JP2820530B2 - センサ信号を処理するための装置 - Google Patents

センサ信号を処理するための装置

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JP2820530B2 JP2513117A JP51311790A JP2820530B2 JP 2820530 B2 JP2820530 B2 JP 2820530B2 JP 2513117 A JP2513117 A JP 2513117A JP 51311790 A JP51311790 A JP 51311790A JP 2820530 B2 JP2820530 B2 JP 2820530B2
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エンドレス ウント ハウザー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー
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    • G01D3/00Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups
    • G01D3/02Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups with provision for altering or correcting the law of variation

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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は請求項1に示されているセンサ信号を処理す
るための装置にある。詳細には本発明は、センサ信号を
処理する装置を対象とし、この場合このセンサ信号は測
定センサから供給され、この場合、測定センサは検出さ
れるべき物理的な測定量のならびに1つまたは複数個の
物理的な障害量の物理的な作用に応動して、検出される
べき物理的な測定量におよび物理的な障害量に依存する
測定応答を発生するようにし、さらに前記のセンサ信号
は1つのまたは複数個の別のセンサから供給される、物
理的な障害量だけに実質的に依存する測定応答を発生す
るようにし、さらに前記の装置は信号処理回路を備えて
おり、該信号処理回路は測定応答を入力量として受信す
るようにし、さらに該信号処理回路は、センサ信号のア
ナログ形式処理により出力量Sを供給するように構成さ
れており、該出力量の基準量Srefに対する比は、入力量
を形成する測定応答M1,M2...Mnに依存して次の式で表わ
される伝達関数により定められており、即ち により定められており、この場合、この伝達関数の係数
b11...b2n,c11...c2nは、所望の伝送特性を得る目的で
測定センサの特性に依存して設定調整可能であるように
構成したのである。
物理的な測定量の測定のために用いられる実際の全部
のセンサの場合、センサから供給された測定応答が、求
められるべき測定量と所望の関係を有していない。一方
では測定量と測定応答との間の関係が非直線であり、他
方では測定応答が、求められるべき物理的な測定量のほ
かに物理的な障害量にも依存するからである。
発生する頻度の多い物理的障害量の一例は温度であ
る:大抵のセンサは温度に依存するため、センサから発
生される測定応答−これは例えば容量比とすることがで
きる−は、求められるべき物理量に例えば圧力、湿度等
に依存するだけでなく、温度にも依存する。
センサ信号の適切な処理により、一方では信号処理の
出力量と求められるべき物理量との間の所望の実質的に
直線的な関係を形成すること、および他方では所定の障
害量の影響を抑制することは、慣用されている。例えば
“VDI−Berichte"No.509,1984,第165頁〜第167頁に、容
量式シングルチェンバー差圧センサが示されている。こ
のセンサの場合、測定容量が負荷抵抗と共に測定積分器
の中へ組み込まれており、さらに振幅の調整される、所
定の周波数を有する正弦波発振器から給電される。この
測定積分器に並列に固定の時定数を有する基準積分器が
作動される。これらの積分器の出力電圧は重み付けされ
加算され、さらに加算点の整流された出力電圧が正弦波
発振器の振幅調整のために、この出力電圧が固定の基準
電圧に等しい値に維持される目的で用いられる。積分器
の出力信号−これは次に測定値を表わす出力信号の形成
の目的で加算される−の付加的な重み付けにより、ゼロ
点の温度補償およびゼロ点ずれの補償が行なわれる。
前述の装置は容量式センサのセンサ信号の処理におよ
び唯一つの障害量すなわち温度の補正だけに制限されて
いる。さらにその基本方式が他の形式のアナログ信号の
処理へ転用され得るのではない。例えば次第に使用頻度
の多くなるスイッチ−コンデンサ−構成体(“Switched
−capacitor charge balancing")を用いての電荷バラ
ンスによる量子化された電荷転送による信号処理へ転用
されるのではない。
刊行物、“IEEE Transactions on Instrumentation a
nd Measurement",IM−36,No.4,12,1987,第873〜第878頁
に、容量式差圧センサの出力信号をこの方式により処理
できる方法が示されている。さらに米国特許第A4816745
号−これはドイツ連邦共和国特許第A3633791号に相応す
る−に、同様の方式による、互いに逆方向へ抵抗値の変
化可能なハーフブリッジの形式の抵抗センサの出力信号
が処理できることが示されている。しかしこれらの両方
の刊行物には、測定量と測定応答との間に関連する障害
量のまたはエラーの影響を補正するための構成が示され
ていない。
本発明の課題は次の構成の装置を提供することであ
る。即ち測定応答への任意の種類の任意に多数の障害量
の影響の補正ならびに、測定量と任意の形式の測定セン
サにおける測定応答との間に、および冒頭に述べた形式
の測定応答との間に関連するエラーの補正を可能にし、
さらに例えばスイッチ−コンデンサ−構成体を用いての
電荷バランス形式の量子化された電荷転送による信号処
理にも適している装置を提供することである。
冒頭に述べた、信号処理回路の伝達関数により、測定
センサの全部の重要な識別データが次のように補正でき
る。即ち測定センサへ作用する測定量と信号処理回路の
出力量との間の所望の関係が得られ、さらに障害量から
生ずる全部の測定応答の影響が補正される。この目的に
は次の構成しか必要とされない。即ち測定センサの識別
データを測定し、さらに信号処理回路において伝達完成
の係数を、その信号処理回路の構成に応じて、相応に設
定調整することだけである。
測定応答を重み付けするための重み付け回路を有する
本発明の実施例による信号処理回路が構成されているた
め、重み付け回路の重み付け係数が、伝達関数の必要と
される係数に応じて設定調整される。信号処理回路が、
量子化された電荷転送および、スイッチ−コンデンサ−
構成体による電荷バランスの形式で動作することによ
り、伝達関数が本発明の特別に有利な実施例により、付
加的な補正電荷パケット−これは電荷バランスに関連づ
けられる−により実現される。この場合、伝達関数の係
数は、補正電荷パケットを定める容量、抵抗および/ま
たは電圧の設定調整により、必要とされる値へ設定調整
できる。
信号処理回路は、これがアナログ出力信号も種々の形
式のディジタル出力信号も送出するように、構成するこ
とができる。本発明は、所定の形式の測定応答を発生す
るあらゆる形式の測定センサに適用可能である。そのた
め測定センサの慣用的な使用が、本発明の適用により損
なわれることはない。
本発明の各種の構成は従属形式の請求項に示されてい
る。
本発明の構成および利点は、図面に示されている実施
例の以下の説明に記載されている。
第1図は本発明の課題を説明するための基本構成図、
第2図は容量式センサの断面図、第3図は負荷の加えら
れない状態におけるストレンゲージを有する抵抗センサ
の図、第4図は負荷の加えられた状態の第3図抵抗セン
サ、第5図は信号処理回路が複数個の重み付け回路と1
つのアナログ・ディジタル変換器により構成されている
形式の本発明による装置の実施例のブロック図、第6図
は第5図のアナログ・ディジタル変換器の実施例の回路
図、第7図は第5図の装置の変形実施例、第8図は容量
式センサから供給されるセンサ信号を処理するための、
スイッチ−コンデンサ−構成体を用いて量子化された電
荷転送と電荷バランスにより動作する信号処理回路−こ
れはディジタルの出力信号を形成する−の回路図、第9
図は第8図の信号処理回路に現われる信号の時間ダイヤ
グラム、第10図は第8図の装置に含まれている補正回路
の変形実施例、第11図はスイッチ−コンデンサ−構成体
を用いて量子化された電荷転送および電荷バランスによ
り動作する、抵抗ハーフブリッジから供給されるセンサ
信号を処理するための信号処理回路の回路図、第12図は
第11図の信号処理回路において現われる信号の時間ダイ
ヤグラム、第13図は抵抗フルブリッジから供給されるセ
ンサ信号を処理するための、第11図の装置の変形実施例
の部分図、第14図はスイッチ−コンデンサ−構成体を用
いて量子化された電荷転送および電荷バランスにより動
作する、容量式測定センサから供給されるセンサ信号を
処理するための信号処理回路−これは、測定センサへ帰
還結合される−の回路図、第15図は測定応答が(Cx−C
ref)/Crefに相応しかつCx>Crefである場合に第14図の
信号処理回路において現われる信号の時間ダイヤグラム
図、第16図は測定応答が−(Cx−Cref)/Crefに相応し
かつCx<Crefである場合の、第14図に対応する時間ダイ
ヤグラム図、第17図は測定応答が(Cx−Cref)/Cref
相応しかつCx>Crefである場合の第14図に対応する時間
ダイヤグラム図、第18図は測定応答がCx/Crefに相応し
かつCx>CrefまたはCx≦Crefであり得る場合の第14図に
対応する時間ダイヤグラム図、第19図はスイッチ−コン
デンサ−構成体を用いて量子化された電荷転送および電
荷バランスにより動作する、抵抗ハーフブリッジから供
給されるセンサ信号−この場合、アナログの出力信号が
形成されて測定センサへ帰還結合される−を処理するた
めの信号処理回路の回路図、第20図は第19図の信号処理
回路において現われる信号の時間ダイヤグラム図、第21
図は抵抗フルブリッジから供給されるセンサ信号を処理
するための、第19図の装置の変形実施例の部分図を、そ
れぞれ示す。
第1図のブロック図を用いて本発明の基礎とする課題
を説明する。第1図は測定センサ1を示し、これを用い
て物理量が測定される。この測定センサ1は、測定され
るべき物理量に依存して変化される電気特性量をこの測
定センサが有するように、構成されている。
測定センサ1は信号処理回路2と接続されている。こ
の信号処理回路は測定センサの電気特性量を、基準信号
Srefに関連づけられた出力信号Sへ変換する。そのため
この出力信号も、測定されるべき物理量に依存する。測
定センサ1の変化する電気特性量は、例えば容量または
抵抗値とすることができる。出力信号Sは例えばアナロ
グ信号、ディジタル信号または周波とすることができ
る。給電電圧源3が測定センサ1へ給電信号Vを供給す
る。この給電信号は、容量、抵抗またはその他の電気特
性量の変化を電気信号へ変換させることを可能にさせ
る。この電気信号は信号処理回路2へ導びかれる。給電
信号源3は、第1図においてわかりやすくするために、
別個に示されている;実際は給電信号源は、大抵は信号
処理回路2の中に含まれている。信号処理回路は必要と
される給電信号を測定センサ1へ供給する。第1図にも
う一つのセンサが示されており、その目的は後述する。
測定されるべき物理量が例えば圧力であると前提する
と、測定センサ1のために容量式圧力センサを用いるこ
とができる。この圧力センサの場合、圧力に依存する電
気特性量は容量または容量比である。第2図はこの目的
に適している容量式圧力センサ10の断面図を示す。この
圧力センサ10は基体11とダイヤフラム12を有しており、
これらはスペーサリング13により周縁において互いに結
合されている。ダイヤフラム12の、基体11と同じ側の面
には金属化部14が設けられている。この金属化部は、ス
ペーサリング13を貫通してさらに基体11を貫通して案内
される接続線路15と接続されている。基体11の、ダイヤ
フラム12と同じ側の面は、中央の円形の金属化部16を支
持する。この金属化部は基体11を貫通案内された接続線
路17と接続されている。さらに前記の面は、金属化部16
を囲むリング状の金属化部18を支持する。この金属化部
は、基体11を貫通案内される接続線路19と接続されてい
る。
ダイヤフラム12の外側面へ圧力Pが作用するとダイヤ
フラムが変形される。その結果、金属化部14の中央領域
とこれに対向する中央の金属化部16との間の間隔が、こ
の圧力に依存して変化する。そのため両方の金属化部14
と16が測定コンデンサの電極を形成する。このコンデン
サの容量Cxは圧力Pに依存し、接続線路15と17の間で測
定することができる。反対に金属化部14の縁領域とこれ
に対向するリング状の電極18との間の間隔は、ダイヤフ
ラム12の圧力に依存する変形の場合に、実質的に変化し
ないままにおかれる。何故ならばこの間隔はスペーサリ
ング13により固定されているからである。そのため両方
の金属化部14と18が、基準コンデンサの電極を形成す
る。このコンデンサの容量Crefは圧力Pには依存せず、
接続線路15と19の間で測定することができる。
そのため圧力に依存する測定応答は、この種の容量式
圧力センサの場合は、基準容量Crefに対する測定容量Cx
の変化である。この測定応答は、適用の事例に応じて異
なるように構成することができる。例えばこの測定応答
を、測定容量と基準容量と基準容量との容量比Cx/Cref
に相応させることができる。あるいはさらに例えば容量
比(Cx−Cref)/Crefが用いられる、何故ならば差の形
成により一層大きい相対的変化が得られるからである。
別の可能な構成として容量比(Cx−Cref)/Cxを用いる
こともできる。もちろん圧力に依存する測定容量Cxだけ
を測定応答として用いることができる。しかし商形成
は、障害作用−これは両方の容量CxおよびCrefへ同様に
作用する−から実質的に影響されない利点を有する。
測定されるべき物理量が力である時は、測定センサ1
として、第3図および第4図に示されている様に力セン
サを用いることができる。この力センサ20は弾性体の支
持体21を有する。この支持体は一端において固定的にク
ランプされており、さらにその自由端へ作用する力Fに
より変形可能である。支持体21の2つの対向する側面上
に2つのステレンゲージ22と23が、支持体21の変形の際
にこれらが互いに逆方向へ変化されるように、固定され
ている。例えば第4図に示されている支持体21の変形の
場合は、ストレンゲージ22が伸長しストレンゲージ23が
短縮する。周知のようにストレンゲージの場合、オーム
抵抗は長さ変化に依存する。変形されない状態(第3
図)において両方のストレンゲージ22と23は同じオーム
抵抗Rを有する。図4に示されている互いに逆方向への
変形の場合は、ストレンゲージ22はオーム抵抗R+dRを
有し、ストレンゲージ23はオーム抵抗R−dRを有する。
そのため第3図と第4図の力センサ20は、測定されるべ
き物理量に依存する電気特性量が抵抗であるようなセン
サの場合の実施例である。力Fの測定のために用いられ
る測定応答は、例えば抵抗比dR/Rである。この抵抗比に
比例するセンサ信号を得る目的で、逆方向へ変形可能な
両方のストレンゲージ22,23を抵抗ハーフブリッジへ接
続することは周知である。逆方向へ変形可能な2組のス
トレンゲージを設けて、これらのストレンゲージを抵抗
フルブリッジへまとめて接続することも周知である。さ
らに、測定されるべき物理量の形式に応じて第1図の測
定センサ1として用いることのできる多数の他のセンサ
が公知である。
理想的な場合は、測定センサ1から供給された測定応
答M1−これは信号処理回路2において出力信号S/Sref
形成のために用いられる−が所望の測定応答に相応する
ことになるはずである、例えば第1図の容量式圧力セン
サの場合は測定応答(Cx−Cref)/Crefに、または第3
図および第4図の力センサの場合は比dR/Rに相応するこ
とになるはずである。通常のセンサの場合はこの理想的
な事象は種々の理由から得られない。例えば第2図の容
量式圧力センサ10の場合は測定容量Cxが、ダイヤフラム
12へ作用する圧力Pに必ずしも比例はしない。さらにゼ
ロ点のずれが生ずる即ち測定応答の値ゼロが、測定され
るべき圧力の値ゼロに相応しない。最後に大抵の場合
は、測定センサ1から供給された測定応答M1が、測定さ
れるべき物理量に依存するほかに、障害量にも依存す
る。例えば第2図の容量式圧力センサ10の場合は測定容
量Cxは、ダイヤフラム12へ作用する圧力Pに依存するだ
けでなく温度にも依存する。それに応じて、圧力センサ
10から供給された測定応答M1が、所期の容量比(Cx−C
ref)/Crefに依存するほかに、温度T−この場合は障害
量を形成する−にも依存する。
この種の障害量の作用を補正する目的で別の複数個の
センサを設けることは知られている。この場合これらの
センサが、障害だけにより影響を受けるが測定される量
によって影響されない測定応答を、その都度に供給す
る。温度Tが障害量を形成する、前述の実施例として示
された事例の場合は、第1図において別のセンサ4が設
けられており、このセンサが、温度Tだけに依存しかつ
測定されるべき圧力Pには依存しない測定応答を供給す
る。センサ4は例えば温度に依存する抵抗を含むことが
できる。この抵抗は温度に依存しない抵抗に直列に接続
されている。そのため分圧器が構成され、その分圧比が
温度に依存する。この場合、測定応答M2は温度に依存す
る分圧比である。この測定応答は信号処理回路2におい
て、測定応答M1の温度依存性を補正するために用いるこ
とができる。測定応答M3,M4...Mnを供給する相応の別の
センサが別の障害量の作用の補正の目的で設けることが
