JP2820039B2 - 半導体装置の製造方法およびフォトマスク - Google Patents

半導体装置の製造方法およびフォトマスク

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JP2820039B2
JP2820039B2 JP23656094A JP23656094A JP2820039B2 JP 2820039 B2 JP2820039 B2 JP 2820039B2 JP 23656094 A JP23656094 A JP 23656094A JP 23656094 A JP23656094 A JP 23656094A JP 2820039 B2 JP2820039 B2 JP 2820039B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法お
よびフォトマスク係わり、特にリソグラフィー工程にお
けるレジストパターンの評価を行う半導体装置の製造方
法およびこの評価で用いるチェックパターンを有するフ
ォトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】レジストの塗布条件、縮小投影露光等の
投影露光における露光条件、投影露光後の現像条件等に
より集積回路形成領域におけるレジストパターンが所定
の形状に形成されない場合、このレジストパターンをマ
スクにしてその下の膜、例えば多結晶シリコン膜を選択
的にエッチング除去して電極配線パターンを形成する
と、当然この電極配線パターンも所定の形状にならな
い。
【0003】電極配線パータン等の集積回路の構成要素
を形成してからこれをチェックして形状不良を発見して
も再工事は不可能である。
【0004】したがってレジストパターンが所定の形状
に形成しているかどうかを確かめて、所定の形状に形成
されていない場合はそのレジストを除去し、新たにレジ
ストの塗布からやり尚す必要がある。
【0005】このためにフォトマスク上にチェックパタ
ーンを形成し、これによりレジストチェックパターンを
形成し、このレジストチェックパターンをチェックして
集積回路形成領域におけるレジストパターンが正常に形
成されているかどうかを確認する。
【0006】以下図6乃至図9を参照してそれぞれの従
来技術を示すが、ラインの幅が変化するもの又はスペー
スの幅が変化するものは露光された半導体チップ上で便
宜上それぞれ0.05μmのステップ変化するとして説
明する。
【0007】また図6乃至図9ではマスク上のチェック
パターンがそのまま転写もしくは縮小転写されたものと
して図示してあり、微細パターンにおける形状くずれや
解像度限界は示していない。
【0008】特開昭56−162834号公報に開示さ
れているようなチエックパターンを図6の平面図で示
す。図6において、幅L1が0.3μmの5本のライン
61とその間の幅S1が0.3μmの4本のスペース7
1から第1のチエックパターン81を構成している。幅
L2が0.35μmの5本のライン62とその間の幅S
2が0.35μmの4本のスペース72から第2のチエ
ックパターン82を構成している。幅L3が0.4μm
の5本のライン63とその間の幅S3が0.4μmの4
本のスペース73から第3のチエックパターン83を構
成している。これらチェックパターン81,82,83
はライン間のスペースより広い間隔を有してX方向に配
列され、また各ラインおよびスペースのY方向は一定寸
法となっている。
【0009】次に特開昭63−66934号公報や特開
平2−291142号公報に開示されているようなチエ
ックパターンを図7の平面図で示す。図7において、X
方向にライン61,62,63,64,65,66が一
定の幅Sのスペース70をとって配列している。このラ
イン61の幅L1は0.3μm,ライン62の幅L2は
0.35μm,ライン63の幅L3は0.4μm,ライ
ン64の幅L4は0.45μm,ライン65の幅L5は
0.5μm,ライン66の幅L4は0.55μmであ
る。
【0010】すなわち図7の従来技術では図で左から右
に向ってラインの幅は等差級数的に増加しているが、ス
ペースの幅は一定である。
【0011】次に特開昭63−66934号公報に開示
されているようなチエックパターンを図8の平面図で示
す。図8において、X方向にスペース71,72,7
3,74,75をとって一定の幅Lのライン60が配列
している。このスペース71の幅S1は0.3μm,ス
ペース72の幅S2は0.35μm,スペース73の幅
S3は0.4μm,スペース74の幅S4は0.45μ
m,スペース75の幅S5は0.5μmである。
【0012】すなわち図8の従来技術では図で左から右
に向ってスペースの幅は等差級数的に増加しているが、
ラインの幅は一定である。
【0013】次に特開昭64−7043号公報に開示さ
れているようなチエックパターンを図9の平面図で示
す。図9において、X方向に図で左から右に向ってライ
ン61,62,63,64,65,66,67が配列さ
れており、ライン61の幅L1は0.3μm,ライン6
2の幅L2は0.35μm,ライン63の幅L3は0.
