と、 同一符号速度、同一符号長の相互に異なる逆拡散符号に
    より逆拡散処理を行うよう構成された、該複数の系列の
    各々に設けられた整合フィルタと、 該整合フィルタの出力情報に基づいて復調すべき情報信
    号の速度を判定する情報速度判定器と、 該情報速度判定器から得られた情報速度に応じて復調さ
    れた、前記複数の系列上の復調信号を元の情報信号に再
    構成する復調信号再構成器とを備え、 受信待機時とデータ受信時とで、利用する前記逆拡散符
    号の系列数および周期の両方あるいはいずれか一方が変
    更されるようにしたことを特徴とするスペクトラム拡散
    通信装置。
  8. 【請求項8】 データ受信時に、前記複数系列の各々の
    系列上で、拡散符号一周期を単位として少なくとも隣接
    する拡散符号が異なるように拡散符号群を巡回させて逆
    拡散処理を行うようにされており、その際の逆拡散符号
    が同一符号長でゴールド符号程度の拡散符号種類の拡散
    系列、もしくは同一符号長でM系列より拡散符号種類が
    多い拡散系列とされていることを特徴とする請求項7記
    載のスペクトラム拡散通信装置。
  9. 【請求項9】 入力された情報信号の情報伝送速度
    と、無線伝搬環境との両方あるいはいずれか一方に応じ
    て、該入力された情報信号を複数の系列に振り分ける
    に、前記所定の速度以上の情報信号の場合は、順次前記
    複数の系列に振り分け、前記所定の速度の情報信号の場
    合は、前記複数の系列の内のいずれか一つの系列に振り
    分け、前記所定の速度以下の情報信号の場合は、同一の
    情報信号を所定の時間毎に前記複数の系列の異なる系列
    に振り分けるようにした情報信号再構成器と、該情報信号再構成器よりの出力に対応して、 拡散符号発
    生のタイミングと周期の変更手段のある符号発生器と、 該符号発生器で発生された同一符号速度で、同一符号長
    の相互に異なる拡散符号により、前記複数の系列上のそ
    れぞれの信号をスペクトラム拡散する拡散変調器と、 前記拡散変調器から出力される複数の系列の出力を加算
    して送信する送信手段と、 スペクトラム拡散された受信信号を複数系列に分配する
    手段と、 同一符号速度、同一符号長の相互に異なる逆拡散符号に
    より逆拡散処理を行うよう構成された、該複数の系列の
    各々に設けられた整合フィルタと、 該整合フィルタの出力情報に基づいて復調すべき情報信
    号の速度を判定する情報速度判定器と、 該情報速度判定器から得られた情報速度に応じて復調さ
    れた、前記複数の系列上の復調信号を元の情報信号に再
    構成する復調信号再構成器とを備え、 受信待機時とデータ受信時とで、利用する前記逆拡散符
    号の系列数および周期の両方あるいはいずれか一方を変
    更するようにした受信側変更手段とを備え、 送信側から送信されたスペクトラム拡散された信号から
    元の情報信号を再生するようにしたことを特徴とするス
    ペクトラム拡散通信装置。
  10. 【請求項10】 初期送信時とその後の前記入力情報の
    送信時とで、利用する拡散符号の系列数および周期の両
    方あるいはいずれか一方を変更するようにした送信側変
    更手段を、さらに備えることを特徴とする請求項9記載
    のスペクトラム拡散通信装置。
  11. 【請求項11】 同一符号長でゴールド符号程度の拡散
    符号種類の拡散系列、もしくは同一符号長でM系列より
    拡散符号種類が多い拡散系列を前記符号発生器が発生す
    るようにされていると共に、 前記拡散変調器において、前記複数の系列上で、拡散符
    号一周期を単位として少なくとも隣接する拡散符号が異
    なるように、前記符号発生器において発生された拡散符
    号群を巡回させて拡散処理と逆拡散処理を行うようにさ
    れていることを特徴とする請求項9あるいは10記載の
    スペクトラム拡散通信装置。
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