できる。このことは第1図において信号処理回路2の別
の入力側により示されている。
この場合、測定応答M1への障害量の影響は、別のセン
サの測定応答M2,M3...Mnにより表わすことができる。そ
の結果、エラーを有する測定応答M1は近似的に次の式で
表わすことができる: M1=f(E1,E1 2,M2...Mn) =(a11+a12・M2+...+a1n・Mn)+ (a21+a22・M2+...+a2n・Mn)・ E1+a31・E1 2 (1) この場合、E1はエラーのない所期の作用を表わす、例
えば図2のセンサの場合は容量比(Cx−Cref)/Cref
測定されるべき圧力Pとの間の直線関係を表わし、第3
図と第4図のセンサの場合は抵抗比dR/Rと測定されるべ
き力Fとの間の直線関係を表わす。係数a11...a2nは、
測定応答M1の、別のセンサの測定応答M2...Mnに対する
依存性を表わし、係数a31は測定応答M1と作用E1との間
の関係の非直線性を表わす(高次の項は無視する)。
信号処理回路2は、エラー有する測定応答M1を補正す
る目的で、種々の入力量M1,M2...Mnと出力量S/Srefとの
間に次の関係が成立するように、構成されている: この式を以下では“伝達関数”と称する。この種の伝
達関数により所定の範囲内で、エラーを有する測定応答
M1が前記の式(1)により、補正される。
次に信号処理回路の実施例を説明する。この場合、簡
単化の目的で、障害結果M2だけが現われるものとする。
エラーを有する測定応答M1は次の式を有する。
M1=f(E1,E1 2,M2) =(a11+a12・M2)+(a21+a22・M2) ・E1+a31・E1 2 (3) さらに信号処理回路はこのエラーを有する測定量M1
補正の目的で次の伝達関数を有する: 第5図はこの基本方式により構成された信号処理回路
2の基本構成を示す。この場合、実施例として前提とさ
れていることは、出力信号が複数個の桁数のディジタル
語Dにより形成されるディジタル信号であり、かつこの
ディジタル信号はアナログ・ディジタル変換によりセン
サ1および4のアナログ出力信号から形成されることで
ある。第5図には、給電信号Vをセンサ1と2へ供給す
る給電信号源3も示されている。
実施例として前提されていることは、測定されるべき
物理量が圧力Pであること、および温度Tが障害量を形
成することである。そのためセンサ1は例えば第12図の
センサ10に対応させ第2図に示された構成を有すること
ができる。その出力信号は測定応答M1′で表わされ、こ
れは給電電圧Vと、物理的な作用に依存する関数M1(P,
T)との積から得られる: M1′=M1・V (5) 給電信号Vはさらに第2のセンサ4へ供給される。こ
の第2センサ4は障害量だけに即ちこの実施例の場合は
温度Tに応動する。その出力信号は測定応答M2′で表わ
され、これは給電電圧Vと、温度Tの作用に依存する関
数M2(T)の積から得られる: M2′=M2・V (6) 給電信号Vは、記号で示されている重み回路30におい
て、係数b11で重み付けされ、他方、重み付け回路31に
おいて係数c11で重み付けされる。これらの重み付け回
路は公知のようにアナログ乗算器により、例えば増幅係
数b11ないしc11を有する演算増幅器により、構成するこ
とができる。同様にセンサ1の出力信号M1′は、係数b
21を有する重み付け回路32において重み付けされ、他
方、センサ4の出力信号M2′は係数c12を有する重み付
け回路34においておよび係数b12を有する重み付け回路3
5において重み付けされる。
重み付け回路30,32および35の重み付けされた出力信
号は加算回路36において加算される。重み付け回路31,3
4および33の重み付けされた出力信号は加算回路37にお
いて加算される。加算回路36の出力電圧Usigはアナログ
・ディジタル変換器38へ導びかれる。加算回路37の出力
電圧Urefはアナログ・ディジタル変換器38の基準入力側
38bへ導びかれる。アナログ・ディジタル変換器38はそ
の出力信号38cに次のディジタル語を送出する。
D=(2N−1)Usig/Uref (7) この場合、Nはディジタル語のビットの桁数である。
電流バランス方式で動作する公知の、アナログ・ディ
ジタル変換器38の実施例が第6図に示されている。信号
入力側38aは値2R′の抵抗39を介して、演算増幅器41の
非反転入力側における加算点と、接続されている。この
演算増幅器の反転入力側はアースに置かれている。演算
増幅器41は、その帰還結合路が開かれていることによ
り、閾値比較器として接続されている。そのため演算増
幅器41の出力電圧は、非反転入力側における電圧が反転
入力側に加わるアース電位を上回わる時は、低い値を有
する。さらに出力電圧は、非反転入力側における電圧が
アース電位を下回わると、直ちに高い信号値へ跳躍的に
変化する。演算増幅器41の出力側は継続的近似レジスタ
(“successive approximation register")42の制御入
力側と接続されている。
基準入力側38bは、分岐回路の形式で構成される抵抗
回路網43の入力側と接続されている。この抵抗回路網の
横分岐は値R′の抵抗をそれぞれ含み、他方、各々の縦
分岐には値2R′の抵抗が設けられている。各々の縦分岐
抵抗は所属のスイッチSW1...SWNにより選択的に加算点4
3とまたはアースと接続することができる。これらのス
イッチは、近似レジスタ42の出力側D1...DNから送出さ
れる2進信号により、制御される。各々のスイッチS
W1...SWNは次の時に、所属の抵抗を図示されている位置
において加算点40と接続する。即ち2進信号が近似レジ
スタ42の所属の出力側において信号値0を有する時に上
記の接続が行なわれる:この信号が信号値1を有する時
は、当該のスイッチは他方の位置へ置かれ、この位置に
おいてスイッチは所属の抵抗をアースと接続する。
演算増幅器41の出力側における信号レベルに依存し
て、近似レジスタ42は、出力側D1...DNにおける2進信
号を、理想的な場合に演算増幅器41の両方の入力側の間
の電圧差がゼロになるように、設定調整する。この理想
的な平衡事象において信号入力側38aから抵抗39を介し
て加算点40へ次の信号電流が流れる。
isig=Usig/2R′ (8) さらに抵抗回路網43のスイッチSW1...SWNは近似レジ
スタ42により、抵抗回路網43から加算点40へ流れる基準
電流に対して次の式が当てはまるように、設定調整され
る: iref=−isig (9) 近似レジスタ42の設定調整は即ち抵抗回路網43の抵抗
の作用接続は、演算増幅器41により構成される比較器の
出力レベルの影響の下に、この状態に達するまで、変化
される。そのため加算点40において電流バランスが形成
され、さらに近似レジスタ42の出力側D1...DNにおける
2進信号が、式(7)で示されたディジタル語Dを形成
する。そのためこの出力側は第5図の出力側38cに相応
する。
継続的近似方式で動作する図6のアナログ・ディジタ
ル変換器ではなく、積分作用を有するアナログ・ディジ
タル変換器も例えば、電流バランスが積分コンデンサに
おいて実施されるデュアル・スロープ形変換器を用いる
こともできる。このことは当業者には周知であるため特
別に説明はしない。
式(7)と第5図の構成からアナログ・ディジタル変
換器38の出力量が次の式で示されるように形成される。
さらに式(5)および(6)から次の式が導出され
る: 式(11)は第5図の信号処理回路の伝達関数を表わ
す。この関数により式(1)による形式のセンサの重み
最大の標識データが次の補正係数により補正可能とな
る: ゼロ点 :b11 TKゼロ点 :b12 感度 :b21,c11 TK感度 :c12 非直線性 :c21 この場合、“TK"とは、“温度係数”の省略形である。
式(10)および(11)が検出される、何故ならば第5
図の信号処理回路2において、給電信号Vも係数b11
よびc11で重み付けされるからである:この様にして伝
達関数の全部の項から給電信号が除去されてその結果、
出力信号の中へ参入しないようにされる。
全部のセンサが同じ給電電圧を供給されることは、決
して必要とされない。第7図に示された回路は第5図の
回路とは次の点で異なる。即ちセンサ4の給電の目的で
給電信号Vが重み付け回路44において係数dで重み付け
されること、およびこのように重み付けされた信号へ加
算回路45において測定センサ1の出力信号M1′が加算さ
れる点である。そのため、次の伝達関数で示されるディ
ジタル・アナログ変換器38の出力量が形成される: この伝達関数により式(1)の形式の測定センサの重
み最大の標識データが次の補正係数で補正可能となる: ゼロ点 :b11 TK点 :d・b12 感度 :d21,c11 TK感度 :b12,d・c12 非直線性 :c21 TK非直線性:c12 次に種々の実施例を用いて前述のエラー補正が、スイ
ッチ−コンデンサ組み合わせ体による電荷バランス方式
で動作する信号処理回路において、実現できるかを説明
する。
第8図は第1図1の、容量センサ50から供給されるセ
ンサ信号のエラーを補正することにより信号を準備処理
するための実施例を示す。センサ50は容量Cxの測定コン
デンサ51と容量Crefの基準コンデンサ52を含む:このセ
ンサは例えば第2図に示された構造を有する。当該の測
定応答M1は容量比(Cx−Cref)/Crefである。動作シー
ケンスを一層よく理解する目的でセンサ50は、第8図に
おいて信号処理回路の2つの回路ブロックの間に挿入さ
れている。しかしこのセンサは実際には、信号処理回路
−これは集積回路として構成できる−から空間的に分離
されていてこの信号処理と、しゃへいされた線路を介し
て接続されている。信号処理回路はスイッチ−コンデン
サ組み合わせによる電荷バランスの方式により動作して
アナログセンサ信号をディジタル信号に変換する。この
ディジタル信号の周波数が、補正された測定値を形成す
る。
センサ50は一方では、オーム分圧器54とスイッチ群55
を含む機能ブロック53と、接続されている。このオーム
分圧器54は3つの直列接続された抵抗56,57,58から成
り、入力端子60と、回路全体の基準電位を導びく基準導
体61との間に接続されている。分圧器54は、抵抗56,57
の間の第1タップ62と、抵抗57,58の間の第2タップ63
とを有する。この回路の作動中に入力端子60と基準線路
61との間に給電電圧U1が加えられる。この給電電圧は、
抵抗56,57,58の抵抗値により与えられる分圧比に応じ
て、タップ62においては電圧U2であり、タップ63におい
ては電圧U3である。
センサ50は他方では一時メモリ65と接続されている。
この一時メモリは、演算増幅器A1と容量Cのメモリコン
デンサ66と2つのスイッチS1,S2を含む。スイッチS1
閉じられている時はこのスイッチは演算増幅器A1の出力
側をその反転入力側と接続する。スイッチS2が閉じられ
ている時はこのスイッチは演算増幅器A1の出力側をメモ
リコンデンサ66の一方の電極と接続する。このコンデン
サの他方の電極は演算増幅器A1の反転入力側と接続され
ている。そのためこのメモリコンデンサ66は演算増幅器
A1の帰還結合回路中に接続されている。演算増幅器A1
出力電圧は、基準線路61における基準電位へ関連づけ
て、UA1で示されている。
回路群55は4つのスイッチS3,S4,S5,S6を含む。スイ
ッチS3が閉じられている時はこのスイッチは測定コンデ
ンサ51の一方の電極を分圧器54のタップ63と接続し、ス
イッチS4が閉じられている時はこのスイッチは測定コン
デンサ51の同じ電極をタップ62と接続する。スイッチS5
が閉じられている時はこのスイッチは基準コンデンサ52
の一方の電極をタップ62と接続する。スイッチS6が閉じ
られている時はこのスイッチは基準コンデンサ52の同じ
端子をタップ63と接続する。コンデンサ51と52の他方の
電極は演算増幅器A1の反転入力側と接続されている。こ
の演算増幅器の非反転入力側は固定の電位に置かれてい
る。この電位は、基準線路61における基準電閾とは電圧
UBだけ異なる。反転入力側における電位は非反転入力側
の固定電位とは、演算増幅器A1のオフセット電圧UO1
値だけ異なる。
スイッチS1〜S6は、図示の回路における全部の他のス
イッチとも同様に、制御回路67から供給される制御信号
により作動される。この制御回路67はクロックパルス発
信器68から供給されるクロックパルス信号により同期化
される。簡単化するために制御信号は、これらにより制
御されるスイッチと同じ記号で示されている。制御信号
の時間経過は第9図のダイヤグラム図に示されている。
各々のスイッチS1,S2...は、これを制御する信号が低い
信号値を有する時は開かれており、これを制御する信号
が高い信号値を有する時は閉じられている。
スイッチS1,S2...は記号では機械的なスイッチ接点と
して示されているが、もちろんこれらは実際には迅速な
電子スイッチにより例えば電界効果トランジスタにより
形成されている。
一時メモリ65に積分器70が後置接続されており、これ
に比較器71が後置接続されている。積分器70は演算増幅
器A2、この演算増幅器A2の帰還結合回路中に設けられて
いる容量Cの積分コンデンサ72、および2つのスイッチ
S7,S8を含む。スイッチS7が閉じられている時はこのス
イッチは演算増幅器A2の反転入力側を一時記憶器65にお
けるメモリコンデンサ66と接続する。スイッチS8が閉じ
られている時はこのスイッチは、演算増幅器A2の反転入
力側を補正回路73の出力値と接続する。演算増幅器A2
非反転入力側は、演算増幅器A1の非反転入力側と同じ固
定の電位に置かれる。反転入力側における電位はこの固
定の電位とは、演算増幅器A2のオフセット電圧UO2の値
だけ異なる。
比較器71は、公知のように閾値比較器−その帰還結合
回路が開かれている−として接続されている演算増幅器
A3を含む。演算増幅器A3の反転入力側は積分器70におけ
る演算増幅器A2の出力側と接続されている。演算増幅器
A3の非反転入力側へ閾値電圧USが加えられている。演算
増幅器A3の両方の入力側の間にオフセット電圧UO3が形
成される。この種の閾値比較器の公知の機能に応じて演
算増幅器A3の出力電圧UA3は、電圧UA2が閾値電圧USを上
回わる時は低い値を有し、電圧UA2が閾値USを下回わる
時は高い値を取る。比較器71の出力側は制御回路67の入
力側と接続されている。
補正回路73は入力ブロック74、スイッチ−コンデンサ
群75および補正メモリ76を有する。入力ブロック74は抵
抗77を含み、それの一方の端子は一時メモリ65における
演算増幅器A1の出力側と接続されている。その結果、回
転点78に演算増幅器A1の出力電圧UA1が加わる。抵抗77
の他方の端子は温度センサ80と接続されている。この温
度センサは第1図の第2センサ4に相応し、温度Tに依
存する第2の測定応答M2を形成するために用いられる。
温度センサ80は、もちろん容量式センサ50と同様に、信
号処理回路とは空間的に分離されている。温度センサ80
は、抵抗値RTを有する温度依存性の抵抗81を含む。この
温度依存性の抵抗81は、演算増幅器A1の出力側と基準線
路61との間の抵抗77と直列に接続されている。その結
果、抵抗77と81は分圧器82を形成し、その分圧器に電圧
UA1が加えられる。抵抗77の抵抗値は温度依存性でありR
Vで示されている。そのため分圧器82は次の値の温度依
存性の分圧比VTを有する。
さらに分圧器82のタップ83に次の値の温度依存性の電圧
が形成される。
UT=VT・UA1 (15) この温度依存性の分圧比が測定応答M2を形成する。
補正メモリ76は、一時メモリ65と同様に構成されてお
り、演算増幅器A4、2つのスイッチS9,S10および容量C
のメモリコンデンサ84を有する。スイッチS9が閉じられ
ている時はこのスイッチは、演算増幅器A4の出力側をそ
の反転入力側−ここへはメモリコンデンサ84の第1電極
も接続されている−へ接続する。スイッチS10が閉じら
れている時はこのスイッチは、メモリコンデンサ84の第
2電極を演算増幅器A4の出力側と接続する。そのためこ
の時にメモリコンデンサ84は、演算増幅器A4の帰還結合
回路の中に設けられる。メモリコンデンサ84のこの第2
電極が同時に補正回路の出力側を形成する。この出力側
は、スイッチS8が閉じられている時は、積分器70におけ
る演算増幅器A2の反転入力側と接続されている。
スイッチ・コンデンサ・群75は8つのスイッチS11,S
12,S13,S14,S15,S16,S17,S18および8つのコンデンサ9
1,92,93,94,95,96,97,98を含む。スイッチS11が閉じら
れている時はこのスイッチは、コンデンサ91の第1電極
を回路点78と接続する。相応にスイッチS12,S13,S
14は、これらが閉じられている時は、それぞれコンデン
サ92,93,94の第1電極を回路点78と接続する。スイッチ
S15が閉じられている時はこのスイッチは、コンデンサ9
5の第1電極を分圧器82のタップ83と接続する。相応に
スイッチS6,S7,S8はこれらが閉じられている時は、コン
デンサ96,97,98の第1電極をタップ83と接続する。コン
デンサ91〜98の第2電極は演算増幅器A4の反転入力側と
接続されている。この演算増幅器A4の非反転入力側は、
演算増幅器A1およびA2の非反転入力側と同じ固定の電位
におかれている。この固定の電位とは、反転入力側にお
ける電位は、演算増幅器A4のオフセット電圧UO4だけ異
なる。
制御回路67は、サイクル係数数器100の接続されてい
る出力側と、補償用サイクル計数器101の接続されてい
るもう1つの出力側とを有する。
この回路は電荷バランス方式で動作する。スイッチ
S1,S2,S3,S4,S5,S6により制御により制御されて相続く
サイクルにおいて、センサ50のコンデンサ51および52へ
電荷パケットが転送される。これらの電荷パケットは電
圧U2,U3およびこれらのコンデンサの容量Cx,Crefに依存
する。分圧器54の目的は、この回路内の電荷パケットの
最大量を、センサ50の所定の容量値の場合に定めること
である。電荷パケットはメモリコンデンサ66において一
時記憶され、さらにスイッチS7の閉成により積分コンデ
ンサ72へ伝送され、この積分コンデンサの中で累算され
る。補正回路73を用いて付加的な電荷パケットが形成さ
れる。この付加的な電荷パケットはメモリコンデンサ84