4μm,ライン64の幅L4は0.45μm,ライン6
5の幅L5は0.5μm,ライン66の幅L6は0.5
5μm,ライン67の幅L7は0.6μmである。これ
に対して、X方向に図で左から右に向ってスペース7
6,75,74,73,72,71が配列されており、
スペース76の幅S6は0.55μm,スペース75の
幅S5は0.5μm,スペース74の幅S4は0.45
μm,スペース73の幅S3は0.4μm,スペース7
2の幅S2は0.35μm,スペース71の幅S1は
0.3μmである。
【0014】すなわち図9の従来技術では図で左から右
に向って、ラインの幅は等差級数的に増加しているが、
スペースの幅は等差級数的に減少している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来技術で
は、同一幅の複数本のラインと同一幅の複数本のスペー
スから一組のチエックパターンを構成し、幅寸法を異な
らせた複数組のチエックパターン配列しているから、こ
のチェックパターンが占る総占有面積が、例えば配列方
向が100μmと長くなり集積回路形成に必要な面積に
影響を与える。さらに観察チェックする走査型電子顕微
鏡の視野範囲は例えば10μm×10μm程度であるか
ら、このような大きな面積内を観察するためには配列方
向に10回程度ステージの移動、フォ−カスの調整、さ
らに写真撮影及び寸法測定を繰り返す必要があった。
【0016】これに対して図7、図8および図9の従来
技術では、ラインもしくはスペースを1本ごとに等差級
数的に変化させている。このように隣接するパターンを
なだらかに寸法変化させることにより同一寸法を周期的
に配列させたと類似の結果を有し、かつ上記チェックパ
ターンが占る総面積を減少させて占有面積増大による上
記問題を解決しようとしたものである。
【0017】しかしながら図7においては、ラインは等
差級数的に変化しているから一定のスペースでラインが
微細化していった際のラインの形状くずれはチェックで
きる。しかしスペースは一定の幅で配列しているから、
解像度限界のチェックすなわちライン間にスペースが存
在して隣接するラインどうしが短絡しない限界をチェッ
クすることは不可能である。また集積回路形成領域では
ラインが微細化している箇所はスペースも微細化してい
るから、図7を用いたはラインの形状くずれのチェック
やラインのリニアリティ−特性のチエックが集積回路形
成領域における状態を正確にチェックしたことにならな
い。
【0018】一方、図8においては、スペースは等差級
数的に変化しているからパターンが微細化していった際
の解像度限界のチェックはできる。しかしラインは一定
の幅で配列しているから、パターンが微細化していった
際のラインの形状くずれをチェックやラインのリニアリ
ティ−特性のチエックすることやは不可能である。また
上記したように集積回路形成領域ではスペースが微細化
している箇所はラインも微細化しているから、図8を用
いたはスペースの解像度限界のチエックが集積回路形成
領域における状態を正確にチェックしたことにならな
い。
【0019】図9においてはラインが等差級数的に増加
(もしくは減少)していく方向にスペースは逆に等差級
数的に減少(もしくは増加)している。上記したように
集積回路形成領域ではラインが微細化している箇所はス
ペースも微細化しおり、ラインとスペースとから構成さ
れるパターンの微細度はラインとスペースとを対にして
定まるものであるから、図9のように一方の幅が大きく
なると他方の幅が小になる配列では、集積回路形成領域
におけるパターンの微細度に応じた解像度限界、ライン
の形状くずれ、リニアリティ−特性がどうであるのかを
チェックすることは不可能である。
【0020】上記したように図7、図8および図9のい
ずれの従来技術においても、そのチェックパターンの配
列方向の構成は集積回路形成領域におけるレジストパタ
ーンの状態を正確にチェックすることができないもので
ある。
【0021】しかも上記いずれの従来技術でも配列方向
(X方向)と直角の方向(Y方向)の各ラインの寸法は
同一となっている。この場合、特に集積回路形成領域に
おけるリニアリティ−特性を正確にチェックすることは
さらに困難となる。
【0022】ここでリニアリティ−特性のチェックの必
要性を簡単に説明する。
【0023】集積回路形成領域では種々の微細度のパタ
ーンが形成されている。いずれのパターンにおいてもマ
スクパターン寸法をそのまま反映している必要がある。
これを確認することがリニアリティ−特性のチェックで
ある。
【0024】半導体チップ上のチェックパターンでマス
ク上のチェックパターンを反映していることが確認され
た寸法範囲(ライン幅寸法範囲)、すなわち横軸のマス
ク上のチエックパターン寸法と縦軸の半導体チップ上の
チエックパターン寸法との関係が1:1の直線となる範
囲では、集積回路形成領域においてもその寸法範囲にお
いてマスクパターン寸法をそのまま反映していると判断
することができる。
【0025】一方上記従来技術ではラインの幅が等差級
数的に変化してラインの微細度を示してもスペースの幅
がそれの追従して変化せず、かつ各ラインのY方向の寸
