JP2818265B2 - ブロモジフルオロアセチルフルオリドの製造方法 - Google Patents
ブロモジフルオロアセチルフルオリドの製造方法Info
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Description
r−COFの製造方法に関する。
オロ化合物の製造に有用な中間体である。特に、この化
合物は、例えば下記の反応によってω−ブロモ−ペルフ
ルオロビニルエーテルに変換することができる。
ッ素化オレフィンと共重合するためのモノマーとして用
いることができ、これにより、ラジカル的経路によって
架橋可能なエラストマーを得ることができる。
COFは、CF2=CFX(但し、XはF、Cl、BrまたはIであ
る)をBr2とSO3で処理し、生成する中間生成物を発煙H2
SO4中またはKFとスルホラン中で加熱することによって
製造される。この方法は、選択性が限定されている。
リポヴィッチ(D.Pilipovich)およびジェイ・エフ・ホ
ン(J.F.Hon)著の文献、インオーガニック・ケミスト
リー(Inorganic Chemistry)、第12巻、4号、1973
年、897−900頁によれば、CF2Br−COFは、CF2=CFX(但
し、XはFまたはClである)をBrOClO3と反応させ、生
成するブロモペルフルオロペルクロレートをCsFまたはK
Fと共に加熱することによって製造される。この方法は
収率が低い。
し、特定の条件にしたがって操作することにより実際上
定量的収率でCF2Br−COFを提供することができるCF2Br
−COFの製造法を提供することである。
ルフルオリドを製造するための本発明の方法によって達
成される。この方法は、酸素で希釈したオゾンのガス流
を−100゜〜+80℃の範囲の温度で、所望により反応条
件下で不活性な溶媒に溶解した1,4−ジブロモヘキサフ
ルオロブテン−2:CF2Br−CF=CF−CF2Brと反応させて対
応するオゾニドを得た後、このオゾニドに100゜〜300℃
の範囲の温度で熱処理を施して、ブロモジフルオロアセ
チルフルオリドを得ることを特徴としている。
二段階では150゜〜250℃の範囲の温度を用いるのが好ま
しい。
含み、好ましくはO3を1〜6容量%含む。
しながら、第一および/または第二段階において大気圧
より高いか、または低い圧で操作を行うことも可能であ
る。
ないか、または第一の段階で用いられる温度および圧条
件下では液体であり、第二段階で用いられる温度および
圧条件下では気体である第一のクラスの溶媒を用いて行
い、第一段階が終了したならば、反応混合物を充填カラ
ムに移し、その中で第二段階を行う。充填材料は表面積
が大きいものであり(通常、少なくとも60m2/g)、これ
は第二段階の温度条件下で安定であり、且つこの温度条
件下でブロモジフルオロアセチルフルオリドに対して不
活性でなければならない。
ニルベンゼン樹脂、ゼオライトおよび周期律表のIIIAお
よびIVA族に含まれる元素の酸化物である。好ましく
は、活性炭またはスチレン−ジビニルベンゼン樹脂が用
いられる。
ず、表面積が約300〜約500m2/gの範囲の材料が好ましい
ことが多い。
のを挙げることができる。
ーボン、およびC3F7Cl3およびC4F6Cl4の異性体混合物、 (ii)6〜9個の炭素原子を有するベルフルオロアルカ
ン、 (iii)流動点が第一段階で用いられる温度よりも低い
ペルフルオロポリエーテル。この化合物の例は、ペルフ
ルオロジグリム、ペルフルオロテトラグリムおよびペル
フルオロポリエーテルであるガルデン(Galden) D01
(モンテフルオス(Montefluos)製)である。
量的であるので好ましい。本発明の第二の態様によれ
ば、第一段階は溶媒なしで行うか、または前記の第一の
クラスの溶媒を用いて、或いは第一段階の温度および圧
条件下および第二段階の温度および圧条件下いずれにお
いても液体である第二のクラス溶媒を用いて行い、第二
段階を充填材料の不存在下、第一段階と同じ反応混合物
を用いて、または、第一のクラスの溶媒を第一段階で用
いた場合には、この溶媒を第二のクラスの溶媒で置換し
て行う。
スの溶媒を第一段階で用いるときには、これを第二段階
(ここにおいて該溶媒はガス状に変化する)で使用し続
けることも可能であり、または、第二段階に進む前に第
二のクラスの溶媒によって置換することもできる。