において一時記憶され、各サイクルの終りにスイッチS8
の閉成により同じく積分コンデンサ72へ伝送される。電
圧UA2は積分コンデンサ72における電圧に相応する。さ
らにこの電圧は、積分コンデンサにおいて積分された電
荷に依存する。回路のシーケンスは、Cx>Crefの場合は
電圧UA2が漸進的に小さくなる様に、制御される。電圧U
A2が比較器71の所定の閾値USを下回わると、その出力電
圧UA3はその最大値へ跳躍し、これにより制御回路67が
補償サイクルを実施する目的で作動される。この補償サ
イクルにおいて補正回路73は次の様に制御される。即ち
スイッチS8の次の閉成の際に補正回路が積分コンデンサ
72へ次のような電荷パケットを伝送するように制御され
る。この場合この電子パケットは基準コンデンサ52の容
量Crefに実質的に比例し、かつ電圧UA2が閾値電圧US
再び上回わるようにする極性で伝送される。この構成に
より積分コンデンサ72の中において電荷バランスが実施
される、何故ならば時間平均において、全部の積分され
た電荷パケットの和がゼロに等しくなるからである。こ
のバランスは、電圧UA2が比較器71の切り換え閾値を下
回わる時点において存在する。
前述の一般的に説明した機能のシーケンスを、次に第
9図のダイヤグラムを用いて詳細に説明する。第9図の
ダイヤグラムは前述のスイッチ制御信号S1〜S18の時間
経過のほかに、複数個のサイクル−そのうちの1つが補
償サイクルKである−における電圧UA1,UA2およびUA3
時間経過も示す。補償サイクルでない他のサイクルは測
定サイクルMと称される。各々のサイクルは12の時相か
ら形成され、これらは1〜12の番号が付されている。
スイッチS1およびS2は周期的な方形波信号によりプッ
シュプル形式で制御される。そのためスイッチS2が閉じ
られている時はスイッチS1が開かれており、スイッチS1
が開かれている時はスイッチS1が閉じられている。スイ
ッチS1が閉じられていてかつスイッチS2が開かれている
時は、演算増幅器A1の入力回路中に設けられているコン
デンサ51と52が、スイッチS3〜S6により電圧U2またはU3
へ置かれて相応に充電される。しかしこの充電によりメ
モリコンデンサ66における電荷が影響はされない。この
状態を“条件化時相”と称する。
同様にスイッチS9およびS10は、2倍の周波数の周期
的な方形波信号により、プッシュプル形式で制御され
る。そのためスイッチS10が閉じられている時はスイッ
チS9が開かれており、スイッチS10が開かれている時は
スイッチS9が閉じられている。スイッチS9が閉じられて
いてかつスイッチS10が開かれている時は、演算増幅器A
4の入力回路中に設けられているコンデンサ91〜98が、
スイッチ11〜S18により電圧UA1ないしUTへ置かれて相応
に充電される。この場合このことによりメモリコンデン
サ84における電荷が影響はされない。この状態も“条件
化時相”と称する。
わかりやすくするためまず最初にこの回路の基本動作
と、続いて補正回路73の動作を説明する。
1. 基本動作: 時相1および2: 各々のサイクルの時相1のはじめにおいてこの回路は
次の初期状態にある。即ちメモリコンデンサ66が、先行
のサイクルにおけるスイッチ7の閉成により作動された
放電過程の後に次の残留電荷へ充電されている初期状態
にある。
Q66R=(UO2−UO1)・C (16) この残留電荷は両方の演算増幅器A1およびA2のオフセ
ット電圧の差により定められている。
時相1および2の持続時間中はスイッチS1が閉成され
スイッチS2が開かれている。同時のスイッチS4が閉じら
れており、その結果、条件化用の測定コンデンサ51がタ
ップ62と接続されていてここに存在している電圧により
次の電荷へ充電される。
Cx(1,2)=(UO1+UB−U2)・Cx (17) この電圧UA1は時相1および2の間中は次の値を有す
る。
A1(1,2)=UB+UO1 (18) 時相3および4 時相3および4においてスイッチS1は開かれておりス
イッチS2は閉じられている。そのため一時メモリ65が、
電荷をメモリコンデンサ66へ転送する準備状態にある。
同時にスイッチS3が閉じられ、これにより測定コンデン
サ51がタップ63と接続される。ここに存在する電圧U3
より測定コンデンサ51は次の電荷へ入れ替えられる。
Cx(3,4)=(UO1−U3)・Cx (19) 入れ替えられた電荷量は次の式で表わされる。
dQCx=QCx(3,4)−QCx(1,2)=(U2−U3)・Cx (20) この電荷量はコンデンサ66へ流入する。そのためコン
デンサ66は次の電荷を有する: Q66(3,4)=Q66R+dQCx=Q66R+(U2+U3)・Cx (21) 電圧UA1は時相3と4の間中は次の値を有する。
UA1=U66+UO1+UB=Q66(3,4)/C+UO1+UB (22) 残留電荷Q66Rを無視すれば、電圧UA1は時相3および
4の間中は次の値を有する。
A1(3,4)=(U2−U3)・Cx/C+UO1UB (23) 時相5〜8: 時相5〜8は時相1〜4に相応するが、異なる点は、
容量Cxの測定コンデンサ51ではなく容量Crefの基準コン
デンサが用いられることである。
時相5と6においては基準コンデンサ52の条件化が行
なわれる。このコンデンサはスイッチS6によりタップ63
と接続されており、そのため電圧U3により次の電荷へ充
電される。
Cref(5,6)=(UO1+UB−U3)・Cref (24) 電圧UA1は時相5と6の間中は再び次の値を有する。
A1(5,6)=UB+UO1 (25) 時相7と8においては一時メモリ65が電荷転送のため
の準備状態にあり、基準コンデンサ52はスイッチS5によ
りタップ62と接続されている。そのため基準コンデンサ
52は電圧U2により次の電荷へ入れ替えられる。
Cref(7,8)=(UO1+UB−U2)・Cref (26) 入れ替えられた電荷量は次の式で表わされる。
dQCref=QCref(7,8)−QCref(5,6) =−(U2−U3)・Cref (27) この電荷量はメモリコンデンサ66へ転送される。その
ためメモリコンデンサ66における全電荷は次の式で表わ
される。
66(7,8)=Q66R+dQCx+dQCref =Q66R+(U2−U3)・(Cx−Cref) (28) 残留電荷Q66Rも無視すれば、電圧UA1は時相7と8の
間は次の値を有する。
A1(7,8)=Q66(7,8)/C+UO1+UB =(U2−U3)・(Cx−Cref)/C+UO1+UB (29) 時相9においてスイッチS2が開かれている。そのため
メモリコンデンサ66が演算増幅器A1の出力側から分離さ
れている。反対にスイッチS7が閉成されているため、メ
モリコンデンサ66の両方の電極が両方の演算増幅器A1
よびA2の、実質的に同電位の反転入力側と接続されてい
る。この電位はオフセット電圧UO1ないしUO2の値だけ、
基準電位とは異なる。そのためメモリコンデンサ66は次
の残留電荷まで放電される。
Q66R=(UO2−UO1)・C (30) この放電は積分コンデンサ72へ行なわれる。これによ
りこの積分コンデンサへ次の電荷量が導びかれる。
dQM=Q66R−Q66(7,8)=−(Cx−Cref)・(U2−U3) (31) 次にdQMを測定パケットと称する。Cx>CrefでかつU2
>U3の場合はdQM<0である。そのため電圧UA2は、放電
ごとにメモリコンデンサ66から積分コンデンサ72へ低く
なる。
時相9により各々のサイクルにおいてくり返されるこ
の基本動作のシーケンスが終了される。このサイクルの
残りの3つの時相は、次に説明する補正−および補償過
程のためにだけ必要とされる。
この段階的な低下の場合に電圧UA2が所定の閾値US
下回わると、比較器71の出力電圧UA3がその最大値へ跳
躍する。これにより制御回路67が補償サイクルKを始動
する。この経過において制御回路は補正回路73を次の様
に制御する。即ち補正回路が次の電荷転送の場合に積分
コンデンサ72へ、実質的に次の値(C72において測定さ
れた)を有する補正電荷パケットdQKを伝送するように
制御される。
dQK=(U2−U3)・Cref (32) これにより電圧UA2が再び、閾値電圧USを上回わる値
へ高められさらにこの値から電圧UA2が次のサイクルに
おいて再び低下される。補正回路73における補正電荷パ
ケットdQKの形成を、補正過程を用いて次に説明する。
注目すべきことは、補償サイクルKにおいても測定電
荷パケットdQMが積分コンデンサ72へ伝送されることで
ある。補正回路73から付加的に作動される補正を最初は
考慮しない時は、前述の動作が積分コンデンサ72におけ
る電荷バランスを次のように生ぜさせる。即ちn個の相
続くサイクルの経過中に前記の動作がk個の補償サイク
ルを次のように強制して、電荷バランスを生ぜさせる。
即ちこのn個のサイクルにおいて導びかれるn個の測定
電荷パケットの和が、このn個のサイクルにおいて導び
かれるk個の補償電荷パケットの和に等しくなるように
する。そのため次の式が適用される。
n・dQM=k・dQK (33) n・(U2−U3)・(Cx−Cref)=k・(U2−U3)・C
ref (34) 制御回路67は1つのサイクルの各々の作動時に1つの
計数パルスをサイクル計数器100へ送出し、さらに補償
サイクルKの各々の作動の場合に1つの計数パルスを補
償サイクル計数器101へ送出する。そのため同じ初期計
数状態ゼロから始めて、サイクル計数器100は実施され
たサイクルの総数nを示し、さらに補償サイクル計数器
101は補償サイクルの個数kを示す。両方の計数状態k
の商は、所期の測定応答に直接相応するが、もちろんま
だ障害の影響から補正はされていない。
他方これらのサイクルがクロックパルス発信器68によ
り制御されて、固定の周波数で相続く間中に、補正サイ
クル計数器101へ送出される計数パルスの周波数が、比
(Cx−Cref)/Crefに依存して変化される。そのため所
定の測定時間の後に読み出される2つの計数状態の比k/
nではなく、補償計数パルスの周波数を、測定値の連続
的な表示の目的で直接用いることができる。
2.補正回路の機能 補正回路73は前述の回路ブロック53および65と同様の
基本動作により動作する。スイッチS9が閉じられていて
かつスイッチS10が開かれている時は、コンデンサ91〜9
8は所属のスイッチS11〜S18の閉成により選択的に、入
力ブロック74において供給される電圧UA1またはUTへ条
件化される。そしてスイッチS9が開かれスイッチS10
閉じられていて、さらにコンデンサ91〜98の1つまたは
複数個が所属のスイッチS11〜S18の閉成により電荷が入
れ替えられると、この入れ替え電荷全体がメモリコンデ
ンサ84において累積される。このようにして実現される
電荷パケットの値は、一方ではコンデンサ91〜98の容量
値に依存し、他方では回路点78におよびタップ83に供給
される電圧値に依存する。この場合、注目すべきこと
は、回路点78における電圧UA1は各々のサイクルの経過
中に種々の値を取ること、およびタップ83における電圧
UTが電圧UA1にも温度Tにも依存することである。その
ためスイッチS11〜S18が閉じられる時相の適切な選択に
より、種々の電圧をコンデンサ91〜98へ加えることがで
きる。さらにスイッチ時相の適切な選択により、正の電
荷パケットをまたは負の電荷パケットを選択的に形成で
きる。
メモリコンデンサ84において積分された電荷量は、各
々のサイクルの終りに、スイッチS9が閉じられかつスイ
ッチS10が開かれている場合に、スイッチS8の閉成によ
り積分コンデンサ72へ伝送される。測定サイクルMの経
過中に補正回路73から積分器70へ伝送される電荷パケッ
トが、障害結果を補正するために用いられる補正電荷パ
ケットを形成する。補償サイクルKの経過中に伝送され
る電荷パケットが、前述の補償電荷パケットdQKおよび
付加的に補正電荷パケットを形成する。
補正回路73による補正−および補償電荷パケットの形
成を、第9図のダイヤグラム図を用いて説明する。第9
図においてスイッチS11〜S18の各々に対して2つの異な
る制御信号が示されており、これらは添付された極性
“+”と“−”により互いに区別されている。極性
“+”の付された制御信号は正の電荷パケットを形成す
るために用いられ、極性“−”の付された制御信号は負
の電荷パケットを形成するために用いられる。この形成
のためにそれぞれ同じスイッチおよびコンデンサが使用
される。これらの形成された電荷パケットの極性は、メ
モリコンデンサ84の電荷Q84に関連する。注目すべきこ
とは、メモリコンデンサ84から積分コンデンサ72への電
荷入れ替えの場合に、転送された電荷パケットの極性が
反転されることである。そのため、所属のスイッチS11
が制御信号S11+により制御される時に、例えばコンデン
サ91を用いて正の電荷パケットが形成される。他方、ス
イッチS11が制御信号S11-により制御される時に、負の
電荷パケットが形成される。同様のことがその他のスイ
ッチ−コンデンサ・組み合わせ体に対しても当てはま
る。
さらに第9図に示されている様に、スイッチS11,S13,
S15およびS17は測定サイクルMの間中だけ操作され、ス
イッチS12,S14,S16およびS18は補償サイクルKの間中だ
け操作される。そのためスイッチS11,S13,S15,S17はコ
ンデンサ91,93,95,97と共働して補正電荷パケットの形
成のために用いられ、他方、スイッチS12,S14,S16,S18
はコンデンサ92,94,96,98と共働してそれぞれ補償電荷
パケットおよび補正パケットを含む電荷パケットの形成
のために用いられる。この場合、補償電荷パケットと
は、式(32)に相応する電荷パケットのことである。補
償サイクルKの間中に形成される全部のその他のパケッ
トならびに、測定サイクルMの間中に形成される全部の
電荷パケットが補正電荷パケットである。
スイッチS11〜S18の操作のための時相の選択に関して
次のことを注目すべきである:スイッチS11〜S18のうち
の1つが、スイッチS9が閉じられスイッチS10が開かれ
ている時相に閉じられると、回路は“条件化時相”にあ
り、さらに所属のコンデンサはその時点で存在する電圧
により充電される。この場合、メモリコンデンサ84にお
ける電荷はこの充電により影響されない。反対にスイッ
チS11〜S18のうちの1つが、スイッチS9が開かれスイッ
チS10が閉じられている時相に閉じられると、所属のコ
ンデンサがその時点に存在する電圧により電荷が入れ替
えられ、この入れ替え量がメモリコンデンサ84へ伝送さ
れる。
例えばコンデンサ91を用いて正の電荷パケットを形成
すべき場合を考察する。この場合、制御回路67からスイ
ッチS11へ送出される制御信号S11は、第9図においてS
11+で示された時間経過を有する。各々の測定サイクル
MにおいてスイッチS11が時相7において1回閉じられ
る。この時相において信号S9は高い値を有し、そのため
スイッチS9が閉じられておりS10は開かれている。その
ためこの配置はコンデンサ91に対する条件化時相にあ
る。このことは、コンデンサ91へ、回路点78に存在する
電圧UA1(7,8)により定められている電荷Q91(7)が転
送されることを意味する。この電荷は次の式で表わされ
る: Q91(7)=(UO4+UB−UA1(7,8)・C91 (36) そのため式(29)で表わされた電圧UA1は時相7およ
び8において次の値を有する。
A1(7,8)=(U2−U3)・(Cx−Cref)/C+UO1+U
B (37) そのため電荷Q91(7)に対して次の式が当てはまる: Q91(7)=[UO4+UB−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/C−UO1−UB]・C91 =[UO4−UO1−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/C]・C91 (38) 次にスイッチS11が同じ測定サイクルMの時相10にお
いて新たに閉じられる。時相10においてスイッチS9は開
かれておりスイッチS10は閉じられている。そのため補
正メモリ76はメモリコンデンサ84への電荷の転送に対し
て準備状態にある。この時相において回路点78における
電圧UA1は次の値を有する。
UA1(10)=UB+UO1 (39) そのためコンデンサ9は次の式で表わされる電荷Q
91(10)へ電荷が入れ替えられる: Q91(10)=[UO4+UB−UA1(10)]・C91 =(UO4+UO1)・C91 (40) 入れ替えられた電荷パケットdQ91+は次の式で表わさ
れる。
dQ91+=Q91(10)−Q91(7) =(U2−U3)・(Cx−Cref)・C91/C (41) この入れ替えられた電荷パケットはメモリコンデンサ
84へ伝送されてここで、同じ測定サイクルMにおいて形
成された残りの電荷パケットへ付加される。
反対にコンデンサ91へ負の電荷パケットを転送すべき
時は、スイッチS11が第9図の制御信号S11-により制御
される。次に1回目の閉成が測定サイクルMの時相5に
おいて行なわれる。この時相においてスイッチS9が閉じ
られておりスイッチS10は開かれている。そのためコン
デンサ91は回路点78に存在する電圧UA1により条件化さ
れる。この電圧UA1は時相5において次の値を有する。
UA1(5)=UB+UO1 (42) そのためコンデンサ91は次の式で表わされる電荷を供
給される。
Q91(5)=(UO4+UB−UA1(5)]・C91 =(UO4−UO1)・C91 (43) スイッチS11の次の閉成は同じ測定サイクルの時相8
において行なわれる。この時相において回路点78におけ
る電圧は次の値を有する。
A1(7,8)=(U2−U3)・(Cx−Cref)/C +UO1+UB (44) そのためコンデンサは次の式で表わされる電荷へ入れ
替えられる。
Q91(8)=[UO4+UB−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/Cref−UO1−UB]・C91 =[UO4+UO1−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/Cref]・C91 (45) 入れ替えられた電荷パケットは次の式で表わされる。
