JP2820819B2 - 伸びフランジ成形性に優れる高強度薄鋼板及びその製造方法 - Google Patents

伸びフランジ成形性に優れる高強度薄鋼板及びその製造方法

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JP2820819B2
JP2820819B2 JP24746191A JP24746191A JP2820819B2 JP 2820819 B2 JP2820819 B2 JP 2820819B2 JP 24746191 A JP24746191 A JP 24746191A JP 24746191 A JP24746191 A JP 24746191A JP 2820819 B2 JP2820819 B2 JP 2820819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、おもに自動車部品な
どのプレス加工が施される用途に用いる鋼板であって、
とくにプレス成形性、すなわち、伸びフランジ成形性に
優れる引張り強さが 400 N/mm2以上の高強度薄鋼板及び
その製造方法を提案しようとするものである。近年、自
動車部品用鋼板においては、複雑な形状のプレス加工が
施される場合が多く、これらに供する鋼板には高強度化
とともに優れる伸びフランジ成形性が要求されている。
【0002】
【従来の技術】従来の高強度薄鋼板では、板厚を低減す
ると、伸びフランジ成形部で割れやすいという問題があ
った。この問題を解決する手段として、伸びフランジ割
れの起点となる硫化物などの介在物を減少させる方法が
知られているが、従来よりもさらに鋼板の強度を高くし
てその板厚を薄くしていくと、上記の介在物を制御する
方法のみでは必要とする伸びフランジ成形性を得ること
ができなく、おのずから限界があった。
【0003】一方、成形性に優れる高強度鋼板として、
例えば、特開昭48−11221 号公報には加工性の優れた高
強度冷延鋼板が、また、特開昭57−35662 号公報には2
次加工性の優れた超深絞り用冷延鋼板が、さらには、特
開昭62−74053 号公報には高硬化性高強冷延鋼板などが
提案開示されているが、これらには、伸びフランジ成形
性に関する記述はなく、また、伸びフランジ成形性を向
上させる手段を示唆するものもない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、引張り強
さが 400 N/mm2以上の薄鋼板において、特に、伸びフラ
ンジ成形性に優れる高強度薄鋼板及びその製造方法を提
案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は以下の
通りである。 C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si : 1.5 wt %以下、 Mn : 3.0wt以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍 (wt %)以上、16倍(wt%)以下、 Al: 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P:0.15wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含有し、残部は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸
びフランジ成形性に優れる高強度薄鋼板(第1発明)で
ある。
【0006】 上記第1発明の残部成分の鉄の一部と
置換して、 Ti : 0.002wt%以上、 0.050wt%以下及び B: 0.0002 wt%以上、0.0050wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種を含有させるもの(第2
発明)である。
【0007】 上記第1発明の残部成分の鉄の一部と
置換して、 Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有させるもの
(第3発明)である。
【0008】 上記第1発明の残部成分の鉄の一部と
置換して、 Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有させるもの
(第4発明)である。
【0009】 上記第2発明の残部成分の鉄の一部と
置換して、 Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有させるもの
(第5発明)である。