ことが可能である。すなわち、第二のクラスの溶媒を第
一段階の溶液に加え、次いで第一のクラスの溶媒を留去
する。
3〜6であるクロロトリフルオロエチレンテロマー、お
よび沸点が第二段階で用いられる温度より高く、流動点
が第一段階で用いられる温度より低いペルフルオロポリ
エーテルである。好適なペルフルオロポリエーテルとし
ては、例えば下記の市販品が挙げられる。20℃での動粘
度が2cStより高いガルデン(Galden) 、並びにフォン
ブリン(Fomblin) Yおよびフォンブリン(Fomblin)
Z。これらは総てモンテフルオス(Montefluos)製で
ある。
ジブロモヘキサフルオロブテン−2とその溶媒から成る
液相中に、好ましくは該オレフィンが完全に転化される
迄流す。反応(1)の化学量論的量に対して若干過剰量
のO3/O2を用いることも可能であるが、安全上の理由か
ら、O3過剰量は、オレフィンに対する化学量論的比率に
対して5モル%を超過しないようにすべきである。逆
に、オレフィンの転化が部分的であるときに、O3/O2流
を停止することもでき、この場合には少なくとも10%の
転化率が得られるように操作するのが一般的である。
らオレフィンの転化率が50%を超過する前にO3/O2流を
停止することが望ましい。
と共に不活性ガス流、例えば窒素またはヘリウム流をカ
ラムに送ることが可能である。通常は、不活性ガス流と
オゾニド流との容積比は2:1〜4:1の範囲である。
行うことができる。
のを挙げることができる。
を有するもの。
ブテン−2のその溶媒中での濃度は、広範囲に亙って変
化させることができる。一般的には、0.5〜70容量%、
好ましくは5〜40容量%の範囲の濃度が用いられる。
の濃度を変化しないようにする。
(2)で遊離する酸素原子に対して少なくとも化学量論
的比率で用いられる。
には、ガス状混合物を凝縮した後に、CF2Br−COFを例え
ば蒸留のような既知の方法によって精製し、第二のクラ
スの溶媒を用いたときには、CF2Br−COFは実際上既に純
粋な状態で凝縮する。
本発明を制限するものと考えるべきではない。
を、円筒形をした100cm3のAISIスチール製の反応装置で
あって、ガス供給用のスタンド式浸漬管とこのガスの排
気用の大気へと続いているベントを備えたものに充填し
た。−80℃に冷却した後、O2とO3とのガス流であってO3
が4容量%のものを10Nl/時の流量で4.5時間通じた。
た未反応オゾンを除去した。溶液を室温に戻し、次い
で、4Nl/時の窒素流下、表面積が330m2/gのスチレン−
ジビニルベンゼン樹脂であるアンバーライト XAD−2
(ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)製)を充填
し、150℃に加熱したスチールパイプ中に20g/時の速度
で滴下した。パイプ内径は4mmであり、長さは1mであっ
た。
た。CF2Br−COF27g(0.15モル)が、留去可能な溶媒と
の混合物で得られた。
ち、溶媒なしで操作を行い、O2とO3を2時間流した。
CF2Br−COF12.6g(0.071モル)と未反応のCF2Br−CF=C
F−CF2Br13.5g(0.042モル)から成っていた。
たこと以外は、実施例1と同様に操作した。
る未反応オゾンを除去した。溶液を室温まで戻した後、
150℃に4時間加熱した。反応が終了したならば、反応
装置から出てくるガス状生成物を−80℃で凝縮した。
物で得られた。
Claims (9)
- 【請求項1】ブロモジフルオロアセチルフルオリドの製
造方法であって、酸素で希釈したオゾンのガス流を−10
0゜〜+80℃の温度で、所望により反応条件下で不活性
な溶媒に溶解した1,4−ジブロモヘキサフルオロブテン
−2と反応させ、対応するオゾニドを得た後、このオゾ
ニドに100゜〜300℃の範囲の温度で熱処理を施して、ブ
ロモジフルオロアセチルフルオリドを得ることを特徴と
する方法。 - 【請求項2】オゾンと1,4−ジブロモヘキサフルオロブ
テン−2との反応を−80゜〜+40℃の範囲の温度で行
う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】オゾニドの熱処理を150゜〜250℃の範囲の
温度で行う、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】酸素で希釈したオゾンのガス流がオゾン0.