dQ91-=Q91(8)−Q91(5) =−(U2−U3)・(Cx−Cref)・C91/C (46) この電荷はメモリコンデンサ84へ転送されここで、同
じ測定サイクルにおいて形成された残りの補正電荷へ加
算される。
電荷パケットdQ91+およびdQ91-は同じ値を有し、極性
だけが異なることは明らかである。
第9図に示されている様に、制御信号S15+およびS15-
は制御信号S11+およびS11-と同一である。そのため条件
化およびコンデンサ95の電荷へ入れ替えの場合の過程は
前述の様に経過するが、相違点は、回路点78に存在する
電圧UA1ではなくタップ83に存在する電圧UTがコンデン
サ95の充電ないし電荷入れ替えに対する尺度となること
である。式(15)によれば電圧UTに対して次の式が当て
はまる。
UT=VT・UA1 (47) そのためコンデンサ95を用いて次の電荷パケットが形
成されてメモリコンデンサ84へ転送することができる: dQ95+=VT・(U2−U3)・(Cx−Cref)・C95/C (48) dQ95-=−VT・(U2−U3)・(Cx−Cref)・C95/C(49) 制御信号S12+,S16+およびS12-,S16-は、前述の制御信
号S11+,S15+ないしS11-,S15-と同じ時間経過を有する:
前者が後者と異なる点は、前者が測定サイクルMにおい
てではなく補償サイクルKにおいて現われることであ
る。そのためこれらの制御信号により各々の補償サイク
ルにおいて次の電荷パケットを形成することができる: −コンデンサ92により: dQ92+=(U2−U3)・(Cx−Cref)・C92/C (50) dQ92-=−(U2−U3)・(Cx−Cref)・C92/C (51) −コンデンサ96により: dQ96+=VT・(U2−U3)・(Cx−Cref)・C96/C (52) dQ96-=−VT・(U2−U3)・(Cx−Cref・C96/C (53) コンデンサ93により正の電荷パケットを形成すべき時
は、スイッチS13が第9図の制御信号S13+により制御さ
れる。この制御信号によりスイッチS13が、各々の測定
サイクルMにおいて、時相3において1回閉じられる。
この時相においてスイッチS9は閉じられておりスイッチ
10は開かれている。その結果、コンデンサ93は回路点78
に存在する電圧UA1により条件化される。この電圧は式
(23)により時相3において次の値を有する: UA1(3,4)=(U2−U3)・Cx/C+UO1+UB (54) そのためコンデンサ93は次の電荷へ充電される: Q93(3)=[UO4+UB−(U2−U3)・ Cx/C+UO1+UB]・C93 =[UO4+UO1−(U2−U3)・Cx/C]・C93 (55) スイッチS13の次の閉成は、回路点78における式(2
9)で示される電圧UA1が次の値を有する時相8において
行なわれる: UA1(7,8)=(U2−U3)・(Cx−Cref)/C+UO1+U
B (56) その結果、コンデンサ93が次の電荷へ入れ替えられ
る。
Q93(8)=[UO4−UO1−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/C]・C93 (57) 移動電荷パケットは次の式で表わされる。
dQ93+=Q93(8)−Q93(3) =(U2−U3)・Cref・C93/C (58) この電荷はメモリコンデンサ84へ伝送されてここで、
同じ測定サイクルにおいて形成される残りの電荷パケッ
トへ加算される。
反対にコンデンサ93により負の電荷を形成すべき時
は、スイッチS13の制御が制御信号S13-により行なわれ
る。この制御信号によりスイッチS13は各々の測定サイ
クルMにおいて時相Mにおいて1回閉じられる。この時
相においてスイッチS9は開かれスイッチS10は閉じられ
ている;そのため条件化時相が対象とされるのではな
く、次のような電荷入れ替え時相が対象とされる。即ち
コンデンサ93が先行の測定サイクルにおいて行なわれた
条件化から電荷が入れ替えられさらに入れ替えられた電
荷パケットがメモリコンデンサ84へ伝送されるような電
荷入れ替え時相が対象される。続いてコンデンサ93の条
件化が、スイッチS13が新たに閉じられさらにスイッチS
9が閉じられていてかつスイッチS10が開かれている時相
7において、行なわれる。この時相7において回路点78
における電圧UA1は次の値を有する。
A1(7,8)=(U2−U3)・(Cx−Cref)/C+UO1+U
B (59) その結果、コンデンサ93は次の電荷へ充電される。
Q93(7)=[UO4−UO1−(U2−U3)・ (Cx−Cref)/C]・C93 (60) 次にコンデンサ93の電荷入れ替えが、電圧UA1が下記
の値を有する次の測定サイクルMの時相4において行な
われる。
A1(3,4)=(U2−U3)・Cx/C+UO1+UB (61) その結果、コンデンサ93は次の電荷へ移動される。
Q93(4)=[UO4−UO1−(U2−U3)・Cx/C]・C93 (62) 入れ替えられた電荷パケットは次の式で表わされる。
dQ93-=Q93(4)−Q93(7) =−(U2−U3)・Cref・C93/C (63) この移動電荷パケットはメモリコンデンサ84へ転送さ
れてここで、同じ測定サイクルにおいて形成される残り
の電荷パケットへ加算される。電荷パケットdQ93+およ
びdQ93-は同じ値を有しており極性だけが異なる。
制御信号S17+およびS17-でのコンデンサ97による電荷
パケットの形成は同じ様に行なわれるが、電圧UA1では
なく電圧UTによる。その結果、次の電荷パケットを形成
してメモリコンデンサ81へ伝送することができる: dQ97+=VT・(U2−U3)・Cref・C97/C (64) dQ97-=−VT・(U2−U3)・Cref・C97/C (65) 補償サイクルKにおいて電荷パケットを形成するため
の制御信号S14+,S18+およびS14-,S18-は、前述の制御信
号S13+,S17+ないしS13-,S17-と同じ時間経過を有する。
その結果、各々の補償サイクルにおいて次の電荷パケッ
トを形成してメモリコンデンサ84へ伝送することができ
る: −コンデンサ94により: dQ94+=(U2−U3)・Cref・C94/C (66) dQ94-=−(U2−U3)・Cref・C94/C (67) −コンデンサ98により: dQ98+=VT・(U2−U3)・Cref・C98/C (68) dQ98-=−VT・(U2−U3)・Cref・C98/C (69) 前述の説明は、スイッチS9,S10がスイッチS1,S2の2
倍の周波数で作動されるかという理由も示す:スイッチ
S1,S2は、それらの交番的な位置を、2つの時相の持続
時間中にそれぞれ取り、そのため電圧UA1の各々の値も
2つの時相の持続時間中に供給可能である。2つの時相
のこの持続時間中はスイッチS9とS10がまず一方の位置
を取り次に他方の位置を取る。その結果、電圧UA1の同
じ値を条件化のためにまたは電荷入れ替えのために選択
的に用いることができる。
前述の様に8つのスイッチ−コンデンサ・組み合わせ
体を用いて、制御信号S11〜S18のスイッチング時相の適
切な選定により、当該のコンデンサの容量値C91〜C98
よりそれぞれ重み付けをされている8つの異なる値を有
する電荷パケットを、および選択的に正または負の極性
を有するこれらの電極パケットの各々を形成してメモリ
コンデンサ84において一時記憶することができる。
図8の回路において、電荷パケットの形成の目的で異
なる容量値を有する8つのコンデンサ91〜98が設けられ
ている。この回路は時間離散的な信号処理を実現する。
この信号処理の場合、コンデンサ91〜98を介しての電荷
伝送は制御信号S11〜S18の経過に応じて、異なる時点に
行なわれる。そのため制御信号S11〜S18の経過が適切に
選定すれば、可変の容量値を有する一層わずかな個数の
コンデンサも使用できる。この場合、これらのコンデン
サは複数回使用される。
この明細書の最後に添付されている表Iに、図8の装
置により実現することのできる全部の電荷パケットがも
う一度まとめられている。各々の電荷パケットにおいて
項±Ci/C(i=91...98)は、表Iにおいても示されて
いる様に、補正係数B11〜C22を有する。
電荷パケットの形成と伝送は遅くとも時相10により終
了されている。時相11においてスイッチS8が閉じられ、
これにより、メモリコンデンサ84において累積された入
れ替え電荷パケット全体が積分コンデンサ72伝送され
る。そのため電圧UA2が時相11においてもう一度変化さ
れる。この場合、各々の測定サイクルMにおいて、伝送
された補正電荷パケットにもとづいて、補正変化が行な
われる。反対に各々の補正時相Kにおいて実質的に補償
変化が対象とされ、この補償変化により電圧UA2が再び
所定の閾値電圧を上回わるように高められる、しかも付
加的な補正変化と関連づけて高められる。何故ならば補
償時相においても補正電荷パケットが含まれているから
である。
3.伝達関数 この回路の伝達関数は電荷バランスに対する式から算
出される:積分コンデンサ72において累積された全部の
電荷パケットの和は所定の時間間隔においてゼロに等し
い。k個の補償サイクルKとしたがって(n−k)個の
測定サイクルMとが含まれているnサイクルの時間間隔
を考察すると、この時間間隔において次の電荷パケット
が積分コンデンサ72へ伝送される: −n個のサイクルの各々において1つの測定電荷パケッ
トdQMが、即ち全部で次の量、 n・dQM=n・(−1)・(Cx−Cref)・(U2−U3) (70) −および(n−k)個の測定サイクルMの各々において
補正電荷パケットdQ91+dQ95およびdQ93+dQ97(相応の
極性で)が、即ち全部で次の量、 (n−k)・(dQ91+dQ95) =(n−k)・(B21−B22・VT)・(Cx−Cref)・ (U2−U3) (71) (n−k)・(dQ93+dQ97) =(n−k)・(B11−B12・VT)・Cref・ (U2−U3) (72) −およびk個の補償サイクルKの各々において補償電荷
パケットdQ92+dQ96およびdQ94+dQ98(相応の極性で)
が、即ち全部で次の量、 k・(dQ92+dQ96) =k・(C21−C22・VT)・(Cx−Cref)・ (U2−U3) (73) k・(dQ94+dQ98) =k・(C11−C12・VT)・Cref・(U2−U3)(74) が伝送される。
これらの電荷パケットの全体が、見やすくするため
に、表IIにまとめられている。
表IIにおける全部の電荷パケットを合計してそれをゼ
ロとおくと、伝達関数として次の式が得られる: そのため係数を簡単にまとめることにより正確に式
(4)による所望の伝達関数が得られる: 式(76)を式(4)と比較するとわかることは、測定応
答M1は圧力−および温度に依存する容量比(Cx−Cref
/Crefであり、測定応答M2は温度に依存する分圧比VT
ある。式(76)による伝達関数によりセンサ50の最も重
要な標識データを、次の可調整の補正係数により補正す
ることができる: ゼロ点 :b11 TKゼロ点 :b12 感度 :b21,c11 TK感度 :b22,c12 非直線性 :c21 TK非直線性:c22 抵抗56,57,58を有する分圧器54は、転送作用の中へ関
与しないが、しかし測定電荷パケットdQMの量を即ちコ
ンデンサ66と72の値を定める。同じ様にコンデンサ72と
84の容量値、演算増幅器のオフセット電圧、この回路の
作動電圧および周波数−これにより制御回路がクロック
制御される−は、最終結果の中へ関与しない。
電圧U1の値は回路の動作領域だけにより制限される。
式(75)は表Iと関連づけて次のことを示す、即ち伝
達関数の補正係数が容量比により実現されている、即ち
コンデンサ91〜98の容量値とメモリコンデンサ66の、容
量値Cに対する比により実現されることを、示す。この
目的で必要とされるコンデンサは著しく良好に集積され
た形式で製造することができる。必要とされる容量値の
設定の目的で公知のように、各々のコンデンサに対し
て、段階づけられた容量値を有する複数個の部分コンデ
ンサを設けることができる。これらの部分コンデンサは
必要に応じてディジタルプログラミングうにより並列に
接続することができる。この目的で、固定値メモリ(RO
M)のディジタルプログラミングに対して周知の方法の
うちの1つを用いることができる。必要とされる部分コ
ンデンサの個数は次の構成により低減できる、即ちメモ
リコンデンサ66も複数個の部分コンデンサから形成し、
これらを容量値Cの設定の目的で必要に応じてディジタ
ルプログラミングにより並列に接続するようにする。
コンデンサ72と84の容量値は伝達関数の中へ参与しな
いため、これらのコンデンサの設定は必要とされない。
しかし、これらのコンデンサの容量値がコンデンサ66の
容量値と同じオーダーを有するようにすると好適であ
る。何故ならば前述の記載において前提とされているこ
とは、コンデンサ66,72および84は同じ容量値Cを有し
ているからである。しかしこのことは必要条件という訳
ではない。
信号処理回路の伝達関数を式(76)により決定する目
的で、必要とされる容量値を決定するために、まず最初
にセンサ50の値が測定される。この式は、測定されるべ
き物理量の間の−本発明の場合は圧力Pと出力信号とし
て得られる比k/nとの間のエラーのない所望の関係を与
えるとされている。
この場合、出力信号として、所定の時間間隔内で得ら
れる2つの計数状態kとnの比が用いられるか、または
両方の計数器100および101へ導びかれる計数パルスの周
波数の比が用いられるかは、どちらでもよい。式(76)
による伝達関数が定められている時は、この転送関数は
式(75)の形式で移されて、次にこの式から表Iを用い
てコンデンサ91〜98の必要とされる容量値C91〜C98が算
出できる。続いてコンデンサ91〜98の部分容量値と場合
によりメモリコンデンサ66の容量値がディジタルプログ
ラミングにより、算出された容量値が設定されるように
並列に接続される。そのため信号処理回路が式(76)に
よる伝達関数有するようになる。その結果、出力信号k/
nが、測定されるべき物理量を例えば圧力Pを線形にか
つ温度の影響なく表わす。
別の障害の影響の補正は前述の説明から当業者に対し
て容易に導出可能である。式(2)から、式(76)によ
る伝達関数の形式が、障害の影響M2のほかに別の障害の
影響M3,M4...を考慮すべき場合のために、導出される。
この場合、付加的なスイッチ・コンデンサ組み合わせが
設けられる。これは−場合により、別の障害の影響に対
する付加的なセンサを用いて−正または負の電荷パケッ
トの形成を可能にする。この電荷パケットは同じく補正
メモリ76のメモリコンデンサ84へ転送される。その結
果、電荷パケットは、積分コンデンサ72へ伝送される補
正−ないし補償電荷パケットの形成の目的に寄与する。
付加コンデンサの容量値は前述のように算出されて設定
される。正のまたは負の付加パケットの適切な形成に必
要とされるスイッチ制御信号の時間シーケンスは、前述
の規範にもとづいて当業者は困難なく定めることができ
る。同様に当業者は、別の障害要因に所属する補正係
数、および、この補正係数の設定に必要とされる容量値
を、前述の説明にもとづいて困難なく算出できる。
第10図は補正回路の変形実施例を示す。この実施例の
場合、補正−および補償電荷パケットは、設定可能なコ
ンデンサによってではなく設定可能な抵抗により−伝達
関数の補正係数を設定する目的で−重み付けされる。第
10図の補正回路110の部品は、第8図の補正回路73の相
応の部品と同一である。そのため前者には後者のものと
同じ記号が付されており再び説明はしない。
第10図の補正回路110と第8図の補正回路73との基本
的な相違は次の点にある。即ちコンデンサ91〜98が所属
のスイッチS1〜S8により回路点78へ即ち温度に依存する
分圧器82のタップ83と直接接続されるのではなく、抵抗
分圧器111〜118のタップと接続されることである。分圧
器111〜114は回路点78と基準導体61との間に接続されて
おり、さらに分圧器115〜118は分離増幅器120の挿入接
続の下に、タップ83と基準導体61との間に接続されてい
る。分離増幅器120の目的は、温度に依存する分圧器82
の分圧比VTが、分圧器115〜118により影響されることを
阻止することである。この分離増幅器は通常の様に演算
増幅器−その出力側は反転入力側と直接接続されている
−から構成されている。その結果この演算増幅器は増幅
係数1を有するインピーダンス変換器を構成する。その
ためこの分離増幅器120の出力側に、演算増幅器のオフ
セット電圧が無視される時は、電圧UTが供給される。
分圧器111は、回路点78と基準導体61との間に直列に
接続されている2つの温度に依存しない抵抗121と131か
ら、構成されている。抵抗121の抵抗値をR121で表わ
し、さらに抵抗131の抵抗値をR131で表わせば、分圧器1
11は次の式で示される分圧比を有する。
V111=R121/(R121+R131) (77) 分圧器111に電圧UA1が加わるため、そのタップには次
の電圧が形成される。
U111=UA1・V111 (78) 同様にして分圧器112〜114は、温度に依存しない抵抗
122と132、123と133、124と134から構成されており、こ
れらの分圧器は次の式で表わされる分圧比を有する。
V112=R122/(R122+R132) V113=R123/(R123+R133) V114=R124/(R124+R134) (79) その結果それらのタップには次の式で表わされる電圧
が形成される。
U112=UA1・V112 U113=UA1・V113 U114=UA1・V114 (80) 分圧器115〜118の各々も2つの温度に依存しない抵抗
125と135、126と136、127と137、128と138から構成され
ている。これらは分離増幅器120の出力側と基準導体61
との間に直列に接続されている。そのためこれらの分圧
器は次の式で表わされる分圧比を有する: V115=R125/(R125+R135) V116=R126/(R126+R136) V117=R127/(R127+R137) V118=R128/(R128+R138) (81) これらの分圧器に次の式で表わされる電圧が加えられ
る。
UT=UA1・VT (82) そのためそれらのタップには次の式で表わされる電圧
が形成される。