法(ラインの長さ寸法)は同一にして配列しているか
ら、集積回路形成領域においてマスクパターン寸法をそ
のまま反映している寸法範囲であっても、すなわちレジ
ストの塗布条件、縮小投影露光等の投影露光における露
光条件、投影露光後の現像条件等が正常で集積回路形成
領域におけるレジストパターンが所定の形状に形成され
ている場合であっても、マスク上のチェックパターンを
反映して半導体チップ上のレジストチェックパターンが
形成されない。すなわち直線(リニア)にならない。
【0026】したがって従来技術のレジストチェックパ
ターンを用いたのでは、直線にならない理由がレジスト
チェックパターンの構成に起因するのか、あるいは上記
リソブラフィ−工程の条件によるのか判別できない。
【0027】本発明の目的は、半導体チップ上のレジス
トチェックパターンの占有面積を小にし、かつラインの
形状くずれ、解像度限界およびリニアリティ−特性のチ
ェックを集積回路形成領域におけるレジストパターンの
状態を正確に反映するように行ない、これによりリソグ
ラフィ−工程のによるレジストパターンの良否を判定す
る半導体装置の製造方法を提供することである。
【0028】本発明の他の目的は、上記リソグラフィ−
工程に用いるフオトマスクを提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、リソグ
ラフィー工程においてレジストにチェックパターンを含
むレジストパターンを形成し、前記チェックパターンを
チエックすることにより前記レジストパターンを評価す
る半導体装置の製造方法において、前記チェックパター
ンは第1の方向に向って配列する複数のラインおよび該
ライン間のスペースから構成され、前記ラインの1ライ
ンずつおよびスペースの1スペースずつの前記第1の方
向の寸法はともに連続的に等差級数的または等比級数的
に増加もしくは減少し、かつ前記ラインの前記第1の方
向の寸法と該第1の方向の寸法と直角の第2の方向の寸
法の比率は複数のラインのそれぞれについて一定である
半導体装置の製造方法にある。ここで、前記チェックは
前記スペースを観察する解像度チェックおよび前記ライ
ンの前記第1の方向の寸法を複数のラインのそれぞれに
ついて測定するリニアリティー特性のチェックを含むこ
とができる。
【0030】本発明の他の特徴は、縮小投影露光を有す
るリソグラフィー工程においてレジストに選択的に露光
光を照射してチェックパターンを含むレジストパターン
を形成し、前記チェックパターンをチエックすることに
より前記レジストパターンを評価する半導体装置の製造
方法におけるレチクルマスクにおいて、前記チェックパ
ターンは第1の方向に向って配列する複数のラインおよ
び該ライン間のスペースから構成され、前記ラインの1
ラインずつおよびスペースの1スペースずつの前記第1
の方向の寸法はともに連続的に等差級数的または等比級
数的に増加もしくは減少し、かつ前記第1の方向と直角
の第2の方向の前記ラインの寸法は前記第1の方向の寸
法の増減にともなって増減し、さらに前記ラインのそれ
ぞれの平面形状は、前記第1の方向を短辺とし前記第2
の方向を長辺とする四辺形であるレチクルマスクにあ
る。ここで、前記ラインの前記第1の方向の寸法と前記
第2の方向の寸法の比率は複数のラインのそれぞれにつ
いて一定であることが好ましい。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。
【0032】図1(A)は本発明の一実施例のレジスト
チェックパターンを示す平面図であり、従来技術の図6
乃至図9に対応して示している。すなわち図1(A)で
はマスク上のチェックパターンがそのまま転写もしくは
縮小転写されたものとして図示してあり、微細パターン
における形状くずれや解像度限界は示していない。
【0033】また図7乃至図9の従来技術の説明とあわ
せて、本発明の図1でもライン、スペースが0.05μ
mのステップで変化するとして説明する。
【0034】したがってレジストがポジ型の場合は、図
1(A)のライン配列と同じ遮光パターン配列がホトマ
スクに形成されており、またホトマスクが縮小投影露光
に用いるレチクルマスクでは図1(A)のライン配列を
X方向およびY方向にそれぞれ整数倍、例えば5倍した
遮光パターン配列がこのレチクルマスクに形成されてい
る。
【0035】図1(A)において、X方向に図で左から
右に向ってライン11,12,13,14,15,1
6,17,18,19が配列されており、ライン11の
X方向の寸法すなわち幅L1は0.3μm,ライン12
の幅L2は0.35μm,ライン13の幅L3は0.4
μm,ライン14の幅L4は0.45μm,ライン15
の幅L5は0.5μm,ライン16の幅L6は0.55
μm,ライン17の幅L7は0.6μm,ライン18の
幅L8は0.65μm,ライン19の幅L9は0.7μ
m,である。また、X方向に図で左から右に向ってスペ
ース21,22,23,24,25,26,27,28
が配列されており、スペース21の幅S1は0.3μ
m,スペース22の幅S2は0.35μm,スペース2
3の幅S3は0.4μm,スペース24の幅S4は0.