01〜10容量%を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記
載の方法。 - 【請求項5】オゾンと1,4−ジブロモヘキサフルオロブ
テン−2との反応段階(第一段階)において溶媒を用い
ないか、または第一段階で用いられる温度および圧条件
下では液体であり、オゾニド熱処理段階(第二段階)で
用いられる温度および圧条件下では気体である第一のク
ラスの溶媒を用い、第一段階が終了したならば、反応混
合物を、表面積が大きく、第二段階の温度条件下で安定
であり、かつ、この温度条件下でブロモジフルオロアセ
チルフルオリドに対して不活性な材料を充填した充填カ
ラムに移すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか
1項に記載の方法。 - 【請求項6】充填材料が、活性炭、スチレン−ジビニル
ベンゼン樹脂、ゼオライトおよび周期律表のIIIAおよび
IVA族に含まれる元素の酸化物から成る群から選択され
る、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】第一段階を溶媒なしで行うか、または前記
の第一のクラスの溶媒を用いて、或いは第一段階の温度
および圧条件下および第二段階の温度および圧条件下い
ずれにおいても液体である第二のクラスの溶媒を用いて
行い、第二段階を、充填材料の不存在下、第一段階と同
じ反応混合物を用いて、または、第一のクラスの溶媒を
第一段階で用いた場合には、該溶媒を第二のクラスの溶
媒で置換して行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載
の方法。 - 【請求項8】第一のクラスの溶媒が、クロロフルオロカ
ーボン、6〜9個の炭素原子を有するペルフルオロアル
カン、および流動点が第一段階で用いられる温度より低
いペルフルオロポリエーテルから成る群から選択され
る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】第二のクラスの溶媒が、テロ重合度が3〜
6であるクロロトリフルオロエチレンテロマーと、沸点
が第二段階で用いられる温度より高く、流動点が第一段
階で用いられる温度より低いペルフルオロポリエーテル
とから成る群から選択される、請求項1、2、3、4お
よび7のいずれか1項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT210689 | 1989-06-28 | ||
IT2106A/89 | 1989-06-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0338543A JPH0338543A (ja) | 1991-02-19 |
JP2818265B2 true JP2818265B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=11102337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2171295A Expired - Lifetime JP2818265B2 (ja) | 1989-06-28 | 1990-06-28 | ブロモジフルオロアセチルフルオリドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818265B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6071664B2 (ja) | 2012-03-14 | 2017-02-01 | 三菱重工業株式会社 | 排気煙道 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5740434A (en) * | 1980-08-26 | 1982-03-06 | Asahi Glass Co Ltd | Preparative method of difluorobromoacetyl fluoride |
-
1990
- 1990-06-28 JP JP2171295A patent/JP2818265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5740434A (en) * | 1980-08-26 | 1982-03-06 | Asahi Glass Co Ltd | Preparative method of difluorobromoacetyl fluoride |
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JPH0338543A (ja) | 1991-02-19 |
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