【0010】 上記第2発明、第3発明又は第5発明
の残部成分の鉄の一部と置換して、 Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種以上を含有させるもの
(第6発明、第7発明、第8発明)である。
【0011】 C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以
下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含有する鋼片を素材として熱延する際、少なくとも1
パスを、1000℃以上、1200℃以下の温度範囲で、圧下率
ε(%)とひずみ速度外2(S -1) との積が1500(%・
S -1) 超えの粗圧延を施すことを特徴とする伸びフラン
ジ成形性に優れる高強度熱延鋼板の製造方法(第9発
明)である。
【0012】 上記第9発明によって得られる熱延鋼
板を素材として、圧下率40%以上、90%以下の範囲で冷
延を施し、しかるのち、再結晶温度以上、Ac3変態点以
下の温度範囲で再結晶焼鈍を施すことを特徴とする伸び
フランジ成形性に優れる高強度冷延鋼板の製造方法(第
10発明)である。
【0013】 上記第9発明によって得られる熱延鋼
板を素材として、圧下率40%以上、90%以下の範囲で冷
延を施し、しかるのち、再結晶温度以上、Ac3変態点以
下の温度範囲で再結晶焼鈍し、引き続いて溶融亜鉛めっ
きを施すことを特徴とする伸びフランジ成形性に優れる
高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法(第11発明) であ
る。ここに、再結晶焼鈍と溶融亜鉛めっきは連続溶融亜
鉛めっきラインで行うことが好ましい。
【0014】
【作用】まず、この発明の化学成分組成について、その
限定理由を以下に述べる。 C: 0.007〜 0.050wt% Cは、炭化物による析出強化成分として 0.007wt%以上
を必要とする。しかし、0.050wt %を超えて含有させる
と延性など加工性が劣化する。したがって、その含有量
は 0.007wt%以上、0.050wt%以下とするが、特に 0.01
wt%以上、0.03wt%以下の範囲が好適である。
【0015】Si : 1.5wt%以下 Siは、固溶強化成分として有用であり、所望の強度に応
じて必要量含有させるが、含有量が 1.5wt%を超えると
加工性及びめっき特性を劣化させる。したがって、その
含有量は 1.5wt%以下とする。
【0016】Mn : 3.0wt%以下 Mnは、Siと同様に固溶強化成分として有用であり、所望
の強度に応じて必要量含有させるが、含有量が 3.0wt%
を超えると加工性及びめっき特性を劣化させる。したが
って、その含有量は 3.0wt%以下とする。
【0017】V:2N〜20Nwt% Vは、この発明にとって重要な成分であり、おもに窒化
物形成成分として作用し、析出強化及び伸びフランジ成
形性など加工性の向上にきわめて有効である。その効果
は含有量が2Nwt%以上で得られるが、20Nwt%を超え
て含有させると固溶Vが増加して集合組織に作用し加工
性を劣化させる。したがって、その含有量はN含有量と
の関係で2Nwt%以上、20Nwt%以下とするが、望まし
くは4Nwt%以上、15Nwt%以下とすることが好まし
い。
【0018】Nb :5C〜16Cwt% Nbは、Vと同様にこの発明にとって重要な成分であり、
おもに炭化物形成成分として作用し、析出強化及び伸び
フランジ成形性など加工性の向上に極めて有効である。
その効果は含有量が5Cwt%以上で得られるが、16Cwt
%を超えて含有させると固溶Nbが増加して集合組織に
作用し加工性を劣化させる。したがってその含有量はC
含有量との関係で5Cwt%以上、16Cwt%以下とする
が、望ましくは7Cwt%以上、12Cwt%以下とすること
が好ましい。
【0019】ここに、VとNbの効果に関する実験結果
について述べる。0.015 〜0.018 %C,0.1 %Si,0.7
%Mn,0.02%Al ,0.07%P,0.007 %S,0.011 %N
を主成分として、Nb/C=7〜11およびNb無添加鋼に
対して、V/Nを広範囲に変化させた成分鋼を溶製し連
続鋳造により鋼片としたのち、熱間圧延により熱延鋼帯
とした。このときの鋼片加熱温度は約1220℃、仕上温度
は約880 ℃、巻取温度は約550 ℃であった。
【0020】かくして得られた板厚2.6mm の熱延板につ
いて、引張り強さ、及び伸びフランジ成形性の指標とな
るサイドベンド伸び (S.B.El)を調査した。なお、