U115=UT・V115=UA1・VT・V115 U116=UT・V116=UA1・VT・V116 U117=UT・V117=UA1・VT・V117 U118=UT・V118=UA1・VT・V118 (83) 補正−および補償電荷パケットを形成する目的で、ス
イッチS11〜S18が前述の様に、第9図の信号S11+〜S18+
およびS11-〜S18-により制御される。そのため条件化−
および電荷入れ替え過程は、第8図の信号処理回路の場
合と同様に経過する。この場合、次の相違点だけが生ず
る、即ち条件化ないし電荷入れ替えが電圧UA1またはUT
によるのではなく、分圧器111〜118のタップに現われる
電圧U111〜U118により定められる。例えばスイッチS1
第9図の制御信号S11+によりまたは制御信号S11-により
−コンデンサ91を用いて正のまたは負の電荷パケットを
形成する目的で−制御されると、式(41)または(45)
の変形において、次の式で表わされる入れ替え電荷パケ
ットの一方がメモリコンデンサ84へ伝送される: dQ1+=(U2−U3)・(Cx−Cref)・V111・C91/C (84) dQ1-=−(U2−U3)・(Cx−Cref)・V111・C91/C (85) そのため補正係数B21が次の値を有するようになる。
B21=±V111・C91/C (86) この補正係数は、容量値C91の変化によってではな
く、分圧比V111の変化により所望の値へ設定できる。分
圧比V111の変化は抵抗値R121の変化により、または抵抗
値R131の変化により、または両方の抵抗値の変化によっ
ても、設定することができる。
同様に伝達関数のその他の補正係数も得られる。これ
らの補正係数は表Iに示された補正係数とはそれぞれ係
数Vi(i=111,112...112...118)だけが異なる。前者
の係数は抵抗121〜128の変化によりおよび/または抵抗
131〜138の変化により設定することができる。
電荷パケットの重み付けのために可調整のコンデンサ
を用いるのではなく可調整の抵抗を用いることは、例え
ばハイブリッド回路においては有利である。何故ならば
この場合は設定が、例えばレーザによるトリミングによ
り、簡単に実現できるからである。
第11図は、抵抗ハーフブリッジ140から供給されるセ
ンサ信号のエラー補正による信号準備処理のための、第
8図の信号処理回路の変形を実施例を示す。さらに第12
図は、第9図のダイヤグラムに相応する、所属のスイッ
チ制御信号と電圧の時間経過を示す。抵抗ハーフブリッ
ジ140は2つの抵抗141および142を含む。これらは入力
端子60と基準導体61との間に直列に接続されており、そ
れらの接続点がタップ143を形成する。抵抗141と142の
抵抗値は同じ基本値Rから同じ値dRだけ異なりかつ反対
の極性を有する。例えば、抵抗141は値R−dRを有し抵
抗142は値R+dRを有する。抵抗ハーフブリッジ140は例
えば第3図および第4図の力センサ20により構成するこ
とができる。この場合、抵抗141および142はストレンゲ
ージ23,24の抵抗値を形成する。この場合、Rはストレ
ンゲージが変化されない時の抵抗値であり、dRはストレ
ンゲージの変形により生ぜさせられる抵抗変化である。
抵抗比dR/Rが当該の測定応答M1を構成する。この測定応
答は、第3図および第4図の力センサ20の場合は、測定
されるべき力Fとストレンゲージの抵抗変化との間の関
係を与える。
入力端子60と基準導体61との間の抵抗ハーフブリッジ
に電圧U1が加えられると、抵抗141に次の式で示される
値の電圧U2が形成される。
さらに抵抗142に次の式で示される値の電圧U3が形成
される。
抵抗ハーフブリッジ140と接続されている信号処理回
路は、出力信号を得る目的で電圧U1,U2およびU3を用い
る。この出力信号は抵抗値変化dR生ぜさせる物理量−力
センサの場合は測定されるべき力F−を与える。この信
号処理回路は第8図の信号処理回路とは、機能ブロック
150−第11図において抵抗ハーフブリッジ140と一時メモ
リ65との間に挿入接続されている−とは別の構成を有す
る点だけにより異なる。第11図の信号処理回路のその他
の構成部分は第8図のそれと同一である。そのため互い
に相応する部分は第8図におけるのと同じ記号が付され
ているため再び説明はしない。
機能ブロック150は回路群151、容量Cmを有するコンデ
ンサ152および貫通する接続導体153を有する。この接続
導体は抵抗ハーフブリッジ140のタップ143を、一時メモ
リ65における演算増幅器A1の非反転入力側と持続的に接
続する。回路群151は3つのスイッチS20,S21およびS22
を含む。コンデンサ152の一方の電極は演算増幅器A1
反転入力側と持続的に接続されている。コンデンサ152
の他方の電極は、スイッチS20により入力端子60と接続
され、スイッチS21により基準導体61と接続され、さら
にスイッチS22により接続導体153と接続される。
第11図の信号処理回路の各種のスイッチを制御する制
御信号の時間経過が第12図のダイヤグラムに示されてい
る。ここには各々の信号は、これにより制御されるスイ
ッチと同じ記号が付されている。第8図および第9図の
場合における様に、各々のスイッチはこれを制御する信
号が低い信号値を有する時は開かれており、これを制御
する信号が高い信号値を有する時は閉じられている。
第12図のダイヤグラムも、演算増幅器A1,A2,A3の出力
電圧UA1,UA2およびUA3の時間経過を示す。
第11図の信号処理回路は第8図のそれと同様に、コン
デンサ72において行なわれる電荷バランスの基本方式に
より、動作する。機能ブロック150は個別の電荷パケッ
トを供給し、これはメモリコンデンサ66において一時記
憶される。これらの電荷パケットは次のようにして形成
される。即ちコンデンサ152がスイッチS20,S21,S22を用
いて交番的に、抵抗ハーフブリッジ140に生ずる種々の
電圧により充電がおよび電荷入れ替えがなされることに
より、形成される。メモリコンデンサ66の中に一時記憶
された電荷パケットはスイッチS7の閉成により積分コン
デンサ72へ伝送される。積分コンデンサ72はさらにスイ
ッチS8を介して補正−および補償電荷パケットを供給さ
れる。この場合これらの電荷パケットは補正回路73にお
いて形成されてメモリコンデンサ84の中に一時記憶され
たものである。コンデンサ7は、スイッチS7およびS8
介して伝送される全部の電荷パケットを積分する。時間
平均において電荷バランスが形成される、即ち積分され
た全部の電荷パケットの和がゼロに等しくなる。このバ
ランスは、演算増幅器A2の出力電圧UA2が比較器71の閾
値電圧USを下回わる時に、常に形成される。
第12図のダイヤグラムはこの動作のシーケンスを複数
サイクルの経過において示す。これらの複数サイクルの
うちの1つは補償サイクルKであり、他方その他のサイ
クルは測定サイクルMである。各々のサイクルは8つの
時相から成り、これらには1〜8の番号が付されてい
る。
スイッチS1とS2は方形波信号によりプッシュプル形式
で制御される。その結果これらのスイッチは交番的に2
つの時相の持続時間中は開放または閉成されている。ス
イッチS9とS10は2倍の周波数の方形波信号によりプッ
シュプル形式で制御される。その結果、これらのスイッ
チは1つの時相の持続時間中は開放または閉成されてい
る。
スイッチS1が閉じられていてスイッチS2が開かれてい
る時は“条件化時相”が形成されている。この時相にお
いてはコンデンサ152がスイッチS20,S21,S22を介して、
抵抗ハーフブリッジ140に生ずる電圧U1,U2,U3により充
電可能である。この場合この充電によりメモリコンデン
サ66における電荷が影響は受けない。スイッチS1が開か
れていてスイッチS2が閉じられている時は、一時メモリ
65が、コンデンサ152からメモリコンデンサ66へ入れ替
え電荷パケットの伝送のための準備をする。
同様に、スイッチS9とS10の交番的な位置が、コンデ
ンサ91〜98のための条件化時相を定めるか、または電荷
パケットの転送のために補正メモリ76の動作準備を定め
る。このことは第8図の信号処理回路の場合に既に説明
したように行なわれる。
前述の場合と同様に第12図のダイヤグラムを用いて、
まず最初に回路の基本構成を次に補正回路73の動作を説
明する。
1.基本構成 時相1および2 各々のサイクルの時相1の開始前はメモリコンデンサ
66には、先行のサイクルにおいて蓄積された電荷がまだ
存在している。時相1および2の持続時間の間はスイッ
チS1が閉じられスイッチS2が開かれている。その結果、
コンデンサ66は演算増幅器A1の出力側から分離されてい
る。スイッチS7は時相1の持続時間中は閉じられてい
る。その結果、時相1の開始により、メモリコンデンサ
66から積分コンデンサ72への電荷転送が行なわれる。演
算増幅器A1の非反転入力側に電圧U3が存在しているた
め、メモリコンデンサ66は次の式で示される残留電荷へ
放電される。
Q66R=(U02−U01−U3)・C (89) この場合、入れ替えられた電荷は積分コンデンサ72へ
流れる。
同時にこの回路がコンデンサ152のための条件化時相
におかれる。スイッチS22−これは常にスイッチS1と同
期して操作される−は、時相1と2の間中は閉じられて
いる。そのためコンデンサ152は電圧U01により次の電荷
へ充電される。
Cm(1.2)=U01・Cm (90) 時相3および4 時相3および4においてはスイッチS1は開かれており
スイッチS2は閉じられている。その結果、一時メモリ65
は、電荷をメモリコンデンサ66へ伝送するための準備状
態にある。同時にスイッチS20が閉じられている。その
結果、コンデンサ152が入力端子60と接続されている。
そのためコンデンサ152が入力端子60と接続されてい
る。そのためコンデンサ152に電圧U01とU2との差が加わ
り、この差電圧によりコンデンサは次の電荷へ入れ替え
られる。
Cm(3.4)=(U01−U2)・Cm (91) 電荷入れ替え量は次の式で表わされる。
dQCm(3.4)=QCm(3.4)−QCm(1.2)=−U2・Cm (91) この入れ替え量はメモリコンデンサ66へ伝送される。
そのためこのメモリコンデンサは次の式で表わされる電
荷を有するようになる: Q66(3.4)=Q66R+dQCm(3.4)=Q66R−U2・Cm (93) 時相5および6 時相5および6において再びスイッチS1が閉じられス
イッチS2が開かれている。その結果、この回路はコンデ
ンサ152のための条件化時相にある。同時にスイッチS22
が閉じられているため再びコンデンサ152は次の式で示
される電荷を供給される。
Cm(5.6)=U01・Cm (94) 時相7および8 時相7および8においてスイッチS1は開かれておりス
イッチS2は閉じられている。その結果、一時メモリ65は
電荷の転送のための準備状態にある。同時にスイッチS
21が閉じられている。その結果、コンデンサ152が基準
導体61と接続されている。そのためコンデンサ152に電
圧U01とU3との和が存在し、この和によりコンデンサは
次の式で表わされる電荷へ入れ替えられる。
Cm(7.8)=(U01+U3)・Cm (95) この入れ替え量は次の式で表わされる。
dQCm(7.8)=QCm(7.8)−QCm(5.6)=U3・Cm (96) この入れ替え量はメモリコンデンサ66へ伝送される。
そのためこのメモリコンデンサは次の式で表わされる全
電荷を有するようになる: Q66(7.8)=Q66R+dQCm(3.4)+dQCm(7.8) =Q66R+(U3−U2)・Cm (97) 次のサイクルの時相1においてコンデンサ66が再び式
(89)で表わされる残留電荷Q66Rへ放電される。同じ残
留電荷Q66Rが各々のサイクルの始めに存在する。その結
果、各々のサイクルの時相1において、本来の測定応答
に比例する、次の式で表わされる測定電荷パケットがメ
モリコンデンサ72へ転送される。
dQM=Q66R−Q66(7.8)=−(U3−U2)・Cm (98) この式(98)の中へ、式(87)と(88)で示された、
次の式(99)、(100)で表わされる電圧U2,U3を代入す
る。
U2=U1・(R−dR)/2R (99) U3=U1・(R+dR)/2R (100) その結果、次の式が得られる。
dQM=−dR/R・U1・Cm (101) dR>0の場合はdQM<0である。そのため積分コンデ
ンサ72における電荷は、測定電荷パケットdQMの転送の
たび毎に減少し、それに応じて演算増幅器A2の出力電圧
UA2は一層低くなる。電圧UA2が比較器71の所定の閾値Us
を下回わると、この比較器の出力電圧UA3はその最大値
へ跳躍する。これにより制御回路67において補償サイク
ルの実施が作動される。補償サイクルにおいて補正回路
73は次のように制御される。即ちこの補正回路がスイッ
チS8の次の閉成の際に積分コンデンサ72へ次の式で表わ
される補償電荷パケットを伝送するように、制御される dQK=(U2+U3)・Cm=U1・Cm (102) この場合この補償電荷パケットは、電圧UA2が再び閾値
電圧Usを越えて上昇されるような極性で、伝送される。
2.補正回路の動作: 第11図の補正回路73は第8図のそれと同一であり、そ
のため基本的には同じ動作形式を有する。ただしスイッ
チ制御信号の時間経過が異なる。
第12図において各々のスイッチに対して、所属の制御
信号の2つの異なる時間経過が示されている。そのうち
の一方の経過は、正の電荷パケットを形成すべき時に用
いられ、他方の経過は、負の電荷パケットを形成すべき
時に用いられる。第8図および第6図の場合のようにス
イッチS11,S13,S15,S17は、所属のコンデンサ91,93,95,
97と共働して、測定サイクルMにおいて補正電荷パケッ
トの形成の目的で用いられる。さらにスイッチS12,S14,
S16,S18は、補償電荷パケットと補正電荷パケットを含
む電荷パケットを補償サイクルKにおいて形成する目的
に用いられる。各々のサイクル内に回路点78に現われる
電圧UA1はしたがってタップ83に現われる、温度に依存
する電圧UTは、種々の異なる値を取る。これらの値は切
り換え時相の適切な選定により、コンデンサの充電およ
び電荷入れ替えのために用いることができる。スイッチ
S9とS10を制御する方形波信号は、1つの切り換え時相
において条件化を行なうかまたは電荷入れ替えを行なう
かを決定する。スイッチ制御信号S11,S12,S13,S14の切
り換え時相は次のように選定される。即ち式(103)式
で示される電圧変化も式(104)式で示される電圧変化
も、コンデンサ91〜94の充電または電荷入れ替えのため
に使用できるように、選定される。
dUA1=±dR/R・U1・Cm/C (103) dUA1=±U1・Cm/C (104) 同様にスイッチ制御信号S15,S16,S17,S18の切り換え時
相は次の様に選定される。即ち式(105)で示される電
圧変化も式(106)で示される電圧変化も、コンデンサ9
5〜98の充電または電荷入れ替えのために使用できるよ
うに、選定される。
dUT=±VT・dR/R・U1・Cm/C (105) dUT=±VT・U1・Cm/C (106) この場合、スイッチS9およびS10を制御する方形波信号
が、1つの切り換え時相が条件化を作動するかまたは電
荷入れ替えを作動するかを、決定する。
スイッチS7が各々のサイクルにおいて閉じられる間中
に、スイッチS8は各々の第2のサイクルにおいてだけ閉
じられる。このことは次のことを意味する。即ち2つの
相続くサイクルの経過中に補正回路73において形成され
た電荷パケットがその都度にメモリコンデンサ84に累積
されて、次に第2のサイクルの時相において補正電荷パ
ケットとしてまたは、組み合わせられた補償−および補
正電荷パケットとして、積分コンデンサ72へ伝送される
ことを、意味する。一層よく区別する目的で第12図にお
いて両方の相続くサイクル−これらの経過において補正
パケットが形成される−を測定サイクルM1およびM2を称
し、さらに両方の相続くサイクル−これらの経過におい
て補償−および補正電荷パケットが形成される−にK1
よびK2を付する。
例えば第12図の同一の制御信号S11+およびS15+を考察
すると、条件化は各々の測定サイクルM1の時相7におい
て行なわれ、それに続く電荷入れ替え時相は後続の測定
サイクルM2の時相2において行なわれる。同様に制御信
号S12+およびS16+により条件化が各々の補償サイクルK1
の時相7において行なわれ、さらに電荷入れ替えが後続
の補償サイクルK2の時相において行なわれる。
制御信号S11-およびS12-が条件化を各々の測定サイク
ルをM1の時相において作動し、さらに電荷入れ替えを同
じ測定サイクルM1の時相8において作動する。同様に制
御信号S12-およびS16-が条件化を各々の補償サイクルK1
の時相5において作動し、電荷入れ替えを時相8におい
て作動する。
制御信号S13+とS17+により第1の条件化が各々の測定
サイクルM1の時相1において行なわれ、それに続く第1
の電荷入れ替えが時相4において行なわれる。次に第2
の条件化が各々の測定サイクルM1の時相7において行な
われ、それに続く第2の電荷入れ替えが後続の測定サイ
クルM2の時相4において行なわれる。このようにして各
々の測定サイクル対M1,M2において相次いで2つの電荷
パケット−これら同じ補正電荷パケットの形成の目的に
寄与する−が形成される。この補正電荷パケットは測定
サイクルM2の時相7において積分コンデンサ72へ伝送さ
れる。
同様に制御信号S14+およびS18+により補償サイクルK1
およびK2の同じ時相において2つの電荷パケットが形成
される。これらは補償電荷パケットと補正電荷パケット
−これらは補償サイクルK2の時相7において積分コンデ
ンサ72へ伝送される−の形成に寄与する。
最後に制御信号S13-およびS17-が、第1の条件化を各
々の測定サイクルM1における時相3において、および第
1の電荷入れ替えを時相8において作動し、ならびに第
2の条件化を各々の測定サイクルM2の時相3においてお
よび第2の電荷入れ替えを時相6において作動する。こ
れにより2つの電荷パケット−これらは補正電荷パケッ
トの形成の目的に寄与する−が形成される。この補正電
荷パケットは測定サイクルM2の時相7において積分コン
デンサ72へ伝送される。補償サイクルK1およびK2の同じ