45μm,スペース25の幅S5は0.5μm,スペー
ス26の幅S6は0.55μm,スペース27の幅S7
は0.6μm,スペース28の幅S8は0.65μmで
ある。
【0036】すなわち図で左から右に向って(あるいは
右から左に向って)、ラインの幅もスペースの幅もとも
に等差級数的に増加(あるいは減少)している。そして
ラインの幅とそれに一方の側(図では右側)に隣接する
スペースの幅とが一致している。さらにそれぞれのライ
ンにおいて、(Y方向の寸法:長さ寸法)/(X方向の
寸法:幅寸法)=K(一定の値)となっている。例えば
Kは10でありこの場合、ライン11,12,13,1
4,15,16,17,18および19のY方向の寸法
はそれぞれ3.0μm,3.5μm,4.0μm,4.
5μm,5.0μm,5.5μm,6.0μm,6.5
μmおよび7.0μmである。
【0037】図1(B)は実際に露光し現像した後のレ
ジストチェックパターンを示す平面図であり、図1
(C)は図1(C)のB−B部の断面図である。
【0038】半導体基板31の主面に形成された絶縁膜
32上の多結晶シリコン膜33から配線電極を形成する
ために多結晶シリコン膜33上にポジ型のレジストパタ
ーンを形成するリソグラフィ−工程において、集積回路
形成領域とは別のチェックパターン形成領域におけるレ
ジストチェックパターンを示す。
【0039】この例ではスペース22,21がライン1
3,12,11の広がりにより閉塞している。したがっ
てこのリソグラフィ−工程におけるレジストパターンの
解像度限界はスペース23の幅すなわち0.4μmであ
ると判断される。したがって集積回路形成領域に0.4
μmより狭いスペースが設計されている場合はそのスペ
ースが閉塞されている恐れがあるから、レジストを全部
除去し新たにレジストの塗布、露光、現像のステップを
やり尚す。
【0040】また実際の図1(B)のラインの幅寸法を
測定しマスク上のチェックパターンをそのまま転写した
場合的の図1(A)におけるラインの幅(X方向)の寸
法とそれぞれのラインについて比較してリニアリティ−
特性をチェックする。
【0041】図2にその結果を例示する。図2において
縦軸と横軸を同じスケールで表わすと、2点鎖線で示す
45度の線にのる範囲の微細度においてマスクのパター
ンが問題なくレジストパターンとして転写されているこ
とが確認される。
【0042】図2において黒丸(●)で示す測定結果に
おいて、0.45μm以上範囲がリニアであるから集積
回路形成領域内のパターンが0.45μm以上のライン
とスペースで設計されていれば問題無い。0.4μmの
パターンが含まれている場合はリニアより少しはずれて
いるからリソグラフィ−工程の再工事の実施について検
討を行なう。集積回路形成領域内に0.4μmより微細
パターンが含まれて設計されている場合はレジストを全
部除去し新たにレジストの塗布、露光、現像のステップ
をやり尚す。
【0043】ここでX方向の配列構成が図1のようなチ
エックパターンであっても全てのラインのY方向の寸法
(長さ寸法)を同一にすると、正常なリソグラフィ−工
程の結果、本来45度の線上のリニア特性を示さなけれ
ばならない場合でも、図2の×印で示すようにリニア特
性からずれてしまう。これは長さ寸法を一定にしてある
から幅寸法が大きくなるにしたがい長さ方向の影響が大
きくなるためと思われる。したがって配列するラインの
Y方向の寸法(長さ寸法)を同一にすると正確なリニア
リティ−特性チェックが困難になる。
【0044】半導体チップ上の図1のレジストチェック
パターンのX方向の全長は約20μmであり、レジスト
は例えば住友化学社感光性レジストPFI−26でその
膜厚は1.08μmで、縮小露光はニコン製i線ステッ
パー(NA=0.6)を用いて行った。
【0045】レジストチェックパターンの全長は20μ
m程度に収まっているから、例えば1万倍のSEM写真
2枚ですべてのパターンの様子を把握することができ解
像度のチェックを行なうことができる。
【0046】また各ラインの寸法を例えば日立製S−6
100等の測長SEMを用いて計測したときに得られた
パターンの測定寸法をマスクの寸法の関数として示すリ
ニアリティ−特性の上記図2の測定において、測長SE
Mの限られた領域にすべてのパターンがあるために一回
の走査で全てのパターン寸法を算出することが可能であ
る。
【0047】図4は本発明の実施例が対象とする半導体
ウエハ(A)およびレチクルマスク(B)の概要を示す
平面図である。
【0048】図4(A)に示す半導体ウエハ40内に多
数の半導体チップ41が切断領域(スクライブ領域)4
4に囲まれて配置されている。各半導体チップ41内に