サイドベンド伸びは、試験片寸法を、長さL:200mm 、
幅W:40 mm とし、図3のサイドベンド伸び試験方法を
示す模式図にのっとり、支点間距離Lo: 150mm 、標点
間距離lo : 50mmとして、曲げにより割れが発生した時
点の標点間距離l1 を測定し、次式により算出したもの
である。 S.B.El (%) =(l1 −l0)/l0 ×100
【0021】これらの調査結果を図1にまとめて示す。
図1は引張り強さサイドベンド伸びにおよぼすV/N及
びNb/Cの影響を示したものである。図1から明らか
なように、Nb/Cが7〜11の範囲で含有させた場合、
引張り強さはV/Nが2以上で高く、サイドベンド伸び
はV/Nが2以上20以下で優れている。なお、Nbが無
添加の場合は引張り強さ、サイドベンド伸びの向上は見
られない。このようにV/N及びNb/Cを適正化する
ことにより引張り強さ及びサイドベンド伸びを共に向上
させることができる。
【0022】Al : 0.002 〜 0.10 wt% Al は、窒化物形成成分として、析出強化及び加工性の
向上に有用である。その効果は含有量が 0.002wt%以上
で発現するが、0.10wt%を超えると表面品質を劣化させ
る。したがって、その含有量は 0.002wt%以上、0.10wt
%以下とする。
【0023】P:0.15wt%以下 Pは、有効な強化成分であり、所望の強度に応じて必要
量含有させるが、多量に含有させると粒界偏析による脆
化が生じ成形性を劣化させる。したがって、その含有量
の上限を 0.15 wt%とする。
【0024】S:0.03wt%以下 Sは、有害な成分であり、多量に含有すると耐食性が劣
化する。したがって、その含有量は許容できる上限を
0.03 wt%とする。
【0025】N:0.005 〜 0.020wt% Nは、この発明においては重要な成分であり、窒化物に
よる析出強化と伸びフランジ成形性に有効である。その
効果は含有量が 0.005wt%以上で発現するが、0.020 wt
%を超えると延性が劣化する。したがって、その含有量
は 0.005wt%以上、0.020 wt%以下とするが、望ましく
は 0.008wt%以上、0.015 wt%以下が好ましい。
【0026】Ti : 0.002〜 0.050wt%及びB:0.0002〜
0.0050wt% Ti及びBは、いずれも窒化物形成成分として作用し、加
工性の向上に有効である。その効果は、含有量がそれぞ
れ、Tiが 0.002wt%以上、0.050 wt%以下及びBが0.00
02wt%以上、0.0050wt%以下の単独又は複合添加で得ら
れる。
【0027】Cr : 0.05 〜2.0 wt%, Ni : 0.05〜2.0 w
t%、 Mo : 0.002〜0.50wt% 及び Cu : 0.05 〜2.0 wt% Cr , Ni , Mo及び Cu は、いずれも加工性を損わずに強
度を向上させるのに有効である。その効果は、含有量が
それぞれ、Cr ,Ni 及び Cu がともに 0.05 wt%以上、
2.0 wt%以下及び Mo が 0.002wt%以上、0.50wt%以下
の単独又は複合添加で得られる。
【0028】Sb : 0.002〜 0.05 wt%、 Ca : 0.002 〜
0.05 wt%及び REM : 0.01〜 0.10 wt% Sb , Ca 及び REMは、いずれも硫化物の形態を変化させ
て伸びフランジ成形性の向上に有効であり、これらは単
独又は複合添加のいずれの場合も効果がある。しかしな
がら、過剰に含有させると鋼板表面品質の劣化をもたら
す。したがって、上記効果を発現させるためにはそれら
の含有量を、Sb及びCaがともに 0.002wt%以上 0.05wt
%以下、REM が 0.01 wt%以上、0.10wt%以下とする。
【0029】つぎに、製造方法について述べる。 製鋼 製鋼法については、たとえば転炉などで常法に従って行
えばよく、それらの条件の限定はとくに必要としない。
なお、鋼片は、常法の連鋳法又は造塊法でよい。
【0030】熱延 この発明では、熱延において 1000 ℃〜1200℃の温度範
囲で少なくとも1パスをε・
【外2】 < 1500(%・S-1) 〔ε:圧下率(%)、外2:ひずみ
速度(S-1) 〕とすることがよい。これは析出物の形態
とその分布を変化させるもので、とくに伸びフランジ成
形性を向上させるために有効である。
【0031】ここに、伸びフランジ成形性と熱延条件
(ε・外2)との関係についての実験結果を以下に記
す。0.015 %C,0.1 %Si,0.5 %Mn,0.03%Al ,0.
05%P,0.01%S,0.012%N,Nb/C=9,V/N