時相において制御信号S14-およびS18-により2つの電子
パケット−これらは補償、および補正電荷パケットの形
成の目的に寄与する−が形成される。この補償−および
補正電荷パケットは補償サイクルK2の時相7において積
分コンデンサ72へ転送される。
このようにして8つのスイッチ−コンデンサ組み合わ
せを用いて、接続信号S11〜S18の切り換え時相の適切な
選定により、8つの異なる量を有する電荷パケット−こ
れらは当該のコンデンサの容量値C91〜C98によりそれぞ
れ重み付けられている−が、および選択的に正または付
の極性を有するこれらの電荷パケットの各々が形成され
て、メモリコンデンサ84において一時記憶される。
説明文の終りに添付されている表IIIに、第11図の装
置により実現できる全部の電荷パケットがまとめられて
いる。各々の電荷パケットにおいて項±Ci/C(i=91…
98)は、表IIIにおいても示されているように、補正係
数B11〜C22を表わす。
3.伝達関数 この回路の伝達関数は電荷バランスに対する式から算
出される:積分コンデンサ72において積分された全部の
電荷パケットの和は、所定の時間間隔においてゼロに等
しい、2n個のサイクルの時間間隔−この中でk個の補償
サイクルがしたがって(n−k)個の補正サイクルが含
まれている−を考察すると、この時間間隔において、表
IVにおいてまとめられた電荷パケットが積分コンデンサ
72へ転送される。この場合、係数の極性は制御信号S11+
〜S18+のまたはS11-〜S18-の相応の選択により設定され
る。
表IVにおける全部の電荷パケットを合計してこれらを
ゼロに等しいとおくと、伝達関数として次の式が得られ
る。
そのため係数を簡単にまとめることにより式(4)によ
る所望の伝達関数が正確に次の式で形成される。
式(108)を式(4)と比較すると、この場合は測定応
答M1が力および温度に依存する抵抗比dR/Rであること、
他方、測定応答M2も温度に依存する分圧比VTであること
がわかる。式(108)による伝達関数により、センサ140
の最も重みのある標識データが次の可調整の補正係数に
より補正できる。
ゼロ点:D11 TKゼロ点:D12 感度:D21,C11 TK感度:D22,C12 非直線性:C21 TK非直線性:C22 式(108)は次のことを示す。即ちコンデンサ152の容
量Cmならびにコンデンサ72と84の容量値も、および演算
増幅器のオフセット電圧、この回路の作動電圧および周
波数−これにより制御回路67がクロック制御される−
が、伝達関数の中へ参入しないことがわかる。電圧U1
値はこの回路の動作領域だけにより制限される。
補正係数は第8図の回路の場合と同様に、例えば部分
コンデンサ−これはデイジタルプログラミングにより並
列に接続される−を用いて設定できる、または第11図の
補正回路73ではなく第10図の補正回路が用いらるれ時
は、可調整の抵抗によっても、設定できる。第8図の回
路と関連づけて説明された全部の変形も、第11図の回路
に制限なく使用できる。このことは別の障害原因の補正
に対しても当てはまる。
第13図は抵抗ハーフブリッジから供給されるセンサ信
号の信号準備処理とエラー補正のための第11図の信号処
理回路の変形実施例を示す。抵抗フルブリッジ160は、
第11図と関連づけて説明した形式2つの抵抗ハーフブリ
ッジから構成されている。この抵抗フルブリッジは4つ
の抵抗161,162,163,164を含む。これらの抵抗は4つの
ブリッジ分岐に設けられていて、それらの抵抗値は同じ
値dRだけ−しかし逆の極性で−同じ基本抵抗Rから異な
る。この場合、対角辺で対向する抵抗はそれぞれ同じ値
を有する。第13図において前提とされていることは、抵
抗161と164が抵抗値R+dRを有し、さらに抵抗162と163
が抵抗値R−dRを有することである。
抵抗161と162との間のブリッジ点165は入力端子60と
接続されており、さらに抵抗163と164との間のブリッジ
点166は基準導体61−この場合のアースへ接続されてい
る−と接続されている。そのため給電電圧U1は、ブリッ
ジ点165と166との間のブリッジ対角点へ加えられる。抵
抗161と163との間のブリッジ点67に、基準電位に対して
電圧U2が形成され、さらに抵抗162と164との間のブリッ
ジ点168に基準電位に対して電圧U3が形成される。
所属の信号準備処理回路は第11図のそれとは、機能ブ
ロック170の多少は別の構成の点で、異なる。この信号
処理回路のその他の構成部分については、簡単化のため
第13図において一時メモリ65と積分器70だけが示されて
いる。この場合、同じ部分には第11図におけるのと同じ
記号が付されている。この場合演算増幅器A1の非反転入
力側は、アースへ接続された基準導体61と接続されてい
る。
機能ブロック170は、4つのスイッチS23,S24,S25,S26
を有するスイッチ群171および、容量Cmのコンデンサ172
を有する。このコンデンサの一方の電極は演算増幅器A1
の反転入力側と接続されている。コンデンサ172の他方
の電極は、スイッチS23によりブリッジ点165と、スイッ
チS24によりブリッジ点168と、スイッチS25によりブリ
ッジ点と、およびスイッチS26によりブリッジ点166とそ
れぞれ接続される。そのためスイッチS23により電圧U1
が、スイッチS24により電圧U3が、スイッチS25により電
圧U2が、およびスイッチS26により基準電位がそれぞれ
コンデンサ172へ加えられる。
電圧U2とU3に対して次の式が適用される: U2=U1・(R−dR)/R (109) U3=U1・(R+dR)/R (110) これらは図11の抵抗ハーフブリッジの場合の式(99)お
よび(100)と同じ値を有する。
第13図の信号処理回路と第8図および第11図のそれと
の相違は次の点にある。即ち機能ブロック170が一時メ
モリ65と共働して測定電荷パケットdQMを形成するだけ
ではなく補償電荷パケットdQKも形成する点である。こ
れらの両方のパケットはスイッチS7を介して積分器70へ
伝送される。その結果(第13図に示されていない)補正
回路73(第11図)がさらに補正電荷パケットだけを形成
する。これはスイッチS8を介して積分器70へ伝送され
る。そのためスイッチ群171のスイッチは制御回路67
(第11図)により、相続く測定サイクルMにおいて次の
ように制御される。即ちその都度に測定電荷パケットdQ
Mが形成され、さらに制御回路67が比較サイクルKの実
施の目的で比較器71の出力信号により作動される時に、
この制御回路はスイッチ群171のスイッチを、補償電荷
パケットdQKが形成されるように制御する。
次に、第13図の回路により、測定電荷パケットdQM
1測定サイクルMにおいて、および補償電荷パケットdQ
Kが1補償サイクルKにおいて、どのようにして得られ
るかを説明する。
測定電荷パケットの形成: 1測定サイクルMの開始の前に回路は、メモリコンデ
ンサ66がまだ先行のサイクルにおいて伝送された電荷を
有する出発状態にある。測定サイクルの第1の時相にお
いてスイッチS1とS7は閉じられ、これによりメモリコン
デンサ66が次の式で表わされる残留電荷へ放電される Q66R=(U02−U01)・C (111) 同時にスイッチS24が閉じられ、これによりコンデンサ1
72が条件化時相において次の式で示される電荷へ充電さ
れる。
QCm(1)=(U01−U3)・Cm (112) 測定サイクルの次の時相においてスイッチS1が開かれ
スイッチS2が閉じられる。その結果、一時メモリ65がメ
モリコンデンサ66への電荷の転送の準備状態にある。同
時にスイッチS25が閉じられ、その結果、コンデンサ172
が電圧U2へ置かれ、これにより次の式で表わされる電荷
へ入れ替えられる。
QCm(2)=(U01−U2)・Cm (113) 入れ替え量は次の式で表わされる。
dQCm=QCm(2)−QCm(1)=(U3−U2)・Cm (114) この入れ替え電荷量はメモリコンデンサ66へ伝送され
る。そのためメモリコンデンサ66の全電荷は次の式で表
わされる値を有する。
Q66(2)=Q66R+dQCm=Q66R+(U3−U2)・Cm (115) 次にメモリコンデンサ66が、後続の測定サイクルの第
1の時相においてスイッチS2の開放およびスイッチS7
閉成により、再び残留電荷Q66Rへ放電されると、入れ替
えの場合に次の式で表わされる測定電荷パケットが積分
コンデンサ72へ伝送される。
dQM=Q66R−Q66(2)=−(U3−U2)・Cm (116) このことは第11図の抵抗ブリッジの場合の式(98)によ
る測定電荷パケットdQMに相応する。
補償電荷パケットの形成: 補償サイクルKの始めにスイッチは出発状態にある。
補償サイクルの第1の時相においてスイッチS1とS7が閉
じられ、これによりメモリコンデンサ66が次の式で表わ
される残留電荷へ放電される。
Q66R=(U02−U01)・C (117) 同時にスイッチS26が閉じられ、これによりコンデンサ1
72が次の電荷へ充電される。
QCm(1)=U01・Cm (118) 補償サイクルKの第2の時相においてスイッチS1が開
かれスイッチS2が閉じられる。その結果、一時メモリ65
が、メモリコンデンサ66への電荷の伝送のための準備状
態におかれる。同時にスイッチS23が閉じられ、その結
果、コンデンサ172が電圧U1へ置かれ、これにより次の
式で表わされる電荷へ入れ替えられる。
QCm(2)=(U01−U1)・Cm (119) 入れ替え電荷量は次の式で表わされる。
dQCm=QCm(2)−QCm(1)=−U1・Cm (120) この入れ替え電荷量はメモリコンデンサ66へ転送され
る。そのためメモリコンデンサ6の全電荷は次の式で表
わされる値を有する。
Q66(2)=Q66R+dQCm=Q66R−U1・Cm (121) 次にメモリコンデンサ66が後続のサイクルの第1の時
相において、スイッチS2の開放およびスイッチS7の閉成
により、残留電荷Q66Rへ放電されると、電荷入れ替えの
際に次の式で表わされる補償電荷パケットが積分コンデ
ンサ72へ伝送される。
dQK=Q66R−Q66(2)=U1・Cm (122) このことは第11図の抵抗ハーフブリッジの場合の式(10
2)で表わされる補償電荷パケットdQKに正確に相応す
る。
そのため抵抗フルブリッジに、抵抗ハーフブリッジに
おける場合と同じ測定−および補償電荷パケットが形成
される。そのため第11図および第12図と関連づけて説明
した補正形式が抵抗フルブリッジの場合も適用できる。
補正電荷パケットは補正回路により前述のように、スイ
ッチ制御信号の切り換え時相の適切な選定により形成さ
れて、さらにスイッチS8を介して積分器70の積分コンデ
ンサ72へ伝送される。この場合この回路は第11図の補正
回路73と、または第13図の補正回路110と同じ構成を有
することができる。
これまで説明してきた実施例においては信号処理回路
がデイジタル形式の出力信号を供給し、さらに測定セン
サへはこの出力信号に依存しない供給信号Vが導びかれ
る構成であった。次に第14図〜第21図において説明され
る別の実施例を用いて次の事象を示す。即ち信号処理回
路がアナログ出力信号を形成してこれが測定センサへ帰
還結合される時に、本発明の装置およびその障害量補正
も適用できる構成である。
例えば第14図に示されている実施例は、この相違点お
よびこれにより定められる変形を除いて、第8図の実施
例に相応する。そのため第14図においては比較器71およ
び両方の計数器100,101が設けられていない。入力端子6
0と分圧器54の端部との間にスイッチS27が設けられてい
る。積分器70の出力側が−即ち積分器の出力電圧UA2
−スイッチS28を介して、分圧器54の同じ端部へ接続さ
れている。
第15図〜第18図を用いて、補正回路73の動作がない場
合の第14図の動作をまず最初に説明する。この場合、第
15図は測定応答が(CX−Cref)/Crefに相応しかつCX>C
refである場合の時間ダイヤグラムを示す。
スイッチS…は、制御回路67から供給される制御信号
により、操作される。この制御回路は、クロックパルス
発生器68により発生されるクロックパルス信号により、
同期化される。制御信号も、この制御信号により制御さ
れるスイッチと同じ記号S…が付されている。各々のス
イッチは、これを制御する信号が低い信号値を有すると
きは開かれており、他方、これを制御する信号が高い信
号値を有する時は閉じられている。
これらのスイッチはこの場合も機械的なスイッチ接点
として示されているが、しかし実際にはもちろん、迅速
な電子スイッチたとえば電界効果トランジスタにより構
成されている。
第15図〜第18図のダイヤグラムは制御信号S…の時間
経過のほかにさらに、メモリコンデンサ66における電圧
UCの時間経過も、および複数の相続くサイクルZの経過
における出力電圧UA2の時間経過も示す。これらのサイ
クルの各々は4つの時相に分割されていて、1〜4の番
号が付されている。
スイッチS1,S2は周期的な方形波信号によりプッシュ
プル形式で制御される。その結果、スイッチS2が閉じら
れている時はスイッチS1は開かれており、スイッチS2
開かれている時はスイッチS1は閉じられている。スイッ
チS1,S2はそれらの交番的な状態を、それぞれ時相1〜
4の持続時間の間に占める。スイッチS1が閉じられてい
てスイッチS2が開かれている時−このことは各々のサイ
クルZの時相1および3においてそれぞれ当てはまる−
は、演算増幅器A1の入力回路に設けられているコンデン
サ51,52が、スイッチS3〜S6により電圧U2またはU3へ接
続されて、相応に充電される。この場合この充電により
メモリコンデンサ66における電荷が影響されることはな
い。この状態はコンデンサの条件化のための“条件化時
相”と称される。
同様にスイッチS27,S28が周期的な方形波信号により
プッシュプル形式で制御される。その結果、スイッチS
28が閉じられているときはスイッチS27が開かれてお
り、スイッチS28が開かれている時はスイッチS27は閉じ
られている。スイッチS27,S28はそれらの交番的な状態
を、2つの時相の持続時間中にそれぞれ占める。各々の
サイクルZの時相1と2の間中にスイッチS27は閉じら
れておりS28は開かれている。そのため時相1および2
が、分圧器54に電圧U1の存在している部分サイクルZ1
形成する。反対に時相3および4においてスイッチS28
は閉じられており、スイッチS27は開かれている。その
ため時相3および4が、分圧器54に電圧UA2の存在して
いる部分サイクルZAを、形成する。
各々の部分サイクルZ1またはZAにおいて、分圧器54に
供給される。U2,U3は、一方では端子60に存在する電圧
により、他方では分圧比により、定められる。これに対
しては次の式が適用される: V2=(R57+R58)/(R56+R57+R58) (123) V3=R58/(R56+R57+R58) (124) そのため各々の部分サイクルZ1において即ち時相1およ
び2の間中に次の電圧が供給される: U2(1.2)=V2・U1 (125) U3(1.2)=V3・U1 (126) さらに各々の時間サイクルZAにおいて即ち時相3および
4の間中に次の電圧が供給される。
2(3.4)=V2・UA2 (127) U3(3.4)=V3・UA2 (128) 図15においてスイッチS4およびS6は、スイッチS1,S2
の場合と同じ方形波信号により、スイッチS5の動作に対
して、プッシュプル形式で制御される。その結果、スイ
ッチS4,S6は、スイッチS2と同期して開閉される。スイ
ッチS3は各々のサイクルZの時相2の間中にだけ閉じら
れ、スイッチS7は各々のサイクルZの時相1の間中だけ
閉じられる。そのため図14の信号処理回路の動作の次の
シーケンスが形成される: 時相1: 各々のサイクルZの時相1の始めにはメモリコンデン
サ66には、まだ先行のサイクルにおいて蓄積された電荷
が存在している。時相1の持続時間中はスイッチS1は閉
じられスイッチS2は開かれている。その結果、メモリコ
ンデンサ66は演算増幅器A1の出力側から遮断されてい
る。スイッチS7は時相1の持続時間中は閉じられてい
る。その結果、メモリコンデンサ66から積分コンデンサ
72への電荷転送が行なわれる。これによりメモリコンデ
ンサ66が次の式で表わされる残留電荷へ放電される。
QC(R)=(U02−U01)・C (129) この場合この入れ替え電荷量は積分コンデンサ72へ流入
する。
さらにこの回路は時相1の持続時間中は、コンデンサ
51,52のための条件化時相におかれる。何故ならばスイ
ッチS1は閉じられスイッチS2が開かれているからであ
る。スイッチS3は開かれてスイッチS4は閉じられている
ため、測定コンデンサ51は分圧器のタップ62と接続され
ている。その結果、次の電荷が充電される。
QCX(1)=(U01+UB−U2)・CX =(U01+UB−V2・U1)・C (130) この場合この充電過程によりメモリコンデンサ66の電荷
が影響を受けることはない。
反対に基準コンデンサ52が分圧器54のタップ63と接続
される、何故ならばスイッチS5が開かれスイッチS6が閉
じられているからである。そのため基準コンデンサ52が
次の式で示される電荷へ充電される。
QCref(1)=(U01+UB−U3)・Cref =(U01+UB−V3・U1)・Cref (131) この場合この充電によりメモリコンデンサ66の電荷が影
響されることはない。
時相2: 各々のサイクルZの時相2においてスイッチS1が開か
れスイッチS2が閉じられている。その結果、一時メモリ
65が、電荷をメモリコンデンサ66へ転送する準備状態に
ある。同時にスイッチS4,S6が開かれスイッチS3,S5が閉
じられる。その結果測定コンデンサ51がタップ63と接続
され基準コンデンサ52がタップ62と接続される。そのた
めコンデンサ51,52が次の電荷へ入れ替えられる: QCX(2)=(U01+UB−U3)・CX =(U01+UB−V3・U1)・CX (132) QCref(2)=(U01+UB−U2)・Cref =(U01+UB−V2・U1)・Cref (133) 入れ替え電荷量は次の式で表わされる。
dQCX=QCU(2)−QCX(1)=(U2−U3)・CX =(V2−V3)・U1・CX (134) dQCref=QCref(2)−QCref(1) =(U2−U3)・Cref =(V2−V3)・U1・Cref (135) 全部の入れ替え電荷量は式(134),(135)の和であ