集積回路形成領域42と別にチエックパターン形成領域
43を有し、このチエックパターン形成領域43に図1
に示したレジストチェックパターンが形成される。
【0049】また図4(B)に示すように、リソグラフ
ィー工程において各半導体チップごとに1ショットずつ
5:1に縮小投影露光するレチクルマスク50の1個の
半導体チップに対応する領域51内にも、集積回路形成
領域42を露光する素子パターン領域52とチエックパ
ターン形成領域43を露光するチエックパターン領域5
3を有し、それぞれ半導体チップ上のレジストパターン
の5倍の寸法のマスクパターンが形成されている。
【0050】図3はこのリソグラフィー工程における集
積回路形成領域42の状態を示す図である。図3(A)
は、図1(A)と同様に、多結晶シリコン膜33上のレ
ジストパターンがマスクのパターンどうりに形成された
場合である。ここではレジストパターンのライン34の
幅もその間のスペース35の幅も0.5μmを例示して
いるから図1において説明したチェックにより解像度も
リニアリティ−特性も問題ないと判定され、事実図3
(B)に平面図で示し、図3(C)に図3(B)のC−
C部の断面図で示すように実際のレジストパターンはマ
スクパターンを正確に転写されて形成される。
【0051】そして上記チエックパターン形成領域43
におけるレジストチエックパターンをチェックすること
によりこのリソグラフィー工程は問題なく行われたこと
が確認できたので、図3(D)に示すようにレジストパ
ターンをマスクにして多結晶シリコン膜33を選択的に
エッチング除去して配線電極パターン33Wを形成す
る。またこのエッチング工程で図1(C)の多結晶シリ
コン膜33も選択的にエッチングされる。
【0052】図5は本発明の他の実施例を示す平面図で
ある。図5は図1(A)と同様にマスク上のチェックパ
ターンがそのまま転写もしくは縮小転写されたものとし
て図示してあり、微細パターンにおける形状くずれや解
像度限界は示していない。また図5において図1(A)
と同一もしくは類似の機能の箇所は同じ符号を付けてあ
るから重複する説明は省略する。
【0053】図1の実施例ではラインもスペースも等差
級数的に変化したのに対し、この図5に示す実施例では
ラインもスペースも等差級数的に変化している。
【0054】例えば、ライン11およびスペース21の
X方向の寸法すなわち幅寸法が0.3μmで公比1.0
5とすると、ライン12およびスペース22の幅寸法は
0.315(0.3×1.05)μm、ライン13およ
びスペース23の幅寸法は0.331(0.3×1.0
2 )μm、ライン14およびスペース24の幅寸法は
0.347(0.3×1.053 )、ライン15および
スペース25の幅寸法は0.365(0.3×1.05
4 )…………と図で左から右に等比級数的に増加してい
る。
【0055】この実施例では、左側における幅の差が小
になり、右側にいくにしたがい幅の差が大になるから、
チェックパターン占有面積が定められておりかつ微細パ
ターンにおけるきめの細かいチェックが特に必要な場合
にこの実施例が有効である。また図5でも図1と同様に
各ラインにおけるY方向の寸法とX方向の寸法の比率は
一定である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明のチェックパ
ターンは、ラインおよびスペースが同一方向に連続的に
等差級数的または等比級数的に増加もしくは減少し、か
つ配列方向と直角のの方向のラインの寸法は配列方向の
方向の寸法の増減にともなって増減している構成となっ
ているから、チェックパターンの占有面積を増加させる
ことなくスペースにおける解像度限界のチェックおよび
ラインにおけるリニアリティ−特性のチェックを効率的
に行なうことができる。
【0057】したがってリソグラフィー工程の良否を正
確に判定することができるから生産性よく半導体装置を
製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレジストチエックパターン
を説明する図である。
【図2】本発明の実施例におけるリニアリティ−特性を
説明する図である。
【図3】本発明の実施例において集積回路形成領域に形
成されるパターンを例示して説明する図である。
【図4】本発明の実施例における半導体ウエハおよびレ
チクルマスクの概要を例示した図である。
【図5】本発明の他の実施例のレジストチエックパター
ンを説明する図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【図7】他の従来技術を示す図である
【図8】別の従来技術を示す図である。