=6の成分からなる鋼片を連続鋳造した。これらの鋼片
を約1250℃に加熱・均熱後熱間圧延の粗圧延における最
終パスにおいて圧下率(ε)とひずみ速度(外2)を変
化させ、仕上圧延および巻取条件はほぼ一定で熱延鋼帯
とした。かくして得られた板厚2.6mm の熱延板について
伸びフランジ成形性の指標となるサイドベンド伸びを前
記と同様の方法で調査した。これらの調査結果を図2に
まとめて示す。図2は、熱延条件(ε・外2)とサイド
ベンド伸び(S.B.El)の関係を示したものである。
この図から明らかなように、サイドベンド伸びはε・外
2が1500 (%・S-1) を超えると急激に向上することが
わかる。
【0032】また、熱延における他の条件については特
に限定するものではないが、連続鋳造された鋼片を直ち
に熱延する方法(CC−DR) は省エネルギー効果及び材料
特性の観点から好適である。一方、鋼片を再加熱する場
合には、その均熱温度としては1350℃以下が好ましい。
そのほか、仕上げ温度は 600℃以上、コイル巻取り温度
は700 〜200 ℃の範囲が好ましい。
【0033】冷延及び焼鈍 冷延鋼板を製造する場合の冷延及び焼鈍条件としては、
冷延においては 40〜90%の範囲の圧下率、焼鈍におい
ては再結晶温度以上、Ac3変態点以下の温度範囲が満足
されればよく、その圧延方法、焼鈍方法についてはとく
に限定するものではない。なお、この発明の成分鋼では
再結晶温度は700 〜800 ℃、Ac3点は900 〜950℃の範
囲内にある。
【0034】表面処理 溶融亜鉛めっき(合金化めっきを含む)、電気亜鉛めっ
き(合金化めっきを含む)、有機複合めっきなどあらゆ
る表面処理を適用して好適である。とくに溶融亜鉛めっ
きの場合には、連続溶融亜鉛めっきラインに適用し、50
0℃以上に加熱(冷延鋼板の場合は、再結晶温度以上、
Ac3変態点温度以下)して連続的に溶融亜鉛めっきを施
すことができる。また、上記に引き続いて 600℃以下に
再加熱して合金化溶融亜鉛めっき鋼板とすることもよ
い。
【0035】
【実施例】実施例1 転炉で溶製した表1に示す成分組成の異なる14種類の鋼
片を素材として、1180〜1210℃に加熱・均熱し、仕上げ
温度:830 〜880 ℃、巻取リ温度 : 520〜610℃の範囲
で熱延を施し熱延鋼板とした。
【0036】
【表1】
【0037】上記した熱延鋼板の一部については、さら
に、圧下率 : 68 〜76%の範囲で冷延を施し所定の板厚
とした後、焼鈍温度: 780〜830 ℃の範囲で連続焼鈍を
施した。また、上記冷延後その一部については、焼鈍温
度 : 830〜850 ℃の範囲での焼鈍後、合金化溶融亜鉛め
っきを、浴温 : 470℃、侵入板温 : 470℃、浸漬時間:
1秒、合金化温度:500 〜530 ℃、目付量 :45 g/m2
条件、及び電気亜鉛めっきを、目付量 : 30 g/m2でそれ
ぞれ施した。かくして得られた熱延鋼板、冷延鋼板、合
金化溶融亜鉛めっき冷延鋼板及び電気亜鉛めっき冷延鋼
板について、それぞれ、引張り特性、ランクオード値
(平均r値)を調査するとともに、伸びフランジ成形性
をサイドベンド伸び値(S.B.El)で評価した。
【0038】ここに、引張り試験は JIS 5号試験片を用
いて測定したものであり、平均r値は、15%の引張り予
ひずみを与えたのち、3点法にて測定し、L方向(圧延
方向)、D方向(圧延方向に45度方向) 及びC方向(圧
延方向に90度方向) の値を 平均r値=(rL +2rD +rC )/4 として求めた。また、S.B.El は、前述した実験例
と同様の方法を用いて、L方向(圧延方向)、C方向
(圧延方向に対し90度方向) について測定し、それらの
平均値を求めた。
【0039】これらの調査結果を表2にまとめて示す
が、この表から明らかなように、この発明の適合例は、
いずれもTSが 400N/mm2以上の高強度で、かつ、比
較例にくらべ優れたS.B.El 、すなわち、伸びフラ
ンジ成形性を示している。
【0040】
【表2】
【0041】実施例2 転炉で溶製した表3に示す成分組成の異なる23種類の鋼
片を素材として、上記実施例1と同様の条件でそれぞ
れ、熱延鋼板、冷延鋼板、合金化溶融亜鉛めっき冷延鋼
板を製造した。また、熱延鋼板を上記実施例1と同様の
条件で合金化溶融亜鉛めっきを施した合金化溶融亜鉛め
っき熱延鋼板も製造した。
【0042】
【表3】
【0043】これらの鋼板について、上記実施例1と同
様に、引張り特性、平均r値及びS.B.El を調査し
た。これらの調査結果を表4にまとめて示すが、適合例
はいずれもTSが 400N/mm2 以上の高強度で、S.
