JP2818661B2 - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造方法

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JP2818661B2 JP63200628A JP20062888A JP2818661B2 JP 2818661 B2 JP2818661 B2 JP 2818661B2 JP 63200628 A JP63200628 A JP 63200628A JP 20062888 A JP20062888 A JP 20062888A JP 2818661 B2 JP2818661 B2 JP 2818661B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ファイバ母材から光ファイバの線引きを
行う光ファイバの製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、光ファイバの製造方法は、第2図及び第3図に
示すように、支持棒1で支持された光ファイバ母材2を
支持棒キャッチャ3及びキャッチャ台4を介して吊り下
げ支持し、該光ファイバ母材2を加熱炉5で加熱し、紡
糸して光ファイバ素線6Aを炉下蓋7の素線通過孔7Aを通
して引き出し、この光ファイバ素線6Aの外径を外径測定
器8で測定した後、プライマリ被覆ダイ9に通して樹脂
のプライマリ被覆を施し、このプライマリ被覆をプライ
マリ樹脂硬化器10に通して硬化させ、次にセカンダリ被
覆ダイ11に通して樹脂のセカンダリ被覆を施し、このセ
カンダリ被覆をセカンダリ樹脂硬化器12に通して硬化さ
せ、得られた光ファイバ心線6Bを引取りキャプスタン1
3、プーリ14を介して巻取機15で巻取ることにより行っ
ていた。
この場合、外径測定器8の信号が引取りキャプスタン
13に入力されて、その引取り速度を制御することにより
光ファイバ素線6Aの線径が一定になるようにしていた。
また、外径測定器8は外径測定器移動機構16により移動
させ、光ファイバ素線6Aがこの外径測定器8から外れな
いようにしていた。更に、光ファイバ母材2はその長さ
が光ファイバ素線6Aの紡糸により短くなるにつれて母材
昇降機構17で下方に送るようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、光ファイバ母材2は支持棒1に溶接で
取付けられているため真直ぐなものとなりにくく、また
光ファイバ母材2を紡糸につれて下方に送って行くと、
該光ファイバ母材2の下端の水平方向の位置も変化し、
外径測定器8に対する光ファイバ素線6Aの位置も変化
し、このため光ファイバ母材2の水平位置の変化が大き
い場合には、プライマリ被覆ダイ9に光ファイバ素線6A
の水平位置の変化の影響があらわれ、プライマリ被覆の
偏心の原因になる問題点があった。
また、この場合には、加熱炉5の下の出口で光ファイ
バ素線6Aの位置が変化するので、炉下蓋7の素線通過孔
7Aの内径を小さくすることができず、このため加熱炉5
の下部から空気の流入を防ぐため加熱炉5内に不活性ガ
スを多量に導入する必要が生じ、その影響で光ファイバ
素線径の変動が大きくなる問題点があった。
本発明の目的は、加熱炉の出口での光ファイバ素線の
水平位置の変化を小さくすることができ、且つ光ファイ
バの測定精度を向上できる光ファイバの製造方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明の手段を説明する
と、本発明は光ファイバ母材を加熱して紡糸し、得られ
た光ファイバ素線の外径を外径測定器で測定し、前記光
ファイバ素線が一定の線径になるように引取りキャプス
タンの速度を制御し、前記光ファイバ母材の下で前記光
ファイバ素線の位置を素線位置検出器で検出し、前記素
線位置検出器の基準位置に対する前記光ファイバ素線の
移動量をもとに前記光ファイバ母材及び前記外径測定器
の位置を両方共に調整し、前記光ファイバ母材の線引き
を前記素線位置検出器の基準位置の近傍で行う光ファイ
バの製造方法において、 前記基準位置に対する前記光ファイバ素線の移動量が
所定値より小さいうちは外径測定器の位置のみを移動さ
せ、前記光ファイバ素線の移動量が前記所定位置より大
きくなったところで外径測定器と共に光ファイバ母材を
平行移動させることによって前記光ファイバ素線を前記
基準位置の近傍に移動させることを特徴とする。
〔作用〕
このように光ファイバ母材及び外径測定器を共に移動
させて制御を行うようにすると、加熱炉の出口での光フ
ァイバ素線の水平方向の位置の変化が小さくなり、炉下
蓋の素線通過孔の内径を小さくでき、このため炉内への
不活性ガスの流入量を少なくでき、ガス流の影響による
線径の変動を防止できる。また、プライマリ被覆ダイで
の光ファイバ素線の偏心を防止できる。