【図9】さらに別の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
11,12,13,14,15,16,17,18,1
9 ライン 21,22,23,24,25,26,27,28
スペース 31 半導体基板 32 絶縁膜 33 多結晶シリコン膜 33A 電極配線パターン 34 素子形成領域のレジストパターン 40 半導体ウエハ 41 半導体チップ 42 素子形成領域 43 チエックパターン形成領域 44 切断領域 50 レチクルマスク 52 素子パターン領域 53 チエックパターン領域 60,61,62,63,64,65,66,67
ライン 70,71,72,73,74,75,76 スペー
ス 81,82,83 チエックパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−264838(JP,A) 特開 平2−291142(JP,A) 特開 昭63−19830(JP,A) 特開 昭64−7043(JP,A) 特開 平3−266449(JP,A) 特開 平2−307266(JP,A) 特開 昭49−79472(JP,A) 特開 平4−312946(JP,A) 特開 昭63−66934(JP,A) 特開 昭56−162834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66 G03F 1/08 H01L 21/027

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リソグラフィー工程においてレジストに
    チェックパターンを含むレジストパターンを形成し、前
    記チェックパターンをチエックすることにより前記レジ
    ストパターンを評価する半導体装置の製造方法におい
    て、前記チェックパターンは第1の方向に向って配列す
    る複数のラインおよび該ライン間のスペースから構成さ
    れ、前記ラインの1ラインずつおよびスペースの1スペ
    ースずつの前記第1の方向の寸法はともに連続的に等差
    級数的または等比級数的に増加もしくは減少し、かつ前
    記ラインの前記第1の方向の寸法と該第1の方向と直角
    の第2の方向の寸法の比率は複数のラインのそれぞれに
    ついて一定であることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記チェックは前記スペースを観察する
    解像度チェックおよび前記ラインの前記第1の方向の寸
    法を複数のラインのそれぞれについて測定するリニアリ
    ティー特性のチェックを含むことを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記レジストパターンは0.45μm以
    上のラインとスペースで設計されていることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリソグラフィー工程にお
    いて前記レジストに選択的に露光光を照射する際に用い
    るフォトマスク。
  5. 【請求項5】 前記リソグラフィー工程は縮小投影露光
    を有する工程であり、前記マスクはレチクルマスクであ
    ることを特徴とする請求項4記載のフォトマスク。
  6. 【請求項6】 縮小投影露光を有するリソグラフィー工
    程においてレジストに選択的に露光光を照射してチェッ
    クパターンを含むレジストパターンを形成し、前記チェ
    ックパターンをチエックすることにより前記レジストパ
    ターンを評価する半導体装置の製造方法におけるレチク
    ルマスクにおいて、前記チェックパターンは第1の方向
    に向って配列する複数のラインおよび該ライン間のスペ
    ースから構成され、前記ラインの1ラインずつおよびス
    ペースの1スペースずつの前記第1の方向の寸法はとも
    に連続的に等差級数的または等比級数的に増加もしくは
    減少し、かつ前記第1の方向と直角の第2の方向の前記
    ラインの寸法は前記第1の方向の寸法の増減にともなっ
    て増減し、さらに前記ラインのそれぞれの平面形状は、
    前記第1の方向を短辺とし前記第2の方向を長辺とする
    四辺形であることを特徴とするレチクルマスク。
  7. 【請求項7】 前記ラインの前記第1の方向の寸法と前
    記第2の方向の寸法の比率は複数のラインのそれぞれに
    ついて一定であることを特徴とする請求項6記載のレチ
    クルマスク。
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