B.El に優れるとともに延性(El)、深絞り性(平均
r値)に優れることを示している。
【0044】
【表4】 実施例3 前掲表1のA−1の成分組成になる鋼片を素材として、
粗圧延の最終段(R4)でのε・外2を変化させて (R4での
圧延温度 1040 〜1100℃) 熱延を施し、板厚2.0mm の熱
延鋼板とし、得られた熱延鋼板について、前記実施例1
と同様に引張り特性、S.B.Elを調査した。これら
の熱延条件及び調査結果を表5にまとめて示す。
【0045】
【表5】
【0046】表5から明らかなように、粗圧延での1パ
ス(温度1000〜1200℃) のε・外2を1500 (%・S-1)
超えとすることにより、S.B.El 、すなわち、伸び
フランジ成形性はさらに優れたものとなることがわか
る。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、主としてV,Nbを添
加した成分組成を適正化すること、さらには、熱延条件
を適正化して析出物の形態とその分布を制御することに
より、引張り強さが 400N/mm2 以上で伸びフランジ成
形性に優れ、かつ亜鉛めっきなどあらゆる表面処理が適
用できる高強度薄鋼板が得られ、この発明によって得ら
れる鋼板は、プレス加工を施す用途に有利に用いること
ができ、とくに自動車用としてその軽量化などに貢献す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】引張り強さ及びサイドベンド伸びにおよぼすV
/N及Nb /Cの影響を示すグラフである。
【図2】熱延条件ε・外2とサイドベンド伸びの関係を
示すグラフである。
【図3】サイドベンド伸び試験方法を示す模式図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 38/58 C22C 38/58 (72)発明者 森田 正彦 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 技術研究本部内 (72)発明者 加藤 俊之 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社 技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭61−261462(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 301 C21D 8/02 C21D 9/46

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含有し、残部は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸
    びフランジ成形性に優れる高強度薄鋼板。
  2. 【請求項2】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Ti : 0.002wt%以上、 0.050wt%以下及び B:0.0002 wt %以上、 0.0050 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種を含有し、残部は鉄及び
    不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形性に優れ
    る高強度薄鋼板。
  3. 【請求項3】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部は
    鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形性
    に優れる高強度薄鋼板。
  4. 【請求項4】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部は
    鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形性
    に優れる高強度薄鋼板。
  5. 【請求項5】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Ti : 0.002wt%以上、 0.050wt%以下及び B:0.0002 wt %以上、 0.0050 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種と Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上とを含有し、残部
    は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形
    性に優れる高強度薄鋼板。
  6. 【請求項6】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Ti : 0.002wt%以上、 0.050wt%以下及び B:0.0002 wt %以上、 0.0050 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種と、 Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上とを含有し、残部
    は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形
    性に優れる高強度薄鋼板。
  7. 【請求項7】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上と Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上とを含有し、残部
    は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形
    性に優れる高強度薄鋼板。
  8. 【請求項8】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含み、かつ、 Ti : 0.002wt%以上、 0.050wt%以下及び B:0.0002 wt %以上、 0.0050 wt%以下 のうちから選んだ1種又は2種と、さらに、 Cr : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Ni : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下、 Mo : 0.002wt%以上、 0.50 wt%以下及び Cu : 0.05 wt%以上、 2.0wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上と、 Sb : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下、 Ca : 0.002wt%以上、 0.05 wt%以下及び REM : 0.01wt%以上、 0.10 wt%以下 のうちから選んだ1種または2種以上とを含有し、残部
    は鉄及び不可避不純物の組成からなる伸びフランジ成形
    性に優れる高強度薄鋼板。
  9. 【請求項9】C:0.007 wt%以上、 0.050 wt %以下、 Si :1.5 wt%以下、 Mn : 3.0wt%以下、 V:下記Nの2倍(wt%)以上、20倍(wt%)以下、 Nb :上記Cの5倍(wt%)以上、16倍(wt%)以下、 Al : 0.002wt%以上、 0.10 wt%以下、 P: 0.15 wt%以下、 S: 0.03 wt%以下及び N: 0.005wt%以上、 0.020wt%以下 を含有する鋼片を素材として熱延する際、少なくとも1
    パスを、1000℃以上、1200℃以下の温度範囲で、圧下率
    ε(%)とひずみ速度外1(S -1) との積が1500(%・
    S -1) 超えの粗圧延を施すことを特徴とする伸びフラン
    ジ成形性に優れる高強度熱延鋼板の製造方法。 【外1】
  10. 【請求項10】 請求項9によって得られる熱延鋼板を
    素材として、圧下率40%以上、90%以下の範囲で冷延を
    施し、しかるのち、再結晶温度以上、Ac3変態点以下の
    温度範囲で再結晶焼鈍を施すことを特徴とする伸びフラ
    ンジ成形性に優れる高強度冷延鋼板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9によって得られる熱延鋼板を
    素材として、圧下率40%以上、90%以下の範囲で冷延を
    施し、しかるのち、再結晶温度以上、Ac3変態点以下の
    温度範囲で再結晶焼鈍し、引き続いて溶融亜鉛めっきを
    施すことを特徴とする伸びフランジ成形性に優れる高強
    度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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