さらに、光ファイバ素線の移動量が所定値より小さい
うちは外径測定を移動させて外径測定器の測定範囲内に
入るようにし、光ファイバ素線の移動量が所定値より大
きくなったところで外径測定器とともに光ファイバ母材
を水平移動させて前記光ファイバ素線を素線位置検出器
の基準位置の近傍に移動させるため、頻繁に光ファイバ
母材を水平移動させることによって発生する光ファイバ
素線の外径変動を最小限に抑えて光ファイバの線引きを
行うことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図を参照して詳細に説明
する。本実施例の光ファイバの製造方法は、支持棒キャ
ッチャ3とキャッチャ台4との間に母材水平移動機構18
を設け、外径測定器移動機構16とプライマリ被覆ダイ9
との間に素線位置検出器19を設け、該素線位置検出器19
からの制御信号で外径測定器移動機構16及び母材水平移
動機構18を共に駆動するようにした点で、第2図及び第
3図に示す従来のもの と相違している。なお、素線位置検出器19は加熱炉5と
外径測定器8との間に設けてもよい。
しかしながら、外径測定器移動機構16と母材水平移動
機構18とを同時または母材水平移動機構18のみを頻繁に
移動させると、光ファイバ母材が頻繁に移動することに
なるため、製造される光ファイバ素線6Aが外径変動を生
じる恐れがある。このことから、本発明では、光ファイ
バ素線6Aの移動量が小さいうちは外径測定器8を移動さ
せて外径測定器8の測定範囲に入るようにし、光ファイ
バ素線6Aの基準位置からの移動量が大きくなったところ
で外径測定器8と共に光ファイバ母材2を水平移動させ
る。このようにすると、常に光ファイバ素線6Aは外径測
定器8により外径が計測され、外径の制御が引取りキャ
プスタン13が行われるようになる。また、炉下蓋7を光
ファイバ素線6Aが通る位置がほぼ一定となるため、炉下
蓋7の素線通過孔7Aの内径を小さくでき、炉内に供給す
る不活性ガスの流量を減らすことができ、光ファイバ素
線径の変動が少なくなり、素線径を安定させることがで
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の光ファイバの製造方法
は、光ファイバ母材の下で光ファイバ素線の位置を素線
位置検出器で検出し、光ファイバ素線の移動量が所定値
より小さいうちは外径測定器を移動させて外径測定器の
測定範囲内に入るようにし、光ファイバ素線の移動量が
所定値より大きくなったところで外径測定器とともに光
ファイバ母材を水平移動させて前記光ファイバ素線を素
線位置検出器の基準位置の近傍に移動させるようにした
ので、頻繁に光ファイバ母材を水平移動させることがな
いため、光ファイバ母材の移動の際の揺れによって発生
する光ファイバ素線の外径変動を最小限に抑えて光ファ
イバの線引きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する装置の概略構成図、第
2図は従来の装置の概略構成図、第3図は外径測定器と
外径測定器移動機構の関係を示す斜視図である。 2……光ファイバ母材、3……支持棒キャッチャ、4…
…キャッチャ台、5……加熱炉、6A……光ファイバ素
線、7……炉下蓋、7A……素線通過孔、8……外径測定
器、13……引取りキャプスタン、18……母材水平移動機
構、19……素線位置検出器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ母材を加熱して紡糸し、得られ
    た光ファイバ素線の外径を外径測定器で測定し、前記光
    ファイバ素線が一定の線径になるように引取りキャプス
    タンの速度を制御し、前記光ファイバ母材の下で前記光
    ファイバ素線の位置を素線位置検出器で検出し、前記素
    線位置検出器の基準位置に対する前記光ファイバ素線の
    移動量をもとに前記光ファイバ母材及び前記外径測定器
    の位置を両方共に調整し、前記光ファイバ母材の線引き
    を前記素線位置検出器の基準位置の近傍で行う光ファイ
    バの製造方法において、 前記基準位置に対する前記光ファイバ素線の移動量が所
    定値より小さいうちは外径測定器の位置のみを移動さ
    せ、前記光ファイバ素線の移動量が前記所定位置より大
    きくなったところで外径測定器と共に光ファイバ母材を
    平行移動させることによって前記光ファイバ素線を前記
    基準位置の近傍に移動させることを特徴とする光ファイ
    バの製造方法。
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JPS62856A (ja) * 1985-06-26 1987-01-06 Hitachi Ltd 液体クロマトグラフ

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