り、次の式で示され、メモリコンデンサ66へ流入する。
dQM=(CX−Cref)・(U2−U3) =(CX−Cref)・(V2−V3)・U1 (136): 入れ替え電荷量dQMは“測定電荷パケット”と称され
る。CX>Cref;U2>U3により、電圧UCの正の変化が生ず
る。このことは第15図に所属のダイヤグラムに示されて
いる。初期電荷と共にメモリコンデンサ66は次の式で示
される合成電荷を含むようになる。
QC=QC(R)+dQM =QC(R)(CX−Cref)・(V2−V3)・U1 (137) これにより部分サイクルZ1が終了する。
時相3: 時相3においてスイッチS1〜S6は時相1におけるのと
同じ位置におかれる。しかしスイッチS7は開かれたまま
である。その結果、メモリコンデンサ66から積分コンデ
ンサ72への電荷入れ替えは行なわれない。そのためメモ
リコンデンサ66はその電荷を保持する。さらにスイッチ
S27が開かれてスイッチS28が閉じられている。その結
果、分圧器54に電圧UA2が存在する。その結果、コンデ
ンサ51および52が次の電荷へ充電される: QCX(3)=(U01+UB−U2)・CX =(U01+UB−V2・UA2)・CX (138) QCref(3)=(U01+UB−U3)・Cref =(U01+UB−V3・UA2)・Cref (139) 時相4: 時相4は時相2とは次の点で異なる、即ちスイッチS3
が開かれたままであり、その結果、測定コンデンサ51が
タップ62ともタップ63とも接続されていない。そのため
基準コンデンサ52が次の式で表わされる電荷へ入れ替え
られる。
QCref(4)=(U01+UB−U2)・Cref =(U01+UB−V2・UA2)・Cref (140) 入れ替え電荷量は次の式で示される。
dQK=QCref(4)−QCref(3) =−(U2−U3)・CX =−(V2−V3)・UA2・Cref (141) この入れ替え電荷は同時に、部分サイクルZAにおいてメ
モリコンデンサ66へ流れる全電荷量を形成する。この全
電荷量は補償電荷パケットdQKと称され電圧UCの負の変
化を生ぜさせる。このことは第15図の所属のダイヤグラ
ムに示されている。これにより部分サイクルZAが終了す
る。
第16図は、第15図のダイヤグラムとは、次の場合に異
なるダイヤグラムを示す。即ち同じ測定応答が反対の極
性で即ち−(CX−Cref)/Crefで測定されるべき場合を
示す。そのため第15図の説明を次のように変更するだけ
でよい:即ちスイッチS3は時相1の間中は閉じられてい
る。そのためスイッチS3は、同時にかつスイッチS7と同
方向へ操作される。スイッチS4,S6は時相2および3の
間中は閉じられており、他方−これとは反対に−スイッ
チS5は開かれている。そのため次のシーケンスが形成さ
れる: 時相1: 各々のサイクルZの時相1の始めにメモリコンデンサ
66にはまだ先行のサイクルにおいて充電された電荷が存
在している。時相1の持続時間中にスイッチS1が閉じら
れスイッチS2が開かれている。その結果、メモリコンデ
ンサ66は演算増幅器A1の出力側から遮断される。スイッ
チS7は時相1の持続時間中は閉じられている。その結
果、メモリコンデンサ66から積分コンデンサ72への電荷
伝送が行なわれる。これによりメモリコンデンサ66は次
の残留電荷へ放電される。
QC(R)=(U02−U02)・C (142) この場合この入れ替え電荷量は積分コンデンサ72へ流れ
る。そのため式(142)と(129)は同一である。
さらにこの回路は時相1の持続時間中はコンデンサ5
1,52ための条件化時相に存在する。何故ならばスイッチ
S1が閉じられておりスイッチS2が開かれているからであ
る。スイッチS4は開かれスイッチS3は閉じられているた
め、測定コンデンサ51は分析器54のタップ63と接続され
ている。その結果このコンデンサは次の式で表わされる
電荷へ充電される。
QCX(1)=(U01+UB−U3)・CX =(U01+UB−V3・U1)・CX (143) この場合この充電がメモリコンデンサ66の電荷へ影響を
与えることはない。
反対に基準コンデンサ52が分圧器54のタップ62と接続
されている。そのため基準コンデンサ52は次の式で表わ
される電荷へ充電される。
QCref(1)=(U01+UB−U2)・Cref =(U01+UB−V2・U1)・Cref (144) この場合この充電によりメモリコンデンサの電荷が影響
されることはない。
時相2: 各々のサイクルZの時相2においてスイッチS1が開か
れスイッチS2が閉じられている。その結果、一時メモリ
65は、メモリコンデンサ66へ電荷を転送する準備状態に
ある。同時にスイッチS3,S5が開かれスイッチS4,S6が閉
じられている。その結果、測定コンデンサ51はタップ62
と接続され、基準コンデンサ52はタップ63と接続されて
いる。そのためコンデンサ51,52は次の式で表わされる
電荷へ入れ替えられる: QCX(2)=(U01+UB−U2)・CX =(U01+UB−V2・U1)・CX (145) QCref(2)=(U01+UB−U3)・Cref =(U01+UB−V3・U1)・Cref (146) 入れ替え電荷量は次の値を有する: dQCX=QCU(2)−QCX(1) =(U3−U2)・CX =(V3−V2)・U1・CX (147) dQCref=QCref(2)−QCref(1) =(U3−U2)・Cref =(V3−V2)・U1・Cref (148) この全入れ替え電荷量は式(147),(148)の和であ
る: dQM=(CX−Cref)・(U2−U3) =(CX−Cref)・(V2−V3)・U1 (149) この入れ替え電荷量はメモリコンデンサ66へ流れる。こ
の入れ替え電荷量dQMも“測定電荷パケット”と称され
る。CX<Cref:U2>U3により電圧UCの正の変化が生ず
る。第16図参照。この初期電荷と共にメモリコンデンサ
66は次の式で表わされる合成電荷を含む。
QC=QC(R)+dQM =QC(R)−(CX−Cref)・(V2−V3)・U1 (150) これにより部分サイクルZ1が終了する。
時相3: 時相3においてはスイッチS1,S2は再び時相1におけ
る場合と同じ位置にあり、スイッチS4〜S6は時相2にお
ける場合と同じ位置にある。しかしスイッチS3,S7は開
かれたままにある。その結果、メモリコンデンサ66から
積分コンデンサ72への電荷入れ替えは行なわれず、した
がってメモリコンデンサ66はその電荷を保持する。さら
にスイッチS27は開かれスイッチS28は閉じられている。
その結果、分圧器54に電圧UA2が存在する。そのためコ
ンデンサ51,52は次の式で表わされる電荷へ充電され
る: QCX(3)=(U01+UB−U2)・CX =(U01+UB−V2・UA2)・CX (151) QCref(3)=(U01+UB−U3)・Cref =(U01+UB−V3・UA2)・Cref (152) 時相4: 時相4は時相2と次の点で異なる。即ちスイッチS4,S
6が開かれS6が閉じられており、その結果、測定コンデ
ンサ51はタップ62ともタップ63とも接続されない。その
結果、基準コンデンサ52が次の式で表わされる電荷に入
れ替えられる。
QCref(4)=(U01+UB−U2)・Cref =(U01+UB−V2・UA2)・Cref (153) 入れ替え電荷量は次の式で示される。
dQK=QCref(4)−QCref(3) =(U2−U3)・CX =−(V2−V3)・UA2・Cref (154) この入れ替え電荷量は同時に、部分サイクルZAにおいて
メモリコンデンサ66へ流れる全電荷量を形成する。この
全電荷量も補償電荷パケットdQKと称され、電圧UCの負
の変化を生ぜさせる。このことは図16の所属のダイヤグ
ラムに示されている。これにより部分サイクルZAが終了
する。
第17図に示されているダイヤグラムは第15図のダイヤ
グラムとは、冒頭に述べた測定応答のもう1つの測定応
答を即ち(CX−Cref)/CXを測定すべき点でかつCX>C
refである点で、異なる場合を示す。そのため第15図の
説明は次の変更さえすれば当てはまる: スイッチS4はスイッチS3に対してプッシュプル形式で
操作される。スイッチS4は時相2および3において閉じ
られ時相1および4において開かれている。そのためス
イッチS4が時相2および3において開かれ、他方、時相
1および4において閉じられている。個々の時相におい
て現われる電荷量および入れ替え電荷量は、第15図の説
明において設定された式(129)〜(141)から、第16図
に適用された式(142)〜(154)の導出と対比できる通
常の導出法で得られる:そのためその誘導は省略する。
最後に第18図は、第15図のダイヤグラムに関連づけて
測定応答がCX/Crefに相応する場合に適用されたダイヤ
グラムを示す。この場合、第18図はCX/Crefに対してもC
X≦Crefに対しても当てはまる。そのため次の変更だけ
がなされる: スイッチS4は、図17における様に、時相2においてだ
け閉じられているスイッチS3に対してプッシュプル形式
で操作される。スイッチS6は(およびプッシュプル形式
でスイッチS5は)時相3においてだけ閉じられている
(開かれている)。電荷量および入れ替え電荷量は類似
の通常の形式で生ずるため、それらの導出は省略する。
第15図〜第18図に、スイッチS…の相応のクロックパ
ルス制御により、その都度の測定応答に所属する電荷パ
ケットとこれから得られる入れ替え電荷が形成できるこ
とが示されている。そのため、示された測定応答の中か
らの選択が使用者にまかされるべき時は、制御回路67に
おいて、前述の制御信号を準備してさらに相応の信号を
または命令(選択的に)を用いて出せるようにされる。
そのため制御回路67は、例えば相応にプログラミングさ
れたマイクロプロセッサを用いて実現できる。
第15図〜第18図において通常は各々のサイクルZは、
n個の部分サイクルZ1とk個の部分サイクルZAから、形
成することができる。第15図〜第18図においてはn=k
=1の場合のシーケンスの動作が示されている。サイク
ルの始めに存在する残留電荷QC(R)と共に次にサイクル
Zの進行において、メモリコンデンサ66には次の式で示
される全電荷が集められる。
QC(Z)=QC(R)+n・dQM+K+dQK (155) 次のサイクルZの時相1においてメモリコンデンサ66は
スイッチS7の閉成により再び残留電荷QC(R)へ放電され
る。差電圧は次の式へ表わされる。
dQ=n・dQM+k・dQK (156) この差電圧は積分コンデンサ72へ伝送される。これによ
り出力電圧UA2が追従調整される。そのためこの回路全
体は、メモリコンデンサ66に電荷バランスが形成される
ような値へ出力電圧UA2を移行させようとする調整ルー
プとして、動作する。ウォーミングアップ過程の時間特
性は積分コンデンサ72の容量値Cにより定められる。メ
モリコンデンサ66において電荷バランスが形成される場
合のウォーミングアップされた状態においては次の式が
適用される。
n・dQM+k・dQK=0 (157) dQMおよびdQKに、式(136)と式(141)からの値を代
入することにより例えば図15の回路の伝達関数が次の式
で得られる: 第15図〜第18図において前提とされていることは、ウ
ォーミングアップされた状態は、3番目に示されたサイ
クルZの終りにおける時点tEにおいて設定されたことで
ある。この時点から電圧特性UA2/U1が所期の測定応答を
示し、さらに測定コンデンサ51の容量値CXがその値を維
持する限り、出力電圧UA2はもはや変化しない。容量値C
2が変化すると出力電圧は、積分コンデンサ72の容量C
により定められる時定数により、別の値へ移行する。
分圧器54の抵抗56,57,58の抵抗値は伝達関数の中へ参
与しない。分圧比V2,V3が電荷パケットの量を即ちコン
デンサ66,72の値を定める。同様にこれらのコンデンサ
の容量比、演算増幅器のオフセット電圧、この回路の給
電電圧および周波数−この周波数により制御回路がクロ
ック制御される−も、目標結果に参与しない。
電圧U1の値はこの回路の動作領域により制限される。
給電電圧U1としてこの回路の電流供給電圧を選定する
と、式(158)により、この電流供給電圧に判比例する
出力信号が得られる。供給電圧U1として固定の基準電圧
Urefを選定すると、式(158)により出力信号の絶対値
が得られる。
第15図〜第18図に示された、第14図の信号処理回路の
制御の変形実施例の場合、エラー補正は、第8図および
第9図を用いて説明された形式と同様に行なわれる。
第19図に示された実施例は、第11図に示された−さら
に第14図のような−実施例とは次の点だけが異なる。信
号処理回路がアナログ出力信号を形成しさらにこの出力
信号が測定センサへ帰還結合される点だけが異なる。
第20図に用いて、補正回路73−これは第12図の説明に
示されている−のない場合の第19図の動作を説明する。
第20図のダイヤグラムはスイッチ制御信号の時間経過の
ほかに、複数個の相続くサイクルZの間中のメモリコン
デンサ66における電圧UCの時間経過もおよび出力電圧U
A2の時間経過も示す。各々のサイクルZは6つの時相に
分割されており、これらには1〜6が付されている。
スイッチS1,S2は周期的な方形波信号によりプッシュ
プル形式で制限される。その結果、スイッチS2が閉じら
れている時はスイッチS1が開かれており、スイッチS2
開かれている時はスイッチS1が閉じられている。スイッ
チS1,S2は、時相1〜6のうちの1つの持続時間中にそ
の都度にそれらの交番的な状態をとる。スイッチS1が閉
じられかつスイッチS1が開かれている時−このことは各
々のサイクルZの時相1,3および5においてそれぞれ当
てはまる−は、演算増幅器A1の入力側に設けられている
コンデンサ152は、スイッチS20〜S22の1つにより、電
圧U2,U3ないしU01のうちの1つへの接続されて相応に充
電できる。この場合この充電によりメモリコンデンサ66
における電荷が影響されることがない。この回路はコン
デンサ152の条件化のための条件化時相におかれてい
る。スイッチS1が開かれスイッチS2が閉じられている時
は、一時メモリ65が、コンデンサ152からメモリコンデ
ンサ66への電荷の転送のための準備状態にある。スイッ
チS27,S28も周期的な方形波信号によりプッシュプル形
式で制御される。その結果、スイッチS28が閉じられて
いる時はスイッチS27が開かれており、スイッチS28が開
かれている時はスイッチS27が閉じられている。各々の
サイクルZの時相1〜4の間中はスイッチS28が開かれ
ている。そのため各々のサイクルZの時相1〜4が、抵
抗ハーフブリッジ140に電圧U1の存在している部分サイ
クルZ1を形成する。反対に、時相5および6においては
スイッチS28が閉じられスイッチS27が開かれている。そ
のため時相5および6が、抵抗ハーフブリッジ140に電
圧UA2が存在している部分サイクルZAを形成する。
抵抗ハーフブリッジ140に電圧U1の加えられている各
々の部分サイクルZ1において、電圧U2,U3は次の式で示
される値を有する: 抵抗ハーフブリッジ140に電圧UA2の加えられている各
々の部分サイクルZAにおいて、電圧U2,U3は次の式で示
される値を有する。
第19図の信号処理回路は、メモリコンデンサ66におい
て行なわれる電荷バランスの基本方式による第11図の信
号処理回路と同様に動作する。機器ブロック150は個々
の電荷パケットを供給し、これらはメモリコンデンサ66
へ伝送される。これらの電荷パケットは次のようにして
形成される。即ちコンデンサ152がスイッチS20,S21,S22
を用いて交番的に、種々の電圧U2,U3,U01により充電お
よび電荷入れ替えさせることにより、形成される。メモ
リコンデンサ66に蓄積されて加算された電荷パケット
は、スイッチS7の閉成により積分コンデンサ72へ伝送さ
れる。第20図に示されている、種々のスイッチ制御信号
の時間経過により、第19図の信号処理回路作動の時間シ
ーケンスが以下のように形成される: 時相1: 各々のサイクルZの時相1の始めにメモリコンデンサ
66にはまだ先行のサイクルにおいて蓄積された電荷が存
在している。時相1の持続時間の間中はスイッチS1は閉
じられスイッチS2は開かれている。その結果、メモリコ
ンデンサ66は演算増幅器A1の出力側から遮断されてい
る。スイッチS7は時相1の持続時間中は閉じられてい
る。その結果、メモリコンデンサ66から積分コンデンサ
72への電荷伝送が行なわれる。これによりメモリコンデ
ンサ66が次の式で表わされる残留電荷へ放電される。
QC(R)=(U02+UB−U01+U3)・C (163) この場合、入れ替え電荷量は積分コンデンサ72へ流れ
る。
さらにこの回路は時相1の持続時間中はコンデンサ15
2の条件化時相におかれる、何故ならばスイッチS1が閉
じられスイッチS2が開かれているからである。同時にス
イッチS21が閉じられているため、コンデンサ151は基準
導体61と接続されている。そのためこのコンデンサは次
の式で表わされる電荷へ充電される。
QCm(1)=(U01+U3(1-4))・Cm (164) この場合、この充電によりメモリコンデンサ66の電荷が
影響は受けない。
時相2: 各々のサイクルZの時相2においてスイッチS1は開か
れスイッチS2が閉じられている。その結果、一時メモリ
65が、電荷をメモリコンデンサ66へ転送できる準備状態
にある。同時にスイッチS22が閉じられている。その結
果、コンデンサ152は接続導体153を介して、演算増幅器
A1の非反転入力側と接続されている。これによりコンデ
ンサ152にオフセット電圧U01だけが接続し、このオフセ
ット電圧によりコンデンサは次の式で表わされる電荷へ
入れ替えられる。
QCm(2)=U01・Cm (165) 入れ替え電荷量は次の式で表わされる。
dQCm(1.2)=QCm(2)−QC(1)=U3(1-4)・C (166) この入れ替え電荷量はメモリコンデンサ66へ流れて、電
圧Ucの負の変化を生ぜさせる。このことは第20図の所属
のダイヤグラムに示されている。
時相3: 時相3において再びスイッチS1が閉じられスイッチS2
が開かれている。その結果この回路はコンデンサ152の
ための条件化時相におかれる。しかしスイッチS7は開か
れたままである。その結果、メモリコンデンサ66から積
分コンデンサ72への電荷伝送が行なわれず、メモリコン
デンサはその電荷を維持する。次にスイッチS20が閉じ
られると、その結果、コンデンサ152が端子60と接続さ
れるため次の式で表わされる電荷へ充電される。
QCm(3)=(U01−U2-(1-4))・Cm (167) 時相4 時相4においてスイッチS1が開かれスイッチS2が閉じ
られている。その結果、一時メモリ65は電荷の転送状態
にある。同時に再びスイッチS12が閉じられている。こ
のためコンデンサ152は接続導体153を介して、演算増幅
器A1の非反転入力側と接続されて、オフセット電圧U01
により次の式で表わされる電荷へ入れ替えられる。
QCm(4)=U01・Cm (168) この入れ替え電荷は次の式で表わされる。
dQCm(3.4)=QCm(4)−QCm(3)=U2(1-4)・Cm (169) この入れ替え電荷はメモリコンデンサ66へ流れて電圧Uc
の正の変化を生ぜさせる。このことは第20図の所属のダ
イヤグラムに示されている。しかしこの正の電圧変化
は、前に時相2において生ぜさせられた負の電圧変化よ
りも小さい。何故ならば電圧U2(1-4)は電圧U3(1-4)より
も低いからである。そのため時相1〜4においては合計
で次の式で表わされる測定電荷パケットがメモリコンデ
ンサ66へ伝送されている。
dQM=dQCm(1.2)+dQCm(3.4) =U2(1-4)・Cm−U3(1-4)・Cm (170) U2(1-4)およびU3(1-4)に式(159)および式(160)から
の値を代入すると、次の式が得られる。
dQM=U1・Cm(R−dR)/2R−U1・Cm(R+dR)/2R =−U1・Cm・dR/R (171) 時相2および4において生ぜさせられる電圧Ucの変化
の差が、この測定電圧パケットdQMに比例する。このこ
とは第20図の所属のダイヤグラムに示されている。
時相5: 時相5は再びコンデンサ152に対する条件化時相であ
る。スイッチS20が閉じられているためコンデンサ152が
次の式で表わされる電荷へ充電される。
QCm(5)=(U01−U2(5.6))・Cm (172) 時相6: 時相6においてスイッチS1は閉じられている。その結
果、コンデンサ152は基準導体61と接続されており次の
式で表わされる電荷へ入れ替えられる。
QCm(6)=(U01+U3(5.6))・Cm (173) 入れ替え電荷量は、次の式で表わされる補償電荷パケッ
トとして、メモリコンデンサ66へ伝送される。
dQK=QCm(6)−QCm(5) =U2(5.6)・Cm+U3(5.6) (174) U2(5.6)およびU3(5.6)に式(161),(162)か
らの値を代入すると、次の式が得られる。
dQK=UA2・Cm(R−dR)/2R−UA2・Cm(R+dR)/2R =UA2・Cm (175) 補償電荷パケットdQKはこれに比例する、電圧Ucの正
の変化を生ぜさせる。このことは第20図の相応のダイヤ
グラムに示されている。各々のサイクルZは再びn個の
部分サイクルZ1とk個の部分サイクルZAから形成され
る;第20図はn=k=1の特別の場合の状態を示す。通
常はメモリコンデンサ66に各々のサイクルZにおいて次
の式で示される電荷が集められる。
QC(Z)=QC(R)+n・dQM+k・dQK (176) 後続のサイクルZの始めにメモリコンデンサ66は次の式
で示される残留電荷QC(R)へ放電される。差電荷は次の
式で示される。
dQ=n・dQM+k・dQK (177) この差電荷は積分コンデンサ72へ伝送され、これにより
出力電力UA2が追従調整される。そのためこの回路は、
k個の補償電荷パケットdQKの和がn個の測定電荷パケ
ットdQMの和に等しくなる場合の値へ、出力電圧UA2を移
行させようとする調整ループとして動作する。この状態
に達するとメモリコンデンサ66において次の式で表わさ
れる電荷バランスが形成される: n・dQM+k・dQK=0 (178) dQMおよびdQKに式(171)および(175)からの値を代入
すると、次の式で表わされるこの回路の伝達関数が得ら
れる: アナログの出力電圧UA2と給電電圧U1との比は、ウォ
ーミングアップ状態においては、所期の抵抗比を直接示
す。第20図において前提とされていることは、ウォーミ
ングアップ状態は、2番目に示されているサイクルZの
終りの時点tにおいて設定されたことである。この時点
から電圧UA2は、抵抗141,142がその値を維持する限り、
もはや変化しない。抵抗比dR/Rが変化すると、出力電圧
UA2は所定の時定数で別の値へ移行する。
コンデンサ152の容量値は伝達関数の中へ参入しな
い。しかしこの容量値は電荷パケットの量を即ちコンデ
ンサ66,72の値選定を定める。同様にコンデンサ66,72の
容量値、演算増幅器のオフセット電圧、回路の給電電圧
および周波数−この周波数により制御回路がクロック制
御される−は、目標結果の中へ参入しない。
電圧U1の値はこの回路の動作範囲だけにより制限され
る。給電電圧U1としてこの回路の電流供給電圧を選定す
ると、式(179)から、電流供給電圧に比例する出力信
号が得られる。給電電圧として固定の基準電圧Urefを選
定すると、式(179)により出力信号の絶対値が得られ
る。
第21図は第14図および第19図の回路の変形実施例を示
す。これらはアナログの出力電圧UA2ではなくアナログ
の出力電流IAを供給する。第21図において第14図および
第19図の一時メモリ65および積分器70がそれぞれ回路ブ
ロックにより示されている。第21図の回路ブロック180
は、第14図および第19図の回路の、測定センサおよび機
能ブロックから構成される回路群に、応する。即ち第14
図のセンサおよび機能ブロック53からまたは第19図の抵
抗ハーフブリッジ140および機能ブロック150から構成さ
れる回路群に相応する。
第21図において積分器70の出力側はnpnトランジスタ1
81のベースと接続されている。このトランジスタは、エ
ミッタ回路に設けられている値RAの抵抗182の抵抗比182
と接続されている。スイッチS28へ導かれている帰還結
合はトランジスタ181のエミッタへ接続されている。積
分器70の出力電圧UA2は、トランジスタ181のコレクタ・
エミッタ回路を介して、出力電流IAを流す。そのためこ
の回路の場合、次の式で表わされる電圧が入力側へ帰還
結合される。
URA=RA・IA (180) そのため第14図の回路の場合に補償電荷パケットdQK
対して、式(141)ではなく次の式が当てはまる: dQK=−(V2−V3)・URA・Cref (180) さらに第19図の回路の場合に式(175)ではなく次の式
が当てはまる: dQK=URA・Cm (182) そのため第14図の回路に対して式(158)ではなく次
の式で表わされる伝達関数が得られる。
さらに第19図の回路に対しては式(179)ではなく次の
式で表わされる伝達関数が得られる。
第21図の回路は例えば、唯一つの2線線路を介して測
定信号が直流の形式で伝送される構成の測定装置に対し
て適している。この場合この直流電流は例えば4mAから2
0mAまで変化可能であり、さらにこの直流の中へセンサ
および信号処理回路に対する供給電流も含まれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァーグナー,リヒャルト ドイツ連邦共和国 D―7864 マオルブ ルク ハンス―トーマ―シュトラーセ 9 (56)参考文献 特開 昭62−229040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 9/00 G05D 3/04

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定センサ(1)から供給されるセンサ信
    号を処理する装置において、この場合、この測定センサ
    は検出されるべき物理的な測定量のならびに1つまたは
    複数個の物理的な障害量の物理的な作用に応動して、検
    出されるべき物理的な測定量におよび物理的な障害量に
    依存する測定応答M1を発生するようにし、さらに前記の
    センサ信号は1つのまたは複数個の別のセンサ(4)か
    ら供給される、物理的な障害量だけに実質的に依存する
    測定応答M2……Mnを発生するようにし、さらに前記の装
    置は信号処理回路(2)を備えており、該信号処理回路
    は測定応答を入力量として受信するようにし、さらに該
    信号処理回路は、センサ信号のアナログ形式処理により
    出力量Sを供給するように構成されており、該出力量の
    基準量Srefに対する比は、入力量を形成する測定応答
    M1,M2…Mnに依存して次の式で表わされる伝達関数によ
    り定められており、即ち により定められており、この場合、この伝達関数の係数
    D11…D2n,C11…C2nは、所望の伝送特性を得る目的で測
    定センサ(1)の特性に依存して設定調整可能であるよ
    うにしたことを特徴とするセンサ信号を処理する装置。
  2. 【請求項2】別のセンサ(4)のうちの少なくとも1つ
    が温度に依存する抵抗(81)であるようにし、さらに該
    抵抗から発生される測定応答が、温度に依存する電圧比
    (VT)であるようにした請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】測定センサ(1)および各々のセンサ
    (4)が、測定応答とセンサに導びかれる供給信号との
    積に比例する出力信号を供給するようにし、該出力信号
    と、供給信号に関連する少なくとも1つの信号とが、重
    み付け回路(30,31,32,33,34,35)において設定調整可
    能な係数により重み付けされるようにし、さらに前記重
    み付け回路の出力信号が加算回路(36,37)において伝
    達関数の実現の目的で加算されるようにした請求項1又
    は2記載の装置。
  4. 【請求項4】少なくとも1つのセンサの出力信号が、少
    なくとも1つの別のセンサの供給信号を形成する目的
    で、用いられるようにした請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】信号入力側(38a)と基準入力側(38b)と
    を有するアナログ・デイジタル変換器(38)を備え、該
    変換器は信号入力側に加算回路のうちの1つ(36)の出
    力信号を供給されるようにし、さらに基準入力側に加算
    回路のうちの別の1つ(37)の出力信号を供給されるよ
    うにし、さらに前記のアナログ・デイジタル変換器は出
    力側(38c)に、信号入力側および基準入力側に導びか
    れるアナログ信号の比に相応するデイジタル信号を供給
    するようにした請求項3又は4記載の装置。
  6. 【請求項6】アナログ・デイジタル変換器(38)が、信
    号入力側(38a)へ導びかれる電流と、基準入力側(38
    b)へ導びかれる電流との間の電流バランスの形式にも
    とづいて動作するようにした請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】センサ信号の処理を、量子化された電荷転
    送により、およびスイッチ−コンデンサ−構成体を用い
    ての電荷バランスにより行なうようにし、さらにこの電
    荷バランスの中へ、1つの重み付けされた測定応答から
    または複数個の重み付けされた測定応答の和から形成さ
    れる電荷パケットを、関連づけるようにした請求項1又
    は2記載の装置。
  8. 【請求項8】電荷バランスの中へ、センサの供給信号と
    固定の関係を有する信号から形成される電荷パケット
    を、関連づけるようにした請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】−周期的に操作されるスイッチ(55)を有
    する機能ブロック(53)を設け、該スイッチは少なくと
    も1つのコンデンサと共に測定電荷パケットを形成する
    目的で用いられるようにし、 −さらに補正電荷パケットを形成する目的でスイッチ−
    コンデンサ−構成体を有する補正回路(73)を設け、こ
    の場合この補正電荷パケットは伝達関数の係数に応じて
    重み付けされており、さらに −測定電荷パケットと補正電荷パケットを積分するため
    の積分器(70)を設け、該積分器は積分結果を表わす出
    力信号(UA2)を連続的に供給するようにした請求項7
    又は8記載の装置。
  10. 【請求項10】積分器(70)の出力信号が所定の閾値を
    上回わるか下回わるたびに補償サイクルを開始させる装
    置(71)を設け、該補償サイクルの経過中に積分器へ補
    償電荷パケットが導びかれるようにし、該補償パケット
    により積分器が再び所期状態へリセットされるようにし
    た請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】機能ブロック(53)および補正回路(7
    3)のスイッチを周期的に操作するための制御回路(6
    7)を設けた請求項9又は10記載の装置。
  12. 【請求項12】補償サイクルの開始のたびごとに制御回
    路(67)がスイッチの周期的な操作を、補償電荷パケッ
    トの形成の目的で、変化させるようにした請求項9又は
    11記載の装置。
  13. 【請求項13】補償電荷パケットが補正回路(73)のス
    イッチ−コンデンサ−構成体(75)を用いてまたは機能
    ブロック(53)を用いて形成されるようにした請求項9
    から12までのいずれか1項記載の装置。
  14. 【請求項14】制御回路(67)により定められる、周期
    的なスイッチ操作のスイッチング時相が、補正電荷パケ
    ットの極性の選択の目的でおよび/または種々異なる測
    定応答の処理の目的で、設定調整可能であるようにした
    請求項9から13までのいずれか1項記載の装置。
  15. 【請求項15】補正回路(73)のコンデンサの容量値
    が、電荷パケットの重み付けの目的で、伝達関数の係数
    に応じて設定調整可能であるようにした請求項9から14
    までのいずれか1項記載の装置。
  16. 【請求項16】補正回路(73)のスイッチ−コンデンサ
    −構成体により電荷パケットの形成の目的でサンプリン
    グされる電圧の重み付けが、伝達関数の係数に応じて設
    定調整可能であるようにした請求項9から14までのいず
    れか1項記載の装置。
  17. 【請求項17】補正回路(73)の各々のスイッチ−コン
    デンサ−構成体に、設定調整可能な1つの抵抗分圧器
    (82)が配属されている請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】測定電荷パケットの形成の目的で機能ブ
    ロック(53)のスイッチと共働する各々のコンデンサ
    (51,52)が、測定応答M1を供給する容量式センサのコ
    ンデンサであるようにした請求項9から17までのいずれ
    か1項記載の装置。
  19. 【請求項19】機能ブロックが分圧器(54)を含むよう
    にし、該分圧器から測定電荷パケットの形成の目的で用
    いられる電圧(U2,U3)が取り出されるようにし、さら
    に該分圧器が、信号処理回路(2)の作動範囲へ測定電
    荷パケットを適合調整する目的で、設定調整されるよう
    にした請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】測定センサ(1)が抵抗ハーフブリッジ
    (140)または抵抗フルブリッジ(160)であるように
    し、さらに機能ブロック(150,170)が、測定電荷パケ
    ットを形成する目的でスイッチと共働する少なくとも1
    つのコンデンサ(152,172)を含むようにした請求項9
    から17までのいずれか1項記載の装置。
  21. 【請求項21】回路の作動領域へ測定電荷パケットを適
    合調整する目的でコンデンサ(152,172)が設定調整さ
    れるようにした請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】信号処理回路(2)が測定量に相応する
    アナログの出力信号を供給するようにし、さらに測定セ
    ンサ(1)の給電が、アナログの出力信号と固定の関係
    にある帰還結合信号の帰還結合により、電荷バランスを
    得る目的で制御されようにした請求項9記載の装置。
  23. 【請求項23】帰還結合信号が周期的に交番的に、測定
    センサ(1)の給電のための供給信号と共に用いられる
    ようにした請求項22記載の装置。
  24. 【請求項24】スイッチ−コンデンサ−構成体が、測定
    センサ(1)に供給信号(V)を給電する際に、測定応
    答に依存する測定電荷パケットと、測定センサに帰還結
    合信号を給電する際に、測定応答に依存しない補償電荷
    パケットを形成するように、スイッチ−コンデンサ−構
    成体を構成した請求項23記載の装置。
  25. 【請求項25】供給信号(V)が電圧(U1)であるよう
    にし、さらに信号処理回路(2)のアナログ信号も電圧
    (UA2)であるようにし、後者の電圧が同時に帰還結合
    信号として用いられている請求項22から24までのいずれ
    か1項記載の装置。
  26. 【請求項26】供給信号(V)が電圧(U1)であるよう
    にし、さらに信号処理回路(2)のアナログの出力信号
    が電流(IA)であるようにし、さらに帰還結合信号が該
    電流に比例する電圧(URA)であるようにした請求項22
    から24までのいずれか1項記載の装置。
  27. 【請求項27】供給信号(V)が電流供給電圧であるか
    または固定の基準電圧であるようにした請求項25又は26
    記載の装置。
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